ETC BD3859AFV

BD3859AFV
オーディオ IC
オーディオサウンドコントロール IC
BD3859AFV
BD3859AFV は、CD ラジカセ、ミニコンポ等の音量・音質制御用に開発した信号処理用 IC です。2 線シリアル制御に
より、マイコンから容易に音量・音質をコントロールすることができます。SSOP-B40 パッケージに、ダイナミック
バス・電子ボリウム・トーンコントロール・4 入力セレクタ・入力ゲインアンプが 1chip に内蔵され、セットの小型化
への対応が可能です。
!用途
CD ラジカセ、ミニコンポ用
!特長
1) ダイナミックバスブーストによってブースト量が抑圧可能。
2) 電子ボリウムには抵抗ラダー型ボリウムを採用することにより最大減衰量 −97.5dB (IHF-A) を実現。
3) ボリウム切替ノイズが小さい。
入力 : 0∼−31dB (1dB ステップ)
出力 : 0∼−56dB (4dB ステップ)
4) 動作電源電圧範囲が広い : 4.5V∼9.5V。
5) トーンコントロール可能 (バス、トレブル)。
−10dB∼+10dB (2dB ステップ)
6) 4 入力セレクタ内蔵。
7) 入力ゲインアンプ内蔵。
0∼+14dB (2dB ステップ)
!絶対最大定格 (Ta=25°C)
Parameter
Symbol
Limits
電源電圧
VCC
10
許容損失
Pd
900∗
Unit
V
mW
動作温度範囲
Topr
−25~+75
°C
保存温度範囲
Tstg
−55~+125
°C
∗Ta=25°C以上で使用する場合は、1°Cにつき9mWを減じる。
!推奨動作条件 (Ta=25°C)
Parameter
電源電圧
Symbol
Min.
Typ.
Max.
Unit
VCC
4.5
−
9.5
V
BD3859AFV
オーディオ IC
REC1
REC2
VOL2
VOL1
TRE1
TRE2
BASS21
BASS22
BASS11
BASS12
AGCLVL
AGCC
BA11
BA12
BA13
BA21
BA22
BA23
CAP
VCC
!ブロックダイアグラム
40
39
38
37
36
35
34
33
32
31
30
29
28
27
26
25
24
23
22
21
VCC
0dB
~
−31dB
treble1 treble2
fc=10kHz fc=10kHz
Dynamic
Bass1
fo=63Hz
Bass1
fo=120Hz
Dynamic
Bass2
fo=63Hz
VCC/2
−
40k
VCC/2
VCC/2
VCC/2
VCC/2
+
0dB
~
−56dB
−
0dB
~
−56dB
+
+
−
+
40k
AGC
−
VCC/2
Bass2
fo=120Hz
VCC/2
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
D2
FILTER
DBC
TOUT1
OVOL1
OUT1
TOUT2
OVOL2
OUT2
AGND
DGND
DATA LATCH
CLOCK
75k
5
D1
75k
4
C2
75k
3
C1
75k
2
B2
75k
1
B1
75k
Logic
A2
75k
DGND
A1
75k
AGND
BD3859AFV
オーディオ IC
!端子説明
Pin No.
Pin name
Function
Pin No.
Pin name
Function
1
A1
CH1 入力端子A
21
VCC
電源端子
2
A2
CH2 入力端子A
22
CAP
ダイナミックバスデテクトフィルタ端子
3
B1
CH1 入力端子B
23
BA23
CH2 ダイナミックバスフィルタ設定端子
4
B2
CH2 入力端子B
24
BA22
CH2 ダイナミックバスフィルタ設定端子
5
C1
CH1 入力端子C
25
BA21
CH2 ダイナミックバスフィルタ設定端子
6
C2
CH2 入力端子C
26
BA13
CH1 ダイナミックバスフィルタ設定端子
7
D1
CH1 入力端子D
27
BA12
CH1 ダイナミックバスフィルタ設定端子
8
D2
CH2 入力端子D
28
BA11
CH1 ダイナミックバスフィルタ設定端子
フィルタ端子
29
AGCC
AGC 時定数設定端子
ダイナミックバスリフトスイッチの時定数設定端子
30
AGCLVL
AGC をかけるしきい値設定端子
9
FILTER
10
DBC
11
TOUT1
CH1 トーン出力端子
31
BASS12
CH1 バスフィルタ設定端子
12
OVOL1
CH1 アウトプットボリウム入力端子
32
BASS11
CH1 バスフィルタ設定端子
13
OUT1
CH1 出力端子
33
BASS22
CH2 バスフィルタ設定端子
14
TOUT2
CH2 トーン出力端子
34
BASS21
CH2 バスフィルタ設定端子
15
OVOL2
CH2 アウトプットボリウム入力端子
35
TRE2
CH2 トレブルフィルタ設定端子
16
OUT2
CH2 出力端子
36
TRE1
CH1 トレブルフィルタ設定端子
17
AGND
アナログ系接地端子
37
VOL1
CH1 インプットボリウム入力端子
18
DGND
デジタル系接地端子
38
VOL2
CH2 インプットボリウム入力端子
19
DATA LATCH
シリアルデータラッチ受信端子
39
REC2
CH2 入力ゲイン出力端子
20
CLOCK
シリアルクロック受信端子
40
REC1
CH1 入力ゲイン出力端子
BD3859AFV
オーディオ IC
!入出力回路図
Pin No.
