ETC RCM7196B-A

RCM7196B-A
液晶
16 文字 4 行 COG モジュール
RCM7196B-A
RCM7196B-A は、コントローラドライバ LSI を内蔵し、16 文字×4 行の表示容量を持つ反射型 STN タイプの液晶モジ
ュールです。
z用途
プリンタ、複写機、ファクシミリ、その他
z特長
1)ドット構成は 5×7 ドット+カーソル付きです。
2)8 ビットの MPU とインターフェースが可能です。
3)英数字、カナ等 544 種類の特殊文字及び記号が表
示可能です。
4)キャラクタ RAM により任意の文字パターンが
表示可能です。
5)表示クリア、カーソルオン / オフ、表示ブリンク
等の豊富なインストラクション機能があります。
6)小型・軽量のため、機器への取り込みが容易です。
7)5.0V 単一電源昇圧付き。
8)低消費電力です。
9)視角方向 6 : 00 方向。
z外形寸法図(Unit : mm)
(視角方向 6 : 00 方向)
0.7±0.7
0.7±0.7
2
0.7±0.7
0.7±0.7
24.0±0.2
1
1.0±0.2
24.0±0.2
端子接続面
(71.4)
79.4MIN.
81.4±0.3
0.3MAX.
1.0MAX.
(7)
(4)
23
A
0.7±0.1
(0.3)
30±1.3
2.2MAX.
7.7±0.7
1
(0.1)
方向
視角 6:00
0.7±0.7
2.0MAX.
5.0±0.3
(0.7)
補強樹脂
0.7±0.7
16.6MIN.
19.6MIN.
29.6MAX.
32.6MAX.
30.0±1.3
42.2±0.3
(35.2)
40.2MIN.
(26.2)
7.0±0.3
12.0±0.3
9.0MAX.
オーバーコート樹脂
0.7±0.7
28.0±1.3
(P1.0×22)
22.0±0.1
FPC詳細図
0.7±0.1
2.0±0.3
A
4.5
3.9
B
0.79
0.74
オーバーコート樹脂
D
C
A
B
6.56
6.52
0.82
0.78
遮光テープ
C
D
A部詳細図
ドット詳細図
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RCM7196B-A
液晶
zブロックダイアグラム
C2 C2 C2 C2 C2
VR
C1
A / / D~D V V V V V V V C C V V /
0 W C 7 0 5 4 3 2 1 R OU A A SS DD R
T P P
R S
E
1 1
S
− +
SEG80~1
COM
32~17
COM
16~1
LCD
zピン配置
Pin No.
symbol
Pin No.
symbol
Pin No.
symbol
1
AO
9
D2
17
VR
2
/ WR
10
D1
18
VOUT
3
/ CS
11
D0
19
CAP1−
4
D7
12
V5
20
CAP1+
5
D6
13
V4
21
VSS
6
D5
14
V3
22
VDD
7
D4
15
V2
23
/ RES
8
D3
16
V1
zDDRAM アドレス
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
3F
3E
3D
3C
3B
3A
39
38
37
36
35
34
33
32
31
30
4F
4E
4D
4C
4B
4A
49
48
47
46
45
44
43
42
41
40
5F
5E
5D
5C
5B
5A
59
58
57
56
55
54
53
52
51
50
6F
6E
6D
6C
6B
6A
69
68
67
66
65
64
63
62
61
60
z絶対最大定格(Ta=25°C)
Parameter
Max.
Unit
0
7.0
V
0
18.0
V
Symbol
Min.
ロジック用電源電圧
VDD
液晶駆動電圧
VLCD
入力電圧
VIN
0
VDD
V
動作温度範囲
Topr
−10
60
°C
保存温度範囲
Tstg
−20
70
°C
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RCM7196B-A
液晶
z電気的特性(VDD=5.0V, Ta=25°C)
Parameter
Symbol
Min.
Typ.
Max.
Unit.
動作電圧
VDD
4.75
5.0
5.25
V
V5−VDD
−
6.3
−
V
入力"H"レベル電圧(1)
VIH
0.8×VDD
−
VDD
V
入力"L"レベル電圧(1)
VIL
0
−
0.2×VDD
V
fosc
179
256
333
kHz
IDD
−
0.35
0.7
mA
液晶駆動電圧
クロック周波数
電源電流
Conditions
Ta=25°C
VDD=5.0V
z光学的特性(Ta=25°C)
Parameter
Symbol
Min.
