取扱説明書ダウンロード

●この製品は産業機器用です。
一般のご家庭ではご使用できません。
●このたびは、パナソニック製品をお買い上げ
いただき、
まことにありがとうございます。
●取扱説明書をよくお読みのうえ、正しく安全
にお使いください。
●ご使用の前に『安全上のご注意』
(P.2∼4)を、
必ずお読みください。
この取扱説明書は大切に保管してください。
この取扱説明書は、必ずお客様にお渡しください。
■もくじ
ページ
安全上のご注意 ………………………… 2
1. はじめに ……………………………… 5
概 要 ………………………………………………
開梱されたら ………………………………………
機種確認 ……………………………………………
品番の見方 …………………………………………
各部のなまえ ………………………………………
5
5
6
7
8
2. 設置のしかた ………………………… 9
モータ ……………………………………………… 9
コンデンサ(単相モータのみ)………………… 11
ギヤヘッド ……………………………………… 11
負荷・使用条件の確認 ………………………… 15
許容負荷トルクと慣性モーメント …………… 21
ページ
3. 配 線 ………………………………
23
モータの結線 …………………………………… 24
クラッチ・ブレーキの結線 …………………… 25
4. 運転について ……………………… 26
5. 保守・点検 ………………………… 28
6. 故障の原因と処置 ………………… 29
7. 仕 様 ……………………………… 30
8. 保 証 ……………………………… 30
アフターサービス(修理)………… 裏表紙
IMD51
安全上のご注意
必ずお守りください
■ 表示内容を無視して誤った使い方をしたときに生じる危害や損害の程度を、次の
表示で区分し、説明しています。
危険
この表示の欄は「死亡または重傷などを負う危険が
切迫して生じることが想定される」内容です。
注意
この表示の欄は「傷害を負う可能性または物的損害
のみが発生する可能性が想定される」内容です。
■お守りいただく内容の種類を、次の絵表示で区分し、説明しています。
この絵表示は、
してはいけない「禁止」内容です。
この絵表示は、必ず実行していただく「強制」内容です。
危険
水のかかる場所、腐食性の雰囲気、引火性
ガスの雰囲気、可燃性の物の近くで使用し
火災の原因になります
ない。
モータの近くには可燃物を置かない。
リード線に傷をつけたり、無理な力を加えた
り、重いものをのせたり、はさみこんだりし 感電・故障・破損の原因に
なります
ない。
リード線が油・水に浸かった状態で使用しない。
感電・けが・火災の原因になります
振動・衝撃の激しいところで使用しない。
けがの原因になります
モータの回転部には絶対に触らない。
モータは、温度が高くなるので触らない 。 やけどの原因になります
感電・けが・火災の
濡れた手で配線や操作をしない。
原因になります
−2−
専門知識のない方が配線工事を
行うと、感電の原因になります
過電流保護装置・漏電遮断器・温度過昇防 設置、確認しないと
感電・けが・火災の原因に
止装置・非常停止装置を必ず設置する。
地震発生のあとは、必ず安全性の確認を行う。 なります
移動・配線・点検は電源を切ってから感電の 電源を切らずに作業すると
感電の原因になります
危険がないことを確認した上で行う。
地震時に、火災および人身事故などが起こ
設置しないと
らないよう確実に設置・据え付けを行う。
けが・感電・火災・故障・破損の
緊急時に即時に運転を停止し電源を遮断で
原因になります
きるように外部に非常停止回路を設置する。
可燃物に取り付けると
金属などの不燃物に取り付ける。
火災の原因になります
ほこりが少なく、水、油などのかからない場 設置場所が正しくないと感電・火災・
所に設置する。
故障・破損の原因になります
外部速度設定器の配線やタコジェネレータ 誤結線や短絡により
の配線を正しく確実に行う。
感電・けがの原因になります
停電した時や温度過昇防止装置が動作した 突然の再始動で、
ときは、必ず電源を切る。
けがの原因になります
リード線は確実に接続し、通電部は絶縁物で 誤結線や短絡により、感電・火災・
確実に絶縁する。
故障の原因になります
モータのアースは必ず接地する。
感電の原因になります。
配線作業は電気工事の専門家が行う。
注意
運搬時は、
リード線やモータの軸を持たない。
機械の運転・動作を不安定にさせない。
停電発生時の復電後、突然再始動する可能
性があるため、機械には近寄らない。
再始動しても人に対する安全を確保する機
械の設定を行う。
モータの軸に強い衝撃を加えない。
製品に強い衝撃を与えない。
製品の上にのぼったり、重いものをのせたり
しない。
モータ運転中、モータ軸を拘束しない。
クラッチとブレーキは、同時に通電しない。
モータの開口部に物や指を入れない。
−3−
けがの原因になります
故障の原因になります
感電・けが・故障・破損の原因に
なります
火災・感電・故障の原因になります
感電・火災の原因になります
Japanese
お使いになる人や他の人への危害、財産への損害を未然に防止するため、必ずお守
りいただくことを、次のように説明しています。
安全上のご注意
必ずお守りください
リード線を過度な力でひっぱらない。
強い電界が加わるところでは使用しない。
直接日光のあたるところで使用しない。
製品を少しでも長くお使いいただくため、本書をご熟読の上お使いください。
火災・けが・故障・破損の
原因になります
火災・感電・けがの原因になります
けが・火災の原因になります
誤動作などによる、
けがの原因になります
運搬時や設置作業時は落下や転倒させない。 けが、故障の原因になります。
火災・感電・けが・故障の
絶対に改造・分解・修理をしない。
原因になります
本体質量や商品の定格出力に見合った適切
な取り付けを行う。
設置をしないと、
設置したモータ等の周囲温度を使用温度、 適切な取り付け、
使用湿度範囲内にする。
けが・故障の原因になります
静電気を発生する環境では使用しない。
指定された取り付け方法・方向を守る。
試運転はモータを固定し機械系と切り離し
た状態で動作確認後、機械系に取り付ける。
周辺機器はモータの定格電圧に合った電圧
を入力する。
停電・電圧降下等により、ブレーキが動作し
ない場合の安全装置を必ず設置する。
ブレーキ、ギヤヘッドの空転やロック、ギヤ
ヘッドのグリース漏れに対する安全装置を
設置する。
モータ、周辺機器の周囲には通風を妨げる
障害物を置かない。
配線は正しく確実に行う。
保守点検は専門家が行う。
機種誤りや誤結線により
けがの原因になります
定格電圧範囲外で使用すると、
感電・けが・火災の原因になります
設置しないと、
けが・故障・破損の原因になります
この製品は一般的な産業用機器の組み込み用として設計されたモータです。
製品の取り扱
いは専門の知識を有する専門家が行ってください。
<ご注意>
本製品を輸出する場合は、仕向地の法令等に従うようにしてください。
開梱されたら
■まず、次の点をお確かめください。
・開梱は箱の上下を確認して開き、製品に損傷がないか、お確かめください。
・モータ銘板で、ご指定の製品に間違いないか、お確かめください。
(品番や出力、極
