6. SOPC Builder プロジェクトの アーカイブ この資料は英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。こちらの日本語版は参考用としてご利用 ください。設計の際には、最新の英語版で内容をご確認ください。 QII54017-6.0.0 はじめに この章の目的は、SOPC Builder システム・モジュールをアーカイブする ときに含める必要があるファイルを識別するのを支援することです。こ の情報により、ユーザは以下のモジュールやプロジェクトをアーカイブ することができます。 SOPC Builder システム・モジュール 関連の Nios® II ソフトウェア・プロジェクト(存在する場合) ■ 関連の Nios II ソフトウェア・ライブラリ・プロジェクト(存在する 場合) ■ ■ 以下のいずれかの理由により、SOPC Builder システムのアーカイブが必 要になる場合があります。 SOPC Builder デザインのソースを管理する バックアップを作成する ■ デザインをバンドルして別の場所に転送する ■ ■ この情報を使用するには、使用するソース管理ツールまたはアーカイブ・ ツールを決定し、その使用方法を知っておく必要があります。この章で は、段階的な説明はしていません。以下の情報を記述しています。 アーカイブされた SOPC Builder デザインに含める必要があるファイ ルの検出および識別方法 ■ デザインを生成し、ソフトウェア・プロジェクトをコンパイルする ために、書き込み許可を必要とするファイル ■ 対象 Altera Corporation 2006 年 5 月 この章では、SOPC Builder システム・モジュール(Nios II ソフトウェ ア・アプリケーションがある場合はそれを含む)に関する情報を提供し ます。SOPC Builder システムに Nios II プロセッサが含まれていない場 合は、Nios II ソフトウェア・アプリケーションに関する情報は無視でき ます。 6–1 Quartus II ハンドブック Volume 4 この章では、以下の 2 つの理由から SOPC Builder コンポーネントのアー カイブについては説明していません。 SOPC Builder コンポーネントは、必要に応じて元の Quartus® II およ び Nios II をインストールすることにより復元できます。 ■ SOPC Builderシステムが、 旧バージョンのQuartus IIソフトウェアお よび Nios II エンベデッド開発スイート(EDS)で開発されていた場 合、それを復元して現行バージョンで使用するときには、通常は現 在インストールされているコンポーネントを使用します。 ■ SOPC Builder システムが旧バージョンの Quartus II ソフトウェアおよび Nios II 開発ソフトウェアで開発されていて、それを復元して現行バー ジョンで使用する場合、再生成されたシステムは元のシステムと機能的 に同等です。ただし、Quartus II のタイミング、コンポーネントの実装、 または HAL の実装など、詳細は異なる可能性があります。バージョン 変更について詳しくは、 「Quartus II ソフトウェアおよび Nios II EDS」の リリース・ノートを参照してください。 元のデザインを正確に再生成できるようにするには、元々デザインを開 発するのに使用されていたツールや IP のバージョンを記録し続けてく ださい。元のインストレーション・ファイルやメディアを安全な場所に 保管しておいてください。 この章で扱うアーカイブ・プロセスは、Quartus II プロジェクトのアー カイブとは異なります。Quartus II プロジェクト・アーカイブには、完 全な Quartus II プロジェクトが含まれています。これには、SOPC Builder モジュールは含まれていますが、Nios II ソフトウェアは含まれていませ ん。Quartus II は、SOPC Builder で生成された HDL ファイルを含むす べての HDL ファイル(これらのファイルは厳密には必要ありません)を アーカイブに追加します。 この章では、SOPC Builder システムのアーカイブのみ説明しており、生 成された HDL ファイルについては触れていません。また、アーカイブ を再生成して Nios II ソフトウェア(ある場合)を再構築するのに必要 なすべてのファイルを記載しています。 Quartus II プロジェクトについて詳しくは、 「Quartus II ハンドブック Volume 2」を参照してください。 6–2 Preliminary Altera Corporation 2006 年 5 月 必要なファイル 必要なファイル この項では、SOPC Builder システムに必要なファイルと関連の Nios II ソフトウェア・プロジェクト(存在する場合)について説明します。こ れは完全にシステムを再コンパイルするのに必要な、最小ファイル・セッ ト(FPGA コンフィギュレーション・イメージ (.sof) と実行可能ソフト ウェア (.elf) の両方)です。 Nios II ソフトウェア・プロジェクトが存在する場合は、ベースとする SOPC Builder システムと一緒にアーカイブします。