SM8578BV リアルタイムクロック ■概要 SM8578BV は、32.768kHz の水晶発振を基準とするシリアルインターフェース方式のリアルタイムクロック IC です。秒から年までの自動閏年補正 Clock & Calendar 回路、アラームおよびタイマー割り込み機能、時刻更 新中等の検出機能を備えています。超小型の 8 ピン VSOP パッケージを採用していますので、携帯型の電子機 器に最適です。 ■端子配列 ■特長 • 1.6 ∼ 5.5V の幅広い動作電源電圧範囲 (Top view) • 低消費電流:0.5µA typ. (VDD = 3.0V, CE = Low) • 3 線シリアルインターフェース • 日、曜、時、分のアラーム割り込み機能 • 1/4096 秒∼ 255分まで設定可能なタイマー割り込 INTN み機能 • 時刻更新中の検出機能 8 1 VDD DATA XTN • 発振異常検出機能 XT • 2099 年までの自動閏年補正機能 (西暦、平成年号 ) VSS CLK CE 5 4 • 発振容量 C D 内蔵 • モリゲート CMOS プロセス採用 • 超小型パッケージ:8 ピン VSOP 0 to 10 ° 0.5 ± 0.2 8-pin VSOP 6.4 ± 0.3 SM8578BV (Unit : mm) 4.4 ± 0.2 Package + 0.1 0.05 0.15 − 0.575TYP 3.1 ± 0.3 1.15 ± 0.05 Device ■外形寸法図 0.65 0.10 0.1 ± 0.05 ■オーダーインフォメーション 0.22 ± 0.1 0.12 M ※モリゲート はセイコー NPC ( 株 ) の登録商標です。 SEIKO NPC CORPORATION —1 SM8578BV ■ブロック図 VDD VSS Control Line CD XTN OSC Divider XT Clock and Calendar Register Divider and Timer Counter OSC Detect Control Register Interrupt and FOUT Controller INTN Alarm Register Shift Register Internal Bus CLK Input Controller DATA Control Circuit CE ■端子説明 端子番号 端子名 I/O 機能 1 INTN O 内部のモードを設定することでタイマー割り込み / アラーム割り込み出力、 または周波数設定レジスタで設定した周波数を出力します。 (N-ch オープンドレイン出力 ) 2 XTN O 発振出力端子です。発振容量 CD を内蔵しています。 3 XT I 発振入力端子です。 4 VSS − 負電源端子です。電源のマイナス側に接続します。 5 CE I チップイネーブル入力端子でプルダウン抵抗を内蔵しています。 "H" レベルで内部レジスタへのアクセスが可能です。 6 CLK I シリアルデータ転送のクロック入力端子です。 ライトモード時は、CLK 信号の立ち上がりエッジで DATA 端子からデータを 取り込みます。 リードモード時は、立ち上がりエッジで DATA 端子からデータを出力します。 7 DATA I/O シリアルデータ転送のデータ入出力端子です。 CE 入力の立ち上がり後、最初の 4 ビットのライトデータにより、ライトモード またはリードモードになります。 8 VDD − 正電源端子です。電源のプラス側に接続します。 注 )VDD − VSS 間に 0.1µF 以上のパスコンを必ず接続してください。 SEIKO NPC CORPORATION —2 SM8578BV ■絶対最大定格 VSS = 0V 項目 記号 電源電圧 V DD 入力電圧 VIN 条件 入力端子 定格 単位 − 0.3 ∼ + 7.0 V VSS − 0.3 ∼ V DD + 0.3 V 出力電圧 (1) V OUT1 INTN V SS − 0.3 ∼ + 8.0 V 出力電圧 (2) V OUT2 DATA VSS − 0.3 ∼ V DD + 0.3 V 消費電力 PD 150 mW 保存温度 T STG − 55 ∼ + 125 °C 規格 単位 ■推奨動作条件 VSS = 0V 項目 記号 条件 電源電圧 V DD 1.6 ∼ 5.5 V 動作温度 T opr − 40 ∼ + 85 °C ■電気的特性 ● DC 特性 特記なき場合 VSS = 0V, VDD = 