Datasheet - ザインエレクトロニクス

THV3056_Rev.2.00_J
THV3056
3ch Buck/Boost 2ch CP 1ch HVLDO 1ch LVLDO コ ン ト ロ ー ラ
概要
特長
THV3056 (3ch Buck/Boost コ ン ト ロ ー ラ ) を使用す
る こ と に よ り 、 多チ ャ ン ネル電源シ ス テ ム を簡易かつ
低価格で構成可能です。
ch-1, ch-2 お よ び ch-3 は PWM 制御方式で ch-1 は
boost、 ch-2 お よ び ch-3 は Buck と な り ます。 ま た ch2 は基準電圧が 0.85V なので 1.2V の 2 次電圧を作成可
能です。
VGH お よ び VGL は正負のチ ャ ージ ポ ン プ ま たは
PFM コ ン ト ロ ー ラ の選択が可能です。
ま た高耐圧 LDO、Vcom 用ア ン プに よ り 大型 TFT パ
ネルで必要な各種電圧を生成可能です。
セ ラ ミ ッ ク コ ン デ ン サ を 出力 コ ン デ ン サ と し て使
用 し た場合で も 位相補償が容易です。
SS1,2,3、 SS_SW、 DTC1,2,3、 DTC_VGH,DTC_VGL と
SCP ピ ン を用い る こ と に よ り 、 ソ フ ト ス タ ー ト 時間や
デ ッ ド タ イ ム、 タ イ マー ラ ッ チのデ ィ レ イ 時間を任意
に設定可能です。SEL1 ピ ンに よ り 2 種類の立ち上が り
シーケ ン ス の選択が可能です。
TFT LCD Bias 電源のシ ス テ ム の構築に最適です。
・ 64PinQFN
・入力電圧範囲 : 4.2 ~ 15.0V
・大容量パ ワーMOSFET を直接駆動可能なプ ッ シ ュ
プル出力
・セ ラ ミ ッ ク コ ンデンサ対応 (出力平滑用)
・ PWM コ ン ト ロ ー ラ
・正負チ ャ ージポ ン プ (PFM モー ド 選択可 )
・ 1MHz ま での可変ス イ ッ チン グ 周波数
・ タ イ マー ラ ッ チ保護機能
・シ ス テ ム UVLO 機能
・ ソ フ ト ス タ ー ト 時間の設定が可能
・ タ イ マー ラ ッ チのデ ィ レ イ 時間の設定が可能
・デ ッ ド タ イ ムの設定が可能
・ ch-1 Boost
・ ch-2 Buck (基準電圧は 0.85V)
・ ch-3 Buck
・高耐圧 LDO
・ 3.3V 出力 LDO
・ Vcom 用ア ン プ
ア プ リ ケーシ ョ ン
ピ ン配列
NC
VO_1IN
OUT_HLDO
INV_HLDO
51
50
49
53
52
PGND_CP
OUT_VGH
54
OUT_VGL
57
NC
V_VGL
58
55
V_VGH
59
56
NC
PGND3
60
V_OUT3
OUT3
61
63
62
XTEST
VCC
64
・ TFT LCD Bias 電源
OUT1
1
48
NON_VGL
PGND1
2
47
VGL_UVP
VO_1SW
3
46
INV_VGH
SEL1
4
45
VCIN
VCFB
SEL2
5
44
VREG5IN
6
43
GNDVC
VREG5
7
42
VCOUT
SYUVLO
8
41
V_VC
SCP
9
40
PGND2
39
OUT_L2
QFN 64PIN
Exposed Pad
FB1
10
INV1
11
FB2
12
INV2
13
36
BST2
FB3
14
35
V_LLDO
INV3
15
34
SS_LLDO
RT
16
33
OUT_LLDO
38
LL2
37
OUT_H2
(TOP VIEW)
Copyright©2010 THine Electronics, Inc.
1/32
27
DTC_VGL
32
26
DTC_VGH
31
25
DTC3
PG2
24
PUP_PG
23
DTC1
DTC2
30
22
VREF
29
21
SGND1
SGND2
20
TCON_XRST
19
SS2
SS3
28
18
SS1
PG3
17
SS_SW
65GNDEXP
THine Electronics, Inc.
THV3056_Rev.2.00_J
出力 ch 説明
出力 ch
説明
CH-1
PWM 方式昇圧 ch
CH-2
PWM 方式降圧 ch(NMOS ト ラ ン ジ ス タ 同期整流 /Diode 整流対応)
CH-3
PWM 方式降圧 ch
VGH
正出力チ ャ ージポ ンプ
PFM モー ド も 選択可
HVLDO
高耐圧 LDO. 入力電圧範囲 : 6V ~ 17V
VGL
負出力チ ャ ージポ ン .
PFM モー ド も 選択可
LVLDO
3.3V 出力 LDO. 入力電圧範囲 : 4.2V ~ 5.5V
VO_1SW
外付け ロ ー ド ス イ ッ チ用の コ ン ト ロ ール出力
SS_SW の外付け C に よ り 負荷 SW を ソ フ ト ク ロ ーズ
VCOM 用ア ンプ
出力電圧範囲 :1 ~ V_VC-1V
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2/32
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THV3056_Rev.2.00_J
ブ ロ ッ ク図
THV3056 TFT Multi Channel Controller
Vin
VO1
SYSUVLO
VCC
XTEST
VREG5IN
VREG5
VO1
5VReg
SYSUVLO
FB1
VREG5
INV1
-
Comp
+
OSC
Op
+
+
OVP
OUT1
PGND1
VO_1SW
+
VO_1IN
DET_1
VREF
+
OUT_HLDO
cur_limit
INV_HLDO
+
VREF
VREF
PG_HLDO
V_LLDO
+
OUT_LLDO
cur_limit
SS_SW
+
VREF
PG_LDO
SS_LLDO
V_VGH
VREF
OUT_VGH
VREF Comp
+
OSC
VO4
Comp
+
DTC_ VGH
INV_VGH
+
VREF
VO2
PG_VGH
VO2
0.85V
BST2
FB2
INV2
-
Comp
+
Op
OUT_H2
+
OSC
OVP
+
VO3
LL2
VREG5
OUT_L2
PGND2
+
PG_2
FB3
INV3
-
V_OUT3
Comp
+
Op
OUT3
PGND3
+
+
VREF
OVP
+
V_VGL
DET_3
+
Comp
+
OSC
PG_3
DTC_VGL
VO3
DET_2
+
OUT_VGL
Comp
+
+
PG_VGL
VREF
NON_VGL
SS1
VREF
VREF
SS_1
SS2
VGH_ STOP
SS_2
+
VGL_UVP
TSD
SS3
SS_3
VCC
PGND_CP
VREF
Vref
UVLO
0.01uF
PUP_PG
DTC1
PUP_PG
PG_2
P_GOOD2
PG2
PG_3
P_GOOD3
PG3
DTC_1
Timer
Latch
DTC2
DTC_2
DC
DTC3
DET_1
DET_2
DET_3
DTC_3
RT
SCP
Error
Detection
VO1
OSC
V_VC
SGND1
-
VCIN
Op
+
VCOUT
VCFB
SGND2
PG33
PG_VGH
GNDVC
SEL1
TCON_XRST
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3/32
SEL2
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THV3056_Rev.2.00_J
端子機能の説明
ピン
番号
端子名
10
12
14
11
13
15
機能
機能説明
FB1
FB2
FB3
ch-1, ch-2, ch-3
エラーアンプ出力
ch-1, ch-2, ch-3 のエ ラ ーア ンプの出力端子。 INV1, INV2, INV3 と の
間に R と C を接続する こ と に よ り 位相補償を行い ます。
INV1
INV2
INV3
ch-1, ch-2, ch-3
エラーアンプ反転入力
ch-1, ch-2, ch-3 のエ ラ ーア ンプの反転入力端子。 通常動作時の端子
電圧は INV1, INV3 が 1.2V、 INV2 が 0.85 V です。
ch-1,ch-2,ch-3 ソフ ト スタート
ch-1,ch-2,ch-3 の ソ フ ト ス タ ー ト 端子。パ ワーOn 時の電圧は Gnd レ
ベル。 パ ワ ー On 後 ソ フ ト ス タ ー ト 開始。 パ ワ ー On 後のシ ス テ ム
UVLO 解除後、 こ の端子 よ り 1uA の定電流が流れ出 し 、 外部の コ ン
デンサの充電を開始 し ます。 コ ンデンサの容量を変え る こ と に よ り 、
ソ フ ト ス タ ー ト 時間の調整が可能です。 こ の端子を外部のオープ ン
ド レ イ ン タ イ プのポー ト 又は PG 端子に接続 し て Gnd レベルにプル
ダ ウ ンする こ と で On/Off コ ン ト ロ ールが可能です。
ch-1, ch-2, ch-3
デッ ド タ イムコン ト ロール
ch-1, ch-2, ch-3 の Max Duty 設定用端子。詳細は機能説明の DTC 回
路の項を参照 し て下 さ い。
ch-1 外付けスイ ッチソフ ト ス
タート
ch-1 外付け PMOS ス イ ッ チの ソ フ ト ス タ ー ト 用端子。 パ ワ ー On 時
の電圧は Gnd レベル。 パ ワー On 後のシ ス テ ム UVLO 解除後、 こ の
端子 よ り 1uA の定電流が流れ出 し 、外部の コ ンデンサの充電を開始
し ます。 コ ンデンサの容量を変え る こ と に よ り 、 VO_1SW につなが
る PMOS ト ラ ン ジ ス タ の ソ フ ト ス タ ー ト 時間の調整が可能です。 こ
