ユーザー・ ガイド 真のTrue RMS工業用マルチメーター Extech EX530 前書き Extech EX530 真の RMS 自動測距マルチメーターをご購入頂きありがとうございます。本測定器は AC/DC 電圧や AC/DC 電流、抵抗、電気容量、周波数(電気を帯びた物と電子回路の物)、負荷サイク ル、ダイオード・テスト、導通に加えサーモカップル温度を測定します。本品は防水加工を特徴とし、 過酷な使用に耐えうるよう頑丈に設計されています 。適切にご利用とお手入れ頂ければ長年に渡る 信頼できる測定が可能です。 安全性 この標識は隣接する他の標識や端子又は操作している装置に現れると操作者は怪 我や測定器の故障を防ぐ為に取扱説明書の説明を読まなければならない。 警告 この警告標識は回避しなければ死や大怪我を招く危険な状態になることを示す。 注意 この注意標識は回避しなければ製品の故障を招く危険な状態になることを示す。 最 高 1000V この標識はこのように示された端子は電圧が 1000VAC 又は VDC を超える接地端子 に関して電気回路に接続してはならないとユーザーに忠告する。 この標識は1つまたはそれ以上の隣り合う端子を通常の使用で範囲に関連して特 に危険な電圧にさらされると識別する。安全の為に端子に電圧を印加している時 は測定器も試験導線も触れてはならない。 この標識は装置は二重絶縁又は強化絶縁によって至る場所が保護されていること を示す。 IEC1010 の過電圧装置カテゴリー 過電圧カテゴリー I 過電圧カテゴリー Iの装置は過渡の過電圧を適切な低水準に制限する為の測定をする回路に接続す る為の物である。 注 – 実例は保護された電子回路など。 過電圧カテゴリー II 過電圧カテゴリー IIの装置は固定された設備から供給される為のエネルギー消費装置である。 注 – 実例は家事やオフィス、研究所の電気器具など。 過電圧カテゴリー III 過電圧カテゴリー IIIの装置は固定された設備の中にある装置である。 注 – 実例は固定された設備内のスウィッチや固定された設備に常設の工業用の機器など。 過電圧カテゴリー IV 過電圧カテゴリー IVの装置は設備設定の為に使用する物である。 注 – 実例は電力量計や一次の過電流保護装置など。 2 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 注意事項 本測定器の不適正使用は故障や感電、怪我或いは死亡のを引き起こす可能性がある。測定 器の操作の前に本ユーザー・マニュアルをよく読むこと。 電池やフューズを交換する前には必ず試験導線を外しておく。 測定器を操作する前には試験導線と測定器その物に故障がないかコンディションを検査す る。使用前に故障個所は修理或いは交換する。 25 VAC rms 或いは 35 VDC 以上の電圧を測定する場合は細心の注意を払う。このような電圧 では感電の危険がある。 警告! 本品は A クラスの装置である。本装置は住宅地では障害を起こす可能性がある;そ のような場合、操作者は適正に測定を遂行しなければならない。 ダイオードや抵抗、導通試験を行う前に必ずテスト下の装置の蓄電器を放電し電源を取り 外す。 電源コンセントの電圧を調べるのは埋め込まれた電気接点への接続が不確かである場合難 しく誤解を招く可能性がある。その他の方法で端子に「電気が流れて」いないことを確か めなければならない。 装置を本来の仕様以外で使った場合装置の保護機能は正常に機能しないことがある。 本装置は玩具ではなく子どもの手の届かない所に置く。本装置は子どもが飲み込む恐れの ある小さな部品や危険物を含む。子どもが何かを誤飲した場合は直ちに医師に相談する。 子どもの傍にいない時に電池や梱包材を置いておいてはいけない;子どがそれらで遊んだ 場合に危険を及ぼす可能性がある。 本装置を長期間保管する場合は漏電を防ぐ為に電池を取り外すこと。 使用期限切れの電池や損傷した電池は肌に危険を及ぼす可能性がある。そのような場合は 適切な手袋を使用する。 電池が短絡していないか確認する。電池を火気に廃棄してはならない。 3 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 安全のしおり 本測定器は安全にご使用頂けるよう設計されていますが、慎重に操作してください。