lc5203d ds jp

IO=1.0A VBB(MAX)= 250V/450V
オフライン バック LED ドライバ IC
LC5203D/10D
2012 年 7 月 13 日
概要
パッケージ
LC5200 シリーズ は、シンプルで高効率な非絶縁タイプの
LED ドライバ IC です。商用電源から LED を定電流駆
動できる降圧コンバータが構成できます。
パワー MOSFET と制御 IC を 1 パッケージに内蔵し、外
付け部品が尐ないため、電源の省スペース化が必要な
LED 電球などの小型照明に最適です。
本製品は、商用電源を整流した入力電圧を直接入力して
使用できます。
また、安全性の向上のため、定電流制御とは別に、過電流
保護機能があります。
DIP8
REG
1
8
PWM
2
7
REF
3
6
VBB
SEN
4
5
OUT
GND
Not to scale
特長
主要スペック
 降圧コンバータ動作対応
 高耐圧電源入力:250V(MAX)、450V(MAX)
 定電流制御回路内蔵
▫ PWM 式定電流制御回路を内蔵
▫ 出力電流は REF 端子入力電圧により制御が可能
 外部 PWM 信号対応
▫ PWM 端子に PWM 信号入力により調光制御が可能
▫ PWM 端子に Low 信号入力により LED 負荷の全消
灯が可能
 保護機能
▫ 低電圧動作保護機能(UVLO)
▫過電流保護機能(OCP) ---------------------- ラッチ
▫ 過熱保護機能(TSD) -------------------- 自動復帰
 IO=1.0A
 出力 MOSFET 特性
LC5203D
最大入力電圧
VBB(MAX)
250V
出力 MOSFET
RDS(ON)(MAX)
1.3Ω
LC5210D
450V
3Ω
製品名
アプリケーション
 LED 照明機器
 LED 電球
応用回路例
VIN
CIN
AC
INPUT
REG VBB
R1
RPWM
C1
C2
VLED
LC5200
REF
PWM
R2
D1
LED
U1
Line
Filter
CPWM
サンケン電気株式会社
http://www.sanken-ele.co.jp
OUT
GND
L1
SEN
RS
1
IO=1.0A VBB(MAX)= 250V/450V
オフライン バック LED ドライバ IC
LC5203D/10D
2012 年 7 月 13 日
絶対最大定格
 電流値の極性は、IC を基準としてシンクを“+”、ソースを“−”と規定します
 特記のない場合の条件 Ta = 25°C
項 目
主
出
電
力
源
電
耐
圧
圧
端子
記号
6–8
VBB
5–4
VO
測定条件
1μs 未満のパルス
幅は含まない
規格値
単位
250
V
LC5203D
450
V
LC5210D
250
V
LC5203D
450
V
LC5210D
1.0
A
LC5203D
LC5210D
流
(1)
5–4
IO
P W M 端 子 電 圧
(2)
2–8
VPWM
−0.3~VZ
V
−0.3~
+VREG+0.3
V
出
力
電
R E F
端 子 電 圧
3–8
VREF
S E N
端 子 電 圧
4–8
VSEN
1μs 未満のパルス
幅は含まない
−0.3~+4
V
―
PD
当社評価基板使用
1.73
W
動 作 周 囲 温 度
―
Ta
−40~+105
°C
保
度
―
Tstg
−40~+150
°C
ジャンクション温度
―
Tj
+150
°C
備 考
(3)
許
容
存
損
温
失
(4)
(1)
出力電流値は、Duty 比、周囲温度、放熱条件で制限される可能性があります。いかなる場合もジャンクション温度 Tj
を超えないようにします
(2)
PWM 端子と GND 間にはツェナーダイオードを内蔵しています。VZ は、この内部ツェナーダイオードのブレークダウン
電圧で、VZ= 6.3V(TYP)です。なお、流入電流の最大値は 1mA です
(3)
許容損失 PD は、使用する基板のパターンレイアウトで変動します
(4)
Ta-PD 曲線参照
22
PD=1.73W
Fff
パッケージ許容損失 PD (W)
ffff
当社評価基板使用時
θ
j- a
=
DIP
72
℃
1.5
1.5
Fff
ffff
/W
11
Fff
ffff
0.5
0.5
Fff
Ffff
0
00
25
25
50
50
75
100
75
100
周囲温度 Ta (°C)
125
125
150
150
Ta-PD 曲線
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推奨動作範囲
 推奨動作範囲とは、電気的特性に示す正常な回路機能を維持するために必要な動作範囲を示すものです。
実機動作においては、推奨動作範囲内で使用する必要があります
 電流値の極性は、IC を基準としてシンクを“+”、ソースを“−”と規定します
項 目
電
源
端子
電
圧
(1)
出
力
電
流
( 平 均 電 流 )
R E F
ケ
(1)
(2)
ー
端 子 電 圧
ス
