Component - Trim and Margin V1.0 Datasheet (Japanese).pdf

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PSoC Creator™ コンポーネントデータシート
Trim and Margin
1.0
特徴
 ほとんどの調整可能な DC-DC 変換器や、LDO、切り替え器、モジュールなどの
レギュレータに対応



24 DC-DC 変換器までに対応

マージンの組み込み対応
8~10 ビット分解能 PWM 疑似 DAC 出力
電力モニターコンポーネントと一緒に使用する場合、リアルタイムの閉ループアクティ
ブトリミングに対応
概要説明
Trim and Margin コンポーネントは、最大 24 個の DC-DC の変換器の出力電圧を簡単に調整および制御し
てシステム電源装置の要件に一致させます。
このコンポーネントを使用すると、ユーザーは使いやすい GUI を使用して電力変換器の定格出力電圧、電圧ト
リミング範囲、マージンハイ、マージンローの設定を入力することができます。入力するとコンポーネントが自動的に
その後の処理を行います。コンポーネントにより、ユーザーは性能要件に基づいて適切な外部受動コンポーネン
トの値を簡単に選択することができるようになります。
提供されているファームウェア API は、電力変換器の動作範囲内の希望のレベルへの電力変換器出力のユー
ザーによる手動トリミングを可能にします。リアルタイムのアクティブトリミングやマージンは、ユーザーによって制御さ
れる新しい周波数でのタスクのバックグラウンド連続処理によって利用できます。
Cypress Semiconductor Corporation • 198 Champion Court • San Jose, CA 95134-1709 • 408-943-2600
Document Number: 001-84969 Rev. **
Revised November 30, 2012
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Trim and Margin の用途
Trim and Margin コンポーネントは、複数の DC-DC 電力変換器の出力電圧を調整・制御するために PSoC
を必要とする用途に使用してください、独自のカスタム電力監視ソリューションを構築するには、他の電力監視コ
ンポーネントと一緒に Trim and Margin コンポーネントを使用してください。
入出力接続
ここでは、Trim and Margin コンポーネントのさまざまな入力出力接続について説明します。I/O 項目のアスタリ
スク(*)はその I/O が、説明に挙げられた条件において、回路シンボルに表示されない場合があることを示します。
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clock – 入力
Clock信号はPWM疑似DAC出力駆動するのに使用されます。
enable – 入力
アクティブハイクロックはクロック入力での同期を可能にします。この信号をアサートすることでPWMを有効にします。
この同期のアクティブハイ信号はPWM対応クロックとして使用されます。
alert – 出力
閉ループトリミング/マージンが、PWMが最小または最大デューティーサイクルなのに希望の電力変換器出力電
圧に達しなかった場合にアクティブハイ信号がアサートされます。アラート条件がいずれかの出力にある限りアサー
トが維持されます。
trim[1..24] – 出力 *
これら端末は、関連電力変換器の出力電圧を調整するアナログコントロール電圧を生成するための外部RC
フィルタを介して渡すPWM出力です。これら端子数はNumber of Voltagesパラメータによって異なります。
回路図マクロ情報
ここでは、Trim and Margin コンポーネント回路図マクロの関連情報ついて説明しています。
4線式出力トリム/マージンブロック
CY8CKIT-035 PSoC Power Management Expansion Board Kit (EBK)と一緒に使用することを目的と
しています。マクロは8ビット分解能での4線式PWM出力に対応。Clock入力は36MHzに設定されています。
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8線式出力トリム/マージンブロック
マクロは8ビット分解能での8線式PWM出力に対応。Clock入力は36MHzに設定されています。
