PDF

SM8578BV
リアルタイムクロック
■概要
SM8578BV は、32.768kHz の水晶発振を基準とするシリアルインターフェース方式のリアルタイムクロック
IC です。秒から年までの自動閏年補正 Clock & Calendar 回路、アラームおよびタイマー割り込み機能、時刻更
新中等の検出機能を備えています。超小型の 8 ピン VSOP パッケージを採用していますので、携帯型の電子機
器に最適です。
■端子配列
■特長
• 1.6 ∼ 5.5V の幅広い動作電源電圧範囲
(Top view)
• 低消費電流:0.5µA typ. (VDD = 3.0V, CE = Low)
• 3 線シリアルインターフェース
• 日、曜、時、分のアラーム割り込み機能
• 1/4096 秒∼ 255分まで設定可能なタイマー割り込
INTN
み機能
• 時刻更新中の検出機能
8
1
VDD
DATA
XTN
• 発振異常検出機能
XT
• 2099 年までの自動閏年補正機能 (西暦、平成年号 )
VSS
CLK
CE
5
4
• 発振容量 C D 内蔵
• モリゲート  CMOS プロセス採用
• 超小型パッケージ:8 ピン VSOP
0 to 10 °
0.5 ± 0.2
8-pin VSOP
6.4 ± 0.3
SM8578BV
(Unit : mm)
4.4 ± 0.2
Package
+ 0.1
0.05
0.15 −
0.575TYP
3.1 ± 0.3
1.15 ± 0.05
Device
■外形寸法図
0.65
0.10
0.1 ± 0.05
■オーダーインフォメーション
0.22 ± 0.1
0.12 M
※モリゲート  はセイコー NPC ( 株 ) の登録商標です。
SEIKO NPC CORPORATION —1
SM8578BV
■ブロック図
VDD
VSS
Control Line
CD
XTN
OSC
Divider
XT
Clock and Calendar
Register
Divider and
Timer Counter
OSC
Detect
Control Register
Interrupt and FOUT
Controller
INTN
Alarm Register
Shift Register
Internal Bus
CLK
Input
Controller
DATA
Control Circuit
CE
■端子説明
端子番号
端子名
I/O
機能
1
INTN
O
内部のモードを設定することでタイマー割り込み / アラーム割り込み出力、
または周波数設定レジスタで設定した周波数を出力します。
(N-ch オープンドレイン出力 )
2
XTN
O
発振出力端子です。発振容量 CD を内蔵しています。
3
XT
I
発振入力端子です。
4
VSS
−
負電源端子です。電源のマイナス側に接続します。
5
CE
I
チップイネーブル入力端子でプルダウン抵抗を内蔵しています。
"H" レベルで内部レジスタへのアクセスが可能です。
6
CLK
I
シリアルデータ転送のクロック入力端子です。
ライトモード時は、CLK 信号の立ち上がりエッジで DATA 端子からデータを
取り込みます。
リードモード時は、立ち上がりエッジで DATA 端子からデータを出力します。
7
DATA
I/O
シリアルデータ転送のデータ入出力端子です。
CE 入力の立ち上がり後、最初の 4 ビットのライトデータにより、ライトモード
またはリードモードになります。
8
VDD
−
正電源端子です。電源のプラス側に接続します。
注 )VDD − VSS 間に 0.1µF 以上のパスコンを必ず接続してください。
SEIKO NPC CORPORATION —2
SM8578BV
■絶対最大定格
VSS = 0V
項目
記号
電源電圧
V DD
入力電圧
VIN
条件
入力端子
定格
単位
− 0.3 ∼ + 7.0
V
VSS − 0.3 ∼ V DD + 0.3
V
出力電圧 (1)
V OUT1
INTN
V SS − 0.3 ∼ + 8.0
V
出力電圧 (2)
V OUT2
DATA
VSS − 0.3 ∼ V DD + 0.3
V
消費電力
PD
150
mW
保存温度
T STG
− 55 ∼ + 125
°C
規格
単位
■推奨動作条件
VSS = 0V
項目
記号
条件
電源電圧