数、電圧、周波数が違うとけがや火災の原因になります。)
・単相モータにはコンデンサを付属しています。
付属品のコンデンサの容量が間違いない
か銘板でお確かめください。
(容量や定格電圧が違うとけがや火災の原因になります。
)
・ギヤヘッドは別売です。
・ギヤヘッド銘板で、ご指定の製品に間違いないか、お確かめください。
(品番や減速比
が違うと、けがや火災の原因となります。
)
万一不具合なところがありましたら、お買い求めの購入店へご連絡ください。
設置しないと、
けが・破損・汚損の原因になります
障害物による温度上昇が
やけど・火災の原因になります
誤結線による、
けが・感電の原因になります
誤動作などによる、
長時間使用しない場合は、必ず電源を切る。
けがの原因になります
廃棄する場合は産業廃棄物として処理する。
−4−
−5−
Japanese
概 要
注意
電源を頻繁に投入、遮断しない。
1. はじめに
1. はじめに
品番の見方
銘板の内容
モータ
・下記の C&B モータ銘板は単相モータ(インダクションモータ)40 Wの例です。
<お知らせ >
モータの定格は、モータ部銘板をご確認ください。
M 9 1 X 40 H K 4 L
1, 2
V(DC) W
24
7
24
5
Clutch
Brake
Blue
Yellow
7401
定格電圧
定格入力
リード線色
ロット番号
8
9
10
定格電圧
6:6W
15:15W
25:25W
40:40W
60:60W
90:90W
L :100V
Y:200V(単相)
200/220V(三相)
極数
4:4極
機 能
タイプ
X:40W以下
Z:60W以上
軸形状
K:シールコネクタ付
V:可変速(TG付)
H:C&B付歯切り軸
*インダクションモータは、単相電源用モータです。
M X 9 G 30 H
1, 2
タイプ
ギヤヘッド品番
Model No.
MX9G30H
ロット番号
7401
ロット番号の見方
例:7 4 01
製造日
製造月 1:1月、2:2月・・・9:9月、X:10月、Y:11月、Z:12月
製造年(西暦下一桁)7:2007年
−6−
7
. 適用ギヤヘッド
・下記のギヤヘッド銘板は□ 90 1/30 の例です。
Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd.
Made in Japan
5,6
出 力
フレームサイズ
M6:□60mm
M7:□70mm
M8:□80mm
M9:□90mm
Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd.
Made in Japan
4
1 :インダクション
モータ
M: 三相モータ
モータの種類
Model No.
3
種 類
C&Bモータ品番
C&B MOTOR
M91X40HK4L
Japanese
機種確認
3
4
7
ギヤヘッド
MX ヒンジなし
40W以下用
MY ヒンジ付
60、90W用
5, 6
軸 受
H : C&Bモータ専用ギヤヘッド
サイズ
減速比
6:□60mm
7:□70mm
8:□80mm
9:□90mm
(例)
記 号:30の場合
減速比:1/30
<お願い>
ギヤヘッドは別売です。お買い求めの購入店にお問い合わせください。
−7−
1. はじめに
2. 設置のしかた
モータ
クラッチ・ブレーキユニット
ギヤヘッド銘板
設置場所
設置場所の良否は、ギヤードモータの寿命に大きく影響しますので、下記条件に合った場
モータフレーム
C&Bモータ銘板
モータ部銘板
Oリング
オイルシール
キー
オイル
シール
出力軸
モータピニオン
アース端子
ステンレス鋼 M4 長6
ばね・平座金付
♯187
ファストンタブ
コンデンサ
平座金
モータの付属品(単相のみ)
ネジ
ギヤヘッドの付属品
所を選んでください。
① 雨水や直射日光があたらない屋内。
② 4.9m/s2 以上の振動、衝撃の加わるところ、ほこりや金属粉、オイルミストなどのか
かるところ、水、油、研削液などの液体のかかるところ、可燃物の近くや、腐食性ガス
、引火性ガスの雰囲気での保存、使用は絶対に避けてくだ
(H2S、SO2、NO2、Cl2 等)
さい。
③ 風通しが良く、湿気・油・水の浸水のない場所、また、炉などの熱源より離れた場所。
④ 点検・清掃のしやすい場所。
⑤ モータは密閉した環境で使用しないでください。密閉するとモータが高温になり、寿命
が短くなります。
環境条件
項 目
周囲温度
周囲湿度
保存温度
振 動
標 高
機能説明
−10℃∼40℃(凍結なきこと)※1
85%RH以下(結露なきこと)
−10℃∼60℃(凍結なきこと)※2
4.9 m/s2以下(10∼60 Hz)
海抜 1000 m以下
※ 1 周囲温度はモータより 5cm 離れたところの温度です。
※ 2 輸送中などを想定した短時間許容できる温度です。
取り付け方法
※銘板は取り外さないでください。
モータは水平、垂直方向のいずれにも取り付けられます。ただし、リード線は下向きを推
奨します。
油・水・ほこり対策
モータ
① ケーブルが油・水に浸かった状態で使
用しない。
② モータに油・水がかかる環境では使用
リード線
できません。
油、水
−8−
−9−
Japanese
各部のなまえ
2. 設置のしかた
リード線の口出し部・接続部に屈曲や自重によるストレスが加わらないようにする。
取り付け方法
コンデンサの取り付けは、M4 のネジ(付属していません)を使用して、確実に取り付け
出力軸の許容荷重
① 設置時、運転時、軸に印加されるラジアル荷重、スラスト荷重は機種毎に定められた許
容値を満足するように機械系を設計する。
② リジットカップリングをご使用の際は、取り付けに十分ご注意ください。
(過大な曲げ
荷重による軸折損やベアリング寿命低下の原因)
③ 微小な芯ズレにより生じるラジアル荷重を許容値以下とするためのできるだけ剛性の高
い、フレキシブルカップリングを使用する。
てください。(推奨締付トルク 0.75 ∼ 1.0N・m)
φ4.3
設置上のお願い
C&Bモータ
① モータの軸端へのカップリング取り付け・取りは
ずし時には、軸にハンマーなどで直接衝撃をかけ
ない。
② 芯出しは、十分にする。
(不十分ですと、振動を起
こし、軸受を傷める)
③ フレーム表面温度 90℃以下でご使用ください。
(周囲温度 40℃の時)
・歯切軸モータはギヤヘッドを装着した状態でご使用ください。
* 定格運転後に抵抗法で巻線温度上昇を測定した値が 75K 以下とします。
ギヤヘッド
<ご注意>
C&B モータには C&B モータ専用ギヤヘッドを使用してください。
ギヤヘッドの組み込み
● 組み込み前の準備
① この取扱説明書に記載するモータの適合ギヤヘッド以外の組合せでは絶対にご使用
にならないでください。故障の原因になります。
② O リングがモータフランジ面の奥に装着されていることを確認ください。
Oリングが浮いた状態でギヤヘッドを組み込むと、
グリース漏れの原因になります。
③ ギヤヘッドフランジ面にグリースが付着している場合は、良くふき取ってください。
グリースが付着したまま組み立てますと、グリースがにじみ出す原因になります。
モータフランジ面
ギヤヘッド
フランジ面
− 10 −
Oリング
− 11 −
Japanese
コンデンサ(単相モータのみ)
リード線へのストレス
2. 設置のしかた
● 組み込み
