本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。 富士通マイクロエレクトロニクス DATA SHEET DS07–13731–5 マイクロコントローラ 16 ビットオリジナル CMOS ® MB90895 シリーズ MB90F897/F897S/F897Y*1/F897YS*1/ MB90V495G ■ 概要 MB90895 シリ−ズは , 高速リアルタイム処理を必要とするアプリケーション用に設計された 16 ビット汎用マイクロコ ントローラです。本シリーズはデュアルオペレーションフラッシュメモリとCANコントローラをLQFP-48の小型パッケー ジに搭載した高性能 16 ビット CPU を持つマイクロコントローラです。 命令体系は , F2MC*2 ファミリのアーキテクチャを継承するとともに , 高級言語対応命令の追加やアドレッシングモード の拡張 , 乗除算命令の強化 , ビット処理命令の充実などを図っています。さらに , 32 ビットのアキュムレータを搭載するこ とにより , ロングワードデータ (32 ビット ) 処理が可能となっています。 MB90895 シリーズにおける周辺リソースには , 8/10 ビット A/D コンバータ , UART0/1 (SCI) , 8/16 ビット PPG タイマ , 16 ビット入出力タイマ (16 ビットフリーランタイマ , インプットキャプチャ0, 1, 2, 3 (ICU) ) , CAN コントローラ等が内蔵 されています。 * 1:これらの品種は開発中であり , このデータシート内にある開発中品種の情報は準備中のものです。 * 2:F2MC は FUJITSU Flexible Microcontroller の略で , 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社の登録商標です。 ■ 特長 ・+125 °C 対応可能品種 (MB90F897/S) ・+150 °C 対応可能品種 (MB90F897Y/YS) ・クロック ・ PLL クロック逓倍回路内蔵 ・ 発振クロックの 2 分周または発振クロックの 1 逓倍∼ 4 逓倍 ( 発振クロック 4 MHz の場合 , 4 MHz ∼ 16 MHz) のマシ ンクロック (PLL クロック ) を選択可能 ・ サブクロックによる動作 (8.192 kHz) が可能 (MB90F897/Y) ・ 最小命令実行時間 : 62.5 ns( 発振クロック 4 MHz, PLL クロック 4 逓倍で動作した場合 ) ・16 M バイトの CPU メモリ空間 ・ 内部は 24 ビットアドレッシング (続く) 富士通マイクロエレクトロニクスのマイコンを効率的に開発するための情報を下記 URL にてご紹介いたします。 ご採用を検討中 , またはご採用いただいたお客様に有益な情報を公開しています。 開発における最新の注意事項に関しては , 「デザインレビューシート」を参照してください。 「デザインレビューシート」はシステム開発において , 問題を未然に防ぐことを目的として , 最低限必要と思われる チェック項目をリストにしたものです。 http://edevice.fujitsu.com/micom/jp-support/ Copyright©2004-2009 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved 2009.8 MB90895 シリーズ ・コントローラ用途に最適な命令体系 ・ 豊富なデータタイプ ( ビット , バイト , ワード , ロングワード ) ・ 豊富なアドレッシングモード (23 種類 ) ・ 符号付き乗除算命令 , RETI 命令機能強化 ・ 32 ビットのアキュムレータ採用による高精度演算の強化 ・高級言語 (C 言語 ) /マルチタスクに対応する命令体系 ・ システムスタックポインタの採用 ・ 各種ポインタ間接命令の強化 ・ バレルシフト命令 ・実行速度の向上 ・ 4 バイトの命令キュー ・強力な割込み機能 ・ 8 レベル , 34 要因の強力な割込み機能 ・CPU に依存しない自動データ転送機能 ・ 拡張インテリジェント I/O サービス機能 (EI2OS): 最大 16 チャネル ・低消費電力 ( スタンバイ ) モード ・ スリープモード (CPU 動作クロックを停止するモード ) ・ タイムベースタイマモード ( 発振クロックとサブクロック , タイムベースタイマと時計タイマのみ動作させるモード ) ・ 時計モード ( サブクロックと時計タイマのみ動作させるモード ) ・ ストップモード ( 発振クロックとサブクロックを停止するモード ) ・ CPU 間欠動作モード ・プロセス ・ CMOS テクノロジ ・I/O ポート ・ 汎用入出力ポート (CMOS 出力 ): MB90F897/Y :34 本 ( 内 4 本は高電流出力ポート ) MB90F897S/YS :36 本 ( 内 4 本は高電流出力ポート ) ・タイマ ・タイムベースタイマ , 時計タイマ , ウォッチドッグタイマ : 1 チャネル ・8/16 ビット PPG タイマ : 8 ビット× 4 チャネル , または 16 ビット× 2 チャネル ・16 ビットリロードタイマ : 2 チャネル ・16 ビット入出力タイマ -16 ビットフリーランタイマ : 1 チャネル -16 ビットインプットキャプチャ(ICU): 4 チャネル 端子入力のエッジ検出で 16 ビットフリーランタイマのカウント値をラッチして割込み要求を発生 ・CAN コントローラ : 1 チャネル ・ CAN 仕様 Ver 2.0A および Ver 2.0B に準拠 ・ 8 個のメッセージバッファ内蔵 ・ 転送レート 10 kbps ∼ 1 Mbps( マシンクロック 16 MHz の場合 ) ・ CAN ウェイクアップ ・UART0 (SCI) , UART1 (SCI) :2 チャネル ・ 全二重ダブルバッファ付き ・ クロック非同期 , またはクロック同期シリアル転送が使用可能 (続く) 2 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ (続き) ・DTP/ 外部割込み : 4 チャネル , CAN ウェイクアップ : 1 チャネル ・ 外部入力により拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) の起動 , および外部割込み発生用モジュール ・遅延割込み発生モジュール ・ タスク切替え用の割込み要求を発生 ・8/10 ビット A/D コンバータ : 8 チャネル ・ 8/10 ビットの分解能切替え可能 ・ 外部トリガ入力による起動が可能 ・ 変換時間 : 6.125 μs( マシンクロック 16 MHz の場合 , サンプリング時間含む ) ・プログラムパッチ機能 ・ 2 アドレスポインタ分のアドレス一致検出 DS07–13731–5 3 MB90895 シリーズ ■ 品種構成 MB90V495G 項目 MB90F897 MB90F897S MB90F897Y ( 開発中 ) MB90F897YS ( 開発中 ) 分類 フラッシュ ROM 評価品 ROM 容量 64 K バイト ⎯ RAM 容量 2 K バイト 品名 6 K バイト CMOS プロセス パッケージ 動作電源電圧 エミュレータ専用電源 *1 LQFP-48 ( ピン間隔 0.50 mm) PGA256 3.5 V ∼ 5.5 V 4.5 V ∼ 5.5 V ⎯ 無 基本命令数:351 命令 命令長:1 バイト∼ 7 バイト データビット長:1 ビット , 8 ビット , 16 ビット CPU 機能 最小命令実行時間:62.5 ns ( マシンクロック周波数 16 MHz の場合 ) 割込み処理時間:最小 1.5 μs ( マシンクロック周波数 16 MHz の場合 ) 低消費電力 ( スタンバイ ) モード スリープモ−ド / 時計モード / タイムベースタイマモード / ストップモード /CPU 間欠 I/O ポート 汎用入出力ポート (CMOS 出力 ) :34 本 (36 本 *2) 内 4 本は高電流出力ポート (P14 ∼ P17) タイムベースタイマ 18 ビットフリーランカウンタ 割込周期:1.024 ms, 4.096 ms, 16.834 ms, 131.072 ms ( 発振クロック周波数 4 MHz の場合 ) ウォッチドッグタイマ リセット発生周期 : 3.58 ms, 14.33 ms, 57.23 ms, 458.75 ms ( 発振クロック周波数 4 MHz の場合 ) 16 ビット入出力 タイマ 16 ビット フリーラン タイマ チャネル数 : 1 オーバフローの発生による割込み インプット キャプチャ チャネル数 : 4 端子入力 ( 立上りエッジ , 立下りエッジ , 両エッジ ) によるフリーランタイマ値の 保持 16 ビットリロードタイマ チャネル数 : 2 16 ビットリロードタイマ動作 カウントクロック周期 : 0.25 μs, 0.5 μs, 2.0 μs ( マシンクロック周波数 16 MHz の場合 ) 外部イベントカウント可能 時計タイマ 15 ビットフリーランカウンタ 割込周期 : 31.25 ms, 62.5 ms, 12 ms, 250 ms, 500 ms, 1.0 s, 2.0 s( サブクロック 8.192 kHz の場合 ) 8/16 ビット PPG タイマ チャネル数 : 2(8 ビット× 4 チャネルで使用可能 ) 8 ビット× 4 チャネルまたは 16 ビット× 1 チャネルの PPG 動作可能 任意周期 , 任意デューティのパルス波出力可能 カウントクロック : 62.5 ns ∼ 1 μs ( マシンクロック周波数 16 MHz の場合 ) 遅延割込み発生モジュール タスク切替え用の割込み発生モジュール リアルタイム OS に使用 DTP / 外部割込み 入力本数 : 4 本 立上りエッジ , 立下りエッジ , "H" レベルおよび "L" レベル入力により起動 , 外部割込みまたは拡張インテリジェント I/O サービス (EI2OS) を使用可能 (続く) 4 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ (続き) MB90F897 MB90F897S MB90F897Y ( 開発中 ) MB90F897YS ( 開発中 ) 品名 項目 MB90V495G 8/10 ビット A/D コンバータ チャネル数 : 8 分解能 : 10 ビットまたは 8 ビットの設定可能 変換時間 : 6.125 μs( マシンクロック周波数 16 MHz の場合 , サンプリング時間含む ) 連続した複数のチャネルを順次変換可能 ( 最大 8 チャネルの設定が可能 ) 単発変換モード : 選択したチャネルを 1 回のみ変換 連続変換モード : 選択したチャネルを繰り返し変換 停止変換モード : 選択したチャネルの変換 , 一時停止を繰り返す UART0 (SCI) チャネル数 : 1 クロック同期転送 : 62.5 kbps ∼ 2 Mbps クロック非同期転送 : 1,202 bps ∼ 62,500 bps 双方向シリアル通信機能 , マスタ / スレーブ型接続による通信可能 UART1 (SCI) チャネル数 : 1 クロック同期転送 : 62.5 kbps ∼ 2 Mbps クロック非同期転送 : 9,615 bps ∼ 500 kbps 双方向シリアル通信機能 , マスタ / スレーブ型接続による通信可能 CAN CAN 仕様 Ver 2.0A および Ver 2.0B 準拠 送受信メッセージバッファ : 8 本 転送ビットレート : 10 kbps ∼ 1 Mbps( マシンクロック周波数 16 MHz の場合 ) CAN ウェイクアップ * 1 :エミュレーションポッド MB2145-507 を使用する際のディップスイッチ S2 の設定です。詳細につきましては MB2145-507 ハードウェアマニュアル (2.7 エミュレータ専用電源端子 ) を参照してください。 * 2 :MB90F897S/YS ■ パッケージと品種対応 パッケージ MB90F897/S/Y/YS FPT-48P-M26 ○:あり ×:なし (注意事項)各パッケージの詳細は , 「■パッケージ・外形寸法図」を参照してください。 ■ 品種間の相違点 メモリ空間 評価品エバ品などで評価する際には , 実際に使用する品種との相違をよく確認の上 , 評価してください。特に , 次の点に 注意してください。 ・MB90V495G に ROM は内蔵されていませんが , 専用の開発ツールを用いて , ROM 内蔵品と等価な動作を行えます。 したがって , ROM 容量は開発ツールの設定で決まります。 ・MB90V495G では FF4000H ∼ FFFFFFH までのイメージを 00 バンクに見えるようにし , FE0000H ∼ FF3FFFH は FE バンク および FF バンクだけで見えるようにしてあります ( 開発ツールの設定で変更可能 ) 。 ・MB90F897/S/Y/YS では FF4000H ∼ FFFFFFH までのイメージを 00 バンクに見えるようにし , FF0000H ∼ FF3FFFH は FF バンクだけで見えるようにしてあります。 DS07–13731–5 5 MB90895 シリーズ ■ 端子配列図 48 47 46 45 44 43 42 41 40 39 38 37 AVSS X1A/P36* X0A/P35* P33 P32/SIN0 P31/SCK0 P30/SOT0 P44/RX P43/TX P42/SOT1 P41/SCK1 P40/SIN1 (TOP VIEW) LQFP-48 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 36 35 34 33 32 31 30 29 28 27 26 25 P17/PPG3 P16/PPG2 P15/PPG1 P14/PPG0 P13/IN3 P12/IN2 P11/IN1 P10/IN0 X1 X0 C VSS P21/TOT0 P22/TIN1 P23/TOT1 P24/INT4 P25/INT5 P26/INT6 P27/INT7 MD2 MD1 MD0 RST VCC AVCC AVR P50/AN0 P51/AN1 P52/AN2 P53/AN3 P54/AN4 P55/AN5 P56/AN6 P57/AN7 P37/ADTG P20/TIN0 (FPT-48P-M26) ∗:MB90F897/Y :X1A, X0A MB90F897S/YS :P36, P35 6 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ ■ 端子機能説明 端子番号 端子名 回路形式 機能説明 1 AVcc ⎯ A/D コンバータの Vcc 電源入力端子 2 AVR ⎯ A/D コンバータの電源 (Vref+) 入力端子。Vcc 以下の入力にしてください。 P50 ∼ P57 3 ∼ 10 AN0 ∼ AN7 汎用入出力ポート E 汎用入出力ポート P37 11 ADTG D TIN0 D TOT0 D TIN1 D TOT1 D P24 ∼ P27 16 ∼ 19 INT4 ∼ INT7 リロードタイマ 1 のイベント入力端子として機能します。入力ポートに設定 して使用してください。 汎用入出力ポート P23 15 リロードタイマ 0 のイベント出力端子として機能します。出力設定が許可の 場合のみ有効となります。 汎用入出力ポート P22 14 リロードタイマ 0 のイベント入力端子として機能します。入力ポートに設定 して使用してください。 汎用入出力ポート P21 13 A/D コンバータ外部トリガ入力端子として機能します。入力ポートに設定し て使用してください。 汎用入出力ポート P20 12 A/D コンバータのアナログ入力端子として機能します。アナログ入力設定が 許可の場合に有効となります。 リロードタイマ 1 のイベント出力端子として機能します。出力設定が許可の 場合のみ有効となります。 汎用入出力ポート D 外部割込み入力端子として機能します。入力ポートに設定して使用してくだ さい。 20 MD2 F 動作モード指定用の入力端子。VSS に直結してください。 21 MD1 C 動作モード指定用の入力端子。VCC に直結してください。 22 MD0 C 動作モード指定用の入力端子。VCC に直結してください。 23 RST B 外部リセット入力端子 24 Vcc ⎯ 電源 (5 V) 入力端子 25 Vss ⎯ 電源 (0 V) 入力端子 26 C ⎯ 電源安定化のための容量端子。0.1 μF 程度のセラミックコンデンサを接続し てください。 27 X0 A 高速発振用端子 28 X1 A 高速発振用端子 P10 ∼ P13 29 ∼ 32 IN0 ∼ IN3 汎用入出力ポート。 D P14 ∼ P17 33 ∼ 36 PPG0 ∼ PPG3 汎用入出力ポート。高電流出力ポート。 G SIN1 PPG タイマ 01, 23 の出力端子として機能します。出力設定が許可の場合に有 効となります。 汎用入出力ポート P40 37 インプットキャプチャチャネル 0 ∼ 3 のトリガ入力端子として機能します。 入力ポートに設定して使用してください。 D UART1 のシリアルデータ入力端子。入力ポートに設定して使用してくださ い。 (続く) DS07–13731–5 7 MB90895 シリーズ (続き) 端子番号 端子名 回路形式 汎用入出力ポート P41 38 SCK1 D 40 41 SOT1 P43 TX P44 RX D D D SOT0 D SCK0 D 45 46 47 48 SIN0 P33 X0A* P35* X1A* P36* AVss CAN の送信出力端子。出力設定が許可の場合のみ有効となります。 汎用入出力ポート CAN の受信入力端子。入力ポートに設定して使用してください。 UART0 のシリアルデータが出力端子。 UART0 のシリアルデータ出力設定が許可の場合のみ有効となります。 UART0 のシリアルクロック入出力端子。 UART0 のシリアルクロック入出力設定が許可の場合のみ有効となります。 汎用入出力ポート P32 44 汎用入出力ポート 汎用入出力ポート P31 43 UART1 のシリアルデータ出力端子。 UART1 のシリアルデータ出力設定が許可の場合のみ有効となります。 汎用入出力ポート P30 42 UART1 のシリアルクロック入出力端子。UART1 のシリアルクロック入出力 設定が許可の場合のみ有効となります。 汎用入出力ポート P42 39 機能説明 H UART0 のシリアルデータ入力端子。 入力ポートに設定して使用してください。 D 汎用入出力ポート A A ⎯ 低速発振用端子 汎用入出力ポート 低速発振用端子 汎用入出力ポート A/D コンバータの Vss 電源入力端子 *:MB90F897/Y : X1A, X0A MB90F897S/YS : P36, P35 8 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ ■ 入出力回路形式 分類 回路 備考 A ・高速用発振帰還抵抗 約 1 MΩ ・低速用発振帰還抵抗 約 10 MΩ X1 クロック入力 X1A X0 X0A スタンバイ制御信号 ・プルアップ抵抗付きヒステリシス入力 ・プルアップ抵抗約 50 kΩ B Vcc R R ヒステリシス入力 ・ヒステリシス入力 C R ヒステリシス入力 D Vcc P-ch デジタル出力 N-ch Vss R ・CMOS ヒステリシス入力 ・CMOS レベル出力 ・スタンバイ制御あり ・Automotive 入力 デジタル出力 ヒステリシス入力 スタンバイ制御 R Automotive 入力 E Vcc P-ch R N-ch Vss デジタル出力 ・CMOS ヒステリシス入力 ・CMOS レベル出力 ・アナログ入力端子と兼用 ・スタンバイ制御あり ・Automotive 入力 デジタル出力 ヒステリシス入力 スタンバイ制御 R Automotive 入力 アナログ入力 (続く) DS07–13731–5 9 MB90895 シリーズ (続き) 分類 回路 備考 F R ヒステリシス入力 ・プルダウン抵抗付きヒステリシス入力 ・プルダウン抵抗約 50 kΩ ・FLASH 品にはプルダウン抵抗はあり ません。 R Vss ・CMOS ヒステリシス入力 G Vcc P-ch 高電流出力 ・CMOS レベル出力 ( 高電流出力 ) ・スタンバイ制御あり ・Automotive 入力 高電流出力 R N-ch Vss ヒステリシス入力 スタンバイ制御 R Automotive 入力 H Vcc P-ch デジタル出力 ・CMOS ヒステリシス入力 ・CMOS レベル出力 ・スタンバイ制御あり ・CMOS 入力 ・Automotive 入力 デジタル出力 R Vss ヒステリシス入力 R Automotive 入力 R CMOS 入力 スタンバイ制御 10 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ ■ デバイスの取扱いについて ・最大定格を超えることのないよう注意してください ( ラッチアップの防止 )。 ・CMOS IC では , 中・高耐圧以外の入力端子や出力端子に Vcc より高い電圧や Vss より低い電圧が印加された場合 , ま たは VCC 端子と VSS 端子間に定格を超える電圧が印加された場合に , ラッチアップ現象を発生することがあります。 ・ラッチアップ現象が起きると電源電流が激増し , 素子の熱破壊に至る場合がありますので , 使用に際しては , 最大定格 を超えることのないよう十分注意してください。 ・アナログ電源投入時と切断時においてアナログ電源電圧 (AVcc, AVR) とアナログ入力電圧は , デジタル電源電圧 (Vcc) を超えないように十分注意してください。 ・未使用端子の処理について 使用していない入力端子を開放のままにしておくと誤動作およびラッチアップによる永久破壊の原因になることがあ りますので , 2 kΩ 以上の抵抗を介してプルアップまたはプルダウンなどの処理をしてください。また , 使用していな い入出力端子については出力状態にして開放とするか , 入力状態の場合は入力端子と同じ処理をしてください。 ・外部クロックを使用する場合の注意について 外部クロックを使用する際には , X0 端子のみを駆動し , X1 端子は , オープンとしてください。下図に外部クロック使 用例について示します。 ・外部クロック使用例 X0 オープン X1 MB90895 シリーズ ・MB90F897/Y でサブクロックを使用しない場合の注意について X0A, X1A 端子に振動子を接続しない場合は X0A 端子にプルダウンの処理をし , X1A 端子はオープンにしてくださ い。 ・電源端子について ・Vcc, Vss が複数ある場合 , デバイス設計上はラッチアップなどの誤動作を防止するために , 同電位にすべき端子はデ バイス内部で接続してありますが , 不要輻射の低減 , グランドレベルの上昇によるストローブ信号の誤動作防止 , 総 出力電流規格を守るなどのために , 必ずそれらすべてを外部で電源およびグランドに接続してください。 ・電流供給源からできる限り低インピーダンスで MB90895 シリーズのデバイスの Vcc, Vss 端子に接続するように配慮 してください。 ・MB90895 シリーズのデバイスの端子近くで , Vcc 端子と Vss 端子の間に 0.1 μF 程度のコンデンサをバイパスコンデン サとして接続することをお薦めします。 ・水晶発振回路について ・X0, X1 端子の近辺のノイズは MB90895 シリーズのデバイスの誤動作の元となります。 X0, X1 端子および水晶振動子 ( あるいはセラミック振動子 ) さらにグランドへのバイパスコンデンサはできる限り近くになるように , また X0, X1 端 子の配線は , 他の配線とできる限り交差しないようにプリント基板を設計してください。 ・X0, X1 端子の回りをグランドで囲むようなプリント基板アートワークは , 安定した動作を期待できますので , 強くお 薦めします。 ・PLL クロックモード動作中の注意について 本マイコンで PLL クロックを選択しているときに発振子が外れたり , あるいはクロック入力が停止した場合 , 本マイ コンは PLL 内部の自励発振回路の自走周波数で動作を継続し続ける場合があります。この動作は保証外の動作です。 DS07–13731–5 11 MB90895 シリーズ ・A/D コンバータの電源 , アナログ入力の投入順序について ・A/D コンバータ , アナログ入力 (AN0 ∼ AN7 端子 ) の印加は , 必ずデジタル電源 (Vcc) の投入後に行ってください。 ・電源切断時は A/D コンバータの電源およびアナログ入力の遮断の後で , デジタル電源の遮断を行ってください。 ・AVR は , AVcc を超えないように投入および切断を行ってください ( アナログ電源とデジタル電源を同時に投入 , 遮断 することは問題ありません )。 ・A/D コンバータ未使用時の端子処理について A/D コンバータを使用しない場合は , AVcc = AVR = Vcc, AVss = Vss となるように接続してください。 ・電源投入時の注意点 内蔵している降圧回路の誤動作を防ぐために , 電源投入時における電圧の立上げ時間は 50 μs(0.2 V ∼ 2.7 V の間 ) 以 上を確保してください。 ・供給電圧の安定化 Vcc 電源電圧の動作保障内においても , 電源電圧の急激な変化があると誤動作を起こす場合がありますので , Vcc 電源 電圧を安定させてください。 