本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。 富士通マイクロエレクトロニクス SUPPORT SYSTEM SS01-71110-1 DSU-FR エミュレータ LQFP-144P ヘッダ タイプ 7 MB2198-131-E 取扱説明書 はじめに このたびは , DSU-FR*1 エミュレータ LQFP-144P*2 ヘッダ タイプ 7 ( 型格 : MB2198-131E) をお買い上げいただきまして誠にありがとうございます。 本製品は , DSU-FR エミュレータ ( 型格 : MB2198-01-E, 以降エミュレータと称します ) と富士通 FR ファミリ マイクロコントローラ MB91280 シリーズ (LQFP-144P) を使用した ユーザシステムとを接続するアダプタユニットにて使用するヘッダです。 本書は , DSU-FR エミュレータ LQFP-144P ヘッダ タイプ 7 の取扱いについて説明したも のです。 ご使用いただく前に必ずお読みください。 また , 本製品に対応する量産 MCU および評価 MCU については , 営業部門またはサポー ト部門へお問い合わせください。 *1 : FR は , FUJITSU RISC CONTROLLER の略で富士通マイクロエレクトロニクス株式会 社の製品です。 *2 : パッケージは , FPT-144P-M08 ( リードピッチ 0.5 mm, ボディサイズ 20 mm × 20 mm) です。 ■ 取扱い方法 , 使用方法 本製品の取扱い方法 , 使用方法 , および安全に使用するための注意事項などについて は , 以下のマニュアルを参照してください。 • DSU-FR エミュレータ MB2198-01-E 取扱説明書 ■ 欧州 RoHS 対応について 型格の末尾に "-E" を付記した製品は欧州 RoHS 対応品です。 ■ 本書の内容について 本書の内容は発行当時のものであり , 本書の情報は予告なく変更される場合がありま す。 最新情報については営業部門にご確認ください。 ■ 本説明書に掲載の製品に対する警告事項 本書に掲載している製品に対して下記の警告事項が該当します。 注意 正しく使用しない場合 , 軽傷 , または中程度の傷害を負う危険性があること , また は , お客様のシステムに対し , 故障の原因となる可能性を示しています。 けが 本製品は , 尖った部分がやむなく露出しております。露出箇所に触れますと , け がをする恐れがあります。取扱いには十分ご注意ください。 故障 NQPACK のインデックス (▲) と , ヘッダボード上のインデックス (▲) を正しく 合わせてください。間違えるとエミュレータシステムやユーザシステムの故障の 原因となる恐れがあります。 故障 量産 MCU は 1 番ピンの向きを正しく合わせてください。間違えると量産 MCU やユーザシステムの故障の原因となる恐れがあります。 i • 本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。 • 本資料に記載された動作概要や応用回路例は, 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので, 実 際に使用する機器での動作を保証するものではありません。したがいまして , これらを使用するにあたっ てはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害などについては , 当社はその責任を負いません。 • 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財 産権やその他の権利の使用権または実施権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用に ついて , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うものではありません。した がって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を 負いません。 • 本資料に記載された製品は, 通常の産業用, 一般事務用, パーソナル用, 家庭用などの一般的用途に使用され ることを意図して設計・製造されています。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保され ない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途 ( 原子力施設 における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持 のための医療機器 , 兵器システムにおけるミサイル発射制御をいう ), ならびに極めて高い信頼性が要求さ れる用途 ( 海底中継器 , 宇宙衛星をいう ) に使用されるよう設計・製造されたものではありません。した がって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談な く使用されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。 • 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火 災事故 , 社会的な損害を生じさせないよう , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設 計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 • 本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連 法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続きをおとりください。 • 本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。 Copyright ©2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved ii 1. 梱包物の確認 ご使用になる前に , 以下の梱包物がすべて揃っていることをご確認ください。 • LQFP-144P ヘッダ タイプ 7*1 :1台 • ヘッダボード固定用ネジ (M2 × 10 mm, 0.4 mm pitch) :4本 • ワッシャ :4個 • NQPACK144SD-ND* • HQPACK144SD* 2 3 :1個 :1個 • 取扱説明書 ( 和文 : 本書 ) :1部 • 取扱説明書 ( 英文 ) :1部 *1 : 以降 , ヘッダボードと称します。ヘッダボードは YQPACK144SD-4W ( 東京エレテッ ク社製です。以降 , YQPACK と称します ) を実装しています。 *2 : IC ソケットです ( 東京エレテック社製です。以降 , NQPACK と称します )。 専用ドライバー 1 本およびガイドピン 3 本が添付されています。また , ユーザシステ ム基板上に IC ソケットを固定するためのネジ穴を設けていただくことで , より信頼 性の高い適合ソケット , NQPACK144SD-ND-SL ( 別売 , 東京エレテック社製です ) を ご使用いただけます。詳細につきましては , 東京エレテック株式会社へお問い合わせ ください。 *3 : IC ソケットカバーです ( 東京エレテック社製です。以降 , HQPACK と称します )。 HQPACK 固定用ネジ (M2 × 6 mm, 0.4 mm pitch) 4 本が添付されています。 本製品は , 別売の「DSU-FR エミュレータ PGA-401P アダプタ タイプ 2」( 以降 , アダプタ ボードと称します。) などと組み合わせることにより , アダプタユニットとして機能しま す。 また , 本製品に対応するアダプタボードの詳細につきましては , 営業部門またはサポー ト部門へお問い合わせください。 2. 取扱い上の注意 アダプタユニットは , 確実な接触を保つため「構造上の工夫」および「寸法精度の向上」を 図り , 精巧に作られている関係上 , 比較的強度が低くなっております。したがって , 常に正 しく良い環境でお使いいただくために本製品の使用に際しては , 次のことをご注意くださ い。 • アダプタユニット接続中は , ユーザシステム上に実装されている NQPACK にストレ スを与えないようにしてください。 1 3. 設計上の注意 ■ ユーザシステムのプリント板設計時の注意 ヘッダボードをユーザシステムに接続する場合, ヘッダボード周辺に実装する部品には, 高さ制限が生じます。 ユーザシステムのプリント板設計を行う場合は , 注意が必要です。 76 mm 40 mm B B1 79 mm B1 A1 CN2 CN3 A50 B50A50 S2 CN1 S1 46 mm A1 A 約 13 mm* 約 35 mm* B50 *: YQPACK と NQPACK の勘合状態により , 若干の誤差が生じます。 図 1 ヘッダボード寸法図 2 ■ MCU フットパターン設計上の注意 ユーザシステムのプリント基板上に配置する NQPACK の奨励フットパターン寸法を図 2 に示します。 ユーザシステムのプリント板設計の際は , 量産 MCU の推奨フットパターンとともに本 フットパターンを考慮して設計してください。 また , 詳細につきましては , 東京エレテック株式会社へお問い合わせください。 0.5 mm 7.0 mm 0.25 mm 2.0 mm 0.5 mm × 35 = 17.5 mm □ 23.0 mm 7.0 mm □ 19.0 mm No.1 Pin φ3.2 mm*1 SL-type 2.0 mm 3-φ1.0 mm*2 *1 : 本製品添付の NQPACK144SD-ND の代わりに別売品の NQPACK144SD-ND-SL を実装する場合の ネジ穴 (φ3.2 mm) を開ける位置 (NQPACK 取付け部の中心 ) です。特に必要がなければ穴開けは 不要です。 *2 : NQPACK 実装時に位置合わせに使用する穴 (φ1.0 mm) を開ける位置です。この穴にガイドピンを 差し込み位置合わせを行います。特に必要がなければ穴開けは不要です。 図 2 NQPACK 実装用フットパターン寸法図 3 4. ユーザシステムとの接続 本製品をご使用になる前に , 添付の NQPACK をユーザシステムに実装してください。 また , ヘッダボードとエミュレータの接続はアダプタボードに添付されているフラット ケーブル (2 本 ) を使用します。