12線式出力トリム/マージンブロック
マクロは12ビット分解能での8線式PWM出力に対応。Clock入力は36MHzに設定されています。
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コンポーネントのパラメータ
Trim and Margin コンポーネントをデザイン上にドラッグして、それをダブルクリックして Configure(設定)ダイアロ
グを開きます。図 1 は Configure(設定)ダイアログです。
図 1. Voltages Trim and Margin(電圧のトリムとマージン)ダイアログ
Voltages Options(電圧オプション)
Voltages(電圧)タブでは、各電力変換器の電圧特性(定格電圧、希望のトリム/マージンダイナミックレンジ、
マージンロー/マージンハイ)を記述します。表示される行数は、Number of voltagesパラメータによって異なり
ます。
Number of Voltages
トリムまたはマージンの電力変換器数。
電力変換器名
テキストフィールド、16 文字数。注釈専用。このコンポーネントの PWM 出力を制御する電力変換器の関数に
関連付けるため。
Nominal voltage(定格電圧)
定格変換器出力電圧。注釈専用。
Min voltage(最小電圧)
最小変換器出力電圧。希望のダイナミックレンジのローサイドを得るために外部コンポーネントに影響する。
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Max voltage(最大電圧)
最大変換器出力電圧。希望のダイナミックレンジのハイサイドにするために外部コンポーネントに影響する。
Margin low(マージンロー)
マージンロー要求に対応する目標変換器出力電圧。
Margin high(マージンハイ)
マージンハイ要求に対応する目標変換器出力電圧。
図 2. ハードウェアの Trim and Margin ダイアログ
Hardware Options(ハードウェアオプション)
Hardwareタブでは、PWM分解能、PWM I/O供給電圧、電力変換器データシートパラメータ、外部回路など
のハードウェアパラメータを設定することができます。
回路図で必要なコンポーネントに関しては、表の関連するコンポーメント名を参照してください。
表示される行数は、Number of voltagesパラメータによって異なります。
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電力変換器名と定格電圧データは参照用にVoltagesタブから展開されます。これらは表示専用です。変更で
きません。
PWM Resolution(PWM 分解能)
PWM疑似DAC出力の分解能。8ビット~10ビットが選択可能で、コントロール電圧とPWM出力周波数の精
度間の最適なトレードオフを選択することができます。
Vddio
関連の PWM 出力ピンと共に使用される Vddio 電圧。
Vadj voltage at Vnom
定格出力電圧にするためのAdjust/Feedbackコントロールピンのコントロール電圧。
R1
PWM出力が無効な場合のAdjust/Feedbackコントロールピンの電圧を適切にするのに必要な外部スケーリン
グレジスタの値(kΩ)。
この値は電力変換器のデータシート仕様に基づきPCBからもたらされます。
R2
PWM出力が無効な場合のAdjust/Feedbackコントロールピンの電圧の最適化のために必要な外部スケーリン
グレジスタの値(kΩ)。
この値は電力変換器のデータシート仕様に基づきユーザーのPCBからもたらされます。
R3+R4 の計算値
外部コントロール電圧のサミングレジスタの値( kΩ)。この値はPWM出力のダイナミックレンジの能力を制御しま
す。値は、Voltagesタブに指定された目的のダイナミックレンジ、コントロール電圧(Vadj)、およびR1の値から計
算されます。この合計の抵抗値は、実R3とフィルタ抵抗のR4で分割されているはずです。
実 R3
ユーザーは、実ダイナミックレンジを計算するためにPCBで使用する実抵抗値を入力する必要があります。
Vadj の最大リップル
ユーザーは、R4 と C1 でで形成されている RC フィルタの出力に現れる最大許容リップルを指定することができま
す。このパラメータに非常に低い値を設定すると、C1 のコンポーネント値が大きくなります。
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R4