V DD
1.6 ∼ 5.5
V
動作温度
T opr
− 40 ∼ + 85
°C
■電気的特性
● DC 特性
特記なき場合 VSS = 0V, VDD = 1.6 ∼ 5.5V, C G = 10pF, Ta = − 40 ∼ + 85°C
規格
項目
記号
条件
MIN
TYP
MAX
単位
消費電流 (1)
IDD1
V DD = 5V CE = V
SS
1.0
2.0
µA
消費電流 (2)
IDD2
V DD = 3V DATA, INTN = VDD
0.5
1.0
µA
0.8V DD
VDD
V
0
0.2V DD
V
− 0.5
0.5
µA
VIH
入力電圧
入力リーク電流
VIL
ILEK
CE, CLK, DATA 端子
V IN = VDD or V SS
CE, CLK 端子
入力抵抗 (1)
RDWN1
V DD = 5V V = V
IN
DD
75
150
300
kΩ
入力抵抗 (2)
RDWN2
V DD = 3V CE 端子
150
300
600
kΩ
V DD = 5V I = −1mA
OH
DATA
端子
V DD = 3V
4.5
5.0
V
2.0
3.0
V
V DD = 5V I = 1mA
OL
V DD = 3V DATA 端子
VSS + 0.5
V
VSS + 0.8
V
V DD = 5V I = 1mA
OL
V DD = 3V INTN 端子
V SS + 0.25
V
VSS + 0.4
V
0.5
µΑ
V OH1
出力電圧 (1)
V OH2
VOL1
VOL2
VOL3
出力電圧 (2)
出力リーク電流
VOL4
IOZ
V OUT = VDD or V SS
DATA, INTN 端子
− 0.5
SEIKO NPC CORPORATION —3
SM8578BV
●発振特性
特記なき場合 Ta = 25°C, CG = 10pF, X'tal = NPC 標準水晶 (CI = 30kΩ, C L = 6pF)
項目
記号
規格
条件
MIN
発振開始時間
T STA
発振停止電圧
VSTO
TYP
V DD = 1.6V
単位
MAX
5.0
s
1.5
V
周波数電圧特性
f/V
V DD = 1.6 ∼ 5.5V
−2
2
ppm/V
周波数精度
εIC
V DD = 5.0V
− 10
10
ppm
出力容量
CD
V DD = 5.0V
15
pF
● AC 特性
特記なき場合 VSS = 0V, Ta = − 40 ∼ + 85°C
項目
記号
条件
V DD = 5.0V ± 10%
MIN
TYP
MAX
V DD = 3.0V ± 10%
MIN
TYP
単位
MAX
CLK クロック周期
t CLK
600
1200
ns
CLK "H" パルス幅
t WH
300
600
ns
CLK "L" パルス幅
tWL
300
600
ns
CE セットアップ時間
tCS
150
300
ns
CE ホールド時間
t CH
200
400
ns
CE リカバリー時間
tCR
300
600
ns
CLK ホールド時間
tCKH
50
100
ns
書き込みデータ
セットアップ時間
tDS
50
100
ns
書き込みデータ
ホールド時間
t DH
50
100
ns
読み出しデータ
遅延時間
t RD
出力ディセーブル
遅延時間
tRZ
入力立ち上がり
立ち下がり時間
tRF
発振異常検出時間
TOSC
CL = 50pF
CL = 50pF
RL = 10kΩ
10
200
400
ns
100
200
ns
20
40
ns
10
ms
SEIKO NPC CORPORATION —4
SM8578BV
●タイミングチャート
tCLK
tWL
tCS
tCH tCKH
tWH
50%
CLK
tCR
CE
50%
○データライト
50%
CLK
t DH
DATA
50%
t DS
CE
50%
t CS
○データリード
t RF
t RF
90%
CLK
50%
10%
t RD
90%
DATA
50%
10%
Hi−Z
t RZ
CE
50%
SEIKO NPC CORPORATION —5
SM8578BV
■機能説明
●レジスタテーブル
Address
機能
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
リード
ライト