の端子を外部のオープン ド レ イ ン タ イ プのポー ト 又は PG 端子に接
続 し て Gnd レベルにプルダ ウ ンする こ と で On/Off コ ン ト ロ ールが
可能です。
18
19
20
SS1
SS2
SS3
23
24
25
DTC1
DTC2
DTC3
17
SS_SW
46
INV_VGH
VGH コンパレータ反転入力
VGH の コ ンパレー タ の反転入力端子。
正常に動作 し てい る 場合、 こ の端子電圧は 1.2 V です。
48
NON_VGL
VGL コンパレータ非反転入力
VGL の コ ンパレー タ の非反転入力端子。
正常に動作 し てい る 場合、 こ の端子電圧は 0 V です。
26
27
DTC_VGH
DTC_VGL
VGH (チャージポンプ +)
コン ト ロール
VGL (チャージポンプ -)
コン ト ロール
VGH, VGL チ ャ ージポ ンプ コ ン ト ロ ール端子。 High 入力で On、 Low
入力にて Off と な り ます。
チ ャ ージポ ンプ時は 50%に設定。 ス イ ッ チン グ電源の場合、 DTC と
し て動作 し ます。
詳細は機能説明の DTC 回路の項を参照 し て下 さ い。
22
VREF
基準電圧
1.2 V の基準電圧。 安定化のため、 外部に コ ンデンサ (0.01u F ) を
接続 し て下 さ い。 最大負荷電流は 1mA です。
4
SEL1
立ち上がり シーケン ス 選択
SEL1 端子を GND ま たは VREG5 端子に接続す る こ と に よ り 、 2 種類
の立ち上が り シーケ ン ス を 選択可能です。 詳細は機能説明の起動
シーケ ン ス設定の項を参照 し て下 さ い。
5
SEL2
チャージポンプ UVP
タ イ マー ラ ッ チ
On/Off コ ン ト ロ ール
SEL2 端子に よ り チ ャ ージポ ンプの UVP 検出 タ イ マー ラ ッ チの On/
Off コ ン ト ロ ールが可能です。 詳細は機能説明の短絡保護回路 (SCP
タ イ マー回路) の項を参照 し て下 さ い。
41
V_VC
Vcom 出力用電圧源
Vcom の出力用電圧源。
47
VGL_UVP
VGL の UVP 電圧設定
外付け抵抗に よ り 任意の UVP 電圧を設定 し ます。外付け抵抗を接続
し ない場合は UVP 電圧は基準電圧の 50%にな り ます。
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4/32
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THV3056_Rev.2.00_J
ピン
番号
端子名
62
V_OUT3
OUT3 出力用電圧源
OUT3 の出力用電圧源。
64
XTEST
テ ス ト モー ド 選択
通常使用時は VCC に接続 し て下 さ い。
16
RT
発振器 タ イ ミ ン グ抵抗接
続端子
発振周波数設定用抵抗接続端子。 詳細は機能説明の発振回路の項を
参照 し て下 さ い。
21
29
SGND1
SGND2
シ グナルグ ラ ウ ン ド
コ ン ト ロ ール部のグ ラ ウ ン ド 。
45
VCIN
Vcom 用ア ンプ
非反転入力
Vcom 用ア ンプ非反転入力端子。
43
GNDVC
Vcom 用ア ンプ
パ ワーグ ラ ウ ン ド
Vcom 用ア ンプ パ ワーグ ラ ウ ン ド 。
44
VCFB
Vcom 用ア ンプ反転入力
Vcom 用ア ンプ反転入力端子。
42
VCOUT
Vcom 用ア ンプ出力
Vcom 用ア ンプ出力端子。外付けにバ イ ポー ラ ト ラ ン ジ ス タ を接続す
る こ と に よ り 、 大出力電流に対応 し ます。
タ イ マー ラ ッ チ短絡保護
出力短絡、 過電圧、 温度上昇な ど に よ る 異常を検知 し てか ら IC を
シ ャ ッ ト ダ ウ ンす る ま での タ イ マー ラ ッ チ回路の遅延時間を設定す
る ための端子。
詳細は機能説明の SCP タ イ マー回路の項を参照 し て下 さ い。
パ ワーグ ッ ド 出力
オープン ド レ イ ン出力端子。 外部に 100 k Ω 程度のプルア ッ プ抵抗
を接続 し ます。 ソ フ ト ス タ ー ト 開始後、 ch-2 の SS 電圧が 1V に達 し
た場合、 ま た ch-3 の出力電圧が 1.35V に達する と 出力が High と な
り 、 ch が立ち上が っ た こ と を知 ら せます。 ソ フ ト ス タ ー ト が異常な
く 終了 し た場合、High出力に固定 さ れます。プルア ッ プ抵抗はVREG5
よ り 高い電圧には接続 し ない よ う に注意 し て下 さ い。
パ ワーグ ッ ド 抵抗接続端
子
パ ワーグ ッ ド 端子が外部 コ ン ト ロ ール端子に接続 さ れ、かつ 5V 電源
で VCC 端子 と VREG5 端子を短絡 し て使用する 場合、 パ ワーグ ッ ド
端子に接続 さ れ る 抵抗の端子は必ず こ の PUP_PG にプルア ッ プ し て
下 さ い。
9
31
28
SCP
PG2
PG3
機能
機能説明
32
PUP_PG
2
40
54
59
PGND1
PGND2
PGND_CP
PGND3
パ ワーグ ラ ウ ン ド
パ ワー系の電源グ ラ ウ ン ド 。
56
OUT_VGL
VGL (チ ャ ージポ ンプ -)
出力
VGL の負電圧チ ャ ージポ ンプ ド ラ イ バ出力端子。 V_VGL を入力電源
と し て動作 し ます。 PFM モー ド 時は PMOS 用ゲー ト ド ラ イ バ と し て
使用可能です。
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5/32
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THV3056_Rev.2.00_J
ピン
番号
端子名
機能
機能説明
37
OUT_H2
ch-2 High 側 ド ラ イ バ出力
ch-2 の同期整流用 High 側 NMOS ト ラ ン ジ ス タ を駆動す る ための端
子。
36
BST2
ch-2 High 側
コ ンデンサ接続端子
ch-2 の High 側 ド ラ イ バ出力用電源端子。
53
OUT_VGH
VGH ( チ ャ ージポ ンプ +)
出力
VGH の正電圧チ ャ ージポ ンプ出力端子。 外部素子を駆動す る ための
端子 (プ ッ シ ュ プル構成)。 V_VGH を電源 と し ます。 PFM モー ド 時
は NMOS 用ゲー ト ド ラ イ バ と し て使用可能です。
57
V_VGL
VGL 出力用電圧源
VGL の出力用電圧源。
58
V_VGH
VGH 出力用電圧源
VGH の出力用電圧源。
49
INV_HLDO
HVLDO
ア ンプ反転入力
HLDO のア ンプの反転入力端子。
正常に動作 し てい る 場合、 こ の端子電圧は 1.2 V です。
50
OUT_HLDO
HVLDO 出力
HVLDO 出力端子。外部に コ ンデンサ (Typ:2.2uF) を接続 し て下 さ い。
51
VO_1IN
HVLDO 電圧源
HVLDO の電圧源。
34
SS_LLDO
LVLDO ソ フ ト ス タ ー ト
LVLDO の ソ フ ト ス タ ー ト 端子。
33
OUT_LLDO
LVLDO 出力
LVLDO 出力端子。 外部に コ ンデンサ (Typ:10uF) を接続 し て下 さ い。
35
V_LLDO
LV LDO 電圧源
LVLDO の電圧源。
3
VO_1SW
ch-1 ス イ ッ チ
コ ン ト ロ ール出力
ch-1 外付け ス イ ッ チ用ゲー ト コ ン ト ロ ール端子。 SS_SW の電圧に対
応 し ます。
1
OUT1
ch-1 出力
ch-1 の Boost 用外部素子を駆動す る ための端子。 0 ~ 5 V 出力。
6
VREG5IN
制御部用電圧源
VREG5 端子に接続 し て使用 し ます。
7
VREG5
5 V レ ギ ュ レー タ 出力
5 V レ ギ ュ レー タ 出力端子。 低電圧出力用電源。
外部に コ ンデンサ (Typ:4.7uF) を接続 し て下 さ い。
電源電圧低下検出入力
電源電圧が規定の電圧以下に低下 し た場合に IC の動作を停止す る 機
能です。 V in を抵抗分圧 し た電圧を印加 し ます。 抵抗値を変更す る
こ と に よ り 、 動作下限電圧を任意の電圧に設定可能です。 SYSUVLO
機能を使用 し ない と き は、 VREF 端子、 も し く は VREG5 端子に接続
し ます。
電源
制御部電源。
ch-2 Low 側 ド ラ イ バ出力
ch-2 の同期整流用 Low 側 Nch ト ラ ン ジ ス タ を駆動す る ための端子
(5V 出力)。Low 側 Nch ト ラ ン ジ ス タ を使用 し ない場合 も 動作可能で
す。 こ の場合 ch-2 の負荷電流は 10mA 以上に し て く だ さ い。
ch-2 イ ン ダ ク タ ノ ー ド 接
続端子
ch-2 の イ ン ダ ク タ ノ ー ド 接続端子。
ch-3 出力
ch-3 の Buck 用外部素子を駆動す る ための端子(プ ッ シ ュ プル構成)。
出力電圧は 0 ~ V_OUT3 (V) です。
NC ピ ン
ノ ーコ ネ ク シ ョ ン (オープン と し て下 さ い。)
裏面パ ッ ド
熱特性改善のため必ず GND と 接続 し て使用 し ます。
8
SYSUVLO
63
VCC
39
OUT_L2
38
LL2
61
OUT3
52
55
60
NC
65
GNDEXP
Copyright©2010 THine Electronics, Inc.