Japanese
④ 組み込み用ネジ 4 本の締付順番は対角線に締付けてください。
① モータピニオンを上向きにし、モータのリード線の方向とギヤヘッドの出力軸の関
係を機器にマッチする位置に合わせてください。
② モータピニオンの歯先をギヤヘッドの歯に当てないように、左右にわずかに回しな
がら、組み込んでください。
③ モータ・ギヤヘッドの相手機器への取り付けは、ギヤヘッドに付属の「4 本の取り付
けネジ」を使用し、Oリングの噛み込みに注意しながらモータフランジ面とギヤヘッ
ドフランジ面に隙間が無いように、十分締め付けてください。
ナットは不要です。
出力軸
C&Bモータ
モータ
ピニオン
良い締付例
悪い締付例
<お知らせ>
モータとギヤヘッドを無理に組み込んだり、モータピニオンの歯先やギヤヘッドの
歯に傷が付きますと、異常音の発生や寿命低下等の原因になります。
ギヤヘッド
禁止
フランジ面
ギヤヘッドの出
力軸面のネジは
さわらない
故障の原因に
なります
ネジ
Oリング
● □ 90mm ヒンジ付(MY タイプ)のギヤヘッドを組み込む場合
□90mmヒンジ付のギヤヘッドのモータへの組込みは、ギヤヘッドに付属する4本の
ネジで同様に行います。実機へ組込むためのボルト、ナット、平座金はお客様でご手配
ください。
(M8、ヒンジの取付ピッチは36mm×110mm、締め付けトルク10N・m)
リード線
モータピニオンを上向きにした
状態で、組付けてください。
〈ヒンジ付ギヤヘッド〉
ヒンジ
推奨締め付けトルクは下表によります。
サイズ
(mm)
ねじ
サイズ
締め付け
トルク
60
M4
2∼2.5 N・m
70
M5
2.5∼3 N・m
80
M5
2.5∼3 N・m
90
M6
3.5∼4.5 N・m
ヒンジ
C&Bモータ
ギヤヘッド
12
フランジ
取付部の最小板厚はモータが共振しないように選定してください。
適用板厚(最大)
MX6G
MX7G
MX8G
MX9G
8 mm
15mm
15mm
16mm
− 12 −
− 13 −
2. 設置のしかた
負荷・使用条件の確認
ギヤヘッドのライフエンドでは、歯の破損による空転、噛込みによるロック、グリース漏
製品を永らくご使用いただくために、使用条件を確認ください。使用条件により、発熱や軸
れ等のおそれがあります。
万一これらの不具合が発生した場合でも安全が確保できるよう
の破損等を招きかねません。十分に使用条件を確認の上、許容範囲内で、ご使用ください。
に安全装置を設置してください。
・リフターなどでは、歯の破損による落下防止装置を設置してください。
・ドアの開閉等の用途では、ギヤの噛込みによるロック対策として、開放装置等を設置し
てください。
・食品機械、繊維機械等においてはグリース漏れ対策として、オイルパン等を設置してく
ださい。
・ギヤヘッドの近傍にエンコーダ・センサ・接点等を設置しないでください。設置される
場合は、それらに対するグリース漏れ対策を行ってください。
・思わぬ事故がおこらぬよう、日常点検の励行をお願いします。
● 標準寿命
標準寿命は、ギヤヘッド付きの場合、右表
ギヤヘッドタイプ
標準寿命
によります。ただし、オイルシールのシー
MX6G□H∼MX9G□H
5,000時間
MY9G□H
ル性能(歯切り軸タイプ)の標準寿命は
※□にはギヤヘッドの減速比を表す数値が入ります。
5,000 時間です。
標準寿命は、常温常湿、一様負荷(ギヤ
ヘッドの許容軸トルク)で、1 日 8 時間運転(サービスファクタ:Sf = 1.0)の時の
設計寿命を言います。
<お願い>
モータにギヤヘッドを装着した後は、ギヤヘッドを外さない。
O リングの変形、損傷によりグリース漏れの原因になります。
・再組立てし装着を行う場合、必ず O リングを新品に交換してください。
・ギヤヘッドを装着したモータを実機に組み込む際、
モータとギヤヘッドが外れないよう、
モータとギヤヘッドをテープなどで仮固定して組み立てることをお願いします。
ギヤヘッド
テープ
C&Bモータ
● サービスファクタ(Sf)
寿命の目安 =
標準寿命
サービスファクタ(Sf)
サービスファクタ(Sf)は、負荷の衝撃の大きさや、運転時間により変わります。負荷
条件の違いによるサービスファクタの値を下表に示します。
サービスファクタ
負荷の種類
負荷の例
5時間/日
8時間/日
24時間/日
一様負荷
一方向連続運転
0.8
1.0
1.5
軽衝撃
起動、停止、カム衝撃
1.2
1.5
2.0
中衝撃
瞬時正逆転、瞬時停止
1.5
2.0
2.5
重衝撃
中衝撃頻度の大のもの
2.5
3.0
3.5
● 許容軸トルク
サービスファクタと実負荷トルクT1 から必要なギヤヘッドの許容軸トルクTAが求め
られます。
TA = T1 × Sf
所要トルク(連続値)が以下の表の許容軸トルク以内になるようにギヤヘッド・モータ
ギヤヘッド保管の注意事項
を選定ください。ただしトルクT1は、Sfに関係なく許容軸トルクTAを超えないこと。
ギヤヘッドを単体で保管する場合は、出力軸を下向きにして、保管してください。
(グリース漏れのおそれがあります。
)
− 14 −
− 15 −
Japanese
ギヤヘッドの設置における注意事項
2. 設置のしかた
※回転速度は同期回転速度(1500min−1, 1800min−1)を基準とした計算値です。
一般に回転速度は負荷の大きさに応じて、表示値より2%∼20%少ない値を示します。
許容軸トルク単位:上段(N・m)/ 下段(kgf・cm)
●□60mm/6W
減速比
50Hz
回転速度(min−1)
60Hz
適
用 MX6G3H∼
ギ
ヤ MX6G180H
ヘ
ッ (玉軸受)
ド
3
500
3.6
416.7
5
300
6
250
7.5
200
9
166.7
10
150
12.5
120
15
100
18
83.3
20
75
25
60
30
50
36
41.7
50
30
60
25
75
20
90
16.7
100
15
120
12.5
150
10
180
8.3
600
500
360
300
240
200
180
144
120
100
90
72
60
50
36
30
24
20
18
15
12
10
0.098 0.12 0.16 0.19 0.25 0.29 0.33 0.40 0.49 0.59
(1.0)(1.2)(1.6)(1.9)(2.6)(3.0)(3.4)(4.1)(5.0)(6.0)
0.66 0.79 0.95 1.18 1.57 1.86 2.25 2.45
(6.7)(8.1)(9.7) (12) (16) (19) (23) (25)
2.45
(25)
0.081 0.098 0.13 0.16 0.21 0.25 0.27 0.33 0.40 0.49
60Hz
(0.83)(1.0)(1.3)(1.6)(2.1)(2.6)(2.7)(3.4)(4.1)(5.0)
0.53 0.66 0.79 0.95 1.27 1.57 1.86 2.25
(5.4)(6.7)(8.1)(9.7) (13) (16) (19) (23)
2.45
(25)
50Hz
回転方向
モータと同一方向
モータと同一方向
モータと反対方向
許容軸トルク単位:上段(N・m)/ 下段(kgf・cm)
●□70mm/15W
減速比
50Hz
回転速度(min−1)
60Hz
適
用 MX7G3H∼
