SAS and SATA HostRAID Controllers

SAS and SATA
HostRAID Controllers
インストールおよび
インストールおよびユーザーズガイド
およびユーザーズガイド
●
2
著作権
© 2007 Adaptec, Inc. All rights reserved. この文書は、たとえその一部であっても事前に Adaptec,Inc., 691 South Milpitas
Blvd., Milpitas CA 95035 から書面による許可を得た場合を除き、電子的、機械的、複写機、記録あるいはその他いか
なる手段、いかなる形式によっても転送、複製、検索システムに登録してはなりません。
商標
Adaptec 、Adaptec のロゴ、Adaptec Storage Manager は Adaptec, Inc. の登録商標で数ヶ国で登録されています。Microsoft
および Windows は Microsoft 社の登録商標であり、アメリカその他の諸国でライセンスの下に使用されています。
その他の商標は各権利所有者の所有によるものです。
変更
本文書の資料は単なる情報として提供されるものであり、予告なく変更される可能性があります。本書の制作に際し
正確さを期するために万全の注意を払ってはおりますが、本書中の誤記や情報の抜け、あるいは情報の使用に起因す
る結果に関して Adaptec 社はいかなる責任も負いません。
Adaptec 社は、ユーザに対する事前の約束及び告知無しに製品のデザインを変更する権利を留保します。
禁止事項
本書のどの部分も、著作権者からの事前の書面による許可なくして、電子的、機械的を問わず、複写や記録などいか
なる方法やいかなる形による転送や複製、検索システムへの登録を行う事は法律で禁止されています。
Adaptec Confidential — Draft 12/27/07
●
3
アダプテックテクニカルサポート
アダプテックの製品は、簡単にインストールして使えるように特別に開発されました。画面に表示される指示やヘル
プ、マニュアルの制作にあたっては、わかり易く、使い易いものとなるよう十分配慮しております。これ以上の情報
が必要な場合は、アダプテック社のテクニカルサポートへご連絡ください。
●
電話テクニカルサポート:0044-2213-2601
(受付時間 平日午前 9 時 -12 時、午後 1 時 -6 時 土、日、祭、祝日を除く)
●
アダプテックテクニカルサポートへご連絡されるときは、必ず以下の情報をご用意ください。
●
アダプテックハードウェア製品のモデル及び TSID 番号
本製品に下図のような、製品番号、シリアル番号、TSID(テクニカルサポート ID 番号)が印刷されているシールが
同梱されています。一枚を保証書もしくは、クイックインストールガイドの貼り付け欄に貼付し、テクニカルサポー
トへのお問合せの際に必ずご連絡ください。
●
アダプテックソフトウェア製品の名前とバージョン番号
●
お使いになっている OS の種類とバージョン番号
●
アダプテック製品を購入された販売店名
アダプテックジャパン インターネットホームページ
http://www.adaptec.co.jp
ユーザ登録
ユーザ登録
http://www.adaptec.co.jp/regist
Adaptec Confidential — Draft 12/27/07
●
4
3 年保証書
1. 本製品をお買い上げいただいたお客様に、Adaptec, Inc. ( 以下 Adaptec) は材質上、製造上の瑕疵について、購入日
から 3 年間にわたり保証致します。保証期間中に不具合が生じた場合、Adaptec は、Adaptec の判断により本製品
を修理または交換するか、お支払いいただいた代金をお返し致しますので、その製品を Adaptec または Adaptec 認
定サービス工場へご送付ください。ただし送付費用はお客様のご負担とさせていただきます。
2. 修理もしくは部品や製品の交換は、お手持ちの不良具合品との交換を基本とします。製品交換の際は、修理もし
くは新品との交換となります。交換対象となった部品または製品は、Adaptec の所有となります。事故、誤った使
用、乱暴な取り扱い、Adaptec または Adaptec 認定業者以外の修理や純正品以外の部品の使用による損傷は、保証
の対象にはなりませんのでご注意ください。
3. 保証サービスは、お客様が保証期間中にご購入になった販店にお届けいただいた場合に限り提供致します。その
際、購入価格と購入日付を証明するものをご提示ください。輸送、梱包、保険などの費用は、お客様の負担とな
ります。保証内容は本保証書に記載される修理、交換、返金に限定されます。
4. 本保証書で保証されるサービスについての詳細は、郵便または電話で Adaptec にお問い合わせください。お問い合
わせ先は下記のとおりです。
Adaptec at 691 South Milpitas Boulevard, Milpitas, CA 95035, (800) 959-7274.
5. 本保証書による保証は、事故、誤った使用、乱暴な取り扱い、Adaptec または Adaptec 認定業者以外による修理や
純正品以外の部品の使用により製品が損傷した場合は無効となります。
6. 本製品に関する保証は、本保証が唯一のものとなります。商品性、特定目的に対する適合性、他の権利の非侵害、
および隠れた瑕疵についての黙示の保証は (A) 購入日から 3 年間存続し、(B) この期間の終了後自動的に消滅し、
(C) 法律で規制されない限り、保証対象には含まれません。本保証期間内に本製品に関する不具合が発生した場
合、お客様への保証は、上記の修理、交換、返金に限定されます。データの損失を含むがそれに限定されず、明
示的または黙示的保証の違反により生じた付随的または間接損害については、Adaptec は責任を負いません。物的
損害に関しては法の認める範囲において、また身体に対する傷害等の人的損害に関しては、不合理なものでない
限り、責任を免除されるものとします。
7. ある特定の管轄地においては、消費者物品については、上記の限定責任および付随的あるいは結果的損害の排除
を許容しない場合があり、また、黙示的保証の存続期間についての限定を許容しない場合があります。そのよう
な場合には、上記の限定あるいは保証の排除はお客様に適用にならない場合があります。
8. 本保証書は、本製品をご購入いただいたお客様に特定の法的権利を認めるものです。
Adaptec Confidential — Draft 12/27/07
●
5
法規適合ステートメント
法規適合ステートメント
FCC(
(米国連邦通信委員会)
米国連邦通信委員会)無線周波数妨害法準拠
警告:本装置に対し、準拠の責任がある当事者が、特別に認可ないし加工または変更が加えられた場合、本装置を使用するユーザの権限は無効にな
る可能性があります。
本装置は、検査の結果、FCC 規則パート 15 に従うクラス B デジタル装置の制限に準拠しています。これらの制限は、住宅地域において操作する際、
妨害からの保護を目的としたものです。本装置は、無線周波数を発生、使用また放射する場合があります。取扱説明書に従って設置または使用され
ない場合、無線通信に有害な妨害を引き起こす可能性があります。また、設置状況に関わらず障害を引き起こす可能性もあります。本装置が、テレ
ビやラジオ等の受信障害の原因となっているかどうかは、装置の電源の ON/OFF を切り替えることでご確認頂けます。本装置が受信障害の原因であ
ると考えられる場合は以下の手順のいずれか、または幾つか組み合わせてお試しください。
■
テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えるか、または場所を変える。
■
テレビまたはラジオと本装置の間の距離を離す。
■
テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続する。
■
販売店またはテレビ、ラジオの修理業者にご相談ください。
■
法規上の制限に準拠した使用を行うには品質の良い I/O ケーブルか電源ケーブルをご使用ください。
本装置は、FCC 規則パート 15 に準拠しており、その使用は、次の 2 つの条件に従います:(1)本装置は、妨害を引き起こさないと想定される。(2)
本装置は、不適切な操作に起因する障害を含むいかなる障害も承認しなければならない。
Adaptec, Inc.
AAR-1420SA/AAR-1430SA/AAR-1220SA/
AAR-1225SA/ASC-48300/ASC-44300/ASC58300
Tested to Comply
With FCC Standards
FOR HOME OR OFFICE USE
EU 法準拠
本製品はテストの結果以下のヨーロッパの基準に準拠しています。
EMC Directive 89/336/EEC, (92/31/EEC および 93/68/EEC に改正)
■ EN55022 (1998) Emissions
■ EN55024 (1998) Immunity:
–
–
–
–
–
–
EN61000-4-2 (1998) Electrostatic discharge:±4 kV contact, ±8 kV air
EN61000-4-3 (1998) Radiated immunity
EN61000-4-4 (1995) Electrical fast transients/burst:±1 kV AC, ±0.5 kV I/O
EN61000-4-5 (1995) Surges ±1 kV differential mode, ±2 kV common mode
EN61000-4-6 (1996) Conducted immunity:3 V
EN61000-4-11 (1994) Supply dips and variation:30% and 100%
さらに、U.L. を要求される機器については、EN60950 with amendments A1, A2, A3, A4, A11. によれば、以下に適合しています。
EMC Directive 73/23/EEC (93/68/EEC に改正)
オーストラリア、
オーストラリア、ニュージーランド法準拠
ニュージーランド法準拠
本装置は Spectram Management Agency が策定したオーストラリア / ニュージーランド標準 AS/NZS 3548 に従ったテストの結果クラス B
デジタル装置の制限に準拠しています。
カナダ法準拠
カナダ法準拠
本製品はクラス B デジタル装置です。本製品は、カナダ電波妨害装置規則の要件をすべて満たしています。
日本法準拠 ( 自主規制 )
情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に準拠しています。
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)
の基準に基づくクラス B 情報技術装置です。この装置は、家庭
環境で使用することを目的としますが、この装置がラジオやテ
レビジョン受信機に近接して使用すると、受信障害を引き起こ
すことがあります。取扱い説明書に従って、正しい取扱いをし
て下さい。
Adaptec Confidential — Draft 12/27/07
目次
1
本書の
本書の概要
まず始めに学ぶこと ...................................................................................... 12
本書で使用される用語 .................................................................................. 12
本書で使用される用法 .................................................................................. 12
詳細な情報の探し方 ...................................................................................... 12
2
HostRAID コントローラについて
コントローラについて
HostRAID コントローラの特長 ................................................................... 15
アレイレベルの特長 ............................................................................. 16
Adaptec 58300 コントローラについて ........................................................ 17
Adaptec 48300 コントローラについて ........................................................ 18
Adaptec 44300 コントローラについて ........................................................ 19
Adaptec 1430SA コントローラ ...................................................................... 20
Adaptec 1420SA コントローラ ...................................................................... 21
Adaptec 1220SA コントローラ ...................................................................... 22
Adaptec 1225SA コントローラについて...................................................... 23
3
キットの
キットの内容と
内容とシステム要件
システム要件
キットの内容................................................................................................... 25
システム要件................................................................................................... 25
4
HostRAID コントローラと
コントローラとディスクドライブの
ディスクドライブの取付け
取付け
まず始めに....................................................................................................... 28
HostRAID コントローラの取付け ............................................................... 28
ディスクドライブの選択.............................................................................. 29
SAS ケーブルの選択 ....................................................................................... 30
SATA ケーブルの選択.................................................................................... 31
ディスクドライブを SAS HostRAID コントローラに接続 ..................... 33
Adaptec Confidential — Draft 12 / 27 / 07
目次
●
HostRAID コントローラへの直接接続 .............................................. 33
バックプレーンへの接続 ..................................................................... 34
SAS HostRAID コントローラを SAS エクスパンダに接続 ............. 35
ディスクドライブを SATA HostRAID コントローラに接続 .................. 35
コントローラとデバイスのチェック ......................................................... 35
ブートコントローラの設定.......................................................................... 36
次のステップ................................................................................................... 36
5
スタートアップ
RAID レベルの選択 ........................................................................................ 38
インストール オプションの選択 ................................................................ 38
基本的なインストールステップ ................................................................. 38
オペレーティングシステムと同時インストール ........................... 38
ブータブルディスクドライブ / アレイ上にオペレーティングシステムをイン
ストール .................................................................................................. 39
既存のオペレーティングシステムにインストール ....................... 39
6
ブータブルアレイの
ブータブルアレイの作成
アレイの作成................................................................................................... 41
ACU を使用したアレイの作成............................................................ 41
Adaptec Storage Manager でアレイの作成 ......................................... 42
アレイを起動可能にする.............................................................................. 43
7
ドライバと
ドライバとオペレーティングシステムの
オペレーティングシステムのインストール
まず始めに....................................................................................................... 45
ドライバ ディスクの作成 ............................................................................. 45
Windows でのインストール ......................................................................... 46
Red Hat Linux でのインストール................................................................. 46
SUSE Linux でのインストール ..................................................................... 47
NetWare でのインストール .......................................................................... 47
8
既存の
既存のオペレーティングシステムへの
オペレーティングシステムへのドライバ
へのドライバの
ドライバのインストール
まず始めに....................................................................................................... 50
ドライバディスクまたはアレイの作成..................................................... 50
Windows XP や Windows 2003 へのインストール .................................... 51
Windows Vista へのインストール ................................................................ 51
Red Hat Linux または SUSE Linux へのインストール .............................. 51
Netware へのインストール ........................................................................... 52
9
ストレージスペースの
ストレージスペースの管理
Adaptec Storage Manager について .............................................................. 54
Adaptec Storage Manager のインストール .......................................... 54
Adaptec Confidential — Draft 12 / 27 / 07
7
目次
HRCONF コマンドライン ユーティリティについて.............................. 54
ARC ユーティリティについて .................................................................... 55
Adaptec Flash Utility について ...................................................................... 55
どのユーティリティを使用するべきか..................................................... 55
10 問題解決
トラブルシューティング チェックリスト................................................ 57
ディスクドライブの故障からの回復 ......................................................... 57
ホットスペアで保護されているディスク ドライブの故障.......... 58
ホットスペアで保護されていないディスク ドライブの故障...... 58
同時に複数のアレイの故障 ................................................................. 58
RAID 0 アレイでのディスクドライブの故障................................... 58
同じアレイでの複数の故障 ................................................................. 58
コントローラのリセット.............................................................................. 59
A
SAS の基礎知識
この付録で使用される用語.......................................................................... 61
SAS とは何か ................................................................................................... 61
SAS デバイスはどのように通信するのか? ............................................. 62
Phy とは?........................................................................................................ 62
SAS ポート とは? .......................................................................................... 62
SAS アドレス とは? ...................................................................................... 63
SAS コネクタ とは? ...................................................................................... 63
SAS ケーブルはどのような形をしているか? ......................................... 63
ディスクドライブは SAS でどのように認識されるか? ....................... 64
SAS 接続のオプションは? .......................................................................... 64
ダイレクトアタッチ接続 ..................................................................... 64
バックプレーン 接続 ............................................................................ 64
SAS エクスパンダ接続 .......................................................................... 65
SAS はパラレル SCSI とどう違うか? ........................................................ 66
B
RAID について
RAID テクノロジの概要................................................................................ 68
ドライブセグメントについて............................................................. 68
ストライプ 単位 サイズ ....................................................................... 68
RAID 0 ( 非 RAID アレイ )............................................................................. 69
RAID 1 アレイ.................................................................................................. 70
RAID 10 アレイ................................................................................................ 71
最適な RAID レベルの選択........................................................................... 71
C
ARC ユーティリティの
ユーティリティの使用
ARC ユーティリティ の基礎知識............................................................... 73
Adaptec Confidential — Draft 12 / 27 / 07
●
8
目次
ARC ユーティリティの実行 ......................................................................... 73
アレイの作成と管理 ...................................................................................... 73
新しいアレイの作成 ............................................................................. 73
アレイの管理 .......................................................................................... 75
ホット スペアの作成と削除 ............................................................... 77
ブータブルアレイとデバイスの管理 ................................................ 77
ディスク ドライブの初期設定............................................................ 77
ATAPI サポート...................................................................................... 78
SerialSelect の使用 ......................................................................................... 78
SerialSelect オプション......................................................................... 79
SATASelect の使用 ......................................................................................... 80
SATASelect オプション ........................................................................ 81
ディスクドライブのフォーマットとベリファイ .................................... 82
ディスク ドライブの検索 ............................................................................. 82
ディスク ドライブの確認 ............................................................................. 83
イベント ログの表示 ..................................................................................... 83
D
DOS 用 Adaptec Flash Utility の使用
はじめに ........................................................................................................... 85
システム要件................................................................................................... 85
互換性情報....................................................................................................... 85
まず始めに....................................................................................................... 85
ファームウェアの入手 ......................................................................... 85
フロッピー ディスクにファームウェアキットの作成 .................. 86
AFU の実行 ...................................................................................................... 86
メニューベースの AFU の起動 ........................................................... 86
コマンドラインによる AFU の実行 ................................................... 87
AFU コマンド .................................................................................................. 87
HELP ......................................................................................................... 87
LIST........................................................................................................... 88
SAVE ......................................................................................................... 88
UPDATE ................................................................................................... 89
VERIFY ..................................................................................................... 89
VERSION.................................................................................................. 90
AFU コマンドライン を使用してフラッシュをアップデート.............. 90
E
HostRAID コントローラ LED と I2C コネクタ リファレンス
Adaptec 58300 アクセス LED コネクタの仕様........................................... 93
Adaptec 48300 アクセス LED コネクタの仕様........................................... 93
Adaptec 44300 アクセス LED コネクタの仕様........................................... 94
Adaptec 1430SA アクセス LED と I2C コネクタの仕様............................ 94
Adaptec 1420SA アクセス LED と I2C コネクタの仕様............................ 95
Adaptec Confidential — Draft 12 / 27 / 07
●
9
目次
Adaptec 1220SA アクセス LED コネクタの仕様 ........................................ 96
Adaptec 1225SA アクセス LED の仕様......................................................... 96
F
安全上のご
安全上のご注意
のご注意
静電気 (ESD).................................................................................................... 97
G
技術仕様
環境仕様 ........................................................................................................... 99
電源要件 ........................................................................................................... 99
電流仕様 ........................................................................................................... 99
用語集
索引
Adaptec Confidential — Draft 12 / 27 / 07
●
10
本書の
本書の概要
この章
この章には ...
1
まず始めに学ぶこと ........................................................................................................... 12
本書で使用される用語 ....................................................................................................... 12
本書で使用される用法 ....................................................................................................... 12
詳細な情報の探し方 ........................................................................................................... 12
この インストール および ユーザーズ ガイド では、Adaptec®HostRAID コントローラの
インストール方法を説明します。また、お使いのコントローラキットに同梱される
ユーティリテ ィや、シリアルアタッチド SCSI の基本知識についても説明します。
第 1 章 : 本書の概要
l 12
まず始
まず始めに学
めに学ぶこと
コンピュータハードウェア、データストレージ、RAID (Redundant Array of
Independent Disk) 技術、ご使用の HostRAID コントローラで使用されている IO
(Input/Output) 技術の特徴 について習熟している必要があります。SAS は最新の I/O
技術ですので、付録 A で説明してあります。
メモ : 本書 は、複数の Adaptec HostRAID コントローラについて説明しておりますので、お
使いのコントローラではご使用になれない特長や機能もあります。
本書で
本書で使用される
使用される用語
される用語
HostRAID コントローラを使用して、DAS から NAS そして SAN までの幅広い構成で
のデータストレージを管理できますので、一般的な用語である「ストレージ スペー
ス」は、Adaptec Storage ManagerTM や 本書 で説明するその他のユーティリティで管理
されるコントローラとディスクドライブを指します。
本書 で参照する用語や概念の多くには、複数の名前があります。一貫性を保つため
に、下記のように表現しております。
●
コントローラ ( ホストバスアダプタ、ボードともいいます )
●
ディスクドライブ ( ハードディスク、ハードドライブ、ハードディスクドライブ
とも言われます )
●
アレイ ( 論理ドライブとも言われます )
メモ : DAS 環境で、Adaptec Storage Manager ユーザーズガイドでは、アレイは論理ドライブ
を意味します。コントローラがアレイを作成すると、オペレーティングシステムおよび
Adaptec Storage Manager は、論理ドライブと認識します。NAS 環境では、Adaptec Storage
Manager は、アレイと論理ドライブの双方を表示します。詳細については、Adaptec Storage
Manager インストール CD に収録されている、Adaptec Storage Manager ユーザーズ ガイド
Direct Attached Storage 用 ) を参照してください。
本書で
本書で使用される
使用される用法
される用法
本書では、SAS のみという用語は、SAS HostRAID コントローラにのみ適用される要
件、機能、手順を意味します。
本書では、SATA のみという用語は、SATA HostRAID コントローラにのみ適用される
要件、機能、手順を意味します。
詳細な
詳細な情報の
情報の探し方
Host RAID コントローラと同梱のソフトウェア及びユーティリティについては、以
下の文書を参照してください。
●
Readme.txt— 最新の製品情報、既知の問題について記述しており、HostRAID イン
ストール CD に収録されています。
●
Adaptec Storage Manager ユーザーズ ガイド —Adaptec Storage Manager ソフトウェアの
インストールの方法と使い方を説明しており、Adaptec Storage Manager インス
トール CD に収録されています。詳細については、53 ページの ストレージスペー
スの管理 を参照してください。
第 1 章 : 本書の概要
●
l 13
Adaptec Storage Manager オンラインヘルプ —Adaptec Storage Manager ソフトウェアの
使い方を説明します。
●
Command Line Interface for Direct Attached Storage User's Guide ( 英語版 ) — 基本的なアレ
イや設定管理機能を実行するための、HRCONF(Adaptec HostRAID Controller
Configuration) コマンドラインオプションの使い方を説明しており、Adaptec
Storage Manager インストール CD に収録されます。
HostRAID コントローラについて
コントローラについて
この章
この章には ...