Typ.
Max.
Unit
tr
−
70
140
ms
φ=0°, θ=10°
立ち上がり時間
Conditions
立ち下がり時間
td
−
170
340
ms
φ=0°, θ=10°
コントラスト比
K
4.0
8.0
−
−
φ=0°, θ=10°
θ1
−
−
−10
deg
視角範囲
θ2
30
−
−
deg
φ
±40
−
−
deg
(1)θとφの定義
K≧1.4, φ=0°
K≧1.4, θ=10°
(2)視角θ1とθ2の定義
視角方向12:00
Y (φ=180°)
コントラスト比
Z (φ=0°)
θ2'
θ2
θ1' θ1
X'
1.4
X
θ1
θ2
視角
Y' (φ=180°)
視角方向6:00
Fig.1
Fig.2
(3)コントラスト比“K”の定義
(4)光学応答の定義
選択
K=B2 / B1
10%
B1
非選択
100%
B2
90%
輝度(%)
100
選択状態
0
tr
駆動電圧
Fig.3
td
立上がり時間
立下がり時間
Fig.4
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RCM7196B-A
液晶
zピン機能
Symbol
I/ O
VDD
電源
Function
VDD=4.75∼5.25V
MPU電源端子VCCと共通にします。
VSS
電源
システムGNDに接続される0Vの端子です。
VOUT
出力
昇圧時の出力端子。VDD間にコンデンサを接続します。
VR
入力
電圧調整端子。抵抗分圧によりVDD∼V5間の電圧を指定倍に昇圧します。
CAP1−
出力
昇圧用コンデンサ負側接続端子。CAP1+端子間にコンデンサを接続します。
CAP1+
出力
昇圧用コンデンサ正側接続端子。CAP1−端子間にコンデンサを接続します。
V1∼V5
入力
液晶駆動用の多レベル電源です。液晶セルにより定められた電圧を抵抗分割もしくはオペア
ンプによりインピーダンス変換して印加します。電位はVDDを基準に定め、下記の大小関係
を守る必要があります。
VDD=V0≧V1≧V2≧V3≧V4≧V5
VDD≧V5≧VOUT
内蔵電源ON時では、コマンド切り替えによりV1∼V4に下記の電圧が与えられます。
V1=1 / 5V5
V2=2 / 5V5
V3=3 / 5V5
V4=4 / 5V5
D0∼D7
入出力
8ビットの入力用データバスで8ビットまたは16ビットの標準的なMPUのデータバスに接続し
ます。
A0
入力
通常MPUのアドレスバスの最下位ビットが接続されデータ / コマンドの区別をします。
L: D0∼D7がコマンドであることを示します。
H: D0∼D7が表示データであることを示します。
/ WR
入力
アクティブ “L”
80系MPUの / WR端子を接続する端子で、データバス上の信号は、/ WR信号の立ち上がり
でフェッチされます。
/ CS
入力
チップセレクト信号で通常アドレスバス信号をデコードして得られる信号を入力します。
チップ選択は“L”レベルにて有効となります。
/ RES
入力
IC全体の初期化を行うリセット端子です。電源立ち上げ時には必ず一度は入力してください。
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RCM7196B-A
液晶
zタイミングチャート
書き込み時
tAH8
A0, CS
VIH
VIL
VIH
VIL
tAW8
tCYC8
tCC
/ WR
VIH
VIH
VIL
tDS8
VIH
VIL
DB0∼DB7
VIH
VIL
tDH8
有効データ
VIH
VIL
Fig.5 バスライト動作シーケンス
Symbol
Min.
Typ.
Max.