ギ
ヤ MX7G180H
ヘ
ッ (玉軸受)
ド
3
500
3.6
416.7
5
300
6
250
7.5
200
9
166.7
10
150
12.5
120
15
100
18
83.3
20
75
25
60
30
50
36
41.7
50
30
60
25
75
20
90
16.7
100
15
120
12.5
150
10
180
8.3
600
500
360
300
240
200
180
144
120
100
90
72
60
50
36
30
24
20
18
15
12
10
50Hz
0.24 0.28 0.39 0.47 0.59 0.71 0.80 0.98 1.18 1.37
(2.5)(2.9)(4.0)(4.8)(6.0)(7.2)(8.2) (10) (12) (14)
1.57 1.86 2.25 2.74 3.82 4.61 4.90
(16) (19) (23) (28) (39) (47) (50)
4.90
(50)
60Hz
0.20 0.24 0.32 0.39 0.49 0.59 0.66 0.81 0.98 1.18
(2.0)(2.5)(3.3)(4.0)(5.0)(6.0)(6.7)(8.3) (10) (12)
1.27 1.57 1.86 2.25 3.23 3.82 4.80
(13) (16) (19) (23) (33) (39) (49)
4.90
(50)
回転方向
モータと同一方向
モータと同一方向
モータと反対方向
許容軸トルク単位:上段(N・m)/ 下段(kgf・cm)
●□80mm/25W
減速比
50Hz
回転速度(min−1)
60Hz
適
用 MX8G3H∼
ギ
ヤ MX8G180H
ヘ
ッ (玉軸受)
ド
3
3.6
5
6
7.5
9
10
12.5
15
18
20
25
30
36
50
60
75
90
100
120
150
180
500
600
416.7
500
300
360
250
300
200
240
166.7
200
150
180
120
144
100
120
83.3
100
75
90
60
72
50
60
41.7
50
30
36
25
30
20
24
16.7
20
15
18
12.5
15
10
12
8.3
10
50Hz
0.39 0.47 0.66 0.78 0.98 1.18 1.27 1.57 1.96 2.35
(4.0)(4.8)(6.7)(8.0) (10) (12) (13) (16) (20) (24)
2.55 3.14 3.82 4.61 6.37 7.64
(26) (32) (39) (47) (65) (78)
7.84
(80)
60Hz
0.32 0.39 0.55 0.66 0.81 0.98 1.08 1.27 1.57 1.96
(3.3)(4.0)(5.6)(6.7)(8.3) (10) (11) (13) (16) (20)
2.06 2.65 3.14 3.82 5.29 6.37
(21) (27) (32) (39) (54) (65)
7.84
(80)
モータと同一方向
モータと反対方向
モータと同一方向
回転方向
− 16 −
− 17 −
Japanese
ギヤヘッドを直結した場合の許容軸トルク
2. 設置のしかた
Japanese
ギヤヘッドを直結した場合の許容軸トルク
※回転速度は同期回転速度(1500min−1, 1800min−1)を基準とした計算値です。
一般に回転速度は負荷の大きさに応じて、表示値より2%∼20%少ない値を示します。
許容軸トルク単位:上段(N・m)/ 下段(kgf・cm)
●□90mm/40W
減速比
−1)
回転速度(min
適
用 MX9G3H∼
ギ
ヤ MX9G180H
ヘ
ッ (玉軸受)
ド
50Hz
60Hz
3
500
600
3.6
416.7
500
5
300
360
6
250
300
7.5
200
240
9
166.7
200
10
150
180
12.5
120
144
15
100
120
18
83.3
100
20
75
90
25
60
72
30
50
60
36
41.7
50
50
30
36
60
25
30
9.80
(100)
120
12.5
15
4.41 5.29 6.37 7.94
(45) (54) (65) (81)
60Hz
0.55 0.66 0.90 1.08 1.27 1.57 1.76 2.25 2.74 3.23
(5.6)(6.7)(9.2) (11) (13) (16) (18) (23) (28) (33)
3.53 4.41 5.29 6.37 8.82 9.80
(36) (45) (54) (65) (90)(100)
9.80
(100)
モータと同一方向
モータと反対方向
モータと同一方向
減速比
50Hz
60Hz
適
50Hz
用 MY9G3H∼
ギ
ヤ MY9G200H
ヘ (玉軸受/ヒンジあり)
ッ
60Hz
ド
回転方向
100
15
18
0.66 0.78 1.08 1.27 1.57 1.86 2.25 2.74 3.23 3.92
(6.7)(8.0) (11) (13) (16) (19) (23) (28) (33) (40)
3
500
600
150
10
12
180
8.3
10
9.80
(100)
許容軸トルク単位:上段(N・m)/ 下段(kgf・cm)
●□90mm/60W, 90W
回転速度(min
90
16.7
20
50Hz
回転方向
−1)
75
20
24
3.6
416.7
500
5
300
360
6
250
300
7.5
200
240
9
166.7
200
10
150
180
12.5
120
144
15
100
120
18
83.3
100
20
75
90
25
60
72
30
50
60
36
41.7
50
50
30
36
1.37 1.67 2.25 2.74 3.43 4.12 4.51 5.68 6.76 8.04
(14) (17) (23) (28) (35) (42) (46) (58) (69) (82)
9.02 10.9 13.0
(92)(111)(133)
1.18 1.37 1.86 2.25 2.84 3.43 3.72 4.70 5.68 6.76
(12) (14) (19) (23) (29) (35) (38) (48) (58) (69)
7.55 9.21 10.9 13.0
(77) (94)(111)(133)
モータと同一方向
− 18 −
モータと反対方向
60
25
30
75
20
24
90
16.7
20
14.7
(150)
100
15
18
120
12.5
15
150
10
12
14.7
(150)
14.7
(150)
14.7
(150)
モータと同一方向
モータと反対方向
− 19 −
180
8.3
10
200
7.5
9
2. 設置のしかた
● 負荷が次の選定図の曲線以下になるようにしてください。
オーバーハング荷重(W)
● 可変速モータを低速でご使用になる場合、トルクが低下しますのでご注意ください。
● 30min − 1 より遅い速度でご使用の場合の出力選定は、30min − 1 の選定図によって
行ってください。
モータ
:L/2
ギヤヘッド :L/2
出力選定図