0
秒
FOS
40
20
10
8
4
2
1
可
可
1
分
fr
40
20
10
8
4
2
1
可
bit7 のみ不可
2
時
fr
*
20
10
8
4
2
1
可
bit7 のみ不可
3
曜
fr
6
5
4
3
2
1
0
可
bit7 のみ不可
4
日
fr
*
20
10
8
4
2
1
可
bit7 のみ不可
5
月
fr
*
*
10
8
4
2
1
可
bit7 のみ不可
6
年
80
40
20
10
8
4
2
1
可
可
7
分アラーム
AE
40
20
10
8
4
2
1
可
可
8
時アラーム
AE
*
20
10
8
4
2
1
可
可
9
曜アラーム
AE
6
5
4
3
2
1
0
可
可
A
日アラーム
AE
*
20
10
8
4
2
1
可
可
B
周波数設定
FE
*
FD4
FD3
*
FD2
FD1
FD0
可
可
C
定周期設定
TE
*
TD1
TD0
*
*
*
*
可
可
D
定周期
カウンタ
128
64
32
16
8
4
2
1
可
可
E
コント
ロール 1
*
*
*
TI/TP
AF
TF
AIE
TIE
可
( 可 )*1
F
コント
ロール 2
*
TEST
*
RESET
HOLD
*
*
*
可
可
*1.AF, TF ビットは、"0" のみライト可能
注 1) 電源投入時、全てのレジスタの値は不定ですので初期にデータをセットする必要があります。
注 2) Reg−D をリードすると、前にライトしたプリセットデータ値がリードできます。
SEIKO NPC CORPORATION —6
SM8578BV
●計時・カレンダーレジスタ (Reg−0 ∼ Reg−6)
レジスタテーブル
• データは BCD 形式で、例えば秒レジスタが "0101 1001" ならば 59 秒を意味します。また、
内の * 印は、書き込み読み出し可能で RAM として使用できます。
• 時刻計時は 24 時間制です。
• 年レジスタと閏年に関して
年レジスタは、99 年の次は 00 年になります。閏年は、2099 年まで自動識別します。
• 曜日に関して
曜レジスタは 0 ∼ 6 の 7 ビットがあり、下表のように割り当ててあります。
複数のビットに "1" をセットすることは行なわないでください。
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
曜日
0
0
0
0
0
0
1
日
0
0
0
0
0
1
0
月
0
0
0
0
1
0
0
火
0
0
0
1
0
0
0
水
0
0
1
0
0
0
0
木
0
1
0
0
0
0
0
金
1
0
0
0
0
0
0
土
• FOS ( 発振異常検出ビット )
本フラグは発振異常を記録しているビットで、使用中の電源電圧低下等による水晶発振異常を検出するた
めのフラグビットで す。"1" で発振異常があったことを示し、"0" を書き込むまで保持 し続けます。他の
ビットの機能によって影響を受けません。
• fr (READ Flag)
CE 入力が "H" 中に 1 秒桁上げが発生した場合 "1" になるビットで、本フラグは CE 入力を "L" にすること
により "0" になります。これにより計時レジスタの読み出し中 (CE 入力 = "H" 中 ) に 1 秒桁への桁上げが
起きたか否かの判断が可能です。fr が "1" であった場合、再度全計時レジスタを読む必要があります。
なお、秒、年レジスタは、fr フラグの代わりに秒桁のビット 6, 5、年桁のビット 7, 6 のデータに "1" が OR
された値になります ( 例 ( 年桁 ):0010 1001 → 1110 1001)。CE 入力を "L" にすることで解除され元のデー
タに戻ります ( 例 ( 年桁 ):1110 1001 → 0010 1001)。
SEIKO NPC CORPORATION —7
SM8578BV
●アラームレジスタ (Reg−7 ∼ Reg−A)
• アラーム割り込みの時刻を設定するレジスタで、時刻が一致すると INTN 端子が Low レベルになります。
( 但し、AIE ビットを "1" にセット時 )
• アラームは曜、日、時、分について設定が可能です。
それぞれのアラームレジスタの bit7 に AE ビット ( アラームイネーブル ) が付いていますので、このビット
