一般工業用 - Hamamatsu Photonics

ImagEM X2に高解像度バージョン 誕生!
イマジェム
R
シリーズ
EM-CCDカメラ
超高感度で、さらに高速に!
ImagEM X2シリーズは、微弱光観察用途に向けて開発した新しいEM-CCDカメラです。ImagEM X2は、フ
ルフレームで約70 フレーム/秒の高速読み出しが可能で、より高速に極微弱光領域の現象をとらえます。最大
90 %以上の高い量子効率と−100 ℃冷却による低ノイズを実現しました。プログラマブル・トリガ出力などの
新しいトリガ機能やIEEE1394bインターフェースを採用し、高い性能だけでなく使い易さを兼ね備えています。
このたび、100万画素の高解像度バージョン ImagEM X2-1Kをラインアップしました。
超高速読み出し(ImagEM X2:C9100-23B)
70 フレーム/秒
システム構成例
Cマウント
レンズ
ImagEM X2
ImagEM X2-1K
全画素読み出し時
画像取り込みボードキット
M9982-14
顕微鏡
1076 フレーム/秒
ビニング4×4 サブアレイ使用時
AC アダプタ
Cマウント
TVアダプタ
循環水冷却器
C3142-07
ホースセット
A10788-04
HSR ソフトウエア
U12174 ※
(対応OS: Windows7, 64 bit)
画像取得装置
デジタルカメラ用
M6958-03
各種画像取得
ソフトウエア
標準
オプション
量子効率
90 %以上
波長 500 nm∼650 nm
EMゲイン
1200 倍
用
途
微弱発光計測
蛍光イメージング
TEM画像読出
分光測光
太陽電池評価(EL/PL)
天文
X線イメージング
中性子イメージング
放電観察
半導体故障観察
※HSR (High Speed Recording) は、カメラに標準で附属する画像取得ソフトウエアです。
高感度
可視域から近赤外域まで広範囲で高感度を実現
量子効率90 %以上
最大1200倍の高いEMゲイン
最大量子効率90 %以上を実現し、可視から近赤外の広い波長領域
に利用可能です。
EM (電子増倍) ゲインにより、露光時間を短縮した撮像が可能です。
分光感度特性
HeLa細胞内に発現させたRenilla Luciferaseの発光画像。
100
(露光時間:30 秒)
90
80
量子効率 (%)
□ 従来カメラとの感度比較
従来の冷却CCDカメラ
ImagEM X2
70
60
50
40
30
20
10
0
300
400
500
600
700
800
900
1000 1100
波 長 (nm)
※CCDチップ単体での代表特性例です。
高速
(水冷、EMゲイン:1200倍)
従来品の約2倍の高速読み出しを実現
高速読み出し=70.4 フレーム/秒
ImagEM X2は、クロックスピードを高速化し、EM-CCD読み出
しにおいてスーパーハイスキャン(22 MHz)を追加しました。
これにより全画素読み出し時、従来品のImagEM Enhanced に
比べ、約2倍の70.4 フレーム/秒の読み出し速度を実現しました。
さらにビニングを使うことにより、最速1076 フレーム/秒の高速
読み出しも可能です。1Kバージョンの比較においても、従来品の
9.5 フレーム/秒から18.5 フレーム/秒へと高速化されています。
ImagEM X2(クロック:22 MHz)
512
サブアレイ(垂直方向の有効画素数)
32
64
128
256
1×1
70.4
133
241
405
613
2×2
131
238
400
606
813
981
4×4
231
389
588
794
962
1076
ビニング
(単位:フレーム/秒)
ImagEM X2-1K(クロック:22 MHz)
1024
サブアレイ(垂直方向の有効画素数)
128
64
32
512
256
1×1
18.5
34.9
62.7
104
156
208
249
2×2
34.7
62.5
104
155
207
248
275
4×4
61.8
102
154
205
245
272
288
ビニング
コーナーリードアウト
CCDの読み出しアンプに近い部分での読み出し速度を、通常よりも
高速に読み出す機能です。コーナーリードアウトが有効な場合は、
自動的に高速読み出しが行われます。
高安定
16
820
16
(単位:フレーム/秒)
長時間にわたる安定した定量解析を実現
安定した冷却温度、安定したEMゲイン
安定したベースライン
冷却温度は、高精度の温度制御方式によりきわめて安定しています。
冷却温度の安定は、冷却温度に依存して変動するEMゲインを安定
させるため、長時間にわたる安定した定量解析が可能になります。
長時間にわたりベースラインが安定しているため、信号の経時変化
に対する定量解析等も安定して行うことができます。
オフセット安定度
変動量[A/D count]
冷却温度[℃]
● 冷却安定度 (typ.) :±0.01 ℃
-64.90
-64.92
-64.94
-64.96
-64.98
-65.00
-65.02
-65.04
-65.06
-65.08
-65.10
0
0
5
10
15
20