MX6G□H
98(10)
29(3)
□70
MX7G□H
196(20)
39(4)
□80
MX8G□H
294(30)
49(5)
□90
MX9G□H
392(40)
98(10)
MY9G□H
588(60)
147(15)
<お知らせ>
ギヤヘッド品番中の□には減速比を表す数字が入ります。
C&B モータの寿命
条 件
寿 命
許容負荷トルクと許容慣性モーメントで
使用する場合
制動回数200万回
− 20 −
1.25
(5)
□60
0.25
(1)
0
□70
□80
0.98
(0.1)
9.8
(1.0)
負荷トルク[×10−2N・m](
■200min−1
125
(500)
490
49 98
(5)
(10) (50)
)の数値単位はkgf・cm
□90(60W)
□90(90W)
12.5
(50)
2.5
(10)
□60
1.25
(5)
□70
□80
0.25
(1)
□90(40W)
0
0.98
(0.1)
9.8
(1.0)
負荷トルク[×10−2N・m](
■150min
490
49 98
(5)
(10) (50)
)の数値単位はkgf・cm
□90(90W)
25
(100)
12.5
(50)
2.5
(10)
□60
1.25
(5)
□70
□80
0.25
(1)
0
0.98
(0.1)
−2
9.8
(1.0)
負荷トルク[×10 N・m](
49 98
490
(5)
(10) (50)
)の数値単位はkgf・cm
− 21 −
50Hz
60Hz
□90(40W) □90(60W)
□90(90W)
12.5
(50)
2.5
(10)
□60
1.25
(5)
□70
□80
0.25
(1)
0.98
(0.1)
0
9.8
(1.0)
負荷トルク[×10−2N・m](
490
49 98
(5)
(10) (50)
)の数値単位はkgf・cm
1/10 60Hz
□90(40W) □90(60W) □90(90W)
125
(500)
25
(100)
12.5
(50)
2.5
(10) □60
1.25
(5)
□70
□80
0.25
(1)
0
0.98
(0.1)
9.8
(1.0)
負荷トルク[×10−2N・m](
■120min
□90(40W) □90(60W)
1/5
1/6
25
(100)
−1
1/10 50Hz
125
(500)
125
(500)
■180min−1
1/7.5 50Hz
1/9
60Hz
25
(100)
−1
負荷イナーシャ J [kg・cm2]
● その他使用条件でのご注意事項
・ 可変速モータは別売のスピードコントローラと組み合わせてご使用ください。
負荷イナーシャ J [kg・cm2]
□60
2.5
(10)
( )の数値はGD2です。単位は [kgf・cm2]
許容スラスト荷重(F)
[N(kgf)]
12.5
(50)
負荷イナーシャ J [kg・cm2]
許容オーバーハング荷重(W)
[N(kgf)]
□90(40W)
□90(60W)
□90(90W)
25
(100)
( )の数値はGD2です。単位は [kgf・cm2]
品 番
125
(500)
■300min−1
1/3
50Hz
1/3.6 60Hz
負荷イナーシャ J [kg・cm2]
サイズ
(mm)
負荷イナーシャ J [kg・cm2]
MX○G□H、MY9G□Hタイプ
負荷イナーシャ J [kg・cm2]
取付面
( )の数値はGD2です。単位は [kgf・cm2]
■500min−1
( )の数値はGD2です。単位は [kgf・cm2]
スラスト荷重
(F)
L
( )の数値はGD2です。単位は [kgf・cm2]
X=
( )の数値はGD2です。単位は [kgf・cm2]
モータおよび
ギヤヘッド
● 出力設定図中の曲線は、200 万回の起動・停止に耐える負荷トルクと慣性負荷を表わします。
1250
(5000)
49 98
490
(5)
(10) (50)
)の数値単位はkgf・cm
1/12.5 50Hz
1/15
60Hz
□90(40W)
□90(60W)
250
(1000)
125
(500)
□90(90W)
25
(100)
12.5
(50)
□60
□70
2.5
(10)
0
□80
9.8
(1)
−2
4900
49 98
490 980
(100) (500)
(5)
(10) (50)
負荷トルク[×10 N・m](
)の数値単位はkgf・cm
Japanese
許容負荷トルクと慣性モーメント
● 軸の許容荷重
軸の許容荷重は、以下の表の荷重以内で使用ください。
2. 設置のしかた
負荷イナーシャ J [kg・cm2]
□70
□80
4900
49 98
490 980
(100) (500)
(5)
(10) (50)
9.8
(1)
0
負荷トルク[×10−2N・m](
)の数値単位はkgf・cm
1250
(5000)
□90(60W)
負荷イナーシャ J [kg・cm2]
□90(40W)
250
(1000)
□90(90W)
125
(500)
25
(100)
12.5
(50) □60
2.5
(10)
□70
□80
0
9.8
(1)
49 98
490 980
4900
(5)
(10) (50)
(100) (500)
負荷トルク[×10−2N・m](
12500
(50000)
)の数値単位はkgf・cm
□90(40W)
□90(60W)
□90(90W)
1250
(5000)
250
(1000)
125
(500)
□60
25
(100)
0
□70
□80
9.8
(1)
49 98
490 980
4900
(5)
(10) (50)
(100) (500)
負荷トルク[×10−2N・m](
□90(40W) □90(60W)
250
(1000)
)の数値単位はkgf・cm
・配線作業は電気工事の専門家が必ず行ってください。
・感電防止のため、配線が終わるまで電源は入れないでください。
□90(90W)
125
(500)
アース用のネジ
(接地)
25
(100)
12.5
(50)
□60
2.5
(10)
□70
□80
00
9.8
(1)
49 98
490 980
4900
(5)
(10) (50)
(100) (500)
負荷トルク[×10−2N・m](
1250
(5000)
)の数値単位はkgf・cm
1/25 50Hz
1/30 60Hz
□90(90W)
250
(1000)
125
(500)
25
(100)
12.5
(50)
2.5
(10)
□60
□70
□80
□90(40W)
□90(60W)
0
9.8
(1)
49 98
490 980
4900
(5)
(10) (50)
(100) (500)
負荷トルク[×10−2N・m](
■30min−1
1/30 50Hz
1/36 60Hz
2500
(10000)
1/20 60Hz
1250
(5000)
■60min−1
1/20 50Hz
( )の数値はGD2です。単位は [kgf・cm2]
2.5
(10)
負荷イナーシャ J [kg・cm2]
負荷イナーシャ J [kg・cm2]
( )の数値はGD2です。単位は [kgf・cm2]
□60
( )の数値はGD2です。単位は [kgf・cm2]
25
(100)
12.5
(50)
■50min−1
負荷イナーシャ J [kg・cm2]
