0.4MB

本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。
はじめに
■ 安全にご使用いただくために
本書は,当製品を安全にご使用いただくための重要な情報が記載されています。
当製品をご使用になる前に必ずお読みいただき,ご使用の際には説明に従い正し
くお使いくださるようお願い致します。
特に,本書の冒頭にあります「安全上の警告事項」をよく熟読され,安全のため
の確認を十分行った上で,当製品をご使用ください。
なお,本書は当製品ご使用中,いつでも参照できるよう大切に保管してください。
■ 本書の目的と対象読者
当製品は,富士通8ビットマイクロコントローラ,F2MC-8Lシリーズを使用した応
用製品の開発ならびに評価を行うための開発支援ツールです。
本書は,当製品(以降,エミュレーションポッドと称します)を使用して, F2MC-8L
シリーズの応用製品を開発される技術者の方を対象に,当製品の取扱いや接続方法
などについて解説したものです。
■ 製品の使用環境
当製品は,動作温度5∼45℃,動作湿度30∼80%です。高温,多湿を避け,結露の
ないようにしてください。
当製品は,樹脂製筐体のため上に重量物を載せると破損する恐れがあります。
さらに,電源投入後はショートの恐れがあるもの,燃えやすいものなどは製品か
ら遠けるよう心掛けてください。できるだけ水平にして使用し,振動の激しい場所,
ほこりや爆発性のガスが周囲にあるような場所で動作させないでください。
なお,上記の使用環境下でご使用になられた場合,使用者および周囲の身体や財
産などに予期しない損害を生じる恐れがあります。
また,故障などのため再輸送を行う場合,納入時の梱包材料をそのままお使いに
なれますので保存しておくと便利です。
■ 商標
F2MCは,FUJITSU Flexible MicroControllerの略で富士通(株)の製品です。
そのほか,本書で登場するシステム名,製品名はそれぞれの会社もしくは組織の
商標です。なお,本文中ではTMマークや®マークを必ずしも明記していません。
i
■ 安全上の警告事項
本書中の重要な警告事項の記載ページは以下のとおりです。
当製品をご使用になる前に,各記載ページをお読みいただき,安全のための確認
をしてください。
警告
警告語
プラグ
感 電
分 解
正しく使用しない場合,死亡する,または,重傷を負うことがあり得ることを示しています。
警告事項
万一,製品から発熱や煙,異臭や異音がするなどの異常が発生した場合は,
ただちに装置の電源スイッチを切り,その後必ず電源プラグをコンセントか
ら抜いてください。
煙が消えるのを確認して,販売会社に修理をご依頼ください。お客様自身に
よる修理は危険ですから絶対におやめください。
異常状態のまま使用すると,火災・感電の原因となります。
異物(水・金属片・液体など)が製品内部に入った場合は,ただちに製品の電
源スイッチを切り,電源プラグをコンセントから抜いてください。
その後,販売会社にご連絡ください。
そのまま,使用すると故障・火災・感電の原因となります。
近くで雷が起きたときは,電源プラグをコンセントから抜いてください。
そのまま使用すると,雷によっては製品を破壊し,火災の原因となります。
各種ケーブルの取り付けや取り外しを行う場合は,製品および接続されてい
る装置の電源スイッチを切り,電源プラグをコンセントから抜いた後に行っ
てください。
感電の原因となります。
コネクタの差し込み口に指などを入れないでください。
感電・故障の原因となります。
製品のケースは絶対に開けないでください。また,勝手に改造をしないでく
ださい。
故障・火災・感電の原因となります。
記載ページ
8
8
9
9
9
9
水 気
風呂場,シャワー室などの水場で使用しないでください。
故障・火災・感電の原因となります。
9
禁 止
濡れた手で製品にふれないでください。
感電の原因となります。
湿気・ほこり・油煙の多い場所,通気性の悪い場所,火気のある場所に置か
ないでください。
故障・火災・感電の原因となります。
開口部(通風孔など)から内部に金属類や燃えやすいものなどの異物を差し込
んだり,落とし込んだりしないでください。
故障・火災・感電の原因となります。
表示された電源電圧以外の電圧で使用しないでください。また,タコ足配線
をしないでください。
火災・感電の原因となります。
各種ケーブルを傷つけたり,加工したりしないでください。
重いものを載せたり,引っ張ったり,無理に曲げたり,ねじったり,加熱し
たりするとケーブルを傷め,火災・感電の原因となります。
9
ii
9
9
9
9
注意
警告語
プラグ
禁 止
正しく使用しない場合,軽傷,または中程度の傷害を負う危険性があることと,当製品や接続
された機器が破壊されたり,データなどのソフトウェア資産やその他財産が破壊されたりする
危険性があることを示しています。
警告事項
記載ページ
製品を移動する場合は,必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。
10
また,各種ケーブルなどもはずしてください。
作業は足元に注意して行ってください。
各種ケーブルが傷つき火災・感電の原因となったり,装置が落ちたり倒れた
りしてけがの原因となることがあります。
長時間製品を使用しないときは,安全のため必ず電源プラグをコンセントか
10
ら抜いてください。
火災・感電の原因となることがあります。
振動の激しい場所や傾いた場所など,不安定な場所には置かないでください。
10
落下・転倒・故障の原因となることがあります。
スピーカーやテレビなどの磁界や電界の発生する場所には置かないでくださ
10
い。故障の原因となることがあります。
電源プラグおよび各種ケーブルを抜くときは,ケーブルを引っ張らず,必ず
10,11
電源プラグおよびコネクタを持って抜いてください。
ケーブルを引っ張ると,ケーブルの芯線が露出したり断線したりして,故障・
火災・感電の原因となることがあります。
静電破壊防止のため,コネクタ等の接続ピンに指や物が触れないようにして
11
ください。
製品の開口部(通風孔など)をふさがないでください。
10,11
通風孔をふさぐと内部に熱がこもり,火災の原因となることがあります。
当製品に衝撃を与えないようにしてください。
11
故障の原因となることがあります。
直射日光や高温,多湿を避け,結露のないようにしてください。
11
当製品をほこりの多い場所に保存することは避けてください。
11
故障の原因となることがあります。
当製品は,多くの電子部品を使用しているため,長時間強い電界または磁界
11
のかかる場所に保存することは避けてください。
故障の原因となることがあります。
ケーブルの抜き差しは,電源を切ってから行ってください。
15,17,18
感電する恐れがあります。
ケーブルを抜く場合はケーブルを引っ張らずに,コネクタケースを持ってか 11,15,17,18
ら抜いてください。
断線する恐れがあります。
短絡プラグの設定は,電源を切ってから行ってください。
20
感電する恐れがあります。
電源投入は,マニュアルに記載された順序に従って行ってください。
23
装置が故障する恐れがあります。
エミュレーションポッド電源投入後,ユーザシステムの電源切断→投入は行
23
わないでください。
装置が故障する恐れがあります。
電源投入後は,持ち運んだり,衝撃や振動を与えないでください。
23
装置が故障する恐れがあります。
電源切断は,マニュアルに記載された順序に従って行ってください。
24
装置が故障する恐れがあります。
簡易ターゲットの抜き差しは,電源を切ってから行ってください。
25
感電する恐れがあります。
簡易ターゲットを抜く場合はプリント板を引っ張らず,コネクタを持って抜
25
いてください。
破損する恐れがあります。
iii
注意
警告語
指 示
注 意
正しく使用しない場合,軽傷,または中程度の傷害を負う危険性があることと,当製品や接続
された機器が破壊されたり,データなどのソフトウェア資産やその他財産が破壊されたりする
