ALPS REPORT NO.150 - Alps Electric Co., Ltd.

■ 会社の概要
社 名
英文社名
本 社
設 立
資本金
発行済株式総数
■ 株主メモ
事業年度
基準日
定時株主総会
公告掲載
(2013年2月28日現在)
アルプス電気株式会社
ALPS ELECTRIC CO., LTD.
〒145-8501
東京都大田区雪谷大塚町1番7号
TEL. (03) 3726-1211
(大代表)
(03) 5499-8026(IR部門直通)
1948年11月1日
23,623,571,711円
181,559,956 株
NO.
毎年 4月1日から翌年3月31日
定時株主総会権利行使確定日 毎年3月31日
期末配当金支払株主確定日 毎年3月31日
中間配当金支払株主確定日 毎年9月30日
その他あらかじめ公告して定めた日
毎年6月下旬
電子公告により、
当社ホームページ
(http://www.alps.com/j/ir/index.html)
に
掲載します。
なお、
やむを得ない事由により、
電子公告ができない場合は、
日本経済新聞に
掲載します。
上場証券取引所
1単元の株式数
100株
株 主 名 簿 管 理 人 及び
特別口座の口座管理機関
三菱UFJ信託銀行株式会社
同連絡先
ALPS
REPORT 150
第 80期 第3四半期報告書
アルプス電気株式会社 2013 年 3 月 8 日発行
東京(第一部) 証券コード 6770
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
〒137-8081 東京都江東区東砂七丁目10番11号
ホームページ
http://www.tr.mufg.jp/daikou/
三菱UFJ信託銀行証券代行部
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1. 住所変更、買取・買増請求その他各種お手続きにつきましては、原則、
お取り引きの
ある証券会社などにお問い合わせください。
2. 特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきましては、三菱UFJ信託
銀行が口座管理機関となっておりますので、三菱UFJ信託銀行証券代行部にお問い
合わせください。
3. 未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行本支店でお支払いいたします。
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三菱UFJ 信託銀行証券代行部 テレホンセンター
お問い合わせ
0120-232-711
(受 付 時 間:土・日・祝 祭日を除く平日 9:00 ∼ 17:00)
住所変更等諸届用紙ご請求
0120-244-479( 24時間受付)
この印刷物に使用している用紙は、森を元気にするための間伐と
間伐材の有効活用に役立ちます。
鹿島槍ヶ岳
皆様へ
Top Message
代表取締役社長
朝夕の寒さも和らぎはじめ、春の訪れが感じられる
季節となりましたが、皆様におかれましては、ますます
ご健勝のこととお慶び申し上げます。
ものの、
民生市場全体では今後も厳しい状況が続くと予想
されることから、
業績予想の下方修正を行いました。
また、
第3四半期の決算発表と同時に、今後の収益改善
2012年の世界経済は、欧州で政府債務危機を背景と
施策も発表しました。当社事業の良質化を目的として、
する金融不安が再燃してマイナス成長となり、米国では、
今年度中に不採算製品の整理・縮小および過剰生産能力
期限切れを迎える大幅減税と、国の債務の上限問題から
の削減を実施します。また、車載市場向け製品の拡大や
成る、いわゆる「財政の崖」によって先行きが懸念される
スマートフォン関連製品の強化、さらにセンサビジネス
な ど、大 き な 下 振 れ リ ス ク が 絶 え な い 状 況 が 続 き ま
の拡大やグローバル生産・開発拠点の拡充などの施策を
した。また、中国をはじめとする新興国にも欧州経済の
行い、経営構造改革および生産革新を一層加速させ、
確実
減速が波及し、
経済成長率が低下しました。
に成果へと結びつけてまいります。
日本経済におきましても、
2011年3月に生じた東日本
3月で終了する当期の業績は、当初予想した利益を