温
度
(2)
規格値
記号
単位
備 考
MIN
MAX
25
200
V
LC5203D
25
400
V
LC5210D
6–8
VBB
5–4
IO(AVG)
―
0.8
A
3–8
VREF
―
0.8
V
―
TC
―
105
°C
通常動作時
下限は使用する LED によります
ケース温度 TC はパッケージの中央で規定。ここで、ケース温度の推奨値は、ジャンクション温度 Tj が 150°C 以下であ
ることが前提
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制御部電気的特性
 電流値の極性は、IC を基準としてシンクを“+”、ソースを“−”と規定します
 特記のない場合の条件 Ta = 25°C、VBB = 140V
項 目
端子
記 号
規
測定条件
格
値
単位
MIN
TYP
MAX
備考
6–8
IBBs
出力オフ時
―
0.8
1.2
mA
6–8
IBB
動作時
―
2
―
mA
出力 MOSFET 耐圧
5–4
VDS(BR)
ID=1mA
250
―
―
V
LC5203D
450
―
―
V
LC5210D
出力 MOSFET ON 抵抗
5–4
RDS(ON)
ID= 1.0A
―
0.7
1.3
Ω
LC5203D
―
1.7
3
Ω
LC5210D
出力 MOSFET ボディー
ダイオード順方向電圧
4−5
VF
IF= 1.0A
―
0.75
1.2
V
LC5203D
―
0.88
1.0
V
C5210D
UVLO 解除 電圧
6–8
VUVLO(ON)
―
14
―
V
VBB 端子電圧
UVLO 動作 電圧
6–8
VUVLO(OFF)
―
13
―
V
VBB 端子電圧
REG 端子出力電圧
1−8
VREG
IREG= −0.1mA
11.5
12
12.5
V
REG 端子出力電流
1−8
IREG
VREG= 11V
―
―
−2
mA
REF 端子入力電圧
3−8
VREF
0
―
1
V
REF 端子流入電流
3−8
IREF
―
4−8
VSEN
VREF
検 出 電 圧
4−8
VOCP
3
10
VREF
+0.03
―
µA
電流制御検出電圧
−10
VREF
−0.03
―
SEN 端子流入電流
4−8
ISEN
−10
―
10
µA
PWM ブランキング時間
―
tBLK
―
400
―
ns
PWM 動作周波数
2−8
fPWM
Duty=50%
―
―
200
kHz
5–4
tr
Io= 0.4A
―
20
―
ns
5–4
tf
Io= 0.4A
―
50
―
ns
電
源
O C P
出
立
出
立
電
力 M O S
ち 上 が り
力 M O S
ち 下 が り
流
F E T
時 間
F E T
時 間
V
V
過熱保護動作温度
(1)
―
TTSD
―
150
―
°C
TSD ヒステリシス
(1)
―
TTSD(HYS)
―
55
―
°C
熱
(2)
―
θj-a
―
―
72
°C/W
(1)
(2)
抵
抗
当社評価基板
制御 IC のチップ温度(Tj)
MOSFET とエアー間の熱抵抗
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ブロックダイアグラム
VBB
6 (7)
Control IC
REG 1
Regulator
5
(5,6)
UVLO
OUT
TSD
PWM 2
Logic
Current
Control
REF 3
Gate Driver
OCP
4
SEN
8
GND
各端子機能
REG
1
8
PWM
2
7
REF
3
6
VBB
SEN
4
5
OUT
記号
GND
端子番号
機能
内蔵レギュレータの出力。内部および外部回路に電流を供給
ピン付近に 0.1μF のバイパスコンデンサを接続
内部 PWM 方式の場合、オフ時間設定用の CR を接続
外部 PWM 方式の場合、PWM 信号の入力端子として機能
内部 PWM 方式の OUT 端子(出力 MOSFET)ピーク電流設定用入力端子
REF 端子電圧でピーク電流を設定
出力電流の検出端子
電流検出抵抗 RS を接続し、内部 PWM 方式のピーク電流検出と、過電流検出
に使用
REG
1
PWM
2
REF
3
SEN
4
OUT
5
負荷と接続する端子で、内蔵 MOSFET のドレイン端子と接続
VBB
6
主電源入力端子。この端子から内部レギュレータを介して内部の電力を供給
―
7
抜きピン
LC52××D (DIP8)は高電圧部の絶縁距離を確保するために抜きピン
GND
8
グラウンド端子
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外形寸法
DIP8
9.4±0.3
8
6.5 ±0.2
5
1.0
+0.3
-0.05
4
+0.3
1.52 -0.05
1
3.3 ±0.2
4.2±0.3
3.4±0.1
7.5 ±0.5
(7.6TYP)
NOTES:
1) 単位:mm
2) Pb フリー品(RoHS 対応)
0.2 +0
5 .1
-0.
