日本語版

汎用CMOS
レール to レール・アンプ
AD8541/AD8542/AD8544
特長
ピン配置
単電源動作:+2.7∼+5.5V
低電源電流:45μA/アンプ
8ピンSO
広帯域幅:1MHz
位相反転なし
低入力電流:4pA
ユニティ・ゲイン安定
NC 1
5ピンSOT-23
(RT)
8 NC
– IN A 2
7 V+
+IN A 3
6 OUT A
V–
5 NC
4
レール to レール入/出力
アプリケーション
AD8541
OUT A 1
+IN A 3
8ピンSO
(R)
、8ピンRU
14ピンSO、8ピンRU
OUT A 1
8 V+
– IN A 2
7 OUT B
– IN A 2
6 – IN B
+IN A 3
5 +IN B
V+ 4
モバイル通信
オーディオ出力
4 – IN A
NC=接続なし
センサー・インターフェース
医療機器
5 V+
V– 2
ASIC入/出力アンプ
ピエゾ素子トランデューサ・アンプ
AD8541
+IN A 3
V–
4
AD8542
OUT A 1
14 OUT D
13 – IN D
AD8544
12 +IN D
11 V–
+IN B 5
10 +IN C
– IN B 6
9 – IN C
OUT B 7
8 OUT C
ポータブル・システム
概要
AD8541(シングル)AD8542(デュアル)AD8544(クワッ
ド)は、極めて低い電源電流と1MHzの帯域幅を特長とした、
入/出力レール to レールの単電源アンプです。+2.7∼+5V
単電源で全性能を保証しています。45μA/1アンプの低消
費電流で、1MHzの帯域幅を提供します。
AD8541/AD8542/AD8544の入力バイアス電流は極めて低い
ので、積分器、光ダイオード・アンプ、ピエゾ素子センサ
ーをはじめ、高電源インピーダンスのアプリケーションに
好適です。1アンプあたりわずか45μAの低消費電流なので、
バッテリ駆動に理想的です。
レール to レール入/出力は、単電源システムでASICをバッ
ファする設計に便利です。AD8541/AD8542/AD8544は、低
電源電圧で高ゲインを維持するよう最適化されており、ア
クティブ・フィルタとゲインステージに好適です。
AD8541/AD8542/AD8544は、拡張工業温度範囲(−40∼
+125℃)で仕様規定されています。AD8541は8ピンおよび
5ピンSOT-23パッケージ、AD8542は8ピンSOおよびTSSOP
表面実装パッケージ、AD8544は14ピンの小型SOおよび
TSSOP表面実装パッケージで供給されます。それぞれの
TSSOPとSOTパッケージは、テープとリールのみで供給さ
れます。
アナログ・デバイセズ社が提供する情報は正確で信頼できるものを期していますが、そ
の情報の利用または利用したことにより引き起こされる第3者の特許または権利の侵害
に関して、当社はいっさいの責任を負いません。さらに、アナログ・デバイセズ社の特
許または特許の権利の使用を許諾するものでもありません。
REV.0
アナログ・デバイセズ株式会社
本 社/東京都港区海岸1-16-1 電話03
(5402)8400 〒105-6891
ニューピア竹芝サウスタワービル
大阪営業所/大阪市淀川区宮原3-5-36 電話06(6350)6868(代) 〒532-0003
新大阪第二森ビル
AD8541/AD8542/AD8544−仕様
電気特性(特に指定のない限り、VS=+2.7V、VCM=+1.35V、TA=+25℃)
パラメータ
記号
入力特性
オフセット電圧 AD8541/AD8542
VOS
条件
Min
Typ
Max
単位
1
6
7
60
100
1,000
30
50
500
+2.7
mV
mV
pA
pA
pA
pA
pA
pA
V
dB
dB
V/mV
V/mV
V/mV
μV/℃
fA/℃
fA/℃
fA/℃
−40℃≦TA≦+125℃
入力バイアス電流
IB
4
−40℃≦TA≦+85℃
−40℃≦TA≦+125℃
入力オフセット電流
0.1
IOS
−40℃≦TA≦+85℃
−40℃≦TA≦+125℃
入力電圧範囲
コモン・モード除去比
CMRR
大信号電圧ゲイン
AVO