2
HostRAID コントローラの特長......................................................................................... 15
Adaptec 58300 コントローラについて.............................................................................. 17
Adaptec 48300 コントローラについて.............................................................................. 18
Adaptec 44300 コントローラについて.............................................................................. 19
Adaptec 1430SA コントローラ............................................................................................ 20
Adaptec 1420SA コントローラ............................................................................................ 21
Adaptec 1220SA コントローラ............................................................................................ 22
Adaptec 1225SA コントローラについて ........................................................................... 23
本章では、HostRAID コントローラの標準の機能と、お使いの Adaptec SAS および
SATA HostRAID コントローラに特有な機能についての概要を説明します。
第 2 章 : HostRAID コントローラについて
l 15
HostRAID コントローラの
コントローラの特長
●
ポートマルチプライヤ対応 — ポートマルチプライヤを有する SATA ドライブエン
クロージャ 1 台を、1225SA HostRAID コントローラに接続することが可能です。
メモ : ポートマルチプライヤのバージョンについては、ドライブエンクロージャのマニュア
ルを参照してください。
対応するポートマルチプライヤののバージョンは下記の通りです。
●
Sil3276—3 Gbps SATA II ホストインターフェースが1個と、SATA デバイス
ポートが 5 個あります。このポートマルチプライヤは、3Gbps NCQ 可能なド
ライブのみサポートします。
メモ : NetWare は、ポートマルチプライヤを有するドライブエンクロージャをサポートせず、
eSATA ドライブのみをサポートします。
●
2TB 以上をサポート —2TB を超す HostRAID を作成、管理可能です。そのため、
ユーザは現在および将来 750 GB 以上の大容量ハードディスクを使用することが
できます。
●
コントローラのファームウェアのアップグレードが可能なフラッシュ ROM。
●
英数字ページャ向けのメッセージングを含む、イベント ロギングおよびブロー
ドキャスト。
●
シンプルボリュームやアレイを Adaptec RAID コントローラに移行できる AMF
(Adaptec Metadata Format) のサポート
●
RAID アレイ を作成管理する多数のオプション—フル機能のソフトウェア アプリ
ケーション (Adaptec Storage Manager) 、BIOS ベースのユーティリティ、コマンド
ライン ユーティリティ。詳細については、53 ページの ストレージスペースの管
理を参照してください。
●
ホットスワップディスクドライブをサポート
●
SAF-TE エンクロージャ管理ハードウェアでのドライブエンクロージャのサポー
ト
第 2 章 : HostRAID コントローラについて
l 16
アレイレベルの
アレイレベルの特長
●
HostRAID の制限内での RAID 0、1、10、シンプルボリュームのサポート
●
RAID 0 : SAS で 6 台のドライブ、SATA で 4 台のドライブをサポート
●
RAID 10: 最大 4 台のドライブをサポート
●
RAID 1 は、常に 2 台のドライブで構築されます。
コントローラ 1 台につき、アレイは最大 2 つです。
コントローラ 1 台につき、グローバルホットスペアは最大 1 つです。
●
オペレーティング システムからの耐障害性を備えたアレイのホットスワップ再
構築
●
自動フェイルオーバーのサポート、故障したディスク ドライブが交換されると
きに自動的にアレイが再構築されます。(SES2- または SAF-TE が有効なディスク
ドライブ エンクロージャ のみ で、冗長アレイにも適用されます。)
●
そのドライブで保護できる容量の耐障害アレイすべてを保護するグローバル
ホットスペア
●
マイグレーションのサポート
●
シンプルボリュームから RAID 0
●
シンプルボリュームから RAID 1
●
(SATA のみ ) NCQ ( ネイティブコマンドキューイング )、パフォーマンスが最適に
なるようにディスクドライブがコマンドをもっとも効率のよい順番で並べ替える
ことを可能にします。
●
(SAS のみ ) SES2 などのエンクロージャ管理ハードウェアを組み込んだディスク
ドライブ エンクロージャをサポート
第 2 章 : HostRAID コントローラについて
l 17
Adaptec 58300 コントローラについて
コントローラについて
Adaptec 58300 は、ロープロファイル PCI-X to 8 Phy SAS 1.0 Host RAID コントローラ
で、以下の特徴があります。
ドライブ LED
外部 Mini-SAS コネクター
J3 ( 集合アクセス
LED ヘッダ )
3.3V PCI-X コネクタ
ブラケット
カードサイズ
バス互換
ロープロファイル
PCI-X
PCI バス幅 ( 最大 )
64 ビット
PCI バススピード ( 最大 )
133 MHz
PHY
8
コネクタ数 ( 内部 )
なし
コネクタ数 ( 外部 )
2 x 4 外部 1 SFF8088 (mini-SAS)
mini-SAS 1.0 コネクタ
RAID レベル
0, 1, 10
シンプル ボリューム
はい
ディスク ドライブ
SAS (3.0Gb/s), SATA I (1.5Gb/s), SATA II (3.0Gb/s)
ディスク ドライブ数の最大数
8 台のダイレクトアタッチドライブまたは、
エクスパンダテクノロジ使用で 128 まで
ホットスペア
はい
エンクロージャのサポート
はい
NCQ ( ネイティブコマンドキュー いいえ
イング )
自動フェイルオーバー
はい
警告ブザー
いいえ
メモ : 全てのポートが外部なので、このコントローラーには I2C 機能がありません。
第 2 章 : HostRAID コントローラについて
l 18
Adaptec 48300 コントローラについて
コントローラについて
Adaptec 48300 は、ロープロファイル PCI-X to 8 Phy SAS 1.0 Host RAID コントローラ
で、以下の特徴があります。
J3 ( 集合アクセス LED ヘッダ )
外部 SAS コネクタ
内部 SAS コネクタ
3.3V PCI-X コネクタ
ブラケット
カードサイズ
バス互換
ロープロファイル
PCI-X
PCI バス幅 ( 最大 )
64 ビット
PCI バススピード ( 最大 )
133 MHz
PHY
8
コネクタ数 ( 内部 )
1 x 4 内部 SFF 8484
SAS 1.1 コネクタ
コネクタ数 ( 外部 )
1 x 4 外部 1 SFF-8470
SAS 1.0 コネクタ
RAID レベル
0, 1, 10
シンプル ボリューム
はい
ディスク ドライブ
SAS (3.0Gb), SATA I (1.5Gb), SATA II (3.0Gb)
ディスク ドライブ数の最大数
8 台のダイレクトアタッチドライブまたは、
エクスパンダテクノロジ使用で 128 まで
ホットスペア
はい
エンクロージャのサポート
はい
NCQ ( ネイティブコマンドキュー いいえ
イング )
自動フェイルオーバー
はい
警告ブザー
いいえ
メモ : 独立した I2C 個コネクタはありません。詳細は、92 ページの HostRAID コントローラ
LED と I2C コネクタ リファレンス を参照してください。
第 2 章 : HostRAID コントローラについて
l 19
Adaptec 44300 コントローラについて
コントローラについて
Adaptec 44300 は、ロープロファイル PCI-X to 4 Phy SAS 1.0 Host RAID コントローラ
で、以下の特徴があります。
内部 SAS コネクタ
J3 ( 集合アクセス LED ヘッダ )
3.3V PCI-X コネクタ
ブラケット
カードサイズ
バス互換
ロープロファイル
PCI-X
PCI バス幅 ( 最大 )
64 ビット
PCI バススピード ( 最大 )
133 MHz
PHY
4
コネクタ数 ( 内部 )
1 x 4 内部 SFF 8484
SAS 1.1 コネクタ
RAID レベル
0, 1, 10
シンプルボリューム
はい
ディスク ドライブ
SAS (3.0Gb), SATA I (1.5Gb), SATA II (3.0Gb)
ディスク ドライブ数の最大数
4 台のダイレクトアタッチドライブまたは、
エクスパンダテクノロジ使用で 128 まで
ホットスペア
はい
エンクロージャのサポート
はい
NCQ ( ネイティブコマンドキュー いいえ
イング )
自動フェイルオーバー
はい
警告ブザー
いいえ
メモ : 独立した I2C 個コネクタはありません。詳細は、92 ページの HostRAID コントローラ
LED と I2C コネクタ リファレンス を参照してください。
第 2 章 : HostRAID コントローラについて
l 20
Adaptec 1430SA コントローラ
Adaptec 1430SA は、以下の外観をした、ロープロファイル、4 ポート PCIe SATA II
HostRAID コントローラです。
J2 コネクタ (I2C)
J3 ( 集合アクセス
LED ヘッダ )
J1 LED コネクタ
電源 LED
集合 LED
ポートアクセス LED
3 ( 上のポート )
2 ( 下のポート )
SATA ポート
1 ( 上のポート )
0 ( 下のポート )
J4 アクセス
PCIe x 4 コネクタ
ブラケット
カードサイズ
ロープロファイル
バス互換
PCIe x4
ポート数
4
コネクタ数 ( 内部 )
4 (2 段重ね )
RAID レベル
0, 1, 10
シンプル ボリューム
はい
ディスク ドライブ
SATA (1.5Gbps)、SATA II (3.0Gbps)
ディスク ドライブ数の最大数
4
ホットスペア
はい
エンクロージャのサポート
はい、I2C 接続を使用した SATA II エンクロー
ジャ管理
NCQ ( ネイティブコマンドキュー はい
イング )
自動フェイルオーバー
はい
警告ブザー
いいえ
メモ : 独立した I2C 個コネクタはありません。詳細は、92 ページの HostRAID コントローラ
LED と I2C コネクタ リファレンス を参照してください。
第 2 章 : HostRAID コントローラについて
l 21
Adaptec 1420SA コントローラ
Adaptec 1420SA は、以下の外観をした、ロープロファイル、4 ポート PCI-X SATA II
HostRAID コントローラです。
J1 コネクタ (I2C)
J7 ( 集合アクセス LED ヘッダ )
J2 LED コネクタ
アクセス LED
3
SATA ポート
2
1
0
3.3V/5V PCI-X コネクタ
ブラケット
カードサイズ
ロープロファイル
バス互換
PCI-X
ポート数
4
コネクタ、内部
4
RAID レベル
0, 1, 10
シンプル ボリューム
はい
ディスク ドライブ
SATA (1.5Gbps)、SATA II (3.0Gbps)
ディスク ドライブ数の最大数
4
ホットスペア
はい
エンクロージャのサポート
はい、I2C 接続を使用した SATA II エンク
ロージャ管理
NCQ ( ネイティブコマンドキュー はい
イング )
警告ブザー
いいえ
メモ : 独立した I2C 個コネクタはありません。詳細は、92 ページの HostRAID コントローラ
LED と I2C コネクタ リファレンス を参照してください。
第 2 章 : HostRAID コントローラについて
l 22
Adaptec 1220SA コントローラ
Adaptec 1220SA は、以下の外観をした、ロープロファイル、2 ポート PCI-e SATA II
HostRAID コントローラです。
J1 アクセス LED コネクタ
1
SATA ポート
0
ブラケット
カードサイズ
PCIe x 1 コネクタ
バス互換
ロープロファイル
PCIe x 1
ポート数
2
コネクタ、内部
2
RAID レベル
0, 1
シンプルボリューム
はい
ディスク ドライブ
SATA (1.5Gbps)、SATA II (3.0Gbps)
ディスク ドライブ数の最大数
2
ホットスペア
はい
エンクロージャのサポート
いいえ
NCQ ( ネイティブコマンドキューイ はい
ング )
警告ブザー
いいえ
メモ : 独立した I2C 個コネクタはありません。詳細は、92 ページの HostRAID コントローラ
LED と I2C コネクタ リファレンス を参照してください。
第 2 章 : HostRAID コントローラについて
l 23
Adaptec 1225SA コントローラについて
コントローラについて
Adaptec 1225SA は、以下の外観をした、ロープロファイル PCIe、2 外部ポート SATA
II HostRAID コントローラです。
外部 SATA コネクタ
J1 LED コネクタ
PCIe x 1 コネクタ
ブラケット
メモ : Adaptec 1225SA コントローラはブータブルデバイスをサポートしておりません。
カードサイズ
ロープロファイル
バス互換
PCIe x 1
ポート数
2 外部 SATA ポート
ポートマルチプライヤを有する SATA ドライブエンク
ロージャに接続することもできます。ポートマルチプ
ライヤについての詳細は、15 ページの HostRAID コン
トローラの特長 を参照してください。
コネクタ、内部
0
コネクタ、外部
2 外部 SATA 接続
RAID レベル
0、1、10
シンプルボリューム
はい
ディスク ドライブ
SATA II (3.0Gbps) NCQ- 対応ドライブ
ディスク ドライブ数の最大数
2
ホットスペア
はい
エンクロージャのサポート
はい — ポートマルチプライヤエンクロージャ用
NCQ ( ネイティブコマンドキュー はい
イング )
警告ブザー
いいえ
メモ : 独立した I2C 個コネクタはありません。詳細は、14 ページの HostRAID コントローラ
について を参照してください。
キットの
キットの内容と
内容とシステム要件
システム要件
この章
この章には ...
3
キットの内容........................................................................................................................ 25
システム要件........................................................................................................................ 25
本章では、お使いの HostRAID コントローラ キットの内容とインストールおよび
HostRAID コントローラ使用に必要なシステム要件について説明します。
第 3 章 : キットの内容とシステム要件
l 25
キットの
キットの内容
●
Adaptec SAS または SATA HostRAID コントローラ
●
以下のユーティリティがコントローラの BIOS に組み込まれています。
●
●
●
ACU(Array Configuration Utility)— アレイの作成、初期設定、管理に使用しま
す。
SerialSelect または SATASelect— お使いのコントローラやディスクドライブの
設定を変更します。
Disk Utility - ドライブのフォーマットおよび検証に使用します。
●
HostRAID インストール CD ( ブータブル ) 、コントローラ ドライバ、本書 を同梱
●
Adaptec Storage Manager インストール CD ( ブータブルではない )、Adaptec Storage
Manager 及び Adaptec HRCONF (HostRAID Configuration) コマンドライン ユーティ
リティを同梱
●
「Readme」ファイル
●
ケーブル (HostRAID コントローラによってタイプと数量が変わります。— 全て
のコントローラキットに含まれるわけではありません。) 詳細については、第 5
章 を参照してください。)
●
ロープロファイル ブラケット
●
SAS and SATA HostRAID Controllers クイックスタート ガイド
システム要件
システム要件
●
Intel Pentium または、同等のプロセッサ搭載の PC 互換コンピュータ
●
以下の特徴を持つマザーボード
●
PCI ローカル バス規格 ( リビジョン 2.2 以降 ) に準拠していること。
●
多機能デバイス ( その 1 つが PCI ブリッジ ) をサポートしていること。
●
メモリ マップされた大きなアドレス領域
メモ : その他のマザーボード互換情報に関しては、HostRAID インストール CD の
Readme ファイルを参照してください。
●
以下のオペレーティングシステムのいずれか
●
Microsoft ®Windows ®Server 2003、XP、Windows Vista
●
Red Hat Linux
●
SUSE Linux
●
Novell ®NetWare ®
メモ : 最新のサポートするオペレーティングシステムについては、
www.adapetc.co.jp を参照してください。
●
少なくとも 256MB 以上の RAM
第 3 章 : キットの内容とシステム要件
l 26
●
使用可能な PCI/PCI-X/PCIe 互換スロット ( お使いのコントローラ モデルにより異
なる — 詳細は、第 2 章 参照 )
●
40 MB のドライブの空き容量
●
16 ビット SVGA カラー モニタ、800 × 600 以上の解像度をサポート
●
CD ドライブ
●
適切なインターフェースケーブル
HostRAID コントローラと
コントローラとディスク
ドライブの
ドライブの取付け
取付け
この章
この章には ...
4
まず始めに ............................................................................................................................ 28
HostRAID コントローラの取付け .................................................................................... 28
ディスクドライブの選択 ................................................................................................... 29
SAS ケーブルの選択 ............................................................................................................ 30
SATA ケーブルの選択.......................................................................................................... 31
ディスクドライブを SAS HostRAID コントローラに接続........................................... 33
ディスクドライブを SATA HostRAID コントローラに接続 ........................................ 35
ブートコントローラの設定............................................................................................... 36
次のステップ........................................................................................................................ 36
本章では、HostRAID コントローラの取り付けとディスクドライブの接続の方法につ
いて説明します。
第 4 章 : HostRAID コントローラとディスクドライブの取付け
l 28
まず始
まず始めに
●
97 ページ の安全についての情報をお読みください。
●
HostRAID コントローラの物理的な特徴や、サポートする RAID レベル (14 ページ
参照 ) を理解します。
●
設定する RAID レベルに必要な数のディスクドライブ (67 ページ 参照 ) があるこ
とを確認します。
●
お使いのコントローラとディスクドライブに適切なケーブルがあることを確認し
ます。(SAS ケーブルは 30 ページ、SATA ケーブルは 31 ページ を参照 )
●
ロープロファイルのコンピュータ ケースを使用している場合は、元のフルハイ
ト ブラケットをコントローラ キットに同梱されているロープロファイル ブラ
ケットと交換します。
! ご注意 : コントローラは、ブラケットか端のみを持つようにしてください。
HostRAID コントローラの
コントローラの取付け
取付け
この項では、HostRAID コントローラをお使いのコンピュータケース内に取り付ける
方法を説明します。
1
コンピュータの電源を切り、電源コードを抜きます。お使いのコンピュータに付
属の取扱説明書に従って、コンピュータのカバーを取り外します。
2
使用可能な PCI、PCIe、PCI-X 拡張スロットを選択
し、右図のようにスロットカバーを取り外します。
最高のパフォーマンスのために、お使いの HostRAID
コントローラに互換する使用可能なスロットを使用
します。( 第 2 章 参照 )
(PCI/PCIe バスの互換性は、14 ページの HostRAID コ
ントローラについて のコントローラ図に示されてい
ます。)
! ご注意 : HostRAID コントローラを取り扱う前に、アー
スされた金属にふれます。
3
右図のように、HostRAID コントローラを拡張スロットに挿入し、固定されるま
でゆっくりとしっかり押し込みます。正しく取り付けられると、HostRAID コン
トローラは、拡張スロットと同じ高さになります。
第 4 章 : HostRAID コントローラとディスクドライブの取付け
4
お使いのコンピュータに同梱されている固定用の道
具 ( たとえば、ねじやレバー ) を使用して、拡張ス
ロットにブラケットを固定します。
5
お使いのコントローラに当てはまる場合、コン
ピュータのディスク アクセス LED のケーブルを、
HostRAID コントローラの適切な LED コネクタに接
続します。LED コネクタは 14 ページの HostRAID コ
ントローラについて の図に記してあります。
l 29
LED ケーブルのプラス側のリード線 ( 通常は、赤の
ワイヤーか、赤のストライプにマークしてあるワイ
ヤー ) がピン 1 に接続していることを確認します。
6
オプション — お使いの HostRAID コントローラの I2C コネクタ ( 全てのモデルで
使用できるわけではありません ) を、I2C ケーブルを使用して、内部 SAS バック
プレーンやエンクロージャの I2C コネクタに接続します。
7
SAS コントローラ は 33 ページ、SATA コントローラは 35 ページ の説明に従いディ
スクドライブを接続します。
ディスクドライブの
ディスクドライブの選択
RAID アレイのディスクドライブを選択する際に、ディスクドライブが全て同じパ
フォーマンスレベルかを確認します。サイズの異なるディスクドライブを使用でき
ますが、アレイは、最も小さい容量で最も遅いディスク ドライブに制限されます。
詳細については、Adaptec Storage Manager ユーザーズガイド または Adaptec Storage
Manager オンラインヘルプ を参照してください。
Adaptec SAS HostRAID コントローラは、SAS と SATA (Serial ATA) I と II ディスクドラ
イブの両方をサポートします。ケーブルについては、次項を参照してください。
第 4 章 : HostRAID コントローラとディスクドライブの取付け
l 30
SAS ケーブルの
ケーブルの選択
SAS HostRAID コントローラに接続するディスク ドライブごとに SAS ケーブルが 1 本
必要です。必要に応じて、これらのケーブルを使用することができます。
内部 SAS (SFF-8484) から SAS (SFF-8484) ケーブ
ル
外部 MiniSAS (SFF-8088) から SAS (SFF-8470)
ケーブル
外部 SFF-8470 から SFF-8470 ケーブル
外部 SFF-8088 から SFF-8088 ケーブル
内部 SFF-8484 から 4x SFF-8482 ファンアウトケーブ
ル
メモ : このケーブルは、 Adaptec 44300 と
48300 コントローラキットに含まれます。こ
れは、SAS または SATA ディスクドライブを
接続するのに使用します。
第 4 章 : HostRAID コントローラとディスクドライブの取付け
l 31
内部 SFF-8484 から 4x SATA ファンアウトケーブル
内部 SFF-8484 から SFF-8484 ケーブル
内部 SFF-8087 から SFF-8484 ケーブル
Adaptec SAS ケーブルのご使用をお勧めします。詳しくは、アダプテックの Web サイ
ト、www.adaptec.co.jp をご参照ください。
SATA ケーブルの
ケーブルの選択
SATA HostRAID コントローラに接続するディスク ドライブごとに、ストレート — ス
トレートのコネクタの SATA ケーブルが 1 本必要です。SATA ケーブルはキットに同梱
されています。
外部 SATA (eSATA) ケーブル
第 4 章 : HostRAID コントローラとディスクドライブの取付け
l 32
内部 4xSATA から SFF-8484 ファンアウトケーブル
内部 SATA から SATA ケーブル
メモ : これらの SATA ケーブルは SATA
HostRAID コントローラキットに同梱されてい
ます。1220SA には 2 本のケーブルが、
1420SA と 1430SA キットには 4 本のケーブ
ルが含まれます。
全てのストレート - ストレートコネクタの SATA ケーブルは、以下の図のように同じ
コネクタで、コネクタは誤った方向に挿入できないように、上下の形が異なってお
ります。
Adaptec SATA ケーブルのご使用をお勧めします。詳細な情報については、
www.adaptec.com を参照してください。
第 4 章 : HostRAID コントローラとディスクドライブの取付け
l 33
ディスクドライブを
ディスクドライブを SAS HostRAID コントローラに
コントローラに接続
SAS ディスクドライブ、SATA ディスクドライブまたはその両方とも、HostRAID コ
ントローラに接続することができます。インストールにはジャンパやスイッチがあ
りません。
内部ディスクドライブを使用してブータブルアレイを構築する場合、最低でも設定
する RAID レベルをサポートするのに必要な数のディスクドライブを接続している
ことを確認します。詳細については、69 ページを参照してください。
メモ : SAS、SATA ディスクドライブの両方を SAS HostRAID コントローラに接続しても、同
じアレイ又は論理ドライブに SAS と SATA ディスクドライブを混在 させない ようお勧めしま
す。詳細については、62 ページを参照してください。
こらの接続のオプションがあります。
●
HostRAID コントローラへの直接接続 ( 以下を参照 )。
●
34 ページの バックプレーンへの接続 .