Unit
tAH8
90
−
−
ns
アドレスセットアップ時間
tAW8
160
−
−
ns
システムサイクル時間
tCYC8
450
−
−
ns
コントロールパルス幅(WR)
tCC
120
−
−
ns
データセットアップ時間
tDS8
120
−
−
ns
データホールド時間
tDH8
110
−
−
ns
Parameter
アドレスホールド時間
注1)入力信号の立ち上がり、立ち下がりは、15ns以下にしてください。
注2)全てのタイミングはVDDの20%及び80%を基準にして規定されます。
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RCM7196B-A
液晶
zインストラクション
Command
0
0
D
6
0
0
D
3
∗
∗
D
2
∗
∗
D
1
∗
L
S
1
D
0
∗
L
S
0
0
0
0
0
1
0
L
B
4
L
B
3
L
B
2
L
B
1
1
0
0
0
0
1
0
D
D
4
D
D
3
D
D
2
D
D
1
(3) 表示オン / オフ
拡張レジスタオン/オフ
0
/
1
0
0
0
0
1
1
C
B
R
E
D
(4) パワーセーブ制御
0
/
1
0
0
0
0
1
0
0
∗
∗
0
P
0
0
0
1
0
1
H
P
M
V
C
V
F
P
1
0
0
0
1
0
1
I
R
S
B
A
S
I
R
1
I
R
0
0
0
0
0
1
1
0
R
1
R
0
C
S
C
G
1
0
0
0
1
1
0
∗
∗
S
S
∗
(7) RAMアドレスセット
0
0
0
1
0
0
0
1
0
0
1
(8) RAMデータ書き込み
(9) MOP
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
(10) テストモード
1
0
0
0
0
0
0
0
∗
∗
∗
∗
(2) 行ブリンク縦倍角
表示制御
(5) 電源制御
(6) システムセット
A
0
0
0
E
0
Code
D D
5 4
0 1
0 1
D
7
0
0
(1) カーソルホーム
行スクロール制御
R
E
0
1
/
/
/
Function
カーソルをホーム位置へ移動します(アドレスを30Hにします。)
行単位の表示スクロール数を指定します。
LS1
LS0
機能
0
0
スクロール量 0行
0
1
1行上方向へスクロール
1
0
2行上方向へスクロール
1
1
3行上方向へスクロール
指定する行単位のブリンク制御を行います。
LB4=1 (DDRAMの4行目に相当する表示を白黒反転ブリンクする。)
LB4=0 (DDRAMの4行目に相当する表示はブリンクしない。)
LB3=1 (DDRAMの3行目に相当する表示を白黒反転ブリンクする。)
LB3=0 (DDRAMの3行目に相当する表示はブリンクしない。)
LB2=1 (DDRAMの2行目に相当する表示を白黒反転ブリンクする。)
LB2=0 (DDRAMの2行目に相当する表示はブリンクしない。)
LB1=1 (DDRAMの1行目に相当する表示を白黒反転ブリンクする。)
LB1=0 (DDRAMの1行目に相当する表示はブリンクしない。)
指定したDDRAMの行に相当する表示を縦倍角表示します。
DD4=1 (DDRAM4行目に相当する表示を縦倍角表示する。)
DD4=0 (DDRAM4行目に相当する表示を標準表示する。)
DD3=1 (DDRAM3行目に相当する表示を縦倍角表示する。)
DD3=0 (DDRAM3行目に相当する表示を標準表示する。)
DD2=1 (DDRAM2行目に相当する表示を縦倍角表示する。)
DD2=0 (DDRAM2行目に相当する表示を標準表示する。)
DD1=1 (DDRAM1行目に相当する表示を縦倍角表示する。)
DD1=0 (DDRAM1行目に相当する表示を標準表示する。)
カーソルのオン / オフ(C)、カーソルブリンクのオン / オフ(B)、表示
のオン / オフ(D)、拡張レジスタ使用 / 未使用(RE)のセットをします。
C=1 (カーソルオン)
C=0 (カーソルオフ)
B=1 (ブリンクオン)
B=0 (ブリンクオフ)
D=1 (表示オン)
D=0 (表示オフ)
RE=1 (拡張レジスタオン) RE=0 (拡張レジスタオフ)
パワーセーブのオン / オフ(PS)、発振回路のオン/オフ(O)をセットします。
PS=1 (パワーセーブオン) PS=0 (パワーセーブオフ)
O=1 (発振オン)
O=0 (発振オフ)
ハイパワーセーブのオン / オフ(HPM)、電圧調整回路のオン / オフ
(VC)、ボルテージフォロワのオン / オフ(VF)、昇圧回路のオン / オフ
(P)をセットします。
HPM=1 (ハイパワーモードオン) HPM=0 (ハイパワーモードオフ)
VC=1 (電圧調整回路オン)
VC=0 (電圧調整回路オフ)
VF=1 (ボルテージフォロワオン) VF=0 (ボルテージフォロワオフ)
P=1 (昇圧回路オン)
P=0 (昇圧回路オフ)
V5電圧調整用抵抗選択(IRS)、LCDバイアスセット(BAS)、V5電圧調整
用内蔵抵抗比セット(IR1、IR0)をセットします。
IRS=1 (内蔵抵抗使用)
RS=0 (内蔵抵抗未使用)
BAS=1 (1 / 4バイアス)
BAS=0 (1 / 5バイアス)
…
(IR1,IR0)=(11,10,01,00)
(Rb / Ra比 大→小)