1.6 ∼ 5.5V, C G = 10pF, Ta = − 40 ∼ + 85°C 規格 項目 記号 条件 MIN TYP MAX 単位 消費電流 (1) IDD1 V DD = 5V CE = V SS 1.0 2.0 µA 消費電流 (2) IDD2 V DD = 3V DATA, INTN = VDD 0.5 1.0 µA 0.8V DD VDD V 0 0.2V DD V − 0.5 0.5 µA VIH 入力電圧 入力リーク電流 VIL ILEK CE, CLK, DATA 端子 V IN = VDD or V SS CE, CLK 端子 入力抵抗 (1) RDWN1 V DD = 5V V = V IN DD 75 150 300 kΩ 入力抵抗 (2) RDWN2 V DD = 3V CE 端子 150 300 600 kΩ V DD = 5V I = −1mA OH DATA 端子 V DD = 3V 4.5 5.0 V 2.0 3.0 V V DD = 5V I = 1mA OL V DD = 3V DATA 端子 VSS + 0.5 V VSS + 0.8 V V DD = 5V I = 1mA OL V DD = 3V INTN 端子 V SS + 0.25 V VSS + 0.4 V 0.5 µΑ V OH1 出力電圧 (1) V OH2 VOL1 VOL2 VOL3 出力電圧 (2) 出力リーク電流 VOL4 IOZ V OUT = VDD or V SS DATA, INTN 端子 − 0.5 SEIKO NPC CORPORATION —3 SM8578BV ●発振特性 特記なき場合 Ta = 25°C, CG = 10pF, X'tal = NPC 標準水晶 (CI = 30kΩ, C L = 6pF) 項目 記号 規格 条件 MIN 発振開始時間 T STA 発振停止電圧 VSTO TYP V DD = 1.6V 単位 MAX 5.0 s 1.5 V 周波数電圧特性 f/V V DD = 1.6 ∼ 5.5V −2 2 ppm/V 周波数精度 εIC V DD = 5.0V − 10 10 ppm 出力容量 CD V DD = 5.0V 15 pF ● AC 特性 特記なき場合 VSS = 0V, Ta = − 40 ∼ + 85°C 項目 記号 条件 V DD = 5.0V ± 10% MIN TYP MAX V DD = 3.0V ± 10% MIN TYP 単位 MAX CLK クロック周期 t CLK 600 1200 ns CLK "H" パルス幅 t WH 300 600 ns CLK "L" パルス幅 tWL 300 600 ns CE セットアップ時間 tCS 150 300 ns CE ホールド時間 t CH 200 400 ns CE リカバリー時間 tCR 300 600 ns CLK ホールド時間 tCKH 50 100 ns 書き込みデータ セットアップ時間 tDS 50 100 ns 書き込みデータ ホールド時間 t DH 50 100 ns 読み出しデータ 遅延時間 t RD 出力ディセーブル 遅延時間 tRZ 入力立ち上がり 立ち下がり時間 tRF 発振異常検出時間 TOSC CL = 50pF CL = 50pF RL = 10kΩ 10 200 400 ns 100 200 ns 20 40 ns 10 ms SEIKO NPC CORPORATION —4 SM8578BV ●タイミングチャート tCLK tWL tCS tCH tCKH tWH 50% CLK tCR CE 50% ○データライト 50% CLK t DH DATA 50% t DS CE 50% t CS ○データリード t RF t RF 90% CLK 50% 10% t RD 90% DATA 50% 10% Hi−Z t RZ CE 50% SEIKO NPC CORPORATION —5 SM8578BV ■機能説明 ●レジスタテーブル Address 機能 bit7 bit6 bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 リード ライト 0 秒 FOS 40 20 10 8 4 2 1 可 可 1 分 fr 40 20 10 8 4 2 1 可 bit7 のみ不可 2 時 fr * 20 10 8 4 2 1 可 bit7 のみ不可 3 曜 fr 6 5 4 3 2 1 0 可 bit7 のみ不可 4 日 fr * 20 10 8 4 