□90(90W)
125
(500)
■75min−1
( )の数値はGD2です。単位は [kgf・cm2]
□90(40W)
□90(60W)
250
(1000)
( )の数値はGD2です。単位は [kgf・cm2]
負荷イナーシャ J [kg・cm2]
( )の数値はGD2です。単位は [kgf・cm2]
1250
(5000)
■90min−1
1/15 50Hz
1/18 60Hz
12500
(50000)
)の数値単位はkgf・cm
1/50 50Hz
1/60 60Hz
□90(60W)
□90(90W)
1250
(5000)
250
(1000)
125
(500)
□70
0
□80
9.8
(1)
モータのリード線をむやみに曲げたり引っ張ったり、はさみ込んだりしない。
接 続
□60
25
(100)
・必ず接地してください。
・製品に装着されているアース端子用ネジ以外は使用しないで
ください。ネジは確実に締め込んでください。
(推奨締付トルク 1.2 ∼ 1.5N・m)
・シールコネクタ付モータはシールコネクタ内部のアース端子で接地する。
・アース用のネジとバネ座金、平座金は、ステンレス鋼または銅合金製を使用してください。
・アース端子用、アース用のネジに接続する端子は、丸端子を使用してください。U 型端
子は使用しないでください。
<お願い>
アース用丸端子、
アース用リード線および接地側のアース用ネジとバネ座金、
平座金はお客
様にて手配してください。アース用リード線はφ1.6mm(2mm2)以上をご使用ください。
リード線
□90(40W)
2500
(10000)
アース(接地)
49 98
490 980
4900
(5)
(10) (50)
(100) (500)
負荷トルク[×10−2N・m](
)の数値単位はkgf・cm
・モータのリード線と電源ケーブルおよびコンデンサとの接続は、
はんだ付または適切な
コネクタや圧着端子で確実に接続し、さらに通電部が露出しないように絶縁する。
・モータのリード線は、機器に設置する際、機器の安定した場所に固定し、リード線に応
力がかからないようにする。
リード線(ゆとりのある程度に束ねる)
・シールコネクタ付モータの端子台へのリード クランプ用ネジ
キャップ用ネジ
線の接続は、クランプ用ネジを確実に締め込
端子台
んでください。
(推奨締付けトルク:0.39 ∼ 0.49N・m)
またクランプは、リード線被膜を締め付けな
いように注意し、リード線の芯線は、ひげな
きことを確認してください。なお、リード線
の芯線部ははんだ付処理をしないでください。
− 22 −
− 23 −
Japanese
■100min−1
3. 配 線
3. 配 線
(推奨締付けトルク:3.75 ∼ 4N・m)適用キャプタイヤコードは外径はφ 8∼φ 12 です。
ご使用されるキャプタイヤコードのサイズ、
材質により締付トルクの最適値が変わりま
す。推奨締付トルクの範囲内で、ご使用コードに合った最適値をご確認ください。
・モータと電源ケーブルとの接続は次ペー
ジ一覧にもとづき実施する。
・回転方向はモータの出力軸から見た場合
を示しています。ギヤヘッドをつけた場
合はギヤヘッドの減速比により異なりま
CCW
すので、16∼19ページ「許容軸トルク」 反時計方向
で確認してください。
CW
時計方向
モータの結線
・モータは下図のように結線してください。
・回転方向はモータの出力軸側から見た場合を示しています。
ギヤヘッドを付けた場合は
モータ出力軸の回転方向と一致しない場合がありますので注意してください。
・万一、回転しない・逆転する・異常にトルクが小さいなどの不具合が生じた場合は、も
う一度結線が間違っていないかどうか確認してください。
CW(時計方向)
SW A
CCW(反時計方向)
SW B
クラッチ・ブレーキの結線
・クラッチには青色リード線、ブレーキには黄
黄
ブレーキ
ブレーキ
色リード線より DC24V を加えてください。
ZNR
B
黄
また、クラッチとブレーキは同時に通電しな クラッチ
DC24V
いでください。
青
ZNR
C
・モータ電源の他にクラッチ・ブレーキ用の電
(3A)
クラッチ
青
源(DC24V、0.5A 以上)が必要です。
注)1.ZNR は付属しておりません。
・クラッチ・ブレーキのリード線は無極性です。
2.電源にはサーキットブレーカ(NFB)を
・ZNR(サージアブソーバ)は次の部品を使用
必ず設置してください。
してください。
ERZV10D101(松下製)相当品
・接点間には C と R を使用して接点保護を行ってください。
C:0.1 μ F 250V ポリエステルフィルムコンデンサ
R:47 Ω 1/2W
<お願い>
・スイッチ(図中記号:SWA、SWB など)およびリレー(図中記号:Ry)
、サーキット
ブレーカ(図中記号:NFB)はお客様にて手配願います。
・スイッチ(SWA、SWB など)およびリレー(図中記号:Ry)の接点部の保護のため
にスパークキラーを並列に接続してください。オプションとして DVOPOO8(定格電
圧 AC38O/400V のモータには使用できません)を用意しておりますので、必要に応
じて購入店へご要望ください。
Ry
Ry
白(Z1)
インダクション
モータ
NFB
単
相
電
源
Ry
Ry
左結線図の茶・灰の2線を切替え
ると反時計方向に回転します。
茶(U1)
灰(U2)
黒(Z2)
モータ
コンデンサ
SW A
SW B
Ry
Ry
三相モータ
右結線図の白・灰・黒のいずれか
2線を切替えると時計方向に回転
します。
NFB
R
三
相
電
源 S
T
Ry
Ry
Ry
白(U)
灰(V)
黒(W)
モータ
・上図の色は口出線の色を示し、番号は端子箱付きモータの端子番号を示します。
・可変速モータにつきましてはスピードコントローラに取扱説明書を添付しておりますの
で、それに基づいて配線してください。
・UL 認定品につきましては、60mm 角ではインピーダンスプロテクトを、その他には
温度過昇防止装置(サーマルプロテクタ)を採用しています。
・端子箱付きモータは必ずアース端子にて接地をしてください。
− 24 −
コンデンサの接続(単相モータのみ)
コンデンサには 2 つの端子があり、端子接続に圧着
端子を使用する場合は、ファストン端子 187 シリー
ズを使用して、端子の差し込みは確実に行ってくだ
さい。
モータ運転時は、コンデンサの端子間には電源電圧
の 2 倍相当の電圧がかかっています。安全のためコ
ンデンサキャップ(オプション)等にて確実に絶縁し
てください。コンデンサキャップ(オプション)をご
使用の場合は下図のように、結束バンド等で締め付
コンデンサキャップ
(オプション)
ど
ち
ら
か
に
挿
入
けを行い、抜け防止の処理を必ず行ってください。
<重要>
1 個の端子に 1 本のリード線を接続してください。
− 25 −
187シリーズタブ
コンデンサ
結束バンド等
Japanese
・端子箱の取付ネジは確実に締め付けてください。
(推奨締付けトルク:0.78∼0.98N・m)
・シールコネクタのキャップ用ネジは確実に締め付けてください。
4. 運転について
運転中は
●まず、次の点検をしてください
● 運転中は高温になるため手や体を触れないでください。
(やけどの恐れ)
・電源への配線は正しいですか?
