データシート

新製品
スキャンブロック
C10516
システム構築可能な小型スキャンヘッド
概要
スキャンブロックC10516は可視域のレーザ光走査用に設計
されたテレセントリックfθレンズとガルバノスキャナを組み
込んだブロックです。他のオプティカルブロックを接続するこ
とで、レーザ走査型の蛍光顕微鏡や反射顕微鏡、更に共焦点顕
微鏡の測定系を組むことができます。観測領域はφ21.5 mm
となっていますので、広範囲のサンプルを観測できます。また、
市販されている顕微鏡のCマウントポートへスキャンブロック
を取り付けて光電子増倍管による高倍率の画像観測も可能です。
用途
左: スキャンブロック本体、右: コントロールユニット
特長
●レーザスキャニング顕微鏡
●共焦点レーザスキャニング顕微鏡
(例)生物顕微鏡 工業用顕微鏡 DNAチップ、プロテインチップ読み出し
●2つのガルバノスキャナで2次元走査
●テレセントリックfθレンズ内蔵
●φ21.5mmの広い観測領域
●顕微鏡対物レンズと組み合わせて高倍率観測
●広い波長範囲に対応
構成
スキャンブロックは、スキャンブロック本体とコントロールユニットから構成されています。スキャンブロッ
ク本体には2個のガルバノスキャナとテレセントリックfθレンズが組み込まれ、コントロールユニットはガル
バノスキャナを駆動制御するためのドライバボードが組み込まれています。
レーザ光源
スキャンブロック
C10516
(市販品)
スキャンブロック
本体
制御信号 ガルバノ
コントロール
ユニット
X
指令入力信号
(X)
PC
(市販品)
USB,
PCI等
光電子増倍管
モジュール
(別売)
スキャナ
オプティカルブロック
(別売)
(注2)
Y
指令入力信号
(Y)
市販のデータ
収集ユニット
(DAQ)
(市販品)
(注1)
ワーク
PMT信号
(注1)ガルバノスキャナを制御するための
アナログ信号を出力しPMTの信号
を取 得 するデータ収 集 ユ ニット
(DAQ)が別途必要となります。
(注2)計測の目的によって、
スキャンブロック
へ接続するオプティカルブロックを変
更してください。
仕様
●一般定格
●テレセントリックfθレンズ透過率特性
単位
V
VA
nm
nm
mm
mm
mm
deg.
mm
mm
Lp/mm
V
mm/V
Hz
%
―
W/cm2
―
―
%
%
100
TPMOB0248JA
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
300
400
500
600
700
800
900
1000
波長 (nm)
●指令入力電圧と観測視野
TPMOC0248JA
-6 V
最大観測領域
21.5 mm
15 mm
15 mm
0V
最大観測領域
内接視野
+3 V
指令入力信号 (Y軸)
+6 V
Afθレンズは488 nm / 532 nm / 632 nmの3波長で設計されています。
BコントロールユニットのX軸及びY軸スキャナ信号入力へ入力する電圧
Cガルバノスキャナに入力する指令入力信号の電圧に対する視野位置での走査長
Dガルバノスキャナが観測領域に入って等速運動する区間の比率 E結露なきこと
-3 V
内容・値
AC100 ∼ AC240
85
最大値
設計波長 A
488 ∼ 632
440 ∼ 720
透過率(≧90 %)
50
焦点距離
φ21.5
最大観測領域
光学特性
15 × 15
最大観測領域(内接矩形)
±12.4
最大観測領域の振り角
φ4
入射ビーム径
20
作動距離
80
解像度
±6
最大指令入力信号 B
ガルバノ
2.5
指令入力信号対走査長 C
スキャナ
400
最大走査速度
特性
≧70
等速区間比率 D
Al
コーティング
ミラー特性
100 ∼ 150
破損しきい値
動作周囲温度
0 ℃ ∼ +50 ℃
保存温度
-10 ℃ ∼ +50 ℃
動作周囲湿度 E
80 %以下
85 %以下
保存湿度 E
透過率 (%)
項目
電源入力
消費電力
-6 V
-3 V
0V
+3 V
+6 V
指令入力信号 (X軸)
接続例
光学系は、スキャンブロック本体の光入出射口にオプティカルブロックを接続して構築します。測定する目的
によりスキャンブロック本体に取り付ける光学系が異なります。以下の接続例を参考にオプティカルブロック
(別売)や市販の光学部品を接続してください。
①反射光検出
スキャンブロック本体の光入射口に他のオプティカルブロックを取り付けることで15 mm×15 mmの領域
の観測が可能となります。
コントロール
ユニット
光電子増倍管
モジュール
レーザ
4
A
スキャン
ブロック
E
XY
オプティカルブロック
F
2
スキャン
ブロック
本体
DAQ
1
光電子増倍管
モジュール
B
他社製品
1
2
3
4
製品名
データ収集ユニット (DAQ)
1/4波長板
偏光ビームスプリッタ
ファイバ出力レーザ光源
* 接続例に掲載されている製品以外にも様々なオプティカルブロックを用意しております。
詳細はオプティカルブロックのカタログを参照してください。
C
D
G
3
H
オプティカルブロック*
製品名
A スキャンブロック
B Cマウントアダプタブロック
C ジョイントブロック
D 偏光子ホルダブロック
E ファイバアダプタブロック
F ジョイントブロック
G ビームスプリッタホルダブロック
H アダプタブロック
型名
C10516
A10039
A10038-01
A11026
A10037
A10038-02
A10035-90
A10030-01
数量
1
1
1
1
1
1
1
1
TPMOC0249JA
②顕微鏡ポートに取り付けた蛍光検出
付属の顕微鏡ポートアダプタをスキャンブロック本体に取り付ければ、市販されている顕微鏡のCマウン
トカメラポートに接続してレーザ走査による画像取得が可能となります。
コントロール
ユニット