危険性があることを示しています。
警告事項
電源プラグは,コンセントの奥まで確実に差し込んでください。
故障・火災の原因となることがあります。
再輸送を行う場合,装置が破損する恐れがあります。納入時の梱包材料を保
存し,ご使用ください。
装置を使用温度,湿度範囲以外で動作させると,装置が故障する恐れがあり
ます。仕様範囲以内でお使いください。
iv
記載ページ
10
2
5,6
■ 本書の全体構成
本書は,次に示す2つの章で構成されています。
ご使用前に必ずお読みください。
第1章 製品の取扱いと仕様
この章では,エミュレーションポッドの取扱いと仕様について説明していま
す。
エミュレーションポッドをご使用の前に必ずお読みいただき,製品内容につ
いてご確認ください。
第2章 接続および設定方法
この章では,エミュレーションポッドの接続方法と短絡プラグなどの設定方
法,電源投入の順序,電源切断の順序および簡易ターゲットについて説明しま
す。
電源投入前にお読みください。
なお,付録としてエミュレーションポッドとユーザシステムとのインタフェース
の仕様,および簡易ターゲットの回路図を記載しています。
■ 関連マニュアル
次のマニュアルをあわせてご覧ください。
l
『F2MC-8L エミュレータデバッガマニュアルSoftune V3版』
l
『F2MC-8L エミュレータデバッガインストール解説書』
1. 本資料の記載内容は,予告なしに変更することがありますので,ご用命の際は当社営業担当部門にご確認く
ださい。
2. 本資料に記載された情報・回路図は,半導体デバイスの応用例として使用されており,実際に使用する機器
への搭載を目的としたものではありません。また,これらの情報・回路図の使用に起因する第三者の特許権,
その他の権利侵害について,当社はその責任を負いません。
3. 本資料に記載された内容を,当社に無断で転載または複製することはご遠慮ください。
4. 当社半導体デバイスは,標準用途(コンピュータ/OAなどの事務用機器,産業/通信/計測用の関連機器,
パーソナル/家庭用の機器など)に使用されることを意図しています。その故障や誤動作が直接人命を脅かし
たり,人体に危害が及ぶ恐れのある,または極めて高い信頼性が要求される特別用途(航空・宇宙用,原子力
制御用,海底中継器,走行制御用,生命維持のための医療用など)にご使用をお考えのお客様は必ず事前に当
社営業担当部門までご相談ください。ご相談なく使用されたことにより発生した損害などについては,責任を
負いかねますのでご了承ください。
5. 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても,結果的に人身事故,火
災事故,社会的な損害を生じさせないよう,お客様は,装置の冗長設計,延焼対策設計,過電流防止対策設計,
誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。
6. 本資料に記載された製品が,「外国為替および外国貿易法」に基づき規制されている貨物または技術に該当
する場合には,本製品を輸出するに際して,同法に基づく許可が必要となります。
©2000 FUJITSU LIMITED Printed in Japan
v
vi
目次
第1章
製品の取扱いと仕様 .............................................. 1
1.1
梱包部品の確認.......................................................... 2
1.2
外観および各部の名称.................................................... 3
1.3
一般仕様 ............................................................... 5
1.4
簡易ターゲット.......................................................... 6
1.5
別売品 ................................................................. 7
1.6
万一,異常が発生したときの注意........................................... 8
1.7
製品の取扱いに関する注意................................................ 9
1.8
使用上の注意........................................................... 11
第2章
接続および設定方法 ............................................. 13
2.1
システム構成........................................................... 14
2.2
メインユニットの接続................................................... 15
2.3
プローブケーブルの接続................................................. 17
2.4
外部プローブの接続..................................................... 18
2.5
マスクオプション短絡プラグの設定....................................... 20
2.6
電源投入の順序......................................................... 23
2.7
電源切断の順序......................................................... 24
2.8
簡易ターゲットの接続................................................... 25
付録
............................................................... 27
A
量産MCUとの相違........................................................ 28
B
簡易ターゲットの回路図................................................. 38
vii
viii
第1章
製品の取扱いと仕様
この章では,エミュレーションポッドの取り扱いと仕様について説明します。
エミュレーションポッドのご使用前に必ずお読みいただき,製品内容をご確認くだ
さい。
1.1 梱包部品の確認
1.2 外観および各部の名称
1.3 一般仕様
1.4 簡易ターゲット
1.5 別売品
1.6 万一,異常が発生したときの注意
1.7 製品の取扱いに関する注意
1.8 使用上の注意
1
第1章 製品の取扱いと仕様
1.1
梱包部品の確認
エミュレーションポッドをご使用になる前に,梱包部品がそろっていることを確認
してください。
■ 梱包部品の確認
注意
注 意
再輸送を行う場合,装置が損傷する恐れがあります。納入時の梱包材
料を保存し,ご使用ください。
エミュレーションポッドをご使用になる前に,以下の品物がそろっていることを
確認してください。
2
l
エミュレーションポッド本体:1台
l
簡易ターゲット:1台
l
ハードウェアマニュアル:1部(本書)
1.2 外観および各部の名称
1.2
外観および各部の名称
ここでは,エミュレーションポッドの各部の名称について記述します。
接続および設定方法については,
「第2章 接続および設定方法」を参照してくださ
い。
■ 外観および各部の名称
エミュレーションポッドの外観および名称を図 1.2-1∼図 1.2-3に示します。
∞
FUJITSU
MB2144-508
F 2MC-8L
EMULATION POD
No.