HostRAID コントローラへの
コントローラへの直接接続
への直接接続
ダイレクトアタッチ接続では、SAS または SATA ディスクドライブは、SAS HostRAID
カードに SAS ケーブルで接続できます。直接接続できるディスクドライブの数は、
内部 SAS コネクタ 1 つにつき 4 台までに制限されています。詳細については、64
ページの ダイレクトアタッチ接続 を参照してください。
1
お使いのシステムの説明書に従い、内部 SAS、SATA ディスクドライブを接続し
ます。
2
ディスクドライブを SAS HostRAID コントローラに接続するには、内部 SAS ケー
ブルを使用してください。
ファンアウトケーブルに接続された SATA
ディスクドライブ
外部 SAS
ケーブル
外部 SAS コネクタ
3
ディスクドライブを SAS HostRAID コントローラに接続したら、コンピュータの
カバーを閉めて、電源コードを再接続します。
第 4 章 : HostRAID コントローラとディスクドライブの取付け
l 34
バックプレーンへの
バックプレーンへの接続
への接続
バックプレーン接続では、ディスクドライブと SAS HostRAID コントローラはそれぞ
れ、バックプレーンを通じてお互いに接続し通信します。
ディスクドライブの数は、バックプレーンで利用可能なスロット数に制限されます。
バックプレーンのいくつかでは、SAS エクスパンダが同梱され、128 台までのデバイ
スをサポート可能です。エクスパンダ接続の詳細については、35 ページ を参照して
ください。
1
1 台以上の内部 SAS または SATA ディスクドライブをバックプレーンに接続しま
す。詳細については、お使いのシステムの説明書を参照してください。
2
内部 SAS ケーブルを使用して、SAS HostRAID コントローラをバックプレーンに
接続します。
バックプレーンの
ディスクドライブ
3
ファンアウトケーブルで
バックプレーンに接続され
たコントローラ
全ての内部ディスクドライブを取付けて接続したら、コンピュータカバーを閉じ
て、電源コードを再度接続します。
第 4 章 : HostRAID コントローラとディスクドライブの取付け
l 35
SAS HostRAID コントローラを
コントローラを SAS エクスパンダに
エクスパンダに接続
SAS エッジ エクスパンダを使用して、複数のディスク ドライブを、お使いの SAS
HostRAID コントローラ ( または 複数の HostRAID コントローラ ) に接続できます。
耐障害機能を強化するために、コマンドはひとつのリンクから送られ、別の接続の
もう一方へ返されます。SAS エクスパンダを使用し、デュアルポート SAS と 2 ポート
アダプタの SATA ドライブの組み合わせることで、最大の耐障害機能をもつ冗長シス
テムを設計することができます。
HostRAID コントローラを SAS エクスパンダに取り付けるには、以下の手順に従いま
す。
1
適切なケーブルを使用して、SAS HostRAID コントローラを、エクスパンダの
PHY コネクタに接続します。
2
エクスパンダの PHY コネクタからのケーブルをディスク ドライブに接続しま
す。
内部 SAS コネクタ
外部 SAS コネク
タ
SAS ファンアウト ケーブル
ディスクドライブを
ディスクドライブを SATA HostRAID コントローラに
コントローラに接続
1
お使いのシステムの説明書に従い、SATA ディスクドライブを接続します。SATA
コントローラやディスク ドライブで設定するジャンパやスイッチは基本的にあ
りません。
2
推奨された SATA ケーブルを使用し、各ディスク ドライブをコントローラの
SATA ポートへ接続します。ケーブルについては、31 ページ を参照してくださ
い。
3
全てのディスクドライブを取付て接続したら、コンピュータカバーを閉じて、電
源コードを再度接続します。
コントローラと
コントローラとデバイスの
デバイスのチェック
これで、コントローラをインストールし、ハードディスクドライブに接続できまし
たので、ARC RAID ユーティリティ を使って、コントローラとデバイスを以下のよ
うにチェックすることができます。
1
コンピュータの電源を入れます。
2
アダプテックのバナーが表示されたら、Ctrl+A を押して、ARC (Adaptec RAID
Configuration) ユーティリティに入ります。
3
もし、お使いのドライブが、他のシステムで ( たとえ、アレイの一部でなくとも )
使われていたら、Disk Utilities を選択して、ドライブをフォーマットして下さい。
それ以外の場合は、ステップ 4 へ進みます。
第 4 章 : HostRAID コントローラとディスクドライブの取付け
4
l 36
SATASelect (SATA コントローラ上 ) と、SerialSelect (SAS コントローラ上 ) で、コン
トローラとドライブのハードウェア構成を確認します。
すべてのドライブが表示されていることを確認します。表示されていないドライ
ブがある場合は、コンピュータの電源を切り、接続を確認してください。
ブートコントローラの
ブートコントローラの設定
メモ : システムにブータブルコントローラが 1 つしかない場合、またはブータブルデバイス
をサポートしない 1225SA コントローラを使用している場合、41 ページの アレイの作成 へ
進みます。
殆どの Adaptec HostRAID コントローラは、ブータブルディスクドライブとアレイを
サポートします。HostRAID コントローラの工場出荷時の設定とシステムのセット
アップでは、マザーボードに接続されているディスク ドライブか、コントローラに
接続されているドライブまたはアレイでインストールおよび起動を行うことができ
ます。お使いのシステムを HostRAID コントローラに接続するディスク ドライブまた
はアレイから起動することを可能にするには、以下の手順に従います。
メモ : システム BIOS セットアップユーティリティを使用して、ブートコントローラの選択が
完了しました。システムの BIOS 設定ユーティリティを起動するのは、お使いのコンピュータ
モデルにより異なります。システム BIOS にアクセスする方法の詳細はお使いのコンピュータ
の説明書を参照してください。
1
システム BIOS のセットアップを開きます。
2
ディスク ドライブのブート シーケンスに移動します。
3
ブート コントローラをリストの一番上に移動します。
次のステップ
ブータブルアレイに、ドライバやオペレーティングシステムをインストールする場
合、40 ページの ブータブルアレイの作成 に進みます。
既存のオペレーティングシステムに、標準的なインストールをする場合、49 ページ
の 既存のオペレーティングシステムへのドライバのインストール に進みます。
スタートアップ
この章
この章には ...
5
RAID レベルの選択 ............................................................................................................. 38
インストール オプションの選択...................................................................................... 38
基本的なインストールステップ ...................................................................................... 38
本章では、ご希望に応じた方法でディスクドライブやアレイを設定するのに必要な
基本的な情報を説明します。また、HostRAID コントローラとディスクドライブをイ
ンストールし、データ保管のためのアレイを作成するオプションについても説明し
ます。
まず始めに、HostRAID コントローラ の物理的な特徴や、サポートする HostRAID レ
ベルを理解します。14 ページの HostRAID コントローラについて を参照してくださ
い。
第 5 章 : スタートアップ
l 38
RAID レベルの
レベルの選択
お使いの HostRAID コントローラは、以下の RAID レベルをサポートします。
RAID 0 ( 非冗長アレイ ) — 複数のディスクドライブ間でデータをストライピングし
ます。パフォーマンスは向上しますが、冗長性はありません。
RAID 1 アレイ —2 台のディスクドライブで作成され、一方のディスクドライブは、
他方のミラー です。( 各ディスクドライブには同じデータが保存されます ) 冗長性は
ありますが、容量が減少します。
RAID 10 アレイ — 複数同サイズの RAID 1 アレイで構成され、複数のディスクドライ
ブ間でデータのストライピングとミラーリングを行います。冗長性とパフォーマン
ス向上
RAID レベルについての詳細 67 ページ を参照し、69 ページ の表を使用して、使用す
る RAID レベルをサポートするために、お使いの HostRAID コントローラに接続する
ディスクドライブの数を確認します。
インストール オプションの
オプションの選択
HostRAID コントローラをインストールする際に、ブータブルアレイを作成して、ア
レイ上にオペレーティングシステムとコントローラ ドライバ両方をインストールす
ることもできます。または、既存のオペレーティングシステムにコントローラドラ
イバをインストールする、標準的なインストールをすることも可能です。
メモ : Adaptec 1225SA コントローラは、ブータブルデバイスをサポートしませんので、既存
のオペレーティングシステムにのみインストール可能です。
基本的な
基本的なインストールステップ
この項では、インストールのプロセスについて説明します。選択したインストール
のオプションのステップに従います。
オペレーティングシステムと
オペレーティングシステムと同時インストール
同時インストール
これらのステップを使用して、HostRAID コントローラとオペレーティングシステム
をインストールできます。
1
コントローラとディスクドライブを取付け、接続します。(27 ページ参照 )
2
ブートコントローラを設定します。(40 ページ 参照 )
3
アレイをブータブルにします。(43 ページを参照 )
4
オペレーティングシステムとドライバをインストールします。(44 ページ 参照 )
5
Adaptec Storage Manager をインストールし、データストレージの管理を開始しま
す。(53 ページ 参照 )
第 5 章 : スタートアップ
l 39
ブータブルディスクドライブ / アレイ上
アレイ上にオペレーティングシス
テムを
テムをインストール
HostRAID コントローラをインストールする際に、ブータブルディスクドライブまた
はアレイを作成して、ディスクドライブまたはアレイ上にオペレーティングシステ
ムとコントローラ ドライバ両方をインストールすることもできます。または、標準
的なインストールをして、既存のオペレーティングシステムにコントローラドライ
バをインストールすることも可能です。
1
コントローラと内部ディスクドライブを取付け、接続します。(27 ページ参照 )
お使いのコントローラに外部コネクタがある場合、必要に応じ外部ディスクドラ
イブを接続することもできます。
2
コントローラのドライバをインストールします。(50 ページ 参照 )
3
Adaptec Storage Manager をインストールし、データストレージの管理を開始しま
す。(53 ページ 参照 )
既存の
既存のオペレーティングシステムに
オペレーティングシステムにインストール
1
コントローラと内部ディスクドライブを取付け、接続します。(27 ページ参照 )
お使いのコントローラに外部コネクタがある場合、外部ディスクドライブも ( 代
わりに ) 接続することができます。
2
コントローラのドライバをインストールします。(50 ページ 参照 )
3
Adaptec Storage Manager をインストールし、データストレージの管理を開始しま
す。(53 ページ 参照 )
ブータブルアレイの
ブータブルアレイの作成
この章
この章には ...
6
アレイの作成........................................................................................................................ 41
ACU を使用したアレイの作成.......................................................................................... 41
Adaptec Storage Manager でアレイの作成 ........................................................................ 42
アレイを起動可能にする ................................................................................................... 43
本章では、HostRAID コントローラにブートコントローラも設定する方法と、ブータ
ブルアレイを作成する方法を説明します。
メモ : 既存のオペレーティングシステムに、標準的なインストールをする場合、49 ページの
既存のオペレーティングシステムへのドライバのインストール に進みます。
メモ : Adaptec 1225SA はブータブルデバイスをサポートしておりませんので、ブータブルア
レイも作成できません。
第 6 章 : ブータブルアレイの作成
l 41
アレイの
アレイの作成
下記のいずれかのツールを使用して、RAID 0、1、10 が作成可能です。
●
ACU (Array Configuration Utility)—BIOS
ベースのメニューとキーボード操作 (72ペー
Utility)
ジの ARC ユーティリティの使用 参照 )
●
Adaptec Storage Manager—
Manager ブータブル CD から起動するグラフィックソフトウェ
アアプリケーションでマウスでの操作が可能 (54 ページの Adaptec Storage
Manager について 参照 )
●
HRCONF コマンドラインユーティリティ、Command Line Interface for Direct
Attached Storage User's Guide を参照してください。
どのツールを使うこともできますが、ACU が一番早く、簡単です。
メモ : 同じアレイに SAS と SATA のディスクドライブを混在させないことをお勧めしま
す。Adaptec Storage Manager は、SAS と SATA ディスクドライブを組み合わせて使用し
ようとすると、警告を出します。
ACU を使用した
使用したアレイ
したアレイの
アレイの作成
ACU は、メニューベースで、タスクの実行に関する指示は、画面上に表示されま
す。メニューは、矢印、Enter、Esc 他のキーボード上のキーを使用して操作できま
す。
アレイを作成する前に、アレイに使用する各ディスクが取り付けられ、接続されて
いることを確認してください。使用可能なスペースがないディスクはグレーで表示
され、使用できません。
アレイを作成するには、以下の手順に従います。
1
お使いのコンピュータの電源を入れ、ARC (Adaptec RAID Configuration) ユーティ
リティにアクセスするためのプロンプトが現れたら、Ctrl+A を押して下さい。
2
ARC メニューから Array Configuration Utility (ACU) を選択します。
3
ACU メインメニューから Create Array を選択します。
4
新しいアレイに使用するディスクを選択します。RAID 0 と 1 は、少なくとも 2 つ
のドライブを必要とします。RAID 10 には、最低 4 台のディスク ドライブが必要
です。それから、Insert を押します。
ディスクの選択を解除するには、ディスクをハイライト表示してから Delete を
押します。
HostRAID ドライバがサポートするドライブの最大数の表を参照します。
5
新しいアレイに使用するディスクをすべて選択したら、Enter を押します。Array
Properties メニューが表示されます。詳細については、74 ページの アレイのプロ
パティの指定 を参照してください。
6
完了したら Done を選択します。
第 6 章 : ブータブルアレイの作成
l 42
Adaptec Storage Manager でアレイの
アレイの作成
この項では、Adaptec Storage Manager 設定ウィザードを使用して、RAID 0、1、10 ア
レイを構築する方法を説明します。
メモ : この作業には、HostRAID インストール CD が必要です。
RAID 0、1、10 アレイを作成するには、以下の手順に従います。
1
HostRAID インストール CD を、CD ドライブに挿入して、コンピュータを再起動
します。
2
画面の指示に従い、言語選択の画面があれば言語を選択して Enter を押します。
3
ライセンス情報を確認し、Enter を押します。
メイン メニューが開きます。
4
Launch Configuration Utility をクリックします。
Adaptec Storage Manager が起動します。
5
Create をクリックします。
設定ウィザードが開きます。
6
Express configuration ... を選択し、Next をクリックします。
7
表示されている情報を確認します。
メモ : Adaptec Storage Manager では、アレイを指す場合に、論理ドライブという用語を
使用します。
この例では、Adaptec Storage Manager が 2 つの同じサイズのドライブを使用して、
自動的に RAID 1 の論理ドライブ 1 つを作成しています。
第 6 章 : ブータブルアレイの作成
l 43
論理ドライブのサイズを特定したり、設定を変更するには、Modify logical devices
をクリックします。
8
Apply をクリックし、新しい設定を適用するかの確認を求められた場合、Yes を
クリックします。
Adapetc Storage Manager は論理ドライブを構築します。
設定内容は、Adaptec コントローラ上 (「アレイ」として ) と、物理ドライブ上に
保存されます。
9
論理ドライブのパーティション作成とフォーマットを行います。
作成した論理ドライブは、オペレーティングシステム上で物理ディスク ドライ
ブとして表示されます。データの保存を始める前に、論理ドライブのパーティ
ション設定とフォーマットを行う必要があります。
10 全てのウィンドウを閉じ、Reboot をクリックして、システムを再起動します。
11 Adaptec インストール CD を取り出します。
ソフトウェア アプリケーション本 体としての Adaptec Storage Manager のインス
トールと使用については、Adaptec Storage Manager CD に収録の Adaptec Storage
Manager ユーザーズガイド を参照してください。
12 アレイを起動可能にする ( 次項 ) に進みます。
アレイを
アレイを起動可能にする
起動可能にする
ACU を使用して、アレイを起動可能にします。( 77 ページの ブータブルアレイとデバ
イスの管理 参照 )
44 ページの ドライバとオペレーティングシステムのインストール に進みます。
ドライバと
ドライバとオペレーティングシステ
ムのインストール
この章
この章には ...
7
まず始めに ............................................................................................................................ 45
ドライバ ディスクの作成 .................................................................................................. 45
Windows でのインストール............................................................................................... 46
Red Hat Linux でのインストール ...................................................................................... 46
SUSE Linux でのインストール........................................................................................... 47
NetWare でのインストール ................................................................................................ 47
本章では、RAID コントローラ ドライバとオペレーティングシステムをブータブルア
レイにインストールする方法を説明します。(40 ページ 参照 )
メモ : 既存のオペレーティングシステムにドライバをインストールするには、49 ページ を
参照してください。
第 7 章 : ドライバとオペレーティングシステムのインストール
l 45
まず始
まず始めに
●
HostRAID コントローラと内部ディスクドライブを取付け、接続します。(27 ペー
ジ参照 )
●
ブータブルアレイを作成します。(40 ページを参照 )
●
ドライバ ディスクを作成します。( 次項 )
メモ : 最新のサポートするオペレーティングシステムについては、www.adapetc.co.jp を
参照してください。
ドライバ ディスクの
ディスクの作成
ドライバをインストールする前に、ドライバディスクの作成が必要です。この作業
を実行するには、フロッピーディスクが必要になります。ドライバ ディスクを作成
するには、以下の手順に従います。
1
システム BIOS を設定して、コンピュータが CD ドライブから起動するようにし
ます。( 詳細は、お使いのコンピュータのの説明書を参照してください。)
2
ブータブル HostRAID インストール CD からコンピュータを起動します。
3
MainMenu から、Create Driver Disk をクリックします。
4
リストからオペレーティングシステムを 1 つ選択します。
●
Windows
●
Linux
●
Netware
5
使用するオペレーティングシステムを選択します。
6
オペレーティングシステムのバージョンを選択します。
7
フロッピー ディスクを挿入し、OK をクリックします。
ドライバ ディスクが作成されます。
8
ドライバ ディスクを取り出し、ラベルを貼ります。
9
ご使用のオペレーティング システム別の説明に進みます。
●
46 ページの Windows でのインストール
●
46 ページの Red Hat Linux でのインストール
●
47 ページの SUSE Linux でのインストール
●
47 ページの NetWare でのインストール
第 7 章 : ドライバとオペレーティングシステムのインストール
l 46
Windows でのインストール
でのインストール
この作業には、Windows インストール CD が必要です。HostRAID コントローラ ドラ
イバを Windows のインストール中にインストールするには、以下の手順に従いま
す。
1
Windows CD を挿入し、コンピュータを再起動します。
2
画面上の指示に従って Windows のインストールを開始します。
3
サードパーティ製のドライバのインストールを求められたら、F6 キーを押しま
す。
メモ : F6 キーの機能がアクティブな 5 秒間だけ画面下部にプロンプトが表示されます。
F6 キーを押せなかった場合は、コンピュータを再起動してください。
4
ドライバ ディスケットを挿入し、ドライバのインストールを求めるメッセージ
が表示されるまで待ちます。
5
ドライバがフロッピー ディスクにあることを指定するために S キーを押して、
Enter を押します。
コンピュータがディスクを読み取ります。
6
Adaptec SAS または SATA ドライバが検出されたら、Enter を押します。
7
画面上の指示に従ってインストールを行います。
8
53 ページの ストレージスペースの管理 に進みます。
Red Hat Linux でのインストール
でのインストール
この作業には、Red Hat インストール CD が必要です。HostRAID コントローラ を Red
Hat Linux のインストール中にインストールするには、以下の手順に従います。
1
最初の Red Hat インストール CD を挿入します。
2
コンピュータを再起動してください。
3
Red Hat の Welcome 画面が表示されたら、Boot: プロンプトで linux dd と入力し
ます。
4
要求に従って、ドライバ ディスクを挿入し、OK を選択します。
5
画面の指示に従って、希望の環境をセットアップします。
6
サードパーティのデバイスをインストールする際は、ここでインストールしま
す。取り付けない場合は、Done を選択します。
7
オペレーティングシステムに同梱の説明書に従い、Red Hat Linux インストール
を完了します。
8
53 ページの ストレージスペースの管理 に進みます。
第 7 章 : ドライバとオペレーティングシステムのインストール
l 47
SUSE Linux でのインストール
でのインストール
HostRAID コントローラ を SUSE Linux のインストール中にインストールするには、
以下の手順に従います。
1
SUSE インストール CD を挿入します。
2
コンピュータを再起動してください。
3
SUSE (SLES 9 と 10) インストール選択画面が表示されたら、F6 キーを押して、メ
ニューからインストールオプションを選択し、Enter を押します。
4
メッセージが表示されたら、ドライバ ディスクを挿入し、いずれかのキーを押
して処理を継続します。
5
画面の指示に従って、希望の環境をセットアップします。
6
サードパーティのデバイスをインストールする際は、ここでインストールしま
す。それ以外の場合は、Back を選択します。
7
オペレーティングシステムに同梱の説明書に従い、SUSE Linux インストールを完
了します。
8
53 ページの ストレージスペースの管理 に進みます。
NetWare でのインストール
でのインストール
メモ : NetWare hs、ポートマルチプライヤを有するドライブエンクロージャをサポートせ
ず、eSATA ドライブのみをサポートします。
この作業には、NetWare インストール CD が必要です。NetWare のインストール時に
ドライバをインストールするには、以下の手順に従います。
1
コンピュータを再起動し、NetWare をインストールします。( 詳細は、NetWare の
説明書を参照してください。)
後で追加のドライバをロードすることができるようにするために、インストール
作業の最初の部分で、Manual でのインストールモードを選択します。
2
Continue をクリックしてその他のドライバをロードします。
a
ストレージ アダプタが表示された場合には、Modify を選択します。
b
Storage adapters を選択し、Insert キーを押して、リストにないドライバをフ
ロッピーディスクから追加します。
3
Device Types 画面が表示されたら、Storage adapters リストにチェック マークを付
けて、Modify を選択して別のドライバを追加します。
4
Storage Adapter を選択し、Enter キーを押します。
認識されたコントローラが全てが表示されます。
5
必要に応じて、初期値の HostRAID ドライバ (<driver-name>.ham) を削除します。
6
削除するには、Delete キーを押します。
7
Insert を押して、別のドライバを追加します。
使用可能なドライバが表示されます。
第 7 章 : ドライバとオペレーティングシステムのインストール
8
ドライバ フロッピー ディスクを挿入します。
9
Insert キーを押して、フロッピーディスクドライブをスキャンします。
l 48
ドライバが選択されると、パラメータ画面が表示されます。
10 下のウィンドウ メニューから、Continue を選択し、Enter を押します。
ドライバインストールのプロセスに失敗した場合は、サーバコンソールが表示さ
れ、失敗の原因を見ることができます。
ディスク パーティションの変更、ホットフィックスを適用、ボリューム メイン
テナンスを実行するには、NetWare の説明書を参照します。
11 53 ページの ストレージスペースの管理 に進みます。
既存の
既存のオペレーティングシステムへ
オペレーティングシステムへ
のドライバの
ドライバのインストール
この章
この章には ...