6/32
THine Electronics, Inc.
THV3056_Rev.2.00_J
絶対最大定格
項目
記号
定格値
単位
電源電圧
Vcc
18
V
INV1,2,3 INV_VGH,INV_VGL FB1,2,3 NON_VGL
DTC1,2,3 DTC_VGH,DTC_VGL SS1,2,3 SS_SW
PG2,3
SYSUVLO
SCP SEL1,2 VREG5IN
VGL_UVP
VL_in1
6.5
V
BST2-LL2 間 , OUT_H2-LL2 間
VL_in2
6.5
V
XTEST
VH_in1
18
V
VCIN, VCFB
VH_in2
20
V
VL_out
6.5
V
VCOUT, OUT_HLDO, OUT_VGL, OUT_VGH,
VO_1SW
VH_out1
20
V
LL2, OUT3
VH_out2
18
V
V_VGL, V_VGH, V_OUT3, V_VC
VH_cc
20
V
BST2, OUT_H2
VH_out3
24
V
出力電流
OUT1, OUT_L2, OUT_H2, OUT3, OUT_VGH,
OUT_VGL
Iomax
1
A
出力電流
OUT_HLDO
Iomax2
80
mA
許容消費電力
Pd
4125 (Ta<25 ℃ )
mW
ジ ャ ン ク シ ョ ン温度
Tj
150
℃
動作温度範囲
Ta
-40 ~ +85
℃
保存温度範囲
Tstg
-55 ~ +150
℃
はんだ耐熱条件
Tlead
255 / +5 / -0 / 10sec
℃
OUT1, VREF,
TCON_XRST
RT, OUT_L2, VREG5, PUP_PG,
許容消費電力 Pd(mW)
許容消費電力
4500
4000
3500
3000
2500
2000
1500
1000
500
0
-40
-20
0
20
40
60
80
100
120
140
160
周囲温度 Ta(℃)
Copyright©2010 THine Electronics, Inc.
7/32
THine Electronics, Inc.
THV3056_Rev.2.00_J
推奨動作条件
項目
Min
VCC 電圧 (電源電圧)
Typ
Max
単位
4.2
15
V
VREG5,VREG5IN 電圧
4.2
5.5
V
LL2, V_OUT3 電圧
4.2
17
V
V_VGH, V_VGL 電圧
4.2
17
V
VO_1IN, V_VC 電圧
5.5
17
V
V_LLDO
4.2
5.5
V
BST2, OUT_H2 電圧
-0.1
20
V
OUT3 電圧
-0.1
17
V
VO1_SW, VCFB, VCOUT, VCIN, OUT_HLDO, OUT_VGH, OUT_VGL 電圧
-0.1
17
V
OUT1, SYSUVLO, INV1,2,3, INV_VGH, INV_HLDO, DTC1,2,3, DTC_VGH, DTC_VGL,
PG2,3 OUT_L2, VREG5, PUP_PG, VGL_UVP, SEL1,2 電圧
-0.1
5.5
V
FB1,2,3, SS1,2,3, SS_LLDO, VREF, RT 電圧
-0.1
3
V
OUT_LLDO, TCON_XRST 電圧
3.3
V
VREF ピ ン接続外部 コ ンデンサ容量
0.01
uF
VREG5 ピ ン接続外部 コ ンデンサ容量
2.2
4.7
uF
OUT_HLDO ピ ン接続外部 コ ンデンサ容量
1
2.2
uF
OUT_HLDO 出力電流
10
mA
OUT_LLDO ピ ン接続外部 コ ンデンサ容量
10
uF
OUT_LLDO 出力電流
発振周波数
200
X_TEST 電圧
Copyright©2010 THine Electronics, Inc.
VCC
8/32
300
mA
1000
kHz
V
THine Electronics, Inc.
