SANYO LC78626KE

注文コードNo.N 5 9 9 5
No. 5 9 9 5
O1998
新
LC78626KE
CMOS LSI
コンパクトディスクプレーヤ用D.S.P
LC78626KEは、アンチショックコントロール機能を内蔵した、コンパクトディスクプレーヤの信号処理とサーボコントロー
ル用の1チップCMOS LSIである。EFM-PLLと1ビットDAC および アナログローパスフィルタの内蔵、徹底した機能の絞り込み
により、アンチショックシステムを構成するローエンドプレーヤに最適なコストパフォーマンスを実現している。基本的な機
能として、光ピックアップからのEFM信号の復調, デインタリーブ, 誤り信号の検出/訂正、最大約38秒の音飛び防止、プレー
ヤコストの引き下げに役立つディジタルフィルタなどの信号処理 および サーボ系に対するマイクロプロセッサからの各種コマ
ンドを処理する。LC78626KEは、LC78626Eの改良版であり、ディジタルフィルタの8倍オーバサンプリング, 16M DRAM対応
を実施している。
機能 ・HF信号を入力すると正確なレベルでスライスし、EFM信号に変換し、内蔵VCOとの位相比較を行って平均4.3218MHz
のPLLクロックを再生する。
・水晶振動子16.9344MHzを外部接続することにより、標準クロックの発生をはじめ、内部で必要な各種タイミングを正
確に発生する。
・再生クロックと標準クロックから作られたフレーム位相差信号により、ディスクモータの回転速度をコントロールする。
・フレーム同期信号の検出, 保護, 内挿を行い、安定したデータ読出しを確保する。
・EFM信号を復調し、8ビットのシンボルデータに変換する。
・EFM復調信号からサブコードを分離し、外部のマイクロプロセッサに出力する (3本は汎用入出力ポートと排他的に兼
用)。
・サブコードQ信号はCRCチェックを行った後、シリアル転送によりマイクロプロセッサに出力する (LSBファースト)。
・内蔵のRAMでEFM復調信号のバッファリングを行い、ディスク回転変動による±4フレームまでのジッタを吸収する。
・EFM復調信号を所定の順序に並び換えるアンスクランブル および デインタリーブを行う。
・誤り信号の検出/訂正 および フラグ処理を行う (C1:2重/C2:2重訂正方式)。
・C1フラグとC2チェックの結果を参照してC2フラグを設定し、C2フラグによる信号の補間, 前値ホールドを実施する。
補間回路は2補間を採用。C2フラグが連続2個以上で前値ホールドする。
・マイクロプロセッサからのコマンドを入力すると、トラックジャンプ, フォーカススタート, ディスクモータの起動/停
止, ミューティングON/OFF, トラックカウント等、所定のコマンドを実行する (シリアル入力8ビット)。
・ディジタルOUTを内蔵している。
・任意のトラックカウントにより、高速アクセスが可能である。
・8倍オーバサンプリングディジタルフィルタにより、出力データの連続性を改善したDAC信号を生成。
・3次ノイズシェーパによるΔΣ方式D/Aコンバータ内蔵 (アナログローパスフィルタ内蔵)。
・ディジタルアッテネータを内蔵 (8ビット−α;239ステップ)。
次ページへ続く。
0.825
外形図 3151
(unit : mm)
0.65
0.575
23.2
20.0
0.3
1.6
0.575
0.15
80
81
51
15.6
0.825
31
1
30
21.6
0.1
0.8
100
3.0max
本書記載の規格値(最大定格、動作条件範囲
等) を瞬時たりとも越えて使用し、その結果
発生した機器の欠陥について、弊社は責任
を負いません。
1.6
本書記載の製品は、極めて高度の信頼性を
要する用途(生命維持装置、航空機のコント
ロールシステム等、多大な人的・物的損害
を及ぼす恐れのある用途)に対応する仕様に
はなっておりません。そのような場合には、
あらかじめ三洋電機販売窓口までご相談下
さい。
17.2
14.0
0.65
50
2.7
0.8
SANYO : QIP100E
(FLP100)
〒370-0596 群馬県邑楽郡大泉町坂田一丁目1番1号
O1998TS寿◎斉藤 B8-3927 No.5995-1/33
LC78626KE
前ページから続く。
・ディジタルディエンファシスを内蔵。
・ゼロクロスミュートを採用。
・バイリンガル対応。
・汎用I/Oポート:4本 (3本はサブコード出力機能と排他的に兼用)。
・ADPCMによる5ビットの圧縮/伸長処理により、最大約38秒の音飛び防止 (16M DRAM使用時)。1M/4M/4M×2/16M
ビットDRAMが選択可能。
・メモリオーバフロー検出出力。
・メモリ残量出力。
特長 ・100ピンQIP
・3.2V単一電源。
MUTEL
LVDD
LCHO
L/RVSS
RCHO
RVDD
MUTER
XVDD
XOUT
XIN
XVSS
RWC
COIN
CQCK
SQOUT
WRQ
FMT
EMPP
RES
MMC0
MMC1
MMC2
MMC3
OVF
CNTOK
WOK
PAUSEIN
AD10/CAS2
EMPN
SHOCK
ピン配置図 (Top view)
80 79 78 77 76 75 74 73 72 71 70 69 68 67 66 65 64 63 62 61 60 59 58 57 56 55 54 53 52 51
DRAM3 81
50 TESD
DRAM2 82
49 MR2
DRAM1 83
48 MR1
DRAM0 84
47 TOUT
OE 85
46 C2F
WE 86
45 EMPH
CAS 87
44 FSX
RAS 88
43 EFLG
AD9 89
42 4.2M
AD8 90
41 16M/NGJ
LC78626KE
AD7 91
40 TEST4
FSEQ
PCK
JP−
JP+
TGL
TOFF
TES
HFL
V/P
CLV−
CLV+
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
TEST2
9
EFMI
8
EFMO
7
TEST1
6
CS
5
TEST5
4
TESGB
3
TESC
2
TESB
1
TESA
31 VDD
TESCLK
32 ASRES
VDD 100
VSS
33 CONT2
AD0 99
FR
34 CONT3/SBCK
AD1 98
VVDD
35 CONT4/SFSY
AD2 97
ISET
36 CONT5/PW
AD3 96
VVSS
37 SBSY
AD4 95
PDO
38 TEST3
VSS 94
TAI
39 DOUT
AD5 93
DEFI
AD6 92
A11273
No.5995-2/33
RWC
COIN
CQCK
SQOUT
WRQ
サーボコマンダ
μCOM
インタフェース
サブコード分離
QCRC
汎用ポート
禁止
ISET
EMPH
EFMO
HFL
TES
TOFF
JP−
JP+
RES
TGL
CONT5/PW
CONT3/SBCK
SBSY
CONT4/SFSY
TEST3
L.P.F
1bit DAC
8倍オーバサンプリング
ディジタル・フィルタ
ディジタル
アッテネータ
XTAL系タイミング
ジェネレータ
4.2M
VVSS
ASRES
PCK
C1,C2誤り検出&訂正
フラグ処理
XVSS
VVDD
CLV
ディジタルサーボ
EFLG
TEST1
XIN
FR
16M/NGJ
TEST2
XOUT
PDO
CONT2
TAI
FSX
TEST4
XVDD
RVDD
CLV+
CLV−
V/P
CS
RCHO
補間ミュート
ADPCM
デコーダ部
データ幅変換
ADPCM
エンコーダ部
VDD
MUTEL
TEST5
L/RVSS
LCHO
VSS
TOUT
FSEQ
TESGB
同期検出
EFM復調
SHOCK
検出部
ディジタル
OUT
DRAM制御部
オーバフロー
処理起動管理
接続点
検出部
RAS
RAMアドレス
ジェネレータ
TESA∼D
C2F
AD0∼9
2K×8bit
RAM
WE
VCOクロック発振
クロック制御
CAS
スライスレベル
コントロール
OE
EFMI
AD10/CAS2
DEFI
VSS
WOK
A11272
CNTOK
MMC0∼3
EMPN
OVF
PAUSEIN
MR1
MR2
DRAM0∼3
SHOCK
EMPP
FMT
DOUT
VDD
LC78626KE
等価回路ブロック図
No.5995-3/33
TESCLK
MUTER
LVDD
LC78626KE
絶対最大定格 /Ta=25℃, VSS=0V
最大電源電圧
VDD max
入力電圧
VIN
出力電圧
VOUT
許容消費電力
Pd max
動作周囲温度
Topr
保存周囲温度
Tstg
許容動作範囲 / Ta=25℃, VSS=0V
電源電圧
VDD1
typ
max
3.6
unit
V
3.0
3.6
V
0.7VDD
VDD
V
0.6VDD
0.45VDD
0
VDD
VDD
0.3VDD
V
V
V
0
0
400
400
400
0.4VDD
0.2VDD
V
V
ns
ns
ns
VIL2
VIL3
tSU
tHD
tWH
tWL
SBCK, CQCK:図1∼3
tRAC
tRWC
tSQE
SQOUT, PW:図2, 3
RWC:図1
WRQ;図2, RWC信号無し
tSC
SFSY:図3
tSE
SFSY:図3
400
ns
tCSU
CONT2∼CONT5, RWC:図4
400
ns
tCHD
CONT2∼CONT5, RWC:図4
400
ns
tRCQ
RWC, CQCK:図4
100
ns
tCDD
VIN1
VIN2
fOP
fX
CONT2∼5, RWC:図5
EFMI:スライスレベル制御, VDD=3.0V
XIN:Cカップリング入力
EFMI
XIN, XOUT
入力「H」レベル電圧
VIH1
入力「L」レベル電圧
VIH2
VIH3
VIL1
動作周波数範囲
X'tal発振周波数
min
3.0
unit
V
V
V
mW
℃
℃
VDD, XVDD, LVDD, RVDD, VVDD
ATT/DF/DACは通常速まで
VDD, XVDD, LVDD, RVDD, VVDD
全機能、2倍速まで保証
EFMI, DRAM0∼DRAM3以外の入力,
入出力端子
EFMI
DRAM0∼DRAM3
EFMI, DRAM0∼DRAM3以外の入力,
入出力端子
EFMI
DRAM0∼DRAM3
COIN, RWC:図1
COIN, RWC:図1
SBCK, CQCK:図1∼3
VDD2
データセットアップ時間
データホールド時間
「H」レベルクロック
パルス幅
「L」レベルクロック
パルス幅
データリードアクセス時間
コマンド送出時間
サブQ読出し
イネーブル時間
サブコード読出し