下記に挙げた規 定は安全な操作の為に必ず守ってください。 1. 仕様の最大値を上回る電圧や電流を測定器に決して加えてはならない: 入力保護限度 作用 最大入力 V DC 又は V AC 1000VDC/AC rms mA AC/DC 500mA 1000V 高速フューズ A AC/DC 10A 1000V 高速フューズ (20A 最高 15 分毎 30 秒間) 周波数、抵抗、電気容量、負荷サイク ル、ダイオード・テスト、導通 1000VDC/AC rms 温度 1000VDC/AC rms 2. 高電圧で作業する場合、細心の注意を払う。 3. 接地端子上の”COM”入力ジャックの電圧が 600V を超えている場合は電圧を測定してはならない。 4. 機能スウィッチが電流、抵抗又はダイオード・モードになっている間は測定器のリード線を決し て電源につないではならない。そのような行為は測定器を壊す可能性がある。 5. 抵抗或いはダイオード・テストを行う際は必ず電力供給源のフィルター蓄電器を放電し電源を切 る。 6. フューズや電池を交換する為に蓋を開ける前に必ず電源をオフにしテスト・リードを外す。 7. 背面の蓋や電池やフューズの蓋がしっかりと閉められていない場合は決して測定器を使用しては ならない。 8. 装置を本来の仕様以外で使った場合装置の保護機能は正常に機能しないことがある。 4 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 コントロールとジャック 1. 40,000 カウント液晶ディスプレイ 2. REL ボタン 3. 範囲(RANGE)ボタン 4. モード(MODE)ボタン 5. 機能スウィッチ 6. mA、 µA、10A 入力ジャック 7. COM 入力ジャック 8. 陽極入力ジャック 9. 保持(HOLD)と (バックライト)ボタン 10. ピーク(PEAK)ボタン 11. 最高/最低(MAX/MIN)ボタン 注: 傾斜スタンドと電池収納箇所は装置の後面にある。 標識と信号表示機器 •))) 導通 ダイオード・テスト n µ m A k F M ・ Hz % AC DC ºF MAX 電池状況 ナノ(10-9) (電気容量) ミクロ(10-6) (アンペア、キャップ) ミリ(10-3) (ボルト、アンペア) アンペア キロ(103) (オーム) ファラッド(電気容量) メガ(106) (オーム) オーム PEAK ピーク保持 ヘルツ(周波数) V ボルト パーセント(負荷率) REL 相対 交流電流 AUTO 自動測距 直流電流 HOLD ディスプレイ保持 華氏温度 ºC セ氏温度 最高 MIN 最低 5 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 操作説明 警告: 感電死のリスク。AC と DC 両方の高電圧回路は非常に危険であり、細心の注意を払って測定 しなければならない。 1. 測定器を使用しない場合は必ず機能スウィッチをオフ(OFF)の位置にしておく。A 2. 測定中にディスプレイに “OL”と現れた場合、値が選択した範囲を超えている。より高い範囲 に変更する。 DC 電圧測定 注意: 回路のモーターが ON または OFF しようとしている場合は DC 電圧を測定してはならない。 電圧の大幅な急上昇は測定器の故障につながる可能性がある。 1. 機能スウィッチを VDC の位置に設定する。 2. 黒の試験導線バナナプラグを陰極の COM ジャックに挿入する。赤の 試験導線バナナプラグを陽極の V ジャックに挿入する。 3. 黒の試験プローブの先端を回路の陰極側に当てる。 赤の試験プローブの先端を回路の陽極側に当てる。 4. ディスプレイの電圧を読み取る。 AC 電圧(周波数、負荷サイクル)測定 警告: 感電死のリスク。電気器具用の 240V コンセントの内側の電流が流れている部品に接触す るには接触部分はコンセントに深く埋め込まれているのでプローブの先端は長さが十分ではない かもしれない。結果としてソケットに実際には電圧があるときに読取は 0 ボルトと現れるかもし れない。電圧がないと見なす前にプローブの先端がソケットの内側の金属に接触しているか確か めること。 注意: 回路のモーターが ON または OFF しようとしている場合は AC 電圧を測定してはならない。 