低圧進相コンデンサ設備“低圧パックコン”

低圧進相コンデンサ設備“低圧パックコン”
低圧パックコンとは
ニチコンの鋼板製キュービクル収納形低圧コンデンサ設備の愛称で、高品質の低圧コンデ
ンサと直列リアクトルを効率良くまとめたものです。
低圧スー パ ー パックコンとは 低圧パックコンに開閉装置を備えたものです。附属機器が一体となっているため、設備面
積が少なく、据付も容易で好評を得ております。
“低圧パックコン”
・
“低圧スーパ ーパックコン”の構成機器
低圧コンデンサ(200 V級)
特長
設置場所:屋内用(−25∼+45 ℃)
相 数:三相
● 周 波 数:50 / 60 Hz又は50 Hz又は60 Hz
● 定格電圧:234 V
● 定格容量:10.6 / 12.8、16.0 / 19.1、
21.3 / 25.5、26.6 / 31.9、
31.9 / 38.3、53.2 kvar
● 保護装置:保安装置内蔵
● 準拠規格:JIS C 4901
●
●
高調波対策・回路現象を考慮に入れ た設計です
●
直列リアクトルは高調波耐量をアップしたL=6 %の許容電流
種別Ⅱ(I5=55 %)を標準装備し、高調波抑制対策に有効な
設備としています。
また、コンデンサ回路の開閉時に起きる突入電流・再点弧など
について充分考慮された機器と定格を選定しています。
●
低損失高信頼性です
低圧コンデンサ(400 V級)
誘導体はオールフィルム化により損失は小さく、運転電力経費
の節減ができます。
自己回復性を有するSH形コンデンサのため高い絶縁信頼性を有
しています。
●
設置場所:屋内用(−25∼+45 ℃)
相 数:三相
● 周 波 数:50 / 60 Hz又は50 Hz又は60 Hz
● 定格電圧:468 V
● 定格容量:10.6 / 12.8、16.0 / 19.1、
21.3 / 25.5、26.6 / 31.9、
31.9 / 38.3、53.2、79.8、
106、160 kvar
● 保護装置:保安装置内蔵
● 準拠規格:JIS C 4901
●
●
据付面積が小さく取扱い が簡単です
附属機器が一体化されており、充電部しゃへい形であるため、
安全で設置面積が少なく、運搬、据付、保守点検が容易です。
●
保護協調を考慮した設計です
コンデンサは保安装置内蔵又は保安機構付きを採用し、万一の
コンデンサ内部故障発生時にも、保安装置又は保安機構が作
動し二次的災害を防止する安全設計となっています。
また、直列リアクトルには、温度プロテクタが標準装備されてお
り、高調波などによる過負荷時には警報信号を出力します。
直列リアクトル
《コンデンサ用直列リアクトル》
設置場所:屋内用(−25∼+45 ℃)
相 数:三相
● 周 波 数:50 Hz又は60 Hz
● 回路電圧:220、440 V
● リアクタンス:補償率 L=6 %
● 最大許容電流:定格電流の130 %とする。
ただし、第5調波を含む場合
はその含有率が基本波に対
して55 %以下の合成電流の
実効値であること。
(許容電
流種別Ⅱ)
● 保護装置:温度プロテクタ付
● 準拠規格:JIS C 4901附属書JA準用
●
●
規格・性能
設 置 場 所
周 囲 温 度
最高許容電圧
最大許容電流
放 電 特 性
操 作 電 源
塗 装 色
準 拠 規 格
屋内専用、標高1000 m以下
−5∼+40 ℃(24時間平均35 ℃以下、
1年間平均25 ℃以下)
(ただしパックコンの場合は−20∼+40 ℃)
定格電圧の110 %(24時間のうち8時間以内)
定格電流の130 %とする。ただし、第5調波を含む場合は
その含有率が基本波に対して55 %以下の合成電流の実
効値であること。
(許容電流種別Ⅱ)
回路により開放後、コンデンサの残留電圧を3分間に75 V
以下にします。
回路電源および内蔵電源変圧器による
マンセル 5Y7 / 1色
JIS C 4901、JIS C 8201-2-1、
JIS C 8201-4-1、JEM 1038
開閉器
《交流電磁接触器》
設置場所:屋内用(−5∼+40 ℃)
定格電圧:660 V
● 適用コンデンサ容量:
MAX220 V 185 kvar
MAX440 V 370 kvar
● 準拠規格:JIS C 8201-4-1
JEM 1038
●
●
標準定格
相
数
周 波
数
定 格 電 圧
定格設備容量
コンデン サ
直列リアクト ル
開
閉
器
三相
50 Hz、60 Hz
220 V、440 V
定格寸法表参照
放電抵抗、保安装置内蔵
リアクタンス6%許容電流種別Ⅱ:第5調波55 %許容品、
H種乾式、プロテクタ付
交流電磁接触器(スーパーパックコン)
配線用遮断器
設置場所:屋内用(−10∼+40 ℃)
定格電圧:660 V
● 遮断容量:30、35、50 kA at 220 V
15、25、35 kA at 460 V
● 準拠規格:JIS C 8201-2-1
●
●
ご採用上の注意
● 設置場所は換気、保守点検用に周囲と400∼850
mm以上の
間隔を設けてください。
● 操作回路、
シーケンス等の詳細図は当社にご請求ください。
● 標準品以外も製作しますのでご相談ください。
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低圧進相コンデンサ設備“低圧パックコン”
利点
電源側に流出する
高調波電流
高調波電流流出量が低減できます。
(「高調波抑制対策ガイドライン」対応に有効です)低圧側負荷よ
り発生する高調波電流を低圧側の進相コンデンサ設備が吸収し、
外部への高調波電流の流出量を低減します。
特にフィルタなどを設置しなくても高調波抑制対策ガイドラインの
コンデンサに吸収される
高調波電流
基準値を満足できる場合が多くあります。進相コンデンサを高圧側
に設置した場合にはこのような効果はあまり期待できません。
負荷より
発生する
高調波電流
負荷
低圧進相
コンデンサ
高調波電流流出量の低減効果
低圧進相コンデンサ設備の設置による高調波電流の外部への流
出量の低減効果はコンデンサの容量と変圧器のインピーダンス
により定まりますが、高調波の中で最も大きな部分を占める第5調
波電流について流出量の低減効果の目安を下図に示します。
100
90
80
第5調波電流
流出量 / 発生量(%)
70
60
50
%X = 2 %
40
%X = 3 %
%X = 4 %
%X = 5 %
30
変圧器
インピーダンス
20
10
0
0
20
40
60
80
100
コンデンサ容量 / 変圧器容量(%)
―低減効果の一例―
電源側に流出する第5調波電流
100 A→52 Aへ低減
条件:変圧器容量 300 kVA %X=4 %
負荷より発生する第5調波電流 100 A
低圧進相コンデンサ設備 150 kvarを設置
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