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ニュースリリース | www.linear-tech.co.jp
2013 年 5 月 28 日
リニアテクノロジー、「LTC2378-20/LTC2377-20/LTC2376-20」を販売開始
INL が 0.5ppm と画期的なレベルで真の 20 ビット精度を達成する、1Msps の待ち時間(レイテンシー)のない SAR ADC
リニアテクノロジー株式会社は、標準 0.5ppm、最大 2ppm という極めて優れた積分非直線性(INL)誤差を特長とする
20 ビ ッ ト 、 1Msps の 待 ち 時 間 ( レ イ テ ン シ ー ) の な い 逐 次 比 較 レ ジ ス タ ( SAR ) A/D コ ン バ ー タ ( ADC )
「LTC2378-20/LTC2377-20/LTC2376-20」の販売を開始しました。LTC2378-20/LTC2377-20/LTC2376-20 はいず
れも、小型 MSOP-16 パッケージと 4mm× 3mm DFN-16 パッケージで供給され、1,000 個時の参考単価は、
LTC2378-20 が 29.50 ドルから、LTC2377-20 が 25.50 ドルから、LTC2376-20 が 18.17 ドルからで、リニアテクノロジ
ー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーの Web サイトをご参照ください
(www.linear-tech.co.jp/product/LTC2378-20)。
INL は地震モニタや半導体製造といった高い精度が求められるアプリケーションにおいて要となる仕様で、ADC の伝
達関数が理想値からどれほど外れているかを示します。直線性はシステムレベルでは事実上較正できないため、多
くの場合 ADC の INL 仕様によってシステム全体の精度が決まります。LTC2378-20 は 0.5ppm というクラス最高の INL
を達成し、真の 20 ビット精度を達成する新世代の高精度システムを実現可能にします。独自のアーキテクチャにより、
-40℃~+85℃のデバイスの全動作温度範囲にわたり INL が 2ppm(最大)、THD が-114dB(最大)と非常に安定し
ています。
LTC2378-20 は 1Msps で待ち時間のない ADC として業界最高の 104dB という SNR を達成します。広いダイナミック
レンジと真の 20 ビット分解能により、シグナル・チェーンで利得を追加する必要性が軽減あるいはなくなるので、シス
テム全体の精度が向上し、ノイズが減少します。また、スループットが 1Msps と高速で待ち時間がないため、スルー
プットは低く高価な単体 ADC を何チャンネルも使う方式を、この ADC とマルチプレクサで切り替えて計測することによ
り、システムのコストが削減され、システムを簡素化します。
LTC2378-20 は、速度が 250ksps~2Msps でシリアル SPI インタフェースを備えた、ピンおよびソフトウェア互換の 20
ビット/18 ビット/16 ビット SAR ADC ファミリの最上位デバイスです。また、20 ビットの 250ksps バージョン(LTC2376-20)
と 500ksps バージョン(LTC2377-20)も同時に販売開始予定です。このファミリは 2.5V 電源で動作し、5V の外部リフ
ァレンスを使用したときの完全差動入力範囲は±5V です。1Msps での電力損失は 21mW と小さく、サンプルレートに
比例して直線的に変化します。アイドル時には、シャットダウン・モードによって電力損失が 2.5μW まで減少します。
LTC2378-20 ファミリは独自のデジタル利得圧縮(DGC)機能を備えているので、ADC ドライバの負の電源がなくても
ADC の最大限の分解能を維持できます。このため、SNR 性能がわずかに低下するだけでシグナル・チェーンの総消
費電力を削減することができます。
リニアテクノロジー、「LTC2378-20/LTC2377-20/LTC2376-20」を販売開始
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INL が 0.5ppm と画期的なレベルで真の 20 ビット精度を達成する、1Msps の待ち時間(レイテンシー)のない SAR ADC
DC1925A 評価キットで、LTC2378-20 の INL が 0.5ppm、SNR が 104dB であることをご覧いただけます。この評価ボ
ードは、差動またはシングルエンドの入力信号をインタフェースするための柔軟な ADC ドライバ LT6203 と高精度、
低ノイズ、低消費電力の 5V リファレンス LTC6655-5 を実装しています。デジタル利得圧縮機能を採用した非常に低
消費電力の信号チェーン・ソリューションを実現するには、5V 単一電源(1mA)で動作する完全差動ドライバ LTC6362
の使用を推奨します。このデバイスに LTC2378-20 と LTC6655-4.096(4.096V)リファレンスを組み合わせることにより、
最大 100dB の SNR 性能を達成できます。
LTC2378-20 の主な特長:

スループット・レート:1Msps

INL:±0.5ppm (標準)、±2ppm (最大)

欠落コードのない 20 ビットを保証

低消費電力:1Msps で 21mW、1ksp で 21μW

SNR:標準 104dB(fIN = 2kHz)

THD:標準-125dB(fIN = 2kHz)

デジタル利得圧縮(DGC)

85℃までの動作を保証

2.5V 電源

完全差動入力電圧範囲:±VREF

VREF の入力電圧範囲: 2.5V~5.1V

パイプライン遅延なし、サイクル待ち時間なし

I/O (入出力)の電圧範囲:1.8V~5V

デイジーチェーン・モードを備えた SPI 互換シリアル I/O

内部変換クロック

16 ピン MSOP および 4mm × 3mm DFN パッケージ
フォトキャプション:スループットが 1Msps、INL が 0.5ppm、待ち時間(レイテンシー)のない 20 ビット、シリアル SAR
ADC
Copyright: 2013 Linear Technology Corporation
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リニアテクノロジーについて
S&P 500 の一員であるリニアテクノロジーは、過去 30 年にわたり広範囲に渡る高性能アナログ IC の設計・製造及
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INL が 0.5ppm と画期的なレベルで真の 20 ビット精度を達成する、1Msps の待ち時間(レイテンシー)のない SAR ADC
びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのア
ナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらに
は「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。
リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModule サブシステム及
びワイヤレス・センサー・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社 Web サイトをご参照ください。
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