を利用すると毎時アラーム、毎日アラームが簡単に設定できます。
• 曜日は任意に複数のアラーム設定が可能です。
曜日のみのアラーム設定では正しくアラーム出力されない場合があります。
• AE ビットは "0" の時、該当レジスタと時計レジスタの比較を行ない、"1" の時は don't care でデータ不問で常
に一致とみなします。
• なお、Reg−EのAIE ビットが"0"の時はINTN 端子からの出力は禁止されます。アラーム割り込みを行なうた
めには、TIE, FE ビットを "0" にし AIE ビットを "1" に設定する必要があります。
• 曜アラームの bit と曜日の関係
bit
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
曜日
土
金
木
水
火
月
日
●タイマーレジスタ (Reg−C ∼ Reg−E)
• タイマー割り込みに使用する 8 ビットのプリセッタブルダウンカウンタを制御するレジスタです。
このカウンタのソースクロックは Reg−C で指定し、Reg − D でこのカウンタの分周値を指定します。
• ソースクロックの周期でタイマーカウントレジスタがカウントダウンしデータがゼロになると、INTN端子
が Low レベルになります。( 但し、TIE ビットを "1" にセット時 )
TI/TP ビットが "1" の時は、定周期カウンタレジスタのデータを再ロードし、再びカウントダウンします。
インターバルタイマー ( 繰り返しモード ) としても使用できます。
• Reg−E の TIE ビットが "0" の時は、INTN 端子からの出力は禁止されます。
期待通りのタイマー動作を行なうためには TI/TP, FE, AIE ビットおよび、TIE ビットの設定が必要です。
( 但し FE, AIE ビットは、"0" に設定のこと )
• Reg−D レジスタへのデータライト時点で、プリセッタブルダウンカウンタは更新されます。
Reg−D レジスタへライトしたデータは、再ライトするまでデータを保持していますので、割り込みモード
を使用しない時 ( TIE = 0 時 ) は、前記 ( レジスタテーブル ) の * 印と同様に RAM としての使用が可能です。
• TE ビットが "0" の時、カウンタは定周期カウンタの内容をロードしカウントを停止しています。
TE ビットが "1" になるとカウントを開始します。
• なお、TEビットが"1"の状態の時に、定周期カウンタ (Reg−D)にゼロのデータをセットしても INTN端子から
の定周期割り込みは発生しません。
TD1
TD0
ソースクロック
0
0
4096Hz
0
1
64Hz
1
0
1Hz
1
1
1/60Hz
SEIKO NPC CORPORATION —8
SM8578BV
●周波数設定レジスタ (Reg−B)
• 本レジスタは任意の周波数を INTN 端子に出力させるためのレジスタです。
FD4, FD3 ビットは、分周器のソースクロックを設定し FD2 ∼ FD0 ビットでこの分周器の分周比を設定し
ます。( ソースクロック × 分周比の周波数が出力されます。)
この周波数設定レジスタで設定した周波数を INTN 端子より出力させる場合は、FE ビットを "1" にする必
要があります。( 但し、AIE, TIE ビットは "0" に設定のこと )
• FE ビットを "0" にすると出力は禁止状態 (Hi−Z) になります。
FD4
FD3
ソースクロック
0
0
32768Hz
0
1
1024Hz
1
0
32Hz
1
1
1Hz
FD2
FD1
FD0
分周比
0
0
0
1/1
0
0
1
1/2
0
1
0
1/3
0
1
1
1/6
1
0
0
1/5
1
0
1
1/10
1
1
0
1/15
1
1
1
1/30
● コントロールレジスタ 1 (Reg−E)
アラーム割り込み、タイマー割り込みを制御するレジスタです。
Address
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
E
*
*
*
TI/TP
AF
TF
AIE
TIE
• TI/TP ビット:(Interrupt Signal Output Mode Select. Interrupt/Periodic)