外部コントロール電圧フィルタ抵抗値( kΩ)。この値はPWM出力のPCフィルタのカットオフ周波数を制御します。
ユーザーはフィルタ要件に基づいて実際の値を入力する必要があります。推奨比率はR4 ≤ R3 / 10になります。
ユーザーが変更することができます。
C1
外部コントロール電圧フィルタキャパシタ値(μF)。この値はPWM出力のPCフィルタのカットオフ周波数を制御しま
す。この値は、Voltagesタブに入力されたR4、PWM分解能とこのコンポーネントのソースクロック周波数入力か
ら計算されます。
クロック選択
このコンポーネントには、内部クロックはありません。クロックソースを必ずつけてください。このコンポーネントは、それ
に接続されているクロックで動作します。
アプリケーションプログラミングインタフェース
アプリケーションプログラミングインターフェース(API)ルーチンにより、ソフトウェアを使用してコンポーネントを設定お
よび制御することができます。次の表は、各関数へのインターフェースをリストし、記述しています。続くセクションで
は、各関数について詳しく説明します。
デフォルトでは、PSoC Creator はインスタンス名「TrimMargin_1」を特定の設計上のコンポーネントの最初の
インスタンスに割り当てます。コンポーネントのインスタンス名称は、識別子の文法ルールに従って固有の名前に
変更できます。インスタンス名は、各グローバル関数名、変数名、定数名の頭字語になります。見やすいように、
下表では「TrimMargin」というインスタンス名を使用しています。
関数
関数
説明
TrimMargin_Start()
コンポーネントを有効にします。
TrimMargin_Stop()
コンポーネントを無効にします。
TrimMargin_Init()
コンポーネントのパラメータを初期化します。
TrimMargin_Enable()
出力を有効にして、PWMを開始します。
TrimMargin_SetMarginHighVoltage()
マージンハイ出力電圧パラメータを設定します。
TrimMargin_GetMarginHighVoltage()
マージンハイ出力電圧パラメータを戻します。
TrimMargin_SetMarginLowVoltage()
マージンロー出力電圧パラメータを設定します。
TrimMargin_GetMarginLowVoltage()
マージンロー出力電圧パラメータを戻します。
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TrimMargin_ActiveTrim()
このAPIは指定した電力変換器のPWMデューティーサイクルを調整し、目的の電圧出
力に近い電力変換器の実電圧を取得します。
TrimMargin_SetDutyCycle()
指定した電力変換器に関連付けられているPWMのデューティーサイクルを設定し
ます。
TrimMargin_GetDutyCycle()
指定した電力変換器に関連付けられているPWMのデューティーサイクルを取得し
ます。
TrimMargin_GetAlertSource()
アラートを生成しているPWMを示しているビットマスクを戻します。
TrimMargin_MarginLow()
電力変換器出力電圧をマージンロー電圧に設定します。
TrimMargin_MarginHigh()
電力変換器出力電圧をマージンハイ電圧に設定します。
TrimMargin_SetNominal()
電力変換器出力電圧を定格電圧に設定します。
TrimMargin_SetPreRun()
電力変換器が有効になる前に事前に計算されたPWMデューティーサイクルを設定し
ます。
グローバル変数
関数
説明
TrimMargin_initVar
initVar変数はこのコンポーネントの初期設定を指定するのに使用されます。この変数にはコン
ポーネント名が事前につけられています。この変数は、ゼロに初期化され、
TrimMargin_Start() が最初に呼び出された場合に1に設定されます。TrimMargin_Start()
ルーチン以降のすべての呼び出し時、再初期化しないでコンポーネントを初期化します。
TrimMargin_vMarginLow[]
マージンロー出力電圧パラメータ。Init()関数によってカスタマイザのVoltagesタブに入力した
マージンロー値に初期化され、TrimMargin_SetMarginLowVoltage()関数によって変更す
ることができます。
TrimMargin_vMarginHigh[]
マージンハイ出力電圧パラメータ。Init()関数によってカスタマイザのVoltagesタブに入力した