POWER
1
PAUSE
2
EXECUTE
3
HOLD
4
SLEEP
5
STOP
6
RESET
7
名称
内容
ユーザシステムの電源状態を示すLEDです。
1
POWER LED
ユーザシステム電源が2.7V∼5.5Vで点灯します。
2
PAUSE LED
ポーズ状態中に点灯します。*
3
EXECUTE LED
プログラム実行中に点灯します。
4
HOLD LED
ホールド状態の時点灯します。
5
SLEEP LED
スリープ状態の時点灯します。
6
STOP LED
ストップ状態の時点灯します。
7
RESET LED
リセット状態の時点灯します。
*:ポーズ機能は,コマンド待ち時にMCU割込みを受けつける機能です。
ポーズ実行時に本LEDが点灯します(拡張機能であり,現在は未使用)。
図 1.2-1 エミュレーションポッド外観図(上面図)
3
第1章 製品の取扱いと仕様
1
2
No.
1
2
名称
プローブコネクタ
外部プローブコネクタ
内容
プローブケーブル接続用コネクタです。
外部プローブ接続用コネクタです。
図 1.2-2 エミュレーションポッド外観図(正面図)
1
B
A C
No.
1
名称
メインユニットIFコネクタ
内容
メインユニットIFケーブル接続用コネクタです。
図 1.2-3 エミュレーションポッド外観図(背面図)
4
1.3 一般仕様
1.3
一般仕様
エミュレーションポッドの一般仕様を表 1.3-1に示します。
■ エミュレーションポッドの一般仕様
注意
注 意
装置を使用温度,湿度範囲以外で動作させると,装置が故障する恐れ
があります。仕様範囲以内でお使いください。
表 1.3-1 エミュレーションポッド一般仕様
項目
名称
型格
電源
仕様
F2MC-8L エミュレーションポッド
MB2144-508
エミュレータ電源
電圧
: +5V±5%
ユーザシステム電源
電圧
: +2.7∼5.5V*1
消費電流: +40mA*2
*1
動作周波数
8KHz∼5MHz (マシンクロック周波数)
使用温度
5∼45℃
使用湿度
30∼80%(ただし結露しないこと)
筐体寸法
158㎜(W) × 126㎜(D) × 38㎜(H)
重量
457g
*1:使用する評価MCUにより上限/下限が異なります。詳細は,弊社販売担当部門にお問い
合わせください。
*2:評価MCUの消費電流は含みません。
5
第1章 製品の取扱いと仕様
1.4
簡易ターゲット
簡易ターゲットは,エミュレーションポッドに接続することにより,ユーザシステ
ムを使用せずに,デバッガの起動や簡易的なデバッグを行うためのボードです。
ここでは,簡易ターゲットの各部の名称,および一般仕様について記述します。
接続方法については,
「第2章 接続および設定方法」を参照してください。
■ 外観および各部の名称
簡易ターゲットの外観および名称を図 1.4-1に示します。
1
No.
