NJM2723 1回路入り 電流帰還型高速オペアンプ ■ 概要 NJM2723 は、高速、広帯域、高電流出力、電流帰還 型オペアンプです。150Ωケーブル駆動が可能ですので、 さまざまなマルチメディア機器において、広いダイナ ミックレンジを確保することができます。 電流帰還技術により帯域幅は 75MHz (G=+2)、 24MHz (G=+10)となっており、また、2 次高調波歪 −65dB、セトリングタイム(0.1%) 50ns などの特徴は高 速信号処理、パルスアンプ、ビデオ信号処理などに適 しています。 ■ 特徴 高速特性 ●帯域幅 ●帯域幅 ●スルーレート NJM2723D NJM2723E オーダーインフォメーション 75MHz (−3dB, G=+2) 24MHz (−3dB, G=+10) 2000V/µs ビデオアプリケーション (V+V−=±5V) ●帯域幅 52MHz (−3dB, G=+2) ●帯域幅 8MHz (0.1dB, G=+2) ●微分利得 0.05% ●微分位相 0.25deg ●セトリングタイム 50ns (0.1%, G=+2) ローノイズ ●入力換算雑音電圧 ●入力換算雑音電流 ●THD ■ 外形 品名 パッケージ NJM2723D NJM2723E DIP8 EMP8 ■ 端子配列 ( Top View ) 6nV/√Hz (@1kHz) 13pA/√Hz (@1kHz) −60dB (@10MHz) N.C. 1 8 N.C. -INPUT 2 7 V+ +INPUT 3 6 OUTPUT V- 4 5 N.C. ● ±5V, ±15V で特性を規定 ●150Ω 負荷駆動可能 ●出力電圧 ±3.5V min. (RL=150Ω, V+/V−=±15V) ±2.4V min. (RL=150Ω, V+/V−=±5V) ●推奨動作電圧 ±3.5V~±17.5V ●消費電流 5mA max. ■ アプリケーション ●広帯域アンプ ●バッファ、アクティブ・フィルタ ●RF 信号増幅、パルスアンプ ●150Ωケーブルドライバ ●ビデオ機器 150Ωケーブルドライブ可能 高速オペアンプ製品 (1 回路) 電圧帰還型 電流帰還型 Ver.2009-10-28 SR=250V/µs SR=500V/µs NJM2720 NJM2721 SR=2000V/µs NJM2723 -1- NJM2723 ■ 絶対最大定格(Ta=25ºC) 項目 記号 定格 単位 電源電圧 同相入力電圧範囲 差動入力電圧範囲 V+ VICM VID V V V 消費電力 PD 動作温度 保存温度 Topr Tstg ±18 ±18(注1) ±3(注1) DIP8:500 EMP8:375/625(注 2)/875(注 3) -40∼+85 -50∼+150 mW °C °C (注 1)入力電圧は、VCC または電源電圧最大定格より小さい方の値を越えて印加しないこと。 (注 2)消費電力は EIA/JEDEC 仕様基板(114.3×76.2×1.6mm、2層、FR-4)実装時 (注 3)消費電力は EIA/JEDEC 仕様基板(114.3×76.2×1.6mm、4層、FR-4)実装時 ■ 消費電力ついて (Ta=25℃において)NJM2723 の消費電力は、接合温度の上昇により制限されます。 また、消費電力の最大定格は、PKG、実装基板(基板サイズ、銅箔面積) 、実装条件等により変化します。 熱特性に関する詳しい情報については、弊社webに掲載している「熱抵抗について」をご参照願います。 1000 EMP8(注3) 900 800 消費電力 Pd (mW) 700 EMP8(注2) 600 DIP8 500 400 EMP8 300 200 100 0 5 15 25 35 45 55 65 75 85 95 105 周囲温度 Ta (℃) ■ 推奨動作範囲(Ta=25ºC) 項目 電源電圧 -2- 記号 + - V /V 条件 最小 標準 最大 単位 ±3.5 - ±17.5 V Ver.2009-10-28 NJM2723 ■ ±15V 電気的特性 (測定はパルス試験です。) ● DC 特性 (指定無き場合には V+/V-=±15V, Ta=25ºC) 項目 記号 条件 最小 標準 最大 単位 消費電流 入力オフセット電圧 Icc VIO IB+ IB- 無信号時 トランスインピーダンス 