サイクル時間
サブコード読出し
イネーブル時間
ポート入力データ
セットアップ時間
ポート入力データ
ホールド時間
ポート入力クロック
セットアップ時間
ポート出力データ遅延時間
入力レベル
VSS−0.3∼VSS+4.0
VSS−0.3∼VDD+0.3
VSS−0.3∼VDD+0.3
400
−20∼+75
−40∼+125
電気的特性 / Ta=25℃, VDD=3.2V, VSS=0V
消費電流
IDD
VDD, XVDD, LVDD, RVDD, VVDD:
VDD=3.0∼3.6V通常再生
入力「H」レベル電流
IIH1
DEFI, EFMI, HFL, TES, RWC, COIN,
CQCK, FMT, MR1, MR2, RES, TESD,
WOK, PAUSE IN, SHOCK, TESCLK, TESA,
TESB, TESC, TESGB, TEST1:VIN=VDD
IIH2
TAI, TEST2∼TEST5, CS:
VIN=VDD=3.6V
400
ns
0
1000
400
11.2
ns
ns
ms
136
μs
1200
0.8
1.0
10
16.9344
min
15
typ
14
ns
Vp-p
Vp-p
MHz
MHz
max
20
unit
mA
5
μA
55
μA
次ページへ続く。
No.5995-4/33
LC78626KE
前ページから続く。
入力「L」レベル電流
出力「H」レベル電圧
IIL
VOH1
VOH2
VOH3
VOH4
出力「L」レベル電圧
VOH5
VOL1
VOL2
VOL3
VOL4
出力オフリーク電流
VOL5
IOFF1
IOFF2
チャージポンプ出力電流
IPDOH
IPDOL
DEFI, EFMI, HFL, TES, RWC, COIN,
CQCK, FMT, MR1, MR2, RES, TESD,
WOK, PAUSE IN, SHOCK, TESCLK, TESA,
TESB, TESC, TESGB, TAI, TEST1∼TEST5,
CS:VIN=0V
+
−
EFMO, CLV , CLV , V/P, TOFF, TGL,
+
min
−5
typ
max
unit
μA
2.56
V
2.56
V
2.72
2.56
V
V
−
JP , JP , PCK, FSEQ, EFLG, FSX, EMPH:
IOH=−1mA
CONT2∼CONT5, SBSY, MUTEL, MUTER,
C2F, WRQ, SQOUT, 16M/NGJ, 4.2M, EMPP,
OVF, CNTOK:IOH=−0.5mA
DOUT:IOH=−12mA
OE, WE, CAS, RAS, AD10/CAS2, AD9∼AD0,
DRAM3∼DRAM0:IOH=−0.5mA
MMC0∼MMC3:IOH=−2mA
+
−
+
EFMO, CLV , CLV , V/P, TOFF, JP ,
−
JP , PCK, FSEQ, EFLG, FSX, EMPH:
IOL=1mA
CONT2∼CONT5, SBSY, MUTEL, MUTER,
C2F, WRQ, SQOUT, 16M/NGJ, 4.2M, EMPP,
OVF, CNTOK:IOL=2mA
DOUT:IOL=12mA
OE, WE, CAS, RAS, AD10/CAS2, AD9∼AD0,
DRAM3∼DRAM0:IOL=0.5mA
MMC0∼MMC3:IOL=2mA
+
−
+
−
PDO, CLV , CLV , JP , JP ,
CONT2∼CONT5, DRAM0∼DRAM3,
ASRES:VOUT=VDD
+
−
+
−
PDO, CLV , CLV , JP , JP ,
CONT2∼CONT5, DRAM0∼DRAM3,
ASRES:VOUT=0V
PDO:RISET=68kΩ
PDO:RISET=68kΩ
2.24
0.64
V
V
0.32
V
0.48
0.44
V
V
0.96
5
V
μA
−5
μA
30
−54
42
−42
54
−30
μA
μA
min
typ
0.035
max
0.038
unit
%
81
84
dB
87
92
dB
79
82
dB
1ビットDAC部アナログ特性 / Ta=25℃, VDD=LVDD=RVDD=3.2V, VSS=L/RVSS=0V
全高調波ひずみ率
THD+N LCHO, RCHO;1kHz:0dBデータ入力,
20kHz-LPF使用 (AD725D内)
ダイナミックレンジ
DR
LCHO, RCHO;1kHz:−60dBデータ入力,
20kHz-LPF, Aフィルタ使用 (AD725D内)
信号対雑音比
S/N
LCHO, RCHO;1kHz:0dBデータ入力,
20kHz-LPF, Aフィルタ使用 (AD725D内)
クロストーク
CT
LCHO, RCHO;1kHz:0dBデータ入力,
20kHz-LPF使用 (AD725D内)
※ 当社、1ビットDAC部参考回路における通常速再生モードにて測定。
LC78626KE
3.2V
LCHO(RCHO)
+
LVDD(RVDD)
2.2kΩ
10μF
330pF
LPF
10kΩ
アナログ出力
Lch
(Rch)
L/RVSS
A11274
No.5995-5/33
LC78626KE
図1 コマンド入力
tH
tSU
RWC
tWH
tRWC
CQCK
tWL
COIN
tSU
tHD
A11275
図2 サブコードQ出力
tSQE
WRQ
tWH
CQCK
tWL
SQOUT
tWH
RWC
tRAC
A11276
図3 サブコード出力
tSC
tSE
CONT4/SFSY
tWH
CONT3/SBCK
tWL
CONT5/PW
P
Q
R
S
T
U
V
W
“0”
P
tRAC
A11277
No.5995-6/33
LC78626KE
図4 汎用ポート入力タイミング
CQCK
tRCQ
RWC
tPSU
tPHD
CONT2
CONT3/SBCK
CONT4/SFSY
CONT5/PW
tRAC
SQOUT
(ASRES)
CONT2
CONT3
CONT4
CONT5
A11278
図5 汎用ポート出力タイミング
4.2M
RWC
CONT2
CONT3/SBCK
CONT4/SFSY
CONT5/PW
tPDD
A11279
No.5995-7/33
LC78626KE
端子説明
端子
番号
1
端子名
DEFI
I/O
I
リセット時の
出力端子状態
端 子 説 明
ディフェクト検出信号 (DEF)入力端子。未使用時、必ず0Vに接続すること。
−
2
TAI
I
テスト用入力端子。プルダウン抵抗内蔵。
必ず0Vに接続すること。
3
PDO
O
外部VCO制御用位相比較出力端子。
−
4
VVSS
P
内蔵VCO用接地端子。必ず0Vに接続すること。
−
5
ISET
AI
PDO出力の電流調整用抵抗接続端子。
−
6
VVDD
P
内蔵VCO用電源端子。
−
7
FR
AI
VCO周波数レンジ調整用端子。
−
8
VSS
P
ディジタル系接地端子。必ず0Vにすること。
−
9
TESCLK
I
テストクロック入力。必ずVDDに接続すること。
−
10
TESA
I
テスト動作モードコントロール入力。必ずVDDに接続すること。
−
11
TESB
I
テスト動作モードコントロール入力。必ずVDDに接続すること。
−
12
TESC
I
テスト動作モードコントロール入力。必ずVDDに接続すること。
−
13
TESGB
I
テスト動作モードコントロール入力。必ずVDDに接続すること。
−
14
TEST5
I
テスト用入力端子。プルダウン抵抗内蔵。必ず0Vに接続すること。
−
15
CS
I
チップセレクト入力端子。プルダウン抵抗内蔵。非制御時、必ず0Vに接続するこ
と。
−
16
TEST1
I
テスト用入力端子。必ず0Vに接続すること。
17
EFMO
O
18
EFMI
I
スライスレベル
制御用
19
TEST2
I
テスト用入力端子。プルダウン抵抗内蔵。必ず0Vに接続すること。
20
21
CLV
+
CLV
−
O
O
PLL用
−
−
EFM信号出力端子。
不定
EFM信号入力端子。
−
−
L出力
ディスクモータコントロール用出力。コマンドにより3値出力可能。
L出力
22
V/P
O
ラフサーボ/位相制御の自動切換えモニタ出力端子。「H」でラフサーボ,「L」で位
相制御モード。
23
HFL
I
トラック検出信号入力端子。シュミット入力。
24
TES
I
トラッキング誤差信号入力端子。シュミット入力。
25
TOFF
O
トラッキングOFF出力端子。
26
TGL
O
トラッキングゲイン切換え用出力端子。「L」でゲインを上げる。
27
JP+
O
28
JP−
O
29
PCK
O
EFMデータ再生用クロックモニタ端子。位相ロック時、4.3218MHz。
L出力
30
FSEQ
O
同期信号検出出力端子。EFM信号から検出した同期信号と内部作成の同期信号が
一致した時に「H」。
不定
31
VDD
P
ディジタル系電源端子。
L出力
−
−
H出力
不定
L出力
トラックジャンプコントロール用出力端子。コマンドにより3値出力可能。
L出力
−
アンチショックコントローラ部のみ (DSP部は除く)を初期化するリセット信号入力
端子。「L」レベルでリセット,「H」レベルで解除。なお、アンチショック部単独リ
セット禁止/解除コマンド ($F4), アンチショック部単独リセット許可/突入コマン
I
ド ($F5)によりソフト的にアンチショック部の単独リセットを制御する場合は「L」
(I/O) レベルに固定しておく (0Vに接続する)こと。
【注意】 本端子は汎用入出力端子の最下位ビット位置に割り振られているが、汎用
入出力端子としての使用を禁止する。PORT I/O SETコマンド ($DB)を実行させる
時は最下位ビットを常に「0」とし、出力ドライバをONさせないこと。
32
ASRES
入力
33
CONT2
I/O
汎用入出力端子2。マイコンからのコマンドで制御する。使用しない場合、入力ポ
ートに設定して0Vに接続するか、出力ポートに設定してオープンにすること。
入力
34
CONT3/SBCK I/O
汎用入出力端子3。マイコンからのコマンドで制御する。サブコード読出しクロッ
ク入力端子 (SBCK)と排他的な兼用端子。使用しない場合、入力ポートに設定して
0Vに接続するか、出力ポートに設定してオープンにすること。
入力
次ページへ続く。
No.5995-8/33
LC78626KE
前ページから続く。
端子
説明
端子名
I/O
端 子 説 明
リセット時の
出力端子状態
35
CONT4/SFSY
I/O
汎用入出力端子4。マイコンからのコマンドで制御する。サブコードフレーム同期
信号出力端子 (SFSY)と排他的な兼用端子。使用しない場合、入力ポートに設定し