1
名称
エミュレーションポッドIFコネクタ
内容
エミュレーションポッド接続用コネクタです。
図 1.4-1 簡易ターゲット外観図(上面図)
■ 簡易ターゲットの一般仕様
注意
注 意
装置を使用温度,湿度範囲以外で動作させると,装置が故障する恐れ
があります。仕様範囲以内でお使いください。
表 1.4-1 簡易ターゲット一般仕様
項目
名称
電源電圧
搭載MCU
動作モード
使用温度
使用湿度
寸法
重量
6
仕様
F2MC-8L エミュレーションポッド用簡易ターゲット
+5V±5% (エミュレーションポッドより供給)
MB89T625 (クロック供給:10MHz)
シングルチップモードのみ
5∼45℃
30∼80%(ただし結露しないこと)
73㎜ × 91㎜
46g
1.5 別売品
1.5
別売品
エミュレーションポッドには,表 1.5-1に示す各種別売品があります。
必要に応じて別途購入してください。
■ 別売品
表 1.5-1 別売品
名称
型格
2140メインユニット
MB2141A
プローブケーブル
MB2144-2xx*1
外部プローブ
MB2142-11
評価MCU
MB89xxx*2
*1:使用するMCUにより型格が異なります。詳細は,弊社販売担当部門へお問い合わせくだ
さい。
*2:使用するMCUにより型格が異なります。OTP-MCUタイプをご使用の場合,プローブヘッ
ダに実装されています。詳細は,弊社販売担当部門へお問い合わせください。
7
第1章 製品の取扱いと仕様
1.6
万一,
万一,異常が発生したときの注意
当製品に,万一,異常が発生したときには,次に示す注意事項をお守りください。
■ 万一,異常が発生したときの注意
警告
プラグ
万一,製品から発熱や煙,異臭や異音がするなどの異常が発生した場
合は,ただちに装置の電源スイッチを切り,その後必ず電源プラグを
コンセントから抜いてください。
煙が消えるのを確認して,販売会社に修理をご依頼ください。お客様
自身による修理は危険ですから絶対におやめください。
異常状態のまま使用すると,火災・感電の原因となります。
異物(水・金属片・液体など)が製品内部に入った場合は,ただちに製
品の電源スイッチを切り,電源プラグをコンセントから抜いてくださ
い。
その後,販売会社にご連絡ください。
そのまま,使用すると故障・火災・感電の原因となります。
8
1.7 製品の取扱いに関する注意
1.7
製品の取扱いに関する注意
製品の取り扱い時には,次に示す注意事項をお守りください。
■ 製品の取扱いに関する注意
警告
感 電
各種ケーブルの取り付けや取り外しを行う場合は,製品および接続さ
れている装置の電源スイッチを切り,電源プラグをコンセントから抜
いた後に行ってください。
感電の原因となります。
コネクタの差し込み口に指などを入れないでください。
感電・故障の原因となります。
プラグ
近くで雷は起きたときは,電源プラグをコンセントから抜いてくださ
い。
そのまま使用すると,雷によっては製品を破壊し,火災の原因となり
ます。
分 解
製品のケースは絶対に開けないでください。また,勝手に改造しない
でください。
故障・火災・感電の原因となります。
水 気
風呂場,シャワー室などの水場では使用しないでください。
故障・火災・感電の原因となります。
禁 止
濡れた手で製品にふれないでください。
感電の原因となります。
湿気・ほこり・油煙の多い場所,通気性の悪い場所,火気のある場所
に置かないでください。
故障・火災・感電の原因となります。
開口部(通風孔など)から内部に金属類や燃えやすいものなどの異物を
差し込んだり,落としたりしないでください。
故障・火災・感電の原因となります。
表示された電源電圧以外の電圧を使用しないでください。また,タコ
足配線をしないでください。
火災・感電の原因となります。
各種ケーブルを傷つけたり,加工したりしないでください。
重いものを載せたり,引っ張ったり,無理に曲げたり,ねじったり,
加熱したりするとケーブルを傷め,火災・感電の原因となります。
9
第1章 製品の取扱いと仕様
注意
プラグ
製品を移動する場合は,必ず電源プラグをコンセントから抜いてくだ
さい。
また,各種ケーブルなどは外してください。
作業は足元に注意して行ってください。
各種ケーブルが傷つき火災・感電の原因となったり,装置が落ちたり
倒れたりしてけがの原因となることがあります。
長時間製品を使用しないときは,安全のため必ず電源プラグをコンセ
ントから抜いてください。
火災・感電の原因となることがあります。
禁 止
製品の開口部(通風孔など)をふさがないでください。
通風孔をふさぐと内部に熱がこもり,火災の原因となることがありま
す。
振動の激しい場所や傾いた場所など,不安定な場所に置かないでくだ
さい。
落下・転倒・故障の原因となることがあります。
電源プラグおよび各種ケーブルを抜くときは,ケーブルを引っ張らず,
必ず電源プラグおよびコネクタを持って抜いてください。
ケーブルを引っ張ると,ケーブル芯線が露出したり断線したりして,
故障・火災・感電の原因となることがあります。
スピーカーやテレビなどの磁界や電界の発生する場所に置かないでく
ださい。
故障の原因となることがあります。
指 示
電源プラグは,コンセントの奥まで確実に差し込んでください。
故障・火災の原因となることがあります。
10
1.8 使用上の注意
1.8
使用上の注意
エミュレーションポッドを使用する場合には,次に示す注意事項をお守りください。
■ 使用上の注意
注意
禁 止
電源プラグおよび各種ケーブルを抜くときは,ケーブルを引っ張らず
必ず電源プラグおよびコネクタを持って抜いてください。
ケーブルを引っ張ると,ケーブルの芯線が露出したり断線したりして,
故障・火災・感電の原因となることがあります。
ケーブルを抜く場合はケーブルを引っ張らずに,コネクタケースを
持ってから抜いてください。
断線する恐れがあります。
静電破壊防止のため,コネクタ等の接続ピンに指や物が触れないよう
にしてください。
製品の開口部(通風孔など)をふさがないでください。
通風孔をふさぐと内部に熱がこもり,火災の原因となることがありま
す。
<注意事項>
エミュレーションポッドの設定および使用方法は,本書に従ってください。
■ 保存時の注意
注意
禁 止
当製品に衝撃を与えないようにしてください。
故障の原因となることがあります。
直射日光や高温,多湿を避け,結露のないようにしてください。
当製品をほこりの多い場所に保存することは避けてください。
故障の原因となることがあります。
当製品は,多くの電子部品を使用しているため,長時間強い電界また
は磁界のかかる場所に保存することは避けてください。
故障の原因となることがあります。