Nios II ソフトウェ ア・プロジェクトを関連の SOPC Builder システムなしで再構築するこ とはできません。 SOPC Builder デザイン・ファイル 表 6–1 にリストしたファイルは、Quartus II プロジェクト・ディレクト リに置かれています。 表 6–1. SOPC Builder システムに必要なファイル ファイル名 書き込み許可の必要性 (1) <sopc_builder_system>.ptf Yes e.g. top_level_schematic.bdf, customlogic.v No Quartus II プロジェクト・ファイル <project_name>.qpf No Quartus II 設定ファイル <project_name>.qsf No ファイルの説明 SOPC Builder システムの説明 生成されないすべての HDL ソース・ ファイル (2) 表 6–1 の注: (1) 書き込み許可について詳しくは、6–5 ページの「ファイル書き込み許可」を参照してください。 (2) SOPC Builder で生成されていないすべての HDL ソース・ファイルが含まれます。これには、ユーザが作 成したかどこかからコピーした HDL ソース・ファイルが含まれます。SOPC Builder で生成されたファイ ルを識別するには、ファイルを開いて、以下のアルテラ・ヘッダーを見つけてください。 Legal Notice: (C)2006 Altera Corporation. All rights reserved. Altera Corporation 2006 年 5 月 6–3 Preliminary Quartus II ハンドブック Volume 4 Nios II アプリケーション・ソフトウェア・プロジェクト・ ファイル 表 6–2 にリストしたファイルは、Nios II ソフトウェア・プロジェクト・ ディレクトリに置かれています。 Nios II ソフトウェア・プロジェクトについて詳しくは、 「Nios II ソフト ウェア開発ハンドブック」を参照してください。 表 6–2. Nios II アプリケーション・ソフトウェア・プロジェクトに必要なファイル ファイルの説明 すべてのソース・ファイル Eclipse プロジェクト・ファイル C/C++ 開発ツールキット・プロジェクト・ ファイル C/C++ 開発ツールキット・オプション・ ファイル ソフトウェア・コンフィギュレーション・ ファイル ファイル名 書き込み許可の必要性 (1) e.g. app.c, header.h, assembly.s, lookuptable.dat No .project No .cdtproject Yes .cdtbuild No application.stf No 表 6–1 の注: (1) 書き込み許可について詳しくは、6–5 ページの「ファイル書き込み許可」を参照してください。 Nios II システム・ライブラリ・プロジェクト 表 6–3 にリストされているファイルは、Nios II システム・ライブラリ・ プロジェクト・ディレクトリに置かれています。 Nios II システム・ライブラリについて詳しくは、 「Nios II ソフトウェア 開発ハンドブック」を参照してください。 表 6–3. Nios II システム・ライブラリ・プロジェクトに必要なファイル ファイルの説明 Eclipse プロジェクト・ファイル C/C++ 開発ツールキット・プロジェクト・ ファイル C/C++ 開発ツールキット・オプション・ ファイル 6–4 Preliminary ファイル名 (1 /2 ) 書き込み許可の必要性 (1) .project Yes .cdtproject Yes .cdtbuild No Altera Corporation 2006 年 5 月 ファイル書き込み許可 表 6–3. Nios II システム・ライブラリ・プロジェクトに必要なファイル (2 /2 ) ファイルの説明 ファイル名 書き込み許可の必要性 (1) システム・ソフトウェア・コンフィギュレー ション・ファイル system.stf Yes 表 6–3 の注: (1) 書き込み許可について詳しくは、6–5 ページの「ファイル書き込み許可」を参照してください。 ファイル 書き込み許可 特定のファイルに対して書き込み許可が必要です。これらのツールは、 生成プロセスおよびコンパイル・プロセスの一環として特定のファイル に書き込みを行います。該当するファイルが書き込み可能でない場合、 ツールチェインは実行に失敗します。 多くのソース管理ツールは、デフォルトによりローカル・ファイルを読 み出し専用としてマークします。このケースでは、この処理を無効にす る必要があります。ただし、SOPC Builder デザインまたは Nios II ソフ トウェア・プロジェクトを変更しない場合は、ファイルをソース管理対 象外としてチェックする必要はありません。 Altera Corporation 2006 年 5 月 6–5 Preliminary Quartus II ハンドブック Volume 4 6–6 Preliminary Altera Corporation 2006 年 5 月