● 異常が発生したときは、直ちに運転を中止してください。
・アースは確実に接地されていますか?
・ ヒューズや配線遮断器は適切ですか?
・ コンデンサの端子部はコンデンサキャップ等で絶縁が確保されていますか?
・ 装置との連結や、各部のボルトの緩みはないですか?
・ グリースや油の漏れ、にじみはありませんか?
試運転
● 点検が終われば、試運転をしてください
① 負荷を接続する前に、モータとギヤヘッドを組み込んだ状態で試運転をし、回転方
向、回転速度、振動などに異常がないかを確認してから機器や装置に組み込んでく
ださい。
強制
回転方向の
確認を行う
(点検のうえ、購入店にご相談ください。)
その他のご注意事項
● 始動電圧の確認を行ってください
電圧計とスライダックなどを使用して、ギヤードモータを完成品に組み込んだ状態で、
始動電圧が下記の値より低いことをご確認ください。
・インダクションモータ 定格電圧の 80%
電圧変動による機器の始動不良の恐れがあります。
品番間違いや配線間違いなどに
より、けがの原因になります
② 電源を入れ、モータが滑らかに回転し、軸受けやギヤヘッドから異常音がしないこ
とを確認してください。
運転が始まったら
● 負荷が適切か確認する
・電流を調べ、銘板に記載の電流以下になるように負荷を調整してください。
・減速比が 1/50 以上のギヤヘッドを装着している場合は、銘板に記載の電流以下で
あっても、ギヤヘッドの許容軸トルクを超えている場合があります。必ずギヤヘッ
ドの許容軸トルク以内になるよう、負荷の調整をしてください。
● モータの温度上昇を確認する
・運転開始後 2 ∼ 3 時間で一定温度となります。フレーム表面温度 90℃以下でご使
用ください。
(周囲温度 40℃の時)
停電の場合は
● 必ずスイッチを切る
電源を入れたままですと、停電復帰時に思わぬ事故を起こしたり、負荷の状態によって
は重すぎて始動しなくなり、焼損することがあります。
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Japanese
運転の前に
5. 保守・点検
6. 故障の原因と処置
保守・点検時のお願い
らない
● 点検中の安全を確保するため、電源の投入・遮断は作業者自身が行ってください。
・正規の電源電圧が印加されていますか。 ・正規の電源電圧を印加してください。
ていますか。
(モータが高温になっています)
● モータのメガテスト(絶縁抵抗測定)を実施する場合は、接続を全て切り離して行って
ください。接続したままメガテストを実施すると故障の原因になります。
ください。
・負荷の大きさは適正ですか。
・負荷を軽減するか、出力の大きなモー
タを使用してください。
・運転時、クラッチ(青)に通電して ・運転時にはクラッチに通電してくだ
いますか。
日常点検
さい。
・運転時、ブレーキ(黄)が通電され ・運転時にはブレーキに通電しないで
ていませんか。
● 事故を未然に防止するため、必ず実施してください。
● 異常が見つかったときは、正常な状態に復帰させてください。
点検項目
点検方法
電圧変化
電 圧 計
負荷電流
周囲温度
温度上昇
騒 音
振 動
粉塵の付着
電 流 計
温 度 計
温 度 計
聴 感
振動計・触感
目 視
油 漏 れ
目 視
絶縁抵抗
絶縁抵抗計
目 視
グリース漏れ
トルクレンチ
点検内容
定格値の±2∼3% 使用電圧の変化は規格上±10%以内
で実用上支障ないこととなっていますが、モータの性能寿
命を保証するものではありません。
銘板記載値以内
−10℃∼+40℃
フレーム表面温度90℃以下(周囲温度が40℃のとき)
異常音や騒音レベルの増加がないこと。
異常振動がないこと。
ちり・ほこり等で通風冷却が妨げられていないこと。
ギヤヘッドとの結合部や出力軸からグリース・油が漏れて
いないこと。
モータの絶縁抵抗を500Vメガで測定して、50MΩ以上で
あること。測定箇所:モータリード線とアース端子間
モータやギヤヘッドの外周がグリースや油で濡れていないこ
とを確認。グリース漏れにより不具合のある用途では、カバー
等で保護ください。
ボルトのゆるみを確認、必要に応じて増し締めしてください。
ください。
・クラッチ・ブレーキ用の電源は正規 ・DC24V±10%、0.5A以上の電源
の電圧ですか。
を使用してください。
モータの回 ・配線は正しくなされていますか。
転方向が逆
である
・結線図に基づき、正しく結線してく
ださい。
・ギヤヘッドの減速比によって出力軸 ・回転方向をよく確認の上、出力軸の
の回転方向が違います。
回転方向に合わせて結線しなおして
てください。
・コンデンサは配線図通りに結線され ・結線図に基づき、正しく結線してく
ていますか。
ださい。
・見る方向が違っていませんか。
・回転方向はモータ出力軸側から見た
場合です。確認してください。
モータが異 ・正規の電源電圧が印加されていますか。 ・正規の電源電圧を印加してください。
常に熱くな (AC100Vに200Vを印加していませ
る
んか)
・コンデンサ容量は間違っていませんか。 ・指定のコンデンサをお使いください。
・モータのフレーム表面温度は周囲温度・ ・モータフレーム表面温度が90℃以上
負荷の状態・起動停止の頻度によっ
になる場合は、さらに出力の大きな
て決まります。
モータにするか、負荷の軽減を検討
フレーム表面温度が90℃をこえる場
してください。
合はモータの故障の原因となります。
標準寿命
● 標準寿命は、「2. 設置のしかた」
(P.15、20)
」を参照ください。
*1
*1 モータフレーム表面温度の測定は温度計・熱電対・サーモテープなどで行ってください。
部品交換の目安
環境条件、使用方法によって変わります。異常が発生した場合、部品交換(修理)が必要です。
禁止
・正しく結線してください。
・指定のコンデンサが正しく結線され ・指定のコンデンサを正しく結線して