て0Vに接続するか、出力ポートに設定してオープンにすること。
入力
36
CONT5/PW
I/O
汎用入出力端子5。マイコンからのコマンドで制御する。サブコードP, Q, R, S, T,
U, V, Wの出力端子 (PW)と排他的な兼用端子。使用しない場合、入力ポートに設定
して0Vに接続するか、出力ポートに設定してオープンにすること。
入力
37
SBSY
O
サブコードブロックの同期信号出力端子。
不定
38
TEST3
I
テスト用入力端子。プルダウン抵抗内蔵。必ず0Vに接続すること。
39
DOUT
O
ディジタルOUT出力端子。EIAJフォーマット。
40
TEST4
I
テスト用入力端子。プルダウン抵抗内蔵。必ず0Vに接続すること。
クロック出力
クロック出力
−
不定
−
41
16M/NGJ
O
16.9344MHz出力端子 (16M)とC2Fによるデータ接続点検出開始信号 (NGJ)
[L→H:検出開始]の兼用端子。マイコンからのコマンドで制御する。
42
4.2M
O
4.2336MHz出力端子。
43
EFLG
O
C1, C2, 1重, 2重の訂正モニタ出力端子。
不定
44
FSX
O
水晶発振から分周した7.35kHz同期信号出力端子。
不定
45
EMPH
O
ディエンファシス・モニタ出力端子。「H」の時、ディエンファシス・ディスク再
生中。
L出力
46
C2F
O
C2フラグ出力端子。
不定
47
TOUT
O
テスト用出力端子。通常使用時、オープンにすること。
不定
48
MR1
I
49
MR2
I
DRAM選択端子。1M DRAM:H, L 4M DRAM:L, L
4M DRAM×2:H, H (MR1, MR2の順)
50
TESD
I
テスト用入力端子。必ず0Vに接続すること。
51
MUTEL
O
Lチャネル用ミュート出力端子。
52
LVDD
P
Lチャネル用電源端子。
−
53
LCHO
AO
Lチャネル出力端子。
−
54
L/RVSS
L/Rチャネル用接地端子。必ず0Vに接続すること。
−
55
RCHO
AO
Rチャネル出力端子。
−
56
RVDD
P
Rチャネル用電源端子。
−
57
MUTER
O
58
XVDD
P
59
XOUT
O
60
XIN
I
61
XVSS
P
水晶発振用接地端子。必ず0Vに接続すること。
−
62
RWC
I
リード/ライト制御入力端子。シュミット入力。
−
63
COIN
I
マイコンからのコマンド入力端子。
−
64
CQCK
I
コマンド入力取り込みクロック または SQOUTからのサブコード取り出しクロック
入力端子。シュミット入力。
−
65
SQOUT
O
サブコードQ出力端子。
不定
66
WRQ
O
サブコードQ出力スタンバイ出力端子。
不定
67
FMT
I
動作モード切換え。「H」:ショックプルーフ 「L」:スルー。
68
EMPP
O
DRAM EMPTY (EMPTYでRZPパルス出力)
69
RES
I
外部リセット信号入力。「L」:リセット (全ての内部ブロックを初期化)。
70
MMC0
O
DRAM残量出力。
L出力
71
MMC1
O
DRAM残量出力。
L出力
72
MMC2
O
DRAM残量出力。
L出力
73
MMC3
O
DRAM残量出力。
L出力
74
OVF
O
DRAMライト中断 (オーバーフロー&ショック時RZPパルス出力)
L出力
P
1ビットDAC用
−
16M DRAM:L, H
−
−
H出力
Rチャネル用ミュート出力端子。
H出力
水晶発振用電源端子。
−
−
16.9344MHz水晶発振動子の接続端子。
−
−
L出力
−
次ページへ続く。
No.5995-9/33
LC78626KE
前ページから続く。
端子
番号
端子名
I/O
リセット時の
出力端子状態
端 子 説 明
75
CNTOK
O
データ接続点検出完了信号。「L」→「H」:検出完了 (DRAMライト開始)。
76
WOK
I
DRAMライト許可信号入力。「H」:ライト許可。
H出力
−
77
PAUSE IN
I
ポーズ信号入力。「H」:ポーズ。
−
78
AD10/CAS2
O
16M DRAMアドレス (AD10)と8M DRAM (4M DRAM×2)使用時のDRAMコントロ
ール信号 (CAS2)との兼用出力端子。DRAM選択端子 (MR1, MR2)の設定により切換
る。
不定
79
EMPN
O
DRAM残量アラーム出力。「L」:残量少。
L出力
80
SHOCK
I
C2Fショック検出一時停止信号入力。「L」:ショック検出停止。
81
DRAM3
I/O
DRAMデータバス
入力
82
DRAM2
I/O
DRAMデータバス
入力
83
DRAM1
I/O
DRAMデータバス
入力
84
DRAM0
I/O
DRAMデータバス
入力
85
OE
O
DRAMコントロール信号
L出力
86
WE
O
DRAMコントロール信号
H出力
87
CAS
O
DRAMコントロール信号
不定
88
RAS
O
DRAMコントロール信号
不定
89
AD9
O
DRAMアドレスバス
L出力
90
AD8
O
DRAMアドレスバス
L出力
91
AD7
O
DRAMアドレスバス
L出力
92
AD6
O
DRAMアドレスバス
L出力
93
AD5
O
DRAMアドレスバス
L出力
94
VSS
P
ディジタル系接地端子。必ず0V に接続すること。
95
AD4
O
DRAMアドレスバス
L出力
96
AD3
O
DRAMアドレスバス
L出力
97
AD2
O
DRAMアドレスバス
L出力
98
AD1
O
DRAMアドレスバス
不定
99
AD0
O
DRAMアドレスバス
不定
100
VDD
P
ディジタル系電源端子。
−
−
−
No.5995-10/33
LC78626KE
端子アプリケーション
1) HF信号入力回路 18ピン:EFMI, 17ピン:EFMO, 1ピン:DEFI, 20ピン:CLV+
17 EFMO
SLC
−
SLI
+
VREF
18 EFMI
HF信号
A11280
EFMIにHF信号を入力すると、最適レベルでスライスされた
EFM信号 (NRZ)が得られる。
DEFECT対策として、DEFI端子 (1ピン)が「H」になるとスラ
イスレベル・コントロール出力EFMO端子 (17ピン)がハイ・イ
ンピーダンスになり、スライスレベルのホールドを行う。ただ
し、CLVが位相制御モード すなわち V/P端子 (22ピン)が「L」
の時のみ有効である。これは、LA9230/40/50シリーズのDEF
端子との組合せにより構成することができる。
※ EFMIとCLV+の信号ライン間が近い時は、不要輻射によ
るエラーレートの悪化を招くことがあるので、この信号ラ
イン間にGND または VDDのシールドラインを配置するこ
とを推奨する。
2) PLL クロック再生回路 3ピン:PDO, 5ピン:ISET, 7ピン:FR
周波数
VDD
EFM(NRZ)
位相
比較
R1
5 ISET
チャージポンプ
C1
3 PDO
R2
7 FR
C2
VCO
1/2
R3
VCO回路を内蔵しており、R, Cの外付けでPLL回路を構成する。
ISETはチャージポンプの基準電流, PDOはVCO回路のループフ
ィルタ, FRはVCOの周波数範囲を決定する抵抗である。
(参考値)
R1=68kΩ, C1=0.1μF (標準速時)
C1=0.047μF (2倍速時)
R2=680Ω, C2=0.1μF
R3=1.2kΩ
※ R3の抵抗は許容差±5.0%の炭素皮膜抵抗を使用するこ
とを推奨する。
29 PCK
A11281
3) VCOモニタ 29ピン:PCK
VCOを1/2分周した平均4.3218MHz のモニタ端子。
4) 同期検出モニタ 30ピン:FSEQ
EFM信号をPCKで読取ったフレームシンク (真の同期信号)とカウンタで生成したタイミング (内挿の同期信号)とが一致し
た時に「H」となる。同期検出モニタとなる (1フレーム間「H」を保持)。
No.5995-11/33
LC78626KE
5) サーボコマンダの機能 62ピン:RWC, 63ピン:COIN, 64ピン:CQCK
RWCを「H」にセットし、CQCKクロックに同期したコマンドをCOINから入力することにより、各種の命令を実行させる
ことができる。なお、コマンドはRWCの立下りから実行される。
フォーカススタート
トラックジャンプ
ミュートコントロール
ディスクモータコントロール
その他コントロール
1バイトコマンド
トラックチェック
2バイトコマンド (RWC 2セット)
ディジタルアッテネータ
汎用ポート入出力設定
2バイトコマンド (RWC 1セット)
(1) 1バイトCOMMAND
RWC
CQCK
COIN
LSB
MSB
A11282
(2) 2バイトCOMMAND (RWC 2セット:トラックカウント用)
RWC
CQCK
COIN
LSB
MSB
コマンド($F0,$F8)
LSB
1μs以上
MSB
データ($08∼$FE),コマンド($FF)
A11283
(3) 2バイトCOMMAND (RWC 1セット:ディジタルアッテネーション および 汎用入出力ポート設定)
RWC
CQCK
COIN
LSB
MSB
データ
LSB
MSB
コマンド($81∼$87,$DB,$DC)
A11284
(4) コマンドノイズ除去
コード
COMMAND
RES=「L」
$EF
$EE
コマンド入力ノイズ低減モード
上記モードリセット
◎
このコマンドにより、CQCKクロックに混入するノイズを低減できる。これは500ns以下のノイズに対して有効だが、
CQCKのタイミングはtWL, tWH, tSUとも1μs以上に設定しなければならない。
No.5995-12/33
LC78626KE
6) CLVサーボ回路 20ピン:CLV+, 21ピン:CLV−, 22ピン:V/P
コード
COMMAND
$04
$05
$06
$07
RES=「L」
DISC MOTOR START
DISC MOTOR CLV
DISC MOTOR BRAKE
DISC MOTOR STOP
+
(加速)
(CLV)
(減速)
(停止)
◎
−
CLV は、ディスクを正方向に加速する信号, CLV は、減速する信号である。マイコンからのコマンドにより、加速, 減速,
CLV, 停止の4モードから1つが選択される。各モードにおけるCLV+, CLV−出力を下表に示す。
MODE
CLV+
CLV−
加速
H
L
減速
L
H
CLV
パルス出力
パルス出力
停止
L
L
−
21 CLV−
+
+
−
M
DISC MOTOR
20 CLV+
A11285
※ CLVサーボコントロールコマンドが、CLVモードの時のみTOFF端子は「L」
、その他は「H」レベルとなる。
コマンドによるTOFF端子のコントロールは、CLVモード時のみ有効である。
(1) CLVモード
・CLVモードでは、HF信号からディスクの回転を検出し、DSPの内部モードが変化して各々の制御を行うことにより、正規
の線速度回転に導入する。PWMの周期は7.35kHzである。V/Pは、ラフサーボ時「H」出力, 位相制御時「L」出力である。
CLV+
CLV−
V/P
ラフサーボ (低速回転と判定)
H
L
H
ラフサーボ (高速回転と判定)
L
H
H
PWM
PWM
L
内部モード
位相制御 (PCKがロックしている)
(2) ラフサーボゲイン切換え
コード
COMMAND
RES=「L」
$A8
$A9
DISC 8cm Set
DISC 12cm Set
◎
ラフサーボ時のCLVコントロールゲインを、8cmディスクでは12cmディスクよりも8.5dB低くすることができる。
No.5995-13/33
LC78626KE
(3) 位相制御ゲイン切換え
コード
COMMAND
RES=「L」
$B1
$B2
$B3
$B0
CLV位相比較1/2分周
CLV位相比較1/4分周
CLV位相比較1/8分周
CLV位相比較分周なし
◎
位相比較前段の分周器の分周値を変えることにより、位相制御ゲインを変えることができる。
7.35kHz
20
1/N
CLV+
位相
比較
PCK/588
21
1/N
CLV−
A11286
(4) CLV3値出力
コード
COMMAND
$B4
$B5
CLV3値出力
CLV2値出力 (従来方式)
RES=「L」
◎
CLV3値出力コマンドにより、CLVを1端子で制御できる。ただしスピンドルゲインが6dB下がるのでサーボ側でのゲインア
ップが必要である。
CLV+
2値出力
CLV−
CLV+
3値出力
ハイ・インピーダンス出力
CLV−
加速
減速
A11287
No.5995-14/33
LC78626KE
(5) 内部ブレーキモード
コード
COMMAND
RES=「L」
$C5
$C4
内部ブレーキ ON
内部ブレーキ OFF
$A3
内部ブレーキ コントロール
$CB
$CA
内部ブレーキ継続モード
上記モードリセット
◎
$CD
$CC
内部ブレーキ時TONモード
上記モードリセット
◎
◎
・内部ブレーキ オン ($C5)コマンドを入力することにより、内部ブレーキモードとなる。このモードでブレーキ ($06)コ
マンドを実行させると、ディスクの減速状態をWRQ端子でモニタすることができる。
・このモードでは、1フレーム中のEFM信号の密度をカウントすることにより、ディスクの減速状態を判別し、EFM信号が
4ヶ以下になった時にCLV−を「L」に落とす。それと同時にブレーキ終了モニタとしてWRQ信号が「H」になる。マイコ
ンは、WRQ信号の「H」を検知したらSTOPコマンドを送出し、ディスクの停止を完了する。内部ブレーキ継続モードで
は、ブレーキ終了モニタWRQ=「H」になってもCLV−=「H」のブレーキ動作を継続する。
なお、EFM信号のノイズ状態により減速状態を誤判別する場合は、内部ブレーキコントロール ($A3)コマンドにより、
EFM信号のカウントを4ヶから8ヶに変更するとよい場合がある。
・TOFF出力禁止モード ($CD)では、内部ブレーキ動作中TOFF=「L」となる。ディスクのミラー面での誤検出を防止す
るのに有効であるため、使用することを推奨する。
EFM信号
$06コマンド
CLV+
CLV−
WRQ
A11288
※内部ブレーキコマンド実行中にフォーカスが落ちた場合は、再度フォーカスを取り直してから内部ブレーキコマンドを入
力し直す必要がある。
※EFM信号の再生状態 (キズディスク, アクセス中等)により誤判別の恐れがあるので、マイコンとの併用を推奨。
※内部ブレーキモード時、DISC MTR BRAKE命令 ($06)を本DSPに実行させるとディスクの減速状態をWRQ端子でモニタ
できるが、この処理を実行中に他の命令を実行させると途中で処理が中止してしまう。この機能を途中で中止させたくな
い場合は、DISC MTR BRAKE命令 ($06)実行後、WRQ信号の「H」を検知してDISC MTR STOP命令 ($07)を実行させる
までの間、他の命令を実行させないこと。
+
−
7) トラックジャンプの回路 23ピン:HFL, 24ピン:TES, 25ピン:TOFF, 26ピン:TGL, 27ピン:JP , 28ピン:JP
(1) トラックカウントの種類
トラックのカウントモードとしては、次の2通りが用意されている。
コード
$22
$23
COMMAND
新トラックカウント (TES, HFLの組合せ)
従来トラックカウント (TES信号をダイレクトカウント)
RES「L」
◎
従来のトラックカウントは、内部トラックカウントのクロックとしてはTES信号をそのまま使用している。
新トラックカウントは、TES信号の立上り および 立下りのノイズによるミスカウントを少なくするため、HFL信号との組
合せがこのノイズを防止し、より正確なトラックカウントが行えるようにしている。ただし、ごみ, キズ等によりHFL信号
が欠落した場合、トラックカウントパルスが出ない恐れがあるので使い方には注意が必要である。
No.5995-15/33
LC78626KE
(2) TJコマンド
コード
COMMAND
RES=「L」
$A0
$A1
従来トラックジャンプ
新トラックジャンプ
◎
$11
$12
$31
$52
$10
$13
$14
$30
$15
$17
$19
$1A
$39
$5A
$18
$1B
$1C
$38
$1D
$1F
1
1
1
1
2
4
16
32
64
128
1
1
1
1
2
4
16
32
64
128
TRACK JUMP IN #1
TRACK JUMP IN #2
TRACK JUMP IN #3
TRACK JUMP IN #4
TRACK JUMP IN
TRACK JUMP IN
TRACK JUMP IN
TRACK JUMP IN
TRACK JUMP IN
TRACK JUMP IN
TRACK JUMP OUT #1
TRACK JUMP OUT #2
TRACK JUMP OUT #3
TRACK JUMP OUT #4
TRACK JUMP OUT
TRACK JUMP OUT
TRACK JUMP OUT
TRACK JUMP OUT
TRACK JUMP OUT
TRACK JUMP OUT
$16
256 TRACK CHECK
$0F
$8F
$8C
TOFF
TON
TRACK JUMP BRAKE
$21
$20
JPパルス期間TOFF出力モード
上記モードリセット
◎
◎
JP−(+)
JP+(−)
(ブレーキ期間)
TGL
(JPパルス期間)
a
b
c
A11289
サーボコマンドにトラックジャンプの命令が入力されると、加速パルスが発生 (a期間), 続いて減速パルス (b期間)が発生し、
ブレーキ期間 (c期間)を経て所定のジャンプが完了する。ブレーキ期間はTESとHFL入力とによって、ビームのスリップ方
向を検出し、TES信号の内スリップを助長する部分をTOFFによってカットする。また TGLでサーボゲインを上げることに
より、ジャンプ先のトラックを捕捉する。JPパルス期間TOFF出力モードでは、JPパルス発生期間中、TOFF=「H」とな
る。
※TOFF端子は、ディスクモータコントロール関連のうちCLVモード時のみ「L」レベルとなり、START, STOP, BRAKEの時
は「H」となる。また、TOFF端子は、コマンドにより単独にオン/オフ制御が可能である。ただし、ディスクモータコン
トロールがCLVモード時のみ有効である。
No.5995-16/33
LC78626KE
(3) TJモード
加速パルス, 減速パルス, ブレーキ期間の関係は次の通りである。
項 目
従来トラックジャンプモード時
a
b
c
1 TRACK JUMP IN (OUT) #1
233μs
233μs
60ms
1 TRACK JUMP IN (OUT) #2
0.5 TRACK
JUMP期間
233μs
1 TRACK JUMP IN (OUT) #3
0.5 TRACK
JUMP期間
1 TRACK JUMP IN (OUT) #4
0.5 TRACK
JUMP期間
2 TRACK JUMP IN (OUT)
新トラックジャンプモード時
a
b
c
同 左
60ms
0.5 TRACK
JUMP期間
aと同時間
60ms
233μs
この期間がない
0.5 TRACK
JUMP期間
aと同時間
この期間がない
233μs
60ms
C期間中
TOFF「L」
0.5 TRACK
JUMP期間
aと同時間
60ms
C期間中
TOFF「L」
1 TRACK
JUMP期間
aと同時間
60ms
無 し
4 TRACK JUMP IN (OUT)
2 TRACK
JUMP期間
466μs
60ms
2 TRACK
JUMP期間
aと同時間
60ms
16 TRACK JUMP IN (OUT)
9 TRACK
JUMP期間
7 TRACK
JUMP期間
60ms
9 TRACK
JUMP期間
aと同時間
60ms
32 TRACK JUMP IN (OUT)
18 TRACK
JUMP期間
14 TRACK
JUMP期間
60ms
同 左
64 TRACK JUMP IN (OUT)
36 TRACK
JUMP期間
28 TRACK
JUMP期間
60ms
同 左
128 TRACK JUMP IN (OUT)
72 TRACK
JUMP期間
56 TRACK
JUMP期間
60ms
同 左
256 TRACK経過する期間
TOFFが「H」となり、a, b
のパルスは出ない
60ms
同 左
a, bの期間がない
60ms
同 左
256 TRACK CHECK
TRACK JUMP BRAKE
※256 TRACK CHECKは、前表の通りアクチュエータドライブの信号は出ず、TRACKING LOOP OFF状態でTES信号をカウ
ントするモードであるから、フィードモータの送りが必要。
※サーボコマンダレジスタは、トラックジャンプの一連のシーケンス (a, b, c)が終了すると自動的にリセットされる。
※トラックジャンプの動作中に新たなコマンドを入力した場合、その時点からそのコマンド内容を実行する。
※1 TRACK JUMP #3にはブレーキ期間 (c期間)がなく、外部回路によりブレーキモードを生成しなければならないので、使
い方には注意が必要である。
※新トラックジャンプモードの2TJ IN (OUT)は、LC78620E/21E/25Eではブレーキ期間 (C期間)がなかったが、本LSIではC期
間60msに変更している。
T.E.