オフセット電圧ドリフト
バイアス電流ドリフト
ΔVOS/ΔT
ΔIB/ΔT
オフセット電流ドリフト
出力特性
出力電圧ハイ
ΔIOS/ΔT
VOH
出力電圧ロー
VOL
出力電流
IOUT
±ISC
ZOUT
クローズド・ループ出力インピーダンス
電源
電源除去比
電源電流/アンプ
ダイナミック性能
スルーレート
セトリング・タイム
ゲイン帯域幅積
位相マージン
ノイズ性能
電圧ノイズ密度
電流ノイズ密度
VCM=0∼+5V
−40℃≦TA≦+125℃
RL=100kΩ、VO=+0.5∼+2.2V
−40℃≦TA≦+85℃
−40℃≦TA≦+125℃
−40℃≦TA≦+125℃
−40℃≦TA≦+85℃
−40℃≦TA≦+125℃
−40℃≦TA≦+125℃
IL=1mA
−40℃≦TA≦+125℃
IL=1mA
−40℃≦TA≦+125℃
VOUT=VS−1V
0
40
38
100
50
2
+2.575
+2.550
+2.65
35
100
125
15
±20
50
f=200kHz、AV=1
65
60
SR
tS
GBP
ΦO
RL=100kΩ
0.01%まで(1Vステップ)
0.4
en
en
in
f=1kHz
f=10kHz
ISY
500
4
100
2,000
25
VS=+2.5∼+6V
−40℃≦TA≦+125℃
VO=0V
−40℃≦TA≦+125℃
PSRR
45
76
38
55
75
V
V
mV
mV
mA
mA
Ω
dB
dB
μA
μA
0.75
5
980
63
V/μs
μs
kHz
度
40
38
<0.1
nV/ Hz
nV/ Hz
pA/ Hz
仕様は予告なく変更されることがあります。
2
REV.0
AD8541/AD8542/AD8544
電気特性(特に指定のない限り、VS=+3.0V、VCM=+1.5V、TA=+25℃)
パラメータ
記号
条件
Min
Typ
Max
単位
1
6
7
60
100
1,000
30
50
500
+3
mV
mV
pA
pA
pA
pA
pA
pA
V
dB
dB
V/mV
V/mV
V/mV
μV/℃
fA/℃
fA/℃
fA/℃
入力特性
オフセット電圧 AD8541/AD8542
VOS
−40℃≦TA≦+125。C
入力バイアス電流
4
IB
−40℃≦TA≦+85℃
−40℃≦TA≦+125℃
入力オフセット電流
IOS
0.1
−40℃≦TA≦+85℃
−40℃≦TA≦+125℃
入力電圧範囲
コモン・モード除去比
CMRR
大信号電圧ゲイン
AVO
オフセット電圧ドリフト
バイアス電流ドリフト
ΔVOS/ΔT
ΔIB/ΔT
オフセット電流ドリフト
出力特性
出力電圧ハイ
ΔIOS/ΔT
VOH
出力電圧ロー
VOL
出力電流
IOUT
±ISC
ZOUT
クローズド・ループ出力インピーダンス
電源
電源除去比
電源電流/アンプ
ダイナミック性能
スルーレート
セトリング・タイム
ゲイン帯域幅積
位相マージン
ノイズ性能
電圧ノイズ密度
電流ノイズ密度
VCM=0∼+3V
−40℃≦TA≦+125℃
RL=100kΩ、VO=+0.5∼+2.2V
−40℃≦TA≦+85℃
−40℃≦TA≦+125℃
−40℃≦TA≦+125℃
−40℃≦TA≦+85℃
−40℃≦TA≦+125℃
−40℃≦TA≦+125℃
IL=1mA
−40℃≦TA≦+125℃
IL=1mA
−40℃≦TA≦+125℃
VOUT=VS−1V
+2.875
+2.850
SR
tS
GBP
ΦO
RL=100kΩ
0.01%まで(1Vステップ)
0.4
en
en
in
f=1kHz
f=10kHz
3
+2.955
100
125
18
±25
50
65
60
ISY
500
32
VS=+2.5∼+6V
−40℃≦TA≦+125℃
VO=0V
−40℃≦TA≦+125℃
PSRR
45
4
100
2,000
25
f=200kHz、AV=1
仕様は予告なく変更されることがあります。
REV.0
0
40
38
100
50
2
76
40
60
75
V
V
mV
mV
mA
mA
Ω
dB
dB
μA
μA
0.8
5
980
64
V/μs
μs
kHz
度
42
38
<0.1
nV/ Hz