8
まず始めに ............................................................................................................................ 50
ドライバディスクまたはアレイの作成 .......................................................................... 50
Windows XP や Windows 2003 へのインストール .......................................................... 51
Windows Vista へのインストール ..................................................................................... 51
Red Hat Linux または SUSE Linux へのインストール.................................................... 51
Netware へのインストール................................................................................................. 52
本章では、お使いの HostRAID コントローラを既存のシステムにインストールする
方法を説明します。
メモ : ブータブルアレイ上に、ドライバとオペレーティングシステムをインストールするに
は、44 ページ を参照します。
第 8 章 : 既存のオペレーティングシステムへのドライバのインストール
l 50
まず始
まず始めに
まず始めに、HostRAID コントローラと内部ディスクドライブを取付け、接続しま
す。(27 ページ 参照 )
また、コントローラ ドライバのインストールを開始する前に、ドライバ ディスクを
作成 ( 次項参照 ) する必要があります。
メモ : 最新のオペレーティングシステムサポートについては、アダプテックの の Web サイ
ト、www.adaptec.co.jp を参照ください。
ドライバディスクまたは
ドライバディスクまたはアレイ
またはアレイの
アレイの作成
ドライバをインストールする前に、ドライバディスクの作成が必要です。この作業
を実行するには、フロッピーディスクが必要になります。ドライバ ディスクを作成
するには、以下の手順に従います。
1
システム BIOS を設定して、コンピュータが CD ドライブから起動するようにし
ます。( 詳細は、お使いのコンピュータのの説明書を参照してください。)
2
お使いのコンピュータの電源を入れ、HostRAID コントローラ キットに同梱の
RAID インストール CD を挿入します。
3
画面の指示に従い、Adaptec Start Menu に行きます。
4
MainMenu から、Create Driver Disk をクリックします。
5
リストからオペレーティングシステムを 1 つ選択します。
●
Windows XP/2003、Windows Vista
●
Linux
●
Netware
6
使用するオペレーティングシステムを選択します。
7
オペレーティングシステムのバージョンを選択します。
8
フロッピー ディスクを挿入し、OK をクリックします。
ドライバ ディスクが作成されます。
9
ドライバ ディスクを取り出し、ラベルを貼ります。
10 お使いのオペレーティングシステムのドライバのインストールへ進みます。
●
Windows XP や Windows 2003 へのインストール ( 次項 )
●
51 ページの Windows Vista へのインストール
●
51 ページの Red Hat Linux または SUSE Linux へのインストール
●
52 ページの Netware へのインストール
第 8 章 : 既存のオペレーティングシステムへのドライバのインストール
l 51
Windows XP や Windows 2003 へのインストール
へのインストール
ドライバを Windows にインストールするには、以下の手順に従います。
1
Windows を起動または再起動します。
新しいハードウェアの検出ウィザードが開いて、ドライバを検索します。
2
ドライバ ディスクを挿入し、ディスク ドライブ を選択し、次へ をクリックしま
す。
3
次へ をクリックし、もう一度次へ をクリックします。
4
画面上の指示に従ってドライバ インストールを完了します。
5
ドライバ ディスクを取り出し、コンピュータを再起動します。
6
53 ページの ストレージスペースの管理 に進みます。
Windows Vista へのインストール
へのインストール
1
Windows セットアップ CD を挿入します。
2
サードパーティ製のドライバのインストールを求められたら、Load Driver をク
リックします。
3
ドライバを選択し、Next をクリックします。
4
ディスクアレイが表示されます。
5
ドライブオプション をクリックして、RAID 10 のサイズを変更するか、次へ を
クリックしてインストールに進みます。
Red Hat Linux または SUSE Linux へのインストール
へのインストール
Red Hat または SUSE Linux にモジュールをインストールするには、以下の手順に従
います。
1
RAID インストール CD を挿入し、マウントします。
Red Hat - mount /dev/cdrom /mnt/cdrom
SuSE - mount /dev/cdrom /media/cdrom
2
RPM モジュールをインストールします。
rpm -Uvh mount-point/xxx/yyy.rpm
ここでは、mount-point は、Linux システムの特定のマウントポイントをさし、
xxx はドライブパスを、yyy.rpm は rpm ファイルをさします。
3
fdisk と mkfs を実行して、全ての新しいディスクドライブのマウントポイントを
作ります。
4
53 ページの ストレージスペースの管理 に進みます。
第 8 章 : 既存のオペレーティングシステムへのドライバのインストール
l 52
Netware へのインストール
へのインストール
メモ : まず始めに、NetWare オペレーションシステムが Novell 社が指定するミニマム パッチ
レベルまでにアップグレードされていることを確認します。詳細については、Novell の Web
サイトを参照してください。
メモ : NetWare は、ポートマルチプライヤを有するドライブエンクロージャをサポートせず、
eSATA ドライブのみをサポートします。
ドライバを NetWare にインストールするには、以下の手順に従います。
1
コンピュータを起動します。
2
NetWare サーバ コンソールのプロンプトに対して load hdete と入力して、Enter
を押します。
3
Device types メニューで、Continue を選択し、Enter を押します。
4
Device type オプションで、Modify を選択し、Enter を押します。
5
Storage Adapter を選択し、Enter キーを押します。
6
Additional Driver オプション メニューで、Modify を選択し、Enter を押します。
7
Driver Name メニューで、Insert キーを押します。
8
ドライバ ディスクを挿入し、Insert キーを押し、F3 を押します。
9
A:\ プロンプトで、Enter を押します。
ドライバがインストールされました。
10 Additional Driver オプション メニューで、Return to driver summary を選択し、
Enter を押します。
11 Driver type メニューで、Load on Additional Driver Options を選択します。
12 ドライバをロードした後、Continue を選択します。
13 53 ページの ストレージスペースの管理 に進みます。
ストレージスペースの
ストレージスペースの管理
この章
この章には ...
9
Adaptec Storage Manager について..................................................................................... 54
HRCONF コマンドライン ユーティリティについて ................................................... 54
ARC ユーティリティについて .......................................................................................... 55
Adaptec Flash Utility について ............................................................................................ 55
どのユーティリティを使用するべきか .......................................................................... 55
HostRAID コントローラ、ディスクドライブ ( またはその他のデバイス ) 、デバイス
ドライバをインストールしたら、ストレージスペースの構築と管理を開始すること
ができます。
本章では、ストレージスペースを管理するのに使用できるツールを紹介します。本
章で説明するツールが、HostRAID コントローラに同梱の CD に含まれています。
第 9 章 : ストレージスペースの管理
l 54
Adaptec Storage Manager について
Adaptec Storage Manager は、データのストレージスペースを構築するのに役立つ全部
の機能が備わったソフトウェアアプリケーションです。Adaptec Storage Manager を使
用して、ディスクドライブを論理ドライブにグループ化し、データを保護する冗長
性を構築したり、システムのパフォーマンスを向上することができます。
Adaptec Storage Manager は、Adaptec Storage Manager インストール CD に収録されてい
ます。インストールについての説明は、Adaptec Storage Manager インストール CD に
収録の、Adaptec Storage Manager ユーザーズ ガイド を参照してください。
Adaptec Storage Manager を使用して、一カ所からストレージスペース内の全てのコン
トローラとディスクドライブを監視し、管理することができます。
Adaptec Storage Manager がコンピュータにインストールされると、Adaptec Storage
Manager エージェント も自動的にインストールされます。エージェントは、スト
レージスペースが稼働し続けるためのサービスのようなものです。ユーザの介入無
しにバックグラウンドで稼働し、システムの状況をモニター、管理し、イベントを
通知し、タスクをスケジュールし、その他の実行中のプロセスを管理します。タス
クが完了すると、通知を送り、エラーや故障が発生するとアラームがなります。
エージェントは、アプリケーション本体よりも少ないメモリしか使用しません。ス
トレージスペースがモニタに接続していない場合 ( そのために、ユーザインター
フェースを必要としていない場合 ) 、アプリケーション本体よりも、エージェント
のみ を稼働することが選択できます。詳細については、Adaptec Storage Manager ユー
ザーズガイド またはオンラインヘルプを参照してください。
Adaptec Storage Manager のインストール
Adaptec Storage Manager は、Adaptec Storage Manager インストール CD に収録されてい
ます。インストールについての説明は Adaptec Storage Manager インストール CD に収
録の、Adaptec Storage Manager ユーザーズ ガイド (Direct Attached Storage 用 ) を参照
してください。
HRCONF コマンドライン ユーティリティについて
ユーティリティについて
HRCONF (HostRAID Configuration ユーティリティ ) は、基本的なアレイ機能、設定、
管理機能を実行するのに使用するコマンドライン ユーティリティです。
HRCONF を使うと以下のことができます。
●
論理ドライブを作成および削除
●
設定の変更とコピー
●
ディスクドライブの故障からの復帰とトラブルシューティング
CD に同梱の Command Line Interface for Direct Attached Storage User's Guide を参照して
ください。
メモ : コマンドライン インターフェースに詳しい上級のユーザのみが HRCONF を使用するこ
とをお勧めします。
第 9 章 : ストレージスペースの管理
l 55
ARC ユーティリティについて
ユーティリティについて
ARC(Adaptec RAID Configuration) ユーティリティは、コントローラ、ディスクドライ
ブ、その他のデバイスとアレを作成し管理するのに使用する BIOS ベースのユーティ
リティです。 ARC ユーティリティには 3 つのツールがあります。
●
ACU (Array Configuration Utility) — アレイの作成、管理、ディスクドライブの初期
化および再スキャンに使用します。
●
SerialSelect
ユーティリティ — デバイスや、HostRAID コントローラ設定を変更す
Serial
るのに使用します。
●
Disk Utilities—
Utilities ディスクドライブのフォーマットやベリファイに使用します。
ARC ユーティリティは、コントローラの BIOS 内 に同梱されています。詳細について
は、72 ページの ARC ユーティリティの使用 を参照してください。
ARC ユーティリティは、主にオペレーティングシステムインストール前の設定用で
す。
Adaptec Flash Utility について
AFU (Adaptec Flash Utility) は、HostRAID コントローラのファームウェア BIOS と
NVRAM (Non-Volatile Random Access Memory) をアップデート、保存、ベリファイす
ることのできるテキストベースの DOS ユーティリティです。詳細については、85
ページ を参照してください。
! ご注意 : AFU には、お使いの HostRAID コントローラのフラッシュ内容を誤って損傷しな
い安全装置が含まれていますが、AFU を注意深く、正しく使用し、お使いの HostRAID
コントローラが動作不能にならないようにすることが大切です。
どのユーティリティ
どのユーティリティを
ユーティリティを使用するべきか
使用するべきか
ブータブル アレイを作成するためには、BIOS ベースの ARC ユーティリティを使用
することをお勧めします。
継続したストレージ管理タスクには、Adaptec Storage Manager をインストールし、使
用することをお勧めします。(54 ページ 参照 ) GUI ( グラフィカルインターフェース
) で、完全な機能を備えたソフトウェア アプリケーションとして、使用が簡単で、
幅広い管理機能を提供します。
問題解決
この章
この章には ...
10
トラブルシューティング チェックリスト..................................................................... 57
ディスクドライブの故障からの回復 .............................................................................. 57
コントローラのリセット ................................................................................................... 59
本章では、HostRAID コントローラの問題を解決するためのトラブルシューティング
とソリューションについて説明します。
第 10 章 : 問題解決
l 57
トラブルシューティング チェックリスト
HostRAID コントローラのインストールや使用に問題があった場合は、これらをまず
チェックしてください。
●
コンピュータの電源を落として、それぞれのディスク ドライブ、電源、LED コ
ネクタやその他の接続を確認します。
●
HostRAID コントローラからディスクドライブを取り外し、再度接続します。
●
HostRAID コントローラ が、対応する拡張スロットに取付けられているか確認し
ます。お使いのコントローラのバスの互換性をダブルチェックして、14 ページの
HostRAID コントローラについて を参照して下さい。
●
お使いの HostRAID コントローラ が、PCI/PCI-X/PCIe 拡張スロットに完全に固定
されたかを確認します。
●
HiostRAID コントローラが、システムブート中に検出されなかった場合、別の拡
張スロットに取付けてみてください。手順については、28 ページの HostRAID コ
ントローラの取付け を参照してください。
●
ドライバは正しくインストールされましたか ?
問題が解決されない場合、Adaptec の Web サイト www.adaptec.co.jp や、adaptec.co.jp
の Adaptec Support Knowledgebase (ASK; よくある質問 ) でその他のトラブルシュー
ティング情報を参照してください。
ディスクドライブの
ディスクドライブの故障からの
故障からの回復
からの回復
この項では、ディスク ドライブが故障した場合に復旧する方法を説明します。
●
アレイがホットスペアで保護されている場合は、次項を参照。
●
アレイがホットスペアで保護されて いない 場合、58 ページの ホットスペアで保
護されていないディスク ドライブの故障 を参照。
●
ドライブの故障が、複数のアレイで同時に発生した場合、58 ページの 同時に複
数のアレイの故障 を参照。
●
RAID 0 アレイの場合、58 ページの RAID 0 アレイでのディスクドライブの故障
を参照。
●
同じアレイの複数のディスクドライブが故障した場合、58 ページの 同じアレイ
での複数の故障 参照。
メモ : Adaptec Storage Manager では、 アレイ を指す場合に、 論理ドライブ という用
語を使用します。
第 10 章 : 問題解決
l 58
ホットスペアで
ホットスペアで保護されている
保護されているディスク
されているディスク ドライブの
ドライブの故障
アレイがホットスペアで保護されているときに、アレイのディスクドライブが故障
した場合、ホットスペアは自動的にアレイに組み込まれ、故障したドライブに取っ
て代わります。
故障から復旧するには、故障したディスク ドライブを取外し交換します。製造元の
指示に従います。)
ホットスペアで
ホットスペアで保護されて
保護されていないディスク ドライブの
ドライブの故障
ホットスペアで保護されていないアレイ内のディスクドライブが故障した場合、故
障したドライブを交換します。コントローラが新しいディスク ドライブを検出し、
アレイの再構築が開始します。
コントローラがアレイを再構築することに失敗した場合、ケーブル、ディスクドラ
イブ、コントローラが正しくインストールされ接続されているか確認します。その
後、必要な場合、Adaptec Storage Manager を使用してアレイを再構築します。詳細に
ついては、Adaptec Storage Manager ユーザーズガイド またはオンラインヘルプを参
照してください。
同時に
同時に複数の
複数のアレイの
アレイの故障
複数のアレイで同時にディススクドライブの故障 ( アレイごとに 1 つの故障 ) が発生
し、アレイはそれらを保護するホットスペアを持っている場合は、以下の制約の下
でコントローラがアレイを再構築します。
●
ホットスペアのサイズは、交換する故障したディスク ドライブと同サイズ以上
である必要があります。
●
故障したディスクドライブは、故障した順番でホットスペアと交換されます。(
上述の適切なホットスペアが利用可能であれば、最初に故障したディスク ドラ
イブを含むアレイが最初に再構築されます。— 上記箇条書き参照 )
ホットスペアの数以上にディスクドライブの故障がある場合は、前項の、ホットス
ペアで保護されていないディスク ドライブの故障 を参照してください。
RAID 0 アレイでの
アレイでのディスクドライブ
でのディスクドライブの
ディスクドライブの故障
RAID 0 ボリュームには冗長性ががないので、RAID 0 アレイでディスク ドライブが
故障しても、データは復旧しません。
故障の原因を修正し、故障したディスクドライブを交換します。それから、データ
を復旧します。( もし可能ならば )
同じアレイでの
アレイでの複数
での複数の
複数の故障
同じ RAID 1 アレイ内で、複数のディスク ドライブが同時に故障した場合、データは
復旧できません。
故障の原因を修正し、故障したディスクドライブを交換します。それから、データ
を復旧します。( もし可能ならば )
たとえば、RAID 10 アレイは、どのドライブが故障するかにより、複数のディスク
ドライブの故障に耐える 可能性 もあります。詳細については、Adaptec Storage
Manager ユーザーズガイド またはオンラインヘルプを参照してください。
第 10 章 : 問題解決
l 59
コントローラの
コントローラのリセット
この項では、AdaptecHostRAID コントローラをリセット ( または、フラッシュ ) する
方法について説明します。コントローラが操作不能になった場合や、ファームウェ
アアップグレードが失敗した場合に行います。
Adaptec HostRAID コントローラをリセットするには、以下の手順に従います。
1
www.adaptec.com から、現在お使いのコントローラにインストールされている
ファームウェアのバージョンをダウンロードします。
2
ローカルハードドライブ上のフォルダ ( たとえば、C:\Download\Drivers) にダウン
ロードしたファイルを、抽出します。
3
MS-DOS ブータブル フロッピーディスクを作成して、AFU.exe ファイルをそこに
コピーします。最初のファームウェア イメージを同じフロッピーディスクにコ
ピーします。
4
更にブータブル MS-DOS フロッピーディスクを作成し、それぞれその他の
ファームウェア イメージをフロッピーディスクにコピーします。
5
コンピュータの電源を切り、お使いの電源コードを取り外し、製造元の指示に
従ってカバーを取り外します。
6
コントローラから全てのケーブルを取り外し、Mode 0 フラッシュ コネクタへの
ショートジャンパを接続します。
7
電源コードを再接続し、コンピュータの電源を入れ、AFU.exe ファイルを含むフ
ロッピーディスクから起動します。( ステップ 3 参照 )
8
プロンプトで、a: ¥afu update /c x をタイプします。ここで、x は、コントロー
ラ番号です。
9
メッセージに従って、その他のフロッピーディスクを挿入します。
10 フラッシュが完了したときに、コンピュータの電源を切り、電源コードを取り外
し、ジャンパも取り外します。
11 コンピュータのカバーを取り付けて、電源コードを差し込み、コンピュータの電
源を入れます。
コントローラは、正しく起動するはずです。
SAS の基礎知識
この章
この章には ...
A
この付録で使用される用語............................................................................................... 61
SAS とは何か......................................................................................................................... 61
SAS デバイスはどのように通信するのか? .................................................................. 62
Phy とは? ............................................................................................................................. 62
SAS ポート とは? ............................................................................................................... 62
SAS アドレス とは? ........................................................................................................... 63
SAS コネクタ とは? ........................................................................................................... 63
SAS ケーブルはどのような形をしているか? .............................................................. 63
ディスクドライブは SAS でどのように認識されるか?............................................. 64
SAS 接続のオプションは?................................................................................................ 64
SAS はパラレル SCSI とどう違うか? ............................................................................. 66
この項では、SAS の主な特徴について簡単に説明し、一般的な SAS の用語を紹介、
SAS が SCSI とどのように異なるのかを説明します。
メモ : SAS についての技術的な記事やチュートリアルについては、STATM (SCSI Trade
Association) の Web サイト、www.scsita.org をご覧ください。
付録 A: SAS の基礎知識
l 61
この付録
この付録で
付録で使用される
使用される用語
される用語
便宜上、この付録では、SAS HostRAID コントローラを SAS コントローラ、HBA,
ディスクドライブ、外部ディスク ドライブエンクロージャをエンド デバイス、エク
スパンダをエクスパンダーデバイス と呼びます。
便宜上、本章ではエンドデバイスとエクスパンダデバイスを SAS デバイス とよびま
す。
SAS とは何
とは何か
従来のパラレル SCSI は、コンピュータやディスクドライブなどのデバイスをお互い
に通信させるインターフェースです。パラレル SCSI は、SCSI コマンドセットを使用
して、複数ビットのデータを パラレル で 移動します。
SAS は、パラレル SCSI をポイント・ツー・ポイントのシリアルインターフェースに
する進化です。SAS もまた SCSI コマンドセットを使用しますが、複数ビットのデー
タを同時に移動します。SAS は、エンドデバイスとダイレクトアタッチ接続、または
エクスパンダデバイス経由でリンクします。
SAS コントローラは、一般的に 128 までのエンドデバイスをポートし、SAS および
SATA デバイス双方と通信可能です。SAS エクスパンダ を使用して、128 のエンドデ
バイス、またはそれ以上を追加できます。詳細については、65 ページの SAS エクス
パンダ接続 を参照してください。
SAS、SATA ディスクドライブの両方を同じ SAS ドメイン で使用することができます
が、同じアレイ又は論理ドライブに SAS と SATA ディスクドライブを混在 させない
ようお勧めします。これら 2 種類のディスクドライブのパフォーマンスの違いが、ア
レイのパフォーマンスに逆効果となることがあります。
データは、SAS 接続 ( リンク とよばれます。— 次項参照 ) 内を同時に双方向に移動
します。リンクの速度は、全 2 重モードで、600 MB/ 秒です。8 リンクの SAS コント
ローラは、全2重モードで、最大 4800 MB/ 秒です。
SCSI コマンドセットを共有しますが、SAS は概念的に パラレル SCSI とは物理的に異
なり、本章の残りの部分で説明するように、独自のコネクタ、ケーブル、接続オプ
ション、用語があります。
SAS をパラレル SCSI と比較するには、66 ページ を参照してください。
付録 A: SAS の基礎知識
l 62
SAS デバイスはどのように
デバイスはどのように通信
はどのように通信するのか
通信するのか?