タイマー割り込み信号の出力モードを設定します。( 但し、FE, AIE ビットは、"0" に設定 )
TI/TP
0
1
機能
< レベル割り込みモード >
タイマー割り込みが発生すると直ちに、INTN 端子
は、"L" になります。
TF ビットに "0" を書き込むまで INTN 端子は、"L"
を保持します。( 但し TIE = 1)
< 繰り返し割り込みモード ( インターバル )>
タイマー 割り込みが発 生すると直ち に INTN 端子
は、"L" に ( 但し TIE = 1)、TF ビットは "1" となり、
その後 INTN 端子は Hi−Z に TF ビットは、"0" を書
き込むまで "1" を保持します。
• AF, TF ビット:(Alarm Flag, Timer Flag)
AF ビットはアラームが発生すると "1" になり、TF ビットはタイマーがゼロ時に "1" になります。
両ビット共に "0" を書き込むまでデータを保持します。
両ビット共 "1" をライトすることはできません。
• AIE, TIE ビット:(Alarm, Timer Interrupt Enable)
アラーム、タイマーの割り込みイベントの発生時に INTN 端子を駆動させるかを決定します。
AIE はアラームに、TIE はタイマーに対応しています。
"1" に設定することでイネーブル状態になります。( 両ビットを "1" に設定すると両出力が出力されてしま
いますので、両ビットを "1" に設定しないで下さい )
SEIKO NPC CORPORATION —9
SM8578BV
●コントロールレジスタ 2 (Reg−F)
計時用の分周器を制御するレジスタです。
Address
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
F
*
TEST
*
RESET
HOLD
*
*
*
• TEST ビット:弊社のテスト用のビットです。
電源投入時および F レジスタへの書き込みの際は、必ず "0" に設定して下さい。
• RESET ビット
本ビットを "1" にすると 2kHz ∼ 1Hz の分周カウンタがリセットされ計時が停止します。
"1" を書き込んだ後、再度 "0" を書き込むか、CE を "L" にすると解除されます。
他ビットの状態による影響を受けません。
• HOLD ビット
本ビットを "1" にすると秒桁への桁上げが禁止されます。
但し、本ビットが "1" の時に秒桁へ桁上げ発生した場合、本ビットを 1 秒以内に "0" にすると自動補正機
能によりこの 1 秒は自動補正されます。
HOLD ビットは 1 秒以内での使用を推奨いたします。
• 機能動作表
RESET, HOLD ビットと各動作は、以下のようになります。
ビット
機能
RESET
HOLD
計時
タイマー割り込み
出力
アラーム割り込み
出力
任意周波数出力
0
0
動作
動作
動作
動作
0
1
*1
*2
停止
動作
1
0
停止
*3
停止
*4
1
1
停止
*3
停止
*4
*1.
*2.
*3.
*4.
1 秒以内であれば自動補正機能により計時は自動補正されます。
ソースクロック 1/60Hz (1min) 以外のソースクロック選択時のみ動作します。
ソースクロック 4096Hz 選択時のみ動作します。
ソースクロック 32768Hz 選択時のみ動作します。
SEIKO NPC CORPORATION —10
SM8578BV
■各種割り込み動作
●アラーム割り込み
• アラームが一致時に AIE = 1の場合は、INTN 端子は "L" 出力となり、AIE = 0 の場合は、INTN 端子は Hi−Z 状
態になります。
• アラーム割り込みは、10 秒桁から分桁へのキャリー発生時に出力されます。
"1"
AIE bit
"0"
No output while AIE is "0"
Hi−Z
INTN output
LOW−level
"1"
AF bit
"0"
Data 0 written to AF
Alarm interrupt
timing
●タイマー割り込み
• TI/TP ビットをセットすることで、レベル割り込み、繰り返し割り込みモードを選択できます。