05
2.54TYP
0~15°
0~15°
0.89TYP
0.5±0.1
捺印仕様
DIP8
8
LC52××
Part Number
SKYMWD
XXXX
1
Lot Number
Y = Last Digit of Year (0-9)
M = Month (1-9,O,N or D)
W = Week Code (1-3)
Sanken Control Number
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使用上の注意
保管環境、特性検査上の取り扱い方法によっては信頼度を損なう要因となるので、注意事項に留意してください。
保管上の注意事項
 保管環境は、常温 (5~35°C)、常湿 (40~75%)中が望ましく、高温多湿やの場所、温度や湿度の変化が大きな場
所を避けてください
 腐食性ガスなどの有毒ガスが発生しない、塵埃の尐ない場所で、直射日光を避けて保管してください
 長期保管したものは、使用前にはんだ付け性やリードの錆などについて再点検してください
特性検査、取り扱い上の注意事項
 受入検査などで特性検査を行う場合は、測定器からのサージ電圧の印加、端子間ショートや誤接続などに十分注意
してください。また定格以上の測定は避けてください
放熱用シリコーングリースを使用する場合の注意事項
 本製品を放熱板に取り付け、シリコーングリースを使用する場合は、均一に薄く塗布してください。必要以上に塗布す
ると、無理な応力を加えます
 揮発性の放熱用シリコーングリースは、長時間経過するとシリコーングリースにヒビ割れが生じ、放熱効果が悪化します。
ちょう度の小さい(固い)放熱用シリコーングリースは、ビス止め時にモールド樹脂クラックの原因となります
弊社では、寿命に影響を与えない下記の放熱用シリコーングリースを推奨しております
品名
メーカー名
G746
信越化学工業(株)
YG6260
モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社
SC102
東レ・ダウコーニング(株)
はんだ付け方法
 はんだ付けをする場合は、下記条件以内で、できるだけ短時間で作業してください
・260 ± 5°C
10 ± 1 s (フロー、2 回)
・380 ± 10°C
3.5 ± 0.5 s (はんだごて、1 回)
はんだ付けは製品本体より 1.5 mm のところまでとします
静電気破壊防止のための取扱注意
 製品を取り扱う場合は、人体アースを取ってください。人体アースはリストストラップなどを用い、感電防止のため、1MΩ
の抵抗を人体に近い所へ入れてください
 製品を取り扱う作業台は、導電性のテーブルマットやフロアマットなどを敷き、アースを取ってください
 カーブトレーサーなどの測定器を使う場合、測定器もアースを取ってください
 はんだ付けをする場合、はんだごてやディップ槽のリーク電圧が、製品に印加するのを防ぐため、はんだごての先や
ディップ槽のアースを取ってください。
 製品を入れる容器は、弊社出荷時の容器を用いるか、導電性容器やアルミ箔などで、静電対策をしてください
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注意書き
 本資料に記載している内容は、改良などにより予告なく変更することがあります。
ご使用の際には、最新の情報であることを確認してください。
 本書に記載している動作例および回路例は、使用上の参考として示したもので、これらに起因する弊社もし
くは第三者の工業所有権、知的所有権、その他の権利の侵害問題について弊社は一切責任を負いま
せん。
 弊社は品質、信頼性の向上に努めていますが、半導体製品では、ある確率での欠陥、故障の発生は避けら
れません。製品の故障により結果として、人身事故、火災事故、社会的な損害などが発生しないよう、使用者
の責任において、装置やシステム上で十分な安全設計および確認を行ってください。
 本書に記載している製品は、一般電子機器(家電製品、事務機器、通信端末機器、計測機器など)に使用
することを意図しております。
高い信頼性を要求する装置(輸送機器とその制御装置、交通信号制御装置、防災・防火装置、各種安全装
置など)への使用を検討、および一般電子機器であっても長寿命を要求する場合は、必ず弊社販売窓口へ
相談してください。
極めて高い信頼性を要求する装置(航空宇宙機器、原子力制御、生命維持のための医療機器など)には、
弊社の文書による合意がない限り使用しないでください。
 弊社の製品を使用、またはこれを使用した各種装置を設計する場合、定格値に対するディレーティングをど
の程度行うかにより、信頼性に大きく影響します。
ディレーティングとは信頼性を確保または向上するため、各定格値から負荷を軽減した動作範囲を設定した
り、サージやノイズなどについて考慮したりすることです。ディレーティングを行う要素には、一般的に電圧、
電流、電力などの電気的ストレス、周囲温度、湿度などの環境ストレス、半導体製品の自己発熱による熱スト
レスがあります。これらのストレスは、瞬間的数値、あるいは最大値、最小値についても考慮する必要がありま
す。
なおパワーデバイスやパワーデバイス内蔵 IC は、自己発熱が大きく接合部温度のディレーティングの程度
が、信頼性を大きく変える要素となるので十分に配慮してください。
 本書に記載している製品の使用にあたり、本書記載の製品に他の製品・部材を組み合わせる場合、あるい
はこれらの製品に物理的、化学的、その他何らかの加工・処理を施す場合には、使用者の責任においてそ
のリスクを検討の上行ってください。
 本書記載の製品は耐放射線設計をしておりません。
 弊社物流網以外での輸送、製品落下などによるトラブルについて、弊社は一切責任を負いません。
 本書記載の内容を、文書による当社の承諾なしに転記複製を禁じます。
サンケン電気株式会社
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