25
5
10
経過時間[分]
15
20
25
30
経過時間[分]
30
● クロック:22 MHz ● 冷却温度:−65 ℃ ● 室温:+20 ℃ (安定時)
● 室温:+20 ℃ (安定時) ● クロック:22 MHz ● EMゲイン:4倍
● 露光時間:13.93 ミリ秒 ● 入射光:なし
EMゲインプロテクト機能
● ゲイン安定度 (typ.) :±1 %
EM ゲイン変動率[%]
50
40
30
20
10
0
-10
-20
-30
-40
-50
過大光入射時にワーニングメッセージまたはアラーム音でお知らせし
ます。EMゲインの劣化を防ぎ、カメラをより長く安定した状態で使用
することができます。
10
8
6
4
2
0
-2
-4
-6
-8
-10
EMゲイン再調整機能
0
5
10
15
20
25
30
経過時間[分]
● クロック:22 MHz ● 冷却温度:−65 ℃ ● 室温:+20 ℃ (安定時)
※
長期間使用によりEMゲインが低下した場合、出荷時と同様の状態
に再調整する機能です。
※ DCAM-APIと組み合わせた場合の機能になります。
DCAM-APIは、浜松ホトニクス製デジタルカメラをサポートするドライバソフトウエアです。
低 ノイズ
ノイズを極限まで抑え、微弱な信号も検出!
□ ノイズ比較例
強冷却による低い暗電流
水冷モードにて、−100 ℃(C9100-23B)の強冷却により、低
い暗電流を実現しました。
クロックインデュースドチャージの画像比較例
(EMゲイン:1200倍、露光時間:30 ミリ秒、入射光なし、100×100画素を拡大)
従来製品 ImagEM
(C9100-13)
ImagEM X2
(C9100-23B)
独自の低ノイズ駆動方式
独自のCCD駆動方式により、クロックインデュースドチャージ※(CIC)
を大幅に低減しました。
※クロックインデュースドチャージ:CCD内で信号電荷転送過程に発生する電荷に起因するノイズ
デュアル冷却モード
状況に応じて空冷モードと水冷モードを使い分けることができ、そ
れぞれのモードにおいて最適な冷却温度に制御されます。
輝度プロファイル
輝度プロファイル
多彩なイメージング機能
2つの読み出しモード
□ フォトンイメージング画像例
対象物の明るさや露光時間に応じてモードを切り替えることで、
最適な画像取得が可能になります。
励起光強度を弱めて観察した蛍光ビーズ画像。
(露光時間:30.5 ミリ秒、EMゲイン:1200倍)
フォトンイメージングモード OFF
●EM-CCD読み出し
(短時間露光向き・高感度モード)
●NORMAL-CCD読み出し
(明るい対象物向き・高ダイナミックレンジモード)
フォトンイメージングモード ON
フォトンイメージングモード(特許登録済)
極めて微弱な光の可視化・画像化をサポートする独自技術です。
短い露光時間でも信号の視認性が大幅に向上します。蛍光一分子
観察や発光の短時間露光での観察等に有効です。
その他
豊富なトリガ機能
ダイレクトEMゲイン機能※
● プログラマブル・トリガ出力
EMゲインを直接増倍率で指定する機能です。リニアスケールで指定
できるので、
より簡単で直感的、定量的な操作と画像取得が可能です。
カメラから出力するトリガ信号を自由に設定する機能です。デ
ィレイ時間、パルス幅等は、アプリケーションソフトから設定しま
す。従来品の2系統から3系統に増強しました。
トリガレディ
外部トリガパルス
ディレイ
幅
EMゲイン測定機能※(特許登録済)
専用のソフトウエアにより、被写体を撮像しながらEMゲインの測
定が可能になりました。常に正確なEMゲインを把握でき、入射光
量の変化も把握することができます。また、EMゲイン測定機能を
用いることにより、EMゲインの再調整が短時間で行えます。
プログラマブル出力
光源ON
ディレイ(プログラマブル・トリガ入力)
カメラ露光
カメラ読み出し
● トリガレディ出力
外部同期時、トリガを受付できる状態になった時に信号を出力
する機能です。
●プログラマブル・トリガ入力(外部トリガ遅延機能)
外部機器の動作に合わせてカメラの露光を開始する機能です。
ディレイ時間はアプリケーションソフトから設定できます。
メカニカルシャッタ
ソフトウエアでOpen/Closeをコントロール可能で、レンズ交換
など強い光の入射を防ぐ残光防止対策やEMゲインプロテクト機能
と連動したEMゲイン劣化対策としても有効です。
エレクトロン表示機能
ドライバソフトウエア DCAM-APIにより、素子上でどれくらい電
荷が発生しているかを把握できるようになりました。これにより、
より正確な測定が行えます。
※ DCAM-APIと組み合わせた場合の機能になります。
DCAM-APIは、浜松ホトニクス製デジタルカメラをサポートするドライバソフトウエアです。
仕様
製品名
型名
カメラヘッドタイプ
入射窓
反射防止マスク
撮像素子
有効画素数
画素サイズ
有効素子サイズ
ピクセル
EM-CCD読み出し
クロックレート
NORMAL-CCD読み出し
EM (電子増倍) ゲイン ②
微弱光検出
最速読み出し速度
読み出しノイズ
EM-CCD EMゲイン
(rms) typ.