マージンハイ値に初期化され、TrimMargin_SetMarginHighVoltage()関数によって変更す
ることができます。
TrimMargin_vMarginLowDutyC
ycle[]
Init()関数のROMからコピーされたマージンロー電圧用に事前に計算されたPWMデューティー
サイクル。この値は、新しいマージン値の設定時にTrimMargin_SetMarginLowVoltage()
関数によって再計算されます。開ループマージンにPWMを設定するためにMarginLow()に
よって使用されます。
TrimMargin_vMarginHighDutyC Init()関数のROMからコピーされたマージンハイ電圧用に事前に計算されたPWMデューティー
ycle[]
サイクル。この値は、新しいマージン値の設定時にTrimMargin_SetMarginHighVoltage()
関数によって再計算されます。開ループマージンにPWMを設定するためにMarginHigh()に
よって使用されます。
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void TrimMargin_Start(void)
説明:
コンポーネントをイネーブルします。コンポーネントが以前に初期化されなかった場合は、Init() APIを呼び出し
ます。Enable() APIを呼び出します。
パラメータ:
なし
戻り値:
なし
間接的な作用:
なし
void TrimMargin_Stop(void)
説明:
コンポーネントを無効にします。PWMを停止します。
パラメータ:
なし
戻り値:
なし
間接的な作用:
未定義状態で中断されたtrim[x]出力。ピン固有のAPI、
PinName_SetDriveMode(PIN_DM_DIG_HIZ)を使用してこれら出力ピンに接続されたドライブモードを
High Impedance Digitalに変更します。
void TrimMargin_Init(void)
説明:
コンポーネントのパラメータを、回路図に配置されているコンポーネントのカスタマイザで設定されるパラメータに
初期化します。普通TrimMargin_Start() API.に呼び入まれます。
PWMデューティーサイクルは、電力変換器がまだ有効にされていない(無効)とみなす「事前稼働」ターゲットに
設定されます。
パラメータ:
なし
戻り値:
なし
間接的な作用:
なし
void TrimMargin_Enable(void)
説明:
PWMを有効にして開始します。
パラメータ:
なし
戻り値:
なし
間接的な作用:
なし
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void TrimMargin_SetMarginHighVoltage(uint8 converterNum, uint16
marginHiVoltage)
説明:
指定した電力変換器のマージンハイ出力電圧パラメータを設定します。この関数はVoltagesタブでカスタマイ
ザで行われたTrimMargin_vMarginHigh[x]設定を無効にし、TrimMargin_vMarginHighDutyCycle[x]
を再計算してTrimMargin_MarginHigh()マクロを使用できるようにします。このAPIの呼び出しはPWM出力
デューティーサイクルを変更しないことに注意してください。
パラメータ:
uint8 converterNum. 電力変換器数を指定します。
有効範囲: 1..24
uint16 marginHiVoltage. 目的の電力変換器出力マージンハイ電圧をmV単位で指定します
有効範囲: 1..12,000
戻り値:
なし
間接的な作用:
なし
uint16 TrimMargin_GetMarginHighVoltage(uint8 converterNum)
説明:
指定した電力変換器のマージンハイ出力パラメータを戻します。
パラメータ:
uint8 converterNum. 電力変換器数を指定します。
有効範囲: 1..24
戻り値:
uint16: 目的の電力変換器マージンハイ出力電圧をmV単位で指定します。
間接的な作用:
なし
void TrimMargin_SetMarginLowVoltage(uint8 converterNum, uint16
marginLoVoltage)
説明:
指定した電力変換器のマージンロー出力電圧パラメータを設定します。この関数はVoltagesタブでカスタマイ
ザで行われたTrimMargin_vMarginLow[x]設定を無効にし、TrimMargin_vMarginLowDutyCycle[x]を