THV3056_Rev.2.00_J
電気的特性 ( 特に明記がない限 り 、 Vcc = 12V, RT= 47kΩ, Ta = 25 ℃ )
項目
記号
条件
Min
Typ
Max
単位
基準電圧
Vref
Cvref = 0.01uF
1.188
1.2
1.212
V
基準電圧 (ch2)
Vref(ch2)
Vref × 0.85/1.2
0.841
0.85
0.859
%
温度係数
Vref(tc)
Iref = -100uA,Ta=-40 ~ 85 ℃
± 0.5
ラ イ ン レ ギ ュ レーシ ョ ン
Vref(line)
Iref = -100uA, Vcc = 4.2 ~ 15V
2
5
mV
ロ ー ド レ ギ ュ レーシ ョ ン
Vref(load)
Iref = -100uA ~ -1mA
2
5
mV
発振周波数
Fosc
RT = 47kΩ
500
540
kHz
温度係数
Fosc(tc)
Ta = -40 ~ +85 ℃
基準電圧部
%
発振回路部
460
±5
%
DTC 回路部
Max オンデ ュ ーテ ィ
(ch-1,3)
Dmax
(ch-1,3)
89
%
Max オンデ ュ ーテ ィ (ch-2)
Dmax(ch-2)
85
%
Max オンデ ュ ーテ ィ
(VGH)
Dmax
(VGH)
93
%
Max オンデ ュ ーテ ィ
(VGL)
Dmax
(VGL)
87
%
エ ラ ーア ンプ部
Vio1,Vio3
VREF 電圧基準
Vio2
バ ッ フ ァ 接続
VREF × 0.85/1.2 を基準
オ フ セ ッ ト 電圧
-10
10
mV
開ループ利得
Vav
70
dB
単一利得帯域幅
Bw
1.5
MHz
出力シ ン ク 電流
Isnk
Vfb = 1.0V
40
100
uA
出力 ソ ース電流
Isrc
Vfb = 1.0V
1
3
mA
SS オ フ セ ッ ト 電圧
Vsso
0.2
V
ス レ ッ シ ョ ル ド 電圧 (VGH)
Vthc(VGH)
1.2
V
ス レ ッ シ ョ ル ド 電圧 (VGL)
Vthc(VGL)
0
V
オ フ セ ッ ト 電圧 (VGH,VGL)
Vioc
(VGH,VGL)
チ ャ ージポ ンプ部
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-20
9/32
20
mV
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項目
記号
条件
Min
Typ
Max
単位
オ フ セ ッ ト 電圧
Vhvldo(off)
Ildo = -1mA
-20
20
mV
ロ ー ド レ ギ ュ レーシ ョ ン
Vhvldo(load)
VO_1IN=16V, OUT_HLDO=15V
Ildo=-0.1m ~ -2mA
40
mV
H 側出力電圧範囲
Vhldo(hrange
)
Ildo = -10mA
VO_1IN
-0.5
L 側出力電圧範囲
Vhldo(lrange)
Ildo = -10mA
5.5
ド ロ ッ プア ウ ト 電圧
Vdrop(hldo)
Ildo = -10mA,VO_1IN = 16V,
INV_HLDO = 0V
出力電圧
Vout(lldo)
Iout_lldo = 200mA
ロ ー ド レ ギ ュ レーシ ョ ン
Vlldo(load)
1mA < Iout_lldo < 300mA
33
mV
ラ イ ン レ ギ ュ レーシ ョ ン
Vlldo(line)
4.2V < V_LLDO < 5.5V
Iout_lldo = 200mA
10
mV
ド ロ ッ プア ウ ト 電圧
Vdrop(lldo)
V_LLDOpin
Iout_lldo = 200mA Vout = 3.2V
3.3
V
オ フ セ ッ ト 電圧
Vvcom(off)
VO_1IN = 15V, VCIN = 5V
-10
10
mV
ロ ー ド レ ギ ュ レーシ ョ ン
Vvcom(load)
Io = 0 ~ +/-5mA
-50
50
mV
ラ イ ン レ ギ ュ レーシ ョ ン
Vvcom(line)
VO_1IN = 6V ~ 17V
10
mV
同相入力電圧範囲
Vvcom(range)
RL = 10kΩ
VO_1IN
-2
V
出力 ソ ース最大負荷電流
Ivcomh(max)
30
70
mA
出力シ ン ク 最大負荷電流
Ivcoml(max)
30
70
mA
入力バ イ ア ス電流
Iib(vcom)
高耐圧 LDO 部
15
VO_1IN
-0.2
V
V
0.18
0.35
V
3.3
3.4
V
低耐圧 LDO 部
3.2
Vcom 用ア ンプ部
2
1
0.5
2.5
uA
5V レ ギ ュ レー タ 部
出力電圧
Vreg5(range)
Io = -1mA
5.0
V
ロ ー ド レ ギ ュ レーシ ョ ン
Vreg5(load)
Io = -0.1mA ~ -5mA
100
mV
ラ イ ン レ ギ ュ レーシ ョ ン
Vreg5(line)
Io = -1mA, VCC = 5.5V ~ 15V
20
mV
SS1,2,3 充電電流
Iss
Vss = 0.5V
1.4
uA
SS_SW 充電電流 2
Isssw
Vss_sw = 0.5V
1
uA
SS_LLDO 充電電流
Isslldo
Vss_lldo = 0.5V
1
uA
ソ フ ト ス ター ト 部
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0.6
10/32
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項目
記号
条件
Min
Typ
Max
単位
ロ ー ド ス イ ッ チ出力電圧
Vo(vo_1in)
Vss_sw = 1.2V, V_VGL = 18V
15
V
VO_1SW 出力抵抗
Ro(vo_1sw)
Io = 1mA, SS_SW = 2.5V
1.2
kΩ
出力抵抗
Ropg
PG = Low 出力時 ,
Io = 1mA
0.9
PUP_PG 出力抵抗
Rpup_pg
Io = -1mA
0.4
kΩ
SS2 ス レ ッ シ ョ ル ド 電圧
Vpgss2
1
V
SS3 ス レ ッ シ ョ ル ド 電圧
Vpgss3
1.35
V
INV_VGH, INV_HLDO
ス レ ッ シ ョ ル ド 電圧
Vpg_vgh,hldo
1.02
V
NON_VGL ス レ ッ シ ョ ル ド 電
圧
Vpg_vgl
0.18
V
OUT_LLDO ス レ ッ シ ョ ル ド 電
圧
Vpg_lldo
2.64
V
ス イ ッ チ コ ン ト ロ ール部
パ ワーグ ッ ド 部
OUT_LLDO pin
1.6
kΩ
VGL_UVP 部
VGL_UVP スレッ ショ ルド 電圧
Vuvp_vgl
0.6
V
VGL_UVP ピ ン入力抵抗
Ri(vgl_uvp)
500
kΩ
出力部
OUT1 出力 H レベル出力抵抗
Roh(ch-1)
Ioh = -50mA
17
Ω
OUT1 出力 L レ ベル出力抵抗
Rol(ch-1)
Iol = 50mA
11
Ω
OUT_H2 出力 H レベル出力抵抗
Roh(ch-2h)
Ioh = -50mA
17
Ω
OUT_H2 出力 L レ ベル出力抵抗
Rol(ch-2h)
Iol = 50mA
13
Ω
OUT_L2 出力 H レ ベル出力抵抗
Roh(ch-2l)
Ioh = -50mA
17
Ω
OUT_L2 出力 L レベル出力抵抗
Rol(ch-2l)
Iol = 50mA
6
Ω
OUT_3 出力 H レ ベル出力抵抗
Roh(ch-3)
Ioh = -50mA
13
Ω
OUT_3 出力 L レベル出力抵抗
Rol(ch-3)
Iol = 50mA
7
Ω
OUT_VGH出力Hレベル出力抵抗
Roh(vgh)
V_VGH = 15V, Ioh = -50mA
10
Ω
OUT_VGH出力Lレベル出力抵抗
Rol(vgh)
V_VGH = 15V, Iol = 50mA
9
Ω
OUT_VGL出力Hレベル出力抵抗
Roh(vgl)
V_VGL = 15V, Ioh = -50mA
26
Ω
OUT_VGL出力Lレベル出力抵抗
Rol(vgl)
V_VGL = 15V, Iol = 50mA
16
Ω
TCON_XRST 出力 H レベル出力抵
抗
Roh(xrst)
OUT_LLDO = 3.3V, Iol = -50mA
14
Ω
TCON_XRST出力Lレベル出力抵抗
Rol(xrst)
OUT_LLDO = 3.3V, Iol = 50mA
24
Ω
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項目
記号
条件
ス レ ッ シ ョ ル ド 電圧
(ch-1, ch-3)
Vovp
(ch-1,ch-3)
INV1,3pin
ス レ ッ シ ョ ル ド 電圧
(ch-2)
Vovp(ch-2)
Min
Typ
Max
単位
過電圧保護回路部
INV2pin
1.5
V
1.063
V
UVLO 部
オンスレッ ショ ルド 電圧 (VCC)
Vuvlo
VCC pin(H>L), Ivreg5 = -1mA
2.54
V
ヒ ス テ リ シ ス電圧 (VCC)
Vuvlo(hys)
VCC pin, Ivreg5 = -1mA
200
mV
オン ス レ ッ シ ョ ル ド 電圧
(VREG5IN)
Vuvlo
VREG5IN pin (H>L)
2.55
V
ヒ ス テ リ シ ス電圧
(VREG5IN)
Vuvlo_vreg5
(hys)
VREG5IN pin
239
mV
オンスレッ ショ ルド 電圧
Vsysuvlo
SYSUVLO pin(H>L)
0.97
1.00