4×(C9100-23B)
読み出し
10×(C9100-24B)
EMゲイン1200×
NORMAL-CCD読み出し
EM-CCDモード
飽和電荷量 typ.
NORMAL-CCDモード
④
アナログゲイン
EM-CCD 22 MHz
11 MHz/0.6875 MHz
読み出し
NORMAL-CCD読み出し
冷却方式 / 温度
空冷
温度制御時
⑤
(周囲温度:0 ℃∼+30 ℃)
最大冷却時 typ.
水冷 ⑥
温度制御時
(水温:+20 ℃)
最大冷却時 typ.
冷却安定度 typ.
平均暗電流 ⑦
空冷
typ.
水冷
クロックインデュースドチャージ typ.
露光時間 ⑧
内部同期モード
(フルフレーム)
(ビニング、サブアレイなしの場合)
ImagEM X2-1K EM-CCDカメラ
ImagEM X2 EM-CCDカメラ
C9100-24B
C9100-23B
真空ハーメチックシール空冷/水冷 カメラ ①
両面ARコート、シングルウィンドウ
無
有
電子増倍型 背面照射フレームトランスファ CCD
1024 (H) × 1024 (V)
512 (H) × 512 (V)
13 μm (H) × 13 μm (V)
16 μm (H) × 16 μm (V)
13.3 mm (H) × 13.3 mm (V)
8.19 mm (H) × 8.19 mm (V)
22 MHz、11 MHz、0.6875 MHz
0.6875 MHz
1× 及び 10×∼1200×
1× 及び 4×∼1200×
フォトンイメージングモード (1、2、3)
18.5 フレーム/秒∼314 フレーム/秒 ③
70.4 フレーム/秒∼1076 フレーム/秒
36 electrons (22 MHz)
15 electrons (22 MHz)
25 electrons (11 MHz)
10 electrons (11 MHz)
8 electrons (0.6875 MHz)
3 electrons (0.6875 MHz)
1 electron 以下
8 electrons (0.6875 MHz)
10 electrons (0.6875 MHz)
370 000 electrons (CIC重視)
400 000 electrons
140 000 electrons (飽和電荷量重視)
50 000 electrons
1×
0.5×、1×
1×、2×、3×、4×、5×
1×、2×、3×、4×、5×
−50 ℃ (22 MHz時)
−65 ℃
−55 ℃ (11 MHz/0.6875 MHz/NORMAL-CCD読み出し時)
−80 ℃ (周囲温度:+20 ℃安定時)
−65 ℃ (周囲温度:+20 ℃安定時)
−65 ℃ (22 MHz時)
−80 ℃
−70 ℃ (11 MHz/0.6875 MHz/NORMAL-CCD読み出し時)
−80 ℃ (水温:+10 ℃以下)
−100 ℃ (水温:+10 ℃以下)
±0.01 ℃
±0.01 ℃
0.01 electron/pixel/s
0.005 electron/pixel/s
0.001 electron/pixel/s
0.0005 electron/pixel/s
0.01 events/pixel/frame
0.0015 events/pixel/frame
52.7 ms ∼ 1s(22 MHz)
13.9 ms ∼ 1s(22 MHz)
103.2 ms ∼ 2 h(11 MHz)
27.2 ms ∼ 2 h(11 MHz)
1616.9 ms ∼ 2 h (0.6875 MHz)
421.5 ms ∼ 2 h (0.6875 MHz)
10 μs ∼ 1s(22 MHz)
10 μs ∼ 1s(22 MHz)
外部同期モード
10 μs ∼ 2 h (11 MHz/0.6875 MHz/NORMAL-CCD読み出し時) 10 μs ∼ 2 h (11 MHz/0.6875 MHz/NORMAL-CCD読み出し時)
ビニング読み出し
2×2、4×4
2×2、4×4 、8×8、16×16 ⑨
① 真空ハーメチックシール空冷/水冷カメラは、再排気を必要とせず、10−8 Torrの高真空度を維持します。
② 微弱光イメージング用に、EMゲインが最大の状態でも暗電流は低く抑えられています。
