NJM2368 フライバック用スイッチングレギュレータ制御 IC ■概 要 NJM2368 は、低電圧電源動作が可能な、高速スイッチ ング・レギュレータ( SW.REG.)コントロール IC です。 出力にトーテムポール型出力形式を採用し、外付けバイ ポーラトランジスタを直接ドライブする事が可能です。 10W クラスまでのフライバック型 SW. REG. のアプリ ケーションに最適です。 ■特 ● ● ● ● ● ● ● ■外 形 徴 PWM 方式スイッチング電源制御 低電圧動作 (3.6V∼32V) 広発振周波数 (5kHz∼350 kHz) ソフトスタート機能内蔵 UVLO(低電圧誤動作防止回路)内蔵 バイポーラ構造 外形 DIP8, DMP8, EMP8, SSOP8 NJM2368D NJM2368M NJM2368E NJM2368V ■ブロック図 REF 8 CT CS V+ 7 6 5 30uA VREF OSC L.O U.V.LO 500Ω S.C.P ER⋅AMP 0.52V PWM 1 IN- Ver.2011-10-18 2 F.B 3 GND ピン配置 1. IN2. F.B 3. GND 4. OUT 5. V+ 6. CS 7. CT 8. REF 4 OUT -1- NJM2368 ■絶対最大定格 (Ta=25°C) 項 目 記 号 定 + V IOR IO 電源電圧 基準電圧出力電流 出力電流 PD 消費電力 TOPR TSTG 動作温度範囲 保存温度範囲 格 単 位 36 10 ±50 V mA mA (DIP 8) 700 (DMP 8) 300 (EMP 8) 300 (SSOP 8) 250 -40∼+85 -50∼+125 mW °C °C ■推奨動作条件 (V+=6V, Ta=25°C) 項 目 記 号 電源電圧範囲 フィードバック抵抗 発振器タイミングコンデンサ 発振器タイミング抵抗 発振周波数 条 件 最小 3.6 100 220 22 5 + V RNF CT RT fosc 最大 32 − 22,000 100 350 単 位 最小 標準 最大 単位 2.45 2.55 20.7 30 V mV mV V kΩ pF kΩ kHz ■電気的特性 (V+=6V, RT=33kΩ, CT=1,000pF, Ta=25°C) 基準電圧部 項 目 出力電圧 ラインレギュレーション ロードレギュレーション 記 号 条 件 VREF LINE LOAD V =3.6V∼32V, IOR=1mA IOR=0.1mA∼5.0mA − − 2.50 6.8 5 記 号 条 最小 標準 最大 単位 85 125 − − 105 1 5 − − kHz % % 最小 標準 最大 単位 0.51 0.52 5 90 0.6 − − 85 0.53 100 − − − 200 200 V nA dB MHz V mV uA IOR=1mA + 発振器部 項 目 発振周波数 周波数変動1(電源電圧変化) 周波数変動2(温度変化) fosc fdv fdt 件 CT=1,000pF, RT=33kΩ + V =3.6V∼32V Ta=-40°C∼+85°C 誤差増幅器部 項 目 基準電圧 入力バイアス電流 開ループ利得 単一利得帯域 最大出力電圧 (F.B 端子) 出力ソース電流 (F.B 端子) -2- 記 号 VB IB AV GB VOM+ VOMIOM+ 条 RNF=100kΩ RNF=100kΩ VOM=1V 件 − − − VREF-0.2 − 40 Ver.2011-10-18 NJM2368 ■電気的特性 (V+=6V, RT=33kΩ, CT=1,000pF, Ta=25°C) PWM 比較器部 項 目 入力スレッシホールド電圧 (F.B 端子) 入力スレッシホールド電圧 (F.B 端子) 最大デューティーサイクル 記 号 条 件 最小 標準 最大 単位 VTH0 duty·cycle=0% − 0.55 0.65 V VTH50 duty·cycle=50% − 0.87 − V F.B 端子=1.2V 55 64 85 % 最小 標準 最大 単位 − 250 650 nA − 0.25 0.35 V − 0.52 − V 最小 標準 最大 単位 1.20 1.50 1.80 V 10 30 50 uA 1.20 1.50 1.80 V 最小 標準 最大 単位 − − 60 2.70 2.52 180 − − − V V mV 最小 標準 最大 単位 3.50 − 8 4.00 0.25 11 − 0.65 − V V mA 最小 標準 最大 単位 − − 1.6 3.5 2.2 4.8 mA mA αM ソフトスタート回路部 項 目 記 号 条 件 IBCS 入力バイアス電流 (CS 端子) 入力スレッシホールド電圧 VTHCS0 duty·cycle=0% (CS 端子) 入力スレッシホールド電圧 VTHCS50 duty·cycle=50% (CS 端子) 短絡保護回路部 項 目 入力スレッシホールド電圧 (F.B 端子) 充電電流 (CS 端子) ラッチモードスレッシホールド 電圧 (CS 端子) 記 号 条 件 VTHPC ICHG CS 端子=0V, F.B 端子=2V VTHLA 低電圧誤動作防止回路部 項 目 ON スレッシホールド電圧 OFF スレッシホールド電圧 ヒステリシス幅 記 号 条 件 VTHON VTHOFF VHYS 出力回路部 項 目 H 出力電圧 (OUT 端子) L 出力電圧 (OUT 端子) 出力ソース電流 (OUT 端子) 記 号 VOH VOL ISOURCE 