安定化の基準としては , 商用周波数 (50 / 60Hz) での Vcc リップル変動 (peak to peak 値 ) は , 標準 Vcc 電源電圧値の 10% 以下に , また電源の切替え時などの瞬時変化においては , 過渡変動率が 0.1 V/ms 以下になるように電源電圧を抑えて ください。 ・+ 125 °C / + 150 °C 対応について TA = +105°C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。 12 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ ■ ブロックダイヤグラム X0,X1 RST X0A,X1A クロック 制御回路 CPU F2MC-16LX コア 時計タイマ タイムベースタイマ 16 ビット フリーランタイマ RAM インプット キャプチャ (4ch) FLASH プリスケーラ SOT1 SCK1 SIN1 16 ビット PPG タイマ (2ch) CAN PPG0 ~ PPG3 RX TX UART1 プリスケーラ SOT0 SCK0 SIN0 内 部 デ | タ バ ス IN0 ~ IN3 UART0 DTP/ 外部割込み 16 ビット リロードタイマ (2ch) INT4 ~ INT7 TIN0,TIN1 TOT0,TOT1 AVcc AVss AN0 ~ AN7 AVR 8/10 ビット A/D コンバータ (8ch) ADTG DS07–13731–5 13 MB90895 シリーズ ■ メモリマップ 1. MB90895 のメモリ割当て MB90895 シリーズでは , 内部アドレスバスは 24 ビット幅 , 外部アドレスバスは 24 ビットまでの出力となり , 外部アク セスメモリは最大 16 M バイトのメモリ空間をアクセスできます。 2. メモリマップ (ROM ミラー機能あり ) 000000H 周辺 0000C0H 000100H アドレス #1 003900H 004000H RAM 領域 レジスタ 拡張 IO 領域 ROM 領域 (FF バンクの イメージ ) 010000H FE0000H FF0000H ROM 領域 * ROM 領域 FFFFFFH 品種 アドレス #1 MB90V495G 001900H 000900H MB90F897/S/Y/YS :内部アクセスメモリ :アクセス禁止 *:MB90F897/S/Y/YS では , FE0000H ∼ FEFFFFH の領域を読み出すと FF0000H ∼ FFFFFFH のデータが読み出せます。 (注意事項)F2MC-16LX は , 内部 ROM が動作している状態では , 00 バンクの上位に FF バンクの ROM データがイメージ で見えるようになっています。この機能をミラー ROM 機能と呼び , C コンパイラのスモールモデルを有効に 生かせます。 F2MC-16LX では , FF バンクの下位 16 ビットアドレスと 00 バンクの下位 16 ビットアドレスが同じになるよ うにしてあるので , ポインタで far を指定しなくても ROM 内のテーブルを参照できます。 たとえば “00C000H” をアクセスした場合 , 実際には “FFC000H” の ROM の内容がアクセスされます。ただし , FF バンクの ROM 領域は , 48 K バイトを超えるので , 00 バンクのイメージにすべての領域を見せられません。し たがって , “FF4000H” ∼ “FFFFFFH” の領域に格納してください。 14 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ ■ I/O マップ アドレス レジスタ 略称 リード / ライト レジスタ 000000H リソース 初期値 ( 予約領域 ) * 000001H PDR1 ポート 1 データレジスタ R/W ポート 1 XXXXXXXXB 000002H PDR2 ポート 2 データレジスタ R/W ポート 2 XXXXXXXXB 000003H PDR3 ポート 3 データレジスタ R/W ポート 3 XXXXXXXXB 000004H PDR4 ポート 4 データレジスタ R/W ポート 4 XXXXXXXXB 000005H PDR5 ポート 5 データレジスタ R/W ポート 5 XXXXXXXXB 000006H ∼ 000010H ( 予約領域 ) * 000011H DDR1 ポート 1 方向レジスタ R/W ポート 1 00000000B 000012H DDR2 ポート 2 方向レジスタ R/W ポート 2 00000000B 000013H DDR3 ポート 3 方向レジスタ R/W ポート 3 000X0000B 000014H DDR4 ポート 4 方向レジスタ R/W ポート 4 XXX00000B 000015H DDR5 ポート 5 方向レジスタ R/W ポート 5 00000000B 8/10 ビット A/D コンバータ 11111111B 000016H ∼ 00001AH 00001BH ( 予約領域 ) * ADER アナログ入力許可レジスタ R/W 00001CH ∼ 00001FH ( 予約領域 ) * 000020H SMR0 シリアルモードレジスタ 0 000021H SCR0 シリアル制御レジスタ 0 000022H SIDR0/ SODR0 シリアル入力データレジスタ 0/ シリアル出力データレジスタ 0 R, W 000023H SSR0 シリアルステータスレジスタ 0 R, R/W 00001X00B 000024H CDCR0 通信プリスケーラ制御レジスタ 0 R/W 0XXX1111B 000025H SES0 シリアルエッジ選択レジスタ 0 R/W XXXXXXX0B 000026H SMR1 シリアルモードレジスタ 1 000027H SCR1 シリアル制御レジスタ 1 000028H SIDR1/ SODR1 シリアル入力データレジスタ 1/ シリアル出力データレジスタ 1 R, W 000029H SSR1 シリアルステータスレジスタ 1 R, R/W 00002AH 00002BH R/W 00000000B R/W, W 00000100B UART0 XXXXXXXXB R/W 00000000B R/W, W 00000100B UART1 XXXXXXXXB 00001000B ( 予約領域 ) * CDCR1 通信プリスケーラ制御レジスタ 1 R/W UART1 0XXX0000B 00002CH ∼ 00002FH ( 予約領域 ) * 000030H ENIR DTP/ 外部割込み許可レジスタ R/W 000031H EIRR DTP/ 外部割込み要因レジスタ R/W 000032H 000033H ELVR 検出レベル設定レジスタ R/W R/W 00000000B XXXXXXXXB DTP/ 外部割込み 00000000B 00000000B (続く) DS07–13731–5 15 MB90895 シリーズ アドレス 000034H 000035H 000036H 000037H レジスタ 略称 ADCS ADCR レジスタ リード / ライト リソース R/W A/D 制御ステータスレジスタ R/W, W W, R A/D データレジスタ 初期値 00000000B 8/10 ビット A/D コンバータ R 00000000B XXXXXXXXB 00101XXXB 000038H ∼ 00003EH ( 予約領域 ) * 00003FH PSCCR PLL/ サブクロック制御レジスタ R/W, W 000040H PPGC0 PPG0 動作モード制御レジスタ R/W, W 000041H PPGC1 PPG1 動作モード制御レジスタ R/W, W 000042H PPG01 PPG0/1 カウントクロック選択 レジスタ R/W 000043H PPGC2 PPG2 動作モード制御レジスタ R/W, W 000045H PPGC3 PPG3 動作モード制御レジスタ R/W, W 000046H PPG23 PPG2/3 カウントクロック選択 レジスタ R/W 000047H ∼ 00004FH 000051H 000052H 000053H IPCP0 インプットキャプチャデータ レジスタ 0 R IPCP1 インプットキャプチャデータ レジスタ 1 R ICS01 000055H 000057H 000058H ICS23 インプットキャプチャ制御 ステータスレジスタ R/W TCDT タイマカウンタデータレジスタ R/W TCCS タイマカウンタ制御ステータス レジスタ R/W 000059H 00005AH 00005BH 00005CH 00005DH 0X000XX1B 8/16 ビット PPG タイマ 0/1 0X000001B 000000XXB 0X000XX1B 8/16 ビット PPG タイマ 2/3 0X000001B 000000XXB ( 予約領域 ) * 000054H 000056H XXXX0000B ( 予約領域 ) * 000044H 000050H クロック XXXXXXXXB XXXXXXXXB XXXXXXXXB XXXXXXXXB 16 ビット 入出力タイマ 00000000B 00000000B 00000000B 00000000B 00000000B ( 予約領域 ) * IPCP2 IPCP3 インプットキャプチャデータ レジスタ 2 R インプットキャプチャデータ レジスタ 3 R XXXXXXXXB 16 ビット入出力 タイマ XXXXXXXXB XXXXXXXXB XXXXXXXXB 00005EH ∼ 000065H 000066H 000067H 000068H 000069H ( 予約領域 ) * R/W TMCSR0 タイマ制御ステータスレジスタ TMCSR1 R/W R/W R/W 16 ビットリロード タイマ 0 16 ビットリロード タイマ 1 00000000B XXXX0000B 00000000B XXXX0000B (続く) 16 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ アドレス レジスタ 略称 リード / ライト レジスタ リソース 初期値 00006AH ∼ 00006EH 00006FH ( 予約領域 ) * ROMM ROM ミラー機能選択レジスタ W ROM ミラー機能 選択モジュール XXXXXXX1B 000070H ∼ 00007FH 000080H ( 予約領域 ) * BVALR メッセージバッファ有効レジスタ TREQR 送信要求レジスタ TCANR 送信キャンセルレジスタ 000081H 000082H 送信完了レジスタ RCR 受信完了レジスタ RRTRR 受信 RTR レジスタ ROVRR 受信オーバランレジスタ W CAN コントローラ 00000000B R/W CAN コントローラ 00000000B R/W CAN コントローラ 00000000B R/W CAN コントローラ 00000000B CAN コントローラ 00000000B CAN コントローラ 00000000B 00000000B ( 予約領域 ) * 00008DH 00008EH 00000000B ( 予約領域 ) * 00008BH 00008CH CAN コントローラ ( 予約領域 ) * 000089H 00008AH R/W ( 予約領域 ) * TCR 000087H 000088H 00000000B ( 予約領域 ) * 000085H 000086H CAN コントローラ ( 予約領域 ) * 000083H 000084H R/W R/W ( 予約領域 ) * RIER 受信完了割込み許可レジスタ 00008FH ∼ 00009DH R/W ( 予約領域 ) * アドレス検出制御レジスタ R/W アドレス一致 検出機能 遅延割込み要求発生 / 解除レジスタ R/W 遅延割込み発生 モジュール 00009EH PACSR 00009FH DIRR 0000A0H LPMCR 低消費電力モード制御レジスタ W,R/W 低消費電力モード 00011000B 0000A1H CKSCR クロック選択レジスタ R,R/W クロック 11111100B 0000A2H PILR I/O 0000000XB ポート入力レベル選択レジスタ 0000A3H ∼ 0000A7H R/W XXXXXXX0B ( 予約領域 ) * ウォッチドッグ タイマ 0000A8H WDTC ウォッチドッグタイマ制御レジスタ 0000A9H TBTC タイムベースタイマ制御レジスタ R/W,W タイムベース タイマ 1XX00100B 0000AAH WTC 時計タイマ制御レジスタ R,R/W 時計タイマ 1X001000B R,W XXXXX111B (続く) DS07–13731–5 17 MB90895 シリーズ アドレス レジスタ 略称 0000ABH ∼ 0000ADH 0000AEH リード / ライト レジスタ リソース 初期値 ( 予約領域 ) * FMCS フラッシュメモリコントロール ステータスレジスタ 0000AFH R,W,R/W 512 K ビット フラッシュメモリ 000X0000B ( 予約領域 ) * 0000B0H ICR00 割込み制御レジスタ 00 00000111B 0000B1H ICR01 割込み制御レジスタ 01 00000111B 0000B2H ICR02 割込み制御レジスタ 02 00000111B 0000B3H ICR03 割込み制御レジスタ 03 00000111B 0000B4H ICR04 割込み制御レジスタ 04 00000111B 0000B5H ICR05 割込み制御レジスタ 05 00000111B 0000B6H ICR06 割込み制御レジスタ 06 00000111B 0000B7H ICR07 割込み制御レジスタ 07 0000B8H ICR08 割込み制御レジスタ 08 0000B9H ICR09 割込み制御レジスタ 09 00000111B 0000BAH ICR10 割込み制御レジスタ 10 00000111B 0000BBH ICR11 割込み制御レジスタ 11 00000111B 0000BCH ICR12 割込み制御レジスタ 12 00000111B 0000BDH ICR13 割込み制御レジスタ 13 00000111B 0000BEH ICR14 割込み制御レジスタ 14 00000111B 0000BFH ICR15 割込み制御レジスタ 15 00000111B 0000C0H ∼ 0000FFH 検出アドレス設定レジスタ 0 ( 下位 ) PADR0 検出アドレス設定レジスタ 0 ( 中位 ) 001FF2H 検出アドレス設定レジスタ 0 ( 上位 ) 001FF3H 検出アドレス設定レジスタ 1 ( 下位 ) 001FF4H PADR1 003901H 003902H 003903H 00000111B 00000111B 検出アドレス設定レジスタ 1 ( 中位 ) XXXXXXXXB R/W XXXXXXXXB アドレス一致 検出機能 R/W XXXXXXXXB XXXXXXXXB XXXXXXXXB 検出アドレス設定レジスタ 1 ( 上位 ) 001FF5H 003900H 割込みコントローラ ( 予約領域 ) * 001FF0H 001FF1H R/W XXXXXXXXB TMR0/ TMRLR0 16 ビットタイマレジスタ 0/ 16 ビットリロードレジスタ 0 R,W 16 ビット リロードタイマ 0 XXXXXXXXB TMR1/ TMRLR1 16 ビットタイマレジスタ 1/ 16 ビットリロードレジスタ 1 R,W 16 ビット リロードタイマ 1 XXXXXXXXB 003904H ∼ 003909H XXXXXXXXB XXXXXXXXB ( 予約領域 ) * 00390AH FWR0 フラッシュ書込み コントロールレジスタ 0 R/W 00390BH FWR1 フラッシュ書込み コントロールレジスタ 1 R/W デュアル オペレーション フラッシュ 00000000B 00000000B (続く) 18 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ アドレス レジスタ 略称 00390CH SSR0 レジスタ セクタ変換設定レジスタ リード / ライト R/W リソース デュアル オペレーション フラッシュ 初期値 00XXXXX0B 00390DH ∼ 00390FH ( 予約領域 ) * 003910H PRLL0 PPG0 リロードレジスタ L R/W XXXXXXXXB 003911H PRLH0 PPG0 リロードレジスタ H R/W XXXXXXXXB 003912H PRLL1 PPG1 リロードレジスタ L R/W XXXXXXXXB 003913H PRLH1 PPG1 リロードレジスタ H R/W 003914H PRLL2 PPG2 リロードレジスタ L R/W 003915H PRLH2 PPG2 リロードレジスタ H R/W XXXXXXXXB 003916H PRLL3 PPG3 リロードレジスタ L R/W XXXXXXXXB 003917H PRLH3 PPG3 リロードレジスタ H R/W XXXXXXXXB 8/16 ビット PPG タイマ XXXXXXXXB XXXXXXXXB 003918H ∼ 00392FH ( 予約領域 ) * 003930H ∼ 003BFFH ( 予約領域 ) * 003C00H ∼ 003C0FH RAM ( 汎用 RAM) 003C10H ∼ 003C13H IDR0 ID レジスタ 0 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB 003C14H ∼ 003C17H IDR1 ID レジスタ 1 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB 003C18H ∼ 003C1BH IDR2 ID レジスタ 2 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB 003C1CH ∼ 003C1FH IDR3 ID レジスタ 3 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB 003C20H ∼ 003C23H IDR4 ID レジスタ 4 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB 003C24H ∼ 003C27H IDR5 ID レジスタ 5 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB 003C28H ∼ 003C2BH IDR6 ID レジスタ 6 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB 003C2CH ∼ 003C2FH IDR7 ID レジスタ 7 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB CAN コントローラ (続く) DS07–13731–5 19 MB90895 シリーズ リード / ライト アドレス レジスタ 略称 003C30H 003C31H DLCR0 DLC レジスタ 0 R/W XXXXXXXXB XXXXXXXXB 003C32H 003C33H DLCR1 DLC レジスタ 1 R/W XXXXXXXXB XXXXXXXXB 003C34H 003C35H DLCR2 DLC レジスタ 2 R/W XXXXXXXXB XXXXXXXXB 003C36H 003C37H DLCR3 DLC レジスタ 3 R/W XXXXXXXXB XXXXXXXXB 003C38H 003C39H DLCR4 DLC レジスタ 4 R/W XXXXXXXXB XXXXXXXXB 003C3AH 003C3BH DLCR5 DLC レジスタ 5 R/W XXXXXXXXB XXXXXXXXB 003C3CH 003C3DH DLCR6 DLC レジスタ 6 R/W XXXXXXXXB XXXXXXXXB 003C3EH 003C3FH DLCR7 DLC レジスタ 7 R/W XXXXXXXXB XXXXXXXXB データレジスタ 0 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB レジスタ リソース 003C40H ∼ 003C47H DTR0 初期値 003C48H ∼ 003C4FH DTR1 データレジスタ 1 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB 003C50H ∼ 003C57H DTR2 データレジスタ 2 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB 003C58H ∼ 003C5FH DTR3 データレジスタ 3 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB 003C60H ∼ 003C67H DTR4 データレジスタ 4 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB CAN コントローラ 003C68H ∼ 003C6FH DTR5 データレジスタ 5 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB 003C70H ∼ 003C77H DTR6 データレジスタ 6 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB 003C78H ∼ 003C7FH DTR7 データレジスタ 7 R/W XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB 003C80H ∼ 003CFFH ( 予約領域 ) * 003D00H 003D01H CSR 制御ステータスレジスタ 003D02H LEIR ラストイベント表示レジスタ R/W, R R/W CAN コントローラ 0XXXX001B 00XXX000B 000XX000B (続く) 20 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ (続き) アドレス レジスタ 略称 リード / ライト レジスタ 003D03H リソース 初期値 ( 予約領域 ) * 003D04H 003D05H RTEC 送受信エラーカウンタ 003D06H 003D07H BTR ビットタイミングレジスタ R/W 11111111B X1111111B 003D08H IDER IDE レジスタ R/W XXXXXXXXB 003D09H 003D0AH TRTRR 送信 RTR レジスタ RFWTR リモートフレーム受信待ちレジスタ R/W 00000000B R/W CAN コントローラ XXXXXXXXB CAN コントローラ 00000000B CAN コントローラ XXXXXXXXB XXXXXXXXB ( 予約領域 ) * TIER 送信完了割込み許可レジスタ 003D0FH 003D10H 003D11H 00000000B 00000000B ( 予約領域 ) * 003D0DH 003D0EH CAN コントローラ ( 予約領域 ) * 003D0BH 003D0CH R R/W ( 予約領域 ) * AMSR アクセプタンスマスク選択レジスタ 003D12H 003D13H R/W ( 予約領域 ) * 003D14H ∼ 003D17H AMR0 003D18H ∼ 003D1BH AMR1 アクセプタンスマスクレジスタ 0 R/W CAN コントローラ アクセプタンスマスクレジスタ 1 R/W 003D1CH ∼ 003DFFH ( 予約領域 ) * 003E00H ∼ 003EFFH ( 予約領域 ) * 003FF0H ∼ 003FFFH ( 予約領域 ) * XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB XXXXXXXXB ∼ XXXXXXXXB 初期値についての説明 0:このビットの初期値は“0”です。 1:このビットの初期値は“1”です。 X:このビットの初期値は不定です。 *:“( 予約領域 )”への書込みは行わないでください。“( 予約領域 )”を読み出した場合は , 不定が読み出されます。 