同相入力電圧範囲 同相信号除去比 電源電圧除去比 最大出力電圧 ZT VICM CMR SVR VOM RL=1kΩ, Vo=±10V CMR≥56dB -11V≤VICM≤+11V ±3.5V≤V+/V-≤±17.5V RL=1kΩ 1.0 ±11 56 66 ±11.5 2.9 4 2 2 2.5 ±12 66 76 ±13 5 20 20 20 - mA mV uA uA MΩ V dB dB V 最大出力電圧 VOM RL=150Ω ±3.5 ±4.5 - V 条件 最小 標準 最大 単位 GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=1kΩ, CL=1pF - 75 - MHz GV=20dB, RF=680Ω, RG=75Ω, RL=1kΩ, CL=1pF - 24 - MHz 入力バイアス電流 ● AC 特性 (指定無き場合には V+/V-=±15V, Ta=25ºC) 項目 記号 帯域幅 BW-3dB 0.1dB ゲイン・フラットネス 入力換算雑音電圧 入力換算雑音電流 BW0.1dB Vni Ini+ GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=1kΩ, CL=1pF f=100kHz f=100kHz - 12 6 13 - MHz nV/√Hz pA/√Hz 全高調波ひずみ率 THD GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=1kΩ, Vo=2Vpp, f=10MHz - -60 - dBc 2次高調波ひずみ率 HD2nd GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=1kΩ, Vo=2Vpp, f=10MHz - -65 - dB 3次高調波ひずみ率 HD3nd GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=1kΩ, Vo=2Vpp, f=10MHz - -70 - dB ● 過渡応答特性 (指定無き場合には V+/V-=±15V,Ta=25ºC) 項目 記号 条件 最小 標準 最大 単位 スルーレート SR GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=1kΩ, CL=1pF, Vo=10Vpp, measured20% to 80% - 1500 - V/us スルーレート SR GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=1kΩ, CL=1pF, Vo=20Vpp, measured20% to 80% - 2000 - V/us セトリングタイム 0.1% ts GV=-1, RF=620Ω, RG=620Ω, RL=1kΩ, CL=1pF, Vo=10Vpp - 50 - ns Ver.2009-10-28 -3- NJM2723 ■ ±5V 電気的特性 (測定はパルス試験です。) ● DC 特性 (指定無き場合には V+/V-=±5V, Ta=25ºC) 項目 記号 条件 最小 標準 最大 単位 消費電流 入力オフセット電圧 Icc VIO IB+ IB- 無信号時 トランスインピーダンス 同相入力電圧範囲 同相信号除去比 電源電圧除去比 最大出力電圧 ZT VICM CMR SVR VOM RL=150Ω, Vo=±2V CMR≥50 -2V≤VICM≤+2V + ±3.5V≤V /V ≤±17.5V 0.25 ±2 50 66 2.8 4 2 2 0.85 ±2.25 60 76 4.5 20 20 20 - mA mV uA uA MΩ V dB dB RL=1kΩ ±2.8 ±3.3 - V 最大出力電圧 VOM RL=150Ω ±2.4 ±2.8 - V 記号 条件 最小 標準 最大 単位 BW-3dB GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=150Ω, CL=1pF GV=20dB, RF=680Ω, RG=75Ω, RL=150Ω, CL=1pF - 52 16 - MHz MHz 入力バイアス電流 ● AC 特性 (指定無き場合には V+/V-=±5V, Ta=25ºC) 項目 帯域幅 0.1dB ゲイン・フラットネス - 8 - MHz 入力換算雑音電圧 入力換算雑音電流 BW0.1dB GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=150Ω, CL=1pF Vni Ini+ f=100kHz f=100kHz - 5 13 - nV/√Hz pA/√Hz 全高調波ひずみ率 THD GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=150Ω, Vo=2Vpp, f=10MHz - -50 - dBc 2次高調波ひずみ率 HD2nd GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=150Ω, Vo=2Vpp, f=10MHz - -60 - dB 3次高調波ひずみ率 HD3nd GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=150Ω, Vo=2Vpp, f=10MHz - -50 - dB ● 過渡応答特性 (指定無き場合には V+/V-=±5V, Ta=25ºC) 項目 記号 条件 最小 標準 最大 単位 スルーレート SR GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=150Ω, CL=1pF, Vo=2Vpp - 180 - V/us セトリングタイム 0.1% ts GV=-1, RF=620Ω, RG=620Ω, RL=150Ω, CL=1pF, Vo=2Vpp - 50 - ns 微分利得 DG GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=150Ω, CL=1pF, VINDC=1/0, VIN=0.286V - 0.05 - % 微分位相 DP GV=6dB, RF=680Ω, RG=680Ω, RL=150Ω, CL=1pF, VINDC=1/0, VIN=0.286V - 0.25 - deg -4- Ver.2009-10-28 NJM2723 ■ 特性例 消費電流 対 電源電圧特性例 消費電流 対 周囲温度特性例 RF=680Ω, RG=680Ω, RT=50Ω 4 Ta=+25ºC 3.5 3.5 Ta=+85ºC V+/V-=±15V 3.0 消費電流 [mA] 3 消費電流 [mA] RF=680Ω, RG=680Ω, RT=50Ω 4.0 2.5 Ta=-40ºC 2 1.5 2.5 1.5 1 1.0 0.5 0.5 0 V+/V-=±5V 2.0 0.0 0 2.5 5 7.5 10 12.5 15 電源電圧 V+/V- [V] 17.5 20 -50 最大出力電圧 対 負荷抵抗特性例 12 100 125 150 Ta=+85ºC 4 Ta=-40ºC 3 Taq=+25ºC 6 Ta=+85ºC 3 Ta=+25ºC 2 出力電圧 [V] 出力電圧 [V] 25 50 75 周囲温度 [ºC] V+/V-=±5V, VIN=±0.3V 5 9 0 -3 Ta=-40ºC 1 0 -1 -6 -2 -9 -3 -12 -4 -15 -5 10 0k 100 0k 1k 負荷抵抗 [Ω] 10k 10 0k 100k 最大出力電圧 対 電源電圧特性例 100 0k 1k 負荷抵抗 [Ω] 10k 100k 最大出力電圧 対 電源電圧特性例 VIN=±0.3V, RL=1kΩ 20 VIN=±0.3V, RL=150Ω 15 Ta=-40ºC 15 10 Ta=+25ºC 10 Ta=+85ºC 最大出力電圧 [V] 最大出力電圧 [V] 0 最大出力電圧 対 負荷抵抗特性例 V+/V-=±15V, VIN=±0.3V 15 -25 Ta=+25ºC 5 Ta=-40ºC 0 -5 5 Ta=+85ºC 0 -5 -10 -10 -15 -20 -15 0 Ver.2009-10-28 2.5 5 7.5 10 12.5 15 電源電圧V+/V- [V] 17.5 20 0 2.5 5 7.5 10 12.5 15 電源電圧 V+/V- [V] 17.5 20 -5- NJM2723 ■ 特性例 