nV/ Hz
pA/ Hz
AD8541/AD8542/AD8544−仕様
電気特性(特に指定のない限り、VS=+5.0V、VCM=+2.5V、TA=+25℃)
パラメータ
記号
入力特性
オフセット電圧 AD8541/AD8542
VOS
条件
Min
Typ
Max
単位
1
6
7
60
100
1,000
30
50
500
+2.7
mV
mV
pA
pA
pA
pA
pA
pA
V
dB
dB
V/mV
V/mV
V/mV
μV/℃
fA/℃
fA/℃
fA/℃
−40℃≦TA≦+125℃
入力バイアス電流
IB
4
−40℃≦TA≦+85℃
−40℃≦TA≦+125℃
入力オフセット電流
0.1
IOS
−40℃≦TA≦+85℃
−40℃≦TA≦+125℃
入力電圧範囲
コモン・モード除去比
CMRR
大信号電圧ゲイン
AVO
オフセット電圧ドリフト
バイアス電流ドリフト
ΔVOS/ΔT
ΔIB/ΔT
オフセット電流ドリフト
出力特性
出力電圧ハイ
ΔIOS/ΔT
VOH
出力電圧ロー
VOL
出力電流
IOUT
±ISC
ZOUT
クローズド・ループ出力インピーダンス
電源
電源除去比
電源電流/アンプ
ダイナミック性能
スルーレート
フルパワー帯域
セトリング・タイム
ゲイン帯域幅積
位相マージン
ノイズ性能
電圧ノイズ密度
電流ノイズ密度
VCM=0∼+2.7V
−40℃≦TA≦+125℃
RL=100kΩ、VO=+0.5∼+2.2V
−40℃≦TA≦+85℃
−40℃≦TA≦+125℃
−40℃≦TA≦+125℃
−40℃≦TA≦+85℃
−40℃≦TA≦+125℃
−40℃≦TA≦+125℃
IL=1mA
−40℃≦TA≦+125℃
IL=1mA
−40℃≦TA≦+125℃
VOUT=VS−1V
0
40
38
20
10
2
+4.9
+4.875
+4.965
25
100
125
30
±60
45
f=200kHz、AV=1
65
60
SR
BWP
tS
GBP
ΦO
RL=100kΩ CL=200pF
1%歪み
0.1%まで(1Vステップ)
0.45
en
en
in
f=1kHz
f=10kHz
ISY
40
4
100
2,000
25
VS=+2.5∼+6V
−40℃≦TA≦+125℃
VO=0V
−40℃≦TA≦+125℃
PSRR
48
76
45
65
85
V
V
mV
mV
mA
mA
Ω
dB
dB
μA
μA
0.92
70
6
1,000
67
V/μs
kHz
μs
kHz
度
42
38
<0.1
nV/ Hz
nV/ Hz
pA/ Hz
仕様は予告なく変更されることがあります。
4
REV.0
AD8541/AD8542/AD8544
絶対最大定格1
電源電圧(Vs) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+6V
オーダー・ガイド
モデル
温度範囲
パッケージ
パッケージ・
オプション
AD8541AR
AD8541ART1,2
AD8542AR
AD8542ARU3
AD8544AR
AD8544ARU3
−40∼+125℃
−40∼+125℃
−40∼+125℃
−40∼+125℃
−40∼+125℃
−40∼+125℃
8ピンSOIC
5ピンSOT-23
8ピンSOIC
8ピンTSSOP
14ピンSOIC
14ピンTSSOP
SO-8
RT-5
SO-8
RU-8
SO-14
RU-14
入力電圧 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥GND∼VS
差動入力電圧2 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥±6V
保管温度範囲
R、RT、RUパッケージ ‥‥‥‥‥‥‥‥−60∼+150℃
動作温度範囲
AD8541/AD8542/AD8544 ‥‥‥‥‥‥‥‥−40∼+125℃
接合温度範囲
注記
R、RT、RUパッケージ∼ ‥‥‥‥‥‥‥−65∼+150℃
1 2,500個単位リールでのみ供給。
2 AD8541ARTは、A4Aと表示。
3 3,500または10,000個単位リールで供給。