DS07–13731–5 21 MB90895 シリーズ ■ 割込み要因と割込みベクタ・割込み制御レジスタ 割込み要因 EI2OS 対応 割込みベクタ 番号 割込み制御レジスタ アドレス ICR アドレス 優先度* 3 リセット × #08 08H FFFFDCH − − 高い INT9 命令 × #09 09H FFFFD8H − − ↑ 例外処理 × #10 0AH FFFFD4H − − CAN コントローラ受信完了 (RX) × #11 0BH FFFFD0H CAN コントローラ送信完了 (TX) / ノードステータス遷移 (NS) × #12 0CH FFFFCCH ICR00 0000B0H * 1 予約 × #13 0DH FFFFC8H × #14 0EH FFFFC4H ICR01 0000B1H 予約 CAN ウェイクアップ △ #15 0FH FFFFC0H × #16 10H FFFFBCH ICR02 タイムベースタイマ 0000B2H * 1 16 ビットリロードタイマ 0 △ #17 11H FFFFB8H △ #18 12H FFFFB4H ICR03 8/10 ビット A/D コンバータ 0000B3H * 1 16 ビットフリーランタイマ オーバフロー △ #19 13H FFFFB0H ICR04 0000B4H * 1 予約 × #20 14H FFFFACH 予約 × #21 15H FFFFA8H × #22 16H FFFFA4H ICR05 PPG タイマ ch.0, ch.1 アンダフロー 0000B5H * 1 インプットキャプチャ 0 取込み △ #23 17H FFFFA0H △ #24 18H FFFF9CH ICR06 外部割込み (INT4 / INT5) 0000B6H * 1 インプットキャプチャ 1 取込み △ #25 19H FFFF98H × #26 1AH FFFF94H ICR07 PPG タイマ ch.2, ch.3 アンダフロー 0000B7H * 2 外部割込み (INT6 / INT7) △ #27 1BH FFFF90H △ #28 1CH FFFF8CH ICR08 時計タイマ 0000B8H * 1 予約 × #29 1DH FFFF88H インプットキャプチャ 2 取込み インプットキャプチャ 3 取込み × #30 1EH FFFF84H ICR09 0000B9H * 1 予約 × #31 1FH FFFF80H × #32 20H FFFF7CH ICR10 予約 0000BAH * 1 予約 × #33 21H FFFF78H × #34 22H FFFF74H ICR11 予約 0000BBH * 1 予約 × #35 23H FFFF70H ○ #36 24H FFFF6CH ICR12 16 ビットリロードタイマ 1 0000BCH * 1 UART1 受信完了 ◎ #37 25H FFFF68H △ #38 26H FFFF64H ICR13 UART1 送信完了 0000BDH * 1 UART0 受信完了 ◎ #39 27H FFFF60H △ #40 28H FFFF5CH ICR14 UART0 送信完了 0000BEH * 1 フラッシュメモリ × #41 29H FFFF58H ICR15 0000BFH * 1 遅延割込み発生モジュール × #42 2AH FFFF54H ↓ 低い (続く) 22 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ (続き) ○ : 使用可能 × : 使用不可 ◎ : 使用可能 , El2OS 停止機能付き △ : ICR を共有する割込み要因を使用しないとき使用可能 * 1: ・ICR レジスタを共用している周辺機能は , 割込みレベルが同一になります。 ・ICR レジスタを共用している周辺機能で拡張インテリジェント I/O サービスを使用する場合は , どちらか一方し か利用できません。 ・ICR レジスタを共用している周辺機能の場合 , 片方で拡張インテリジェント I/O サービスを指定すると , もう一方 での割込みの使用はできなくなります。 * 2: インプットキャプチャ 1 のみ El2OS に対応しています。PPG は El2OS に対応していません。インプットキャプチャ 1 で El2OS を使用する場合には , PPG を割込み禁止にしてください。 * 3: 同時に同じレベルの割込みが発生した場合の優先度です。 DS07–13731–5 23 MB90895 シリーズ ■ フラッシュメモリセクタ構成 ・512 K ビットフラッシュメモリのセクタ構成 フラッシュメモリ CPU アドレス ライタアドレス * FF0000H 70000H FF0FFF H 70FFFH FF1000H 71000H FF1FFF H 71FFFH FF2000H 72000H FF2FFF H 72FFFH FF3000H 73000H FF3FFF H 73FFFH FF4000H 74000H FF7FFF H 77FFFH FF8000H 78000H FFBFFF H 7BFFF H FFC000 H 7C000H FFCFFF H 7CFFF H FFD000 H 7D000H SA1 (4 K バイト ) SA2 (4 K バイト ) Lower Bank SA0 (4 K バイト ) SA3 (4 K バイト ) SA4 (16 K バイト ) SA6 (4 K バイト ) SA7 (4 K バイト ) FFDFFF H 7DFFF H FFE000H 7E000H FFEFFF H 7EFFF H FFF000H 7F000H FFFFFF H 7FFFFH Upper Bank SA5 (16 K バイト ) SA8 (4 K バイト ) SA9 (4 K バイト ) *:ライタアドレスとは , フラッシュメモリにパラレルライタでデータ書込みを行う場合 , CPU アドレスに相当するアドレスです。 汎用ライタを使用し書込み / 消去を行う場合は , このライタアドレスで書込み / 消去を 行います。 24 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ ■ 電気的特性 1. 絶対最大定格 項目 記号 定格値 単位 備考 最小 最大 VCC VSS − 0.3 VSS + 6.0 V AVCC VSS − 0.3 VSS + 6.0 V VCC = AVCC*2 AVR VSS − 0.3 VSS + 6.0 V AVCC ≧ AVR*2 入力電圧 *1 VI VSS − 0.3 VSS + 6.0 V *3 出力電圧 * VO VSS − 0.3 VSS + 6.0 V *3 ICLAMP − 2.0 + 2.0 mA *7 Σ⏐ICLAMP⏐ ⎯ 20 mA *7 IOL1 ⎯ 15 mA 通常出力 *4 IOL2 ⎯ 40 mA 高電流出力 *4 IOLAV1 ⎯ 4 mA 通常出力 *5 IOLAV2 ⎯ 30 mA 高電流出力 *5 Σ IOL1 ⎯ 125 mA 通常出力 Σ IOL2 ⎯ 160 mA 高電流出力 Σ IOLAV1 ⎯ 40 mA 通常出力 *6 Σ IOLAV2 ⎯ 40 mA 高電流出力 *6 IOH1 ⎯ − 15 mA 通常出力 *4 IOH2 ⎯ − 40 mA 高電流出力 *4 IOHAV1 ⎯ −4 mA 通常出力 *5 IOHAV2 ⎯ − 30 mA 高電流出力 *5 Σ IOH1 ⎯ − 125 mA 通常出力 Σ IOH2 ⎯ − 160 mA 高電流出力 Σ IOHAV1 ⎯ − 40 mA 通常出力 *6 Σ IOHAV2 ⎯ − 40 mA 高電流出力 *6 PD ⎯ 297 mW − 40 + 105 °C MB90F897Y/YS 以外 − 40 + 125 °C *8 MB90F897Y/YS 以外 − 40 + 150 °C *8, *9 MB90F897Y/YS − 55 + 150 °C 電源電圧 * 1 1 最大クランプ電流 最大総クランプ電流 “L” レベル最大出力電流 “L” レベル平均出力電流 “L” レベル最大総出力電流 “L” レベル平均総出力電流 “H” レベル最大出力電流 “H” レベル平均出力電流 “H” レベル最大総出力電流 “H” レベル平均総出力電流 消費電力 動作温度 保存温度 TA Tstg * 1 : VSS = AVSS = 0.0 V を基準にしています。 * 2:AVCC, AVR は VCC を超えてはいけません。 * 3:VI, VO は VCC + 0.3 V を超えてはいけません。ただし , 外部の部品を使用して入力への電流または入力からの電流 の最大値を制御する場合 , VI 定格に代わって ICLAMP 定格が適用されます。 * 4:最大出力電流は , 該当する端子 1 本のピーク値を規定します。 * 5:平均出力電流は , 該当する端子 1 本に流れる電流の 100 ms の期間内での平均電流を規定します ( 平均値とは , 動作 電流×動作率のことです )。 * 6:平均総出力電流は , 該当する端子すべてに流れる電流の 100 ms の期間内での平均電流を規定します ( 平均値とは , 動作電流×動作率のことです )。 * 7:・該当端子:P10 ∼ P17, P20 ∼ P27, P30 ∼ P33, P35, P36, P37, P40 ∼ P44, P50 ∼ P57 ( 注意事項 ) P35, P36 は MB90F897S/YS のみ ・推奨動作条件内で使用してください。 ・直流電圧 ( 電流 ) で使用してください。 ・+ B 信号とマイコンの間には , 必ず制限抵抗を接続し , + B 信号を印加してください。 (続く) DS07–13731–5 25 MB90895 シリーズ (続き) ・+ B 入力時にマイコン端子に入力される電流が , 瞬時・定常を問わず規格値以下になるように制限抵抗の値を 設定してください。 ・低消費電力モードなど , マイコンの駆動電流が少ない動作状態では , + B 入力電位が保護ダイオードを通して VCC 端子の電位を上昇させ , 他の機器へ影響を及ぼす可能性がありますのでご注意ください。 ・マイコン電源が OFF 時 (0 V に固定していない場合 ) に+ B 入力がある場合は , 端子から電源が供給されている ため , 不完全な動作を行う可能性がありますのでご注意ください。 ・電源投入時に+ B 入力がある場合は , 端子から電源が供給されているため , パワーオンリセットが動作しない 電源電圧になる可能性がありますのでご注意ください。 ・+ B 入力端子は , オープン状態にならないようにご注意ください。 ・A/D 入力端子を除くアナログ系入出力端子 (LCD 駆動端子 , コンパレータ入力端子など ) は , + B 入力ができま せんのでご注意ください。 ・推奨回路例: ・入出力等価回路 保護ダイオード 制限 抵抗 Vcc P-ch + B 入力 (0 V ∼ 16 V) N-ch R * 8: TA = +105°C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。 * 9: 4 層以上の PB 基板を使用してください。 <注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ ります。したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。 26 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ 2. 推奨動作条件 (VSS = AVSS = 0.0 V) 項目 電源電圧 平滑コンデンサ 動作温度 記号 VCC CS TA 規格値 単位 備考 最小 標準 最大 3.5 5.0 5.5 V 通常動作時 3.0 ― 5.5 V ストップ動作時の状態保持 4.0 ― 5.5 V A/D コンバータの精度保証電圧 0.1 ⎯ 1.0 μF *1 − 40 ― + 105 °C MB90F897Y/YS 以外 − 40 ― + 125 °C *2 MB90F897Y/YS 以外 − 40 ― + 150 °C *2, *3 MB90F897Y/YS * 1:セラミックコンデンサ , または同程度の周波数特性のコンデンサを使用してください。VCC 端子のバイパスコンデ ンサは CS よりも大きい容量値のものを使用してください。 平滑コンデンサ CS の接続は下図を参照してください。 * 2:TA = +105°C を超えて使用される場合は , 信頼性上の制限があります。必ず営業部門までご相談ください。 * 3:4 層以上の PB 基板を使用してください。 ・C 端子接続図 C CS <注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。電気的特性の規格値は , すべてこの条 件の範囲内で保証されます。常に推奨動作条件下で使用してください。この条件を超えて使用すると , 信頼 性に悪影響を及ぼすことがあります。 データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。記載され ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。 DS07–13731–5 27 MB90895 シリーズ 3. 