1.03
V
ヒ ス テ リ シ ス電圧
Vsysuvlo(hys)
SYSUVLO pin
0.13
0.22
0.31
V
ス レ ッ シ ョ ル ド 電圧
Vlat
SCP pin
1.15
1.20
1.25
V
充電電流 (UVP 動作時 )
Iscp(uvp)
Vscp = 0.1V
0.6
1.0
1.4
uA
充電電流 (OVP 動作時 )
Iscp(ovp)
Vscp = 0.1V
3.0
5.0
7.0
uA
SCP リ セ ッ ト 電圧
Vscp(rst)
VCC pin
シ ス テ ム UVLO 部
タ イ マー ラ ッ チ部
1.6
V
コ ン ト ロ ール部
SEL1, SEL2 H レベルスレッ
ショ ルド 電圧
Vsel1(h)
Vsel2(h)
VREG5IN
-0.5V
VREG5IN
V
SEL1, SEL2 L レベルスレッ
ショ ルド 電圧
Vsel1(l)
Vsel2(l)
0
0.5
V
全体
Icc(op)
出力ス イ ン グ動作時 (VCC ピ ン)
4.5
9.0
mA
Icc
SS_1,2,3=0V, 出力ス イ ン グ停止時
DTC_1,2,3,DTC_VGH, DTC_VGL
= 0V (VCC ピ ン)
3.5
7.0
mA
平均消費電流
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機能説明
●シ ス テ ム UVLO
電源電圧があ る 電圧以下にな っ た場合、 動作を止め る 機能です。 通常 DC/DC 用 コ ン ト ロ ー ラ IC は内部に
UVLO (ア ン ダーボルテージ ロ ッ ク ア ウ ト ) 機能を持っ てお り 、 IC が正常動作出来ない電源電圧以下では動作
さ せない よ う にな っ てい ます。 し か し 現実のセ ッ ト においては IC は十分正常動作可能な電圧であ っ て も 、シ ス
テ ム と し て異常 と 判断 さ れ る 電圧以下であ る 場合には IC を動作 さ せない機能が必要 と さ れ る 場合が多 く あ り
ます。 こ の よ う な場合シ ス テ ム UVLO 機能を使用す る こ と に よ り 、 外付けの抵抗 2 本のみで、 コ ン ト ロ ー ラ
IC の動作を制御す る こ と がで き ます。 例えば、 電源電圧 (Vin) と し て 4.0V 以上を想定 し た図 1 の定数におい
て、 シ ス テ ム UVLO 動作は図 2 の よ う にな り ます。
電源電圧 (Vin) がシ ス テ ム UVLO 解除電圧 ( こ こ では 4.27V) にな る と 、 ソ フ ト ス タ ー ト を開始 し 、 SS 端
子電圧は徐々に上昇 し ます。 そ し て SS 端子電圧が約 1.2V にな っ た時点で ソ フ ト ス タ ー ト は終了 し 、 出力電
圧は正規の電圧にな り ます。
電源電圧 (Vin) 低下時はシ ス テ ム UVLO が動作 ( こ こ では 3.5V ま で低下すれば UVLO は動作開始) し 、
即座に ス イ ッ チン グ動作を止め、 SS 端子を Gnd レベルに引 き 下げ ます。
ス イ ッ チン グ動作停止に伴い、 出力電圧は低下 し ます。 その後、 電源電圧 (Vin) がシ ス テ ム UVLO 解除電圧
にな る と 、 ソ フ ト ス タ ー ト 後、 出力は正規の電圧にな り ます。
シ ス テ ム UVLO の電圧設定は以下の式で与え ら れます。
シ ス テ ム UVLO 解除電圧 =
R1 + R2
1.22  ------------------R2
シ ス テ ム UVLO 検出電圧 (動作下限電圧) =
R1 + R2
1.0  ------------------R2
ま た、 出力短絡や過負荷時には一般的に電源電圧 (Vin) も 短絡電流に よ り 低下 し ます。
出力短絡や過負荷に よ る 短絡保護回路 (SCP) は電源電圧低下に よ り リ セ ッ ト さ れ ますので、 タ イ マー ラ ッ チ
に至 る ま での タ イ マー時間の設定は十分にご検討 く だ さ い。
注 1) タ イ マー ラ ッ チに至 る よ り 先にシ ス テ ム UVLO が動作 し た場合は、 出力短絡→電源電圧低下 ( シ ス テ ム
UVLO 動作 ) →短絡電流減少→電源電圧上昇 ( シ ス テ ム UVLO 解除 ) →短絡電流に よ る 電源電圧低下 , を繰 り
返す こ と にな り ますので、 タ イ マー ラ ッ チがシ ス テ ム UVLO よ り 先に動作す る よ う に、 タ イ マー時間設定、
シ ス テ ム UVLO の設定電圧を調整 し て下 さ い。
シ ス テ ム UVLO 機能を使用 し ない時は、 SYSUVLO ピ ン を VREF 端子、 も し く は VREG5 端子に接続 し ます。
こ の場合内部の UVLO 機能のみ動作 し ます。
Vin
VCC
R1
82kΩ
SYSUVLO
R2
33kΩ
図 1 . シ ス テ ム UVLO 設定例
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4.27V
Vin
SS
3.50V
1.22×
R1  R2(V)
R2
1.0×
R1  R2
(V)
R2
1.20V
switching
動作中
停止
動作中
停止
Vo
図 2 . シ ス テ ム UVLO 機能例
● UVLO
シ ス テ ム UVLO を使用 し ない場合、 デバ イ ス内部の UVLO 回路が動作 し ます。 検出電圧は 2.54V、 解除電
圧は 2.74V に設定 し てい ます。
注 2)シ ス テ ム UVLO 機能を使用 し ない時は、SYSUVLO ピ ン を VREF 端子、も し く は VREG5 端子に接続 し ます。
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● ソ フ ト ス タ ー ト 回路
DC/DC コ ンバー タ の出力電圧が急激に立ち上が る こ と を防 ぐ ための回路です。 図 3 に示す よ う に、 SS 端子
には、 IC 内部に 1uA の定電流の ソ ース電流回路 と プルダ ウ ン ト ラ ン ジ ス タ が 接続 さ れてお り 、 SS 端子 と GND
間につないだ外部の コ ンデン サに よ り ソ フ ト ス タ ー ト 時間を設定 し ます。 パ ワ ーオ ン後シ ス テ ム UVLO 又は
UVLO が解除 さ れ る ま ではプルダ ウ ン ト ラ ン ジ ス タ が On と な っ てお り 、 Gnd レベルに固定 さ れてい ます。 ま
た SS 端子を外部のオープ ン ド レ イ ン タ イ プの ト ラ ン ジ ス タ をつな ぐ こ と に よ り 、各チ ャ ネルの On/Off 制御を
行 う こ と が出来ます。 (図 3 参照)
本 IC のエ ラ ーア ン プは等価的には反転側が 1 入力、非反転側が 2 入力の計 3 入力のエ ラ ーア ン プです。 入力
ト ラ ン ジ ス タ は 3 入力 と も PMOS で、 2 入力あ る 非反転入力の 1 つに SS 端子が、 他の 1 つに内部の基準電圧
がつなが っ てい ます。基準電圧は ch-1,ch-3 は 1.2V、ch-2 は 0.85V と な り ます。SS 端子は Gnd レベルか ら 徐々
に上昇 し 、 やがて基準電圧以上の電圧にな り ます。 PMOS 入力ですので 2 つあ る 非反転入力の内、 電位の低い
方が有効 と な り ます。 よ っ て SS 端子が ch-1,ch-3 は 1.2V 以下、 ch-2 は 0.85V 以下の時は SS 端子が有効 と な
り ます。 ま た ch-1,ch-3 は 1.2V、 ch-2 は 0.85V を超え た場合は内部の基準電圧につながれた入力が有効 と な り
ます。 ソ フ ト ス タ ー ト 時は SS 端子が有効にな り ますので、 DC/DC コ ンバー タ は SS 端子の電圧を基準電圧 と
し て動作 し ます。 従っ て SS 端子が徐々に上昇す る こ と に よ り 、 それに合わせて DC/DC コ ンバー タ の出力 も
徐々に上昇 し てい き 、 SS 端子の電圧が内部の基準電圧に達 し た時点で ソ フ ト ス タ ー ト が終了 し ます。
ソ フ ト ス タ ー ト 時間 Tss は以下の式で与え ら れます。 例えば Css=0.01μF の時、 ch-1,ch-3 は Tss ≒ 12ms、 ch2 は Tss ≒ 8.5ms と な り ます。
Tss1,3 ≒
Tss2 ≒
1 .2
6
× = 1.2× 10 ×Css (sec)
6
1  10
0.85
6
× = 0.85× 10 ×Css (sec)
1  10  6
DTC 方式 と 異な り 、ソ フ ト ス タ ー ト 時間は外部につないだ コ ンデンサの容量で決ま り 、出力電圧は SS 端子の
電圧に比例 し て上昇 し 、 オーバーシ ュ ー ト のない立ち上が り 波形を実現で き ます。 ま たパ ワ ー On 時の負荷電
流には依存せず、 常に一定の時間で立ち上が り ますので、 簡単にシーケ ン ス を組む こ と が出来ます。 但 し 出力
短絡が発生 し てい る 状態でのパ ワ ー On を行 う と 、 制御回路は出力電圧が規定の電圧に 達 し ていない と 判断
し 、 即座に Max Duty で動作す る こ と にな り ますので、 注意が必要です。 又、 SS 端子 と DTC 端子はそれぞれ
短絡 し ないで下 さ い。