するのか?
SAS デバイスは、お互いにリンクを通じて通信します。リンク は、2 つの Phy 間の物
理的な接続です。
下図のように、SAS デバイスには、phy ( 次項参照 ) のあるポートがあり、各 Phy に
はトランスミッター ( 送信機 ) とレシーバ ( 受信機 ) 、つまりトランシーバ が 1 つず
つあります。Phy は、1 つのポートにのみ属します。
SAS Device
SAS Device
link
Narrow
Phy
Port
Receiver
Transmitter
SAS Device
Wide
Port
Phy
Receiver
Transmitter
Phy
Receiver
Transmitter
Transmitter
Receiver
Phy
Transmitter
Receiver
Phy
Transmitter
Receiver
Phy
Narrow
Port
Wide
Port
SAS Device
Wide
Port
Phy
Receiver
Transmitter
Transmitter
Receiver
Phy
Phy
Receiver
Transmitter
Transmitter
Receiver
Phy
Phy
Receiver
Transmitter
Transmitter
Receiver
Phy
Phy
Receiver
Transmitter
Transmitter
Receiver
Phy
Wide
Port
Phy とは?
とは?
Phy は、SAS デバイス間の物理的な通信の接続の一部です。それぞれの Phy には、
SAS デバイス間でデータを前後に送信するトランシーバがあります。
接続が、2 個以上のエンドデバイスで形成されされると、リンクは、一方の Phy から
もう一方のポートの Phy まで確立されます。上図に示すように、ワイドポートが、複
数の独立したリンクを同時にサポートします。
Phy は、SAS のコネクタ内部に実装されています。(63 ページ 参照 )
SAS ケーブルは、SAS デバイス上の Phy を別の SAS デバイスの 1 つ以上の Phy に物理
的に接続します。
SAS ポート とは?
とは?
メモ : SAS デバイス間の物理的なリンクは、ポートからポートというよりも、Phy から Phy
なので、ポートはよりバーチャルな概念で、その他のタイプの RAID コントローラやスト
レージ デバイス上の一般的にポートと考えられているもとは異なります。
ポート は、1 つ以上の Phy です。ナロー ポート には、Phy が 1 つあります。ワイド
ポート には一般的に Phy が 4 つあります。
それぞれのポートには、固有の SAS アドレスがあり (63 ページ 参照 )、ポート上の
Phy 全てが、同じ SAS アドレスを共有します。
付録 A: SAS の基礎知識
l 63
SAS コントローラのポート オプションには色々あります。4 Phy の SAS コントローラ
は、1 つのワイド ポートとしても、2 つの Phy からなる 2 つのワイド ポートとして
も、それぞれが 1 つの Phy からなるナロー ポート が 4 つとしても設定可能です。(4
Phy のワイド ポートは、4- ワイド または 4x ポートとよばれます。)
SAS アドレス とは?
とは?
それぞれの SAS ポートは、固有の SAS アドレスで識別され、それをポート上の全て
の Phy が共有します。
例えば、SAS ディスク ドライブには、ナロー ポートが 2 つあります。それぞれの
ポートには、固有の SAS アドレスがあります。それぞれのポートの 1 つの Phy は、そ
のポートの SAS アドレスを使います。
他の例では、SAS デバイスが、4- ワイド ポートが 1 つあるとします。そのポートに
は、SAS アドレスが 1 つあり、ポート上の Phy 4 つが共有します。
SCSI デバイスと SCSI ID とは異なり、SAS デバイスは、SAS アドレスを自動で設定し
ます。ユーザが SAS アドレスを設定することは求めらず、SAS アドレスは変更不可能
です。
SAS コネクタ とは?
とは?
SAS または Mini-SAS コネクタは、SAS デバイス上にある物理的なプラグまたはソ
ケットで、電源と信号のラインケーブルをサポートします。それが SAS ケーブルを接
続する先であり、接続した SAS ケーブルの端にもあります。
コネクタは、Phy 間の物理的なリンクを形成するものです。SAS コネクタのいくつか
は、複数のリンクをサポートします。サポート可能な SAS コネクタの数は、ワイド
とよばれます。ナロー コネクタは、1 つのリンクをサポートし、ワイド コネクタは 4
つまでのリンクをサポートします。
1 つの SAS デバイスには、1 つ以上のコネクタがあります。ひとつの SAS コネクタを
使用して、2 つ以上の SAS デバイスとインターリンクできます。( えば、62 ページ の
図では、4- ワイド 内部 SAS コネクタは、4 つの独立したディスクドライブとリンク
を形成します。
Mini-SAS コネクタは、内部および外部 SAS 接続に対応します。Mini-SAS コネクタは、
標準の SAS 内部および外部コネクタより小さくなります。Mini-SAS コネクタは、将
来必要とされるスピードまで対応できるシングルおよびマルチリンクをサポートし
ます。
SAS ケーブルはどのような
ケーブルはどのような形
はどのような形をしているか?
をしているか?
内部 SAS ケーブルは、内部パラレル SCSI ケーブルより細いです。コネクタは、サ
ポートするリンクの数により異なり、シングルリンクコネクタから、4- ワイド ( 以
上 ) のコネクタまであります。内部ファンアウト ケーブルは、ディスクドライブ 4 台
を、1 つのワイド コネクタへ接続することができます。
内部 SAS または Mini-SAS ケーブルや外部 SAS ケーブルについては、30 ページの SAS
ケーブルの選択 を参照ください。
付録 A: SAS の基礎知識
l 64
ディスクドライブは
ディスクドライブは SAS でどのように認識
でどのように認識されるか
認識されるか?
されるか?
BIOS 上や管理ユーティリティ上で、ディスクドライブは、この形式の数字で認識さ
れます。
XX:YY:ZZ
ここで、XX はディスク ドライブのカウンター番号で、YY はエンクロージャ番号、
ZZ はスロット番号 ( エンクロージャ内 ) です。ディスク ドライブが、エンクロー
ジャにインストールされていない場合は、2 つのダッシュ (--) が YY と ZZ の代わり
に表示されます。( たとえば、01:--:--)
パラレル SCSI では、XX はディスク ドライブのチャネル番号、YY はターゲット番
号、ZZ は LUN ( 論理ユニット番号 ) です。
SAS 接続の
接続のオプションは
オプションは?
直接ケーブル接続とバックプレーン接続で、エンドデバイスをお互いに接続します。
1 つ以上のエクスパンダ デバイス (65 ページ 参照 ) を使用すると、大きな構成を作
成できます。
ダイレクトアタッチ接続
ダイレクトアタッチ接続
ダイレクトアタッチ接続では、SAS または SATA ディスクドライブは、SAS コント
ローラに SAS ケーブルで接続されます。1 台のディスク ドライブが、SAS ケーブルで
もう一方の SAS コネクタに接続しています。( または、複数のディスクドライブが、
ファンアウトケーブルで 1 つの SAS コネクタに接続しています。) 33 ページ の図は、
ダイレクトアタッチ接続の例です。
ダイレクトアタッチのディスクドライブの下図は、SAS コントローラがサポートす
る Phy の下図に制約されます。
メモ : 1つのコネクタに、複数の Phy があることもあります。63 ページ を参照してくださ
い。
バックプレーン 接続
バックプレーン接続では、ディスクドライブと SAS コントローラはそれぞれ、シス
テムバックプレーンを通じてお互いに接続し通信します。34 ページ の図は、バック
プレーン 接続の例です。
バックプレーン接続には、パッシブ とアクティブ の2つタイプがあります。いずれ
のバックプレーンを接続する際にも、ディスク ドライブの状態を知るために ディス
ク ドライブ LED を正しく接続することが必要です。RAID コントローラアクセス
LED の接続と場所については、14 ページの HostRAID コントローラについて を参照
ください。
バックプレーンを接続する際は、Adaptec Storage Manager が、お使いのシステムの
ディスクドライブを管理するのに役立ちます。36 ページの 次のステップ 参照。
エンドデバイスの数は、バックプレーンで利用可能なスロット数に制限されます。
例えば、Adaptec S50 エンクロージャは、エクスパンダがあり、12 台までの SAS また
は SATA ディスクドライブをサポートする バックプレーン 接続です。
付録 A: SAS の基礎知識
l 65
バックプレーンの中には、他のバックプレーンへのデイジーチェーン拡張をサポー
トするものもあります。例えば、ホストシステムの SAS コントローラ 1つに、9 台ま
での Adaptec S50 エンクロージャをデイジーチェーン接続することができます。
SAS エクスパンダ接続
エクスパンダ接続
SAS エクスパンダデバイスは、一緒に接続するエンドデバイスの数を文字通りエク
スパンド ( 拡大 ) します。エクスパンダデバイスは、一般的にシステム バックプレー
ンに組み込まれており (34 ページ 参照 )、SAS コントローラ、SAS 及び SATA ディス
クドライブを含む SAS エンドデバイスの大規模構成をサポートします。エクスパン
ダデバイスを使用して、大きく複雑なストレージ トポロジを構築できます。
SAS エクスパンダには、ファンアウトエクスパンダ と エッジエクスパンダ の 2 種類
のタイプがあります。それぞれ、ストレージ システムで異なった働きをします。
(SAS エクスパンダがどのように動作するかについての詳細は、SATA の Web サイト、
www.scsita.org を参照してください。)
128 までの SAS ポートをエッジ エクスパンダに接続することができます。(1 つのエッ
ジ エクスパンダは、そのため、128 までの SAS アドレスをサポートします。)
128 までのエッジ エクスパンダをファンアウトエクスパンダに接続することができ
ます。
SAS ドメイン (SAS、もしくは SATA の エンドデバイスとエクスパンダデバイスのト
ポロジ ) 1 つについて 1 つのファンアウトエクスパンダのみを使用できます。SAS ド
メイン 1 つは、そのため、16,384 までの SAS ポート ( つまり、16384 までの SAS アド
レス ) で構成できます。
以下の図では、( 非常に基本的な用語で ) SAS ドメインの図解で、SAS コントローラ、
SAS およびに SATA ディスクドライブ、エクスパンダ デバイスが大規模なデータスト
レージ トポロジを構成するかを説明します。
SAS Domain
SATA
Disk Drives
SATA
SATA
Edge
Expander
Edge
Expander
SAS
Disk Drives
SATA
SAS
Edge
Expander
Fanout Expander
SAS Card
SAS
SAS Card
SATA
Disk Drives
SAS
SATA
Disk Drives
Edge
Expander
SAS
Disk Drives
SATA
SAS Card
Edge
Expander
Disk Drives
SATA
Disk Drives
SAS
付録 A: SAS の基礎知識
l 66
SAS はパラレル SCSI とどう違
とどう違うか?
うか?
要約すると、SAS と パラレル SCSI は、両方とも SCSI コマンドセットを使用します
が、どのようにデータを一方から他方へ移動するかは全く異なります。ポイント・
ツー・ポイントシリアルデータ 転送をサポートするために、SAS は、新しいタイプ
のコネクタ、ケーブル、コネクタオプション、及び用語を使用します。
一般的に、SAS は、パラレル SCSI よりも高速で、より柔軟で、ストレージスペース
を構築するためのより多くのオプションを提供します。SAS を使用すると、SAS およ
び SATA ディスクドライブを一緒に使用し、より一層 多くのデバイスを接続するこ
とが可能になります。
以下の表では、2 つのインターフェース間の主な相違点を説明します。
パラレル SCSI
Serial Attached SCSI
パラレル インターフェース
シリアル インターフェース
バス上の全デバイスで共有され
る最大 320MB/ 秒
全二重モードで、Phy ごとに最大
600MB/ 秒
SCSI デバイスのみをサポート
SATA および SAS ディスクドライブ
を同時にサポート
SCSI チャネルごと 16 台のまで
のデバイス
エクスパンダ使用時、SAS コント
ローラごとに 128 台以上の ディス
クドライブ (65 ページ 参照 )
シングルポートデバイスのみサ
ポート
シングル、デュアルポートデバイス
をサポート
SCSI ID を使用して同一アダプタ
に接続されたデバイスを区別す
る
固有の SAS アドレスを使用して、デ
バイスを区別する。
SCSI ID を設定するのに、ユーザ
の操作が必要
SAS デバイスが自動で SAS アドレス
を設定
バスターミネーションが必要
バスターミネーションが不要
標準 SCSI コネクタ
SAS コネクタ (30 ページ 参照 )
RAID について
この章
この章には ...
B
RAID テクノロジの概要..................................................................................................... 68
RAID 0 ( 非 RAID アレイ ).................................................................................................. 69
RAID 1 アレイ....................................................................................................................... 70
RAID 10 アレイ..................................................................................................................... 71
アレイ ( または、論理ドライブ ) を作成する際に、データを保護するための RAID レ
ベルを割り当てることができます。
それぞれの RAID レベルにより、パフォーマンスと冗長性の組み合わせが異なりま
す。RAID レベルはまた、サポートするディスクドライブの数によっても異なりま
す。
この付録では、HostRAID コントローラがサポートする RAID レベルについて説明
し、お使いのデータストレージを保護するのに最もよいレベルを選択するのに役立
つ情報を簡単に説明します。
付録 B: RAID について
l 68
RAID テクノロジの
テクノロジの概要
RAID は、複数の物理 ドライブを、複数の論理ドライブと定義する、アレイ へグ
ループ化するテクノロジです。それぞれの 論理 ドライブは、オペレーティングシス
テムでは、シングルドライブとして表示されます。このグループ化する技術により、
単一の物理ドライブの物理的な制限を超えて、論理ドライブの容量とパフォーマン
スを拡大します。
複数の物理ドライブを論理ドライブにグループ化すると、HostRAID コントローラ
は、データを複数のアレイ内のドライブから平行して転送します。平行した転送は、
非アレイドライブより数倍高いレートでデータ転送を行い、システムがスループッ
ト ( 一定の時間内における処理データの量 ) や、複数のユーザのネットワーク環境
での生産性をより高くすることを可能にします。
複数のデータ要求に対応することができることによって、スループットの増加のみ
でなく、レスポンスタイムの短縮も可能になります。パラレルな転送と複数の要求
に対する同時レスポンスの組み合わせで、ディスクアレイは、ネットワーク環境で
高いレベルのパフォーマンスを可能にします。
ドライブセグメントについて
ドライブセグメントについて
ドライブセグメント は、アレイを作成するのに使用されるディスク ドライブまたは
ディスク ドライブの一部です。ディスク ドライブは、RAID セグメント ( アレイの 1
部であるセグメント ) と使用可能なセグメントの両方を持つことができます。それぞ
れのセグメントは、一度に論理デバイスの 1 部になることも可能です。ディスクが論
理デバイスに属さない場合、ディスク全体が使用可能セグメントです。
ストライプ 単位 サイズ
RAID テクノロジでは、データは、物理ドライブのアレイ内で、ストライプ されま
す。このデータ分散構造が、オペレーティングシステムのデータ要求を補完します。
アレイの次のドライブに後続のデータが保存される前に、アレイのドライブにどの
データが保存されるかという細分された単位を、ストライプ単位サイズと呼びます。
ストライプ単位サイズを、16、32、64 KB に設定できます。システムの I/O 要求のサ
イズに近い値にストライプ単位サイズを設定することにより、HostRAID コントロー
ラのパフォーマンスを最大にすることができます。例えば、一般的に大きなデータ
のブロックを含むトランザクションベースの環境でのパフォーマンスは、ストライ
プユニット単位を 32 か 64KB に設定すると最大になります。しかし、例えば、一般
的に小さな複数のデータが含まれるファイルや印刷の環境でのパフォーマンスは、
ストライプユニット単位を 16KB に設定すると最大になります。
アレイの最初のドライブから最後のドライブまでのスライプ単位の集合は、ストラ
イプ とよばれます。
付録 B: RAID について
l 69
RAID 0 ( 非 RAID アレイ )
RAID 0 のアレイには、2 台以上のディスクドライブ ( 最大 12) があり、データを ス
トライピング します。これは、データをはィスクドライブ間に均一に、同じサイズ
で分散することです。
RAID 0 アレイは、冗長性データを保持しませんので、データ保護はできません。し
かしながら、独立したディスクの同じ大きさのグループと比べると、RAID 0 アレイ
ドライブでは、I/O パフォーマンスが向上します。
ドライブセグメントのサイズは、アレイの最も小さなディスク ドライブに制限され
ます。たとえば、2 台の 250 GB ディスクドライブと 2 台の 400 GB ディスクドライブ
をもつアレイは、以下の図のように 1 台の 250 GB の RAID 0 ドライブセグメント ( ボ
リューム合計 1000 GB ) を作成することができます。
Disk Drive 1
250 GB
Drive Segment Size (Smallest Disk Drive)
Disk Drive 2
250 GB
Disk Drive 1
1
Disk Drive 2
2
Disk Drive 3
400 GB
Disk Drive 3
5
...
6
...
7
...
997
998
3
999
Not Used
Disk Drive 4
Disk Drive 4
400 GB
4
8
...
1000
Not Used
Disk Drives in Logical Drive
Unused Space: 150 GB
Unused Space: 150 GB
RAID 0 Logical Drive = 1000 GB
付録 B: RAID について
l 70
RAID 1 アレイ
RAID 1 アレイは、2 台のディスクドライブから構成され、一方のディスクドライブ
は、他方の ミラー です。( 各ディスクドライブには同じデータが保存されます ) 単
体のディスクドライブと比較すると、RAID 1 アレイは書き込みは等倍ですが、読み
込みは 2 倍となり、パフォーマンスが向上します。しかし、容量は 1 台分 ( 単体の
ディスクドライブの半分 ) になります。
RAID 1 アレイが異なったサイズのディスク ドライブで構成される場合は、空き領
域、ドライブセグメントのサイズは、以下の図のように小さい方のディスクドライ
ブのサイズになります。
Drive Segment Size (Smaller Disk Drive)
Disk Drive 1
Disk Drive 2
250 GB
400 GB
Disk Drive 1
1 – 250
Disk Drive 2
1 – 250
Not Used
Disk Drives in Logical Drive
Unused Space: 150 GB
RAID 1 Logical Drive = 250 GB
付録 B: RAID について
l 71
RAID 10 アレイ
RAID 10 アレイは、2 つ以上の同サイズの RAID 1 アレイで構成されます。Adaptec
RAID コントローラは、RAID 10 アレイで最大 48 台のディスクドライブをサポートし
ます。
RAID 10 アレイのデータは、ミラーされたアレイがストライプされています。ミラー
リングではデータが保護され、ストライピングではパフォーマンスが向上されます。
ドライブセグメントのサイズは、アレイの最も小さなディスク ドライブに制限され
ます。たとえば、2 台の 250 GB ディスクドライブと、2 台の 400 GB ディスクドライ
ブを使用したアレイでは、以下図のように 2 つの 250 GB ( 論理ドライブ合計 500 GB )
のミラーリングされた論理ドライブを作成することができます。
Disk Drive 1
Drive Segment Size (Smallest Disk Drive)
250 GB
Disk Drive 2
250 GB
Disk Drive 1
Disk Drive 2
Disk Drive 3
1
2
400 GB
Disk Drive 3
3
...
4
...
3
...
499
500
499
1
Unused Space: 150 GB
Not Used
Disk Drive 4
Disk Drive 4
400 GB
2
4
500
...
Not Used
Disk Drives in Logical Drive
Unused Space: 150 GB
RAID 10 Logical Drive = 500 GB
最適な
最適な RAID レベルの
レベルの選択
この表を利用して、使用可能なディスクドライブの数、パフォーマンスや信頼性の
必要性に応じて、お使いのストレージスペースの論理ドライブに最も適した RAID
レベルを選択します。
RAID レベ
ル
冗長性
ディスク
ドライブ
使用率
読込パ
フォーマン
ス
書込パ
フォーマン
ス
ビルトイ
ンホット
スペア
最小
ディスク
ドライブ
RAID 0
いいえ
100%
www
www
いいえ
2
RAID 1
はい
50%
ww
ww
いいえ
2
RAID
10
はい
50%
ww
ww
いいえ
4
ディスク ドライブの使用量、読込パフォーマンス、書き込みパフォーマンスは論理
ドライブのドライブ数に依存します。一般的には、ドライブの数が多ければパ
フォーマンスはよくなります。
ARC ユーティリティの
ユーティリティの使用
この章
この章には ...