直流規格 ・MB90F897/S( + 125 °C 対応可能品種 ) 項目 記号 端子名 単位 備考 VCC + 0.3 V CMOS ヒステリシス 選択時 — VCC + 0.3 V Automotive 選択時 0.7 VCC — VCC + 0.3 V CMOS 選択時 — VCC − 0.3 — VCC + 0.3 V CMOS ヒステリシス 入力端子 — VSS − 0.3 — 0.2 VCC V CMOS ヒステリシス 選択時 Automotive 入力端子 — VSS − 0.3 — 0.5 VCC V Automotive 選択時 CMOS VILC 入力端子 (P32, P40) — VSS − 0.3 — 0.3 VCC V CMOS 選択時 VILM MD 入力端子 — VSS − 0.3 — VSS + 0.3 V VCC = 4.5 V, IOH =− 4.0 mA VCC – 0.5 — — V VCC = 4.5 V, IOH =− 14.0 mA VCC – 0.5 — — V 最大 — 0.8 VCC — — 0.8 VCC — VIHM MD 入力端子 VILS VILA P14 ∼ P17 “H” レベル VOH1 以外 出力電圧 VOH2 P14 ∼ P17 入力 リーク 電流 VOL1 P14 ∼ P17 以外 VCC = 4.5 V, IOL = 4.0 mA — — 0.4 V VOL2 P14 ∼ P17 VCC = 4.5 V, IOL = 20.0 mA — — 0.4 V すべての入力 VCC = 5.5 V, VSS < VI < VCC 端子 –5 — +5 μA VCC = 5.0 V, 内部 16 MHz 動作 , 通常動作時 — 25 30 mA VCC = 5.0 V, 内部 16 MHz 動作 , フラッシュメモリ書込み時 — 45 50 mA MB90F897/S VCC = 5.0 V, 内部 16 MHz 動作 , フラッシュメモリ消去時 — 45 50 mA MB90F897/S VCC = 5.0 V, 内部 16 MHz 動作 , スリープ時 — 8 12 mA ICTS VCC = 5.0 V, 内部 2 MHz 動作 , メインクロッ クモードより遷移 , タイムベースタイマモード時 — 0.2 0.35 mA ICTSPII VCC = 5.0 V, 内部 16 MHz 動作 , PLL クロッ クモードより遷移 , タイムベースタイマモード時 — 3 5 mA IIL ICC 電源電流 * 規格値 標準 Automotive “H” レベル VIHA 入力端子 入力電圧 CMOS VIHC 入力端子 (P32, P40) “L” レベル 出力電圧 条件 最小 CMOS VIHS ヒステリシス 入力端子 “L” レベル 入力電圧 (VCC = 5.0 V ± 10 %, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 125 °C) ICCS VCC *:電源電流の試験条件は外部のクロックを使用した場合です。 (続く) 28 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ (続き) (VCC = 5.0 V ± 10 %, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 125 °C) 項目 記号 端子名 条件 規格値 最小 標準 最大 単位 ICCL VCC = 5.0 V, 内部 8 kHz 動作 , サブクロック動作時 , TA =+ 25°C — 40 100 μA ICCLS VCC = 5.0 V, 内部 8 kHz 動作 , サブクロック・スリープ 時 , TA =+ 25°C — 10 50 μA ICCT VCC = 5.0 V, 内部 8 kHz 動作 , 時計モード時 , TA =+ 25°C — 8 30 μA ICCH ストップ時 ,TA =+ 25°C — 5 25 μA VCC 電源電流 * 入力容量 CIN AVCC, AVSS, AVR, C, VCC, VSS 以外 ⎯ — 5 15 pF プルアップ 抵抗 RUP RST ⎯ 25 50 100 kΩ RDOWN MD2 ⎯ 25 50 100 kΩ プルダウン 抵抗 備考 FLASH 品に は , プルダウ ン抵抗はあり ません。 *:電源電流の試験条件は外部のクロックを使用した場合です。 DS07–13731–5 29 MB90895 シリーズ ・MB90F897Y/YS( + 150 °C 対応可能品種 )( 開発中 ) (VCC = 5.0 V ± 10 %, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 150 °C) 項目 記号 端子名 単位 備考 VCC + 0.3 V CMOS ヒステリシス 選択時 — VCC + 0.3 V Automotive 選択時 0.7 VCC — VCC + 0.3 V CMOS 選択時 — VCC − 0.3 — VCC + 0.3 V — VSS − 0.3 — 0.2 VCC V CMOS ヒステリシス 選択時 Automotive 入力端子 — VSS − 0.3 — 0.5 VCC V Automotive 選択時 CMOS VILC 入力端子 (P32, P40) — VSS − 0.3 — 0.3 VCC V CMOS 選択時 VILM MD 入力端子 — VSS − 0.3 — VSS + 0.3 V VCC = 4.5 V, IOH =− 3.0 mA VCC – 0.5 — — V VCC = 4.5 V, IOH =− 12.0 mA VCC – 0.5 — — V 標準 最大 — 0.8 VCC — — 0.8 VCC — VIHM MD 入力端子 VILS CMOS ヒステリシス 入力端子 VILA Automotive “H” レベル VIHA 入力端子 入力電圧 CMOS VIHC 入力端子 (P32, P40) P14 ∼ P17 “H” レベル VOH1 以外 出力電圧 VOH2 P14 ∼ P17 “L” レベル 出力電圧 入力 リーク 電流 P14 ∼ P17 以外 VCC = 4.5 V, IOL = 3.0 mA — — 0.4 V VOL2 P14 ∼ P17 VCC = 4.5 V, IOL = 16 mA — — 0.4 V –5 — +5 μA VCC = 5.0 V, 内部 16 MHz 動作 , 通常動作時 — 25 32 mA VCC = 5.0 V, 内部 16 MHz 動作 , フラッシュメモリ書込み時 TA =− 40 °C ∼+ 125 °C — 45 50 mA ∼+ 125 °C まで VCC = 5.0 V, 内部 16 MHz 動作 , フラッシュメモリ消去時 TA =− 40 °C ∼+ 125 °C — 45 50 mA ∼+ 125 °C まで VCC = 5.0 V, 内部 16 MHz 動作 , スリープ時 — 8 14 mA VCC = 5.0 V, 内部 2 MHz 動作 , メインクロッ クモードより遷移 , タイムベースタイマモード時 TA =− 40 °C ∼+ 125 °C — 0.2 0.35 mA VCC = 5.0 V, 内部 2 MHz 動作 , メインクロッ クモードより遷移 , タイムベースタイマモード時 TA =+ 125 °C こえて∼+ 150 °C — 0.2 T.B.D mA VOL1 IIL すべての入力 VCC = 5.5 V, VSS < VI < VCC 端子 ICC 電源電流 * 規格値 最小 CMOS VIHS ヒステリシス 入力端子 “L” レベル 入力電圧 条件 ICCS ICTS VCC ∼+ 125 °C まで *:電源電流の試験条件は外部のクロックを使用した場合です。 (続く) 30 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ (続き) (VCC = 5.0 V ± 10 %, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 150 °C) 項目 記号 端子名 条件 規格値 単位 最小 標準 最大 VCC = 5.0 V, 内部 16 MHz 動作 , PLL ク ロックモードより遷移 , タイムベースタイマモー ド時 — 3 7 mA VCC = 5.0 V, 内部 8 kHz 動作 , サブクロック動作時 , TA =+ 25°C — 40 100 μA ICCLS VCC = 5.0 V, 内部 8 kHz 動作 , サブクロック・スリープ 時 , TA =+ 25°C — 10 50 μA ICCT VCC = 5.0 V, 内部 8 kHz 動作 , 時計モード時 , TA =+ 25°C — 8 30 μA ICCH ストップ時 ,TA =+ 25°C — 5 25 μA ICTSPII ICCL VCC 電源電流 * 入力容量 CIN AVCC, AVSS, AVR, C, VCC, VSS 以外 ⎯ — 5 15 pF プルアップ 抵抗 RUP RST ⎯ 25 50 100 kΩ RDOWN MD2 ⎯ 25 50 100 kΩ プルダウン 抵抗 備考 FLASH 品には , プルダウン抵抗 はありません。 *:電源電流の試験条件は外部のクロックを使用した場合です。 DS07–13731–5 31 MB90895 シリーズ 4. 交流規格 (1) クロックタイミング (VCC = 5.0 V ± 10 %, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 125 °C/ + 150 °C (MB90F897Y/YS のみ )) 項目 記号 fC 端子名 規格値 最大 3 — 8 水晶振動子またはセラミック 振動子使用 3 — 16 外部クロック 4 — 16 4 — 8 PLL 2 逓倍 4 — 5.33 PLL 3 逓倍 4 — 4 X0, X1 MHz 内部動作クロック周波数 内部動作クロック サイクルタイム PLL 1 逓倍 PLL 4 逓倍 fCL X0A, X1A — 32.768 — kHz tHCYL X0, X1 125 — 333 ns tLCYL X0A, X1A — 30.5 — μs MB90F897/Y のみ PWH, PWL X0 10 — — ns デューティ比 30%∼ 70%を 目安としてください。 PWLH,PWLL X0A — 15.2 — μs MB90F897/Y のみ tCR, tCF X0 — — 5 ns 外部クロック使用時 fCP — 1.5 — 16 MHz メインクロック使用時 fLCP — — 8.192 — kHz サブクロック使用時 MB90F897/Y のみ tCP — 62.5 — 666 ns メインクロック使用時 tLCP — — 122.1 — μs サブクロック使用時 MB90F897/Y のみ 入力クロックパルス幅 入力クロック立上り , 立下り時間 備考 標準 クロック周波数 クロックサイクルタイム 単位 最小 MB90F897/Y のみ ・クロックタイミング tHCYL 0.8 VCC X0 0.2 VCC PWH PWL tCF tCR tLCYL 0.8 VCC X0A 0.2 VCC PWLH PWLL tCF 32 tCR DS07–13731–5 MB90895 シリーズ ・PLL 動作保証範囲 内部動作クロック周波数と電源電圧の関係 MB90F897/S/Y/YS 動作保証範囲 電源電圧 VCC (V) 5.5 A/D コンバータ 精度保証範囲 4.0 3.5 3.0 PLL 動作保証範囲 1.5 3 4 12 8 16 内部クロック fCP (MHz) 外部クロック周波数と内部動作クロック周波数の関係 4 逓倍 1 逓倍 3 逓倍 2 逓倍 内部クロック fCP (MHz) 16 12 × 1/2 ( 逓倍なし ) 9 8 4 1.5 3 4 8 16 外部クロック fC (MHz)* *:水晶振動子またはセラミック振動子を使用する場合は , fc = 8 MHz までとなります。 交流規格値は以下の測定基準電圧値で規定しています。 ・入力信号波形 ・出力信号波形 ヒステリシス入力端子 出力端子 VIH 2.4 V VIL 0.8 V DS07–13731–5 33 MB90895 シリーズ (2) リセット入力タイミング (VCC = 5.0 V ± 10 %, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 125 °C/ + 150 °C (MB90F897Y/YS のみ )) 項目 記号 リセット入力時間 端子名 tRSTL RST 規格値 条件 ⎯ 単位 備考 最小 最大 16 tCP * 3 ⎯ ns 通常動作時 振動子の発振時間 * 1 + 100 μs + 16 tCP * 3 ⎯ ⎯ サブクロック* 2, サブスリープ* 2, 時計* 2, ストップモード時 100 ⎯ μs タイムベースタイマ時 * 1:振動子の発振時間は , 振幅が 90%に達する時間です。水晶発振子は , 数 ms ∼数十 ms, セラミック発振子は , 数百 μs ∼数 ms, 外部クロックは 0 ms となります。 * 2:MB90F897S/YS を除く。 * 3:tCP ( 内部動作クロックサイクルタイム ) については , 「 (1) クロックタイミング」を参照してください。 ・サブクロック , サブスリープ , 時計 , ストップモ−ド時 tRSTL RST 0.2 VCC X0 0.2 VCC 発振幅の 90% 内部動作クロック 100 s + 16 tCP 振動子の 発振時間 発振安定待ち時間 命令実行 内部リセット 34 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ (3) パワーオンリセット (VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 125 °C/ + 150 °C (MB90F897Y/YS のみ )) 項目 電源立上り時間 電源切断時間 記号 端子名 tR VCC tOFF VCC 規格値 条件 ⎯ 単位 最小 最大 0.05 30 ms 1 ⎯ ms 備考 繰り返し動作のため tR VCC 2.7 V 0.2 V 0.2 V 0.2 V tOFF (注意事項)電源電圧を急激に変化させるとパワーオンリセットが起動される場合があります。 動作中に電源電圧を変化させる場合は , 下図のように電圧の変動をおさえて滑らかに立ち上げることを推奨 します。また , この場合には PLL クロックを使用していない状態で行ってください。ただし , 電圧降下 1 V/s 以内であれば , PLL クロック使用中でも動作可能です。 VCC 3.0 V VSS DS07–13731–5 立上りの傾きを 50 mV/ms 以下にする ことを推奨します。 RAM データホールド期間 35 MB90895 シリーズ (4) UART0/UART1 タイミング (VCC = 4.5 V ∼ 5.5 V, VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 125 °C/ + 150 °C (MB90F897Y/YS のみ )) 項目 記号 シリアルクロックサイクルタイム tSCYC SCK0/SCK1 tSLOV SCK0/SCK1, SOT0/SOT1 SCK ↓ → SOT 遅延時間 端子名 規格値 条件 単位 最小 最大 8 tCP* ⎯ ns − 80 + 80 ns 100 ⎯ ns 60 ⎯ ns 内部シフトクロック モード出力端子は CL = 80 pF + 1 TTL 有効 SIN → SCK ↑ tIVSH SCK0/SCK1, SIN0/SIN1 SCK ↑ → 有効 SIN ホールド時間 tSHIX SCK0/SCK1, SIN0/SIN1 シリアルクロック “H” パルス幅 tSHSL SCK0/SCK1 4 tCP* ⎯ ns シリアルクロック “L” パルス幅 tSLSH SCK0/SCK1 4 tCP * ⎯ ns SCK ↓ → SOT 遅延時間 tSLOV SCK0/SCK1, SOT0/SOT1 ⎯ 150 ns 有効 SIN → SCK ↑ tIVSH SCK0/SCK1, SIN0/SIN1 60 ⎯ ns SCK ↑ → 有効 SIN ホールド時間 tSHIX SCK0/SCK1, SIN0/SIN1 60 ⎯ ns 外部シフトクロック モード出力端子は CL = 80 pF + 1 TTL 備考 * : tCP ( 内部動作クロックサイクルタイム ) については , 「 (1) クロックタイミング」を参照してください。 (注意事項)・CLK 同期モード時の AC 規格です。 ・CL は , 測定時の端子に付けられる負荷容量値です。 ・内部シフトクロックモード tSCYC 2.4 V SCK 0.8 V 0.8 V tSLOV 2.4 V SOT 0.8 V tIVSH SIN tSHIX VIH VIH VIL VIL ・外部シフトクロックモード tSLSH SCK tSHSL VIH VIL VIH VIL tSLOV 2.4 V SOT 0.8 V tIVSH SIN 36 tSHIX VIH VIH VIL VIL DS07–13731–5 MB90895 シリーズ (5) タイマ入力タイミング (VCC = 4.5 V ∼ 5.5 V, VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 125 °C/ + 150 °C (MB90F897Y/YS のみ )) 項目 入力パルス幅 記号 端子名 tTIWH TIN0, TIN1 tTIWL IN0 ∼ IN3 条件 ⎯ 規格値 最小 最大 4 tCP* ⎯ 単位 備考 ns * : tCP ( 内部動作クロックサイクルタイム ) については , 「 (1) クロックタイミング」を参照してください。 ・タイマ入力タイミング VIH VIH TIN0, TIN1, IN0 ~ IN3 VIL VIL tTIWH tTIWL (6) トリガ入力タイミング (VCC = 4.5 V ∼ 5.5 V, VSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 125 °C/ + 150 °C (MB90F897Y/YS のみ )) 項目 記号 端子名 条件 tTRGH tTRGL INT4 ∼ INT7, ADTG ⎯ 入力パルス幅 規格値 最小 最大 3 tCP * ⎯ 単位 備考 ns * : tCP ( 内部動作クロックサイクルタイム ) については , 「 (1) クロックタイミング」を参照してください。 ・トリガ入力タイミング INT4 ~ INT7, ADTG VIH VIH VIL tTRGH DS07–13731–5 VIL tTRGL 37 MB90895 シリーズ 5. A/D コンバータ (VCC = AVCC = 5.0 V ± 10%, 3.0 V ≦ AVR − AVSS, VSS = AVSS = 0.0 V, TA =− 40 °C ∼+ 125 °C/ + 150 °C (MB90F897Y/YS のみ )) 項目 記号 端子名 分解能 ⎯ 総合誤差 規格値 単位 最小 標準 最大 ⎯ ⎯ ⎯ 10 bit ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 3.0 LSB 非直線性誤差 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 2.5 LSB 微分直線性誤差 ⎯ ⎯ ⎯ ⎯ ± 1.9 LSB ゼロ トランジション 電圧 VOT AN0 ∼ AN7 AVSS − 1.5 LSB フルスケール トランジション 電圧 VFST AN0 ∼ AN7 AVR − 3.5 LSB コンペア時間 サンプリング期間 ⎯ ⎯ AVSS + 0.5 LSB AVSS + 2.5 LSB V 1 LSB = (AVR − AVSS) / 1024 AVR − 1.5 LSB AVR + 0.5 LSB V 66 tCP *1 ⎯ ⎯ ns マシンクロック 16 MHz 時 5.5 V ≧ AVCC ≧ 4.5 V 88 tCP *1 ⎯ ⎯ ns マシンクロック 16 MHz 時 4.5 V > AVCC ≧ 4.0 V 32 tCP *1 ⎯ ⎯ ns マシンクロック 16 MHz 時 5.5 V ≧ AVCC ≧ 4.5 V 128 tCP *1 ⎯ ⎯ ns マシンクロック 16 MHz 時 4.5 V > AVCC ≧ 4.0 V ⎯ ⎯ アナログポート 入力電流 IAIN AN0 ∼ AN7 ⎯ ⎯ 10 μA アナログ入力電圧 VAIN AN0 ∼ AN7 AVSS ⎯ AVR V ⎯ AVR AVSS + 2.7 ⎯ AVCC V IA AVCC ⎯ 3.5 7.5 mA IAH AVCC ⎯ ⎯ 5 μA IR AVR ⎯ 165 250 μA IRH AVR ⎯ ⎯ 5 μA ⎯ AN0 ∼ AN7 ⎯ ⎯ 4 LSB 基準電圧 電源電流 基準電圧供給電流 チャネル間バラツキ 備考 *2 *2 * 1:tCP ( 内部動作クロックサイクルタイム ) については , 「 (1) クロックタイミング」を参照してください。 * 2:A/D コンバータを動作させていないときは , CPU を停止させたときの電流 (VCC = AVCC = AVR = 5.0 V) になります。 38 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ 6. A/D コンバータの用語の定義 分解能 :A/D 変換器により識別可能なアナログ変化 直線性誤差 :ゼロトランジション点 (“00 0000 0000” ←→ “00 0000 0001”) とフルスケールトランジション点 (“11 1111 1110” ←→ “11 1111 1111”) とを結んだ直線と , 実際の変換特性との偏差 微分直線性誤差 :出力コードを 1 LSB 変化させるのに必要な入力電圧の理想値からの偏差 総合誤差 :実際の値と論理値との差をいい , ゼロトランジション誤差 / フルスケールトランジション誤差 / 直線性誤差を含む誤差 総合誤差 3FFH 1.5 LSB 3FEH 実際の変換特性 デジタル出力 3FDH {1 LSB × (N − 1) + 0.5 LSB} 004H VNT ( 実測値 ) 003H 実際の変換特性 002H 理想特性 001H 0.5 LSB AVss AVR アナログ入力 デジタル出力 N の総合誤差= 1 LSB = ( 理想値 ) VNT − {1 LSB × (N − 1) + 0.5 LSB} 1 LSB AVR − AVSS 1024 [LSB] [V] VOT ( 理想値 ) = AVSS + 0.5 LSB [V] VFST ( 理想値 ) = AVR − 1.5 LSB [V] VNT:デジタル出力が (N − 1) から N に遷移する電圧 (続く) DS07–13731–5 39 MB90895 シリーズ (続き) 直線性誤差 微分直線性誤差 理想特性 3FFH 実際の変換特性 デジタル出力 3FDH N+1 {1 LSB × (N − 1) + VOT } ( 実測値 ) VNT ( 実測値 ) 004H 実際の変換特性 003H 実際の変換特性 VFST デジタル出力 3FEH N V (N + 1) T ( 実測値 ) N−1 VNT ( 実測値 ) 002H 理想特性 実際の変換特性 N−2 001H VOT ( 測定値 ) AVss AVR AVss アナログ入力 デジタル出力 N の直線性誤差= デジタル出力 N の微分直線性誤差= 1 LSB = AVR アナログ入力 VNT − {1 LSB × (N − 1) + VOT} 1 LSB [LSB] V (N + 1) T − VNT − 1LSB [LSB] 1 LSB VFST − VOT 1022 [V] VOT :デジタル出力が “000H” から “001H” に遷移する電圧 VFST:デジタル出力が “3FEH” から “3FFH” に遷移する電圧 40 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ 7. A/D 変換部の注意事項 < アナログ入力の外部インピーダンスとサンプリング時間について > ・ サンプルホールド付き A/D 変換器です。外部インピーダンスが高くサンプリング時間を十分に確保できない場合には , 内部サンプルホールド用コンデンサに十分にアナログ電圧が充電されず , A/D 変換精度に影響を及ぼします。 アナログ入力回路模型図 R コンパレータ アナログ入力 C サンプリング時 ON MB90F897/S MB90F897Y/YS 4.5 V ≦ AVCC ≦ 5.5 V 4.0 V ≦ AVCC < 4.5 V ( 注意事項 ) 数値は参考値です。 R C 2.4 kΩ ( 最大 ) 16.4 kΩ ( 最大 ) 36.4 pF ( 最大 ) 36.4 pF ( 最大 ) ・ A/D 変換精度規格を満足するために , 外部インピーダンスと最小サンプリング時間の関係から , サンプリング時間を最 小値より長くなるようにレジスタ値 , 動作周波数を調整するか外部インピーダンスを下げてご使用ください。 (4.5 V ≦ AVCC ≦ 5.5 V 時 ) [ 外部インピーダンス= 0 kΩ ∼ 20 kΩ の場合 ] 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 [kΩ] MB90F897/S/ MB90F897Y/YS →外部インピーダンス →外部インピーダンス [kΩ] [ 外部インピーダンス= 0 kΩ ∼ 100 kΩ の場合 ] 0 5 10 15 20 25 30 →最小サンプリング時間 [μs] 35 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 MB90F897/S/ MB90F897Y/YS 0 1 2 3 4 5 6 →最小サンプリング時間 7 8 [μs] (4.0 V ≦ AVCC < 4.5 V 時 ) [ 外部インピーダンス= 0 kΩ ∼ 20 kΩ の場合 ] MB90F897/S/ MB90F897Y/YS [kΩ] 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 →外部インピーダンス →外部インピーダンス [kΩ] [ 外部インピーダンス= 0 kΩ ∼ 100 kΩ の場合 ] 0 5 10 15 20 25 30 →最小サンプリング時間 [μs] 35 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 MB90F897/S/ MB90F897Y/YS 0 1 2 3 4 5 →最小サンプリング時間 6 7 8 [μs] 外部インピーダンスと最小サンプリング時間の関係 (続く) DS07–13731–5 41 MB90895 シリーズ (続き) ・ サンプリング時間を十分に確保できない場合は , アナログ入力端子に 0.1 μF 程度のコンデンサを接続してください。 < 誤差について > ・ | AVR − AVSS | が小さくなるに従って , 相対的な誤差は大きくなります。 8. フラッシュメモリ書込み / 消去特性 *1 項目 条件 単位 備考 0.5 s 内部での消去前書込み時間を除く 0.5 7.5 s 内部での消去前書込み時間を除く ⎯ 2.6 ⎯ s 内部での消去前書込み時間を除く ⎯ 32 3,600 μs システムレベルのオーバヘッド 時間を除く ⎯ 10,000 ⎯ ⎯ cycle 平均 TA =+ 85 °C 20 ⎯ ⎯ 年 セクタ消去時間 (4 KB セクタ ) セクタ消去時間 (16 KB セクタ ) チップ消去時間 TA =+ 25 °C, VCC = 5.0 V ワード (16 ビット幅 ) 書込み時間 書込み / 消去回数 フラッシュメモリデータ保持 時間 規格値 最小 標準 最大 ⎯ 0.2 ⎯ *2 * 1:MB90F897Y/YS において , TA =+ 125 °C をこえて , ∼+ 150 °C での書き込み / 消去はできません。 * 2:テクノロジ信頼性評価結果からの換算値です ( アレニウスの式を使用し , 高温加速試験結果を平均温度+ 85 °C へ 換算しています ) 。 42 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ ■ 特性例 ・MB90F897 ICC − VCC TA =+ 25 °C, 外部クロック動作時 f =内部動作周波数 30 25 f = 16 MHz ICC (mA) 20 f = 10 MHz 15 f = 8 MHz 10 f = 4 MHz 5 f = 2 MHz 0 2.5 3.5 4.5 VCC (V) 5.5 6.5 ICCS − VCC TA =+ 25 °C, 外部クロック動作時 f =内部動作周波数 10 ICCS (mA) 8 f = 16 MHz 6 f = 10 MHz 4 f = 8 MHz f = 4 MHz 2 f = 2 MHz 0 2.5 3.5 4.5 VCC (V) 5.5 6.5 ICCL − VCC TA =+ 25 °C, 外部クロック動作時 f =内部動作周波数 350 300 f = 8 kHz ICCL (μA) 250 200 150 100 50 0 3 4 5 6 7 VCC (V) (続く) DS07–13731–5 43 MB90895 シリーズ ICCLS − VCC ICCLS (μA) TA =+ 25 °C, 外部クロック動作時 f =内部動作周波数 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 f = 8 kHz 3 4 5 VCC (V) 6 7 ICCT − VCC TA =+ 25 °C, 外部クロック動作時 f =内部動作周波数 10 9 8 f = 8 kHz ICCT (μA) 7 6 5 4 3 2 1 0 4 3 5 6 7 VCC (V) ICCH − VCC ストップ時 , TA =+ 25 °C 30 ICCH (μA) 25 20 15 10 5 0 2 3 4 5 6 7 VCC (V) (続く) 44 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ (続き) (VCC − VOH) − IOH TA =+ 25 °C, VCC = 4.5 V 1000 900 VCC - VOH (mV) 800 700 600 500 400 300 200 100 0 0 2 1 3 4 5 6 7 8 9 10 IOH (mA) VOL − IOL TA =+ 25 °C, VCC = 4.5 V 1000 900 800 VOL (mV) 700 600 500 400 300 200 100 0 0 2 4 6 8 10 IOL (mA) “H” レベル入力電圧 / “L” レベル入力電圧 VIN − VCC TA =+ 25 °C 5 VIN (V) 4 VIH 3 VIL 2 1 0 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6 VCC (V) DS07–13731–5 45 MB90895 シリーズ ■ オーダ型格 型格 MB90F897PMT MB90F897SPMT MB90F897YPMT MB90F897YSPMT 46 パッケージ 備考 プラスチック・LQFP, 48 ピン (FPT-48P-M26) DS07–13731–5 MB90895 シリーズ ■ パッケージ・外形寸法図 プラスチック・LQFP, 48 ピン (FPT-48P-M26) リードピッチ 0.50mm パッケージ幅× パッケージ長さ 7 × 7mm リード形状 ガルウイング 封止方法 プラスチックモールド 取付け高さ 1.70mm MAX 質量 0.17g コード(参考) P-LFQFP48-7×7-0.50 プラスチック・LQFP, 48 ピン (FPT-48P-M26) 注 1)* 印寸法はレジン残りを含む。 注 2)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。 注 3)端子幅はタイバ切断残りを含まず。 9.00±0.20(.354±.008)SQ +0.40 +.016 * 7.00 –0.10 .276 –.004 SQ 36 0.145±0.055 (.006±.002) 25 37 24 0.08(.003) Details of "A" part +0.20 1.50 –0.10 +.008 48 13 "A" 0˚~8˚ LEAD No. 1 0.50(.020) (Mounting height) .059 –.004 INDEX 0.10±0.10 (.004±.004) (Stand off) 12 0.20±0.05 (.008±.002) 0.08(.003) 0.25(.010) M 0.60±0.15 (.024±.006) ©2003-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED F48040S-c-2-3 C 2003 FUJITSU LIMITED F48040S-c-2-2 単位:mm (inches) 注意:括弧内の値は参考値です。 最新の外形寸法図については , 下記の URL にてご確認ください。 http://edevice.fujitsu.com/package/jp-search/ DS07–13731–5 47 MB90895 シリーズ ■ 本版での主な変更内容 ページ 場所 ⎯ ⎯ 変更箇所 以下の開発中品種を追加 MB90F897Y, MB90F897YS 1 ■ 特長 以下を追加 ・+150 ℃対応可能温品 (MB90F897Y/YS) 8 ■ 端子機能説明 端子番号 43 の SCK0 端子の説明を訂正 UART1 → UART0 11 ■ デバイスの取扱いについて 「・未使用端子の処理について」の記述を訂正 使用していない入力端子 → 使用していない入出力端子 「・+ 125 °C 対応について」→ 「・+125 °C / + 150 °C 対応について」 12 ■ ブロックダイヤグラム 13 クロック制御回路の X0, X1 端子の矢印を訂正 入力 “ → ” → 入出力 “ ←→ ” 16 ビットリロードタイマ (2ch) の TIN0, TIN1 端子の矢印を訂正 出力 “ → ” → 入力 “ ← ” ■ 割込み要因と割込みベクタ 22 割込み制御レジスタの ICR05, ICR07 のアドレス欄注記を訂正 0000B5H*2 → 0000B5H*1 1 0000B7H*1 → 0000B7H*2 23 注記 *2 の記述を訂正 16 ビットリロードタイマ → インプットキャプチャ 1 ⎯ ■ 周辺リソース 24 ■ フラッシュメモリセクタ構成 25 ■ 電気的特性 1. 絶対最大定格 26 項目を削除 ( 周辺リソースの機能については , ハードウェアマニュアルを参照して ください。) 「■ 周辺リソース」よりフラッシュメモリのセクタ構成を残し , 項目名 を変更 項目 : 動作温度に , MB90F897Y/YS の定格値を追加 最小 : − 40 °C, 最大 : + 150 °C 注記 *9 を追加 2. 推奨動作条件 27 項目 : 動作温度に , MB90F897Y/YS の定格値を追加 最小 : − 40 °C , 最大 : + 150 °C 注記 *3 を追加 30, 31 32 ∼ 38 46 3. 直流規格 MB90F897Y/YS の直流規格を追加 4. 交流規格 表の右上の条件記述を変更 TA =− 40 °C ∼ +125 °C → TA =− 40 °C ∼ +125 °C/ + 150 °C (MB90F897Y/YS のみ ) 5. A/D コンバータ ■ オーダ型格 以下の型格を追加 MB90F897YPMT, MB90F897YSPMT 変更箇所は , 本文中のページ左側の|によって示しています。 48 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ MEMO DS07–13731–5 49 MB90895 シリーズ MEMO 50 DS07–13731–5 MB90895 シリーズ MEMO DS07–13731–5 51 MB90895 シリーズ 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fml/ お問い合わせ先 富士通エレクトロニクス株式会社 〒 163-0731 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル http://jp.fujitsu.com/fei/ 電子デバイス製品に関するお問い合わせは , こちらまで , 0120-198-610 受付時間 : 平日 9 時∼ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます ) 携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。 ※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。 本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。 本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも のではありません。従いまして , これらを使用するにあたってはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害な どについては , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施 権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用について , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うもので はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。 本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を 伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵 器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・ 製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用 されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き をおとりください。 本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。 編集 プロモーション推進部