③ 最速読み出し速度の314 フレーム/秒は、ビニング 4×4、サブアレイ 64×16の場合です。
④ 飽和電荷量が約370 000 electrons 以上(C9100-23B)または、約400 000 electrons 以上(C9100-24B)では、CCDセンサの特性上、リニアリティを保証できません。
⑤ 冷却温度は、設置条件により到達しないことがあります。 ⑥ 水量は0.5 リットル/分です。 ⑦ サーマルチャージの代表例を示しています。
⑧ CCDの動作原理上、露光時間が短くなるとスミアが目立つことがあります。 ⑨ ビニング 8×8、16×16はオプションです。
外形寸法図
■ ImagEM X2・ImagEM X2-1K 共通仕様
EMゲインプロテクト機能
EMゲイン再調整機能
レンズマウント
動作電源
消費電力
保存周囲温度
動作周囲温度
性能保証温度
動作周囲湿度
⑩ C-MOS 3.3 V 極性切り替え可能。
⑪ リカーシブフィルタ、フレームアベレージ、スポットノイズリデューサは同時に設定できません。
■ カメラ (約3.5 kg)
215±2
111±1
110±1
25.5±1
1-32UN Cマウント D=5
4-M4 D=4
156±0.5
76±0.5
リアルタイム画像処理機能
⑪
16 bit
IEEE1394b
16ライン単位 (水平、垂直) でサイズ、位置を設定可能
エッジトリガ、レベルトリガ、スタートトリガ、読み出し同期トリガ
露光タイミング出力、プログラマブルタイミング出力
(ディレイ・パルス幅設定可能)、
トリガレディ出力
バックグラウンド減算、シェーディング補正、
リカーシブフィルタ、フレームアベレージ、
スポットノイズリデューサ
EMワーニングモード、EMプロテクトモード
有
Cマウント
AC 100 V∼AC 240 V、50 Hz / 60 Hz
約 140 VA
ー10 ℃ ∼ + 50 ℃
0 ℃ ∼ + 40 ℃
0 ℃ ∼ + 30 ℃
70 % 以下 (ただし結露しないこと)
55.5±1
A/Dコンバータ
出力信号/外部制御
サブアレイ読み出し
外部トリガモード ⑩
トリガ出力 ⑩
(単位:mm)
オプション
●
●
●
●
●
●
●
●
画像取り込みボードキット IEEE1394bケーブル付:M9982-14
ビニングオプション C9100-23B用:M10354-03
外部トリガケーブル SMA-BNC 5 m:A12106-05
外部トリガケーブル SMA-SMA 5 m:A12107-05
IEEE1394bケーブル 9P-9P 4.5 m:A12344-05
循環水冷却器:C3142-07
ホースセット ジョイント無し:A10788-04
ベースプレート ImagEM X2筐体共通:A12263-01
★ImagEM (イマジェム) は、浜松ホトニクス(株)の登録商標です。
★HCIMAGEは、PHOTONICS MANAGEMENT CORP. の登録商標です。
※その他記載商品名、ソフト名等は該当商品製造会社の商標または登録商標です。
※カタログに記載の分光感度特性グラフ及び冷却・EMゲイン・オフセットの各安定度のグラフは代表例を示すもので、保証するものではありません。
※本カタログの記載内容は2015年5月現在のものです。本内容は改良のため予告なく変更する場合があります。
www.hamamatsu.com
□
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仙台営業所
筑波営業所
東京営業所
中部営業所
大阪営業所
西日本営業所
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TEL
TEL
TEL
TEL
TEL
TEL
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FAX
FAX
FAX
FAX
FAX
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(03)3433-6997
(053)459-1114
(06)6271-0450
(092)482-0550
Cat. No. SCAS0094J04
MAY/2015 HPK