ALPS REPORT - Alps Electric Co., Ltd.

(2012年2月29日現在)
■ 会社の概要
社 名
英文社名
本 社
アルプス電気株式会社
ALPS ELECTRIC CO., LTD.
〒145-8501
東京都大田区雪谷大塚町1番7号
TEL. (03) 3726-1211
(大代表)
(03) 5499-8026(IR部門直通)
1948年11月1日
23,623,571,711円
181,559,956 株
設 立
資本金
発行済株式総数
■ 株主メモ
事業年度
基準日
第 79期 第3四半期報告書
アルプス電気株式会社 2012年3月1日発行
NO.146
毎年 4月1日から翌年3月31日
定時株主総会権利行使確定日 毎年3月31日
期末配当金支払株主確定日 毎年3月31日
中間配当金支払株主確定日 毎年9月30日
その他あらかじめ公告して定めた日
毎年6月下旬
電子公告により、
当社ホームページ
(http://www.alps.com/j/ir/index.html)
に
掲載します。
なお、
やむを得ない事由により、
電子公告ができない場合は、
日本経済新聞に
掲載します。
定時株主総会
公告掲載
東京(第一部) 証券コード 6770
上場証券取引所
1単元の株式数
100株
株 主 名 簿 管 理 人 及び
特別口座の口座管理機関
同連絡先
ALPS REPORT
三菱UFJ信託銀行株式会社
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
〒137-8081 東京都江東区東砂七丁目10番11号
ホームページ
http://www.tr.mufg.jp/daikou/
三菱UFJ信託銀行証券代行部
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0120-244-479( 24時間受付)
ユングフラウ
皆様へ
Top Message
代表取締役社長
春寒しだいに緩む季節となりましたが、皆様におかれ
ましては、
ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
2011年における世界経済は、
欧州債務問題の深刻化や
米国債の格下げ、
中国の金融引き締め政策などによる景気
の減速懸念が広がりました。日本経済におきましても、
電子化がEV・HEVを最先端として更に進展する見通しで
あり、センサや高周波部品などをはじめとする固有技術
を活かした独自の製品開発に注力してまいります。
(株)
産業革新機構の出資を受けて、設立より1年半が
東日本大震災に伴う生産停滞は昨秋にかけて回復した
経過したアルプス・グリーンデバイス
(株)
では、
ノートパソ
ものの、海外経済の変調や歴史的な円高に加え、タイの
コンやスマートフォンの消費電力低減を目的に小型電源
洪水の影響などから景気は足踏み状態に陥り、
また、
政府の
用部品の採用が、徐々に増えております。更に、自動車用
財政再建につながる具体的な方策は見られず、
依然として
の電流センサや次世代電力計向け部品などでも、
省エネ
先行き不透明感を拭いきれない状況が続いております。
ビジネスの拡大に伴う大きな伸びを期待しております。
当エレクトロニクス業界においては、東日本大震災
昨今の長引く円高から、生産の海外移転を進める企業
やタイの洪水の影響のみならず、
テレビやパソコンなど
も増えていますが、当社としては、製造現場を持たず
の民生機器向けの電子部品が伸び悩みました。この結果、
して新技術、新製品は生まれないとの信念の下、雇用
当第3四半期の業績については、
為替の円高基調が続いて
確保のためにも「ものづくり」を日本に残すよう、あら
いる影響もあり、売上・利益ともに前年同期実績には
ゆる努力を続けていく所存です。
及びませんでした。
当期も残すところわずかとなりましたが、現在の厳しい
さて、昨今ではスマートフォンやタブレット型端末の
環境下においても継続して拡販活動を推進するととも
市場が拡大しています。当社では、これらの操作部分に
に、業績回復に向けた施策を更に加速させ、売上と利益
使用されるタッチパネルが順調に売上を伸ばし、また、
の向上に取り組んでまいります。
スマートフォンのカメラに用いる電子部品も受注が
増えております。今後、両製品とも大きく伸びると予想
しており、徹底した自動化を図ることで効率的な生産を
1
行ってまいります。車載関連製品については、自動車の
皆様には、今後ともより一層のご支援とご鞭撻を賜り
ますよう、よろしくお願い申し上げます。
2012年3月
2
話題の新製品
この 3カ月間に、新たに発表した新製品を紹介します。