ピン温度範囲(ハンダ付け、60秒) ‥‥‥‥‥‥‥+300℃
注記
1 上記の絶対最大定格を超えるストレスを加えると、デバイスに永久的な損傷を与えることがあ
ります。この定格はストレス定格の規定のみを目的とするものであり、この仕様の動作セクシ
ョンに記載する規定値以上でのデバイス動作を定めたものではありません。デバイスを長期間
絶対最大定格条件に置くと、デバイスの信頼度に影響を与えることがあります。
2 電源が+6V未満の場合、差動入力電圧は±Vsに等しい。
パッケージ情報
パッケージ形式
θJA1
θJC
単位
5ピンSOT-23(RT)
8ピンSOIC(R)
8ピンTSSOP(RU)
14ピンSOIC(R)
14ピンTSSOP(RU)
256
158
240
120
240
81
43
43
36
43
℃/W
℃/W
℃/W
℃/W
℃/W
注記
θJAは最悪条件下、すなわち、デバイスを表面実装パッケージの回路板にハンダ付けして、仕様
規定しています。
注意
ESD(静電放電)の影響を受けやすいデバイスです。4000Vもの高圧の静電気が人体やテスト装置に容易に帯電し、
検知されることなく放電されることがあります。本製品には当社独自のESD保護回路を備えていますが、高エネル
ギーの静電放電を受けたデバイスには回復不可能な損傷が発生することがあります。このため、性能低下や機能喪
失を回避するために、適切なESD予防措置をとるようお奨めします。
REV.0
5
WARNING!
ESD SENSITIVE DEVICE
AD8541/AD8542/AD8544−代表的な特性
1.0
V S = +5V
V CM = +2.5V
TA = +25℃
160
100
80
60
40
20
0
–4.5 –3.5 –2.5 –1.5 –0.5 0.5 1.5 2.5 3.5 4.5
入力オフセット電圧−mV
– 1.0
– 1.5
– 2.0
– 2.5
5
4
3
2
– 3.5
1
– 4.0
–55 –35 –15 5
25 45 65
温度−℃
0
– 0.5
85 105 125
図2 入力オフセット電圧 対 温度
V S = +2.7V、+5V
V CM = V S /2
入力オフセット電流−pA
250
200
150
100
4.5
5.5
160
V S = +2.7V、+5V
V CM = V S /2
6
300
1.5
2.5
3.5
コモン・モード電圧
0.5
図3 入力バイアス電流 対 コモン・
モード電圧
7
400
入力バイアス電流−pA
6
– 3.0
図1 入力オフセット電圧分布
350
7
– 0.5
140
V S = +2.7V
TA = +25℃
120
5
電源除去比−dB
アンプ数
120
V S = +2.7V、+5V
V CM = V S /2
8
0.0
入力オフセット電圧−mV
140
9
V S = +2.7V、+5V
V CM = V S /2
0.5
入力バイアス電流−pA
180
4
3
2
100
80
– PSRR
60
+PSRR
40
20
1
0
50
0
0
20
40 60
温度−℃
–1
–55 –35 –15 5
80 100 120 140
図4 入力バイアス電流 対 温度
図5 入力オフセット電流 対 温度
10k
SOURCE
10
SINK
1
0.1
0.01
0.001
2.0
1.5
1.0
0.5
0.01
0.1
1
負荷電流−mA
10
100
図7 電源レールの出力電圧 対 負荷電流
0
1k
10k
100k
周波数−Hz
1M
10M
60
V S = +2.7V
V IN = 2.5Vp-p
RL = 2kΩ
TA = +25℃
2.5
100
1k
図6 電源除去比 対 周波数
3.0
V S = +2.7V
TA = +25℃
出力振幅−Vp-p
Δ出力電圧−mV
1k
– 40
100
25 45 65 85 105 125 145
温度−℃
小信号オーバーシュート−%
0
–40 –20
– 20
50
V S = +2.7V
RL =
TA = +25℃
40
+OS
30
– OS
20
10
10k
100k
周波数−Hz
1M
10M
図8 クローズド・ループ出力電圧振幅