動作温度,湿度および保存温度,湿度を表 1.8-1に示します。
表 1.8-1 動作時ならびに保存時の温度と湿度
動作時
保存時
温度
5∼45℃
-20∼70℃
湿度
30∼80%(ただし結露しないこと)
20∼90%(ただし結露しないこと)
11
第1章 製品の取扱いと仕様
12
第2章
接続および設定方法
この章では,エミュレーションポッドの接続方法と短絡プラグなどの設定方法,電
源投入の順序,電源切断の順序,および簡易ターゲットの接続方法について説明しま
す。
電源投入前にお読みください。
2.1 システム構成
2.2 メインユニットの接続
2.3 プローブケーブルの接続
2.4 外部プローブの接続
2.5 マスクオプション短絡プラグの設定
2.6 電源投入の順序
2.7 電源切断の順序
2.8 簡易ターゲットの接続
13
第2章 接続および設定方法
2.1
システム構成
エミュレーションポッドは,ホストマシンに接続し,ホストマシンより制御を行う
ようになっています。
■ システム構成
エミュレーションポッドのシステム構成を図 2.1-1に示します。
*1
ホストマシン
2140
メインユニット
*2
エミュレーションポッド
*3
ユーザシステム
*1:RS232Cケーブル
*2:メインユニットIFケーブル
*3:プローブケーブル
*4:外部プローブ
図 2.1-1 システム構成
14
*4
2.2 メインユニットの接続
2.2
メインユニットの接続
図 2.2-1に従って,エミュレーションポッド背面のメインユニットIFコネクタにメ
インユニットIFケーブル(3本)を接続します。
■ メインユニットの接続
注意
禁 止
ケーブルの抜き差しは,電源を切ってから行ってください。
感電する恐れがあります。
ケーブルを抜く場合はケーブルを引っ張らずに,コネクタケースを
持ってから抜いてください。
断線する恐れがあります。
15
第2章 接続および設定方法
メインユニット正面
∞
FUJITSU
READY
POWER
ERROR
D
B
C
A
C
B
メインユニットIFケーブルA
メインユニットIFケーブルC
メインユニットIFケーブルB
B
A
C
B
A C
エミュレーションポッド背面
図 2.2-1 メインユニットの接続
16
2.3 プローブケーブルの接続
2.3
プローブケーブルの接続
図 2.3-1に従って,エミュレーションポッド正面のプローブ接続用コネクタにプ
ローブケーブルを接続します。
プローブケーブルは,使用するMCUのタイプ,パッケージにより異なります。
MCUのタイプには,ピギエバタイプ,OTP-MCUタイプの2タイプがあります。
■ プローブケーブルの接続
注意
禁 止
ケーブルの抜き差しは,電源を切ってから行ってください。
感電する恐れがあります。
ケーブルを抜く場合はケーブルを引っ張らずに,コネクタケースを
持ってから抜いてください。
断線する恐れがあります。
ピギ/エバ用 DIP28ピンタイプ
プローブケーブル (MB2144-201)
STOP
RESET
HOLD
SLEEP
ピギ/エバ用 LCC32長方形ピンタイプ
プローブケーブル (MB2144-202)
F2MC-8L
EMULATION POD
EXECUTE
PAUSE
MB2144-508
∞
FUJITSU
POWER
ピギ/エバ用 LCC32正方形ピンタイプ
プローブケーブル (MB2144-203)
ご使用になる MCU用
のプローブケーブル
を接続します。
OTP-MCUエバ用
プローブケーブル (MB2144-2XX)*1
*1:OTP-MCUエバ用プローブケーブルは,ご使用になるMCUにより型格が異なります。
図 2.3-1 プローブケーブルの接続
17
第2章 接続および設定方法
2.4
外部プローブの接続
図 2.4-1に従って,エミュレーションポッド正面の外部プローブ用コネクタに外部
プローブを接続します。
■ 外部プローブの接続
注意
禁 止
ケーブルの抜き差しは,電源を切ってから行ってください。
感電する恐れがあります。
ケーブルを抜く場合はケーブルを引っ張らずに,コネクタケースを
持ってから抜いてください。
断線する恐れがあります。
GND
CK
CH7
CH6
CH5
CH4
CH3
CH2
CH1
CH0
図 2.4-1 外部プローブの接続
18
2.4 外部プローブの接続
表 2.4-1 外部プローブデータの詳細
色
黒
茶
赤
橙
黄
外部プローブデータ
CH0(チャネル0入力)
CH1(チャネル1入力)
CH2(チャネル2入力)
CH3(チャネル3入力)
CH4(チャネル4入力)
色
緑
青
紫
灰
黒
外部プローブデータ
CH5(チャネル5入力)
CH6(チャネル6入力)
CH7(チャネル7入力)
CK(外部クロック入力)
GND(グランド)
<注意事項>
・外部プローブとユーザシステムを接続する場合は,外部プローブに記されているラベルの信
号線名を確認し,テストクリップでユーザシステムと接続します。
・テストクリップと信号線の接続は,さほど強度がないため外部プローブを無理に引っ張るな
ど余分なストレスがかからないようにしてください。
・外部プローブと,エミュレーションポッドを接続するコネクタは,確実に接続してください。
19
第2章 接続および設定方法
2.5
マスクオプション短絡プラグの設定
エミュレーションポッドには,MCUのポート0/1/2(P0[7:0],P1[7:0],P2[7:0])に対
するマスクオプション用の短絡プラグを有しています。
必要に応じて,短絡プラグの設定を行ってください。
なお,評価MCUがOTP-MCUタイプの場合のみ設定が有効となります。
短絡プラグの設定を行う場合には,図 2.5-1に従って,エミュレーションポッド上
面のカバーを取り外して行います。
各設定は,表 2.5-1に示す短絡プラグの設定を参照してください。
■ マスクオプション設定短絡プラグの外観
図 2.5-1に従って,エミュレーションポッド上面のカバーを取り外します。
注意
禁 止
短絡プラグの設定は,電源を切ってから行ってください。
感電する恐れがあります。
∞
FUJITSU
MB2144-508
POWER
PAUSE
EXECUTE
F 2MC-8L
EMULATION POD
HOLD
SLEEP
STOP
RESET
図 2.5-1 エミュレーションポッド上面カバーの取り外し方
<注意事項>
エミュレーションポッド上面カバーの切り欠き(2箇所)に指を入れ,上に引き上げるようにし
て,取り外します。
20
C8
A8
PDN A1
PORT0 S3
PUP C1
C8
A8
PDN A1
PORT1 S2
PUP C1
C8
PDN A1
PORT2 S1
PUP C1
A8
2.5 マスクオプション短絡プラグの設定
1
3
2
No.