大震災による落ち込みから、
2012年夏場にかけて回復に
達成することが難しい見通しであることから、株主の
向 か い ま し た が、海 外 景 気 が 減 速 す る な か で 大 幅 な
皆様には誠に申し訳ございませんが、期末の配当は見送
輸出の減少や、
予想を上回る円高により、
年央から景気は
らせていただきたいと考えております。
下向きとなりました。以降、世界的な先行き不透明感が
依然として続いております。
電子産業は現在、業界の勢力図や産業構造が大きな
変革を迎えて、まさに転換期にあります。厳しさが依然
当エレクトロニクス業界におきましては、このような
として続くなか、会社一丸となってより一層の危機意識
世界景気の減速に加え、新興国メーカーの台頭や需要先
と緊張感を持ち、売上と利益の向上に努力していく所存
食いによる各社テレビ事業の悪化は、企業経営に深刻な
です。
打撃を与えました。また、
スマートフォンが大きく伸びる
一方で、パソコンやゲーム、デジタルカメラ、オーディオ、
さらにはナビゲーションの市場を侵食したこともあり、
皆様には、今後ともより一層のご支援とご鞭撻を賜り
ますよう、よろしくお願い申し上げます。
2013年3月
デジタル民生機器向け電子部品が伸び悩みました。
この結果、
当第3四半期の業績につきましては、
売上・
利益ともに期初に立てた予想を下回る結果となりま
した。昨今、2012 年に比べて若干の円安傾向ではある
1
2
話題の新製品
新たに発表した新製品を紹介します。
良好な操作フィーリングと優れた堅牢性を両立
車載向け多機能操作デバイス
快適なカーライフに必須の
[主な用途] ◎カーナビゲーション、カーオーディオ、カーエアコンなどの操作
独自技術で世界最先端の薄型化を実現
F2タイプ静電容量式タッチパネル
タ ッ チ パ ネ ル は、ス マ ー ト
フォンやタブレット型端末など
のモバイル機器、携帯ゲーム機、
タッチ操作が可能な最新のパソ
コンなど、多くのデジタル機器
に普及し、私たちの日常生活に
不 可 欠 な も の と な り ま し た。
このようななか、モバイル機器向けのタッチパネルには、大画面化や
高精細化とともに、一層の薄型化及び軽量化が求められています。
3
静電容量方式と比べ半分以下の薄型化を実現したF2タイプタッチ
パネルを開発、量産を開始しました。
本製品は、独自の配線技術を開発したことで、従来2枚必要だった
透明電極フィルムを1枚にし、業界最先端の薄さを実現。ガラス、プラ
スチック基板双方に対応可能であり、平面のみならず、3次元形状や加
飾などのさまざまなニーズに応えていきます。
[主な用途] ◎スマートフォンやタブレット型端末などのモバイル機器
長時間駆動のパソコンに最適な高効率パワーインダクタ
リカロイTMパワーインダクタ
薄型ノートパソコンやタブ
レット型端末には、軽量、高機能
化に加え、長時間駆動が求めら
れ て い ま す。そ の た め、CPUや
各種デバイス、そして電圧変換、
電源供給するDC/DCコンバータ
にも消費電力低減が求められて
おり、そこに搭載されるパワーインダクタには、高効率化が必要と
なります。しかし、他社既存品はCPUの低負荷時(パソコンなどの待
機モード時)での電力変換効率に課題がありました。
こうしたニーズを受け、当社子会社のアルプス・グリーンデバ
イス(株)は、リカロイTMパワーインダクタシリーズに新製品を追加。
独自磁性材料である「リカロイTM」をコア材に使用し、電力変換に伴
う損失を低減させ、特に低負荷時での高効率を実現しました。また、
薄いコイル線材に高精度な鍛造加工を施すコイル・端子一体構造を
採用することで、高負荷時での発熱を抑制し、既存品と比べ大電流対
応が可能となりました。
これまで市場で高い評価を受けているパワーインダクタシリーズ
に本製品をラインアップすることで、更に多様な市場ニーズに
応えていきます。なお、本製品の販売は、アルプス電気が担います。
[主な用途]
◎ノートパソコン、
タブレット型端末、
サーバーなどの
DC/DC コンバータ
4
ALPS Now
カーナビゲーション。年々多機能
化が進む一方、ボタンやダイヤル
が増え、操作が煩雑になっていま
す。また、視認性の向上やTVの快
適な視聴などのため、ディスプレ
イの大型化などが進み、ダッシュ
ボード上に設置する製品も出始めてきました。これらのカーナビ製