1
2
3
4
5
6
7
8
Pin name
A1
A2
B1
B2
C1
C2
D1
D2
Pin voltage
Equivalent circuit
Pin description
VCC
VCC/2
30k
75k
音声信号入力用端子です。
CD、MD、TUNER、TAPEなどの
入力に最適です。
GND
VCC
40
REC1
39
REC2
VCC/2
入力ゲイン出力用端子です。
GND
VCC
37
インプットボリウムへの音声信号
入力用端子です。
入力インピーダンスは、ボリウム
設定によって31kΩ∼32kΩの間で
変動します。
VOL1
VCC/2
38
VOL2
GND
VCC
9
FILTER
VCC/2をIC外部から取り込む端子
です。
VCC/2
GND
VCC
2.8V
0
10
DBC
or
180k
2.8V
GND
ショック音防止時定数設定端子
です。
BD3859AFV
オーディオ IC
Pin No.
Pin name
Pin voltage
Equivalent circuit
Pin description
VCC
buffer
40k
22
CAP
40k
VCC/2
40k
ダイナミックバスデテクト
フィルタ設定端子です。
40k
buffer
GND
VCC
0
1k
29
AGCC
or
AGCのアタックタイム、リリース
タイム設定端子です。
2k
50k
1.2V
GND
VCC
25µA
20k
30
AGCLVL
20k
AGCをかけるしきい値を設定
する端子です。
−
GND
VCC
25
BA21
ダイナミックバスブーストの
中心周波数 (fo) 設定用端子です。
VCC/2
28
BA11
GND
VCC
24
BA22
ダイナミックバスブーストの
中心周波数 (fo) 設定用端子です。
VCC/2
27
BA12
GND
BD3859AFV
オーディオ IC
Pin No.
Pin name
Pin voltage
Equivalent circuit
Pin description
VCC
23
BA23
ダイナミックバスブーストの
中心周波数 (fo) 設定用端子です。
VCC/2
26
BA13
GND
VCC
11
TOUT1
VCC/2
14
トーン信号出力です。
TOUT2
GND
VCC
32
BASS11
バスの中心周波数 (fo) とゲイン
設定用端子です。
VCC/2
34
BASS21
GND
VCC
31
BASS12
バスの中心周波数 (fo) とゲイン
設定用端子です。
VCC/2
33
BASS22
GND
VCC
35
TRE2
トレブルのカットオフ周波数
(fc) 設定用端子です。
VCC/2
36
TRE1
GND
BD3859AFV
オーディオ IC
Pin No.
Pin name
Pin voltage
Equivalent circuit
Pin description
VCC
12
アウトプットボリウムへの音声
信号入力用端子です。
入力インピーダンスは、36kΩ
です。 (TYP時)
OVOL1
VCC/2
15
OVOL2
GND
VCC
13
OUT1
音声信号出力用端子です。
カップリングコンデンサを介し
て後段回路に接続します。
VCC/2
16
OUT2
GND
VCC
19
20
DATA
LATCH
2k
シリアルコントロールの入力
端子です。
−
CLOCK
GND
21
VCC
17
AGND
18
DGND
VCC
−
電源端子です。
0
−
グランド端子です。
BD3859AFV
オーディオ IC
!電気的特性 (特に指定のない限り、VCC=9V, f=1kHz, VIN=1Vrms, RL=10kΩ, Ta=25°C, 入力ゲイン=0dB, VOL=0dB,
バス, トレブル, ダイナミックバス=0dB)
Parameter
Conditions
Measurement
circuit
Symbol
Min.
Typ.
Max.