ヘルスケア機器に最適
タクトスイッチ サイドプッシュ™ミッドマウントタイプ
携帯電話に代表されるモバイル
シュ™ ミッドマウントタイプ 「SKSNシリーズ」 を開発し、量産
を開始しました。
本シリーズは、当社タクトスイッチ® が持つ好感触の操作性
に加え、基板面から高さ1.35 mm の低背を実現し、小型・薄
型化に貢献するとともに高い強度と防塵性を誇っています。
[主な用途] ◎血糖値計や歩数計などのヘルスケア機器
◎ポータブルオーディオ、携帯電話などのモバイル機器
◎キーレスエントリーシステム
◎その他電子機器の側面操作用
白物家電に応用
静電容量式湿度センサ
家電製品や携帯機器には、安全
で快適な環境と操作性を実現する
ために、数多くのセンサが搭載さ
れています。
エアコンや空気清浄機向けには、
湿度を正確に検知するために湿度
センサが用いられます。従来の湿度センサでは、測定環境に
よっては、検知精度が安定しないという課題がありました。
この課題を解決すべく、当社固有のMEMS※プロセス技術
3
本シリーズは、業界トップクラスの小型・薄型化を実現し、乾
燥状態の低湿度から結露に近い状態の高湿度まで幅広い領域
で、優れた検知精度を達成しています。
[主な用途] ◎エアコン、空気清浄機、加湿器などの家電製品
◎健康管理アプリケーションなどのヘルスケア機器
※MEMS(Micro Electro Mechanical Systems = 微小電気機械システム)とは、半導体
の微細加工技術を駆使して機械部品と電子回路を集積した、マイクロレベルの構造を持つ
部品やシステムの総称
スマートフォンに搭載
オートフォーカス用 VCM アクチュエータ
携帯電話やスマートフォンのカ
メラは高画素化が進むとともに、
オートフォーカス機能の需要が高
まっています。また、これら機器
の薄型化に伴い、カメラモジュー
ルの小型・低背化が進んでいます。
これらのニーズに対応すべく、携帯電話やスマートフォン
向けにオートフォーカス用VCM(ボイスコイルモータ) アク
チュエータ(駆動装置) 「ATMC2Z シリーズ」 を開発しました。
本シリーズは、VCM 方式を採用したアクチュエータです。
永久磁石の磁界に置かれたコイルへ電気を流すことで推進力
を発生させるVCM は、オートフォーカス時に画像のピントを
合わせるためのレンズを上下させる働きを担っています。
これまで培った当社固有の機構設計技術を活かし、外形
8.5 mm 角、高さ3.9 mmという小型・低背構造を実現し、カメ
ラモジュールの省スペース化を可能にしました。
今後、携帯電話やスマートフォンの普及・拡大とともに搭載
需要増加が見込まれるアクチュエータは、更に生産能力を増
強していきます。
[主な用途] ◎携帯電話、スマートフォン
4
ALPS Now
機器は、ますます小型・多様化が進
んでいます。
とくに、血糖値計や歩数計など
のヘルスケア製品は、健康志向の
高まりとともに、一般家庭への広
がりを見せており、ハンディー型も普及してきています。これ
らの機器に搭載されるスイッチは、小型・薄型化への対応に
加え、屋外での使用に対応できる防塵性など高い信頼性が求
められています。
こうしたニーズに対応すべく、タクトスイッチ® サイドプッ
を活かし、静電容量式湿度センサ 「HSHCA シリーズ」 を開発
しました。
クローズアップ・アルプス
CLOSE 複数の技術を統合し、アルプスの強みを発揮
UP 車載電装製品 その2
車載用Bluetooth™ モジュールとはどのような
ものですか。
[Bluetooth™ モジュール/タッチパッド]
A2
車室内において、主に携帯電話などを手で持たずに、ハン
ズフリーフォンとして通話を可能にする無線通信機です。
当社固有のシミュレーション評価技術※2や高密度実装技
Close Up ALPS
「安全性」と「快適さ」を追求した車載電装製品を紹介する2 回
目。今号では、車室内が複雑・多機能化するなか、運転者の安全
な操作を実現する2 つの製品に焦点を当てます。
術が支えています。本製品は、2000 年11月に世界で初め
て認証を取得し、2003 年より車載向けの生産を開始して
います。2011年 9月現在、累計出荷数は約 2,000 万個を
豊富なバラエティーのなかで、特に注目する製品は
何ですか。
A1
突破、その豊富な納入実績が強みです。
世界で広く採用されている車載用 Bluetooth™ (ブルー・
トゥース)モジュールや、アウディ社のAudi A8 ※1 に搭載
されているタッチパッドなどがあります。前者は当社の高
周波技術の長年の蓄積が活きており、関連製品も豊富で
Audi A8 に搭載されてい
るタッチパッドはどのよう
なものですか。