2 1 可 bit7 のみ不可 5 月 fr * * 10 8 4 2 1 可 bit7 のみ不可 6 年 80 40 20 10 8 4 2 1 可 可 7 分アラーム AE 40 20 10 8 4 2 1 可 可 8 時アラーム AE * 20 10 8 4 2 1 可 可 9 曜アラーム AE 6 5 4 3 2 1 0 可 可 A 日アラーム AE * 20 10 8 4 2 1 可 可 B 周波数設定 FE * FD4 FD3 * FD2 FD1 FD0 可 可 C 定周期設定 TE * TD1 TD0 * * * * 可 可 D 定周期 カウンタ 128 64 32 16 8 4 2 1 可 可 E コント ロール 1 * * * TI/TP AF TF AIE TIE 可 ( 可 )*1 F コント ロール 2 * TEST * RESET HOLD * * * 可 可 *1.AF, TF ビットは、"0" のみライト可能 注 1) 電源投入時、全てのレジスタの値は不定ですので初期にデータをセットする必要があります。 注 2) Reg−D をリードすると、前にライトしたプリセットデータ値がリードできます。 SEIKO NPC CORPORATION —6 SM8578BV ●計時・カレンダーレジスタ (Reg−0 ∼ Reg−6) レジスタテーブル • データは BCD 形式で、例えば秒レジスタが "0101 1001" ならば 59 秒を意味します。また、 内の * 印は、書き込み読み出し可能で RAM として使用できます。 • 時刻計時は 24 時間制です。 • 年レジスタと閏年に関して 年レジスタは、99 年の次は 00 年になります。閏年は、2099 年まで自動識別します。 • 曜日に関して 曜レジスタは 0 ∼ 6 の 7 ビットがあり、下表のように割り当ててあります。 複数のビットに "1" をセットすることは行なわないでください。 bit6 bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 曜日 0 0 0 0 0 0 1 日 0 0 0 0 0 1 0 月 0 0 0 0 1 0 0 火 0 0 0 1 0 0 0 水 0 0 1 0 0 0 0 木 0 1 0 0 0 0 0 金 1 0 0 0 0 0 0 土 • FOS ( 発振異常検出ビット ) 本フラグは発振異常を記録しているビットで、使用中の電源電圧低下等による水晶発振異常を検出するた めのフラグビットで す。"1" で発振異常があったことを示し、"0" を書き込むまで保持 し続けます。他の ビットの機能によって影響を受けません。 • fr (READ Flag) CE 入力が "H" 中に 1 秒桁上げが発生した場合 "1" になるビットで、本フラグは CE 入力を "L" にすること により "0" になります。これにより計時レジスタの読み出し中 (CE 入力 = "H" 中 ) に 1 秒桁への桁上げが 起きたか否かの判断が可能です。fr が "1" であった場合、再度全計時レジスタを読む必要があります。 なお、秒、年レジスタは、fr フラグの代わりに秒桁のビット 6, 5、年桁のビット 7, 6 のデータに "1" が OR された値になります ( 例 ( 年桁 ):0010 1001 → 1110 1001)。CE 入力を "L" にすることで解除され元のデー タに戻ります ( 例 ( 年桁 ):1110 1001 → 0010 1001)。 SEIKO NPC CORPORATION —7 SM8578BV ●アラームレジスタ (Reg−7 ∼ Reg−A) • アラーム割り込みの時刻を設定するレジスタで、時刻が一致すると INTN 端子が Low レベルになります。 ( 但し、AIE ビットを "1" にセット時 ) • アラームは曜、日、時、分について設定が可能です。 それぞれのアラームレジスタの bit7 に AE ビット ( アラームイネーブル ) が付いていますので、このビット を利用すると毎時アラーム、毎日アラームが簡単に設定できます。 • 曜日は任意に複数のアラーム設定が可能です。 曜日のみのアラーム設定では正しくアラーム出力されない場合があります。 • AE ビットは "0" の時、該当レジスタと時計レジスタの比較を行ない、"1" の時は don't care でデータ不問で常 に一致とみなします。 • なお、Reg−EのAIE ビットが"0"の時はINTN 端子からの出力は禁止されます。