スキャンブロック
1
レーザ
D
4
XY
2
DAQ
光電子増倍管
モジュール
A
3
B
スキャン
ブロック
本体
光電子増倍管
モジュール
E
F G
B C
* 顕微鏡ポートアダプタを
着けた状態
オプティカルブロック*
製品名
A スキャンブロック
他社製品
B Cマウントアダプタブロック
製品名
C ジョイントブロック
1 データ収集ユニット (DAQ)
D ビームアライナブロック
2 無限遠補正対物レンズ
E ダイクロイックブロック
3 絞り
F フィルタブロック
G アダプタブロック
4 ファイバ出力レーザ光源
市販の顕微鏡
型名
C10516
A10039
A10038-01
A10760
A10034-xx
A10033-xx
A10030-01
数量
1
2
1
1
1
1
1
TPMOC0250JA
③共焦点光学系を用いた蛍光検出
ステージブロックと他のオプティカルブロックで顕微鏡のシステムを組み上げることが可能です。
スキャンブロック
コントロール
ユニット
5
1
ステージブロック
レーザ
D
XY
光電子増倍管
モジュール
2
DAQ
3
A
2
G
B
スキャン
ブロック
本体
K
J
* 顕微鏡ポートアダプタを
着けた状態
他社製品
1
2
3
4
5
製品名
データ収集ユニット (DAQ)
無限遠補正対物レンズ
絞り
ピンホール
ファイバ出力レーザ光源
H
I
光電子増倍管
モジュール
B
C
E
B
F
オプティカルブロック*
製品名
A スキャンブロック
B Cマウントアダプタブロック
C ジョイントブロック
D ビームアライナブロック
E ダイクロイックブロック
F チューブレンズブロック
G ピンホールホルダブロック
H フィルタブロック
I アダプタブロック
J ステージブロック
K チューブレンズブロック
4
型名
C10516
A10039
A10038-01
A10760
A10034-xx
A10859
A11027
A10033-xx
A10030-01
A10858
A10859-01
数量
1
3
1
1
1
1
1
1
1
1
1
TPMOC0251JA
外形寸法図 (単位:mm)
●本体
●コントロールユニット
20(作動距離)
150
(13.4)
270
(15)
80
6
1/4"-20UNC深さ8
(固定用)
85
200
fθ位置調整ピン
20.00 ± 0.05
POWER
X
CONTROL
Y
17.526
(8)
(187.526)
43
23
fθレンズ内部
100
36
27
+0
50 - 0.04
fθレンズFF面
32.2
23
62
TPMOA0080JA
Cマウント(メス)深さ5
顕微鏡ポートアダプタ
顕微鏡ポートアダプタ固定用止めネジ 4-M2.6, L=2
70
50
20
6
4-M4 深さ5(固定用)
TPMOA0079JA
<参考>
サンプルソフトウエア
スキャンブロックを用いて画像を取得するためのサンプルソフトウエアをご用意しております。
本ソフトウエアは日本ナショナルインスツルメンツ社 LabVIEW2011で作成されており、
同社のデータ収集ユニット(DAQ)を使用することを前提にプログラムが作成されています。
プログラムソースを無償にてご提供致しますので、自由にプログラムの変更や機能の追加が
可能です。
【動作条件】 LabVIEW2011以上がインストールされていること
NI-DAQmxがインストールされていること
NI-IMAQ4.6.4以上がインストールされていること
サンプルソフトウエアが必要な方は弊社までお問い合わせください。
データ収集ユニット(DAQ)
(市販品)
スキャンブロックを動作させるためにはデータ収集ユニット(DAQ)が必要となります。市販されているデータ収集ユニット(DAQ)を
用いると便利です。用途や使用目的に適した仕様の製品をお選びください。
【推奨仕様】 アナログ入力
チャンネル数
1以上a
入力分解能
(ビット)
12以上
サンプリング アナログ出力
レート(S/秒) チャンネル数
1 M以上
2
出力分解能
(ビット)
12以上
出力レート
(S/秒)
1 M以上
同時
サンプリング
デジタル
I/O
a
b
a画像を複数チャンネル取得する時には同時サンプリングのDAQをお勧めします。マルチプレクサ型は時間的にずれた画像となります。
bフォトンカウンティング法による画像取得を行う場合はカウンタ入力が必要となります。
●本資料の記載内容は平成25年6月現在のものです。製品の仕様は、改良等のため予告なく変更することがあります。
□仙台営業所 〒980-0011
□筑波営業所 〒305-0817
□東京営業所 〒105-0001
□中部営業所 〒430-8587
□大阪営業所 〒541-0052
□西日本営業所 〒812-0013
WEB SITE www.hamamatsu.com
仙台市青葉区上杉1-6-11(日本生命仙台勾当台ビル2階) TEL (022)267-0121
つくば市研究学園D6街区8画地(研究学園スクウェアビル7階) TEL (029)848-5080
東京都港区虎ノ門3-8-21(虎ノ門33森ビル5階)
TEL (03)3436-0491
浜松市中区砂山町325-6(日本生命浜松駅前ビル4階) TEL (053)459-1112
大阪市中央区安土町2-3-13(大阪国際ビル10階)
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福岡市博多区博多駅東1-13-6(竹山博多ビル5階)
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FAX (03)3433-6997
FAX (053)459-1114
FAX (06)6271-0450
FAX (092)482-0550
TPMO1057J02
JUN. 2013 IP