す。後者もパソコンなどの民生用途で培った技術を応用し
ています。
車載用
車載
用
Bluetooth™ モジュール
A3
T LKING
TA
volume
カーナビなどが設置されている
センターパネル下部に搭載され
た、数センチ四方の表示機能を
兼ね備えた入力デバイスです。手
書き文字入力やディスプレイ上
のアイコン選択などが可能です。
例えば、カーナビの目的地検
索 やラジオ、CD、TV、ハンズフ
リーフォンなどの操作が直感的
に行えます。当社が長年培って
きた静電容量センシング技術※3
を活かし、高機能化・複雑化する
車載機器の安全で快適な操作に
貢献します。
代表的な車載電装製品
タッチパッド
用語解説
※1 Audi A8
ドイツの自動車メーカー、アウディ社が製造する高級乗用車。
※2 シミュレーション評価技術
車載品質基準に準じた製品評価の他に、求められる性能を発揮できるよう、
コンピュータソフトを用いて仮想実験する技術。長年培った実績データと独
自ソフトウェアの開発により、短期間で最適な製品開発が可能です。
5
※3 静電容量センシング技術
電気エネルギーを蓄えた導体に、誘電性 (電子を引き付ける性質)を持つ人
間の指が近接すると、電気エネルギーが人間に流れ込み、導体内の静電容
量が変化します。この静電容量の変化から、指の位置・動作を検出する技術
です。この導体がタッチパッドやグライドポイント™ です。
6
トピックス
2011年
11月
視察を終え、
「 日本の製造業の強さ、可能性を示すものだ」との
●
●
●
12月
日本ファシリティマネジメント推進協会により
当社が第6回
「日本FM大賞」
受賞決定
●「エコプロダクツ2011」
で日本政策投資銀行が、
新防災格付けの投資適用初事例として当社を紹介
●
2012年
1月
コメントがありました。
■ 日本ファシリティマネジメント推進協会により当社が
第6回「日本FM※1大賞」受賞決定
Topics
●
タクトスイッチ ® サイドプッシュ TMを発表
北原工場、宮城県職業能力開発協会より技能
検定功労事業所として表彰
静電容量式湿度センサを発表
米国自動車部品工業会
(OESA)
代表が古川工場
を視察
2011年12月14日、当社は、日本ファシリティマネジメント
推進協会
(JFMA)
が発表する第6回「日本FM大賞」で、優秀FM賞
受賞が決定しました。
この賞は、FMに関する優れた業績や、功績のあった組織や
個人などに贈られるものです。
当社は従来から執務環境の改善やフリーアドレスの導入など、
FM的活動を継続的に行ってきたことに加えて、新本社ビル完成
●
●
スマートフォン関連への設備投資、
大幅増額へ
高精度磁気センサを発表
を機に、競争力のあるオフィスづくりや地域への配慮など、経営
と連携した活動の展開が評価されたものです。なお、授賞式と
事例発表が2月9日に行われました。
(注)
下線のトピックスを以下に詳しくご報告しています。
■ 北原工場、宮城県職業能力開発協会より技能検定功労
事業所として表彰
※1 FM(ファシリティマネジメント)とは、企業・団体等が組織活動のために施設とその
環境を総合的に企画、
管理、活用する経営活動のこと
■ スマートフォン関連への設備投資、大幅増額へ
従来の携帯電話がスマートフォンやタブレット型パソコン
2011年11月22日、宮城県大崎市の北原工場が、宮城県職業
に急速にシフトしている現状を受け、片岡社長が、各マスコミ
能力開発協会より技能検定功労事業所として表彰されました。
へ の 年 頭 のインタビュー の 中 で、需要拡大に対応するために
この表彰式は、宮城県内の業界の振興・発展に寄与した技能
スマートフォン関連の投資を増やす旨、言及しました。
者や職業能力開発に貢献した者・団体・事業所を表彰することに
搭 載 さ れ るタッチパネル やカメラ のオートフォーカス に
より、広く地域社会に技能尊重の気運を浸透させ、技能者の地位
必要なVCM(ボイスコイルモータ)などの電子部品の受注が
及び技能水準の向上を図るために行われるものです。
今回、
北原工場は、
毎年多くの社員が同協会主催の技能検定を
増えています。それらの生産を担う長岡工場(新潟県長岡市)
や古川工場(宮城県大崎市)、中国の各工場に新設備を導入し、
受験し、かつ多数の合格者を輩出している点が高く評価された
効率化に向けて徹底した自動化を実現する計画です。当社の
ものです。
年間設備投資額は200∼300億円ですが、
スマートフォン関連
に重点投資を行う予定です。
■ 米国自動車部品工業会(OESA)代表が古川工場を視察
2011年11月28日、米国自動車部品工業会(OESA)のニール・
デコッカ代表が、東北地方太平洋沖地震で被災した東北地方の