ヘッダボードとエミュレータの接続方法につきましては , アダプタボードの取扱説明書を参照してください。 ■ 接続方法 1. ヘッダボードとユーザシステムを接続する場合には , ユーザシステム上に実装されて いる NQPACK のインデックス (▲) の示す1番ピンの位置と , ヘッダボード上のイン デックス (▲) の位置を合わせて差し込みます ( 図 3 参照 )。 YQPACK のピンは細く曲がりやすいため , NQPACK に接続する場合は , YQPACK のピ ンが曲がっていないことを確認して差し込んでください。 2. ヘッダボード上の4箇所のネジ穴にワッシャを通したヘッダボード固定用ネジを入れ, 対角にネジを締めてください ( 図 4 参照 )。 ネジを締める際は NQPACK 添付の専用ドライバーを使用し , 順次均等に締めてくださ い。締め過ぎると接触不良の原因となりますのでご注意ください。 NQPACK インデックス (▲) ヘッダボード インデックス (▲) 図 3 インデックス位置 4 ヘッダボード 固定用ネジ ワッシャ ヘッダボード YQPACK ユーザシステム NQPACK 図 4 ヘッダボード接続方法 ■ 取外し方法 ヘッダボードを取り外す際は , 4 箇所のネジをすべて取り外した後 , ヘッダボードを NQPACK から垂直に引き抜いてください。 5 5. 量産 MCU の実装 ユーザシステム上に量産 MCU を実装する場合は , 添付の HQPACK を使用してください。 ■ 実装方法 1. ユーザシステム上に実装されている NQPACK のインデックス (▲) と , 量産 MCU のイ ンデックス (●) を合わせて実装します。 2. 量産 MCU が NQPACK に正しく実装されていることを確認してから , HQPACK と NQPACK のインデックス (1 箇所のみ直線的に欠けた角 ) を合わせて差し込みます ( 図 5 参照 )。 HQPACK のピンは細く曲がりやすいため , NQPACK に接続する場合は , HQPACK のピ ンが曲がっていないことを確認して差し込んでください。 3. HQPACK 上の4箇所のネジ穴に HQPACK 固定用ネジを入れ , 対角にネジを締めてくだ さい。ネジを締める際は , NQPACK 添付の専用ドライバーを使用し , 順次均等に締めて ください。締め過ぎると接触不良の原因となりますのでご注意ください。 HQPACK 固定用ネジ HQPACK 量産 MCU NQPACK ユーザシステム 図 5 量産 MCU 実装方法 ■ 取外し方法 HQPACK を取り外す際は , 4 箇所のネジをすべて取り外した後 , HQPACK を NQPACK か ら垂直に引き抜いてください。 6 6. コネクタ端子配列 ヘッダボードでは , アダプタボード上に搭載される評価 MCU の信号がヘッダボード上 のアダプタボードコネクタ (2 個 ) を経由し , 量産 MCU の端子情報 (YQPACK と同配列 ) に合わせて接続されます。 量産 MCU 端子情報の詳細については , 各 MCU のデータシートまたはハードウェアマ ニュアルを参照してください。 ■ 端子配列 表 2, 表 3 に , アダプタボードコネクタ , アダプタボード上の評価 MCU および量産 MCU それぞれの端子番号に対する端子配列を示します。 評価 MCU 端子名などの詳細については , アダプタボードの取扱説明書を参照してくだ さい。 また表中のコメントについては , 以下のとおりです。 *1 : 量産 MCU 端子 : VSS (36,72,93,108 ピン ), VSSEXT (27, 117, 144 ピン ) に接続されて います。 *2 : 量産 MCU 端子 : C (35 ピン ) に接続されています。 *3 : 量産 MCU 端子 : VCC (37, 73, 92 ピン ) に接続されています。 *4 : P64, PI7 はすべて量産 MCU 端子 : VDDEXT (1, 28, 118 ピン ) に接続されています。 *5 : ヘッダボード制御用端子 ( 量産 MCU 端子へは接続されません )。 *6 : 評価 MCU 端子 38, 51, 87, 209 ピンはヘッダボード上のショートプラグで選択され , 量 産 MCU 端子 109, 110 ピンに接続します。 評価 MCU 量産 MCU S1 38pin C B 51pin 110pin A S2 87pin C B 209pin 109pin A 図 6 ショートプラグの接続 表 1 ショートプラグ設定 ショートプラグ設定 (S1,S2) 項目 B-C A-B 量産 MCU MB91F284 MB91F284R *7 : 評価 MCU では未使用端子となるためプルアップ (10 kΩ) に接続されています。 *8 : 評価 MCU では未使用端子となるためプルダウン (10 kΩ) に接続されています。 