−
T.Coil
+
THLD
HFL
TES
26
25
28
27
TGL
TOFF
JP−
JP+
23
24
スリップ検出
ブレーキ期間中「H」
A11290
No.5995-17/33
LC78626KE
THLD信号はLA9230M, 9240M, 9250Mシリーズ側で生成し、JPパルス期間中トラッキングエラー信号をホールドさせる。
※トラッキング・ブレーキ
トラック・ジャンプのC期間におけるTES, HFL, TOFF信号の関係を下記に示す。TOFF信号は、HFL信号をTES信号のエッ
ジにより切り出されたものである。HFL信号の「H」期間は鏡面部であり、「L」期間はピット部である。この鏡面部からピ
ット部に向かう時にTOFF「H」とし、ピット部から鏡面部に向かう時にゲイン・アップした状態 (TGL「L」)でTOFF「L」
としブレーキをかける動作を行うものである。
TES(外周方向移動時)
TES(内周方向移動時)
HFL
TOFF出力
A11291
(4) JP3値出力
コード
COMMAND
RES=「L」
$B6
$B7
JP3値出力
JP2値出力 (従来方式)
◎
JP3値出力コマンドにより、トラックジャンプを1端子で制御できる。ただしキックゲインが6dB下がるのでサーボ側での
ゲインアップが必要である。
JP+
2値出力
JP−
JP+
ハイ・インピーダンス出力
3値出力
JP−
A11292
(5) トラックチェックモード
コード
COMMAND
$F0
$F8
$FF
RES=「L」
トラックチェック IN
トラックチェック OUT
2バイトCOMMAND RESET
◎
トラックチェックIN、あるいはトラックチェックOUTのコマンドを入力後、8∼254の任意の値をバイナリ・データで入力
すれば、その指定された数+1だけのトラックのカウントが行える。
希望トラックチェック数=入力トラックチェック数+1
RWC
コマンド
トラックチェック
IN/OUTコマンド
希望トラック数−1
をバイナリ入力
2バイトコマンドリセット
ブレーキコマンド
トラックチェック
WRQ
トラック数/2で立上り
トラックチェック終了で「L」
A11293
No.5995-18/33
LC78626KE
※希望トラック数をバイナリ入力する時のRWCの立下りより、トラックチェック動作を開始する。
※トラックチェック中は、TOFF端子が「H」となり、トラッキングループはオフとなるので、フィードモータ送りが必要で
ある。
※トラックチェックIN/OUTコマンドを入力すると、WRQ信号はノーマル時のサブコードQのスタンバイモニタからトラック
チェックのモニタに変化する。トラック数の半分のチェック終了時「H」となり、チェック終了で「L」となる。マイコン
は、この「L」をみてトラックチェック終了を判断する。
※ 2バイトコマンドリセットコマンドを入力しないと、再度そのトラックチェック動作を開始する。つまり、たとえば20000
トラック進みたい時は199トラックチェックコードを1回送り、WRQを100回数えれば20000トラックチェックとなる。
※トラックチェックを行い、ピックアップをトラックに捕捉させるためにブレーキコマンドを使用する。
8) エラーフラグの出力
43ピン:EFLG, 44ピン:FSX
C1
C2
FSX
1訂正
2訂正
EFLG
訂正不能
ノーエラー
A11294
FSXは、水晶クロックを分周して作られた7.35kHzフレーム同期信号である。各フレームにおけるエラーコレクションの状
況はEFLGに出力される。ここに現れる「H」の量により、再生状態の良否を簡単に知ることができる。
9) サブコード P, Q, R∼Wの出力回路 34ピン:SBCK, 35ピン:SFSY/CONT4, 36ピン:PW/CONT5, 37ピン:SBSY
PWはサブコード信号の出力端子 (注:35ピン、36ピンは、それぞれ、汎用入出力端子と排他的な兼用端子となっており、
マイコンからのコマンドによりその選択を制御する。参照:項目19 23ページ)で、SFSYの立下りから136μs以内にSBCKに
8回クロックを入力することにより、P, Q, R∼Wまでの全コードを読出すことができる。PW端子に現れる信号はSBCKの立
上りで変化する。SBCKにクロックを入力しない場合には、PWには「P」コードが出力される。SFSYは、サブコードフレ
ームごとに出力される信号で、この信号の立下りはサブコードシンボル (P∼W)の出力がスタンバイしたことを示す。この
信号の立下りと同時にサブコードデータPが出力される。
SFSY
SBCK
“O”
PW
P
Q
R
S
T
U
V
W
“O”
P
A11295
SBSYは、サブコードブロックごとに出力される信号。この信号は同期信号S0, S1の時「H」となり、立下りはサブコード同
期信号の終了とサブコードブロック内のデータの始まりを示す (EIAJフォーマット)。
S0
S1
S2
S3
S4
S5
S6
S96
S97
S0
S1
S2
SBSY
SFSY
A11296
No.5995-19/33
LC78626KE
10) サブコードQ出力回路 66ピン:WRQ, 62ピン:RWC, 65ピン:SQOUT, 64ピン:CQCK, 15ピン:CS
コード
COMMAND
RES=「L」
$09
$89
ADDRESS FREE
ADDRESS「1」
◎
CQCK端子にクロックを入力することにより、サブコードQをSQOUT端子より読出すことができる。サブコード8ビットの
うち、「Q」信号は曲のアクセス, 表示等に有用なものである。CRCをパスし、しかもサブコードQフォーマットのうちアド
レスが「1」の場合 (注1) に限ってWRQが「H」となる。マイコンでこの「H」を検出したらCQCKを送出して下記の順序
でSQOUTからデータを読出すことができる。CQCK送出を開始するとDSP内部ではレジスタのデータ更新が禁止される。
マイコンは読出しが完了したらRWCを一旦「H」にしてデータの更新許可を与える。この時 WRQは「L」に落ちる。WRQ
の「H」は11.2ms後には「L」に落ちるのでCQCKの入力はWRQが「H」の間に開始する。なお、データはLSBファースト
アウトで読出すことができる。
(注1):アドレスフリーコマンドを送れば、この条件は無視となる (CDV対応)。
CONT
ADR
TNO
INDEX (POINT)
MIN
(
SEC
)内はリードインエリアの場合
FRAME
ZERO
AMIN (PMIN)
ASEC (PSEC)
AFRAME (PFRAME)
WRQ
80bit
CQCK
SQOUT
ADR
CONT
AFRAME
SUBQデータ
RWC
A11297
※WRQ端子は通常サブコードQのスタンバイを示すが、トラックカウントモード時 および 内部ブレーキ時は別のモニタとな
る (トラックカウント および 内部ブレーキの項目を参照)。
※CS端子が「L」の時、本ICはアクティブとなり、SQOUT端子からサブコードQデータが出力される。CS端子が「H」の時
SQOUT端子はハイインピーダンスとなる。
11) バイリンガル機能
コード
$28
$29
$2A
COMMAND
STO
Lch
Rch
CONT
CONT
CONT
RES=「L」
◎
・リセット時, および ステレオ ($28)コマンド入力時に、Lch, RchをそれぞれLch, Rchに出力する。
・Lchセット ($29)コマンド入力時に、Lch, RchともにLchデータを出力する。
・Rchセット ($2A)コマンド入力時に、Lch, RchともにRchデータを出力する。
12) ディエンファシス 45ピン:EMPH
サブコードQのコントロール情報のうち、プリエンファシス・オン/オフのビットがEMPH端子より出力される。これ
が「H」の時、本ICに内蔵のディエンファシス回路が動作し、ディジタルフィルタ出力 および DAC出力がディエンフ
ァシスされる。
No.5995-20/33
LC78626KE
13) ディジタルアッテネータ
RWCを「H」にセットし、CQCKクロックに同期した2バイトコマンドをCOINから入力することにより、オーディオデー
タにディジタルアッテネーションをかけることができる。
コード
COMMAND
$81
$82
$83
$84
$85
$86
$87
ATT DATA
ATT 4STEP
ATT 4STEP
ATT 8STEP
ATT 8STEP
ATT 16STEP
ATT 16STEP
RES=「L」
SET
UP
DOWN
UP
DOWN
UP
DOWN
DATA 00H Set
(MUTE −∞dB)
アッテネーションレベルはリセット後、ミュート状態 (アッテネーション係数00HでMUTE −∞)に設定されているので、
音出しするためにはアッテネーション係数EEHをダイレクトセット (ATT DATA SET)する必要がある。なお、アッテネー
ションレベルはマイコンコマンドにより、00HからEEHまでの239通りに設定できる。
この2バイトコマンドは、トラックカウントに使われる2バイトコマンドと違ってRWCを一度だけセットすればよく、2バイ
トコマンドリセットも不要である (10ページの2バイトコマンド RWC1セット参照)。
RWC
アッテネーションデータ
OOH∼EEH
コマンド
アッテネート設定
コマンド
A11298
目標のアッテネーションレベルを00H∼EEHで入力後、アッテネートSTEP UP/DOWNコマンドを送ればLRSYの立上りに
同期した4, 8, 16のそれぞれのステップで目標まで近付いて行く。ただし、ATT DATA SETの場合は、ダイレクトに目標値
に設定される。遷移途中に新しいデータが入力された場合、その時点の値から新しい目標値に近付いて行く。ただし、こ
の時UP/DOWNに注意が必要である。
L R L R L R L R
LRSY
44.1kHz
(通常速時),88.2kHz
(倍速時)
4STEP DOWN
“ATT DATA”
スタート
ストップ
A11299
オーディオ出力レベル=20log ATT DATA [dB]
100H
たとえば、アッテネートレベル「00H」から4STEP UPコマンドにて「EEH」までレベル・アップする場合に要する時間は
次式のようになるため、次のアッテネートレベル設定コマンドを入力する場合には、その分の時間マージンを取らなけれ
ばならない。
238レベル×4STEP UP ≒21.6ms
44.1kHz (LRSY)
※1ビットDACの演算オーバーフローによるノイズ発生を防止するため、EFH以上のデータセットを禁止する。
14) ミュート出力 51ピン:MUTEL, 57ピン:MUTER
ミュートコントロール (MUTE−∞dB:$03)を行った場合、および 各チャネルのデータが一定期間連続して「0」の時、
出力が「H」となる。その後再びデータの入力があればただちに「L」となる。
15) C2フラグ出力 46ピン:C2F
C2Fは、データのエラー状態を示す8ビット単位のフラグ情報である。
No.5995-21/33
LC78626KE
16) ディジタル OUT 出力回路 39ピン:DOUT
ディジタルオーディオインタフェース用出力端子。EIAJフォーマットで出力する。この信号は補間、ミュート回路を通っ
た信号が出る。この出力端子はドライバを内蔵しているので、トランスをダイレクトドライブできる。
コード
COMMAND
RES=「L」
$42
$43
DOUT ON
DOUT OFF
◎
$40
$41
UBIT ON
UBIT OFF
◎
$88
$8B
CDROM-XA
ROMXA-RST
◎
・DOUT OFFコマンドを入力することによりディジタルOUT端子を「L」固定にすることができる。
・UBIT OFFコマンドを入力することによりDOUTデータのうちUBIT情報を「0」固定にすることができる。
・CDROM-XAコマンドを入力することによりDOUTを補間 および ミュート制御されないCD-ROM用データに切換えること
ができる (このときオーディオ出力はミュートモードに入る)。ROMXA-RSTコマンドにより補間 およびミュート制御され