ROMオプションの設定(R1,R0)、CGRAMの使用 / 未使用(CG)、COMのシ
フト方向(CS)をセットします。
CG=1 (CGRAM使用)
CG=0 (CGRAM未使用)
CS=1 (右シフト)
CS=0 (左シフト)
R1
R0
機能
0
0
標準ROM+OPTION ROM1
0
1
標準ROM+OPTION ROM2
1
0
標準ROM+OPTION ROM3
1
1
標準ROM+OPTION ROM4
セグメントのキャラクタ単位の正反(SS)をセットします。
SS=1 (反転) SS=0 (正転)
DDRAM、スタティックアイコンRAMまたは電子ボリュームRAMのア
ドレスをセットします。
CGRAM、シンボルレジスタRAMのアドレスをセットします。
DDRAM、CGRAM、シンボルレジスタRAM、スタティックアイコン
RAMまたは電子ボリュームRAMにデータを書き込みます。
NON-OPERATION用のコマンドです。テストモード解除命令も兼ね
ていますので、定期的に入力する事を推奨します。
ICチップのテスト用のコマンドです。使用しないで下さい。
1
(∗無効データ)
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RCM7196B-A
液晶
z文字コードと文字パターンの対応
標準 ROM フォント
Lower 4 Bit of Code
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
0
1
2
3
Higher 4 Bit of Code
4
5
6
7
8
9
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RCM7196B-A
液晶
OPTION ROM1 (R1, R0=0, 0 選択時)
Lower 4 Bit of Code
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
A
B
C
D
E
F
A
B
Higher 4 Bit of Code
C
D
E
F
OPTION ROM2 (R1, R0=0, 1 選択時)
Lower 4 Bit of Code
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
Higher 4 Bit of Code
C
D
E
F
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RCM7196B-A
液晶
OPTION ROM3 (R1, R0=1, 0 選択時)
Lower 4 Bit of Code
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
A
B
C
D
E
F
A
B
Higher 4 Bit of Code
C
D
E
F
OPTION ROM4 (R1, R0=1, 1 選択時)
Lower 4 Bit of Code
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
Higher 4 Bit of Code
C
D
E
F
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RCM7196B-A
液晶
z使用上の注意
(1) 取り扱い上の注意
・強い衝撃は、破損、動作不良の原因となりますのでご注意ください。
・表面の偏光板は、柔らかく傷が付きやすいのでご注意ください。また、表面の汚れ等は、柔らかい布で軽く拭き取っ
てください。
・万一液晶パネルの破損により、液晶が手や衣服に付着した場合は、直ちに石鹸で洗い落としてください。
・直接日光下で長時間使用する場合、紫外線カットフィルタを使用してください。
・ご使用に際しては、高温高湿を避けて結露しないようご使用ください。また、直射日光や蛍光灯にさらさないでくだ
さい。
・当社の液晶モジュールは、表面の汚れ、傷等の保護のため保護テープ(ポリエチレン)を使用しておりますが、急激
にテープをはがしますと多少の静電気が発生する可能性があるため、できるだけゆっくりはがしてください。
(2) 動作上の注意
・電源 ON のまま、モジュールをシステムに接続したり取り外したりしないでください。
・入力信号は、モジュールへの電源 ON 後に入力し OFF 時には入力信号から先に OFF してください。最悪の場合に
は、ラッチアップ現象により IC が破壊することがあります。
(3) 作業上の注意
・はんだゴテはアースが取れているものを使用してください。
・回路には CMOS-IC が使用されていますので静電破損には注意してください。
(4) モジュールの組み込み上の注意
・偏光板の汚れや傷を防ぐために、パネルの表面に保護カバー等を使用することを推奨します。
(5) COG モジュールの注意
・IC 表裏面へ光を当てないでください。誤動作の原因となります。
・パネル上の保護シートをはがす時は、イオンブロー等を行い静電気の発生を抑えてください。
・モジュールへは、特別に静電気対策を施しておりません。セット側で LCD モジュールへ帯電しないような静電対策
を実施してください。
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