アラーム割り込みを行なうた めには、TIE, FE ビットを "0" にし AIE ビットを "1" に設定する必要があります。 • 曜アラームの bit と曜日の関係 bit bit6 bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 曜日 土 金 木 水 火 月 日 ●タイマーレジスタ (Reg−C ∼ Reg−E) • タイマー割り込みに使用する 8 ビットのプリセッタブルダウンカウンタを制御するレジスタです。 このカウンタのソースクロックは Reg−C で指定し、Reg − D でこのカウンタの分周値を指定します。 • ソースクロックの周期でタイマーカウントレジスタがカウントダウンしデータがゼロになると、INTN端子 が Low レベルになります。( 但し、TIE ビットを "1" にセット時 ) TI/TP ビットが "1" の時は、定周期カウンタレジスタのデータを再ロードし、再びカウントダウンします。 インターバルタイマー ( 繰り返しモード ) としても使用できます。 • Reg−E の TIE ビットが "0" の時は、INTN 端子からの出力は禁止されます。 期待通りのタイマー動作を行なうためには TI/TP, FE, AIE ビットおよび、TIE ビットの設定が必要です。 ( 但し FE, AIE ビットは、"0" に設定のこと ) • Reg−D レジスタへのデータライト時点で、プリセッタブルダウンカウンタは更新されます。 Reg−D レジスタへライトしたデータは、再ライトするまでデータを保持していますので、割り込みモード を使用しない時 ( TIE = 0 時 ) は、前記 ( レジスタテーブル ) の * 印と同様に RAM としての使用が可能です。 • TE ビットが "0" の時、カウンタは定周期カウンタの内容をロードしカウントを停止しています。 TE ビットが "1" になるとカウントを開始します。 • なお、TEビットが"1"の状態の時に、定周期カウンタ (Reg−D)にゼロのデータをセットしても INTN端子から の定周期割り込みは発生しません。 TD1 TD0 ソースクロック 0 0 4096Hz 0 1 64Hz 1 0 1Hz 1 1 1/60Hz SEIKO NPC CORPORATION —8 SM8578BV ●周波数設定レジスタ (Reg−B) • 本レジスタは任意の周波数を INTN 端子に出力させるためのレジスタです。 FD4, FD3 ビットは、分周器のソースクロックを設定し FD2 ∼ FD0 ビットでこの分周器の分周比を設定し ます。( ソースクロック × 分周比の周波数が出力されます。) この周波数設定レジスタで設定した周波数を INTN 端子より出力させる場合は、FE ビットを "1" にする必 要があります。( 但し、AIE, TIE ビットは "0" に設定のこと ) • FE ビットを "0" にすると出力は禁止状態 (Hi−Z) になります。 FD4 FD3 ソースクロック 0 0 32768Hz 0 1 1024Hz 1 0 32Hz 1 1 1Hz FD2 FD1 FD0 分周比 0 0 0 1/1 0 0 1 1/2 0 1 0 1/3 0 1 1 1/6 1 0 0 1/5 1 0 1 1/10 1 1 0 1/15 1 1 1 1/30 ● コントロールレジスタ 1 (Reg−E) アラーム割り込み、タイマー割り込みを制御するレジスタです。 Address bit7 bit6 bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 E * * * TI/TP AF TF AIE TIE • TI/TP ビット:(Interrupt Signal Output Mode Select. Interrupt/Periodic) タイマー割り込み信号の出力モードを設定します。( 但し、FE, AIE ビットは、"0" に設定 ) TI/TP 0 1 機能 < レベル割り込みモード > タイマー割り込みが発生すると直ちに、INTN 端子 は、"L" になります。 TF ビットに "0" を書き込むまで INTN 端子は、"L" を保持します。( 但し TIE = 1) < 繰り返し割り込みモード ( インターバル )> タイマー 割り込みが発 生すると直ち に INTN 端子 は、"L" に ( 但し TIE = 1)、TF ビットは "1" となり、 その後 INTN 端子は Hi−Z に TF ビットは、"0" を書 き込むまで "1" を保持します。 • AF, TF ビット:(Alarm Flag, Timer Flag) AF ビットはアラームが発生すると "1" になり、TF ビットはタイマーがゼロ時に "1" になります。 両ビット共に "0" を書き込むまでデータを保持します。 両ビット共 "1" をライトすることはできません。 • AIE, TIE ビット:(Alarm, Timer Interrupt Enable) アラーム、タイマーの割り込みイベントの発生時に INTN 端子を駆動させるかを決定します。 AIE はアラームに、TIE はタイマーに対応しています。 "1" に設定することでイネーブル状態になります。( 両ビットを "1" に設定すると両出力が出力されてしま いますので、両ビットを "1" に設定しないで下さい ) SEIKO NPC CORPORATION —9 SM8578BV ●コントロールレジスタ 2 (Reg−F) 計時用の分周器を制御するレジスタです。 Address bit7 bit6 bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0 F * TEST * RESET HOLD * * * • TEST ビット:弊社のテスト用のビットです。 電源投入時および F レジスタへの書き込みの際は、必ず "0" に設定して下さい。 • RESET ビット 本ビットを "1" にすると 2kHz ∼ 1Hz の分周カウンタがリセットされ計時が停止します。 "1" を書き込んだ後、再度 "0" を書き込むか、CE を "L" にすると解除されます。 他ビットの状態による影響を受けません。 • HOLD ビット 本ビットを "1" にすると秒桁への桁上げが禁止されます。 但し、本ビットが "1" の時に秒桁へ桁上げ発生した場合、本ビットを 1 秒以内に "0" にすると自動補正機 能によりこの 1 秒は自動補正されます。 HOLD ビットは 1 秒以内での使用を推奨いたします。 • 機能動作表 RESET, HOLD ビットと各動作は、以下のようになります。 ビット 機能 RESET HOLD 計時 タイマー割り込み 出力 アラーム割り込み 出力 任意周波数出力 0 0 動作 動作 動作 動作 0 1 *1 *2 停止 動作 1 0 停止 *3 停止 *4 1 1 停止 *3 停止 *4 *1. *2. *3. *4. 1 秒以内であれば自動補正機能により計時は自動補正されます。 ソースクロック 1/60Hz (1min) 以外のソースクロック選択時のみ動作します。 ソースクロック 4096Hz 選択時のみ動作します。 ソースクロック 32768Hz 選択時のみ動作します。 SEIKO NPC CORPORATION —10 SM8578BV ■各種割り込み動作 ●アラーム割り込み • アラームが一致時に AIE = 1の場合は、INTN 端子は "L" 出力となり、AIE = 0 の場合は、INTN 端子は Hi−Z 状 態になります。 • アラーム割り込みは、10 秒桁から分桁へのキャリー発生時に出力されます。 "1" AIE bit "0" No output while AIE is "0" Hi−Z INTN output LOW−level "1" AF bit "0" Data 0 written to AF Alarm interrupt timing ●タイマー割り込み • TI/TP ビットをセットすることで、レベル割り込み、繰り返し割り込みモードを選択できます。 但し、AIE, FE ビットは、"0" を設定して下さい。 (1) レベル割り込みモード (TI/TP = "0") • 割り込み発生時にTIE = 1ならば INTN 端子は"L" 出力となり、TIE = 0の場合は、INTN 端子は、Hi−Z状態 になります。 "1" TIE bit No output while TIE is "0" "0" Hi−Z INTN output LOW−level "1" TF bit "0" Timer interrupt timing Data 0 written to TF SEIKO NPC CORPORATION —11 SM8578BV (2) 繰り返しモード時 (TI/TP = "1") • 割り込み発生時に TIE = 1 ならば INTN 端子は、"L" を出力します。 