品に対応するために、ナビの操作には安全性の観点から手元での確
実な操作性が求められています。当社では、この操作性の問題を解決
するため、複数操作を一つのデバイスで可能とする多機能操作デバ
イスを開発しました。安全操作と同時に好フィーリングと堅牢性を
両立させたのは、業界初と評価されています。
操作の多機能化は8方向及びセンタープッシュを行うスティック
コントローラと回転操作を行うエンコーダを組み合わせることで
実現。また、独自の機構設計技術により重厚かつ滑らかな操作フィー
リングと、最適な軸の太さを用いて車載機器に必要な堅牢性も両立
しています。加えて、センタープッシュ操作部にLEDを内蔵し、照光
による気品に満ちた車室内イメージの創造に貢献します。
当社は、成長著しいスマートフォン市場を中心に、多くのタッチ
パネルの納入実績があり、今後の更なる売上拡大を図るべく、従来の
クローズアップ・アルプス
CLOSE 注目分野への取り組みのご紹介
UP 環境・エネルギー関連市場向け製品
A2
2010年5月、 環境対応製品の開発 • 製造 • 販売を目的とす
るアルプス • グリーンデバイス(株)を設立しました。また、
昨年4月、 アルプス電気が組織改革を実施した際、 技術本
部内にエネルギー関連市場に特化したプロジェクトチーム
Close Up ALPS
地球環境保全ニーズの高まりや昨今の電力事情を背景にして、
電力利用の省エネ化や高効率化が一層求められており、 「環境 •
エネルギー関連市場」 は今後、 更に拡大するとみられています。
当社のこの新たな市場開拓への取り組みをご紹介します。
会社の取り組みを教えてください。
を設置しました。この部門には、 開発機能とマーケティン
グ機能を持たせ、 市場や顧客ニーズに素早くアクションが
とれるように対応しています。
どのような製品が使われていますか ?
A1
ノートパソコンなどの長時間駆動に貢献できる高効率 DC/
DCコンバータ※1向けリカロイ™パワーインダクタや、 エア
各製品の特色や、
今後の展望について
教えてください。
コンなどに取り付けて効率的な室内空調管理などを可能
とする湿度センサなど、 当社製品を単体で使用するケース
もありますが、 長年培った接点 • プロセス • 高周波などの技
術をベースに、 センサなどのデバイスに通信機能を組み合
わせた複合モジュール化を進めています。
例えば、 電力使用状況などが把握できるxEMS (エネル
ギーマネジメントシステム) 用電流センサに、 ワイヤレス
LANモジュールを組み合わせ、 電力消費量などの情報を通
信で飛ばし、 機器コントロールの役割を担っています。
リカロイ™
パワーインダクタ
エネルギーマネジメント用
電流センサ
ワイヤレス
LANモジュール
A3
磁性材料 「リカロイ™」 は、 粉
末化が容易で、 高温度下での
安定性に優れるなどの特色
があり、 電気自動車やハイブ
リッド車向けのコンバータ用
リアクトル※2 など、 小型 •高効
率電力変換デバイスへの応用
が考えられています。また、
長年培った薄膜プロセス技術
や磁性材料技術を生かした電
流センサは、 小電流から大電
流まで対応可能で、 スマート
メータ※3への組み込みを検討
しています。更に、 蓄電池ユ
ニットへの内蔵が検討される
など、 さまざまな用途での活
用が期待されています。
用語解説
※1 DC/DCコンバータ
直流 (DC) 電流の電圧を上げたり下げたりする電力回路のこと。
※2 リアクトル
※3 スマートメータ
従来のアナログ式誘導型電力量計と異なり、 電力をデジタルで計測し、 メー
タ内に通信機能を持たせた次世代電力量計のこと。
バッテリとインバータの間に位置する昇圧コンバータ (電圧を上げる回路)
内の基幹部品のこと。この部品に電流を流すことでエネルギーの蓄積 • 放
出を交互に行い電圧を変換する。電気自動車やハイブリッド車のモータの
高出力化に不可欠。
5
6
トピックス
2012年
11月
■2012年度第3四半期決算発表
●
●
●
12月
●
●
アルプス・ヨーロッパ、
ドイツでの
「エレクトロ
ニカ2012」出展
当社は本年1月31日の第3四半期決算発表に合わせて、電子
部品事業セグメントの収益力回復及び強化を目的とする収益
改善施策を発表しました。
その概要についてお知らせします。
涌谷工場及び同工場所属の当社社員、職業能力
開発協会よりそれぞれ表彰
ねらい
1.