Unit
回路電流
IQ
−
25
38
mA
出力電圧利得
GV
−1.5
0.0
1.5
dB
全高調波歪率
THD
−
0.02
0.08
%
最大出力電圧
VOM
2.0
2.5
−
Vrms
出力雑音電圧
VNO
−
6.5
15
チャネル間クロストーク
CT
−
−80
−70
dB
Rg=4.7kΩ, IHF−A
CT=20log (O2/O1)
CT=20log (O1/O2)
Fig.1
Gvmaxl
−1
∗1
+1
dB
VIN=400mVrms,
From 0 to 14dB
Gvmaxl=20log (G1/VIN)
Gvmaxl=20log (G2/VIN)
Fig.1
Gvmaxlst
−
2
−
dB
From 0 to 14dB
Fig.1
INPUT全高調波歪率
THDI
−
0.02
0.08
%
VIN=2Vrms
400Hz~30kHz BPF
Fig.1
INPUT最大出力電圧
VOMI
2.0
2.5
−
Vrms
THD=1%
Fig.1
セクター間クロストーク
CS
−
−80
−70
dB
入力抵抗
RI
56.2
75
93.8
kΩ
GIV
−1
∗1
+1
dB
From 0 to −31dB
GIVst
−
1
−
dB
From 0 to −31dB
GOV
−2
∗1
+2
dB
From 0 to −56dB
OUTPUT Volume
切替ステップ
GOVST
−
4
−
dB
From 0 to −56dB
MUTE量
GminO
−
−
−80
dB
IHF−A
Gmin0=20log (O1/VIN)
Gmin0=20log (O2/VIN)
Fig.1
GBB
−2
∗1
+2
dB
From 0 to 10dB
VIN=500mVrms, f=120Hz
GBB=20log (O1/VIN)
GBB=20log (O2/VIN)
Fig.1
GBC
−2
∗1
+2
dB
From −10 to 0dB
VIN=500mVrms, f=120Hz
GBC=20log (O1/VIN)
GBC=20log (O2/VIN)
Fig.1
GBST
−
2
−
dB
From −10 to 0dB
VIN=500mVrms, f=120Hz
GTB
−2
∗1
+2
dB
From 0 to 10dB
VIN=500mVrms, f=10kHz
GTB=20log (O1/VIN)
GTB=20log (O2/VIN)
Fig.1
GTC
−2
∗1
+2
dB
From −10 to 0dB
VIN=500mVrms, f=10kHz
GTC=20log (O1/VIN)
GTC=20log (O2/VIN)
Fig.1
GTST
−
2
−
dB
From −10 to 10dB
VIN=500mVrms, f=10kHz
GD
−2
∗1
+2
dB
From 0 to 20dB
VIN=7mVrms, f=63Hz
Dynamic BASS
切替ステップ
GDST
−
5
−
dB
From 0 to 20dB
VIN=7mVrms, f=63Hz
Fig.1
Dynamic BASS
抑圧レベル
VAGC
−20
−18
−16
dBm
VIN=30mVrms, f=63Hz
Dynamic BASS=20dB
Fig.1
<トータル>
無信号時
Fig.1
GV=20log (O1/VIN)
GV=20log (O2/VIN)
Fig.1
VIN=2Vrms
400Hz~30kHz BPF
Fig.1
THD=1%
Fig.1
µVrms Rg=4.7kΩ, IHF−A
Fig.1
<インプット>
入力電圧利得
∗
入力ゲイン切替ステップ
Rg=4.7kΩ, IHF−A
CS=20log (O1/VIN)
CS=20log (O2/VIN)
Fig.1
RI=75kΩ×VR1/(VIN−VR1)
RI=75kΩ×VR2/(VIN−VR2)
Fig.1
GIV=20log (O1/VIN)
GIV=20log (O2/VIN)
Fig.1
<インプットボリウム>
INPUT Volume Gain
∗
INPUT Volume
切替ステップ
Fig.1
<アウトプットボリウム>
OUTPUT Volume Gain
∗
GOV=20log (O1/VIN)
GOV=20log (O2/VIN)
Fig.1
Fig.1
<バス>
バスブーストゲイン
バスカットゲイン
∗
∗
バス切替ステップ
Fig.1
<トレブル>
∗
トレブルブーストゲイン
トレブルカットゲイン
∗
トレブル切替ステップ
Fig.1
<ダイナミックバス>
Dynamic BASS
Boost Gain
∗
∗ 規格値は設定値からの偏差で表します。
∗1 設定値を参照。
GD=20log (O1/VIN)
GD=20log (O2/VIN)
Fig.1
BD3859AFV
オーディオ IC