但し、AIE, FE ビットは、"0" を設定して下さい。
(1) レベル割り込みモード (TI/TP = "0")
• 割り込み発生時にTIE = 1ならば INTN 端子は"L" 出力となり、TIE = 0の場合は、INTN 端子は、Hi−Z状態
になります。
"1"
TIE bit
No output
while TIE is "0"
"0"
Hi−Z
INTN output
LOW−level
"1"
TF bit
"0"
Timer interrupt
timing
Data 0 written to TF
SEIKO NPC CORPORATION —11
SM8578BV
(2) 繰り返しモード時 (TI/TP = "1")
• 割り込み発生時に TIE = 1 ならば INTN 端子は、"L" を出力します。
TFビットのみ"1"となり、
これを保持します。
• 割り込み発生時にTIE = 0ならばINTN端子はHi−Zのままで、
"1"
TIE bit
"0"
tRTN
Hi−Z
INTN output
LOW−level
Auto-return
"1"
TF bit
"0"
Data 0 written to TF
Timer interrupt
timing
* 自動復帰:自動復帰時間 (tRTN) は、Reg−C で指定したソースクロックで決まります。
ソースクロック
自動復帰時間 (t RTN)
4096Hz
0.122ms
64Hz
7.81ms
1Hz
0.5s
1/60Hz
0.122ms
SEIKO NPC CORPORATION —12
SM8578BV
■使用方法
●データのリード・ライト
• 書き込み読み出し共に、CE 入力の立ち上がり後、4 ビットのモード設定、続いて 4 ビットのアドレス指定を
行ない、その後は 8 ビット単位でのデータ R/W を行ないます。
• データライト時は 8 ビット単位のデータを入力する必要があります。
8 ビット単位のデータ入力が未完で CE 入力を立ち下げた場合、CE 入力が立ち下がった時点の 8 ビット
データは正常な書き込みができません。
• 書き込み読み出し共に、LSB− ファーストです。
[書き込み]
1) CE 入力立ち上がり後の最初の 4 ビットをライトモードを示す "3" とし、次の 4 ビットに書き込みたい
アドレスを設定します。
2) 続く 8 ビット書き込みデータは、先に設定したアドレスに対して実行され、次の 8 ビットデータは自動
アドレスインクリメントされたアドレスに対して順次データが書き込まれていきます。
3) アドレスの自動インクリメントは循環でアドレス "F" の次はアドレス "0" となります。
CE
CLK
DATA
D0 D1 D2 D3 D0 D1 D2 D3 D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7 D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
Write mode
select code (3H)
Adress
select (N)
Data write (adress N)
Data write (adress N+1)
[読み出し]
1) CE 入力立ち上がり後の最初の 4 ビットをリードモードを示す "C" とし、次の 4 ビットに読み出したい
アドレスをセットします。
2) 続く 8 ビット読み出しは先に設定したアドレスのデータを、次の 8 ビットは自動アドレスインクリメン
トされたアドレスのデータを順次読み出すことができます。
3) アドレスの自動インクリメントは循環でアドレス "F" の次はアドレス "0" となります。
CE
CLK
DATA
D0 D1 D2 D3 D0 D1 D2 D3
Read mode
select code (CH)
Adress
select (N)
D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7 D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
Data read (adress N)
Data read (adress N+1)
From the point DATA is in output mode.