なお Max Duty 制限は、 DTC 回路の項を参照 し て下 さ い。
● PG 端子
プルダ ウ ン ト ラ ン ジ ス タ のオープン ド レ イ ン出力です。 パ ワー On 時には ト ラ ン ジ ス タ が On し てお り 、 端
子電圧は Gnd レベルにな っ てい ます。 各チ ャ ネルが動作開始 し て、 ch-2 は SS2 の電圧が約 1V、 ch-3 は SS3 の
電圧が約 1.35V に達 し た場合にプルダ ウ ン ト ラ ン ジ ス タ が Off と な り ます。
パ ワーグ ッ ド 端子が外部 コ ン ト ロ ールピ ン に接続 さ れ る 場合、 電源電圧に よ っ てパ ワ ーグ ッ ド 端子につなが
る 抵抗の一端は表 1 の様に接続 し て下 さ い。
表 1 P G 抵抗接続先
電源電圧
抵抗接続先
5.5V 以下
PUP_PG
5.5V 以上
VREG5
PG 端子に約 100kΩ 程度のプルア ッ プ抵抗をつな ぐ と 出力が正規電圧の 90% 程度にな っ た時に High レベル
にな り ますので、 こ の信号を他の回路に使用す る こ と も 可能です。
ただ し 、 プルア ッ プ抵抗は VREG5 よ り も 高い電圧には接続 し ないで下 さ い。
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1uA
INV2
SS2
+
+
Vref
FB_2
-
Css2
PG2
COMP-2
UVLO
LATCH
+
1.0V
1uA
INV3
SS3
Css3
+
+
Vref
FB_3
COMP-3
PG3
+
UVLO
1.19V
図 3 . SS と PG 回路図
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●低耐圧 (3.3V 出力 )LDO
図 4 に低耐圧 LDO の回路図を示 し ます。電源端子 V_LLDO に 5V を印加 し 、3.3V を出力 し ます。LDO を使用せず
外部の 3.3V を使用す る 際には、 V_LLDO 端子 と OUT_LLDO 端子を短絡 し て 3.3V を印加 し て下 さ い。
V_LLDO
(5V入力)
1uA
SS_LLDO
VREF12
OUT_LLDO
(3.3V LDO出力)
1.2V
クランプ回路
≒2.2V
図 4 . 低耐圧 LDO 回路
● TCON リ セ ッ ト 回路
TCON リ セ ッ ト 信号はOUT_LLDO と VGHが正常に立ち上がっ た際にHigh レベルを出力 し ます。(図5, 図6参照)
OUT_LLDO
(3.3V LDO出力)
80%
TCON_XRST
VREF
VGH_OK
図 5. TCON リ セ ッ ト 回路
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●起動シーケ ン ス設定
SEL1 ピ ンの設定の選択に よ り 、 起動シーケ ン ス を容易に設定で き ます。 ( 表 2, 図 6 参照)
設定①
・ Vin=5V
・ 内部の LV_LDO を使用
VGH
CH1
VLS(SW後)
HV-LDO
CH3
TCONリセット信号
LV-LDO
CH2
VGL
設定①
・ Vin=12V
・ 外部の 3.3V SW_REG を使用
VGH
CH1
VLS(SW後)
HV-LDO
CH3
TCONリセット信号
Ext 3.3V SW-REG
CH2
VGL
設定②
・ Vin=12V
・ 3.3V は CH3 にて生成
VGH
CH1
VLS(SW後)
HV-LDO
TCONリセット信号
3.3V CH3
CH2
VGL
図 6. 起動シーケ ン ス立ち上が り 波形例
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表2 SEL1 ピン設定 SEL1 接続先
起動シーケ ン ス
GND
設定①
VREG5
設定②
● DTC 回路
IC 出力段のデ ッ ド タ イ ム を設定す る ための機能です。 DTC 端子に電圧を与え る こ と に よ り 、 デ ッ ド タ イ ム
を設定す る こ と が出来ます。 各チ ャ ン ネルはそれぞれ予め内部で Max Duty を設定 し てい ます。 又、 シ ス テ ム
に合わせた Max Duty を設定す る こ と が可能 と な り ます。 こ の と き のデ ッ ド タ イ ム と 電圧の関係は後述の標準
特性の図を参照 し て く だ さ い。 DTC 設定を し ない場合は DTC 端子を直接 VREF 又は VREG5 へ接続 し て下 さ
い。 (図 7 (a)(b) 参照)
チ ャ ージポ ン プ VGH, VGL の場合、 50%Duty と す る ため約 750mV に設定 し て下 さ い。 又 PFM レ ギ ュ レー
タ と し て使用す る 場合、 DTC 端子 と GND 間に容量を挿入す る 事に よ り ソ フ ト ス タ ー ト も 可能です。
(図 7(c) 参照) 内部設定 Max Duty は ch-1,3 は 89%、 ch-2 は 85%、 VGH は 93%、 VGL は 87%です。
VREF又はVREG5
VREF
VREF
33k
R1
DTC端子
DTC端子
DTC端子
R2
56k
(a)通常の使用例
(b)MaxDuty(内部設定)にする場合
(c)PFMレギュレータ(VGH/VGL)の使用例
図 7. DTC 端子への電圧印加方法
● VGL-UVP 回路
チ ャ ージポ ン プVGLの短絡や過負荷等に よ る 出力電圧低下異常を検知す る ための回路です。 IC内部のVGLUVP コ ンパ レー タ が NON_VGL の電圧を モニ タ ー し 、 VREF の 1/2 抵抗分圧値 と 比較 し ます。 VREF 分圧値は
外付け抵抗で も 設定可能です (図 8 参照)。 外付け抵抗を使用 し ない時は、 安定性のために 0.01uF の コ ンデ
ンサ を VGL_UVP 端子に接続 し て下 さ い。 出力電圧が規定の電圧以下に低下 し た場合、 UVP コ ンパ レー タ が
VGH を停止 し 、 チ ャ ージポ ン プの出力に異常が起 き た こ と を SCP タ イ マー ラ ッ チ回路に知 ら せます。
VREF12
VREF(1.2V)
R1
1MΩ
UVPコンパレータ
VGL_UVP
VGH停止信号
DELAY
R2
1MΩ
VREF(1.2V)
NON_VGL
VGL
図 8. VGL_UVP 回路図
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● UVP 回路
ch-1,2,3 の短絡や過負荷等に よ る 出力電圧低下異常を検知す る ための回路です。 IC 内部の UVP コ ンパ レー タ
がエ ラ ーア ン プの出力 (FB1,2,3) の電圧を モニ タ ー し ます。
正常動作時の反転入力端子の電圧は、 IC 内部で VREF につながっ てい る 非反転入力 と 同 じ く 、 約 1.2V と な
り ます。 短絡や過負荷等に よ り 出力電圧が低下 し た場合、 同 じ 割合で こ の端子電圧 も 低下 し ます。 出力電圧が
規定の電圧以下に低下 し た場合 Max Duty と な り 、 エ ラ ーア ン プの出力電圧を モニ タ ー し てい る UVP コ ンパ
レー タ が DC/DC コ ンバー タ の出力に異常が起 き た こ と を SCP 回路に知 ら せます。 (図 9 参照)
●短絡保護回路 (SCP タ イ マー回路)
あ る 一定時間以上 Max Duty 動作、OVP 動作、又は異常温度が続いた場合、IC を シ ャ ッ ト ダ ウ ンす る 機能です。
IC 内部に定電流の ソ ース電流回路 と プルダ ウ ン ト ラ ン ジ ス タ があ り 、 SCP 端子 と GND 間につないだ外部の コ
ンデンサに よ り タ イ マー回路を構成 し ます。 正常動作時には内部のプルダ ウ ン ト ラ ン ジ ス タ が On と な っ てお
り 、 Gnd レベルに固定 さ れてい ます。 (図 9 参照)
出力電圧低下を UVP コ ンパ レー タ が検知す る と 、SCP端子につなが っ てい る プルダ ウ ン ト ラ ン ジ ス タ がOff と
な り 、 1uA の定電流で外部 コ ンデン サの充電を開始 し ます。 出力電圧上昇を OVP コ ンパ レー タ が検知 し てい
る 間、 又は異常温度が続いた場合は、 5uA の定電流 と 外部 コ ンデンサで決ま る 時定数で SCP 端子電圧が上昇を
続け ます。 SCP 端子電圧が 1.2V に達す る と 、 タ イ マー後段の ラ ッ チが動作 し 、 全チ ャ ネル と も 動作を停止 し 、
シ ャ ッ ト ダ ウ ン モー ド に入 り ます。 (図 10 参照) 一旦 ラ ッ チが働けば、 電源を再投入す る ま では ラ ッ チ状態は
解除 さ れません。 ラ ッ チに至 る ま での タ イ マー時間の設定は外部の コ ンデンサの容量を変更す る こ と で行い ま
す。 ま た、 チ ャ ージポ ン プの SCP タ イ マー ラ ッ チについては SEL2 に よ っ て On/Off 選択可能です (表 3 参照)。
タ イ マー時間 Tscp は以下の式で与え ら れ ます。 例えば Cscp=0.01μF の時、 UVP 検出時 Tscp ≒ 12ms と な
り ます。 ま た OVP 又は TSD 検出時 Tovp ≒ 2.4ms と な り ます。
UVP の場合
1.2 6