多機能操作デバイス「RKJXW2シリーズ」を発表
1)収益力の回復を目的とする事業内容の良質化
中国国内における「カード用コネクタ装置」の
当社特許に関する訴訟で、
当社勝訴
2)売上と利益の拡大に向けた事業体制の強化
Topics
メキシコ拠点アルコム・エレクトロニクスが
設立20周年
各種施策について
2.
2013年
1月
●
お取引先様との新年懇談会を開催
●
2012年度第3四半期決算発表
1)事業の良質化
今後、電子部品事業の良質化を図るため、以下の施策
を実施します。
①民生その他市場向けビジネスにおける不採算製品群
(注)
下線のトピックスを以下に詳しくご報告しています。
の整理・縮小
②生産規模に見合った過剰生産能力の削減
■メキシコ拠点アルコム・エレクトロニクスが設立20周年
当社とアルパインの合弁会社であるメキシコ・レイノサ市の
製造拠点アルコム・エレクトロニクスが、昨年2月に創立20周年
を迎え、
同11月に記念式典を開催いたしました。
アルパインの製造拠点として設立された同社は、操業当初か
ら当社車載向け製品の委託加工を担当。
1995年には、北米での
車載電装事業の拡大を受け当社も資本参加しました。以来
「アル
プスは一つ」の考え方のもと、当社、アルパインそして、近隣に拠
点を構えたアルプス物流の3社が一体となり、事業運営を続け
ています。同社ではこの20周年を機に、より一層の連携を図り、
アルプスグループの車載電装製品を担う生産拠点として、事業
2)事業体制の強化
売上と利益の拡大に向けた活動を進めるため、事業
体制の強化を図ります。
①堅調に推移する車載市場向け製品の拡大
②需要増が見込めるスマートフォン関連製品の強化
③センサ・ICモジュール 製 品 や 各 種 セ ン サ の 半 導 体
メーカーへの拡販
④顧客密着型によるスピーディーな製品開発と生産の
ためのグローバル生産・開発拠点の拡充
⑤グローバル全体での人員削減
拡大に貢献していきます。
7
8
業績ハイライト
連結業績の概況 2012年4月1日から2012年12月31日まで
当第3四半期連結累計期間の当社グループにおける
連結業績は、売上高4,011億円(前年同期比3.2%増)、営業
(前年同期比48.8%減)、四半期純損失は39億円(前年同
期における純利益は8億円)となりました。
利 益54億円(前年同期比53.8%減)、経 常 利 益51億円
Financial Highlights
売上高
1株当たり四半期純損益
(億円)
4,500
4,155
3,661
3,889
(円)
4,011
前年同期比
122億円増
60
前年同期比
26.53円減
43.83
40
3,000
20
4.46
1,500
0
0
2009/12
2010/12
2011/12
-60
2012/12
営業損益・営業損益率
9
238
5.7
200
6
117
100
3.0
4,176
4,140
4,149
2009/12
2010/12
2011/12
2012/12
2010/12
2011/12
前年同期比
63億円減
5,000
4,000
4,378
3,000
54
1.3
2012/12
2,000
0
1,000
0
-3
四半期純損益
2012/12
純資産・自己資本比率
(億円)
自己資本比率(右目盛り)
(億円)
90
78
前年同期比
2,000
40
1,762
25.0
30
8
(%)
3,000
47億円減
60
1,860
26.6
1,805
25.8
1,917
30
前年同期比
111億円増
25.7
20
1,000
0
-100
前年同期比
228億円増
3
△0.5
△16
2009/12
2011/12
(億円)
(%)
300
-100
2010/12
総資産
営業損益率(右目盛り)
(億円)
0
△22.07
△40.69
2009/12
10
△39
△72
2009/12
2010/12
2011/12
2012/12