!測定回路図
10k
VCC
10µ
V
~
G2
~
~
2
1 2
SW11
1 1
SW10
2 1
SW9
10k
2
SW8
10µ
40
39
∗
10µ
38
37
∗
36
∗
∗
0.047µ 0.047µ
4700p
4700p
34
33k
100k
3.3k
∗
∗ ∗
33
32
31
30
100µ
10µ
∗ ∗
0.047µ 0.047µ
∗ ∗
35
10k
∗ 2.2k
29
∗ 2.2k
∗
0.22
∗ 100k
0.22
∗
∗
A
∗
0.22
3.3k
I
100µ
∗ 100k
2
100µ
1
SW7
0.22
0.1µ
28
27
26
25
24
23
22
21
13
14
15
16
17
18
19
20
BD3859AFV
2
3
10µ
10µ
4
10µ
5
10µ
6
10µ
7
10µ
8
10µ
9
10
10µ
11
12
0.33µ
10µ
47µ
10µ
1
V
~
~
∗
4.7k
4
10µ
2
VR2
V
~
3
4.7k
1
75k
VR1
SW4
3
4.7k
2
4.7k
SW2
1
3
SW3
4.7k
SW1
2
~∗
Fig.1
O2
V
~
10µ
10k
4
4.7k
3
4.7k
2
4.7k
O1
1
V
~
10k
1
75k
10k
V
~
VCC=9V
∗ 620
10µ
G1
∗
33.62k
DATA CLOCK
LATCH
BD3859AFV
オーディオ IC
!動作説明
制御信号仕様
(1) 制御信号のタイミング規定
・データはクロックの立ち上がりで読み込みます。
・ラッチはクロックの立ち下がりで読み込みます。
・ラッチ後は DATA LATCH を必ず LOW にする必要があります。
90%
90%
tsu
twc
CLOCK
( CLOCK Signal )
20pin
10%
ts
thd
DATA LATCH
DATA Signal
LATCH Signal
19pin
90%
90%
twd
DATA
th
90%
10%
10%
tsd
thd
tsl
90%
DATA
10%
10%
タイミングチャートの定数 (Ta=25°C, VCC=9V)
Symbol
Min.
Typ.
Max.
Unit
High 入力電圧
VIH
2.6
−
5.5
V
Low 入力電圧
VIL
0
−
1.1
V
クロック幅
twc
2.0
−
−
µs
データ幅
twd
2.0
−
−
µs
ラッチ幅
twl
2.0
−
−
µs
Low ホールド幅
twh
2.0
−
−
µs
セットアップ時間 (DATA→CLK)
tsd
1.0
−
−
µs
ホールド時間 (CLK→DATA)
thd
1.0
−
−
µs
セットアップ時間 (CLK→LATCH)
tsl
1.0
−
−
µs
ホールド時間 (DATA→LATCH)
thl
1.0
−
−
µs
Low セットアップ時間
ts
1.0
−
−
µs
Low ホールド時間
th
1.0
−
−
µs
thl
90%
twl
twh
Fig.2
Parameter
90%
twc
10%
LATCH
90%
BD3859AFV
オーディオ IC
!応用例
VCC
43k
VCC
10k
10µ
10k
10k
33k
2.2k 100µ
2.2k 100µ
0.22µ
0.22µ
100µ
10µ
0.1µ
4700p 0.047µ 0.047µ
4700p
10µ
100k
0.047µ 0.047µ
3.3k
3.3k
0.22µ
0.22µ
100k
40
39
38
37
36
35
34
33
32
31
30
29
28
27
100k
26
25
24
23
22
21
VCC
0dB
~
−31dB
treble1 treble2
fc=10kHz fc=10kHz
Dynamic
Bass1
fo=63Hz
Bass1
fo=120Hz
Dynamic
Bass2
fo=63Hz
VCC/2
−
40k
VCC/2
VCC/2
VCC/2
VCC/2
+
0dB
~
−56dB
−
0dB
~
−56dB
+
+
−
+
40k
AGC
−
VCC/2
Bass2
fo=120Hz
VCC/2
75k
1
10µ
75k
2
10µ
75k
3
10µ
75k
4
10µ
75k
5
10µ
75k
6
10µ
75k
7
10µ
AGND
A2
B1
B2
C1
C2
D1
Logic
75k
8
10µ
9
47µ
10
11
12
D2
Fig.3
13
14
15
10µ
0.33µ
10µ
A1
DGND
OUT1
16
17
18
19
20
10µ
10µ
OUT2
DATA CLOCK
LATCH
BD3859AFV
オーディオ IC
!外付け部品の説明
測定回路の外付け部品について
(1) ∗の印の素子
・炭素皮膜抵抗 :
±1%
・フィルムコンデンサ :