対 周波数
6
0
10
100
1k
負荷容量−pF
10k
図9 小信号オーバーシュート
対 負荷容量
REV.0
AD8541/AD8542/AD8544
60
V S = +2.7V
RL = 10kΩ
TA = +25℃
50
40
+OS
30
– OS
20
10
0
10
100
1k
負荷容量−pF
50
小信号オーバーシュート−%
小信号オーバーシュート−%
60
V S = +2.7V
RL = 100kΩ
CL = 300pF
A V = +1
TA = +25℃
V S = +2.7V
RL = 2kΩ
TA = +25℃
40
+OS
30
1.35V
– OS
20
10
図10 小信号オーバーシュート
対 負荷容量
10ms
50mV
0
10
10k
100
1k
負荷容量−pF
10k
図11 小信号オーバーシュート
対 負荷容量
図12 小信号過渡応答
160
V S = +2.7V
RL = 2kΩ
A V = +1
TA = +25℃
V S = +5V
TA = +25℃
120
80
45
60
90
40
135
20
180
電源除去比−dB
1.35V
140
位相シフト−度
ゲイン−dB
V S = +2.7V
RL = 負荷なし
TA = +25℃
0
100
80
– PSRR
60
+PSRR
40
20
0
– 20
10μs
500mV
1k
図13 大信号過渡応答
1M
70
50
40
30
20
10
5.0
V S = +5V
TA = +25℃
4.0
100
SOURCE
10
SINK
1
10k
100k
周波数−Hz
1M
10M
V S = +5V
V IN = +4.9Vp-p
RL = 負荷なし
TA = +25℃
4.5
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.1
0.5
0
10k
100k
周波数−Hz
1M
10M
図16 同相モード除去比 対 周波数
REV.0
1k
図15 電源除去比 対 周波数
出力振幅−Vp-p
1k
60
– 10
1k
– 40
100
10M
10k
V S = +5V
TA = +25℃
Δ出力電圧−mV
コモン・モード除去比−dB
100k
周波数−Hz
図14 オープン・ループ・ゲインと
位相 対 周波数
90
80
10k
0.01
0.001
0.01
0.1
1
負荷電流−mA
10
100
図17 電源レールへの出力電圧
対 負荷電流
7
0
1k
10k
100k
周波数−Hz
1M
10M
図18 クローズド・ループ出力電圧振幅
対 周波数
AD8541/AD8542/AD8544
60
V S = +5V
V IN = +4.9Vp-p
RL = 2kΩ
TA = +25℃
4.0
出力振幅−Vp-p
3.5
V S = +5V
RL = 10kΩ
TA = +25℃
50
小信号オーバーシュート−%
4.5
60
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
V S = +5V
RL = 2kΩ
TA = +25℃
50
小信号オーバーシュート−%
5.0
40
+OS
30
– OS
20
10
40
+OS
30
– OS
20
10
0.5
0
1k
10k
100k
周波数−Hz
1M
0
10
10M
図19 クローズド・ループ出力電圧
振幅 対 周波数
100
1k
負荷容量−pF
0
10
10k
図20 小信号オーバーシュート
対 負荷容量
100
1k
負荷容量−pF
10k
図21 小信号オーバーシュート
対 負荷容量
V S = +5V
RL = 100kΩ
CL = 300pF
A V = +1
TA = +25℃
V S = +5V
RL =
TA = +25℃
50
40
+OS
30
2.5V
2.5V
– OS
V S = +5V
RL = 2kΩ
A V = +1
TA = +25℃
20
10
100
1k
負荷容量−pF
10μs
1V
10k
図22 小信号オーバーシュート
対 負荷容量
図23 小信号過渡応答
V S = +5V
RL = 負荷なし