入力バイアス電流 対 周囲温度特性例 入力オフセット電圧 対 周囲温度 特性例 VIN=0V 15 7.5 10 5.0 5 V+/V-=±5V 0 -5 V+/V-=±15V, VIN=0V 10.0 入力バイアス電流 [µA] 入力オフセット電圧 [mV] 20 V+/V-=±15V -10 IB- 2.5 0.0 -2.5 IB+ -5.0 -15 -7.5 -20 -10.0 -50 -25 0 25 50 75 周囲温度 [ºC] 100 125 150 -50 -25 0 25 50 75 周囲温度 [ºC] 100 125 150 入力バイアス電流 対 周囲温度特性例 V+/V-=±5V, VIN=0V 10.0 5 4.5 5.0 トランスインピーダンス [MΩ] 7.5 入力バイアス電流 [µA] トランスインピーダンス 対 周囲温度特性例 IB+ 2.5 0.0 -2.5 IB- -5.0 -7.5 V+/V-=±15V VO=±10V RL=1kΩ 4 3.5 3 2.5 V+/V-=±5V VO=±2V RL=150Ω 2 1.5 1 0.5 -10.0 0 -50 -25 0 25 50 75 周囲温度 [ºC] 100 125 150 -50 -25 0 25 50 75 周囲温度 [ºC] 100 125 150 電源電圧変動除去比 対 周囲温度特性例 同相信号除去比 対 周囲温度特性例 100 V+/V-=±15V VICM=±12V 90 90 電源電圧変動除去比 [dB] 同相信号除去比[dB] 80 70 60 V+/V-=±5V VICM=±2.25V 50 40 30 20 80 70 60 50 40 30 20 10 10 0 0 -50 -6- V+/V-=±3.5V~±18V, ViN=0V 100 -25 0 25 50 75 周囲温度[ºC] 100 125 150 -50 -25 0 25 50 75 周囲温度 [ºC] 100 125 150 Ver.2009-10-28 NJM2723 ■ 特性例 電圧利得 対 周波数特性例 V+/V-=±5V, RF=680Ω, RL=150Ω, CL=0pF, Ta=25ºC 30 30 20 20 10 6dB 0 -10 10 -10 -20 -30 -30 20 1M 10M 周波数[Hz] -40 100k 0M 1G 1000M 100M 6dB 0 -20 -40 100k 0M 1M 10M 周波数[Hz] 100M 電圧利得 対 周波数特性例 (負荷容量) 電圧利得 対 周波数特性例 (負荷容量) V+/V-=±15V, Gv=+2, RF=680Ω, RL=1kΩ, Ta=25ºC V+/V-=±5V, Gv=+2, RF=680Ω, RL=150Ω, Ta=25ºC 20 CL=100pF 15 15 CL=300pF 10 10 CL=10pF 電圧利得[dB] 電圧利得[dB] 40 電圧利得[dB] 電圧利得[dB] 40 電圧利得 対 周波数特性例 V+/V-=±15V, RF=680Ω, RL=1kΩ, CL=0pF, Ta=25ºC 5 0 -5 -5 -15 -15 10M 周波数[Hz] 100M 1G 1000M CL=10pF 0 -10 1M CL=100pF CL=300pF 5 -10 -20 100k 0M 1G 1000M -20 100k 0M 1M 10M 周波数[Hz] 100M 1G 1000M -3dB 帯域幅 vs 帰還抵抗 RF Gv=+2, Ta=25ºC 120 V+/V-=±15V RL=1kΩ -3dB 帯域幅 [MHz] 100 80 60 40 20 V+/V-=±5V RL=150Ω 0 0.4k Ver.2009-10-28 0.8k 1.2k 1.6k 帰還抵抗 RF [Ω] 2.0k -7- NJM2723 ■ 特性例 過渡応答特性例 過渡応答特性例 V+/V-=±15V, Gv=+2, RF=680Ω, RL=1kΩ, CL=0pF, VO=10Vpp V+/V-=±5V, Gv=2, RF=680Ω, RL=150Ω, CL=0pF, VO=2Vpp, Ta=25ºC 入力 入力 2.5V/div. 0.5V/div. 出力 出力 5V/div. 1V/div. 50ns/div. 50ns/div. 