Tscp = --------------- Cscp = 1.2 10  Cscp  sec 
–6
1 10
OVP/TSD の場合
1.2 5
 Cscp = 2.4 10  Cscp  sec 
Tovp = ---------------–6
5 10
注 1) 出力短絡や過負荷時には一般的に電源電圧 (Vin) も 短絡電流に よ り 低下 し ます。
出力短絡や過負荷に よ る 短絡保護回路 (SCP) はシ ス テ ム UVLO に よ り リ セ ッ ト さ れますので、 タ イ マー ラ ッ
チに至 る ま での タ イ マー時間の設定は十分にご検討下 さ い。
タ イ マー ラ ッ チに至 る よ り 先にシ ス テ ム UVLO が動作 し た場合は、 出力短絡→電源電圧低下 ( シ ス テ ム
UVLO 動作 ) →短絡電流減少→電源電圧上昇 ( シ ス テ ム UVLO 解除 ) →短絡電流に よ る 電源電圧低下 , を繰 り
返す こ と にな り ますので、 タ イ マー ラ ッ チがシ ス テ ム UVLO よ り 先に動作す る よ う に、 タ イ マー時間設定、
シ ス テ ム UVLO の設定電圧を調整 し て下 さ い。
注 2) チ ャ ージポ ン プの UVP タ イ マー ラ ッ チ機能を有効にす る 場合は、 チ ャ ージポ ン プの立ち上が り 時間に
よ っ て シ ャ ッ ト ダ ウ ン モー ド に入 り ますので、 タ イ マー時間の設定は十分にご検討下 さ い (図 11 参照)。
表3 SEL2 ピン設定 SEL2 接続先
起動シーケ ン ス
GND
C.P タ イ マー ラ ッ チ有効
VREG5
C.P タ イ マー ラ ッ チ無効
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Vout
Error AMP
+
VREF
1μA
SCP
SS
MaxDuty-Detector
+
Cscp
1.58V
LATCH
+
1.2V
SCP Reset
図 9.SCP 回路 (概念図)
Vo
SCP
SS
1.2V
1.2V
Switching
停止
動作中
タイマーラッチ作動
図 10. 短絡保護動作波形例
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85%
85%
VGH/VGL
ラッチ電圧=1.2V
SCP
SCPタイマーラッチ時間 >> VGH/VGL立ち上がり時間の設定が必要
図 11. チ ャ ージポ ン プ短絡保護動作波形例
●過電圧保護回路 (OVP)
ch-1,2,3 の出力電圧があ る 一定電圧を超え た場合、 出力を停止す る 保護機能です。 IC 内部に ch-1,ch-3 は
1.5V、 ch-2 は 1.06V を基準電圧 と し た OVP コ ンパレー タ があ り 、 INV 端子の電圧を監視 し てい ます。 こ の
OVP コ ンパ レー タ 出力は OUT 出力に接続 さ れてい ます。INV 端子の電圧が ch-1,ch-3 は 1.5V、ch-2 は 1.06V
を超え た場合は OUT 出力は外付け MOS ト ラ ン ジ ス タ を off し 、 SW を停止 さ せ る ので出力電圧はあ る 一定
電圧を超え ない よ う に動作 し ます(図 12 参照)。ま た同時に、ch-2,ch-3 は出力異常を SCP 回路に知 ら せます。
Vout
FB
Rh
Error AMP
PWM COMP
OUT
+
INV
100uA
VREF
OVP COMP
+
ch-1,ch3=1.5V
ch-2=1.06V
図 12 過電圧保護回路 (OVP) 説明図
注) FB-INV 端子短絡時の動作について
FB-INV 端子の短絡の場合は、 ERROR-AMP に内蔵 さ れた定電流回路 (100uA) が作用 し ますので、 おお よ そ
の出力電圧は下記の式にて求め ら れ ます。
FB-INV ピ ン短絡時の出力電圧 (Vout) = 正常時の出力電圧 × 1.25 + Rh × 100uA
ま た、 OVP コ ンパ レー タ は誤動作防止の目的で 0.5us の Delay 回路が内蔵 さ れてい ますので、 FB-INV 端子短
絡時の実際の出力電圧は上記式で求めた値 よ り も 大 き い値にな り ます。
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●出力電圧設定
ch-1 の場合について説明 し ます (図 13 参照)。 フ ィ ー ド バ ッ ク の働 き に よ り 、 INV1 の電圧は VREF 電圧に
等 し く な り ます。 ま た、 INV1 の電圧は、 Vout1 を R1 と R2 で分圧 し た も のです。
従っ て
R2
Vout1  ------------------- = VREF
R1 + R2
よ って
Vout1 = VREF   1 + R1
------
R2
Vout1
C1
R1
R3
R2
なお、 こ こ では VREF=1.2V であ る ので
Vout1 = 1.2   1 + R1
------

R2
Vout2
ch-2,ch-3 も 同様に
Vout2 = 0.85   1 + R4
------

R5
C3
R7
Vout3 = 1.2   1 + ------
R8
R4
R6
R5
Vout3
C5
FB1
R7
R9
R8
C2
Error AMP1
INV1
VREF
=1.2V
+
PWM比較器へ
FB2
C4
Error AMP2
INV2
VREF
=0.85V
+
PWM比較器へ
FB3
C6
ErrorAMP3
INV3
VREF
=1.2V
+
PWM比較器へ
図 13. 出力電圧の設定
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チ ャ ージポ ン プの場合について説明 し ます。 VGH については INV_VGH の電圧は VREF 電圧に等 し く な る
よ う 制御 さ れます (図 14 参照)。 ま た、 INV_VGH の電圧は、 VGH を R9 と R10 で分圧 し た も のです。
よ って
R9- = 1.2  1 + -------R9-
VGH = VREF   1 + -------


R10
R10
VGH
R9
INV_VGH
COMP1
VREF
=1.2V
R10
+
出力回路へ
図 14.VGH 出力電圧の設定
VGL については NON_VGL の電圧はゼ ロ に等 し く な る よ う 制御 さ れます (図 15、16 参照)。 ま た、NON_VGL
に流れ る 電流は無視で き ます。
よ って
R11
R11
VGL = –  VREF   --------- = – 1.2  --------R12
R12
VGL
R11
NON_VGL
COMP1
+
-
出力回路へ
R11
R12
VGL
R12
VREF (1.2V)
0V
VREF
=1.2V
図 15.VGL 出力電圧の設定
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図 16. Inverting Mode の場合の出力電圧設定
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●サーマルシ ャ ッ ト ダ ウ ン (TSD)
デバ イ ス の異常な温度上昇を検知 し 、SCP 回路に知 ら せます。検出温度は 175 ℃ (解除温度は 160 ℃) です。
●電流制限回路 (LDO)
高耐圧 LDO と 低耐圧 LDO (3.3V 出力 LDO) は復帰型電流制限機能を内蔵 し てい ます。 ス レ ッ シ ョ ル ド 電
流は高耐圧 LDO が 250mA、 低耐圧 LDO が 700mA です。
●基準電圧回路
基準電圧回路は、 温度補償 さ れた基準電圧 (= 1.2V) を発生 し 、 IC 内部回路の基準電圧 と し て使用 さ
れてい ます。
ま た、 基準電圧は VREF 端子 よ り 最大 1mA ま で外部に取 り 出せます。
安定化のため VREF 端子 と SGND 間に コ ンデン サ (0.01μF) を接続 し て下 さ い。
●誤差ア ン プ (Error Amp)
誤差ア ン プは ス イ ッ チン グ レ ギ ュ レー タ の出力電圧を検出 し 、 PWM 制御信号を出力す る ア ン プです。
誤差ア ン プの出力端子 (FB1,2,3 端子) か ら 反転入力端子 (INV1,2,3 端子) への帰還抵抗お よ び コ ンデン
サの接続に よ り 任意の設定で き る ため、 シ ス テ ム に対 し て安定 し た位相補償がで き ます。
●発振回路
RT 端子 と GND 間に接続す る 抵抗 (RT) の値を変更す る こ と に よ り 、 発振周波数を任意に設定す る こ と
がで き ます。 標準特性の項を参照 し て下 さ い。
抵抗の値 と 発振周波数の関係は、 おお よ そ以下の式で与え ら れます。
2.35  10
RT  k  
4
発振周波数 (kHz) ≒ ------------------------ - ● VREG5, VREG5IN
内蔵 5V ロ ーカルレ ギ ュ レー タ です。 ch-1,2 出力用電源お よ び内部電源です。 入力電圧が 5.5V 以下の場
合、 入力電圧 と VREG5 ピ ン を短絡 し て下 さ い。 入力電圧が 5.5V 以上の場合、 入力電圧 と VREG5 ピ ンは
必ずオープン と し て下 さ い。
● Vcom ア ン プ
Vcom 用 Buffer ア ン プです。 ス ルーレー ト は 4V/μs です。 出力電流が必要な場合は、 外付けのバ イ ポー