TA = +25℃
V S = +5V
RL = 10kΩ
A V = +1
TA = +25℃
V IN
80
45
60
90
40
135
20
180
位相シフト−度
ゲイン−dB
10μs
50mV
0
10
V OUT
2.5V
0
図24 大信号過渡応答
60
TA = +25℃
50
電源電流/アンプ−μA
小信号オーバーシュート−%
60
40
30
20
10
20μs
1V
1k
10k
100k
周波数−Hz
1M
10M
図25 オープン・ループ・ゲインと
位相 対 周波数
図26 位相反転なし
8
0
0
1
2
3
4
電源電圧−V
5
6
図27 アンプ辺りの電源電流
対 電源電圧
REV.0
AD8541/AD8542/AD8544
55
1,000
V S = +2.7V、+5V
A V = +1
800 TA = +25℃
40
V S = +2.7V
35
30
700
200mV/DIVISION
45
インピーダンス−Ω
V S = +5V
電源電流/アンプ−μA
V S = +5V
A V = +1
MARKER SET @ 10kHz
MARKER READING: 37.6 mV/ Hz
TA = +25℃
900
50
600
500
400
300
200
25
100
20
– 55 – 35 – 15
5
25 45 65
温度−℃
85 105 125 145
図28 アンプ辺りの電源電流 対 温度
0
1k
10k
100k
1M
周波数−Hz
10M
0
100M
5
図29 クローズド・ループ出力
インピーダンス 対 周波数
10
周波数−Hz
15
20
25
図30 電圧ノイズ
設計できます。図32に示す通り、U2を取り外すだけです。ただし、
AD854xアンプについての注意
AD8541/AD8542/AD8544アンプは、高性能汎用アンプです。先
この回路トポロジーには、RとCすべてを、厳密にマッチさせねば
行のアンプに比べて、いくつかの性能改善がなされています。
ならないという短所があります。コンポーネントが厳密にマッチして
いなければならず、さもないと、ノッチ周波数オフセットとドリフトに
1MHzゲイン帯域幅で、より低消費電力
AD854xシリーズの通常の消費電流は、1アンプ辺り45μAです。
より、回路が理想的ノッチ周波数に減衰しなくなります。望ましい
これは、同等性能の初期世代製品で消費する200∼700μAに比
か、特殊なコンポーネント・スクリーンが通常必要です。回路とコン
べて、遙かに低い値です。従って、AD854xシリーズは、長寿命
ポーネントのミスマッチを緩和する1つの方法として、R1に対して
バッテリのポータブル設計をアップグレードする場合、優れた選択
R2を大きくすることがあり、これによってQが抑えられます。Qが低
肢となります。同じ電流ドレインで、別の機能と性能を追加するこ
いと広い周波数範囲では減衰量が増加しますが、ピークノッチ周
とができます。
波数での減衰量は低下します。
性能を得るためには、コンポーネントの公差を1%以内に抑える
高出力電流
+5V単電源での短絡電流は通常60μAです。電源レールからわ
5.0V
R
100kΩ
ずか1Vの時でも、AD854xアンプなら、ソースでもシンクでも30mA
R
100kΩ
1/2 AD8542
U1
2
C2
53.6μF
を供給できます。
8
3
V OUT
1
4
R/2
50kΩ
低電圧でも強力なソースとシンクが可能で、+2.7Vでは15mA、
3.0Vでは18mAが提供できます。より高出力電流が必要な場合
2.5V REF
は、出力電流250mAの当社製品AD8531/AD8532/AD8534をご
C
26.7nF
C
26.7nF
7
検討ください。製品の情報については当社にお問い合わせくださ
い。また、当社Webサイトwww.analog.comでデータシートが入手
f0 =
できます。
f0 =
5
U2
6
R1
97.5kΩ
1
2πRC
1
[
4 1–
低電圧でより優れた性能
AD854xファミリーは、3.0Vと2.7Vの低電圧で、先行製品より優れ
R2
2.5kΩ
1/2 AD8542
2.5V
R1
R1+R2