0
2009/12
2010/12
2011/12
2012/12
0
(注)単位は億円未満切り捨て。よって、グラフ中の数値に差異が生じる場合があります。
9
10
財務情報
電子部品事業
■車載市場
●売上高
●売上高構成比
(億円)
1,004
1,013
車載市場
900
25.2%
600
300
0
●売上高構成比
その他
(億円)
2,500
2,000
2,023
2,006
1,500
物流事業
物流
事業
車載情報
機器事業
1,000
50.0%
2012/12
車 載 市 場 に お い て は、当 社 の グ ロ ー バ ル生産・販売 ネ ッ ト
ワークを生かし、概ね順調に期初の計画通りに推移しました。自
動車の電子化が、今後も大きく進展する見通しであり、センサ
や高周波部品をはじめとする独自製品の開発に注力し、自動車
メーカー各社に対して技術的イノベーションを提案し続け、積
極的に拡販していきます。
当第3四半期連結累計期間における当市場の売上高は1,013
億円(前年同期比0.9%増)となりました。
安定的な成長が見込まれる当社車載市場向け製品群
●売上高
2011/12
電子部品
事業
■民生その他市場
●売上高
●売上高構成比
(億円)
500
1,200
0
900
2011/12
2012/12
1,018
993
24.8%
600
当エレクトロニクス業界においては、世界景気の減速に加
え、新興国メーカーの台頭などが影響し、デジタル民生機器向け
電子部品が伸び悩みました。直近は円高是正の傾向ではあるも
のの、当第3四半期連結累計期間の業績については、売上・利益
ともに予想を下回りました。
こ の 結 果、当 事 業 の 売 上 高 は2,006億円
(前年同期比0.8%
減)、営業損失は0億円(前年同期における営業利益は32億円)
となりました。
民生その他
市場
300
0
2011/12
2012/12
民生その他市場においては、スマートフォン向けのコンポー
ネント製品について、新規顧客開拓を推進しましたが、円高や顧
客の計画変動などの影響を受け、
売上高・利益ともに前年同期実
績を下回る結果となりました。今後、スマートフォン市場の成長
を的確に捉えた拡販活動の推進と、
節電・省エネ市場の拡大に伴
う新製品の投入を積極的に行っていきます。
当第3 四半期連結累計期間における当市場向けの売上高は
993億円(前年同期比2.5%減)となりました。
(注)
従来の
「AUTO事業本部」
及び
「HM& I 事業本部」は、それぞれ
「車載市場」及び
「民生その他市場」
に表記を変更しています。
11
12
Financial Data
1200
財務情報
車載情報機器事業
(アルパイン株式会社)
●売上高
●売上高構成比
(億円)
1,600
連結財務諸表(要約)
1,436
1,561
連結貸借対照表
その他
物流事業
物流
事業
1,200
38.9%
車載情報
800
A
400
0
2011/12
2012/12
車載情報機器事業(アルパイン(株)
・東証一部)では、主要取引先自動車
メーカーの生産・販売の回復や北米市場での自動車販売が好調に推移した
ため、自動車メーカー向け売上が伸長しました。円高の緩和傾向はあるも
のの、依然、高水準を維持する為替影響や日・米・欧の市販市場での販売競
争が激化したことに加え、自動車メーカー向け純正品の売上構成の変化や
車載用ディスプレイなど部材コストの高止まりが収益を圧迫し、厳しい状
況で推移しました。この結果、当事業の売上高は1,561億円(前年同期比
8.7%増)、営業利益は17億円(前年同期比61.9%減)となりました。
(注)事業名称変更に伴い、従来の「音響製品事業」から「車載情報機器事業」に表記を変更しています。
物流事業(株式会社アルプス物流)
●売上高
400
358
369
流動資産
2,757
2,620
固定資産
1,663
1,757
有形固定資産
1,209
