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日本電波工業株式会社
2011 年 8 月 17 日
車載 GPS 用途に対応した広温度範囲、超小型 2520 サイズ TCXO を開発
日本電波工業株式会社(社長 竹内 寛)は、車載 GPS 用途や屋外設置装置等を対象とした、広温度
範囲(注)で超小型 2520 サイズ(2.5×2.0×0.8mm Typ.)の TCXO(温度補償型水晶発振器)を開発いた
しました。
(注) 仕様1: 動作温度範囲:-40~+105℃、周波数温度特性:±3.0ppm
仕様2: 動作温度範囲:-40~+85℃、 周波数温度特性:±0.5ppm
近年、自動車における GPS の役割は、ますます大きなものとなっており、カーナビゲーションシステム
のように運転者が自車位置の把握に利用するものから、e-call(*1)等の外部に自車位置を知らせるシス
テムや SVT(*2)等の外部から自車位置を追跡するシステムにまで広がりを見せています。
このような、様々な車載用 GPS アプリケーションに対応するため、-40~+105℃の動作温度範囲にお
いて、従来では±10ppm 程度が一般的であった周波数温度特性で±3.0ppm を実現しました。さらに、周
波数温度特性±0.5ppm の製品において、従来では-30~+85℃であった動作温度範囲を-40~+85℃に
拡大しました。
GPS に対応した高精度でありながら、動作温度範囲が拡大したことにより、GPS 機器の設置場所の自
由度が上がり、従来は車内のダッシュボード部分など、設置場所が限定されていましたが、より温度条
件の厳しい場所への設置が可能となります。
2520 サイズと小型でありながら、テレマティクスを始めとする車載用途を中心に幅広い用途に対応し
たラインナップを提供いたします。
(*1) e-call 自動車衝突事故に遭遇した人に、どの場所でも素早い援助を提供することを目的とした欧州委員会の
プロジェクト。警察、消防機関にエアバッグ・衝突センサー情報、GPS 座標を無線で送信する。
(*2) SVT(Stolen Vehicle Tracking System) 盗難車追跡システム。車両盗難の際に、車両が現在どこにあるのかを
追跡する。
どちらのシステムについても、海外で法制化の動きが見られている。
【特長】
●広温度範囲に対応 : -40~+105℃
●公称周波数範囲 : 16.368MHz、16.369MHz、26MHz
●鉛フリー対応、RoHS 指令に適合
【製品サンプル】
2011 年 9 月予定
*サンプル入手に関しましては、当社営業担当
または下記お問い合わせ先へご連絡をお願い
致します。
< 製 品 写真 >
【量産開始予定】
2012 年 1 月予定
【仕様】
公称周波数
電源電圧
消費電流
出力電圧
負荷インピーダンス
位相雑音
周波数温度特性
周波数対電源変動特性
周波数対負荷変動特性
周波数常温偏差
エージング特性
外形寸法
【お問い合わせ先】
日本電波工業株式会社
営業代表
03-5453-6751
[email protected]
16.368MHz、16.369MHz、26MHz
DC +1.8V、 DC +2.8V
Max. 1.5mA
Min. 0.8Vp-p クリップドサイン波
10kΩ//10pF
-140dBc/Hz (Typ.) @offset freq. 1kHz [@16.369MHz, 25℃]
仕様(1)
仕様(2)
Max. ±3.0×10-6 (-40~+105℃)
Max. ±0.5×10-6 (-40~+85℃)
Max. ±0.2×10-6/+1.8V±5%
Max. ±0.2×10-6/+2.8V±5%
Max. ±0.2×10-6/(10kΩ//10pF)±10%
Max. ±1.5×10-6 (@+25±2℃)
Max. ±1.0×10-6/年
2.5×2.0×0.8mm Typ.