ラ ト ラ ン ジ ス タ を使用 し て下 さ い。
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標準特性
発振周波数- VCC 電圧特性
発振周波数- RT 抵抗特性
1200
540
発振周波数[kHz]
発振周波数[kHz]
1000
800
600
400
520
500
480
200
0
460
0
50
100
150
0
5
RT[kW]
20
VREF 電圧- VCC (Line Regulation) 電圧特性
1.210
52 0
1.205
VREF電圧[V]
54 0
50 0
1.200
1.195
48 0
1.190
46 0
- 50
0
50
100
0
1 50
5
10
15
20
VCC[V]
周 囲 温 度 [℃ ]
VREF -周囲温度特性
VREF 電圧- IREF(Load Regulation) 特性
1.210
1.210
1.205
1.205
VREF電圧[V]
VREF電圧[V]
15
VCC[V]
発振周波数-周囲温度特性
発振周波数[kHz]
10
1.200
1.195
1.190
1.200
1.195
1.190
0
0.5
1
-50
IREF[mA]
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0
50
100
150
周囲温度[℃]
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ICC (出力ス イ ン グ停止時) - VCC 特性
最大デ ュ ーテ ィ 比- DTC 端子電圧特性
5
80
4
消費電流[mA]
100
Duty(%)
60
40
3
2
1
20
0
0
0.4
0.5
0.6
0.7
Vdtc(V)
0.8
0.9
0
1
10
V C C [V ]
5
20
1 .5
SCP充電電流[uA]
4
3
2
1
0
1 .0
0 .5
0 .0
-50
0
50
100
150
-50
0
周 囲 温 度 [℃ ]
50
100
150
周 囲 温 度 [℃ ]
SCP 充電電流 (OVP 時) -周囲温度特性
ソ フ ト ス タ ー ト 充電電流-周囲温度特性
1 .5
ソフトスタート充電電流[uA]
6
OVP充電電流[uA]
15
SCP 充電電流 (UVP 時) -周囲温度特性
ICC (出力ス イ ン グ停止時) -周囲温度特性
消費電流[mA]
5
4
2
0
1 .0
0 .5
0 .0
-50
0
50
100
150
-50
周 囲 温 度 [℃ ]
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0
50
100
周 囲 温 度 [℃ ]
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150
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出力 L レベル出力抵抗 (Rol) -周囲温度特性
(VGH)
20
20
15
15
Rol[Ω]
Roh[Ω]
出力 H レベル出力抵抗 (Roh) -周囲温度特性
(VGH)
10
10
5
5
0
0
-50
0
50
100
150
-50
0
50
周囲温度[℃]
出力 L レベル出力抵抗 (Rol) -周囲温度特性
(VGL)
40
40
30
30
Roh[Ω]
Roh[Ω]
150
周囲温度[℃]
出力 H レベル出力抵抗 (Roh) -周囲温度特性
(VGL)
20
10
20
10
0
-50
0
50
0
-50
100
0
50
100
周囲温度[℃]
周囲温度[℃]
OUT_HLDO ロ ー ド レ ギ ュ レーシ ョ ン
(入出力電位差 0.4V)
OUT_LLDO ロ ー ド レ ギ ュ レーシ ョ ン
3.4
OUT_LLDO [V]
16.0
OUT_HLDO [V]
100
15.5
15.0
14.5
3.3
3.2
3.1
3.0
0
10
20
30
40
0
出力電流[mA]
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100
200
300
出力電流[mA]
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VO_1IN & OUT_HLDO 波形
Vcom Amp 入力バ イ ア ス電流
1.0
15 .6V
10mV/div
VO_1IN[mV]
1.5
VO5[mV]
VcomAmp入力バイアス電流[uA]
2.0
0.5
15 .2V
0.0
-5 0
0
50
1 00
150
0
周囲 温度 [℃ ]
10
LV-Ido response
- 4 00
Io[mA]
100mA/div
Io[mA]
10mA/div
10mV/div
V_LVLDO[mV]
20mV/div
HV-Ido response
V_HVLDO[mV]
5
time[us]
- 2 00
0
200
400
tim e[us]
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600
800
-100
0
100
200
300
time [u s]
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パ ッ ケージ外形寸法図
9. 00 BSC.
0.05 S
64
9.00 BSC.
①
1 PIN INDEX
S
TOP VIEW
SEATING PLANE
0.50 BSC.
0.61
0.23±0.05
0.45
6.80±0.10
DETAIL
0.65~0.70
0.90 Max
6.80±0.10
0.05 Max
0.20 REF.
0.50±0.05
SIDE VIEW
0.60
①
64
R 0.09 MIN.
0.50±0.05
Pin1 ID
R 0.20
BOTTOM VIEW
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Unit : mm
30/32
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基本ラ ン ド パ タ ーン設計例
下記に QFN64PKG 品の基板 ラ ン ド パ タ ーン設計例を示 し ます。
9.6
7.1
* 本フ ッ ト パ タ ーンは例です。 基板設計の際には実装検討を十分に行っ て く だ さ い。
7.1
0.95
C 0.3
0.72
0.95
0.5
0.23
0.95
9.6
単位 : mm
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諸注意 と お願い
1. 本資料に記載 さ れた製品の仕様は、 予告無 く 変更す る 場合がご ざい ます。
2. 本資料に記載 さ れた回路図は、 あ く ま で も 応用例 と し て掲載 さ れてお り ます。 従っ て、 お客様の設計に
おかれま し ては十分な注意をお願い致 し ます。 ま た、 文中の誤 り につ き ま し て も その責を負いかねます。
誤 り が発見 さ れ ま し て も 、 直ちに修正で き ない場合がご ざい ますので、 ご了承 く だ さ い。
3. 本資料には、 弊社の著作権、 ノ ウ ハ ウ 等が含まれてお り ますので弊社に こ と わ り な く 、 複製、 又は第三
者に公開 し ない よ う にお願い申 し 上げ ます。
4. こ の製品を使用 し た こ と に よ り 、 第三者の工業所有権に係 る 問題が発生 し た場合、 弊社製品の構造製法
及び機能に直接係 る 物以外につ き ま し ては、 その責を負いかねますので ご了承 く だ さ い。
5. 本製品は一般的な電子機器に使用す る こ と を前提 と し てお り ます。 従っ て極めて高い信頼性を要求 さ れ
る 用途 (人命に直接係 る 医療機器、 宇宙機器、 原子力制御機器な ど) には、 使用 し ないで く だ さ い。 又、
こ れ以外で も 輸送機器の制御 と 安全性に関す る 装置、 交通信号、 各種安全装置等にご使用の際には、 適
切な措置を講 じ た う えで ご使用 く だ さ い。
6. 弊社は製品の品質及び信頼性の向上について最大限の努力をは ら っ てお り ますが、 半導体製品はわずか
なが ら あ る 確率を も っ て故障が発生いた し ます。 弊社製品の故障に よ り 、 社会的、 公的な損害等を引 き
起 こ す こ と の無い よ う に、 十分な冗長設計、 誤動作防止設計等を行っ て く だ さ い。
7. 本製品は、 耐放射線設計は行われてお り ませんので、 ご注意願い ます。
8. 本製品が、 外国為替及び外国貿易管理法の規定に よ り 戦略物資等に該当す る か否かは、 お客様におかれ
ま し て判断をお願い致 し ます。
9. 本製品は端子間が異物の混入等に よ り シ ョ ー ト さ れた場合、 絶対最大定格を超え る 電圧の印加、 ま たは
誤作動に よ り 半導体製品 も し く は周辺部品が破壊す る 可能性があ り ます。 破壊に よ り 発煙、 発火の恐れ
があ り ますので、 ヒ ュ ーズ等、 保護部品に よ る 安全対策を施す よ う お願い致 し ます。
お問い合わせ先
ザインエレクトロニクス株式会社
E-mail : [email protected]
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