電圧の大幅な急上昇は測定器の故障につながる可能性がある。 1. 機能スウィッチを VAC/Hz/%の位置に設定する。 2. 黒の試験導線バナナプラグを陰極の COM ジャックに挿入する。 赤の試験導線バナナプラグを陽極の V ジャックに挿入する。 3. 黒の試験プローブの先端を回路の電荷を帯びていない側に当てる。 赤の試験プローブの先端を回路の”熱い”側に当てる。 4. ディスプレイの電圧を読み取る。 5. モード(MODE)ボタンを押し “Hz”を表示する。 6. ディスプレイの周波数を読み取る。 7. 機能(MODE)ボタンを再度押し “%”を表示する。 8. ディスプレイの%負荷サイクルを読み取る。 6 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 DC/AC ミリボルト測定 注意: 回路のモーターが ON または OFF しようとしている場合は AC 電圧を測定してはならない。 電圧の大幅な急上昇は測定器の故障につながる可能性がある。 1. 機能スウィッチを緑の mV DC-AC の位置に設定する。 2. 黒の試験導線バナナプラグを陰極の COM ジャックに挿入する。 赤の試験導線バナナプラグを陽極の V ジャックに挿入する。I 3. モード(MODE)ボタンを押し“DC”又は“AC”ミリボルトを選択する。 4. 黒の試験プローブの先端を回路の陰極側に当てる。 赤の試験プローブの先端を回路の陽極側に当てる。 5. ディスプレイの電圧を読み取る。 DC 電流測定 注意: 20 アンペアの電流測定は 30 秒以上行ってはいけない。30 秒を超えると測定器が故障した り試験導線が損傷する可能性がある。 1. 黒の試験導線バナナプラグを陰極の COM ジャックに挿入する。 2. 6000µA までの電流測定には機能スウィッチを黄色の µA の位置に設定し試 験導線バナナプラグを µA/mA ジャックに挿入する。 3. 600mA DC までの電流測定には機能スウィッチを黄色の mA の位置に設定し 赤の試験導線バナナプラグを µA/mA ジャックに挿入する。 4. 20A DC までの電流測定には機能スウィッチを黄色の 10A/HZ/% の位置に設 定し赤の試験導線バナナプラグを 10A ジャックに挿入する。 5. モード(MODE)ボタンを押しディスプレイに“DC”と表示する。 6. テスト下の回路から電力を外し、電流を測定したい箇所の回路を開く。 7. 黒の試験プローブの先端を回路の陰極側に当てる。赤の試験プローブの先 端を回路の陽極側に当てる。 8. 回路に電力を入れる。 9. ディスプレイの電流を読み取る。 7 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 AC 電流(周波数、負荷サイクル)測定 注意: 20 アンペアの電流測定は 30 秒以上行ってはいけない。30 秒を超えると測定器が故障した り試験導線が損傷する可能性がある。 1. 黒の試験導線バナナプラグを陰極の COM ジャックに挿入する。 2. 6000µA AC までの電流測定には機能スウィッチを黄色の µA の位置に設定し 赤の試験導線バナナプラグを µA/mA ジャックに挿入する。 3. 600mA までの電流測定には機能スウィッチを黄色の mA の位置に設定し赤の 試験導線バナナプラグを µA/mA ジャックに挿入する。 4. 20A AC までの電流測定には機能スウィッチを黄色の 10A/HZ/% の位置に設 定し赤の試験導線バナナプラグを 10A ジャックに挿入する。 5. モード(MODE)ボタンを押しディスプレイに“AC ”と表示する。 6. テスト下の回路から電力を外し、電流を測定したい箇所の回路を開く。 7. 黒の試験プローブの先端を回路の電荷を帯びていない側に当てる。 赤の試験プローブの先端を回路の”熱い”側に当てる。 8. 回路に電力を入れる。 9. ディスプレイの電流を読み取る。 10. モード(MODE)ボタンを押し続けディスプレイに“Hz ”と表示する。 11. ディスプレイの周波数を読み取る。 12. モード(MODE)ボタンを再度短く押し“%”と表示する。 13. ディスプレイの%負荷サイクルを読み取る。 