±1%
・セラミックコンデンサ :
±1%
(2) 特に指定のない外付け部品には、次のものを使用してください。
・炭素皮膜抵抗 :
±5%
・フィルムコンデンサ :
±20%
・電解コンデンサ :
±20%
配線上の注意
(1) GND はベタアースにしてください。
(2) CLOCK, DATA LATCH の配線パターンはアナログ部の配線パターンから離して、クロストークのないようにしてく
ださい。
(3) CLOCK, DATA LATCH の配線パターンは、なるべく平行に引かないでください。隣接するときはシールドするよう
にしてください。
!使用上の注意
(1) 動作電源電圧範囲について
動作電源電圧範囲であれば動作周囲温度の範囲で基本の回路機能動作が保証されていますが、ご使用の際にはよく
ご確認のうえ、定数と素子の設定、電圧設定、温度設定をお願いします。
(2) 動作温度範囲について
推奨動作電圧範囲内であれば、動作温度の範囲内で一応の回路機能動作が保証されています。許容損失の条件も温
度と関連しますのでご注意ください。
また、この範囲内で電気的特性で定められている条件以外では、その電気的特性の規格値を保証できませんが、本
来の機能は維持しています。
(3) 応用回路について
応用例は推奨すべきものと確信しておりますが、ご使用に当たっては上記に示した注意事項を含め、更に特性のご
確認を十分に願います。
その他外付け定数を変更してご使用になる時は、静特性のみならず過渡特性も含め、外付け部品及び本 IC のバラ
ツキ等を考慮して十分なマージンをみて決定してください。
また、特許権に関しまして当社では、十分な確認ができておりませんので、ご了承ください。
(4) パワーオンリセットについて
電源 ON 時において IC 内部で初期化を行う回路を内蔵しております。しかし、セット設計におかれましては万が
一の場合を考えて、電源 ON 時に必ず初期データとして全てのアドレスにデータを送信し、またこの初期データを
送信するまでの間はミュートをかけることを推奨いたします。
(5) シュミット回路について
本 IC には、DATA LATCH (19pin), CLOCK (20pin) 端子に入力されるロジック信号に対して、シュミット回路を設
ける等の対策をしております。したがいまして、ロジック信号ラインへのノイズの影響に強くなっております。
また、ロジックコントロール用 High 電圧については 2.6V 以上 5.5V 以下で対応できます。
(ただしロジックコントロール用 High 電圧は電源電圧以下。)
(6) シリアルコントロールについて
CLOCK 端子、DATA LATCH 端子はアナログ信号ラインに干渉しないように注意して配線及びパターン配線してく
ださい。
(7) 電源 VCC の立ち上げについて
電源 VCC を立ち上げるときは、必ず時定数をもたせて、なめらかに立ち上げてください。
また、万が一の過剰な回路電流増加防止のために、電源 VCC のラインへシリーズに 10Ω程度の電流制限用抵抗を挿
入することを推奨いたします。
BD3859AFV
オーディオ IC
2
1
500m
0.5
200m
0.2
100m
0.1
50m
0.05
20m
0.02
10m
0.01
5m
0.005
2m
0.002
10m
100m
0.001
1
15
10
10
5
0
−5
−10
−15
20
100
1k
10k
FREQUENCY : f (Hz)
Fig.4 入出力−歪特性
Fig.5 バスゲイン−周波数特性
25
5
20
2
1
15
10
5
100
1k
10k
FREQUENCY : f (Hz)
500m
200m
100m
50m
20m
10m
5m
!外形寸法図 (Units : mm)
13.6±0.2
21
1
20
0.1
1.8±0.1
0.3Min.
7.8±0.3
5.4±0.2
40
0.15±0.1
0.1
0.65
0.22±0.1
SSOP-B40
1m
1m
10m
100m
INPUT LEVEL : VIN (Vrms)
Fig.7 ダイナミックバスゲイン
−周波数特性
0.08 M
0
−5
Fig.8 AGC入出力特性
−15
20
100
1k
10k
FREQUENCY : f (Hz)
2m
0
20
5
−10
INPUT LEVEL : VIN (Vrms)
OUTPUT LEVEL : VOUT (Vrms)
DYNAMIC BASS GAIN : GD (dB)
1m
1m
15
TREBLE GAIN : GT (dB)
5
2
1
BASS GAIN : GB (dB)
5
TOTAL HARMONIC DISTORTION : THD (%)
OUTPUT LEVEL : VOUT (Vrms)
!電気的特性曲線
1
Fig.6 トレブルゲイン−周波数特性