再計算してTrimMargin_MarginLow()マクロを使用できるようにします。このAPIの呼び出しはPWM出力
デューティーサイクルを変更しないことに注意してください。
パラメータ:
uint8 converterNum. 電力変換器数を指定します。
有効範囲: 1..24
uint16 marginLoVoltage. 目的の電力変換器出力マージンロー電圧をmV単位で指定します。
有効範囲: 1..11,999
戻り値:
なし
間接的な作用:
なし
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uint16 TrimMargin_GetMarginLowVoltage(uint8 converterNum)
説明:
指定した電力変換器のマージンロー出力パラメータを戻します。
パラメータ:
uint8 converterNum. 電力変換器数を指定します。
有効範囲: 1..24
戻り値:
uint16: 目的の電力変換器出力マージンロー出力電圧をmV単位で指定します。
間接的な作用:
なし
void TrimMargin_ActiveTrim(uint8 converterNum, uint16 actualVoltage,
uint16 desiredVoltage)
説明:
このAPIは指定した電力変換器のPWMデューティーサイクルを調整し、目的の電圧出力に近い電力変換器
の実電圧を取得します。定期的に呼び出して適切な閉ループ制限が確実に行われるようにします。
パラメータ:
uint8 converterNum. 電力変換器数を指定します。
有効範囲: 1..24
uint16 actualVoltage
現在の実電力変換器出力電圧の読み取りをmV単位で指定します。この値は、電力変換器出力に接続さ
れた電力モニターコンポーネントを使用して取得されます。
有効範囲: 1..12,000
uint16 desiredVoltage: 目的の電力変換器出力電圧をmV単位で指定します。
有効範囲: 1..12,000
戻り値:
なし
間接的な作用:
このAPIを呼び出すと、選択した電力変換器のコントロール電圧を駆動するPWMデューティーサイクルが変わ
る場合があります。電力変換器出力電圧が変ります。
PWMデューティーサイクルが最小または最大レベルのために、もし目的の電圧にできない場合には、アラート
信号が、アラート条件がクリアされるまでアサートされます。達成可能な目標電圧で、このAPIを呼び出すこと
でしか解決できません。
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void TrimMargin_SetDutyCycle(uint8 converterNum, uint8/uint16 dutyCycle)
説明:
指定した電力変換器に関連付けられたPWMのPWMデューティーサイクルを設定します。このAPIは、開ルー
プトリミングやマージンをとるために使用することができます。PWM期間は、カスタマイザで設定された分解能に
よって異なる最大値に必ず設定されます。
パラメータ:
uint8 converterNum.電力変換器数を指定します。
有効範囲: 1..24
uint8/uint16 dutyCycle. PWMデューティーサイクルをPWMクロックカウントで指定します。
有効範囲: 0..255は0..1023に上昇します。カスタマイザの分解能によって異なります。
戻り値:
なし
間接的な作用:
なし
uint8/uint16 TrimMargin_GetDutyCycle(uint8 converterNum)
説明:
指定した電力変換器に関連付けられている現在のPWMのデューティーサイクルを取得します。
TrimMargin_ActiveTrim() APIが定期的に呼び出されると、戻される値は時間が経つと変るので注意してく
ださい。
パラメータ:
uint8 converterNum. 電力変換器数を指定します。
有効範囲: 1..24
戻り値:
uint8/uint16. PWMデューティーサイクルをPWM クロックカウントで指定します。
有効範囲: 0..255は0..1023に上昇します。カスタマイザの分解能によって異なります。
間接的な作用:
なし
uint8/uint16/uint32 TrimMargin_GetAlertSource(void)
説明:
アラートを生成しているPWMを示しているビットマスクを戻します。
パラメータ:
なし
戻り値:
uint8/uint16/uint32.