1
2
3
名称
ポート2マスクオプション設定用短絡プラグ
ポート1マスクオプション設定用短絡プラグ
ポート0マスクオプション設定用短絡プラグ
内容
P2[7:0]に対応するオプション設定用
P1[7:0]に対応するオプション設定用
P0[7:0]に対応するオプション設定用
図 2.5-2 マスクオプション設定用短絡プラグ外観
21
第2章 接続および設定方法
■ マスクオプション用短絡プラグの設定
表 2.5-1に従って,P0[7:0]/ P1[7:0]/ P2[7:0]のマスクオプションの設定を行
います。
表 2.5-1 マスクオプションの設定
短絡プラグNo.
対応信号線名
S3-1
P07/AD7
S3-2
P06/AD6
S3-3
P05/AD5
S3-4
P04/AD4
S3-5
P03/AD3
S3-6
P02/AD2
S3-7
P01/AD1
S3-8
P00/AD0
S2-1
P17/A15
S2-2
P16/A14
S2-3
P15/A13
S2-4
P14/A12
S2-5
P13/A11
S2-6
P12/A10
S2-7
P11/A9
S2-8
P10/A8
S1-1
P27/ALE
S1-2
P26/xRD
S1-3
P25/xWR
S1-4
P24/CLK
S1-5
P23/RDY
S1-6
P22/HRQ
S1-7
P21/xHAKU
S1-8
P20/BUFC
*1:シルク表示"PUP"側
*2:シルク表示"PDN"側
設定の内容
出荷時の設定
B-C側短絡:プルアップ設定*1
A-B側短絡:プルダウン設定*2
開放:フローティング(設定なし)
B-C側短絡
B-C側短絡:プルアップ設定*1
A-B側短絡:プルダウン設定*2
開放:フローティング(設定なし)
B-C側短絡
B-C側短絡:プルアップ設定*1
A-B側短絡:プルダウン設定*2
開放:フローティング(設定なし)
B-C側短絡
エミュレーションポッド上のマスクオプション用集合抵抗は,プルアップ用47K
Ω,プルダウン用4.7KΩソケット実装となっています。
必要に応じて抵抗値の変更ができます。
22
2.6 電源投入の順序
2.6
電源投入の順序
電源の投入は,全ての接続および設定が終了してから,ホストマシン→エミュレー
ションポッド→ユーザシステムの順に行ってください。
■ 電源投入の順序
注意
禁 止
電源投入は,マニュアルに記載された順序に従って行ってください。
装置が故障する恐れがあります。
エミュレーションポッド電源投入後,ユーザシステムの電源切断→
投入は行わないでください。
装置が故障する恐れがあります。
電源投入後は,持ち運んだり,衝撃や振動を与えないでください。
装置が故障する恐れがあります。
電源の投入は,すべての接続および設定が終了してから,図 2.6-1に示す順序で
行ってください。
ホストマシンの電源を投入する
エミュレーションポッドの電源を投入する
ユーザシステムの電源を投入する
図 2.6-1 電源投入の順序
エミュレーションポッドの電源投入は,メインユニット背面の電源スイッチを
"│"側に押し傾けることにより行います。
23
第2章 接続および設定方法
2.7
電源切断の順序
電源の切断は,ユーザシステム→エミュレーションポッド→ホストマシンの順に
行ってください。
■ 電源切断の順序
注意
禁 止
電源切断は,マニュアルに記載された順序に従って行ってください。
装置が故障する恐れがあります。
電源の切断は,図 2.7-1に示す順序で行ってください。
ユーザシステムの電源を切断する
エミュレーションポッドの電源を切断する
ホストマシンの電源を切断する
図 2.7-1 電源切断の順序
エミュレーションポッドの電源切断は,メインユニット背面の電源スイッチを
"O"側に押し傾けることにより行います。
24
2.8 簡易ターゲットの接続
2.8
簡易ターゲットの接続
図 2.8-1に従って,エミュレーションポッド正面のプローブコネクタに簡易ター
ゲットを接続します。
■ 簡易ターゲットの接続
注意
禁 止
簡易ターゲットの抜き差しは,電源を切ってから行ってください。
感電する恐れがあります。
簡易ターゲットを抜く場合はプリント板を引っ張らずに,コネクタを
持って抜いてください。
破損する恐れがあります。
エミュレーションポッド正面
図 2.8-1 簡易ターゲットの接続
25
第2章 接続および設定方法
26
付録
量産MCUとの相違,および簡易ターゲットの回路図について記載します。
A 量産MCUとの相違
B 簡易ターゲットの回路図
27
付録
A
量産MCU
量産MCUとの相違
MCUとの相違
評価MCUがOTP-MCUタイプの場合,MCUの一部の端子について,エミュレーションポッ
ド上でエミュレーション,またはバッファなどが付加されている個所があります。
これら端子については,量産MCUと電気的特性が異なっています。
ご使用に際しては注意が必要です。
付図 A-1∼付図 A-6に各端子の周辺回路および電気的特性を,付表 A-1∼付表 A-3
に外部バスモード時の各端子のAC特性の相違を示します。
■ エミュレーション,またはバッファなどが付加されている端子
エミュレーション,またはバッファなどが付加されている端子を以下に示します。
( )内は,外部バスモード時の端子名称を表します。
l
P0[7:0](AD[7:0])
l
P1[7:0](A[15:8])
l
P27(ALE),P26(xRD),P25(xWR),P24/(CLK)
l
P23(RDY),P22(HRQ),P21(xHAKU),P20(BUFC)