]
図31 60HzツインTノッチ・フィルタ、Q=10
たAC性能を提供できるよう設計されています。2.7Vで、1MHz
5.0V
(Typ)
に近いゲイン帯域幅積を実現します。2.7V、3.0Vでの電圧
R
ゲインは、500,000(Typ)
です。位相マージンは通常+60℃以上
R
3
7
AD8541
2
で、使用しやすい製品となっています。
4
2C
V IN
6
V OUT
アプリケーション
ノッチ・フィルタ
AD8542のオープン・ループ・ゲインは極めて高く
(特に4V未満の
C
電源電圧で)
、あらゆるアクティブ・フィルタでの使用に適していま
す。例えば、図31はAD8542を使った従来のツインTノッチ・フィル
C
図32 60HzツインTノッチフィルタ、Q=∞(理想値)
タの設計です。ツインTノッチは、簡潔で、低出力インピーダンス、
オペアンプの数を最小に抑えたい場合に適しています。実際、Q
調整が不要の場合、ノッチフィルタはオペアンプ1つだけを使って
REV.0
R/2
2.5V REF
9
AD8541/AD8542/AD8544
図33は、AD8542を使った、別のノッチ・フィルタ回路の例です。
FNDRノッチ・フィルタには、ツインTノッチに比べて、いくつか独自
光ダイオード・アプリケーション
AD854xファミリーは、通常4pA程度の入力バイアス電流で、極め
の特長があります。例えば、マッチングの要件が比較的厳しくなく、
て高インピーダンスを実現します。この特性によって、AD854xオ
Qが単抵抗R1に正比例しています。コンポーネントの値のマッチ
ペアンプは、光ダイオードをはじめ高入力インピーダンスが求めら
ングは、やはり重要ですが、FNDR回路によって、はるかに容易
れるアプリケーションに好適です。AD854xは著しい電圧オフセッ
な、そして
(または)廉価な構成が可能です。たとえば、ツインTノ
トを備えていますが、容量カップリングやソフトウェア・キャリブレー
ッチでは、2つの独自値を備えたコンデンサ3つを使用しますが、
ションによって除去できることに留意してください。
FNDR回路は、2つのコンデンサしか使用せず、同じ値でもよいの
図35は、光ダイオード、または電流測定アプリケーションを表しま
です。U3は、単に、回路の出力インピーダンスを下げるために追
す。フィードバック抵抗は、過剰な出力オフセットを防ぐため、10M
加するバッファです。
Ωに制限されます。同時に、非反転入力では、バイアス電流の除
去用の抵抗が不要であることに注意してください。これは、バイア
ス電流による出力オフセットが、電圧オフセット要因に比べて、さ
R1
Q ADJUST
200Ω
9
1/4 AD8544
8
U3
10
ほどでないためです。性能を上げるためには、標準高インピーダ
ンス・レイアウト技術に従ってください。例えば、回路をシールドす
V OUT
る、クリーンな回路ボードの使用、反転入力の周辺の非反転入力
C1
1μF
にトレースを接続する、アナログ、デジタル電源を分離する、など
を心がけてください。
R
2.61kΩ
2.5V REF
1/4 AD8544
7
U2
6
3
C2
1μF
2
U1
1
C
100pF
11
R
2.61kΩ
5
1/4 AD8544
4
R
10MΩ
R
2.61kΩ
V+
f=
R
2.61kΩ
1
2p LC1
2.5V REF
L = R2C2
13
12
1/4 AD8544
U4
OR
14
2
7
6
NC
3
SPARE
4
D
V OUT
AD8541
2.5V REF
図33
2.5V REF
出力バッファつきFNDR 60Hzノッチ・フィルタ
図35
コンパレータ機能
コンパレータ機能は、クワッド・パッケージのスペア・オペアンプで
2.5V REF
高入力インピーダンスアプリケーションの例
(光ダイオード・アンプ)
一般的なアプリケーションです。図34は、標準的な過負荷検出ア
プリケーション用コンパレータに使用したAD8544の、4チャンネル
の内の1つを表します。レール to レール差動入力範囲、レール to
レール出力、優れた速度対電力比を備えたAD854xファミリーは、
多くのオペアンプと異なり、2倍のコンパレータ性能を提供します。