1,310
無形固定資産
93
114
投資その他の資産
359
333
4,420
4,378
流動負債
2,063
1,663
固定負債
426
796
2,489
2,460
資産合計
負債の部
B
負債合計
純資産の部
株主資本
1,360
1,294
その他の包括利益累計額
△206
△168
777
791
少数株主持分
●売上高構成比
(億円)
その他
物流事業
第80期
第3四半期会計期間末
('12.12.31)
資産の部
電子部品
事業
機器事業
第79期
連結会計期間末
('12.3.31)
Financial Data
(単位:億円)
純資産合計
1,931
1,917
負債純資産合計
4,420
4,378
300
車載情報
機器事業
200
9.2%
電子部品
事業
100
0
2011/12
2012/12
物流事業((株)アルプス物流・東証二部)では、新規・深耕拡販を図るとと
もに、運送・保管・輸出入各事業の生産性向上や「絶対品質」の追求など、事
業体質の強化にも取り組みました。また、韓国での物流機能の強化、タイで
第4の拠点開設など、グローバルに拠点及びネットワークの拡充を進め、取
扱貨物量の拡大に努めました。この結果、当事業の売上高は369億円(前年
同期比2.8%増)、営業利益は30億円(前年同期比5.4%増)となりました。
13
A 固定資産
固定資産は、機械装置及び運搬具、ソフトウェア取得等に
伴う無形固定資産の増加と、前払年金費用、建設仮勘定の
減少等により、
前連結会計年度末と比べ94億円増加の1,757
億円となりました。
B 固定負債
固定負債は、長期借入金の増加等により、前連結会計年度末
と比べ370億円増加の796億円となりました。
14
財務情報
連結財務諸表
(要約)
設備投資・研究開発・減価償却・たな卸資産の推移
■電子部品 ■車載情報機器 ■物流 ■その他
連結損益計算書
第79期
第3四半期
前年同期比
増減
(単位:億円)
(’
11.4.1~
’
11.12.31)
(’
12.4.1~
’
12.12.31)
売上高
3,889
4,011
122
売上原価
3,187
3,356
168
701
655
△45
販売費及び一般管理費
584
601
17
117
54
△63
営業外収益
17
15
△1
営業外費用
34
18
△16
経常利益
100
51
△48
特別利益
17
25
7
特別損失
17
8
△8
税金等調整前四半期純利益
100
68
△32
法人税、住民税及び事業税
41
50
8
法人税等調整額
30
44
14
少数株主利益
20
12
△7
8
△39
△47
第79期
第3四半期
第80期
第3四半期
四半期純損失(△)
包括利益計算書
(単位:億円)
少数株主損益調整前四半期純損失(△)
28
(’
12.4.1~
’
12.12.31)
△26
前年同期比
増減
△55
その他の包括利益合計
△83
48
131
四半期包括利益
△55
21
76
A 販売費及び一般管理費
601億円を計上しました。
今後の当社ビジネスの強化につな
げるための研究開発費の増加等により、前年同期比17億円
増加しました。
247
240
15
200
8
160
155
160
−196
6
160
160
4.4
136
6.5
6.4
6
120
3.3
5
145
4.0
3.7
−99
127
120
80
3.5
4
3.7
2
40
−49
0
13
4
2009/12 2010/12 2011/12
2012/12※
0
研究開発費
3
80
40
−44
14
4
0
2009/12 2010/12 2011/12
※
1
0
2012/12
たな卸資産
売上高比率(右目盛り)
(%)
(億円)
280
10
224
4
2
212
211
(億円)
792
800
670
214
8
601
600
200
539
6.1
160
5.4
−437
−89 6