14. モード(MODE)ボタンを押し続け電流測定に戻る。P 抵抗測定 警告: 電気ショックを避ける為に抵抗測定をする前にテスト下の装置の電源を切り全ての蓄電器を 放電させる。電池を取り外しコードを抜いておく。 1. 機能スウィッチを緑のΩ の位置に設定する。 2. 黒の試験導線バナナプラグを陰極の COM ジャックに挿入する。 赤の試験導線バナナプラグを陽極のジャックに挿入する。 3. モード(MODE)ボタンを押しディスプレイに“Ω” と表示する。 4. 試験プローブの先端をチェックしたい回路又は電線に当てる。 テスト 下の部品の一端を未接続にしておくと回路の残りの部分は抵抗読取を 妨げない ので最良である。 5. ディスプレイの抵抗を読み取る。 8 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 導通チェック 警告: 電気ショックを避ける為、電位差のある回路や電線の導通を決して測定してはならない 1. 機能スウィッチを緑のΩ の位置に設定する。 2. 黒の試験導線バナナプラグを陰極の COM ジャックに挿入する。 赤の試験導線バナナプラグを陽極のジャックに挿入する。 3. モード(MODE)ボタンを押しディスプレイに” る。 4. 試験プローブの先端をチェックしたい回路又は電線に当てる。 5. 抵抗が約 35の場合音響信号が鳴る。回路が開放されている場合ディス プレイには“OL”と表示される。 ”と“Ω” を表示す ダイオード・テスト 1. 機能スウィッチを緑のΩ の位置に設定する。 2. 黒の試験導線バナナプラグを陰極の COM ジャックに挿入す る。 赤の試験導線バナナプラグを陽極の V ジャックに挿入する。 3. モード(MODE)ボタンを押しディスプレイに” “V” を表示する。 ”と 4. 試験プローブをテスト下のダイオードに当てる。順電圧は 通常 Forward 0.400 から 0.700V を示す。逆電圧は“OL” と表示される。短絡した機器は 0V 近くを表示し開放装置 は両極で “OL”と表示される。 9 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 温度測定 1. 機能スウィッチを緑の温度(Temp)に設定する。 2. 温度プローブを入力ジャックに挿入し、極性が正しいか確かめる。 3. モード(MODE)ボタンを押し“ºF” 又は “ºC”を表示する。 4. 温度プローブの頭部を温度を測りたい部分にあてる。読取が安定するまで (約 30 秒間)プローブをテスト下の部分に当て続ける。 5. ディスプレイの温度を読み取る。 注: 温度プローブは K タイプのミニ・コネクターと合う。ミニ・コネクターの バナナ・コネクターへのアダプターは入力バナナ・ジャックへの接続用 に供給されている。 注: 温度付属のサーモカップル・プローブの温度範囲は-20 から 250°C (-4 から 482°F)。 電気容量測定 警告: 電気ショックを避ける為に電気容量測定をする前にテスト下の装置の電源を切り全ての蓄電 器を放電させる。電池を取り外しコードを抜いておく。 1. 機能スウィッチを緑の CAP の位置に設定する。 2. 黒の試験導線バナナプラグを陰極の COM ジャックに挿入する。 赤の試験導線バナナプラグを陽極の V ジャックに挿入する。 3. 試験導線をテストする蓄電器に当てる。 4. ディスプレイの電気容量値を読み取る。 周波数(負荷サイクル)測定(電子回路の) 1. 機能スウィッチを Hz/%の位置に設定する。 2. 黒の導線バナナプラグを陰極の COM ジャックに挿入し赤の試験導線バ ナナプラグを陽極の Hz ジャックに挿入する。 3. 試験プローブの先端をテスト下の回路に当てる。 4. ディスプレイの周波数を読み取る。 5. モード(MODE)ボタンを押し“%”を表示する。 6. ディスプレイの%負荷サイクルを読み取る。 10 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 % 4 – 20mA 測定 1. DC mA 測定で説明したようにセットアップし接続する。S 2. 機能スウィッチを 4-20mA%の位置に設定する。 