たオーディオデータ出力に戻せる (このときオーディオ出力はミュートが解除される)。
17) ミュートコントロール回路
コード
COMMAND
RES=「L」
$01
$03
MUTE
0dB
MUTE −∞dB
◎
上記コマンドを入力すると音量をミュート (MUTE −∞dB)することができる。0クロスミュートを採用しているので、こ
の動作時のノイズは小さい。0クロスの判断は上位7ビットがall「1」, あるいは、all「0」の範囲である。なお、LC78620E,
78621EにあったMUTE−12dB命令 ($02)は削除したので、ディジタルアッテネータを使ってATT DATA=60 ($3C)をデー
タセットする。
18) 補間回路
誤り訂正回路で訂正できない場合に、誤ったオーディオ・データがそのまま出力されてしまうと大きなノイズとなってし
まう。このノイズを低減するために誤ったデータの前後の正しいデータを基に直線近似したデータで置換えるというもの
である。C2フラグが2個以上の場合は前置ホールドとなる。ただし、2個以上の連続フラグの後に正しいデータが出力され
た場合、正しいデータとその2個前 (ホールド値)のデータとから、間のデータを直線近似データで置換える。
:正常データ
:フラグデータ
:補間データ
:前置ホールド
A11300
(1) エラーが1個の場合
(2) エラーが連続する場合 (例は3個)
No.5995-22/33
LC78626KE
19) 汎用入出力ポート 33ピン:CONT2, 34ピン:CONT3/SBCK, 35ピン:CONT4/SFSY, 36ピン:CONT5/PW
CONT2∼CONT5の4本のI/Oポートを有する。これらは、リセット時には全て、入力端子となる。使用しないポートは
GNDに接続するか、出力ポートに設定する必要がある。なお、35ピン、36ピンは、それぞれ、サブコードフレーム同期信
号出力端子 (SFSY)、サブコード出力端子 (PW)と排他的な兼用端子となっており、マイコンからのコマンドによりその選
択を制御する。また、34ピンもサブコード読出しのクロック入力端子 (SBCK)と兼用になっており、SBCKとして使用する
場合は、CONT3として入力端子モード (出力ディセーブル)にしておく必要がある。
コード
COMMAND
RES=「L」
$DD
PORT READ
$DB
$DC
PORT I/O SET
PORT OUTPUT
コード
COMMAND
RES=「L」
$F6
$F7
SFSY, PW出力許可
SFSY, PW出力禁止
◎
PORT I SET
ポートの情報は、PORT READコマンドによりSQOUT端子よりCQCKの立下りに同期してCONT2, CONT3, CONT4, CONT5
の順に読出せる。コマンドは1バイトCOMMANDフォーマット。
※トラックチェック、トラックジャンプ、内部MTRブレーキの動作中に本DSPにコマンドを印加すると、DSPはそれらの動
作を中止する。これらの動作を中止させたくない場合は、汎用ポート操作命令をはじめとする不要なコマンドをトラック
チェック、トラックジャンプ、内部MTRブレーキの動作中に印加しないこと。
RWC
CQCK
LSB
COIN
SQOUT
1
MSB
0
(ASRES) CONT2
1
1
1
CONT3
CONT4
CONT5
0
1
1
A11301
またこれらのポートは、PORT I/Oセットコマンドにより制御用出力端子としてそれぞれ独立に設定できる。1バイトデー
タの下位4ビット (2∼5ビット目)でポートを選択する。1バイトデータのLSB側2ビット目からCONT2, CONT3, CONT4,
CONT5に対応する。コマンドは2バイトCOMMANDフォーマット (RWC1セット)。
※ASRES端子は汎用入出力ポートの最下位ビットに割振られているが、汎用入出力ポートとしての使用を禁止する。PORT
I/O SETコマンド ($DB××)で各ポートの入/出力を設定する場合、コマンドコードの最下位ビットは必ず「0」とするこ
と (リセット後はこの状態になっている)。
1Byteデータ+$DB
PORT I/O SET
dn =1 ・・・ CONTnを出力端子に設定
dn =0 ・・・ CONTnを入力端子に設定
n =2∼5
出力端子に設定されたポートは、それぞれ独立に「H」レベル,「L」レベルを出力できる。1バイトデータの下位4ビット
(2∼5ビット目)がそれぞれのポートに対応。1バイトデータのLSB側2ビット目からCONT2, CONT3, CONT4, CONT5に対応
する。コマンドは2バイトCOMMANDフォーマット (RWC1セット)。
1Byteデータ+$DC
PORT OUTPUT
dn =1 ・・・ 出力に設定された CONTnより「H」レベル出力。
dn =0 ・・・ 出力に設定された CONTnより「L」レベル出力。
No.5995-23/33
LC78626KE
20) クロック発振
60ピン:XIN, 59ピン:XOUT
コード
COMMAND
RES=「L」
$8E
$8D
OSC ON
OSC OFF
◎
$CE
XTAL 16M
◎
$C2
$C1
通常速再生
2倍速再生
◎
発振子 16.9344MHzをこれらの端子に接続することにより、
タイムベースとなるクロックを発生する。
OSC OFFコマンドは発振子の発振, および VCOの発振を止める
コマンドである。また、コマンドにより2倍速での再生が行える。
XIN
XOUT
60
59
Rd
発振子
Cin
Cout
A11302
(1) 2倍速再生システムを構成する場合は、16.9344MHzの発振子をXIN (60ピン), XOUT (59ピン)に接続し、2倍速再生コマンド
により再生スピードを設定する。
(2) クリスタル/セラミック発振子推奨定数
メーカ
シチズン時計 (株)
(クリスタル発振子)
TDK (株)
(セラミック発振子)
負荷容量
Cin=Cout
品 名
ダンピング抵抗
Rd
CSA-309 (16.9344MHz)
6pF∼10pF
(±10%)
0Ω
FCR 16.93M2G (16.93MHz)
15pF
(±10%)
100Ω (±10%)
FCR 16.93MCG (16.93MHz)
30pF
(内蔵タイプ)
47Ω (±10%)
負荷容量Cin, Coutは実際に使用される基板によって条件が変わるため、必ず使用基板による確認が必要である。発振子メ
ーカまで問い合わせること。
21) 16M, 4.2M端子 41ピン:16M/NGJ, 42ピン :4.2M
2倍速/通常速再生モード時には外付けX'tal 16.9344MHzのバッファ後 16.9344MHzが16M/NGJ端子より出力される。また、
4.2M端子には4.2336MHzが出力され、LA9230/40シリーズのシステムクロックとなる。OSC OFF時は、どちらの端子も
「H」か「L」いずれかに固定される。
16M/NGJ端子の出力切換えコマンド
コード
COMMAND
RES=「L」
$F3
$F2
16M機能ON
NGJ機能ON
◎
No.5995-24/33
LC78626KE
22) リセット回路 69ピン:RES
電源投入時、一旦この端子を「L」にしてから「H」にする。ミューティングは−∞dBに, ディスクモータはSTOPに設定さ
れる。
CLVサーボ関係
START
STOP
ミューティングコントロール
0dB
−∞
サブコードQのアドレス条件
Address 1
Address Free
トラックジャンプモード
従来
新
トラックカウントモード
従来
新
ディジタルアッテネータ
DATA 0
DATA 00H∼EEH
ON
OFF
通常速
2倍速
ON
OFF
OSC
再生スピード
ディジタルフィルタ通常速
BRAKE
CLV
RES端子を「L」にすると、上記の 内状態にダイレクトセットされる。
+5V
69 RES
+
A11303
23) その他の端子 2ピン:TAI, 16ピン:TEST1, 19ピン:TEST2, 38ピン:TEST3, 40ピン:TEST4, 14ピン:TEST5
LSIの内部回路のテスト用端子。TEST1は必ず0Vに接続して使用すること。TAI, TEST2∼5はプルダウン抵抗内蔵だが、安
全のため必ず0Vに接続して使用すること。
24) ブロック動作説明
(1) RAM アドレス制御
8ビット×2KワードのRAMを内蔵しており、アドレス制御によって、EFM復調データのジッタ吸収能力は、バッファ・メ
モリ容量として±4フレーム持っている。また、常時このバッファの余裕をチェックしており、CLVサーボ回路のPCK側の
分周比を微調整することにより、データの書込みアドレスをバッファ分の中央にくるようにコントロールしている。また
±4フレームのバッファ容量を超えると強制的に書込みアドレスを±0に設定し、これによって生ずるエラーはフラグで処
理できないので128フレーム期間ミュートをかける。
ポジション
−4以下
−3
−2
−1
±0
+1
+2
+3
+4以上
分周比 または 処置
±0に強制移動
589
589
前進分周
589
588
標準分周
587
587
後退分周
587
±0に強制移動
No.5995-25/33
LC78626KE
(2) C1, C2訂正
EFM復調されたデータは、内部RAMに書込み、ジッタ吸収を行って X'talクロックによる一定のタイミングで以下の処理を
行う。まずC1ブロックとしてのエラーチェックと訂正, C1フラグの決定とC1フラグレジスタへの書込み、次にC2ブロック
としてのエラーチェックと訂正, C2フラグの決定と内部RAMへの書込みである。
C1チェック
訂正とフラグ処理
エラーなし
1エラー
2エラー
3エラー以上
訂正不要・フラグリセット
訂正実施・フラグリセット
訂正実施・フラグセット
訂正不能・フラグセット
C2チェック
訂正とフラグ処理
エラーなし
1エラー
2エラー
3エラー以上
訂正不要・フラグリセット
訂正実施・フラグリセット
C1フラグを参照する。※1
C1フラグを参照する。※2
※1 C2チェックで判定したエラーポジションとC1フラグが一致している場合は、訂正を実行してフラグリセットする。ただ
し C1フラグの数が7以上の場合は、誤訂正のおそれがあるので訂正せず、フラグはC1フラグをそのままC2フラグとする。
エラーポジションが1つは一致するが、他の1つが一致しない場合には訂正はできない。しかもC1フラグの数が5以下の
場合は C1チェックの結果もあやしいと考えられるので フラグはセットする。6以上の場合は訂正不能と同一に扱い、C1
フラグをそのままC2フラグとする。エラーポジションが1つも一致しない場合、当然訂正はできず C1フラグの数が2以
下の場合、C1チェックでOKとされたデータも誤りがあると考えられるのでフラグをセットする。他はC1フラグをその
ままC2フラグとする。
※2 3エラー以上で訂正不能と判断された場合、当然訂正はできず C1フラグの数が2以下の場合はC1チェックでOKされたデ
ータも誤りがあると考えられるのでフラグをセットする。他はC1フラグをそのままC2フラグとする。
25) アンチショック機能
67ピン:FMT, 48ピン:MR1, 49ピン:MR2, 76ピン:WOK, 75ピン:CNTOK, 74ピン:OVF
46ピン:C2F, 66ピン:WRQ, 65ピン:SQOUT
本LSIのアンチショック機能は、Discから2倍の速度でデータを読出して外付けDRAMに格納しておき、外乱ショックに
よるデータ読取り不良時に格納しておいたデータを再生することによって、外乱ショックによる再生不良を回避する。ア
ンチショックモードはFMT端子を「H」にすることにより設定する。外付けDRAMへのデータ格納時は、16ビットのデー
タはADPCMにより5ビットに圧縮される。DRAMの容量 (1M/4M/8M/16Mビット)により、格納できる時間は約2.4秒