C
ARC ユーティリティ の基礎知識 ..................................................................................... 73
ARC ユーティリティの実行 .............................................................................................. 73
アレイの作成と管理 ........................................................................................................... 73
SerialSelect の使用................................................................................................................. 78
SATASelect の使用................................................................................................................. 80
ディスクドライブのフォーマットとベリファイ ......................................................... 82
ARC(Adaptec RAID Configuration) ユーティリティは、アレイを作成、設定、管理し、
ディスクドライブをフォーマット、ベリファイに使用する、組み込みの BIOS ベー
スのユーティリティです。
メモ : 上級のユーザのみが、ARC ユーティリティ ツールを使用することをお勧めします。
付録 C: ARC ユーティリティの使用
l 73
ARC ユーティリティ の基礎知識
ARC ユーティリティには 3 つのツールがあります。
●
ACU(Array Configuration Utility)—
Utility) アレイの作成、設定、管理およびディスクドラ
イブの初期化および再スキャンに使用します。
●
SerialSelect
ユーティリティ (SAS
SAS HostRAID コントローラ用 ) または、SATA
SATASelect
Serial
SATA
ユーティリティ (SATA
SATA HostRAID コントローラ用 )— デバイスと HostRAID コント
ローラの設定を変えるのに使用します。
●
Disk Utility—
Utility ディスクドライブのフォーマットおよび検証に使用します。(82 ペー
ジ 参照 )
ARC ユーティリティの
ユーティリティの実行
ARC ユーティリティ のツールは全て、メニューベースで、タスクを実行するための
指示が画面に表示されます。メニューは、矢印、Enter、Esc 他のキーボード上のキー
を使用して操作できます。
ユーティリティにアクセスするには、以下の手順に従います。
1
コンピュータを、起動または再起動します。画面の指示に従い、Ctrl+A を押します。
ARC ユーティリティメニューが、これらのオプションを表示します。
●
●
●
Array Configuration Utility (ACU)
SerialSelect、SATASelect ユーティリティ (SAS または SATA HostRAID コント
ローラのいずれを使用しているかに寄ります )
Disk Utilities
このメニューを含め、ARC ユーティリティ セットアップのメニューからオプション
を選択するには、矢印キーを使用してオプションへ移動してから、Enter を押しま
す。オプションを選択したときに、さらにメニューが表示されることもあります。ど
の時点でも直前のメニューに戻るには、Esc キーを押します。
アレイの
アレイの作成と
作成と管理
アレイを作成する前に、アレイに使用する各ディスクがシステムに適切に取り付け
られ、接続されていることを確認してください。使用可能なスペースがないディス
クはグレーで表示され、使用できません。
新しいアレイ
しいアレイの
アレイの作成
アレイを作成するには、以下の手順に従います。
1
ACU メニューの Main から Create Arrays を選択します。
メモ : RAID レベルとアレイを作成するためのディスクドライブの仕様についての詳細
は、67 ページの RAID について を参照してください。
2
新しいアレイに使用するディスクを選択し、Insert を押します。ディスクの選択
を解除するには、ディスクをハイライト表示してから Delete を押します。
3
新しいアレイに使用するディスクをすべて選択したら、Enter を押します。Array
Properties メニューが表示されます。
付録 C: ARC ユーティリティの使用
l 74
アレイの
アレイのプロパティの
プロパティの指定
アレイが作成され、プロパティが設定されたら、アレイのプロパティは ACU で変更
することはできません。その代わり、Adaptec Storage Manager を使ってください。詳
細については、54 ページの Adaptec Storage Manager について を参照してください。
新しいアレイのプロパティを設定するには、以下の手順に従います。
1
Array Properties メニューで、アレイのタイプを選択して Enter を押します。
使用可能なアレイタイプ、RAID 0、1、10 だけが表示されます。RAID 0 と 1 では、
2 つから 4 つのドライブが必要です。RAID 10 には、最低 4 台のディスク ドライ
ブが必要です。
2
( オプション ) 15 文字以内でアレイのラベルを入力して Enter を押します。
3
RAID 0 の場合は、ストライプサイズを選択します。可能なストライプ サイズは
16、32、および 64KB ( 初期値 ) です。
メモ : 初期値の設定は、変更 しないことをお勧めします。
4
Create RAID Via の下のオプションを使用して、RAID 0、1、10 に対して異なる作
成方法を選択することができます。次の表では、それぞれの最適用途の例を示し
ています。
RAID レベ
ル
作成
RAID Via
最適用途
RAID 0
Quick Init
RAID 0 を新しいドライブに作成する場合
RAID 0
Migrate
RAID 0 の作成時、既存のドライブにデータを保持しておきたい
場合に、ソース ドライブの選択を求めるメッセージが表示され
ます。ソースドライブの中身は保持され、新しいドライブの
データは全てなくなります。
RAID 1
Build
RAID 1 の作成時、既存のシンプルボリュームにデータを保持し
ておきたい場合に、ソース ドライブの選択を求めるメッセージ
が表示されます。ソースドライブの中身は保持され、新しいド
ライブのデータは全てなくなります。
RAID 1,
RAID 10
Clear
RAID 1、10 を新しいドライブに作成する場合や新しいアレイ
に既存のデータがないことを確実にしたい場合
RAID 1,
RAID 10
Quick Init
RAID 1、10 作成の最短方法。新しいドライブを使用する場合に
最適。
●
●
●
●
新しいドライブをアレイに追加する前に、新しいドライブ上のデータのバッ
クアップを取ってください。そうしなければ、全てのデータが失われます。
単一のソースドライブにデータがある場合、事前にシンプルボリュームに設
定されたディスクドライブのみが、RAID 0 や 1 のマイグレーションに使用可
能です。シンプルボリュームの作成は、77 ページの ディスク ドライブの初期
設定 を参照ください。
ACU で、RAID 1 の Build または Clear プロセスを中止した場合、Ctrl+R を押
すことで再起動が可能です。
Quick Init オプションで作成した RAID 1、10 は、後で一貫性チェックを実行
すると、データの不一致が見つかる場合があります。これは正常な動作であ
り、心配する必要はありません。
付録 C: ARC ユーティリティの使用
●
●
●
●
●
5
l 75
RAID 0 のマイグレーションのプロセスを中止した場合、Ctrl+R を押すことで
再起動が可能です。
ライトキャッシュの設定を変更するには、Ctrl+W を押します。
ACU では、RAID 1 や RAID 0 で異なるサイズのドライブを使用することがで
きます。ただし構築操作中は、ソース ドライブとして小さい方のドライブの
みを選択できます。
シングルボリュームから RAID 0 へマイグレートする場合、大きなドライブ
から小さなドライブへのマイグレート ( 構成変更 ) が可能です。しかし、宛先
ドライブは少なくともソースドライブの半分の容量が必要です。
Windows のダイナミック ディスク (ボリューム) でアレイをマイグレートまた
は構築することはお勧めしません。それは、データ損失がおきる可能性があ
るからです。
完了したら、Done を押します。
アレイの
アレイの管理
Manage Arrays オプションを使用すると、以下の操作を実行できます。
●
アレイの再構築 ( 次項 )
●
76 ページの アレイのプロパティの表示
●
76 ページの アレイの削除
●
76 ページの ライトキャッシュの有効化 / 無効化
アレイの
アレイの再構築
メモ : 再構築は耐障害機能を備えたアレイ (RAID 1) のみに適用します。
RAID 1 アレイの故障したドライブを新しいドライブと交換し、再構築によりアレイ
が Optimal ( 正常 ) ステータスになれば、耐障害性が回復します。以下の手順で、再
構築が可能です。
メモ : スペア ディスクがなく、ハードディスク ドライブも故障している場合は、アレイを再
構築する前にスペア ディスクを作成する必要があります。再構築を続行する前に、77 ペー
ジの ホット スペアの作成と削除 参照してください。
●
システムシャットダウンしての再構築
コンピュータの電源を切ることができる場合、故障したドライブを ( 容量が同量
以上の ) 新しいものと交換します。システムがブートするとき、新しいドライブ
をスペアとして割り当てることがことが可能です。このことによって、再構築の
作業が開始します。正常なドライブからのデータは全て新しいドライブにコピー
され、元の RAID 1 アレイが再構築されます。
●
手動での再構築
a
メイン メニューから Manage Arrays を選択します。List of Arrays から、再構築
するアレイを選択します。
b
Ctrl+R を押して再構築します。
付録 C: ARC ユーティリティの使用
l 76
アレイの
アレイのプロパティの
プロパティの表示
既存のアレイのプロパティを表示するには、以下の手順に従います。
1
ACU メニューから Manage Arrays を選択します。
2
List of Arrays ダイアログ ボックスで、表示するアレイを選択して、Enter を押し
ます。
Array Properties ダイアログ ボックスが開き、アレイの詳細情報が表示されます。
アレイに関連付けられている物理ディスクがここに表示されます。
3
Esc を押すと、直前のメニューに戻ります。
アレイの
アレイの削除
! ご注意 : アレイを削除する前に、そのアレイ上のデータをバックアップしてください。そ
うしなければ、アレイ上の全てのデータが失われます。削除したアレイを復元すること
はできません。
既存のアレイを削除するには、以下の手順に従います。
1
ACU メニューから Manage Arrays を選択します。
2
削除するアレイを選択して Delete を押します。
3
Array Properties ダイアログ ボックスで、Delete を選択して Enter を押します。
RAID 1、10 アレイでは :
警告 : Deleting the array will render array unusable. Do you want to delete the array?
(Yes/No):
RAID 0 アレイでは :
警告 : Deleting the array will result in data loss! Do you want to delete the array? (Yes/
No):
4
Yes を押した場合は、メンバを選択します。
パーティションテーブルを削除するには、メンバを選択し、
member #0, member #1, both, none
5
Esc を押すと、直前のメニューに戻ります。
ライトキャッシュの
ライトキャッシュの有効化 / 無効化
アレイのライトキャッシュを有効または無効にするには以下の手順に従います。
1
メイン メニューから Manage Arrays を選択します。
2
List of Arrays から、ライトキャッシュ設定を変更するアレイを選択し、Ctrl+W を
押します。設定を変更する確認ボックスが表示されます。Y を押して、現在のラ
イトキャッシュ設定を変更します。
メモ : ライトキャッシュは、全てのタイプのアレイの作成時に初期値では無効になって
います。ライトキャッシュがオフの場合、ディスクの動作がとても遅くなります。
付録 C: ARC ユーティリティの使用
l 77
ホット スペアの
スペアの作成と
作成と削除
Add/Delete Hot Spare オプションを選択して、ホットスペアを追加、削除、または表
示します。
1
ACU メニューから Add/Delete Hot Spares を選択します。
2
上向き / 下向きの矢印キーを使用して、ホットスペアに指定するディスクをハイ
ライト表示し、Insert>Enter を押します。
3
次のプロンプトが表示されたら、Yes キーを押します。
Do you want to create spare? (Yes/No)
選択したスペア ドライブは Selected Drive メニューに表示されます。
ブータブルアレイと
ブータブルアレイとデバイスの
デバイスの管理
Manage Boot Unit オプションを選択して、ブータブルアレイや単一のドライブの追
加、削除ができます。
1
ACU メニューから Manage Boot Unit を選択します。
2
上向き / 下向きの矢印キーを使用して、ブータブルデバイスに指定するディスク
またはアレイをハイライト表示し、Insert>Enter を押します。
メモ : Adaptec 1225SA はブータブルデバイスをサポートしておりません。
ディスク ドライブの
ドライブの初期設定
! ご注意 :
●
●
また、ドライブがアレイで使用されている場合は、そのアレイを再度使用で
きなくなることがあります。ブートアレイの一部であるドライブの初期設定
はしないでください。どのドライブがどのアレイに関連しているかを判断す
るには、76 ページの アレイのプロパティの表示 を参照してください。
ディスク上のパーティション テーブルは、シンプルボリュームを削除すると
きに削除されます。
ドライブを初期設定するには、以下の手順に従います。
メモ : ディスクドライブを初期設定すると、シンプルボリュームを作成します。シンプルボ
リュームは、Main メニュー上の Manage Array オプションを使用して、通常のアレイと同様
に管理できます。
1
メニューから Configure Drives を選択します。
2
上向き / 下向きの矢印キーを使用して、設定するディスクをハイライト表示し、
Insert を押します。
3
他に初期設定するドライブを選択する場合は、前期のステップを繰り返します。
4
Enter キーを押します。
5
警告メッセージを読み、初期設定するディスク ドライブが正しく選択されてい
ることを確認します。続行するには Y と入力します。
付録 C: ARC ユーティリティの使用
l 78
ATAPI サポート
以下のデバイスがサポートされます。
●
1225SA と 1220SA は、SATA ATAPI テープドライブ、CDROM の検出をサポートし
ます。
●
1225SA と 1220SA は、ELTOEIO ブータブル CD/DVD メディアからの起動をサポー
トします。
ブータブル CD/DVD メディアが検出されると、ブータブルメディアはブートオーダ
で先行します。
SerialSelect の使用
SerialSelect ユーティリティを使用すると、コンピュータのカバーを開けなくても
BIOS、SAS HostRAID コントローラとデバイスの設定を変更できます。
詳細については、79 ページの SerialSelect オプション を参照してください。
SerialSelect にアクセスするには、以下の手順に従います。
1
コンピュータを再起動し、ARC ユーティリティにアクセスするためのプロンプ
トが表示されたら、Ctrl+A
Ctrl+A を押します。
2
複数の HostRAID コントローラが取り付けられている場合は、設定対象の
HostRAID コントローラを選択して Enter を押します。
3
ARC メニューから SerialSelect Utility を選択します。
4
メニュー オプションを選択するには、矢印キーを使用してそのオプションに移
動し、Enter を押します。オプションを選択したときに、さらにメニューが表示
されることもあります。Esc を押せば、いつでも直前のメニューに戻ることがで
きます。
5
SerialSelect の設定を初期値に戻すには、SAS Driver and Controller Configuration 画
面で F6 キーを押します。
6
SerialSelect を終了するには、終了を確認するメッセージが表示されるまで Esc
キーを押します ( 設定を変更した場合は、終了する前に変更を保存するかを確認
するメッセージが表示されます ) 。
7
確認のメッセージが表示されたら、Yes を選択して SeialSelect を終了し、任意の
キーを押してコンピュータを再起動します。SerialSelect で行った変更は、コン
ピュータが再起動した後に有効になります。
付録 C: ARC ユーティリティの使用
l 79
SerialSelect
オプション
Serial
次の表は、SerialSelect の各オプションに設定可能な値および初期値の一覧です。初期
値がほとんどのシステムに適合します。表内では太字で示されています。この設定
は変更しないことをお勧めします。
SerialSelect オプション
設定可能な値
説明
Runtime BIOS
Enabled
Disabled
Disabled:Scan bus
POST 時の BIOS の状態を制御します。Enabled
の場合、HostRAID コントローラの BIOS に
よって、コントローラをブート デバイスとし
て動作させることができます。BIOS を無効に
すると、その他の適切な HostRAID コントロー
ラがブート デバイスとして動作します。
BBS Support
Device
コントローラの設定
Controller
BBS サポートを Device ベースに設定すると、
HostRAID コントローラに接続されている
ブート デバイスがシステム BIOS の項目にリ
ストされます。BBS サポートを Controller ベー
スに設定すると、HostRAID コントローラのみ
がシステム BIOS のブート順にリストされま
す。これはマルチ HostRAID コントローラ構成
の場合に使用します。
RAID Support
Enabled
Disabled
システムにアクティブアレイがある場合、
RAID Support を Disable に設定することはで
きません。
POST Banner Display
Enabled
Disabled
Enabled の場合は、Adaptec バナー、バージョ
ン、著作権が表示されます。Disabled の場合
は、アダプテック バナー、バージョン、著作
権が表示されません。
CTRL-A Message
Enabled
Disabled
Enabled に設定すると、システムのブートアッ
プ時に、SAS HostRAID コントローラの BIOS
に Press <Ctrl> <A> for ARC Utility メッセージ
が表示されます。このオプションが Disabled
に設定されていても、SAS HostRAID コント
ローラの BIOS のタイトルが表示された後で
Ctrl+A キーを押せば、ARC ユーティリティを
起動することができます。
Physical Drives Display
during Post
Enabled
Disabled
Enabled の場合、接続された物理デバイスが、
システムの POST 中に表示されます。デバイス
の表示により、POST 全体にかかる時間が数秒
長くなります。
PHY Rate
Auto、
Auto 1.5、3.0
HostRAID コントローラとデバイス間のデータ
転送レートです。初期値は Automatic で、必要
に応じて SAS HostRAID コントローラが速度を
調整します。
SAS Address
0-F
HostRAID コントローラ、デバイス、グローバ
ル固有ワールドワイド名 (WWN) 識別子を各
ポートの 64 ビット SAS アドレスの最後のデ
ジットを指定します。
PCI Slot: Bus:
Device:Function
なし
HostRAID コントローラ上のストレージデバイ
スのパスを表示します。
Interrupt (IRQ) Channel
なし
割り込みを表示
PHY Configuration
Controller Properties
付録 C: ARC ユーティリティの使用
SerialSelect オプション
設定可能な値
説明
I/O Port Address
なし
I/O ポートアドレスを表示
Device ID
なし
デバイス ID を表示
Controller Serial
Number
なし
コントローラのシリアル番号を表示
Controller WWN
なし
コントローラの WWN を表示
l 80
SATASelect
の使用
SATA
lSATASelect ユーティリティを使用すると、コンピュータのカバーを開けなくても
BIOS、SATA HostRAID コントローラとデバイスの設定を変更できます。
SATASelect にアクセスするには、以下の手順に従います。
1
コンピュータを再起動し、ARC ユーティリティにアクセスするためのプロンプ
トが表示されたら、Ctrl+A を押します。
2
複数の HostRAID コントローラが取り付けられている場合は、設定対象の
HostRAID コントローラを選択して Enter を押します。
3
ARC メニューから SATASelect Utility を選択します。
4
メニュー オプションを選択するには、矢印キーを使用してそのオプションに移
動し、Enter を押します。オプションを選択したときに、さらにメニューが表示
されることもあります。Esc を押せば、いつでも直前のメニューに戻ることがで
きます。
5
SataSelect の初期値に戻すには、SATA Driver and Controller Configuration 画面で F6
キーを押します。
6
SATASelect を終了するには、終了を確認するメッセージが表示されるまで Esc
キーを押します ( 設定を変更した場合は、終了する前に変更を保存するかを確認
するメッセージが表示されます ) 。
7
確認のメッセージが表示されたら、Yes を選択して SeialSelect を終了し、任意の
キーを押してコンピュータを再起動します。SataSelect で行った変更は、コン
ピュータが再起動された後に有効になります。
付録 C: ARC ユーティリティの使用
l 81
SATASelect
オプション
SATA
次の表は、SATASelect の各オプションに設定可能な値および初期値の一覧です。初期
値がほとんどのシステムに適合します。表内では太字で示されています。この設定
は変更しないことをお勧めします。
SATASelect オプション
設定可能な値
説明
Runtime BIOS
Enabled
Disabled
Disabled:Scan bus
POST 時の BIOS の状態を制御します。Enabled
の場合、HostRAID コントローラの BIOS に
よって、コントローラをブート デバイスとし
て動作させることができます。BIOS を無効に
すると、その他の適切な HostRAID コントロー
ラがブート デバイスとして動作します。
BBS Support
Device
BBS サポートを Device ベースに設定すると、
HostRAID コントローラに接続されているブー
ト デバイスがシステム BIOS の項目にリスト
されます。BBS サポートを Controller ベースに
設定すると、 HostRAID コントローラのみが
システム BIOS のブート順にリストされます。
これはマルチ HostRAID コントローラ構成の場
合に使用します。
Physical Drives Display
during Post
Enabled
Disabled
Enabled の場合、接続された物理デバイスが、
システムの POST 中に表示されます。デバイス
の表示により、POST 全体にかかる時間が数秒
長くなります。
Write Cache
Enabled
Disabled
旧型や所期していないドライブでライト
キャッシュを有効または無効にする ライト
キャッシュを有効にすると、最大限のパ
フォーマンスが得られます。初期値は、有効の
Yes です。
DMA (1420SA のみ )
Enabled
Disabled
ドライブの DMA (Direct Memory Access) モー
ドを有効または無効にします。このモードを有
効にすると、最大限のパフォーマンスが得ら
れます。初期値は、有効の Yes です。
デバイスセキュリティ
ロック (1430SA、
1220SA のみ )
Enabled
Disabled
デバイスのセキュリティロックを有効または
無効にするオプション このオプションを有効
にすると、デバイスに Secrurity Freeze Lock コ
マンドが発行されます。
SMART
Enabled
Disabled
SMART ディスク ドライブの障害予測機能を有
効または無効にします。このオプションが有効
な場合、POST 中に物理ドライブ表示ととも
に、ドライブの SMART ステータス ( 正常また
は故障 ) が表示されます。ドライブが SMART
をサポートしていない場合は、SMART ステー
タスは表示されません。初期値は、有効の Yes
です。
Allow Read Ahead
Enabled
Disabled
ドライブの 先読みキャッシュ アルゴリズムを
有効または無効にします。ほとんどの環境にお
いて、このオプションを有効にすると、最大
限のパフォーマンスが得られます。初期値は有
効の Yes です。
コントローラの設定
Controller
SATA Configuration
付録 C: ARC ユーティリティの使用
l 82
ディスクドライブの
ディスクドライブのフォーマットと
フォーマットとベリファイ
ディスクユーティリティを使用して、ローレベルフォーマットやディスクドライブ
のベリファイを行います。( 新しいディスクドライブは工場出荷時にあらかじめロー
レベル フォーマットされているため、再度ローレベル フォーマットする必要はあり
ません。)
! ご注意 : ディスク ドライブをフォーマットする前に、全てのデータをバックアップしま
す。フォーマットすることで、ディスク ドライブ上のすべてのデータを消去します。
ディスク ユーティリティを使用するには、以下の手順に従います。
1
お使いのコンピュータの電源を入れ、ARC ユーティリティにアクセスするため
のプロンプトが現れたら、Ctrl+A を押して下さい。
2
ARC ユーティリティメニューから Disk Utilities を選択します。
3
対象のディスクを選択し、Enter を押します。
●
Format Disk— ディスク全体にゼロを書き込むことで、ディスクドライブの
ローレベル フォーマットをシミュレートします。SATA ドライブは工場出荷時
にあらかじめローレベル フォーマットされているため、再度ローレベル
フォーマットする必要はありません。
! ご注意 : ディスク上のすべてのデータを消去します。この操作を実行する前に、
必ずデータをバックアップしておいてください。
●
Verify Disk Media — ディスク ドライブのメディアをスキャンしてエラーを
チェックします。
ディスク ドライブの
ドライブの検索
メモ : この機能は、アクセス LED のあるディスクドライブでのみ利用可能です。
Identify Drive 機能を使用して、LED を点滅させてディスク ドライブが物理的な位置
を確認することができます。
ディスク ドライブを検索するには、以下の手順に従います。
1
ARC ユーティリティを起動します。(73 ページ 参照 )
2
コントローラを選択し、Enter を押します。
3
Disk Utlities を選択します。
4
変更するディスク ドライブを選択し、Enter を押します。
5
Identify Drive を選択し、Enter を押します。
6
ディスク ドライブの検索を終了したら、いずれかのキーを押して、点滅を停止
することができます。
付録 C: ARC ユーティリティの使用
l 83
ディスク ドライブの
ドライブの確認
システム上のディスクドライブのリストを表示して、ディスクドライブを確認する
ことができます。POST の間に表示される物理ドライブのみが表示されます。
ディスク ドライブを確認するには、以下の手順に従います。
1
ARC ユーティリティを起動します。(73 ページ 参照 )
2
コントローラを選択し、Enter を押します。
3
Disk Utlities を選択します。
Disk Utilities ビューが、以下の情報を提供します。
Location
型番
Rev#
Speed
Size
CN1=DEV1
Box0=Slot0
Exp0=phy0
製造元の情報
ディスクドライ
ブのレビジョン
番号
ディスクドライ
ブのスピード
ディスクドライ
ブのサイズ
ディスク ドライブの場所の情報は、3 種類の接続で表示されます。
●
ダイレクトアタッチドドライブ — ケーブルでデバイスに接続されている場合。例
えば、CN1 ( コネクタ 1) が、DEV1 ( デバイス 1) に接続されています。詳細につ
いては、64 ページの ダイレクトアタッチ接続 を参照してください。
●
SEP (Storage Enclosure Processor) 管理デバイス—アクティブバックプレーンで接続
されている場合。Box0 ( エンクロージャ 0) は、slot0( エンクロージャのディスク
ドライブスロット 0) に接続されています。詳細については、64 ページの バック
プレーン 接続 を参照してください。
●
エクスパンダ — エクスパンダで接続されている場合。Exp0 ( エクスパンダ 0) が
phy0 ( コネクタの phy 0) に接続されます。詳細については、65 ページの SAS エク
スパンダ接続 を参照してください。
メモ : ディスクデバイス以外のデバイス (CD-ROM、テープドライブなど ) は、システム
ディスクドライブの後に順にリストされます。
イベント ログの
ログの表示
BIOS ベースのイベント ログは、設定の変更、アレイの作成、ブートアクティビティ
などの全てのファームウェアイベントを記録します。
イベントは明確には保存されません。— イベント ログは、コンピュータを再起動す
る度に保存されていないログをクリアし、更に、ログが一杯にになると新しいイベ
ントが古いイベントを上書きします。
イベント ログを表示するには、以下の手順に従います。
1
ユーティリティを起動します。(73 ページ 参照 )
2
コントローラを選択し、Enter を押します。
3
ARC ユーティリティメニューが表示されたら、Ctrl+P を押します。
4
Controller Log Information を選択し、Enter を押します。
DOS 用 Adaptec Flash Utility の使用
この付録
この付録には
付録には ...