5.3
400
5.1
120
4
80
−125
200
−346
2
40
0
0
2009/12 2010/12 2011/12
(注)単位は億円未満切り捨て。よって、表中の数値に差異が生じる場合があります。
262
売上高比率
(右目盛り)
(%)
(億円)
10
200
240
(’
11.4.1~
’
11.12.31)
売上高比率
(右目盛り)
(%)
(億円)
280
売上総利益
営業利益
減価償却費
Financial Data
A
第80期
第3四半期
設備投資額
2012/12
0
8
1
0
2009/12 2010/12 2011/12
2012/12※
※内訳には連結消去を含んでおりません。
16
株主広場
株主 Q&A
株主の皆様から
頂いたご質問にお答えします。
A 当社は
「宇宙船地球号」の一員として、事業活動とバラ
ンスのとれた環境調和型の経営を進めています。
「美し
い電子部品を究める」こ と を 通 じ、
Green
(環境にやさ
しい)を掲げ、低炭素社会を実現すべく、エネルギー
効率の高い、省電力化に寄与する「グリーンデバイス」
を供給しています。また、生産工程での省エネ化、廃棄物
削減や再資源化などに、積極的に取り組んでいます。
更に、社員とその家族に対して、環境への意識を高めて
もらうために、環境家計簿の参加呼び掛けや、簡易電力
測定器の配布なども行っています。
Qアルプスレポート149号から「森の町内会」と
いうマークが入っていますが、これは何ですか?
A 「森の町内会」と は、環 境NPOオフィス 町 内 会 が 運 営
する間伐を促進し、健全な森づくりに貢献する活動の
ことです。この活動に賛同する企業・団体は、印刷用紙に
「間伐に寄与する紙」を使用します。
「間伐に寄与する紙」
は、従来の印刷用紙代に間伐促進費用相当額が加算
されています。太陽光が十分に入る健全な森林は、地球
温暖化と土砂災害を防止し、
生物多様性の保全などにも
■株式状況
会社が発行する株式の総数
発行済株式総数
500,000,000株
181,559,956株
Information
Qアルプス電気の環境問題への取り組みや
考え方の事例を教えてください。
株式情報
■大株主の状況(2012年9月30日現在)
株主名
株式数
持株比率(%)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 15,250,300
8.40
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 15,149,600
8.34
全国共済農業協同組合連合会
7,400,000
4.08
株式会社東芝
4,075,200
2.24
JPモルガン証券株式会社
3,693,300
2.03
■所有者別分布状況(2012年9月30日現在)
企業
証券会社 7.2%
7.3%
外国人
14.5%
発行済株式総数
181,559,956株
その他
1.3%
金融機関
40.0%
(注)その他は、自己名義株式と保管振替機構名義
の失念株式です。
個人
29.7%
(注)個人は、個人・持株会名義の株式です。
IR情報Webサイトのご案内
IR情報
直近の財務諸表から
よく頂くご質問まで、
分かりやすいメニュー
構成で必要な情報を
入手できます。
2013
年の主なIR活動の
カレンダーも掲載
しておりますので
ご確認ください。
貢献します。当社は生物多様性保全活動に対する取り
IRニュース
当社株式に関連する
新しいニュースが
掲載されている
コーナーです。
http://www.alps.com/j/ir/index.html
組みの一つとして2012年度から使用を開始して森林
資源の保護に努めています。
17
表紙の
写真から
鹿島槍ヶ岳。北アルプスの北部、後立山連峰の中央に
位置する。南峰(2,889m)と北峰(2,842m)からな
る双耳峰が、見る者を魅了する。
18