(1M), 約9.5秒 (4M), 約19秒 (8M), 約38秒 (16M)と異なる。DRAMの種類に応じてMR1, MR2の設定 (表参照)を行わなければ
ならない。アンチショックモード時には、外付けDRAMに2倍速でデータを書込み、通常速 (1倍速)で読出して再生するた
め、外付けDRAMはいずれ満杯になる。この時、本LSIはDRAMへの書込みを中断してOVF端子を「H」にする。マイコン
でOVFを監視して「H」になったことを確認し、WOK端子を「L」にして書込み中断点 (以後、L点と呼ぶ)を捜すためにト
ラックジャンプを行わなければならない。L点が何処であったかは、サブコードQの中のフレームNo. を予めマイコンで監
視しておくことで判断する。OVF端子が「H」になった時のフレームNo. を目印にトラックジャンプし、その数フレーム前
からWOK端子を「H」にすることによってL点の捜索を行う。本LSIはL点が見つかるとCNTOK端子を「H」にしてDRAM
へのデータ書込み処理を再開する。なお、L点捜索時に外乱が発生した時など、L点が見つけられない場合がある。L点のフ
レームNo. を過ぎても (3フレーム以上)CNTOK端子が「H」にならなかった時、L点が見つけられなかったと判断する。こ
の時、再度トラックジャンプしてL点を再捜索を行うこと。再捜索する場合にはWOK端子を「H」にしたままトラックジャ
ンプすること。本LSIは、外乱ショックが発生したか否かをC2Fフラグにより判断している。C2Fフラグが「H」になると
DRAMが満杯になった時と同様にOVF端子が「H」になってDRAMへのデータ書込みを中断する。この場合もDRAMが満杯
になった時と同様の処理をマイコンで行えばよい。
設定端子
端 子
MR2
「H」
「L」
「H」
8MビットDRAM
((1M×4ビット)×2)
1MビットDRAM
(256K×4ビット)
「L」
16MビットDRAM
(4M×4ビット)
4MビットDRAM
(1M×4ビット)
MR1
端 子
「H」
「L」
FMT
アンチショックモード:ON
アンチショックモード:OFF
No.5995-26/33
LC78626KE
アンチショック動作時の各信号の概略タイミングを下図に示す。
WOK
CNTOK
OVF
C2F
L点捜索開始
ショックによるL点
トラックジャンプ
DRAM満杯によるL点
L点発見,DRAMへ書き込み開始
トラックジャンプ
A11304
26) アンチショック単独リセット
ASRES端子を「L」に設定することでアンチショックコントローラ部のみ (DSP部は除く)を初期化できる。
「H」で解除する。
なお、コマンドにより単独リセットを制御するときは、ASRES端子は「L」に固定 (0Vに接続)しておかなければならない。
コード
COMMAND
RES=「L」
$F4
$F5
単独リセット禁止/解除
単独リセット許可/突入
◎
No.5995-27/33
LC78626KE
27) コマンド一覧表
空欄コマンド:使用不可, *印:ラッチされるコマンド (モード設定コマンド),
@印:ASP (LA9240M等)との共用コマンド, ( )内 :ASP専用コマンド (参考),
%印:LC78622Eからの変更追加コマンド
$00
(ADJ. RESET)
$20
* TJ時TOFF「L」
$40
* UBIT ON
$60
$01
* MUTE 0dB
$21
* TJ時TOFF「H」
$41
* UBIT OFF
$61
$02
$22
* 新 TRACK COUNT
$42
* DOUT ON
$62
$03
* MUTE −∞dB
$23
* 旧 TRACK COUNT
$43
* DOUT OFF
$63
$04
* DISC MTR START
$24
$44
$64
$05
* DISC MTR CLV
$25
$45
$65
$06
* DISC MTR BRAKE
$26
$46
$66
$07
* DISC MTR STOP
$27
$47
$67
$08
@ FOCUS START #1
$28
* STO CONT
$48
$68
$09
* ADDRESS FREE
$29
* LCH CONT
$49
$69
$0A
$2A
* RCH CONT
$4A
$6A
$0B
$2B
$4B
$6B
$0C
$2C
$4C
$6C
$0D
$2D
$4D
$6D
$0E
$2E
$4E
$6E
* DF通常速「OFF」
$4F
$6F
* % DF通常速「ON」
$70
$0F
* TRACKING OFF
$2F
$10
2TJ IN
$30
32TJ IN
$50
$11
1TJ IN #1
$31
1TJ IN #3
$51
$12
1TJ IN #2
$32
$52
$13
4TJ IN
$33
$53
$73
$14
16TJ IN
$34
$54
$74
$15
64TJ IN
$35
$55
$75
$16
256TC
$36
$56
$76
$17
128TJ IN
$37
$57
$77
$18
2TJ OUT
$38
32TJ OUT
$58
$78
$19
1TJ OUT #1
$39
1TJ OUT #3
$59
$79
$71
1TJ IN #4
$1A
1TJ OUT #2
$3A
$5A
$1B
4TJ OUT
$3B
$5B
$1C
16TJ OUT
$3C
$5C
$7C
$1D
64TJ OUT
$3D
$5D
$7D
$3E
$5E
$7E
$3F
$5F
$7F
$1E
$1F
128TJ OUT
1TJ OUT #4
$72
$7A
$7B
DISC MTR BRAKE ($06)命令の機能の内、内部ブレーキONモードの時にWRQ端子出力を「H」とする機能はラッチされない。
詳細は15ページ6) -(5)内部ブレーキモードの項を参照のこと。
No.5995-28/33
LC78626KE
空欄コマンド:使用不可, *印:ラッチされるコマンド (モード設定コマンド),
@印:ASP (LA9240M等)との共用コマンド, ( )内:ASP専用コマンド (参考),
%印:LC78622Eからの変更追加コマンド
$80
$A0
* 旧 TRACK JUMP
$C0
$E0
* 新 TRACK JUMP
$C1
* 2倍速再生
$E1
* 通常速再生
$E2
$81
* ATT DATA SET
$A1
$82
* ATT 4STP UP
$A2
FOCUS START #2
$C2
$83
* ATT 4STP DOWN
$A3
* 内部BRAKE CONT
$C3
$84
* ATT 8STP UP
$A4
$C4
* 内部BRAKE OFF
$E4
$85
* ATT 8SP DOWN
$A5
$C5
* 内部BRAKE ON
$E5
$86
* ATT 16STP UP
$A6
$C6
$E6
$87
* ATT 16STP DOWN
$A7
$C7
$E7
$88
* CDROMXA
$A8
* DISC 8cm SET
$C8
$E8
$89
* ADDRESS「1」
$A9
* DISC 12cm SET
$C9
$E9
$AA
$CA * 内部BRK-DMC「L」
$EA
* ROMXA RST
$AB
$CB * 内部BRK-DMC「H」
$EB
$8A
$8B
$8C
TRACK JMP BRAKE
$E3
$AC * PLL DIV OFF
$CC * 内部BRK時TOFF
$EC
$8D
* OSC OFF
$AD * PLL DIV ON
$CD * 内部BRK時TON
$ED
$8E
* OSC ON
$AE
$CE * X'tal 16M
$EE
* コマンドノイズOFF
$8F
* TRACKING ON
$AF
$CF
$EF
* コマンドノイズON
$90
(* F. OFF. ADJ. START)
$B0
* CLV PH1分周モード
$D0
$F0
#@ TRACK CHECK
(2BYTE DETECT)
$91
(* F. OFF. ADJ. OFF)
$B1
* CLV PH2分周モード
$D1
$F1
$92
(* T. OFF. ADJ. START)
$B2
* CLV PH4分周モード
$D2
$F2
*% NGJ機能 ON
$93
(* T. OFF. ADJ. OFF)
$B3
* CLV PH8分周モード
$D3
$F3
*16M機能 OFF
$94
(* LASER ON)
$B4
* CLV 3値出力 ON
$D4
$F4
*%アンチショック部
単独リセット禁止/解除
$95
(* LSR. OFF/F. SV. ON)
$B5
* CLV 3値出力 OFF
$D5
$F5
*%アンチショック部
単独リセット許可/突入
$96
(* LSR. OFF/F. SV. OFF)
$B6
* JP 3値出力 ON
$D6
$F6
*%PW 出力許可
$97
(* SP. 8cm)
$B7
* JP 3値出力 OFF
$D7
$F7
*%PW 出力禁止
$98
(* SP. 12cm)
$B8
$D8
$F8
#@ TRACK CHECK OUT
(2BYTE DETECT)
$99
(* SP. OFF)
$B9
$D9
$F9
$9A
(* SLED ON)
$BA
$DA
$FA
$9B
(* SLED OFF)
$BB
$DB * PORT OP-ED SET
$FB
$9C
(* EF. BAL. START)
$BC
$DC * PORT DATA SET
$FC
$9D
(* T. SERVO OFF)
$BD
$DD
$FD
$9E
(* T. SERVO ON)
$BE
$DE
$FE
@ NOTHING
$BF
$DF
$FF
*@ 2BYTE CMD RESET
$9F
PORT READ
PLL DIV (PLL部の1/2分周器)はリセット後、オフ状態 (LC78622シリーズと逆)。ただし、コマンド ($AC, $AD)の機能自体は
LC78622シリーズと同じ。
No.5995-29/33
No.5995-30/33
1kΩ
+
VDD
ASRES
CONT2
CONT3/SBCK
CONT4/SFSY
CONT5/PW
SBSY
TEST3
DOUT
TEST4
16M/NGJ
4.2M
EFLG
FSX
EMPH
C2F
TOUT
MR1
MR2
TESD
Audio VCC
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
MUTEL
0.1μF
100μF
LVDD
LCHO
L/RVSS
RCHO
RVDD
MUTER
10μF
10μF
2.2kΩ
2.2kΩ
Lch
Rch
0.1μF
Audio GND
to μ-COM
150pF
LC78626KE
30pF
30
FSEQ
29
PCK
28
JP−
27
JP+
26
TGL
25
TOFF
24
TES
23
HFL
22
V/P
21
CLV−
20
CLV+
19
TEST2
18
EFMI
17
EFMO
16
33kΩ
TEST1
15
CS
14
TEST5
13
TESGB
12
TESC
11
TESB
10
TESA
9
TESCLK
8
VSS
7
FR
6 1.2kΩ
VVDD
5
ISET
4
VVSS
3
PDO
2
680Ω 0.047μF
TAI
1
DEFI
33kΩ
0.1μF
XVDD
XOUT
XIN
XVSS
RWC
COIN
CQCK
SQOUT
WRQ
FMT
EMPP
RES
MMC0
MMC1
MMC2
MMC3
OVF
CNTOK
WOK
PAUSEIN
AD10/CAS2
EMPN
SHOCK
to LA9241M
10pF
0.1μF
220μF
0.1μF
10pF
10kΩ
330pF 330pF
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
VDD
+
10kΩ
+
+
VDD
AD0
AD1
AD2
AD3
AD4
VSS
AD5
AD6
AD7
AD8
AD9
RAS
CAS
WE
OE
DRAM0
DRAM1
DRAM2
DRAM3
100
99
98
97
96
95
94
93
92
91
90
89
88
87
86
85
84