ビットフィールド
bit0
1 = trim1出力の電力変換器制限のエラー
bit1
1 = trim2出力の電力変換器制限のエラー
…
bit23
間接的な作用:
Alert Source(アラートソース)
…
1 = trim24出力の電力変換器制限のエラー
なし
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void TrimMargin_MarginLow(uint8 converterNum)
説明:
選択した電力変換器出力電圧を、カスタマイザのVoltagesタブでの指定に応じて、または
SetMarginLowVoltage() APIによって目的のマージンローに設定します。
パラメータ:
uint8 converterNum. 電力変換器数を指定します。
有効範囲: 1..24
戻り値:
なし
間接的な作用:
なし
void TrimMargin_MarginHigh(uint8 converterNum)
説明:
選択した電力変換器出力電圧を、カスタマイザのVoltagesタブでの指定に応じて、または
SetMarginHighVoltage() APIによって目的のマージンハイに設定します。
パラメータ:
uint8 converterNum. 電力変換器数を指定します。
有効範囲: 1..24
戻り値:
なし
間接的な作用:
なし
void TrimMargin_SetNominal( uint8 converterNum)
説明:
選択した電力変換器出力電圧を、カスタマイザのVoltagesタブでの指定に応じて定格電圧に設定します。
パラメータ:
uint8 converterNum. 電力変換器数を指定します。
有効範囲: 1..24
戻り値:
なし
間接的な作用:
なし
void TrimMargin_SetPreRun(uint8 converterNum)
説明:
電力変換器が有効になる前に事前に計算されたPWMデューティーサイクルを設定します。R1がR2と平行に
アースされるとの前提で、C1にVadj電圧を保存するのに使用されます。
パラメータ:
uint8 converterNum. 電力変換器数を指定します。
有効範囲: 1..24
戻り値:
なし
間接的な作用:
なし
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ファームウェアソースコードのサンプル
PSoC Creator は、Find Example Project ダイアログに数多くのサンプルプロジェクトを提供しており、そこには
回路図およびコード例が含まれています。コンポーネント固有の例を見るには、コンポーネントカタログまたは回路
図にあるコンポーネントの事例からダイアログを開きます。一般例については、「Start Page (スタートページ)」また
は File メニューからダイアログを開きます。必要に応じてダイアログにある Filter Options を使用し、選択できる
プロジェクトのリストを絞り込みます。
詳しくは、PSoC Creator ヘルプの「Find Example Project (プロジェクト例を検索)」を参照してください。
機能説明
コンポーネントは 8 ビットのアレイからから 10 ビット PWM まで構築されます。PSoC からの PWM 出力はフィルタ
された RC で、サミング抵抗から調整可能な電力変換器の「アジャスト」、「センス」、「フィードバック」ポイントに
接続するアナログコントロール電圧を生成します。これは、下の図で表されています。
これは負のフィードバックコントロールループです。したがって PWM デューティーサイクルが増加すると、アナログコン
トロール電圧が増加し、電力変換器出力電圧が減少します。逆に、PWM デューティーサイクルが減少すると、
アナログコントロール電圧は減少し、電力変換器出力電圧は増加します。
このブロックは、アジャストまたはフィードバックコントロール電圧レベルと、電力変換器出力に悪影響を及ぼさずに、
適切な設定で電力を上げるための定格出力にするのに必要なフィードバック抵抗の値(R1 および R2)を理解す
る必要があります。この情報については、電力変換器データシートを参照してください。
Configuration ダイアログの Hardware タブのパラメータ設定に準拠する場合は、サミング抵抗 R3 と RC フィル
タ値 R4 および C1 をお勧めします。
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リソース
Trim and Margin コンポーネントは UDB アレイ全体に配置されます。コンポーネントは以下のリソースを利用し
ます。
構成
4 Output TrimMargin (10ビット)
24 Output TrimMargin (8ビット)
データパス
セル
4
12
マクロセル
1
1
リソースのタイプ
ステータス
コントロール
セル
セル
–
1
–
1
DMAチャネル
割り込み
–
–
–
–
API メモリ使用率
コンポーネントのメモリ使用率は、コンパイラ、デバイス、使用する API 数、コンポーネントの構成によって大きく異
なります。以下の表は、特定のコンポーネント構成で利用可能なすべての API のメモリ使用率です。
測定は、Size(サイズ)の最適化設定で、リリースモードで設定された関連付けされたコンパイラで行われました。