7 表 2 アダプタボードコネクタ A 端子配列 コネクタ 端子番号 A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A15 A16 A17 A18 A19 A20 A21 A22 A23 A24 A25 A26 A27 A28 A29 A30 A31 A32 A33 A34 A35 A36 A37 A38 A39 A40 A41 A42 A43 A44 A45 A46 A47 A48 A49 A50 8 評価 MCU 端子番号 VSS 135 301 191 349 296 186 188 244 187 243 83 ⎯ 249 VSS 302 136 37 138 250 195 38 VSS 5 209 252 39 40 139 41 VSS 140 42 306 197 141 76 310 VSS 257 309 200 308 92 255 199 91 254 198 VSS 量産 MCU 端子番号 *1 83 85 87 89 55 53 57 59 61 63 90 *2 81 *1 78 76 74 116 114 112 *6 *1 ⎯ *6 31 30 34 16 21 *1 18 25 24 23 17 *3 136 *1 139 141 143 3 4 6 8 10 12 14 *1 コネクタ 端子番号 B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 B13 B14 B15 B16 B17 B18 B19 B20 B21 B22 B23 B24 B25 B26 B27 B28 B29 B30 B31 B32 B33 B34 B35 B36 B37 B38 B39 B40 B41 B42 B43 B44 B45 B46 B47 B48 B49 B50 評価 MCU 端子番号 VSS 84 192 35 131 242 245 297 346 345 VSS 300 248 193 85 36 303 86 VSS 351 137 194 ⎯ 87 51 251 VSS 304 88 305 89 196 253 ⎯ VSS 90 202 201 357 144 256 356 VSS 44 143 307 ⎯ 142 43 VSS 量産 MCU 端子番号 *1 84 86 88 52 54 56 58 60 62 *1 91 38 82 80 79 77 75 *1 115 113 111 *2 *6 *6 29 *1 *4 33 15 20 19 26 *2 *1 22 135 137 138 140 142 2 *1 5 7 9 *2 11 13 *1 表 3 アダプタボードコネクタ B 端子配列 コネクタ 端子番号 A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A15 A16 A17 A18 A19 A20 A21 A22 A23 A24 A25 A26 A27 A28 A29 A30 A31 A32 A33 A34 A35 A36 A37 A38 A39 A40 A41 A42 A43 A44 A45 A46 A47 A48 A49 A50 評価 MCU 端子番号 VSS ⎯ 4 208 153 127 VSS 293 78 184 240 129 294 130 VSS 80 ⎯ 298 189 246 299 81 VSS 190 134 ⎯ 291 258 203 93 VSS 312 94 205 1 ⎯ 46 292 VSS 206 47 2 150 262 96 207 VSS 263 264 VSS 量産 MCU 端子番号 *1 ⎯ 98 96 94 101 *1 *7 *7 *7 *7 *7 70 68 *1 66 *3 51 49 48 46 44 *1 42 40 *3 107 134 132 130 *1 127 125 123 121 *3 119 105 *1 *4 *1 *1 ⎯ *1 *1 ⎯ *1 *8 *8 *1 コネクタ 端子番号 B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 B11 B12 B13 B14 B15 B16 B17 B18 B19 B20 B21 B22 B23 B24 B25 B26 B27 B28 B29 B30 B31 B32 B33 B34 B35 B36 B37 B38 B39 B40 B41 B42 B43 B44 B45 B46 B47 B48 B49 B50 評価 MCU 端子番号 VSS 50 315 98 182 239 31 183 128 32 VSS 79 185 241 97 295 344 132 VSS 348 133 33 247 34 82 29 VSS 146 259 147 204 260 45 148 VSS 95 126 30 77 261 313 149 VSS 48 151 49 3 ⎯ ⎯ VSS 量産 MCU 端子番号 *1 99 97 95 ⎯ 100 32 *7 *7 *7 *1 71 69 67 *1 65 64 50 *1 47 45 *3 43 41 39 106 *1 133 131 129 128 126 124 122 *1 120 102 104 103 *1 *1 ⎯ *1 *1 ⎯ ⎯ ⎯ *3 ⎯ *1 9 SS01-71110-1 富士通マイクロエレクトロニクス・SUPPORT SYSTEM DSU-FR エミュレータ LQFP-144P ヘッダ タイプ 7 MB2198-131-E 取扱説明書 2008 年 9 月 初版発行 発行 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 編集 マーケティング統括部 ビジネス推進部