自動車産業の復旧状況の確認のため、宮城県大崎市の古川工場
を視察しました。
当日は、生産再開までの当社の取り組みの説明を受けた後に、
お詫びと訂正
前号145号の「特集 CEATEC JAPAN 2011出展
(P15)
電流センサ/W-LANモジュール 1行目」に一部誤りがありました。
正しくは下記の通りです。
(誤) 当社のリカロイTM技術を応用した
↓
(正) 当社の薄膜プロセス技術を応用した
工場内を見学しました。当社並びに宮城県内の他の企業の工場
7
8
業績ハイライト
連結業績の概況 2011年4月1日から2011年12月31日まで
当第3四半期連結累計期間の当社グループにおける
連結業績は、売上高3,889億円(前年同期比6.4%減)、
100億円
(前年同期比42.7%減)、四半期純利益は8億円
(前年同期比89.8%減)となりました。
営 業 利 益117億円(前年同期比50.8%減)、経 常 利 益
1株当たり四半期純損益
円
億円
5,000
Financial Highlights
売上高
4,521
4,000
4,155
3,661
前年同期比
3,889
60
前年同期比
265億円減
39.37円減
43.83
40
3,000
20
4.46
2,000
0
1,000
0
△40.69
2008/12
2009/12
2010/12
-300
2011/12
営業損益・営業損益率
△207.70
2008/12
2009/12
2010/12
2011/12
4,176
4,140
4,149
2009/12
2010/12
2011/12
総資産
億円
営業損益率(右目盛り)
300
億円
%
15
238
前年同期比
120億円減
200
10
5.7
117
100
5,000
4,313
前年同期比
8億円増
4,000
3,000
5
2,000
3.0
0
-100
△1.6 △16
△72
2008/12
△0.5
2009/12
2010/12
2011/12
0
1,000
0
-5
四半期純損益
2008/12
純資産・自己資本比率
億円
億円
90
前年同期比
78
自己資本比率(右目盛り)
3,000
%
40
2,237
70億円減
60
2,000
32.9
1,762
25.0
1,860
26.6
1,805
前年同期比
54億円減
30
25.8
20
30
8
1,000
10
0
△72
-400
△372
2008/12
2009/12
2010/12
2011/12
0
2008/12
2009/12
2010/12
2011/12
0
(注)単位は億円未満切り捨て。よって、グラフ中の数値に差異が生じる場合があります。
9
10
財務情報
電子部品事業
■ AUTO(Automotive)事業本部
●売上高
●売上高構成比
億円
927
1,000
Financial Data
1,500
AUTO
1,004
25.8%
500
0
●売上高構成比
その他
億円
2,500
2,273
2,000
2,023
1,500
物
物流
業
音響製品
事業
52.0%
電子部品
事業
1,000
■ HM&I(Home, Mobile & Industry)事業本部
●売上高
●売上高構成比
億円
500
1,500
0
2011/12
当 事 業 本 部 が 手 掛 け る 車 載 関 連 市 場 に お い て は、タイ の
洪水の影響により部材調達や製品販売の一部に影響があった
も の の、当 社 のグローバル生産・販売ネットワーク を 活 か し、
おおむね順調に増加基調で推移しました。
この結果、
当第3四半期連結累計期間における当事業本部の
売上高は1,004億円(前年同期比8.3%増)
となりました。
幅広い領域で活躍する主力製品
●売上高
2010/12
2010/12
2011/12
1,345
1,018
1,000
26.2%
500
当エレクトロニクス業界においては、東日本大震災に伴う
サプライチェーンの寸断から回復したものの、海外経済の変調
やタイの洪水の影響などから景気は減速感を強め、テレビや
パソコンなどの民生機器向けの電子部品が伸び悩みました。
また、為替の円高基調が続いている影響もあり、売上高・利益
ともに前年同期実績を下回る結果となりました。
この結果、電子部品事業の売上高は2,023億円(前年同期比
11.0%減)
、営業利益は32億円(前年同期比68.4%減)となり
ました。
11
0
HM&I
2010/12
2011/12
当事業本部が主に手掛ける民生市場では、スマートフォン
市場が急成長する一方、家庭用ゲーム機器向けユニット製品
やテレビ、
パソコンなどのデジタル機器向けの電子部品が低調