注 ) モード設定コード部に "C" もしくは "3" 以外を設定した場合、その後のデータは無視され、DATA 端子は入力状
態を保ちます。
SEIKO NPC CORPORATION —13
SM8578BV
●アラーム割り込み
日、曜、時、分について設定できます。曜日は一度に複数の曜日が設定可能です。
アラーム設定中の不用意なハードウェア割り込みを避けるために、最初に AF ビット AIE ビットを共に "0"
にすることを推奨します。その後アラームデータを設定し、確実な初期化のために一旦 AF フラグをゼロク
リアして下さい。その後、AIE ビットを "1" にしてください。ハードウェア割り込みを一切使用したくない
場合は AIE ビットは "0" にして、AF ビットを必要に応じてソフトウェアモニタしてください。
○使用例 1) 明日の午後 6 時にアラームを出す
• AIE ビットに "0"、AF ビットに "0" をライト
• 日アラームの AE ビットに "1" をライト
• 曜アラームレジスタにレジスタ 3 の現在の曜日を取得し 1 ビット左シフトしたデータをライト
(fr ビットに注意、かつビット 6 が "1"( 土曜 ) の場合は "01h"( 日曜 ) をライトする )
• 時アラームレジスタに "18h" をライト
• 分アラームレジスタに "00h" をライト
• AF ビットをゼロクリア
• AIE ビットに "1" をライト
○使用例 2) 日曜と土曜日以外の毎朝 6 時にアラームを出す
• AIE ビットに "0"、AF ビットに "0" をライト
• 日アラームの AE ビットに "1" をライト
• 曜アラームレジスタに "3Eh" をライト
• 時アラームレジスタに "06h" をライト
• 分アラームレジスタに "00h" をライト
• AF ビットをゼロクリア
• AIE ビットに "1" をライト
● INTN 出力
• INTN 出力は、内部のモードを設定することでタイマー割り込み出力、アラーム割り込み出力、および任意
周波数出力のいずれかの出力モードを選択できます。
• 任意の出力モードを使用する場合、TIE, AIE, FE ビットは以下のように設定する必要があります。
複数のビットを "1" に設定することは禁止です。
ビット設定
モード
TIE
AIE
FE
タイマー割り込み出力
1
0
0
アラーム割り込み出力
0
1
0
任意周波数出力
0
0
1
出力禁止
0
0
0
SEIKO NPC CORPORATION —14
SM8578BV
●発振周波数モニタ
CE 端子に 1/2VDD を加えることで、INTN 端子より 1Hz が出力されます。
この出力をモニタし、外付けコンデンサ (CG) を調整することで発振周波数を合わせることができます。
XTN
R3
XT
CG
INTN
VDD
INTN output (1Hz)
R1
SW
C1
CE
R2
VSS
R1 = R2 (10kΩ 程度 )
R3 ≈ 10kΩ
C1 ≈ 0.1µF
■応用回路例
VCC
SM8578BV
VDD
XT
VCC
INTN
CE
CLK
XTN
VSS
Micro
controller
DATA
GND
SEIKO NPC CORPORATION —15
SM8578BV
※このカタログに記載されている製品のご使用に際しては、次の点にご注意くださいますようお願い申し上げます。
1. このカタログに記載されている製品は、
その故障または誤作動が直接人命に関わる製品に使用されることを意図しておりません。
このような使用をご検討の場合には、
必ず事前に当社営業部までご相談ください。
なお、
事前の ご相談なく使用され、そのことに よって発生した損害 等については、当社では一切責 任を負いかねますの でご了承
ください。
2. このカタログに記載されている内容は、
特性、信頼性等の改善のため予告なしに変更されることがありますので予めご了承ください。
3. このカタログに記載されている内容は、第三者の知的財産権その他の権利を侵害していないことを保証するものではありません。
したがって、
その使用に起因する第三者の権利に対する侵害について当社は責任を負いかねますのでご了承ください。
4. このカタログに記載されている回路等の定数は一例を示すものであり、
量産に際しての設計を保証するものではありません。
5. このカタログに記載 されている製品の全 部または一部が、外国為替及び外国 貿易法その他の関係 法令に定める物資に 該当する
場合は、
それ らの法令に基づく輸 出の承認、
許 可が必要になります ので、
お客様 の方でその申請手 続きをお取りくださ るようお
願いいたします。
セ イ コ ー N P C 株 式 会 社
本社・東京営業所
〒 104­0032 東京都中央区八丁堀 1­9­9
TEL 03­5541­6501 FAX 03­5541­6510
那須塩原事業所
〒 329­2811 栃木県那須塩原市下田野 531­1
TEL 0287­35­3111( 代 ) FAX 0287­35­3120
関 西 営 業 所
〒 550­0004 大阪市西区靭本町 2­3­2
大鰹・住友生命なにわ筋本町ビル 8F
TEL 06­6444­6631( 代 ) FAX 06­6444­6680
http://www.npc.co.jp/
Email: [email protected]
NC9619F
2006.04
SEIKO NPC CORPORATION —16