過渡応答特性例 過渡応答特性例 V+/V-=±15V, Gv=-1, RF=680Ω, RL=1kΩ, CL=0pF, VO=10Vpp V+/V-=±5V, Gv=-1, RF=680Ω, RL=150Ω, CL=0pF, VO=2Vpp, Ta=25ºC Input Input 5V/div. 1V/div. Output Output 5V/div. 1V/div. 50ns/div. 50ns/div. スルーレート vs. 帰還抵抗 RF 2000 V+/V-=±15V, Gv=+2, Ta=25ºC (Measured from 20% to 80%) スルーレート [V/µs] 1750 1500 rise 1250 1000 fall 750 500 250 0 0.4k -8- 0.8k 1.2k 1.6k 帰還抵抗 RF [Ω] 2.0k Ver.2009-10-28 NJM2723 ■ 特性例 V+/V-=±15V, RL=1kΩ, Ta=25ºC 100 入力換算雑音 対 周波数特性例 100 V+/V-=±5V, RL=150Ω, Ta=25ºC 100 10 入力換算雑音電圧 1 100 0k 1k 10k 周波数 [Hz] Ver.2009-10-28 1 100k 入力換算雑音電圧 [nV/√Hz] 10 入力換算雑音電流 [pA/√Hz] 入力換算雑音電圧 [nV/√Hz] 入力換算雑音電流 100 入力換算雑音電流 10 10 入力換算雑音電圧 1 100 0k 1k 10k 入力換算雑音電流 [pA/√Hz] 入力換算雑音 対 周波数特性例 1 100k 周波数 [Hz] -9- NJM2723 ■ アプリケーションノート ● 電流帰還オペアンプについて NJM2723 は電流帰還型オペアンプです。一般的な正転アンプ、反転アンプでのゲイン設定は電圧帰還型オペアンプと 同様ですが(図1) 、電流帰還型オペアンプは帰還抵抗 RF の値によって周波数特性、過渡応答特性が変化します。その ため必要な帯域幅・ゲインを得るには、RF を変えて帯域幅を調整し、RG でゲインを決めます。代表的な電源電圧、ゲ インにおける RF の選択は、表1の推奨抵抗をご参考ください。 図1.正転アンプ、反転アンプにおけるゲイン RF RF RG RG - VO - VIN + + VIN VO 電圧ゲイン:Gv=1+RF/RG 電圧ゲイン:Gv= -RF/RG 表1.代表的な電源電圧、ゲインにおける推奨抵抗と帯域幅 V+/V-=±15V 電圧利得 RF[Ω] RG[Ω] -3dB BW[MHz] +1 750 120 +2 680 680 76 +10 680 75 20 -1 680 680 65 -10 680 68 25 V+/V-=±5V 電圧利得 RF[Ω] RG[Ω] -3dB BW[MHz] +1 680 85 +2 680 680 52 +10 620 68 15 -1 680 680 50 -10 680 68 20 ● ボルテージフォロワについて 電流帰還型オペアンプはゲイン+1 倍で使用する場合も、帰還抵抗 RF を挿入する必要があります。反転入力端子と出 力端子を直結して使う事は出来ませんのでご注意ください。 図 2. ボルテージフォロワ回路例 RF VIN VO + ● 反転端子への容量について 電流帰還型では反転入力端子に容量を付けると動作が不安定になる事があります。特に、図 3(a)は電圧帰還型の位相 補償には有効ですが、電流帰還型では逆効果となります。回路設計の際はご注意ください。 C 図 3. 動作不安定になる回路例 RF RF RG VIN - VO + (a). 帰還抵抗RF に並列に容量を接続 - 10 - RG C VIN VO + (b). 入力に容量を接続 Ver.2009-10-28 NJM2723 ■ MEMO <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには万全を期 しておりますが、掲載内容について何らかの法的な保 証を行うものではありません。とくに応用回路につい ては、製品の代表的な応用例を説明するためのもので す。また、工業所有権その他の権利の実施権の許諾を 伴うものではなく、第三者の権利を侵害しないことを 保証するものでもありません。 Ver.2009-10-28 - 11 -