測定器はループ電流を 0mA=-25%、4mA=0%、 20mA=100%、 24mA=125%と%で表示する。 3. 自動範囲調整/手動範囲選択 測定器を最初にオンにする際に、自動的に自動範囲調節モードとなる。本モードは自動的に測定に 最も良い範囲を選択する、一般的に大半の測定に最も適したモードである。測定に要求される状況 によっては下記の手順で範囲を手動で選択する: 1. 2. 3. 範囲(RANGE)キーを押す。ディスプレイの“AUTO”の標識が消える。 範囲(RANGE)キーを押し希望の範囲が出るまで可能な範囲を出し選択する。 範囲(RANGE)ボタンを 2 秒間押し続け手動範囲選択を終了する。 注: 手動範囲選択は温度機能では使用できない。 最高/最低 1. 最高/最低(MAX/MIN)キーを押し最高/最低記録モードを起動する。ディスプレイに"MAX" と 表示される。測定器は最高読取値をディスプレイし保持し、新しい「最高」値が出た時のみ更新 される。 2. 最高/最低(MAX/MIN)キーを再度押すと"MIN"と表示される。測定器は最低読取値をディスプレ イし保持し、新しい「最低」値が出た時のみ更新される。 3. 最高/最低モードを終了するには最高/最低(MAX/MIN)キーを 2 秒間押し続ける。 相対モード 相対測定機能では保存した基準値の相対を測定できる。基準電圧、電流などは保存でき測定値と比 較できる。表示された値は基準値と測定値の差である。 注: 相対モードは 4-20mA モードでは操作できない。 操作説明書に書かれている通りに測定する。 REL ボタンを押しディスプレイの読取値を保存するとディスプレイに”REL”標識が現れる。 ディスプレイは保存した値と測定値の差を表示する。 REL ボタンを押し相対モードを終了する。 11 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 ディスプレイのバックライト HOLD / キーを 1 秒以上押しバックライトを点ける。バックライトは 10 秒後に自動的に消え る。 保持 保持機能はディスプレイの読取を凍結する。保持(HOLD)キーを短く押し保持機能を起動したり 終了したりする。 ピーク保持 ピーク保持機能は AC 電圧又は電流のピークを保存する。測定器は陰極又は陽極のピークを 1 ミリ 秒という速さで保存できる。ピーク(PEAK)ボタンを短く押すと “PEAK” と “MAX”が表示される。 測定器はより高い陽極のピークが出る度に表示を更新する。ピーク(PEAK)ボタンを再度押すと “MIN” と表示される。測定器はより低い陰極のピークが出る度に表示を更新する。 ピーク (PEAK)ボタンを 1 秒以上押し続けピーク保持モードを終了する。自動電源オフ機能は本モード では作動しない。 低電池表示 新しい電池を装着すると液晶ディスプレイの下部右角に4つの 表示が現れる。電池が少なくなる と表示は消えていき、表示が 1 つだけになったら電池を交換する必要がある。 自動電源オフ 自動電源オフ機能は 15 分後に測定器の電源を切る。自動電源オフ機能を無効にするにはモード (MODE)ボタンを押し下げる測定器の電源を入れる。ディスプレイに “APO d”と現れる。測定器 の電源を切り再び入れると自動電源オフ機能は再び作動する。 12 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 メンテナンス 警告: 電気ショックを避ける為、背面の蓋や電池、フューズを取り外す前に試験導線を電源から外 す。 警告: 電気ショックを避ける為、電池やフューズの蓋がしっかりと閉められていない場合は測定器 を操作してはならない。 本マルチ・メーターは下記の注意事項に従った場合長年に渡る信頼できる測定ができるよう設計され ている: 1. 測定器は湿気厳禁。 濡れた場合は水分を拭き取る。 2. 測定器は常温で使用し保管する。 過度な温度は電子部品の寿命を縮めプラスチック部品を曲げ たり溶かしたりする可能性がある。 3. 測定器は丁寧に注意深く扱う。 落下は電子部品やケースの破損の原因となる。 4. 測定器は清潔に保つ。 ケースを時々湿った布で拭く。化学薬品や洗浄溶剤、研磨剤を使っては ならない。 5. 推奨されるサイズとタイプの新しい電池のみ使う。 古い或いは弱くなった電池を取り除き漏電 し装置が壊れるのを防ぐ。 