条 件 RL=10kΩ 出力シンク電流=20mA OUT 端子=0V 総合特性 項 電源電流 平均電源電流 Ver.2011-10-18 目 記 号 ICCLA ICCAV 条 件 ラッチモード時 RL=∞, duty·cycle=50% -3- NJM2368 ■アプリケーション回路例 + V Rsf 330kΩ Rsr Cs 180kΩ 4.7uF CT 1,000pF RT 36kΩ 8 7 6 VOUT +5V D1 5 30uA VREF OSC L.O U.V.LO 500Ω CIN N1 S.C.P R2 22kΩ N2 ER⋅AMP 0.52V PWM COUT 1 2 3 4 R1 2.2kΩ CLP 2,200pF GND RNF 1MΩ 2kΩ Q1 ※ 100kΩ GND NJM2368 の短絡保護回路が動作すると、OUTPUT 端子(4 ピン)がハイインピーダンス状態になり、外部ス イッチング素子 Q1 を停止させます。 しかし、高温時に OUTPUT 端子から流れる微小なリーク電流によって, スイッチング素子の誤動作につながる 場合があります。このため、スイッチング素子に FET 等の電圧駆動型デバイスをご使用の場合は、誤動作防止用 にゲート・ソース間に 100kΩ 程度の抵抗を入れてください。 -4- Ver.2011-10-18 NJM2368 ■特性例 H 出力電圧対ソース電流特性例 + 8 L 出力電圧対シンク電流特性例 o + (V =6V, RT=33kΩ, CT=1,000pF, Ta=25oC) 1 (V =6V, RT=33kΩ, CT=1,000pF, Ta=25 C) 6 L 出力電圧 VOL (V) H 出力電圧 VOH (V) 7 5 4 3 2 1 0 0 2 4 6 ソース電流 I 8 SOURCE 10 (mA) 0.8 0.6 0.4 0.2 0 12 0 10 発振周波数対タイミング抵抗特性例 fOSC (kHz) 発振周波数 fOSC (kHz) 100 発振周波数 CT=1,000pF 1 10 (V+=6V, Ta=25oC) 1000 CT=470pF 10 100 RT=33kΩ 10 RT=100kΩ 1 10 100 タイミング抵抗 R (kΩ) T 100 1000 10000 タイミング容量 C (pF) 消費電流対電源電圧特性例 o (Ta=25 C) (Ta=25oC) 6 ICCAV 2.51 消費電流 ICC (mA) 基準電圧 VREF (V) 5 2.5 2.49 2.48 0 Ver.2011-10-18 10 20 30 + 電源電圧 V (V) 100000 T 基準電圧対電源電圧特性例 2.52 60 発振周波数対タイミング容量特性例 (V+=6V, Ta=25oC) 1000 20 30 40 50 シンク電流 ISINK (mA) 40 4 3 ICCLA 2 1 0 0 10 20 30 + 電源電圧 V (V) 40 -5- NJM2368 ■特性例 発振周波数温度特性例 基準電圧温度特性例 (V =6V, RT=33kΩ, CT=1,000pF) (V =6V, IOR=1mA) + 発振周波数 fOSC (kHz) 160 3 基準電圧 VREF (V) 140 + 120 100 80 60 -50 -25 2.8 2.6 2.4 2.2 2 -50 0 25 50 75 100 125 周囲温度 Ta (oC) -25 L出力電圧温度特性例 H出力電圧温度特性例 + (V =6V, ISINK =20mA, RT=33kΩ, CT=1,000pF) 0.5 + L出力電圧 VOL (V) H出力電圧 VOH (V) (V =6V, RL=10kΩ, RT=33kΩ, CT=1,000pF) 10 8 6 4 2 0 -50 -25 0.4 0.3 0.2 0.1 0 -50 0 25 50 75 100 125 o 周囲温度 Ta ( C) -6- CCAV 1.6 1.4 1.2 1 -50 (V =6V, RL=∞, duty cycle=50%, RT=33kΩ, CT=1,000pF) 5 (mA) 1.8 -25 0 25 50 75 100 125 o 周囲温度 Ta ( C) 0 25 50 75 100 125 周囲温度 Ta (oC) + 平均電源電流 I 電源電流 ICCLA (mA) (ラッチモード時, V =6V, RT=33kΩ, CT=1,000pF) 2 -25 平均電源電流温度特性例 電源電流温度特性例 + 0 25 50 75 100 125 周囲温度 Ta (oC) 4 3 2 1 0 -50 -25 0 25 50 75 100 125 o 周囲温度 Ta ( C) Ver.2011-10-18 NJM2368 ■特性例 最大デューティーサイクル αM (%) 最大DUTY比対発振周波数特性例 80 (V+=6V, Ta=25oC) 70 60 50 40 30 20 10 0 10 100 発振周波数 fOSC (kHz) 1000 デューティーサイクル対CS端子電圧特性例 + 80 デューティーサイクル α (%) o (V =6V, Ta=25 C) 70 60 50 40 30 20 10 0 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 CS端子電圧 VTHCS (V) <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 Ver.2011-10-18 -7-