R2は、ヒステリシスの導入に用います。AD854xをコンパレータと
して用いる場合、5Vで5μsの伝達遅延があり、5μsの過負荷回
復時間があります。
R2
1MΩ
R1
1kΩ
V OUT
V IN
2.5V DC
1/4 AD8544
2.5V REF
図34
AD854xを用いた過負荷検出器のコンパレータ
10
REV.0
AD8541/AD8542/AD8544
REV.0
11
AD8541/AD8542/AD8544
外形寸法
8ピンTSSOP
(RU-08)
14ピンTSSOP
(RU-14)
0.122 (3.10)
0.114 (2.90)
0.201 (5.10)
0.193 (4.90)
5
14
8
1
7
4
0.256 (6.50)
0.246 (6.25)
0.177 (4.50)
0.169 (4.30)
1
0.256 (6.50)
0.246 (6.25)
0.177 (4.50)
0.169 (4.30)
8
D9145-2.7-12/99,1A
サイズはインチと(mm)で示します。
ピン1
0.006 (0.15)
0.002 (0.05)
0.0256 (0.65)
BSC
ピン1
0.006 (0.15)
0.002 (0.05)
0.0433
(1.10)
MAX
0.0118 (0.30)
実装面 0.0075 (0.19)
0.0079 (0.20)
0.0035 (0.090)
0.028 (0.70)
0.020 (0.50)
8˚
0˚
実装面
0.0433
(1.10)
MAX
0.0118 (0.30)
0.0075 (0.19)
0.0256
(0.65)
BSC
8ピンSOIC
(SO-08)
8
5
1
4
ピン1
0.0098 (0.25)
0.0040 (0.10)
8˚
0˚
0.028 (0.70)
0.020 (0.50)
14ピンSOIC
(SO-14)
0.1968 (5.00)
0.1890 (4.80)
0.1574 (4.00)
0.1497 (3.80)
0.0079 (0.20)
0.0035 (0.090)
0.3444 (8.75)
0.3367 (8.55)
0.2440 (6.20)
0.2284 (5.80)
0.1574 (4.00)
0.1497 (3.80)
0.0688 (1.75)
0.0532 (1.35)
0.0500 0.0192 (0.49)
実装面 (1.27)
0.0138 (0.35)
BSC
0.0196 (0.50)
x 45˚
0.0099 (0.25)
0.0098 (0.25)
0.0075 (0.19)
14
8
1
7
0.0688 (1.75)
0.0532 (1.35)
ピン1
0.0098 (0.25)
0.0040 (0.10)
8˚
0˚ 0.0500 (1.27)
0.0160 (0.41)
0.0500
実装面 (1.27)
BSC
0.2440 (6.20)
0.2284 (5.80)
0.0192 (0.49)
0.0138 (0.35)
0.0099 (0.25)
0.0075 (0.19)
0.0196 (0.50)
x 45˚
0.0099 (0.25)
8˚
0˚ 0.0500 (1.27)
0.0160 (0.41)
5ピンSOT-23
(RT Suffix)
0.1181 (3.00)
0.1102 (2.80)
0.0669 (1.70)
0.0590 (1.50)
5
1
4
2
0.1181 (3.00)
0.1024 (2.60)
3
ピン1
0.0748 (1.90)
BSC
0.0512 (1.30)
0.0354 (0.90)
0.0059 (0.15)
0.0019 (0.05)
0.0079 (0.20)
0.0031 (0.08)
0.0571 (1.45)
0.0374 (0.95)
0.0197 (0.50)
0.0138 (0.35)
実装面
PRINTED IN JAPAN
0.0374 (0.95) BSC
10˚
0˚
0.0217 (0.55)
0.0138 (0.35)
このデータシートはエコマーク認定の再生紙を使用しています。
12
REV.0