l
xRST,MD[1:0],xHST
各端子の端子番号は,使用するMCUにより異なります。
28
A 量産MCUとの相違
■ P0[7:0],P1[7:0],P2[7:0]周辺回路(シングルチップモード時)
付図 A-1にP0[7:0],P1[7:0],P2[7:0]の周辺回路を示します。
VCC
マスクオプション
プルアップ抵抗
74LVC244
① P*i[7:0]
P*[7:0] ③
GND
マスクオプション
プルダウン抵抗
74LVC125
② P*o[7:0]
GND
② P*ddr[7:0]
①:エミュレーションポッドのエミュレーション回路へ入力されます。
②:エミュレーションポッドのエミュレーション回路からの信号です。
③:ユーザシステムへ接続されます。
*:P*の"*"は,ポート番号(0∼2)が対応します。
DC電気的特性
対象IC
Vcc*1
4.5V∼5.5V
2.7V∼3.6V
DC電気的特性
VIH = Vcc×0.7(min),VIL = Vcc×0.3(max)
74LVC244
VIH = 2.0V(min),VIL = 0.8V(max)
V OH = Vcc-0.2V(min),IOH = -100uA
74LVC125
2.7V∼5.5V
VOL = 0.2V(max),IOL= 100uA
*1:Vccは,ユーザシステムの電源電圧を示します。
付図 A-1 P0[7:0],P1[7:0],P2[7:0]周辺回路
29
付録
■ AD[7:0]周辺回路(外部バスモード時)
付図 A-2にAD[7:0]の周辺回路を示します。
VCC
74LVC245
①
マスクオプション
プルアップ抵抗
P0[7:0]
AD[7:0] ②
マスクオプション
プルダウン抵抗
③
dir-CTRL
gate-CTRL
DIR
*G
GND
①:MCUへ接続されます。
②:ユーザシステムへ接続されます。
③:エミュレーションポッド内部回路からの制御信号です。
DC電気的特性
対象IC
Vcc*1
4.5V∼5.5V
2.7V∼3.6V
DC電気的特性
VIH = Vcc×0.7(min),VIL = Vcc×0.3(max)
VIH = 2.0V(min),VIL = 0.8V(max)
74LVC245
VOH = Vcc-0.2(min),IOH = -100uA
2.7V∼5.5V
VOL = 0.2V(min),IOL= 100uA
*1:Vccは,ユーザシステムの電源電圧を示します。
付図 A-2 AD[7:0]周辺回路
30
A 量産MCUとの相違
■ A[15:8]周辺回路(外部バスモード時)
付図 A-3にA[15:8]の周辺回路を示します。
VCC
74LVC373
① P1[7:0]
D
マスクオプション
プルアップ抵抗
A[15:8] ②
Q
マスクオプション
プルダウン抵抗
①
③
P27(ALE)
gate-CTRL
C
*G
GND
①:MCUからの出力信号です。
②:ユーザシステムへ接続されます。
③:エミュレーションポッド内部回路からの制御信号です。
DC電気的特性
対象IC
Vcc*1
DC電気的特性
VOH = Vcc-0.2(min),IOH = -100uA
74LVC373
2.7V∼5.5V
VOL = 0.2V(min),IOL= 100uA
*1:Vccは,ユーザシステムの電源電圧を示します。
付図 A-3 A[15:0]周辺回路
31
付録
■ ALE,xRD,xWR,CLK,xHAKU,BUFC周辺回路(外部バスモード時)
付図 A-4にALE,xRD,xWR,CLK,xHAKU,BUFCの周辺回路を示します。
VCC
①
②
マスクオプション
プルアップ抵抗
ALE(P27)
xRD(P26)
xWR(P25)
CLK(P24)
xHAKU(P21)
BUFC(P20)
74LVC125
マスクオプション
プルダウン抵抗
④ gate-CTRL
GND
①:MCUからの出力信号です。
②:エミュレーションポッドのエミュレーション回路からの信号です。
③:ユーザシステムへ接続されます。
④:エミュレーションポッド内部回路からの制御信号です。
DC電気的特性
対象IC
Vcc*1
DC電気的特性
V OH = Vcc-0.2V(min),IOH = -100uA
74LVC125
2.7V∼5.5V
VOL = 0.2V(max),IOL= 100uA
*1:Vccは,ユーザシステムの電源電圧を示します。
付図 A-4 ALE,xRD,xWR,CLK,xHAKU,BUFC周辺回路
32
ALE
xRD
xWR
③
CLK
xHAKU
BUFC
A 量産MCUとの相違
■ RDY,HRQ周辺回路(外部バスモード時)
付図 A-5にRDY,HRQの周辺回路を示します。
VCC
マスクオプション
プルアップ抵抗
74LVC125
74LVC32
RDY ②
① RDY(P23)
マスクオプション
プルダウン抵抗
GND
enable-CTRL ③
gate-CTRL
③
VCC
マスクオプション
プルアップ抵抗
74LVC125
74LVC08
HRQ ②
① HRQ(P22)
マスクオプション
プルダウン抵抗
GND
enable-CTRL ③
gate-CTRL
③
①:MCUへの入力信号です。
②:ユーザシステムからの入力信号です。
③:エミュレーションポッド内部回路からの制御信号です。
DC電気的特性
対象IC
Vcc*1
DC電気的特性
74LVC08
V OH = Vcc-0.2V(min),IOH = -100uA
2.7V∼5.5V