D
はじめに ................................................................................................................................ 85
システム要件........................................................................................................................ 85
互換性情報 ............................................................................................................................ 85
まず始めに ............................................................................................................................ 85
AFU の実行............................................................................................................................ 86
AFU コマンド ....................................................................................................................... 87
AFU コマンドライン を使用してフラッシュをアップデート ................................... 90
本付録では、テキストベースの DOS ユーティリティの AFU (Adaptec Flash Utility) を
使用して、HostRAID コントローラのファームウェア BIOS をアップデートし、保存
し、検証する方法を説明します。
! ご注意 : AFU には、お使いの HostRAID コントローラのフラッシュ内容を誤って損傷しな
い安全装置が含まれていますが、AFU を注意深く、正しく使用し、お使いの HostRAID
コントローラが動作不能にならないようにすることが大切です。DOS での作業に精通し
た上級ユーザのみが、AFU を使用することをお勧めします。
第 D 章 : DOS 用 Adaptec Flash Utility の使用
l 85
はじめに
AFU は、テキストベースのユーティリティで、HostRAID コントローラのファーム
ウェア BIOS と NVRAM (Non-Volatile Random Access Memory) をアップデート、保存、
ベリファイすることができます。
AFU は容易に使用でき、誤って HostRAID コントローラのフラッシュの内容を損傷
させないような保護装置を備えています。しかし、AFU は正しく慎重に使用しない
と、HostRAID コントローラが機能しなくなる場合があります。
システム要件
システム要件
AFU の要件は、以下のとおりです。
●
MS DOS5.0 以降。AFU は、Windows ではどのバージョンの DOS コマンドプロン
プト ウィンドウからも実行することはできません。
メモ : AFU は、Windows ではどのバージョンの DOS コマンドプロンプト ウィンドウからも
実行することはできません。
●
最低でも 8MB の拡張メモリが必要です。
互換性情報
AFU には、次の互換性上の問題があります。
●
HIMEM.SYS をサポートし、HIMEM.SYS で動作するその他の DOS ドライバ ( たと
えば、SMARTDRV.SYS や SETVER.SYS) と互換性があります。
●
EMM386.SYS および DOS4GW など、メモリにインストールされた DOS エクステ
ンダーでは動作 しません。
まず始
まず始めに
AFU を実行する前に、これらのタスクを完了しておきます。
●
85 ページの ファームウェアの入手
●
86 ページの フロッピー ディスクにファームウェアキットの作成
ファームウェアの
ファームウェアの入手
HostRAID コントローラのファームウェアを入手するには、下記を利用します。
HostRAID インストール CD—AFU 実行ファイルと別のフラッシュイメージが同梱さ
れています。フラッシュ イメージは、複数のユーザ フラッシュ イメージ (UFI) ファ
イルで構成される場合があります。
アダプテックの Web サイト (www.adaptec.co.jp) — 新しいファームウェアファイルを
ダウンロードして、AFU の最新のバージョンを入手します。
第 D 章 : DOS 用 Adaptec Flash Utility の使用
l 86
フロッピー ディスクに
ディスクにファームウェアキットの
ファームウェアキットの作成
ファームウェア フロッピーディスクを作成するには、以下の手順に従います。
1
MS-DOS ブータブル フロッピーディスクを作成して、これあらのファイルをコ
ピーします。
●
AFU.exe
●
Axxxx01.ufi
この場合、xxxx はコントローラのモデル番号です。
メモ : 殆どのコントローラのモデル番号には、接尾辞があります。コピーする前に、UFI ,
ファイルがお使いのコントローラ用か確認してください。
2
それぞれの追加の Axxxx0x.ufi ファイルを別々のフロッピーディスクにコピーし
ます。(RAID コントローラによっては、UFI ファイルが 1 個のものや、2 個のもの
があります。それぞれ、各フロッピーディスクに行きます。
AFU の実行
以下の方法を使用して、AFU を実行することができます。
●
メニューベースの AFU の起動 ( 次項 )
●
87 ページの コマンドラインによる AFU の実行
メニューベースの
メニューベースの AFU の起動
GUI を使用すると、AFU を容易に実行できます。コマンド ラインから AFU を実行す
る場合は、87 ページの コマンドラインによる AFU の実行 を参照してください。
AFU にアクセスするには、以下の手順に従います。
1
使用しているオペレーティング システムをシャットダウンし、MS DOS ブート
フロッピーディスクまたはブート ドライブの DOS パーティションから DOS を再
起動します。アップデートする HostRAID コントローラに接続されているドライ
ブを使用可能
メモ : HostRAID コントローラ フラッシュのアップデート中に、コントローラを動作させ
ることはできません。フラッシュの処理が完了し、HostRAID コンピュータを再起動して
からでないと、コントローラは使用できません。
2
DOS コマンドプロンプト ( 通常、A:¥>) で、AFU と入力し、Enter を押します。
AFU のメインメニューが表示されます。
3
Select Controllers を選択し、AFU を使用する Adaptec HostRAID コントローラを選
択します。1 つのコントローラを選択すると、システムが自動的に選択します。
複数のコントローラを選択するときは、スペースバーを使用して、Enter を押し
ます。
4
Select an Operation を選択して、これらのオプションのうち 1 つを選択し、画面の
指示に従います。
第 D 章 : DOS 用 Adaptec Flash Utility の使用
●
l 87
Update—UFI
(User Flash Image) ファイルからフラッシュ イメージ データを含
Update
む HostRAID コントローラですべてのフラッシュ コンポーネントをアップ
デートします。AFU は、UFI ファイルを読み込んで HostRAID コントローラの
フラッシュ コンポーネントにそれを書き込むことにより、コントローラのフ
ラッシュをアップデートします。
メモ : UFI には HostRAID コントローラのタイプが記述されているので、AFU は正し
いファイルを使用できます。
●
●
●
●
Save—HostRAID
Save
コントローラの BIOS イメージをアップデートし検証しま
す。
Verify—HostRAID
コントローラのフラッシュ コンポーネントの内容を読み取
Verify
り、その内容を、指定した UFI ファイルの内容と比較します。
Version—HostRAID
Version
コントローラのフラッシュ コンポーネントに関するバー
ジョン情報を表示します。
List—
List システムで検出された、サポートされているすべての HostRAID コント
ローラを一覧表示します。
コマンドラインによる
コマンドラインによる AFU の実行
DOS コマンドプロンプト ( 一般的には、A:¥>) で、コマンドおよびスイッチを後に続
けて、AFU と入力します。AFU では、コマンド ( 必要に応じて追加のフロッピーディ
スクを挿入するように要求するプロンプトが表示されます ) を処理してから、成功
ステータスまたは特定のエラー メッセージ コードで終了します。使用可能なコマン
ドをアルファベット順に示します。
AFU コマンド
これらのコマンドを使用して、HostRAID コントローラの BIOS ファーウェアを管理
することができます。
●
HELP ( 次項 )
●
88 ページの LIST
●
88 ページの SAVE
●
89 ページの UPDATE
●
89 ページの VERIFY
●
90 ページの VERSION
HELP
HELP コマンドは、AFU 機能のサマリーとコマンドスイッチを表示します。
例
ヘルプを表示するコマンド構文の例は、以下のとおりです。
A:¥> AFU HELP
A:¥> AFU /?
第 D 章 : DOS 用 Adaptec Flash Utility の使用
l 88
LIST
LIST コマンドは、コンピュータにインストールされる AFU サポートのコントローラ
を表示します。このコマンドを使用して、インスストールされている HostRAID コン
トローラを確認、または各物理コントローラに割り当てられる ID 番号を識別しま
す。
よって、このコマンドが完了するまでコントローラをリセットする必要はありませ
ん。
例
LIST コマンドの一般的なシステム応答例を示します。
A:¥> AFU LIST
Adaptec Flash Utility V1.0-0 B1406
(c)Adaptec Inc. 1999—2005. All Rights Reserved.
Controllers Detected and Recognized:
Controller #0 (03:01:00) Adaptec ASC-48300
SAVE
SAVE コマンドは、HostRAID コントローラのフラッシュの内容を UFI ファイルに保存
します。UFI ファイルの名前は、HostRAID コントローラのタイプに基づくため、変
更できません。
コマンドの
コマンドの構文
SAVE コマンドの構文は、以下のとおりです。
AFU SAVE [/C<Controller ID>] [/D <UFI File Path>]
コマンド スイッチ
以下のスイッチを使用できます。
●
/C <Controller ID> は、指定したコマンドを実行するコントローラのセットを表す
1 つ以上のコントローラの ID です。初期値は 0 です。これは、コンピュータに複
数の HostRAID コントローラがある場合、特に指定しない限り AFU はデフォル
トでコントローラ 0 になることを意味します。
例えば HostRAID コントローラ ID を1つ指定するには、/C 0
例えば複数の ID をコンマで分けて指定するには、/C 0,2
全ての HostRAID コントローラを指すには、ALL
メモ : 複数の HostRAID コントローラコントローラを使用している場合、/C スイッチを
使用してコントローラを指定しないと、AFU はエラー メッセージを表示して終了しま
す。SAVE を指定したときは、対象 HostRAID コントローラとして ALL を選択することは
できません。
●
/D <UFI File Path> UFI ファイルのパス ( ドライブとディレクトリ ) を指定します。
/D スイッチを指定しない場合、AFU では、現在の初期値の場所 でその UFI ファ
イルを検索するか、作成します。
メモ : UFI ファイル名は指定できません。指定できるのは、UFI ファイルのパスだけです。
UFI ファイル名は、HostRAID コントローラのタイプに基づいて事前に定義されます。
第 D 章 : DOS 用 Adaptec Flash Utility の使用
l 89
例
以下の例では、HostRAID コントローラ 0 のフラッシュの内容が、初期値で指定され
ている現在のドライブおよびディレクトリの UFI ファイルに保存されます。
A:¥> AFU SAVE /C 0
以下の例では、コントローラ 1 のフラッシュの内容が C:¥UFI_FILES の UFI ファイル
に保存されます。
A:¥> AFU SAVE /C 1 /D C:¥UFI_FILES
UPDATE
UPDATE コマンドは、UFI ファイルのフラッシュ イメージ データから HostRAID コン
トローラのフラッシュ コンポーネントをアップデートします。UPDATE コマンドを使
用して、システムで 1 つの HostRAID コントローラのフラッシュ コンポーネントを
更新したり、複数のコントローラを更新したりできます。
以下の UPDATE コマンドの後に、コンピュータを再起動する必要があります。
コマンドの
コマンドの構文
UPDATE コマンドの構文は、以下のとおりです。
AFU UPDATE [/C<Controller ID>] [/D <UFI File Path>]
コマンド スイッチ
/C および /D スイッチの詳細については、88 ページの SAVE コマンドを参照してく
ださい。
例
アップデートを実行したときの一般的なシステムの応答例を示します。
A:¥> AFU UPDATE /C 0
Adaptec Flash Utility V1.0-0 B1406
(c)Adaptec Inc. 1999 - 2005. All Rights Reserved.
Updating Controller 0 (Adaptec ASC-48300)
Reading flash image file (Build 1406)
AFU is about to update firmware on controller(s) Adaptec ASC-48300
***PLEASE DO NOT REBOOT THE SYSTEM DURING THE UPDATE***
This might take a few minutes.
Writing Adaptec ASC-48300 (4MB) Flash Image to controller 0...OK.
Verifying...OK
Please restart the computer to allow firmware changes to take effect.
VERIFY
VERIFY コマンドは、HostRAID
コントローラの各フラッシュ コンポーネントの内容と
UFI ファイルで対応するイメージを比較して、それらが一致するかどうかを確認し
ます。特定の UFI ファイルと比較するときにこのコマンドを使用して、HostRAID コ
ントローラのフラッシュ コンポーネントが最新であるかどうかを確認します。
コマンドの
コマンドの構文
VERIFY コマンドの構文は、以下のとおりです。
AFU VERIFY [/C<Controller ID>] [/D <UFI File Path>]
第 D 章 : DOS 用 Adaptec Flash Utility の使用
l 90
コマンド スイッチ
/C および /D スイッチの詳細については、88 ページの SAVE コマンドを参照してく
ださい。
例
VERIFY コマンドを実行したときの一般的なシステムの応答例を示します。
A:¥> AFU VERIFY /C 0
Adaptec Flash Utility V1.0-0 B1406
(c)Adaptec Inc. 1999 - 2005. All Rights Reserved.
Reading flash image file (Build 1406)
Controller #0: Adaptec ASC-48300
File: Checksum: 642C [VALID] (Build 1406)
File: Checksum: 642C [VALID] (Build 1406)
Verified Successfully
VERSION
コマンドは、HostRAID コントローラのフラッシュ コンポーネントに関する
バージョン情報を表示します。
VERSION
コマンドの
コマンドの構文
VERSION コマンドの構文は、以下のとおりです。
AFU VERSION [/C<Controller ID>]
コマンド スイッチ
/C スイッチの詳細については、88 ページの SAVE コマンドを参照してください。
例
サポートされているすべての HostRAID コントローラに関するバージョン情報例を
表示します。
A:¥> AFU VERSION /C 0
Adaptec Flash Utility V1.0-0 B1406
(c)Adaptec Inc. 1999 - 2005. All Rights Reserved.
Version Information for Controller #0 (Adaptec ASC-48300)
ROM: Build 1406 [VALID]
AFU コマンドライン を使用して
使用してフラッシュ
してフラッシュを
フラッシュをアップデート
この項では、フラッシュをアップデートする手順について説明します。
1
フロッピーディスクにファームウェアキットを作成します。(86 ページ 参照 )
2
コンピュータの電源を切り、最初の AFU フロッピーディスクを挿入し、コン
ピュータの電源を入れます。
お使いのコンピュータがブータブル フロッピーディスクから起動するように設
定されていない場合は、システムセットアップ ユーティリティを開いて、設定
を変更します。
第 D 章 : DOS 用 Adaptec Flash Utility の使用
l 91
3
DOS コマンドで、複数のコントローラがあり、変更するコントローラ番号がわ
からない場合、AFU LIST と入力し、Enter
Enter を押します。. そうでない場合には、次
へ進みます。
4
DOS コマンドで、AFU とその後に、コマンド (87 ページ 参照 ) とスイッチを入力
します。
5
以下の中で適した指示を使用してフラッシュをアップデートします。
●
HostRAID コントローラ を1つアップデートする時
AFU UPDATE /C <cont_number>
ここで、<cont_number> はファームウェアをアップデートしている RAID
コントローラの番号です。たとえば、コントローラ 0 をアップデートするに
は、AFU UPDATE /C 0 と入力します。
●
HostRAID コントローラ を複数アップデートする時
AFU UPDATE /C <cont_number_a>,<cont_number_b>
この場合、<controller_number_a> と <controller_number_b> は、
ファームウェアをアップデートしている各 Adaptec HostRAID コントローラの
番号です。たとえば、コントローラ 0、2、3 をアップデートするには、AFU
UPDATE /C 0, 2, 3 と入力します。
●
HostRAID コントローラ を全てアップデートする時
AFU UPDATE /C all
メモ : UFI は適切な RAID コントローラを識別するため、間違ったコントローラをフ
ラッシュする心配はありません。
6
画面の指示に従い、フロッピーディスクドライブに最初のファームウェア ディ
スクを挿入します。
AFU がディスクを読み取ります。
7
画面の指示に従い、最初のファームウェア ディスクを取り外し、2 つ目のファー
ムウェア ディスクをフロッピーディスク ドライブに挿入します。
8
フラッシュのアップデートが完了するまで、ステップ 7 を繰り返します。
HostRAID コントローラ LED と I2C
コネクタ リファレンス
E
この付録
この付録には
付録には ...