に 推 移 し ま し た。ま た、スマートフォン 向 け のタッチパネル、
スイッチ、
カメラモジュールなどのコンポーネント製品について
は、新規顧客開拓を推進しましたが、円高や原材料価格の高騰
などの影響を受けました。
この結果、
当第3四半期連結累計期間における当事業本部の
売上高は1,018億円(前年同期比24.3%減)
となりました。
12
財務情報
音響製品事業(アルパイン株式会社)
●売上高
連結財務諸表(要約)
●売上高構成比
連結貸借対照表
その他
億円
1,455
1,500
1,436
物
音響製品
事業
36.9%
電子部品
事業
A
500
2010/12
2011/12
自動車業界は、東日本大震災からの回復途上にありましたが、
タイの洪水の影響により生産計画の見直しを余儀なくされ
ました。
音響製品事業
(アルパイン
(株)
・東証一部)
では、
こうした
状況下でも製品の安定供給に努め、製品の販売や新製品開発を
推進しました。
以上の結果、
音響製品事業の売上高は1,436億円
(前年同期比1.4%減)
、営業利益は45億円(前年同期比53.5%
減)
となりました。
●売上高
●売上高構成比
その他
億円
360
358
物流事業
音響製品
事業
2010/12
9.2%
2011/12
物流事業
(
(株)
アルプス物流・東証二部)では、東日本大震災
に伴うサプライチェーンの混乱や電力供給制限、
またタイの洪水
の影響により、不安定な事業環境が続きました。このような中、
新規・深耕拡販を推進するとともに、貨物量に合わせた運営体制
の効率化に取り組みました。以上の結果、物流事業の売上高は
358億円
(前年同期比0.3%減)
、営業利益は28億円(前年同期比
7.3%減)
となりました。
13
2,578
1,585
1,571
有形固定資産
1,092
1,150
無形固定資産
98
95
投資その他の資産
資産合計
394
325
4,275
4,149
負債の部
B
流動負債
1,526
1,908
固定負債
840
435
負債合計
2,367
2,343
株主資本
1,354
1,327
その他の包括利益累計額
△200
△257
752
736
純資産合計
1,907
1,805
負債純資産合計
4,275
4,149
電子部品
事業
100
0
2,689
少数株主持分
300
200
流動資産
固定資産
純資産の部
物流事業(株式会社アルプス物流)
400
第79期
第3四半期連結会計期間末
('11.12.31)
資産の部
1,000
0
第78期
連結会計年度末
('11.3.31)
Financial Data
(単位:億円)
A 流動資産
流動資産は、現金及び預金の減少と、受取手形及び売掛金、
たな卸資産の増加により、前連結会計年度末と比べ111
億円減少の2,578億円となりました。
B 流動負債
流動負債は、短期借入金、支払手形及び買掛金の増加に
より、前連結会計年度末と比べ381億円増加の1,908億円
となりました。
14
財務情報
連結財務諸表(要約)
設備投資・研究開発・減価償却・たな卸資産の推移
■電子部品 ■音響製品 ■物流 ■その他
連結損益計算書
第78期
第79期
第3四半期累計 第3四半期累計
前年同期比
増減
(単位:億円)
(’
10.4.1∼
’
10.12.31)
(’
11.4.1∼
’
11.12.31)
売上高
4,155
3,889
△ 265
売上原価
3,314
3,187
△126
売上総利益
841
701
△139
販売費及び一般管理費
603
584
△18
営業利益
238
117
△120
14
17
3
営業外収益
営業外費用
34
△42
174
100
△74
特別利益
35
17
△17
特別損失
14
17
2
税金等調整前四半期純利益
195
100
△94
法人税、住民税及び事業税
48
41
△6
法人税等調整額
21
30
8
少数株主利益
46
20
△26
四半期純利益
78
8
△70
経常利益
333
売上高比率(右目盛り)%
億円
250
6
230
7.4
247
5.1
6
4.4
160
250
150
155
200
3.5
150
5
200
6.4
136
3.3
4
−179
3
−78
100
2
100
2
50
50
−32
0
−28
4
2008/12 2009/12 2010/12
−48
0
12
3
0
2011/12※
2008/12 2009/12 2010/12
研究開発費
1
0
2011/12※
たな卸資産
売上高比率(右目盛り)%
億円
350
8
億円
800
前年同期比
増減
(’
10.4.1∼
’
10.12.31)