● 運転中や運転停止直後は、すぐに手を触れないでください。
据付けボルト
対策・処置
確 認
状 況
モータが回 ・結線は正しくなされていますか。
分解修理は弊社以外で
行わない
− 28 −
故障の原因になります
− 29 −
Japanese
安全で快適にご使用いただくためにも、定期的な保守・点検をお願いいたします。
8. 保 証
7. 仕 様
使用上のご注意
項 目
時間定格
基
源
周
波
数
本 電
仕 クラッチ・ブレーキ用電源
様
周
囲
条
件
耐
却
熱
方
ク
三相モータ
連続
電源電圧変動許容範囲
冷
● 本製品は、
一般工業製品などを対象に製作しておりますので人命にかかわるような機器
仕 .様
インダクションモータ
ラ
連続
*
±10%(銘板記載値)
50/60Hz(銘板記載値)
DC24V±10%, 0.5A以上
9ページ「2.設置のしかた」参照
法
自 冷(可変速90Wは他冷)
ス
120(E)
*±10%は電源電圧の変動範囲であり、常時使用可能な電圧レベルではありません。
およびシステムに用いられることを目的として設計・製造されたものではありません。
● 本製品の故障により重大な事故または損失の発生が予測される設備への適用に際して
は、安全装置を設置してください。
● 本製品を原子力制御用・航空宇宙機器用・交通機関用・医療機器用・各種安全装置用・
クリーン度が要求される装置等、特殊な環境でのご使用をご検討の際には、弊社までお
問い合わせください。
● 本製品の品質確保には最大限の努力を払っておりますが、予想以上の外来ノイズ・静電
気の印加や入力電源・配線・部品などの万一の異常により、設定外の動作をすることが
あり得るため、
お客様でのフェイルセーフ設計および稼動場所での動作可能範囲内の安
全性確保についてご配慮願います。
● モータの軸が電気的に接地されない状態で運転される場合、
実機および取付環境によっ
てはモータベアリングの電食が発生しベアリング音が大きくなる等のおそれがあります
ので、お客様にてご確認と検証をお願いします。
● 本製品の故障の内容によっては、たばこ1本程度の発煙の可能性があります。クリーン
ルーム等で使用される場合は、ご配慮願います。
● 硫黄や硫化性ガスの濃度が高い環境下でご使用の場合、
硫化によるチップ抵抗の断線や
8. 保 証
保証期間
● 製品の保証期間は、お買い上げ後 1 年、または弊社製造月より 1 年 6 か月とします。
ただし標準寿命記載項目については、標準寿命時間を超えないものとします。
接点の接触不良などが発生する恐れがありますのでご配慮願います。
● 本製品の電源に定格範囲を大きく超えた電圧を入力した場合、
内部部品の破壊による発
煙、発火などが起こる恐れがありますので、入力電圧には十分にご注意ください。
保証内容
● 本取扱説明書に従った正常な使用状態のもとで、保証期間内に故障が発生した場合は、
無償で修理を致します。
ただし、保証期間内であっても次のような場合は、有償となります。
①誤った使用方法、および不適切な修理や改造に起因する場合。
②お買い上げ後の落下、および運送上での損傷が原因の場合。
③製品の仕様範囲外で使用したことが原因の場合。
④火災・地震・落雷・風水害・塩害・電圧異常・その他の天災・災害が原因の場合。
⑤水・油・金属片・その他の異物の侵入が原因の場合。
● 保証の範囲は、納入品本体のみとし、納入品の故障により誘発される損害は、補償外
とさせていただきます。
松下電器産業株式会社
モータ社 営業グループ
大 阪:〒 574-0044 大阪府大東市諸福 7-1-1
電話(072)870-3065 FAX(072)870-3151
東 京:〒 104-0031 東京都中央区京橋 2 丁目 13 番 10 号 京橋 MID ビル 7階
電話(03)3538-2961 FAX(03)3538-2964
− 30 −
− 31 −
Japanese
一般仕様
アフターサービス(修理)
修理
修理のご相談はお買い求めの販売店へお申し付けください。
なお機械・装置等に設置されている場合は、機械・装置メーカへまずご相談ください。
お問い合わせ
・お客様技術・お買物 相談窓口
〈モータ・周辺機器の選び方、使い方などのお問い合わせ窓口です〉
フリーダイヤル:0120-70-3799 電話(072)870-3057・3110 FAX(072)870-3120
受付時間:月∼金曜日 9:00 ∼ 12:00、13:00 ∼ 17:00
(祝祭日および弊社特別休日を除きます)
・お客様修理 相談窓口
〈販売店が不明な場合の修理依頼などのお問い合わせ窓口です〉
パナソニック モータ松阪株式会社
品質管理課 電話(0598)51-3908 FAX(0598)51-2816
受付時間:月∼金曜日 9:00 ∼ 12:00、13:00 ∼ 17:00
(祝祭日および弊社特別休日を除きます)
・お客様納期 相談窓口
〈納期確認・在庫確認・販売店紹介などのお問い合わせ窓口です〉
パナソニック モータ松阪株式会社
生産管理課 電話(0598)51-3858 FAX(0598)53-0021
受付時間:月∼金曜日 9:00 ∼ 12:00、13:00 ∼ 17:00
(祝祭日および弊社特別休日を除きます)
インターネットによるモータ社技術情報
取扱説明書、CAD データのダウンロードなどができます。
松下電器産業株式会社 モータ社 ホームページ
http://industrial.panasonic.com/jp/i/fa_motor.html
便利メモ(お問い合わせや修理の時のために、記入しておいてください)
ご購入年月日
年 月 日
品 番
ご購入店名
電話( ) −
松下電器産業株式会社
モータ社
〒 574 − 0044 大阪府大東市諸福 7 丁目 1 番 1 号
電話(072)871-1212(代表)
IMD51
S0307-0