6. 装置を長期間保存する場合、損傷を防ぐ為に電池は取り出しておく。 電池の装着 警告: 電気ショックを避ける為、電池の蓋を外す前に試験導線を電源から外す。 測定器の電源を切り測定器から試験導線を外す。 プラスのスクリュードライバーを使い2つのねじ(B)を外し背面の電池の蓋を開ける。 正しい電極に注意しながら電池をホルダーに挿入する。 電池の蓋を元の場所に戻す。ねじでしっかりと閉める。 使用済み電池や充電式電池を家庭ゴミとして処分してはならない。 ユーザーは消費者として使用済み電池を適切な収集所或いは電池を購入した 所や販売している所に戻すことを法的に義務付けられている。 処分:本装置は家庭ゴミに廃棄してはならない。装置の寿命後は電気電子機器の廃棄に適した回収所 に廃棄する。 その他の電池の安全に関する注意点 o 電池は火気に捨ててはならない。電池が破裂したり漏電する恐れがある。 o タイプの異なる電池を混ぜてはならない。常に同じタイプの新しい電池を装着すること。 13 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 警告: 電気ショックを避ける為、電池やフューズが正しい場所にしっかりと装着さるまで測定器 を操作してはならない。 注: 測定器が正しく作動しない場合はフューズと電池がまだ使えるものか、適切に装着されているか 確認する。 A B A B A F1 F2 フューズの交換 警告: 電気ショックを避ける為、フューズの蓋を外す前に試験導線を電源から外す。 1. 測定器から試験導線を外す。 2. 保護用のゴム製カバーを取り外す。 3. 電池の蓋(2 つの”B”ねじ)と電池を取り外す。 4. 背面の蓋の 6 つの”A”ねじを外す。 5. フューズを丁寧に取り出し新しいフューズをホルダーに装着する。 6. 必ず適切なサイズと値(0.5A/1000V 600mA 範囲用の速断 [SIBA 70-172-40]、10A/1000V 20A 範囲 用の速断[SIBA 50-199-06])のフューズを使用する。 7. 背面の蓋を閉め、電池と電池の蓋を元に戻す。 警告: 電気ショックを避ける為、フューズの蓋がしっかりと閉められるまで測定器を操作してはな らない。 14 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 仕様 作用 範囲 レゾリュー ション DC 電圧 400mV 0.01mV 4V 0.0001V 40V 0.001V 400V 0.01V 1000V 0.1V 精度 (0.06%読取値 + 2 桁) (0.1%読取値 + 2 桁) AC 電圧 50 から 1000Hz 400mV 0.01mV 4V 0.0001V 40V 0.001V 400V 0.01V 1000V 0.1V (1.0%読取値 + 4 桁) (1.0%読取値 + 3 桁) 全ての AC 電圧範囲は 5%から 100%に特定される。 DC 電流 400A 0.01A 4000A 0.1A 40mA 0.001mA 400mA 0.01mA 10A 0.001A (1.0%読取値 + 3 桁) (20A: 削減した制度で最高 30 秒) 50 から 1000Hz AC 電流 400A 0.01A 4000A 0.1A 40mA 0.001mA 400mA 0.01mA 10A 0.001A (1.5%読取値 + 3 桁) (20A: 削減した制度で最高 30 秒) 全ての AC 電圧範囲は 5%から 100%に特定される。 注: 精度は温度が 18oC から 28oC(65oF から 83oF)で相対湿度が 75% RH 以下に規定される。 