TFビットのみ"1"となり、 これを保持します。 • 割り込み発生時にTIE = 0ならばINTN端子はHi−Zのままで、 "1" TIE bit "0" tRTN Hi−Z INTN output LOW−level Auto-return "1" TF bit "0" Data 0 written to TF Timer interrupt timing * 自動復帰:自動復帰時間 (tRTN) は、Reg−C で指定したソースクロックで決まります。 ソースクロック 自動復帰時間 (t RTN) 4096Hz 0.122ms 64Hz 7.81ms 1Hz 0.5s 1/60Hz 0.122ms SEIKO NPC CORPORATION —12 SM8578BV ■使用方法 ●データのリード・ライト • 書き込み読み出し共に、CE 入力の立ち上がり後、4 ビットのモード設定、続いて 4 ビットのアドレス指定を 行ない、その後は 8 ビット単位でのデータ R/W を行ないます。 • データライト時は 8 ビット単位のデータを入力する必要があります。 8 ビット単位のデータ入力が未完で CE 入力を立ち下げた場合、CE 入力が立ち下がった時点の 8 ビット データは正常な書き込みができません。 • 書き込み読み出し共に、LSB− ファーストです。 [書き込み] 1) CE 入力立ち上がり後の最初の 4 ビットをライトモードを示す "3" とし、次の 4 ビットに書き込みたい アドレスを設定します。 2) 続く 8 ビット書き込みデータは、先に設定したアドレスに対して実行され、次の 8 ビットデータは自動 アドレスインクリメントされたアドレスに対して順次データが書き込まれていきます。 3) アドレスの自動インクリメントは循環でアドレス "F" の次はアドレス "0" となります。 CE CLK DATA D0 D1 D2 D3 D0 D1 D2 D3 D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7 D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7 Write mode select code (3H) Adress select (N) Data write (adress N) Data write (adress N+1) [読み出し] 1) CE 入力立ち上がり後の最初の 4 ビットをリードモードを示す "C" とし、次の 4 ビットに読み出したい アドレスをセットします。 2) 続く 8 ビット読み出しは先に設定したアドレスのデータを、次の 8 ビットは自動アドレスインクリメン トされたアドレスのデータを順次読み出すことができます。 3) アドレスの自動インクリメントは循環でアドレス "F" の次はアドレス "0" となります。 CE CLK DATA D0 D1 D2 D3 D0 D1 D2 D3 Read mode select code (CH) Adress select (N) D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7 D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7 Data read (adress N) Data read (adress N+1) From the point DATA is in output mode. 注 ) モード設定コード部に "C" もしくは "3" 以外を設定した場合、その後のデータは無視され、DATA 端子は入力状 態を保ちます。 SEIKO NPC CORPORATION —13 SM8578BV ●アラーム割り込み 日、曜、時、分について設定できます。曜日は一度に複数の曜日が設定可能です。 アラーム設定中の不用意なハードウェア割り込みを避けるために、最初に AF ビット AIE ビットを共に "0" にすることを推奨します。その後アラームデータを設定し、確実な初期化のために一旦 AF フラグをゼロク リアして下さい。その後、AIE ビットを "1" にしてください。ハードウェア割り込みを一切使用したくない 場合は AIE ビットは "0" にして、AF ビットを必要に応じてソフトウェアモニタしてください。 ○使用例 1) 明日の午後 6 時にアラームを出す • AIE ビットに "0"、AF ビットに "0" をライト • 日アラームの AE ビットに "1" をライト • 曜アラームレジスタにレジスタ 3 の現在の曜日を取得し 1 ビット左シフトしたデータをライト (fr ビットに注意、かつビット 6 が "1"( 土曜 ) の場合は "01h"( 日曜 ) をライトする ) • 時アラームレジスタに "18h" をライト • 分アラームレジスタに "00h" をライト • AF ビットをゼロクリア • AIE ビットに "1" をライト ○使用例 2) 日曜と土曜日以外の毎朝 6 時にアラームを出す • AIE ビットに "0"、AF ビットに "0" をライト • 日アラームの AE ビットに "1" をライト • 曜アラームレジスタに "3Eh" をライト • 時アラームレジスタに "06h" をライト • 分アラームレジスタに "00h" をライト • AF ビットをゼロクリア • AIE ビットに "1" をライト ● INTN 出力 • INTN 出力は、内部のモードを設定することでタイマー割り込み出力、アラーム割り込み出力、および任意 周波数出力のいずれかの出力モードを選択できます。 • 任意の出力モードを使用する場合、TIE, AIE, FE ビットは以下のように設定する必要があります。 複数のビットを "1" に設定することは禁止です。 ビット設定 モード TIE AIE FE タイマー割り込み出力 1 0 0 アラーム割り込み出力 0 1 0 任意周波数出力 0 0 1 出力禁止 0 0 0 SEIKO NPC CORPORATION —14 SM8578BV ●発振周波数モニタ CE 端子に 1/2VDD を加えることで、INTN 端子より 1Hz が出力されます。 この出力をモニタし、外付けコンデンサ (CG) を調整することで発振周波数を合わせることができます。 XTN R3 XT CG INTN VDD INTN output (1Hz) R1 SW C1 CE R2 VSS R1 = R2 (10kΩ 程度 ) R3 ≈ 10kΩ C1 ≈ 0.1µF ■応用回路例 VCC SM8578BV VDD XT VCC INTN CE CLK XTN VSS Micro controller DATA GND SEIKO NPC CORPORATION —15 SM8578BV ※このカタログに記載されている製品のご使用に際しては、次の点にご注意くださいますようお願い申し上げます。 1. このカタログに記載されている製品は、 その故障または誤作動が直接人命に関わる製品に使用されることを意図しておりません。 このような使用をご検討の場合には、 必ず事前に当社営業部までご相談ください。 なお、 事前の ご相談なく使用され、そのことに よって発生した損害 等については、当社では一切責 任を負いかねますの でご了承 ください。 2. このカタログに記載されている内容は、 特性、信頼性等の改善のため予告なしに変更されることがありますので予めご了承ください。 3. このカタログに記載されている内容は、第三者の知的財産権その他の権利を侵害していないことを保証するものではありません。 したがって、 その使用に起因する第三者の権利に対する侵害について当社は責任を負いかねますのでご了承ください。 4. このカタログに記載されている回路等の定数は一例を示すものであり、 量産に際しての設計を保証するものではありません。 5. このカタログに記載 されている製品の全 部または一部が、外国為替及び外国 貿易法その他の関係 法令に定める物資に 該当する 場合は、 それ らの法令に基づく輸 出の承認、 許 可が必要になります ので、 お客様 の方でその申請手 続きをお取りくださ るようお 願いいたします。 セ イ コ ー N P C 株 式 会 社 本社・東京営業所 〒 1040032 東京都中央区八丁堀 199 TEL 0355416501 FAX 0355416510 那須塩原事業所 〒 3292811 栃木県那須塩原市下田野 5311 TEL 0287353111( 代 ) FAX 0287353120 関 西 営 業 所 〒 5500004 大阪市西区靭本町 232 大鰹・住友生命なにわ筋本町ビル 8F TEL 0664446631( 代 ) FAX 0664446680 http://www.npc.co.jp/ Email: [email protected] 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