83
82
81
0.1μF
LC32V4256BM-15
14
NC
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
VCC
A3
A2
A1
A0
NC
NC
NC
NC
RAS
WE
I/O2
I/O1
100μF
NC
A4
A5
A6
A7
A8
NC
NC
NC
OE
CAS
I/O3
I/O4
VSS
VCC
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
+
A11305
28) 応用回路例
LC78626KE
LC78626KE
29) CD-DSP機能比較
機種
LC78626KE
(LC78626E)
LC78621E
LC78625E
LC78630E
LC78624E
VCO内蔵
FR=1.2kΩ
VCO内蔵
FR=1.2kΩ
VCO内蔵
FR=1.2kΩ
VCO内蔵
FR=1.2kΩ
RAM
16K
16K
18K
16K
16K
16K
再生スピード
2倍
2倍
4倍
2倍
2倍
2倍
ディジタルアウト
○
○
○
○
○
○
補間
4
4
2
2
2
2
○
−∞
○
−∞
○
−∞
○
−∞
機能
EFM-PLL
0クロスミュート
○
○
−12dB, −∞ −12dB, −∞
VCO内蔵
FR=1.2kΩ
(5.1kΩ)
LC78622E
LC78622NE
VCO内蔵
FR=1.2kΩ
レベルメータ
ピークサーチ
○
○
×
×
×
×
バイリンガル
○
○
○
○
○
○
ディジタル
アッテネータ
○
○
○
×
○
○
ディジタル
フィルタ
8fs
8fs
2fs
×
8fs
(4fs)
ディジタル
ディエンファシス
○
○
○
×
○
4fs
8fs
○
出力
2
2
2
×
×
入出力
×
(4)
2+(4)
5
1+(3)
5
VCD対応
×
○
○
×
×
×
アンチショックI/F
○
○
○
×
不要
×
アンチショック
コントローラ
×
×
×
×
○
max 16MDRAM
(max 4MDRAM)
×
CDテキスト
×
×
×
○
×
×
CD-ROM I/F
○
○
○
×
×
×
1ビット DAC
○
○
○
×
○
○
L. P. F
×
×
×
×
○
○
3.6V∼5.5V
3.0V∼5.5V
3.6V∼5.5V
3.0V∼5.5V
3.0V∼3.6V
(3.0V∼5.5V)
3.0V∼5.5V
QIP80E
QIP80E
QIP80E
QIP64E
QIP100E
QIP64E
汎用
ポート
電源電圧
パッケージ
×
(3)
No.5995-31/33
LC78626KE
設計に関する注意事項
システムとしての信頼性を達成する上で、本LSIの絶対最大定格 および 許容動作範囲 (推奨動作条件)を遵守して使用するの
はもちろんのこと、周囲温度、静電気などの使用環境条件と実装条件についても十分配慮して使用することが必要である。
ここでは、特に設計・実装上のその他の注意事項について説明する。
1. 未使用端子の処理
① 本LSIは未使用の入力端子をオープンで使用すると、内部が不安定になるものがある。使用していない端子の処理は資料に
記載のある場合はその内容に従うこと。また、出力端子についても電源ラインやGNDライン、および 他の出力と接続しな
いよう注意が必要である。
② 汎用I/Oポートが未使用の場合は、出力ポートにして「L」出力になるように設定するか、または 入力ポートのままプルア
ップ または プルダウンによって入力レベルを固定すること。
2. ラッチアップ防止
① 本LSIの構造上、各電源端子には必ず同電位を供給すること。
*サーボ系のASPにも同電位を供給すること。本LSIとスライスレベル・コントロール回路を共有しており、同電位の印加
が必要である。なお、ASPの各電源端子にも必ず同電位を供給すること。
② 入出力端子の電圧レベルをVDDより上げない、また VSSより下げないこと。これは電源投入時のタイミングにも注意する
こと。
③ 過電圧、異常ノイズが本LSIに加わらないようにすること。
④ 一般的には、未使用入力端子の電位はVDD または VSSに固定してラッチアップを防止するが、本LSIの端子の処理は端子
説明に記載されている通りに従うこと。
⑤ 出力短絡をしないこと。
3. インタフェース
異なるデバイスの入出力を接続する場合は、入力VIL/VIHとVOL/VOHのそれぞれのレベルが合わないと誤動作の原因と
なる。2電源系システムのような異なる電源電圧のデバイスを接続する場合は破壊しないよう、レベルシフトを挿入するこ
と。
4. 負荷容量と出力電流
① 大きな負荷容量を接続すると、長時間出力が短絡するため配線の溶断につながる。また、充放電電流が多い場合はノイズ
発生の原因になり、機器の性能を劣化させたり、誤動作を生じさせることがある。推奨の負荷容量を使用すること。
② 出力のシンク または ソース電流が多い場合も①と同様、不具合発生の原因になる。最大許容消費電力を考慮した上で、推
奨の電流値で使用すること。
5. 電源投入時とリセット時の注意
① 電源投入時やリセット時、および リセット解除時には注意が必要な場合があるので、スペックシートを参照の上、製品に
合った設計の配慮をすること。
② 本LSIは電源投入時の端子の出力状態や入出力設定、レジスタ内容等は保証していない。リセット動作やモード設定で定義
している項目については、これらの動作ののちに保証の対象となる。本LSIの電源投入後は、まずリセット動作を実行する
こと。
定義されていない端子状態、レジスタ内容は、長期のロットばらつきにより設計初期の状態から変化することがあるので
十分注意すること。
③ 汎用I/Oポートはリセット時は入力である。フェイルセーフの点から、
「H」または「L」に固定しなければならない場合は、
個別に抵抗を介してVDDにプルアップするか、VSSにプルダウンすると有効である。
④ 4.2M出力をマイコンのマスタークロックとして使用する場合は、リセット回路をマイコンと共有させる。マイコンはクロ
ックが入力されなければリセットされないので、マイコンのポートで本LSIのリセット入力をコントロールしないこと。本
LSIがリセットされていなければ、4.2MHzが出力されている保証はなく、従ってマイコンもリセットされず、機器の誤動
作の原因になる。
6. 熱設計上の注意
半導体デバイスの故障率は周囲温度と消費電力により大きく加速される。高信頼性確保のため、周辺条件の変化も考慮さ
れ、十分ゆとりのある設計をすること。
No.5995-32/33
LC78626KE
7. PCBパターン設計上の注意点
① VDD, GNDラインは各系統毎に分け、共通インピーダンスの影響を減らすのが理想である。
② VDD, GNDラインは太く短く配線し、高周波に対するインピーダンスを小さくすること。デカップリングコンデンサ (0.01
∼1μF程度)を各VDD-GND間に挿入することが理想となる。コンデンサはできるだけ電源端子の近くに配置すること。
また、低周波フィルタとしては各VDD-GND間に100∼220μF程度のコンデンサを挿入することが適当である。ただし、こ
の容量が大きすぎる場合にはラッチアップを引き起こす原因になるので注意すること。
*サーボ系では基準電圧VREFラインとドライバのVCC, GNDラインが同様の処理となる。ドライバのGNDラインは特に
太くし、素子直下では放熱効果も考慮したドライバ推奨のパターンにすること。
*電流出力型ピックアップを使用する場合は、受光素子側コネクタとASPのRF入力を極力近くに配置すること。電圧出力
型の場合でもASPの入力側に配置するI/V変換抵抗はASPのRF入力の近くに配置する。
③ EFM信号ラインは短く配線し、隣接ラインから遠ざけるかVSS または VDDのシールドラインを隣接ラインとの間にはさむ
こと。
スライスレベル・コントロール出力 (EFMO)とASPのクロック出力 (4.2M)はEFM信号ラインへの外乱要因となり易いた
め、出力端子に接続する抵抗は極力、端子の近くに配置すること。また、この抵抗値が小さい場合は輻射の影響が大きく
なり、抵抗値が大きい場合は出力レベルに注意すること。4.2M出力はASPの入力レベルを考慮して設計すること (設計中
心1Vp-p)。
④ マイコンインタフェースにノイズが発生すると誤動作の原因になる。機器システムによるが、インタフェース・ラインは
短く配線し、インダクタンスやキャパシタを小さくする。ただし、クロストークには注意すること。
インタフェース・ラインが長くなる場合や外来ノイズが多い場合は、ノイズ除去回路を挿入すると効果的である。インタ
フェースのタイミングを考慮してフィルタ設計すること。
コマンドノイズ低減コマンド「$EF」を本LSIに入力することも効果的である。
⑤ X' Talの周囲はGNDパターンで囲むこと。
8. ソフト設計上の注意
① ソフト設計時の禁止事項や推奨事項については、資料に記載のある場合はその内容に従うこと。
② デジタルアウトを使用する場合は、イニシャル時にUBIT OFF「$41」を本LSIに入力する。DIRのアンロック防止やサブ
コードの誤認識防止のため、再生時のみUBIT ON「$40」にする。
③ イニシャル時と本LSIのリセット解除後、および 本LSIのOSC ON後は、2バイトコマンドリセット [$FF]をASP, LA9230M
シリーズ, LA9240Mシリーズに入力し、ASPのコマンドレジスタをセットアップする。
④ ASP, LA9230Mシリーズ, LA9240Mシリーズは、本LSIの4.2M出力をマスタークロックとしているため、イニシャル時と本
LSIのリセット解除後、および 本LSIのOSC ON後のコマンド入力のタイミングは、発振子の安定発振後、さらに30msのセ
ットアップ時間が必要である。また、ASP RESET「$00」をASPに入力した直後にも、この30msのセットアップ時間は必
要である。
⑤ ASP, LA9230Mシリーズ, LA9240Mシリーズのコマンドのタイミングは、本LSIより遅いため、必ずASPの資料も参照してソ
フト設計すること。
9. その他の注意事項
不明な点があれば、必ず設計時に当社営業窓口あるいは当社半導体販売代理店まで問い合わせること。
本LSIはCDプレーヤ用の特定用途向けLSIであり、標準ロジックIC等の汎用製品の仕様とは異なる。また、用途に応じたフ
ェイルセーフの対策と機器システムによるシステムデバッグを実施すること。
本書記載の製品は、定められた条件下において、記載部品単体の性能・特性・機能などを規定するものであ
り、お客様の製品(機器)での性能・特性・機能などを保証するものではありません。部品単体の評価では
予測できない症状・事態を確認するためにも、お客様の製品で必要とされる評価・試験を必ず行って下さい。
弊社は、高品質・高信頼性の製品を供給することに努めております。しかし、半導体製品はある確率で故障
が生じてしまいます。この故障が原因となり、人命にかかわる事故、発煙・発火事故、他の物品に損害を与
えてしまう事故などを引き起こす可能性があります。機器設計時には、このような事故を起こさないような、
保護回路・誤動作防止回路等の安全設計、冗長設計・機構設計等の安全対策を行って下さい。
本書記載の製品が、外国為替および外国貿易法に定める規制貨物(役務を含む)に該当する場合、輸出する
際に同法に基づく輸出許可が必要です。
弊社の承諾なしに、本書の一部または全部を、転載または複製することを禁止します。
本書に記載された内容は、製品改善および技術改良等により将来予告なしに変更することがあります。した
がって、ご使用の際には、「納入仕様書」でご確認下さい。
この資料の情報(掲載回路および回路定数を含む)は一例を示すもので、量産セットとしての設計を保証す
るものではありません。また、この資料は正確かつ信頼すべきものであると確信しておりますが、その使用
にあたって第3者の工業所有権その他の権利の実施に対する保証を行うものではありません。
Y264 PS No.5995-33/33