(’
11.4.1∼
’
11.12.31)
125
28
△96
△114
△83
30
11
△55
△66
7.2
670
675
6.1
250
224
212
6
211
601
600
539
5.4
5.1
−406
200
四半期包括利益
4
3.7
3.7
127
300
その他の包括利益合計
145
326
第78期
第79期
第3四半期累計 第3四半期累計
少数株主損益調整前四半期純利益
8
300
包括利益計算書※
(単位:億円)
売上高比率(右目盛り)%
億円
350
77
減価償却費
Financial Data
A
設備投資額
A 売上高
車載関連やスマートフォン向けは増加したものの、デジ
タル機器向け部品が低調だったことや、
円高の影響により、
3,889億円
(前年同期比265億円減)
となりました。
400
2
200
100
−125
−249
50
0
0
2008/12 2009/12 2010/12
※平成23年3月期より包括利益計算書の作成及び包括利益・その他の包括利益の内訳を
開示することになりました。
4
−83
150
2011/12
0
14
0
0
2008/12 2009/12 2010/12
2011/12※
※内訳には連結消去を含んでおりません。
(注)単位は億円未満切り捨て。よって、表中の数値に差異が生じる場合があります。
15
16
株主広場
数字で読み解くアルプス
株式情報
電子部品事業における設備投資額
・
・
・244億円
億円
300
295
294
発行済株式総数
500,000,000 株
181,559,956 株
■ 大株主の状況(2011年9月30日現在)
株主名
株式数
持株比率(%)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 17,812,500
9.81
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 16,915,600
9.32
全国共済農業協同組合連合会
5,400,000
2.97
三井住友海上火災保険株式会社
4,176,400
2.30
株式会社東芝
4,075,200
2.24
■ 所有者別分布状況(2011年9月30日現在)
263
250
会社が発行する株式の総数
244
証券会社
5.5%
(予定)
166
200
その他
1.3%
企業
10.3%
150
電子部品事業に
おける設備投資額
119
100
244
50
0
Information
デジタル技術の進展に代表される急速な技術革新や新興国の
追い上げによる販売競争の激化に対応すべく、当社では新製品の
開発・増産・自動化などを主な目的に、設備投資を行っています。
近年では、大きな脚光を浴びるスマートフォン関連市場の好調
な受注に対応するために、
タッチパネルやカメラのVCM
(ボイス
コイルモータ)
などを中心に、
積極的な投資を行っています。
■ 株式状況
億円
2007/3
2008/3
2009/3
2010/3
2011/3
発行済株式総数
個人 181,559,956株
23.7%
2012/3(予定)
株主 Q&A
株主の皆様から
よく頂くご質問とその答えをご紹介します。
金融機関
39.6%
外国人
19.6%
(注)その他は、自己名義株式と保管振替機構名義
の失念株式です。
(注)個人は、個人・持株会名義の株式です。
IR情報Webサイトのご案内
IR情報
直近の財務諸表から
よく頂くご質問まで、
分かりやすいメニュー
Q 円高の進行に伴い、為替レートを見直しましたか。
A 2011年10月31日に第2四半期決算発表に合わせて
通期業績予想修正を行った際、為替レートを対ドル
75.0円、対ユーロ100.0円に見直しました。
構成で必要な情報を
入手できます。
2012
年の主なIR活動の
カレンダーも掲載
しているのでご確認
ください。
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当社株式に関連する
新しいニュースが
掲載されている
コーナーです。
http://www.alps.com/j/ir/index.html
Q タイの洪水の影響はありますか。
A 当社は、タイ国内に納入先があるため、一部に納期の
調整などが生じました。しかし、同国内には生産拠点は
ありませんので、
大きな影響はありません。
IRニュース
表紙の
写真から
ユングフラウ(4,158m)。スイスの中央部に位置し、
世界自然遺産に登録されているアルプス山脈の名峰。
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