Adaptec 58300 アクセス LED コネクタの仕様 ................................................................ 93
Adaptec 48300 アクセス LED コネクタの仕様 ................................................................ 93
Adaptec 44300 アクセス LED コネクタの仕様 ................................................................ 94
Adaptec 1430SA アクセス LED と I2C コネクタの仕様 ................................................. 94
Adaptec 1420SA アクセス LED と I2C コネクタの仕様 ................................................. 95
Adaptec 1220SA アクセス LED コネクタの仕様 ............................................................. 96
Adaptec 1225SA アクセス LED の仕様 .............................................................................. 96
本章では、HostRAID コントローラの LED と I2C コネクタの動作について説明しま
す。
付録 E: HostRAID コントローラ LED と I2C コネクタ リファレンス
●
93
Adaptec 58300 アクセス LED コネクタの
コネクタの仕様
2220600-R
ASC-58300 RoHS Kit
J3 - 集合アクセス
集合アクセス LED ヘッダ
ピン番号
信号
説明
1
BUSYLED-
集合カソード
2
+3.3V
集合アノード
メモ : 集合 LED 信号のみ
全てのポートが外部なので、このコントローラーには I2C 機能が ありません。
Adaptec 48300 アクセス LED コネクタの
コネクタの仕様
2216400-R
ASC-48300 with I2C HR RoHS Kit
2254000-R
ASC-48300 I2C RoHS Single
J3 - 集合アクセス
集合アクセス LED ヘッダ
ピン番号
信号
説明
1
BUSYLED-
集合カソード
2
+3.3V
集合アノード
メモ : 集合 LED 信号のみ
独立した I2C コネクタは ありません。I2C 信号は、SFF-8484 コネクタのサイドバンド
信号内に含まれます。
J4 - SFF-8484 コネクタ
ピン番号
信号
説明
14
I2C_CLK
SB0 - 2W_SCL
15
I2C_DAT
SB1- 2W_SDA
16
GND
SB2 - Ground
17
GND
SB3 - Ground
18
RST_OUT
SB4 - Reset
19
BKPL_ID
SB5 - バックプレーンアドレス
付録 E: HostRAID コントローラ LED と I2C コネクタ リファレンス
●
94
Adaptec 44300 アクセス LED コネクタの
コネクタの仕様
2220300-R
ASC-44300 RoHS Kit
2253900-R
ASC-44300 RoHS Single
J3 - 集合アクセス
集合アクセス LED ヘッダ
ピン番号
信号
説明
1
BUSYLED-
集合カソード
2
+3.3V
集合アノード
メモ : 集合 LED 信号のみ
独立した I2C コネクタは ありません。I2C 信号は、SFF-8484 コネクタのサイドバンド
信号内に含まれます。
J4 - SFF-8484 コネクタ
ピン番号
信号
説明
14
I2C_CLK
SB0 - 2W_SCL
15
I2C_DAT
SB1- 2W_SDA
16
GND
SB2 - Ground
17
GND
SB3 - Ground
18
RST_OUT
SB4 - Reset
19
BKPL_ID
SB5 - バックプレーン
アドレス
Adaptec 1430SA アクセス LED と I2C コネクタの
コネクタの仕様
2240900-R
AAR-1430SA RoHS Kit
2240900JA-R
AAR-1430SA RoHS Kit
2241000-R
AAR-1430SA RoHS Single
J1 - LED コネクタ
ピン番号
信号
説明
1
LED_OUT0-
PORT 0 カソード
2
LED OUT 1-
PORT 1 カソード
3
LED OUT 2-
PORT 2 カソード
4
LED OUT 3-
PORT 3 カソード
メモ : ボード回路は、コモンアノードバックプレーン実装をサポートします。
付録 E: HostRAID コントローラ LED と I2C コネクタ リファレンス
J2 - I2C コネクタ
ピン番号
信号
説明
1
TWSISDA
I2C データ
2
GND
Ground
3
TWSISCK
I2C クロック
J3 - 集合 LED ヘッダ
ピン番号
信号
説明
1
LED_SUM
集合カソード
2
+3.3V
集合アノード
J4 - 集合 LED コネクタ
ピン番号
信号
説明
22-55-2081
1
ACT_LED3-
PORT 3 カソード
2
2
+3.3V
PORT 3 アノード
1
3
ACT_LED2-
PORT 2 カソード
4
4
+3.3V
PORT 2 アノード
3
5
ACT_LED1-
PORT 1 カソード
6
6
+3.3V
PORT 1 アノード
5
7
ACT_LED0-
PORT 0 カソード
8
8
+3.3V
PORT 0 アノード
7
Adaptec 1420SA アクセス LED と I2C コネクタの
コネクタの仕様
2170200EU-R
AAR-1420SA/EFIGS RoHS KIT
2170200JA-R
AAR-1420SA/JA RoHS KIT
2170200-R
AAR-1420SA RoHS KIT
2170500-R
AAR-1420SA RoHS Single
J2 - LED コネクタ
ピン番号
信号
説明
1
LED OUT0-
PORT 0 カソード
2
LED OUT 1-
PORT 1 カソード
3
LED OUT 2-
PORT 2 カソード
4
LED OUT 3-
PORT 3 カソード
メモ : ボード回路は、コモンアノードバックプレーン実装をサポートします。
●
95
付録 E: HostRAID コントローラ LED と I2C コネクタ リファレンス
J7 - 集合アクセス
集合アクセス LED ヘッダ
ピン番号
信号
説明
1
LED_SUM
集合カソード
2
+3.3V
集合アノード
J1 - I2C コネクタ
ピン番号
信号
説明
1
TWSISDA
I2C データ
2
GND
Ground
3
TWSISCK
I2C クロック
Adaptec 1220SA アクセス LED コネクタの
コネクタの仕様
2232100-R
AAR-1220SA RoHS KIT
2232100JA-R
AAR-1220SA RoHS KIT
J1 - 集合 LED コネクタ
ピン番号
信号
説明
1
ACT_LED1-
PORT 1 カソード
2
+3.3V
PORT 1 アノード
3
ACT_LED0-
PORT 0 カソード
4
+3.3V
PORT 0 アノード
メモ : ボード回路は、コモンアノードバックプレーン実装をサポートします。
Adaptec 1225SA アクセス LED の仕様
2257700-R
AAR-1225SA RoHS KIT
2257700JA-R
AAR-1225SA/JA RoHS KIT
2257800-R
AAR-1225SA RoHS Single
J1 - 集合 LED コネクタ
ピン番号
信号
説明
1
ACT_LED1-
PORT 1 カソード
2
+3.3V
PORT 1 アノード
3
ACT_LED0-
PORT 0 カソード
4
+3.3V
PORT 0 アノード
メモ : ボード回路は、コモンアノードバックプレーン実装をサポートします。
●
96
安全上のご
安全上のご注意
のご注意
ご自身の安全と機器の安全のために、下記をご確認ください。
F
●
作業場所とコンピュータを整然とした環境に保ち、不要なものを周囲に置かない
ようにします。
●
コンピュータ本体のカバーを開ける前に、電源コードをコンセントから抜きま
す。
静電気 (ESD)
! ご注意 : 電子部品の取り扱いを誤ると、ESD による損傷を受け、部品の完全または断続
的な故障につながることがあります。コンポーネントを取り外したり交換したりすると
きは、必ず ESD 予防手順に従ってください。
ESD による損傷を防止するには以下の点に注意してください。
●
手首または足首に帯電防止ストラップを必ず装着し、肌に密着させます。スト
ラップの装置側の端を、塗装されていない金属シャーシの表面に接続します。
●
帯電防止ストラップがない場合には、コントローラや、コンピュータの部品を扱
う前に、金属ケースに触れて体内の静電気を放出させます。
●
服の上からコントローラを触るのはやめてください。帯電防止ストラップは、コ
ンポーネントを体内にある静電気から保護するだけです。
●
コントローラは、ブラケットか端のみを持つようにしてください。プリント回路
基板やコネクタには手を触れないようにします。
●
コントローラは、ご使用のキットに同梱の静電防止加工済みのものの上に置きま
す。
●
コントローラを、Adaptec に返送する際には、すぐに帯電防止用バッグ入れてく
ださい。
技術仕様
この章
この章には ...
G
環境仕様 ................................................................................................................................ 99
電源要件 ................................................................................................................................ 99
電流仕様 ................................................................................................................................ 99
付録 G: 技術仕様
環境仕様
強制排気無しでの周辺温度
0 oC ~ 40 C
最低 200 CFM での強制排気無しで
の周辺温度
0 ℃ ~ 55 ℃
相対湿度
10% ~ 90% 、結露なし
標高
3000 メーターまで
メモ : 強制換気を推奨しますが、必須ではありません。
電源要件
PCI、PCI-X、PCIe
リップルおよび
ノイズ
最大 50 mV p-p
PCI、PCIX
DC 電圧
5V ± 5%, 3.3V ± 10%
PCIe
DC 電圧
3.3V ± 10%
電流仕様
Adaptec の型番
最大電流 (A)
ASC-58300
0.56A
ASC-48300
1.322A
ASC-44300
0.445A
AAR-1430SA
1.5A
AAR 1420SA
1.5A
AAR-1220SA
1.5A
AAR-1225SA
1.5A
l 99
用語集
A
Activity(アクティビティ)
Task( タスク)を参照してください。
ACU
Array Configuration Utility。コントローラの BIOS または MS-DOS からアレイの作成、構成、管理
を行うために使用するアプリケーション。
array(アレイ)
1 台または複数台の物理ディスク上の使用可能スペースから作成され、1 つまたは複数のセグメ
ントで構成される 1 つの論理ディスク。通常、アレイはデータの冗長性や一層の I/O パフォーマ
ンスを得る目的で使用します。Volume(ボリューム)、RAID 0、RAID 1、RAID 10 を参照してく
ださい。コンテナとも呼びます。
Array Initialization(アレイの初期化)
configure(初期設定)を参照してください。
ATA
AT Bus Attachment。デスクトップ コンピュータやエントリレベル サーバの一部で一般的に使用
されている IDE ハードディスクの標準パラレル インターフェイス。Serial ATA (SATA) は、パラレ
ル ATA(PATA と呼ばれることもあります)の後継です。
Available Space/segmemt(使用可能スペース / セグメント)
初期設定済みディスク上の未使用スペース。そのスペースを使用して論理ドライブ(アレイ)
を作成することができます。アレイを削除すると、そのアレイが使用していたスペースは使用
可能スペース プールに戻されます。
B
(background consistency check) バックグラウンド一貫性チェック
すべてのアレイが使用しているディスクのすべての部分をコントローラが常にチェックし、
ディスクのブロックからデータが返されるかどうかを確認するオプション。Consistency Check
Command(一貫性チェック コマンド)を参照してください。
Bad Segment(不良セグメント)
認識不能なセグメント。
用語集
●
101
Bootable Array(ブータブル アレイ)
起動デバイスとして設定されているアレイ。
Build(構築)
冗長アレイのバックグラウンド初期化処理。処理の実行中も、アレイにアクセスすることがで
きます。RAID 1 では、プライマリ ドライブからセカンダリ ドライブへ内容がコピーされます。
Clear(クリア)を参照してください。
バス(ばす )
Channel(チャネル)を参照してください。
C
cache(キャッシュ)
各デバイスとの間でやりとりされるデータ用の中間記憶領域としての役割を果たす、コント
ローラ上の高速アクセス メモリ。
Capacity( 容量 )
使用可能スペースの合計。メガバイト単位またはギガバイト単位で表されます。
Channel(チャネル)
データの伝送およびストレージ デバイスとストレージ コントローラ間の情報の制御に使う、あ
らゆる パス のこと。SATA チャネルの場合、各チャネルの容量は単一ドライブの容量です。
check point(チェックポイント)
操作中に ACU を終了し、そのまま中断せずに操作を続けることができる機能。ドライバは BIOS
が中断された場所から操作を再開し、BIOS はドライバが中断された場所から操作を再開しま
す。
Chunk(チャンク)
Stripe(ストライプ)を参照してください。
Clear(クリア)
耐障害機能を備えたアレイのフォアグラウンド初期化処理。アレイのすべてのブロックをゼロ
にします。クリアのタスクが完了するまでの間、アレイにアクセスすることはできません。
concatenation(連結)
複数の物理ドライブまたは論理ドライブを連続して接続すること。
configure(初期設定)
コントローラがディスクを使用できるようにするための、ディスクの準備プロセス。ディスク
が初期設定されると、コントローラはディスクに RAID シグネチャを書き込みます。
configured array(初期設定済みアレイ)
データの読み込みと書き込みの準備が整ったアレイ。アレイは、build、clear によって初期設定
できます。
Consistency Check Command(一貫性チェック コマンド)
各ブロック間に一貫性があることを確認する目的で、RAID 1 アレイのすべてのブロックを読み
込むコマンド。見つかった不整合ブロックは全て修正されます。
D
Dead Partition(不良パーティション)
Failed(故障)を参照してください。
用語集
●
102
Degraded(デグレード)
冗長アレイ(例えば RAID 1)の 1 または複数のメンバが故障したもの。データは完全でも、冗
長性は失われた状態にあります。更に故障すると、データの損失に繋がります。
Disk(ディスク)
物理ディスク ドライブ。ランダム アクセスと書き換えが可能なデータ ストレージ デバイス。
ハードディスクとも呼ばれます。
Disk ID(ディスク ID)
チャネル番号、SATA ID で構成されるユニークなディスク ID。たとえば、(チャネル :ID:LUN)
1:04:0 のようになります。Channel(チャネル)参照。
Drive LED(ドライブ LED)
読み取り処理または書き込み処理の最中に点灯する、ディスク インジケータ LED。
E
Event(イベント)
変更が発生したことを示す、システムからの通知や警告。
event log(イベントログ)
コントローラのそれまでのアクティビティやエラーに関する情報を保持する目的で使用する
ファイル。
Event Notification(イベント通知)
イベントを転送するプロセス
F
Failed(故障)
冗長性がないアレイで、単一ドライブの故障が起こった場合、または冗長アレイで複数ドライ
ブの故障が起こった場合の、これらのアレイの状態。故障したアレイは、アクセス不能になり、
データが損失します。
Fault-tolerant Arrays(耐障害機能を備えたアレイ)
ディスク ドライブの故障に対する耐性を備えた、常に運用を継続することができるアレイ。耐
障害機能、または冗長性を備えたアレイには、RAID 1 アレイがあります。Redundant(冗長性)
を参照してください。
Foreign Disk(外部ディスク)
別の Adaptec RAID コントローラ上で既に初期設定されているディスク。ディスク上の RAID シ
グネチャを使用することにより、RAID コントローラは、そのディスクが現在接続されているコ
ントローラ上で初期設定されたものかどうかを識別することができます。
H
Hard Disk drive ( ハードディスクドライブ )
不揮発メモリ、非リムーバブルタイプ、磁気の記憶メディアの基本ユニット Disk(ディスク)
を参照してください。
hot spare ( ホット スペア )
ホスト バス アダプタ(HBA)に関連付けられているアレイを構成するハードディスクに障害が
発生した場合に、自動的にそれに取って代わるスペアのハードディスク。
用語集
●
103
Hot Swap(ホット スワップ)
電源を落とさずに、かつシステムが稼働している状態で、システムからコンポーネントを取り
外して新しいコンポーネントを取り付けること。
I
impacted(インパクト)
初期化中のアレイとは、作成済みであるものの、初期構築処理が完了していないアレイを指し
ます。すべてのメンバ ドライブが存在し動作可能な状態で、アレイに書き込まれたすべての
データは保護されています。アレイを最適化するには、ベリファイと修正 のタスクを実行しま
す。
Initialize(初期化)
configure(初期設定)を参照してください。
L
Legacy disk(レガシー ディスク)
コントローラに接続された時に、有効なパーティションテーブルを含んだディスク コントロー
ラはディスクを、アレイとディスクの間に論理対物理の 1 対 1 のマッピングが存在するレガ
シー ディスクとして管理します。
logical device(論理デバイス)
1 台または複数台の物理ドライブに属するスペースから構成されていながら、オペレーティン
グ システムでは 1 台のドライブとして見なされるボリューム。
Low-level Format(ローレベル フォーマット)
ハードディスクからデータを完全に消去するために、ドライブのファームウェアによって実行
されるプロセス。
M
Mirrored array/mirroring(ミラーリング、ミラー アレイ)
RAID 1 および RAID 10 を参照してください。
monitoring( 監視 )
システム イベントを受信、表示、およびロギングするプロセス。
N
Native Command Queuing(ネイティブ コマンド キューイング)
ディスクドライブが、最適なパフォーマンスになるように最も効率的な順番にコマンドを並べ
替えることを可能にします。
O
Offline array(オフライン アレイ)
アクセスできない状態のアレイ。
Optimal(正常)
アレイが完全に稼動する状態。冗長アレイの場合は、アレイ全体が保護されている状態。
用語集
●
104
P
Partition(パーティション)
オペレーティングシステムのディスク管理プログラムによって作成されたディスクストレージ
デバイスの一部分で、データやソフトウェアプログラムが格納される場所。コンピュータには、
コンピュータを起動するのに必要な特別なファイルを含むプライマリ オペレーティング システ
ム パーティションがある。それぞれのオペレーティングシステム パーティションには、C や D
のような固有のドライブ文字が割り当てられます。単一のディスクデバイスは、複数のパー
ティションを持つことができます。
Phantom Object(ファントム オブジェクト)
コントローラ管理ソフトウェアで構成することのできないコンポーネントを表すオブジェクト。
たとえば、欠落しているドライブなど。
Q
Quick Init(クイック初期化)
Quick Init オプションを使用して初期設定されたアレイは、バックグラウンドでコントローラの
アクティビティが実行中でなければ、ただちに使用可能になります。クイック初期設定された
アレイに書き込まれたデータはすべて保護されます。
R
RAID
Redundant Array of Independent Disks(または Redundant Array of Inexpensive Disks)。
RAID 0
異なるディスク上に存在する同じサイズの複数のセグメントで構成される、シングルレベル ア
レイ。RAID 0 では、各ドライブ上の同じサイズのセクションに、データが均等に分散(ストラ
イピング)されます。RAID 0 は冗長性がありません。
RAID 1
2 台の異なるドライブ上に存在する 2 つの等しいセグメントで構成される、シングルレベル ア
レイ。2 台のディスク ドライブ上に同じデータを格納することで冗長性を実現します。Mirrored
array/mirroring(ミラーリング、ミラー アレイ)を参照してください。
RAID 10
同サイズの 2 つ以上の RAID 1 アレイで構成されるスパンアレイ。ストライピングとミラーリン
グで冗長性を実現します。ミラーリングではデータが保護され、ストライプピングではパ
フォーマンスが向上されます。Mirrored array/mirroring(ミラーリング、ミラー アレイ)および
RAID 0 を参照してください。
RAID シグネチャ
RAID コントローラが使用するために予約されている各ディスクの領域。
RAID Volume(RAID ボリューム)
2 台以上の同じタイプのアレイを連結します。
rebuild(再構築)
RAID 1 における冗長データのバックグラウンド再生成。
Redundant(冗長性)
1 台または複数台のハードウェアが故障した場合でも、運用を継続できるアレイの機能。RAID 1
は冗長性があります。ドライブに障害が発生した場合は、障害ドライブを交換してアレイを再
構築することで、冗長アレイを復元して通常の動作に戻すことができます。
用語集
●
105
Rescan(再スキャン)
画面を更新して、現在使用可能なすべてのリソースを表示するプロセス。
S
Serial Attached SCSI(SAS)(シリアルアタッチド SCSI)
パラレル SCSI をポイント・ツー・ポイントのシリアルインターフェースにする進化です。
Serial ATA(SATA)
ATA の後継で、データを パラレルではなく、シリアルインターフェースを使って転送します。
Simple Volume(シンプル ボリューム)
ボリュームは、単一のディスクからなります。単一のドライブ上の単一リージョン、または同
じディスク上の連結された複数のリージョンで構成できます。
Single-level Array(シングルレベル アレイ)
1 つまたは複数のセグメントから作成されたアレイ。Volume(ボリューム)、RAID 0、RAID 1、
RAID 10 を参照してください。
snapshot( スナップショット )
即時に行える、アレイの正確なポイント イン タイム コピー(読み取り専用)。
Stripe(ストライプ)
アレイに属するすべてのディスクに分散される、連続したデータのセット。ストライプ アレイ
では、各ドライブ上の同じサイズのセクションに、データが均等に ストライピング されます。
stripe size( ストライプ サイズ )
各セクションに含まれるデータの量がストライプ サイズとなります。
Stripe Size(ストライプアレイ)
RAID 0 および RAID 10 を参照してください。
T
Task( タスク)
RAID コントローラ上のみで、他のすべての操作とは非同期に実行される処理。たとえば、ディ
スクの初期化やアレイの検証など。タスクの中には時間がかかるものもあります。タスクの実
行中に RAID コントローラが集中的なデータ I/O を実行する場合はさらに時間がかかります。
V
Verify(ベリファイ)
ドライブ、論理デバイス、またはホット スペアが正常に動作していることを確認するローレベ
ル チェック。RAID 1 では、検証は両方のメンバ セグメントの内容に一貫性があるかどうかの
ローレベル チェックであり、必要に応じて、マスター ドライブが正確であることを前提として
エラーが修正されます。ドライブに対する検証では、ドライブ全体が読み取り可能であるかど
うかのローレベルチェックが実行されます。
Volume(ボリューム)
Simple Volume(シンプル ボリューム)を参照してください。
索引
A
ACU
アレイの作成 73
Adaptec Flash Utility、AFU 参照
Adaptec RAID Controller Configuration
ユーティリティ、HRCONF 参照
Adaptec Storage Manager
インストール 54
AFU 85
Array Configuration Utility、ACU 参照
L
Linux
ドライバのインストール 51
N
NetWare
ドライバのインストール 52
P
Phy 62
R
RAID
RAID 0 69
RAID 1 70
RAID 10 71
定義 68
Red Hat
ドライバのインストール 51
Redundant Array of Independent Disks、
RAID 参照
S
SAS
4- ワイド ポート 63
Phy 62
SAS アドレス 63
SAS デバイス 61
SAS ドメイン 65
エクスパンダ接続 65
エクスパンダ デバイス 61
エンド デバイス 61
ケーブル 63
コネクタ 63
コントローラ 61
説明 61
ダイレクトアタッチ接続 33, 64
ディスク ドライブの ID 64
トランシーバ 62
ナロー コネクタ 63
ナロー ポート 62
バックプレーン コネクタ 34, 64
パラレル SCSI との比較 66
ファンアウトエクスパンダ 65
ポート 62
用語 61
リンク 62
リンク速度 61
ワイド コネクタ 63
ワイド ポート 62
索引
SAS コントローラ
ディスク ドライブの接続 33
SAS デバイス 61
Serial ATA、SATA 参照
SATA コントローラ
ディスク ドライブの接続 35
SATASelect
設定機能の使用 80
SCSI
SAS との比較 66
Serial Attached SCSI、SAS 参照
SerialSelect
設定機能の使用 78
SUSE
ドライバのインストール 51
W
カスタマサポート 3
こ
故障したディスク ドライブ
複数のアレイ 58
複数のディスク ドライブ 58
ホット スペアなしで 58
故障したディスク ドライブの交換
コネクタ 83
コントローラ
イベントログ 83
フラッシュ 59
リセット 59
コントローラのフラッシュ 59
コントローラのリセット 59
さ
あ
サポート
カスタマ 3
い
イベントログ 83
インストール
SAS ダイレクトアタッチ 33
SAS バックプレーン 34
ディスクドライブ (SAS) 33
ディスクドライブ (SATA) 35
え
エクスパンダ接続 65
エクスパンダ デバイス 61
エンド デバイス 61
107
か
Windows
ドライバのインストール 51
アダプテックカスタマサポート 3
アレイ
RAID 1 70
RAID 10 71
作成 (ACU) 73
非 RAID 69
●
す
ストライプ、定義 68
ストライプ単位サイズ
定義 68
パフォーマンス調整 68
ストレージ管理
ACU 73
AFU 85
SATASelect 80
SerialSelect 78
ストレージ スペース 12
スループット 68
せ
静電気 97
た
ダイレクトアタッチ接続 33, 64
索引
つ
ツール
ACU 73
AFU 85
SATASelect 80
SerialSelect ユーティリティ
SerialSelect 78
て
テクニカルサポート 3
ディスク ドライブ
SAS ID 64
SAS コントローラへの接続 33
SATA コントローラへ接続 35
故障からの復旧 57
障害復旧
複数のアレイ 58
複数のディスク ドライブ
58
ホット スペアで 58
ホット スペアなしで 58
接続 83
ディスクドライブの故障からの復
旧
データ ストライピング 68
と
ドライバ
●
108
Linux にインストール 51
Netware でのインストール 52
Windows にインストール 51
は
ハードディスク、ハードディスク
ドライブ、ハードドライブ、ディ
スク ドライブ参照
バックプレーン コネクタ 34, 64
ひ
非 RAID アレイ 69
ゆ
ユーティリティ
AFU 85
SATASelect 80
よ
用語 12
Adaptec Storage Manager 12
SAS 61
り
リンク (SAS) 62
Adaptec, Inc.
691 South Milpitas Boulevard
Milpitas, CA 95035 USA
©2007 Adaptec, Inc.
All rights reserved. Adaptec and the Adaptec logo are
trademarks of Adaptec, Inc. which may be
registered in some jurisdictions.
Part Number: CDP-00222-03JA-A, Rev. A
EU 11/07