15 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 作用 範囲 レゾリューション 抵抗 400 0.01 4k 0.0001k 40k 0.001k 400k 0.01k 4M 0.0001M 40M 0.001M 40nF 0.001nF 400nF 0.01nF 4F 0.0001F 40F 0.001F 400F 0.01F 4000µF 0.1µF 20mF 0.001mF 40mF 0.001mF 周波数 40Hz 0.001Hz (電子回路の) 400Hz 0.01Hz 4kHz 0.0001kHz 40kHz 0.001kHz 400kHz 0.01kHz 4MHz 0.0001MHz 40MHz 0.001MHz 100MHz 0.01MHz 電気容量 精度 (0.3%読取値 + 9 桁) (0.3%読取値 + 4 桁) (2.0%読取値 + 10 桁) (3.5%読取値 + 40 桁) (3.5%読取値 + 10 桁) (5%読取値 + 10 桁) 不特定 (0.1%読取値 + 1 桁) 不特定 感度: 0.8V rms min. @ 20%から 80%負荷サイクルと<100kHz; 5Vrms min @ 20%から 80%負荷 サイクルと > 100kHz. 周波数 40.00-400Hz (電気を帯びた) 感度: 15Vrms 負荷サイクル 0.1 から 99.90% 0.01Hz (0.5% 読取値) 0.01% (1.2% 読取値 + 2 桁) パルス幅: 100µs - 100ms, 周波数: 5Hz から 150kHz 温度 (K タイプ) -50 から 1382F 1F (1.0% 読取値 + 4.5°F) -45 から 750C 1C (1.0% 読取値 + 2.5°C) (プローブの精度は含まない) 4-20mA% -25 から 125% 0.01% ±50 桁 0mA=-25%, 4mA=0%, 20mA=100%, 24mA=125% 注意点:精度仕様は下記の 2 つの要素から成る: (% 読取) – これは測定回路の精度である。 (+ 桁) – これはデジタル変換器へのアナログの精度である。 16 EX530-ja-JP_v3.8 12/15 容器 二重成形、防水加工(IP67) 衝撃 (落下テスト) 2 メートル(6.5 フィート) ダイオード・テスト 最高 0.9mA のテスト電流、通常 2.8V DC 電圧の開放回路 導通チェック 抵抗が 35 (およそ)以下の場合音響信号が鳴る、テスト電流<0.35mA ピーク 保存ピーク>1ms 温度センサー タイプ K のサーモカップルが必要 入力インピーダンス >10MΩ VDC & >3MΩ VAC AC 反応 真の rms ACV 帯域幅 50Hz から 1000Hz 波高因子 500V までのフルスケールで≤ 3、1000V で≤ 1.5 近くを記述 ディスプレイ 4,000 カウント バックライト 棒グラフ付き液晶 範囲超過表示 “OL”と表示 自動電源オフ 15 分間(およそ)、無効にできる 電極 自動(陽極の表示なし); 陰極にはマイナス(-)表示 測定率 1 秒に 2 回、通常 低電池表示 操作電圧が低くなると“ 電池 1 本の 9 ボルト(NEDA 1604) フューズ mA, µA 範囲; 0.5A/1000V セラミック速断フューズ A 範囲; 10A/1000V セラミック速断フューズ 操作温度 5 ºC から 40 ºC (41 ºF から 104 ºF) 保管温度 -20 ºC から 60 ºC (-4 ºF から 140 ºF) 操作湿度 31 ºC (87 ºF)までで最高 80% 保管湿度 <80% 操作高度 最高 2000 メートル(7000 フィート) 重量 342g (0.753lb) (ケース含む) ”と表示される。 40 ºC (104 ºF)で 50%に激減 寸法 187 x 81 x 50mm (7.36” x 3.2” x 2.0”) (ケース含む) 安全性 本測定器は設備の設置用で、ユーザーは EN61010-1 と IEC61010-1 第 2 版 (2001)のカテゴリーIV 600V とカテゴリーIII 1000V;の二重絶縁で守られ ている; 汚染度 2。本測定器はまた UL 61010-1 第 2 版(2004)、CAN/CSA C22.2 No. 61010-1 第 2 版(2004)と UL 61010B-2-031, 初版(2003)に適合。 承認 UL CE UL 規格認定取得済み UL マークは本製品が読取の精度を評価されたことを示すものではない。 著作権 © 2015 FLIR Systems, Inc. 製品そのもの或いはいかなる部分的な形でも無断複写・複製を禁じる。 ISO‐9001 認定 www.extech.com 17 EX530-ja-JP_v3.8 12/15