74LVC32
VOL = 0.2V(max),IOL= 100uA
*1:Vccは,ユーザシステムの電源電圧を示します。
付図 A-5 RDY,HRQ周辺回路
33
付録
■ xRST,MD[1:0],xHST周辺回路(外部バスモード時)
付図 A-6にxRST,MD[1:0],xHSTの周辺回路を示します。
VCC
47KΩ
VCC
47KΩ
74LVC08
①
xRST
xHST
xRST
xHST
②
MD1
MD0
②
VCC
47KΩ
74LVC32
MD1
①
MD0
GND
①:エミュレーションポッドのエミュレーション回路へ入力されます。
②:ユーザシステムからの入力信号です。
DC電気的特性
対象IC
Vcc*1
DC電気的特性
74LVC08
V OH = Vcc-0.2V(min),IOH = -100uA
2.7V∼5.5V
74LVC32
VOL = 0.2V(max),IOL= 100uA
*1:Vccは,ユーザシステムの電源電圧を示します。
付図 A-6 xRST,MD[1:0],xHST周辺回路
34
A 量産MCUとの相違
■ AC特性の相違(リードタイミング)
付図 A-7にリードタイミングのタイミング図を,付表 A-1にリードタイミングの
AC特性の相違を示します。
CLK
tRHLH
ALE
AD
tAVDV
A
tRHDX
tRLCH
tAVRL
tCLRH
tRLDV
tRHAX
tRLRH
xRD
tRLBL
tBHAV
BUFC
付図 A-7 リードタイミング
付表 A-1 リードタイミングのAC特性
項 目
記号
有効アドレス→xRD↓時間
xRDパルス幅
有効アドレス→読出しデータ時間
xRD↓→読出しデータ時間
xRD↑→データホールド時間
xRD↑→ALE↑時間
xRD↑→アドレス消失時間
xRD↓→CLK↑時間
CLK↓→xRD↑時間
xRD↓→BUFC↓時間
BUFC↑→有効アドレス時間
tAVRL
tRLRH
tAVDV
tRLDV
tRHDX
tRHLH
tRHAX
tRLCH
tCLRH
tRLBL
tBHAV
MCU規格値
最小(ns)
140
380
―
―
0
160
160
160
0
-5
5
最大(ns)
―
―
400
320
―
―
―
―
―
―
―
エミュレーション
ポッド規格値
最小(ns)
最大(ns)
110.5
―
367
―
―
441.5
―
345
14
―
146
―
146
―
146
―
-5
―
-15
―
-4
―
35
付録
■ AC特性の相違(ライトタイミング)
付図 A-8にライトタイミングのタイミング図を,付表 A-2にライトタイミングの
AC特性の相違を示します。
CLK
tLHLL
tLLCH
tWHLH
ALE
tAVLL
tLLAX
AD
tDVWH
A
tWLCH
tWHDX
tCLWH
tWHAX
tAVWL
tWLWH
xWR
付図 A-8 ライトタイミング
付表 A-2 ライトタイミングのAC特性
項 目
有効アドレス→ALE↓時間
ALE↓時間→アドレス消失時間
有効アドレス→xWR↓時間
xWRパルス幅
書込みデータ→xWR↑時間
xWR↑→アドレス消失時間
xWR↑→データホールド時間
xWR↑→ALE↑時間
xWR↓→CLK↑時間
CLK↓→xWR↑時間
ALEパルス幅
ALE↓→CLK↑時間
36
記号
tAVLL
tLLAX
tAVWL
tWLWH
tDVWH
tWHAX
tWHDX
tWHWH
tWLCH
tCLWH
tLHLL
tLLCH
MCU規格値
最小(ns)
136
5
140
380
340
160
160
160
160
0
165
170
最大(ns)
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
エミュレーション
ポッド規格値
最小(ns)
最大(ns)
105.5
―
0
―
110.5
―
367
―
310.5
―
146
―
146
―
146
―
146
―
0
―
160
―
165
―
A 量産MCUとの相違
■ AC特性の相違(レディ入力タイミング)
付図 A-9にレディ入力タイミングのタイミング図を,付表 A-3にレディ入力タイ
ミングのAC特性の相違を示します。
CLK
ALE
AD
A
xWR
tYVCH
tCHYX
RDY
tYVCH
tCHYX
付図 A-9 レディ入力タイミング
付表 A-3 レディ入力タイミングのAC特性
項 目
記号
RDY確定→CLK↑時間
CLK↑→RDY消失時間
tYVCH
tCHYX
MCU規格値
最小(ns)
60
0
最大(ns)
―
―
エミュレーション
ポッド規格値
最小(ns)
最大(ns)
50
―
-5
―
37
付録
B
簡易ターゲットの回路図
簡易ターゲットの各回路図を掲載します。
38
B 簡易ターゲットの回路図
■ 簡易ターゲットの回路図(MCUブロック)
39
付録
■ 簡易ターゲットの回路図(プローブコネクタブロック)
40
B 簡易ターゲットの回路図
■ 簡易ターゲットの回路図(拡張コネクタブロック)
41
付録
42
CM25-00424-1
富士通半導体デバイス・CONTROLLER
MANUAL
富士通半導体デバイス
F2MC-8L
エミュレーションポッド
MB2144-508
ハードウェアマニュアル
2000年8月 初版発行
発 行
富士通株式会社
編 集
技術標準部
電子デバイス事業本部
ドキュメント技術部
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