特定のデザインのコンパイラで生成されたマップファイルを分析してメモリ使用率を決定することができます。
構成
4 Output TrimMargin
24 Output TrimMargin
PSoC 3 (Keil_PK51)
フラッシュ
SRAM
バイト
バイト
1305
42
1864
197
PSoC 5 (GCC)
フラッシュ
SRAM
バイト
バイト
846
45
1626
197
PSoC 5LP (GCC)
フラッシュ
SRAM
バイト
バイト
846
45
1626
197
DC 電気的特性と AC 電気的特性
特記されていない限り、仕様は –40°C ≤ TA ≤ 85°C および TJ ≤ 100 °C で有効です。仕様は、特に注記した
場合を除いて、1.71V~5.5V において有効です。
DC 特性
パラメータ
IDD
説明
コンポーネントの消費電流
8ビットの1トリム出力
9ビットまたは10ビットの1トリム出力
Min
–
–
Typ
[1]
2.5
4
Max
単位
–
–
µA/MHz
µA/MHz
1. デバイス I/O とクロック分配電流は含まれていません。値は 25°C でのものです。
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AC 特性
パラメータ
fCLOCK
説明
[3]
コンポーネントクロック周波数
4 Output TrimMargin(10ビット)
24 Output TrimMargin(8ビット)
Min
Typ
–
–
–
–
[2]
Max
単位
50
55
MHz
MHz
2
. 値はコンポーネントの最大安全動作周波数を提供します。コンポーネントをより高いクロック周波数で駆動することは可能ですが、タイミングの要求
項目を STA の結果で検証する必要があります。
3
. 最大コンポーネント クロック周波数は、選択したモードおよび追加機能によって、異なります。
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コンポーネントの変更
ここでは、過去のバージョンからコンポーネントに加えられた主な変更を示します。
バージョン
1.0
変更の説明
変更の理由 / 影響
コンポーネントの初期バージョン
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以外のいかなる回路を使用することに対しても一切の責任を負いません。特許又はその他の権限下で、ライセンスを譲渡又は暗示することもありません。サイプレス製品は、サイプレスとの書面による合意に基づくものでない限
り、医療、生命維持、救命、重要な管理、又は安全の用途のために使用することを保証するものではなく、また使用することを意図したものでもありません。さらにサイプレスは、誤動作や故障によって使用者に重大な傷害を
もたらすことを合理的に予想される、生命維持システムの重要なコンポーネンツとしてサイプレス製品を使用することを許可していません。生命維持システムの用途にサイプレス製品を提供することは、製造者がそのような使用
におけるあらゆるリスクを負うことを意味し、その結果サイプレスはあらゆる責任を免除されることを意味します。
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全てのソースコード(ソフトウェア及び/又はファームウェア)は Cypress Semiconductor Corporation (以下「サイプレス」)が所有し、全世界(米国及びその他の国)の特許権保護、米国の著作権法並びに国際協定の条項に
より保護され、かつそれらに従います。サイプレスが本書面によるライセンシーに付与するライセンスは、個人的、非独占的かつ譲渡不能のライセンスであって、適用される契約で指定されたサイプレスの集積回路と併用される
ライセンシーの製品のみをサポートするカスタムソフトウェア及び/又はカスタムファームウェアを作成する目的に限って、サイプレスのソースコードの派生著作物を複製、使用、変更、そして作成するためのライセンス、並びにサイプ
レスのソースコード及び派生著作物をコンパイルするためのライセンスです。上記で指定された場合を除き、サイプレスの書面による明示的な許可なくして本ソースコードを複製、変更、変換、コンパイル、又は表示することは
全て禁止されます。
免責条項:サイプレスは、明示的又は黙示的を問わず、本資料に関するいかなる種類の保証も行いません。これには、商品性又は特定目的への適合性の黙示的な保証が含まれますが、これに限定されません。サイプレス
は、本文書に記載される資料に対して今後予告なく変更を加える権利を留保します。サイプレスは、本文書に記載されるいかなる製品又は回路を適用又は使用したことによって生ずるいかなる責任も負いません。サイプレス
は、誤動作や故障によって使用者に重大な傷害をもたらすことが合理的に予想される生命維持システムの重要なコンポーネンツとしてサイプレス製品を使用することを許可していません。生命維持システムの用途にサイプレス
製品を提供することは、製造者がそのような使用におけるあらゆるリスクを負うことを意味し、その結果サイプレスはあらゆる責任を免除されることを意味します。
ソフトウェアの使用は、適用されるサイプレスソフトウェアライセンス契約によって制限され、かつ制約される場合があります。
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Document Number: 001-84969 Rev. **