NJM2391 低飽和型レギュレータ ■概 要 NJM2391は出力電流を1Aまで流せる低飽和型シリーズ レギュレータです。 入出力間電位差が1.1V typ.(Io=1A時)と低いため、5Vから 3.3V電源を生成するときに最適です。さらに出力電圧精度 が±1%のため、高精度を要求される負荷にも対応できます。 ノートPC、サウンドボード、ディスクドライブなどの、 小型機器へ搭載できるようにTO-252パッケージを採用しま した。 ■外 形 NJM2391DL1 ■特 徴 ● 出力電流 Io(max.)=1A ● 出力電圧精度 Vo±1% ● 低入出力間電位差 ⊿VI-O=1.1V typ. (Io=1A時) ● 過電圧保護回路内蔵 ● 過電流保護回路内蔵 ● サーマルシャットダウン回路内蔵 ● バイポーラ構造 ● 外形 TO-252 ■ 端子配列 2 1 ピン配置 1.VIN 2.GND 3.VOUT 3 NJM2391DL1 ■絶対最大定格 項 目 (Ta=25℃) 記 号 + 入力電圧 V 消費電力 PD 動作温度 保存温度 Topr Tstg 定 格 +10 950(*1) 2500(*2) −40∼85 −50∼125 単 位 V mW ℃ ℃ (*1):76.2x114.3x1.6mm(EIA/JEDEC規格サイズ、2層、FR-4、)基板実装、且つ銅箔面積100mm2 (*2):76.2x114.3x1.6mm(EIA/JEDEC規格サイズ、4層、FR-4、)基板実装時 (4層内箔面積:74.2x74.2mm、JEDEC standard JESD51-5に準拠しサーマルビアホールを適用) ■ 出力電圧ランク 品 名 出力電圧 品 名 出力電圧 NJM2391DL1-25 2.5V NJM2391DL1-33 3.3V NJM2391DL1-26 2.6V NJM2391DL1-35 3.5V NJM2391DL1-28 2.85V NJM2391DL1-05 5.0V NJM2391DL1-03 3.0V NJM2391 ■ 電気的特性(CIN=0.1μF, Co=10μF, Tj=25℃) 項 目 Vo=2.5V Version 出力電圧 ラインレギュレーション ロードレギュレーション 無効電流 リップル除去比 入出力間電位差 出力雑音電圧 Vo=2.6V Version 出力電圧 ラインレギュレーション ロードレギュレーション 無効電流 リップル除去比 入出力間電位差 出力雑音電圧 Vo=2.85V Version 出力電圧 ラインレギュレーション ロードレギュレーション 無効電流 リップル除去比 入出力間電位差 出力雑音電圧 Vo=3V Version 出力電圧 ラインレギュレーション ロードレギュレーション 無効電流 リップル除去比 入出力間電位差 出力雑音電圧 記 号 VO 測定はパルス試験とする。 条 件 VIN=5.5V, Io=0.01A ∆Vo/∆VIN VIN=4V~9V, Io=1A ∆Vo/∆Io VIN=5.5V, Io=0~1A IQ VIN=5.5V, Io=0A VIN=5.5V, ein=2VP-P RR f=120Hz, Io=0.5A Io=1A ∆VI-O VIN=5.5V,Io=0.5A VNO BW=10Hz~100kHz VO VIN=5.6V,Io=0.01A ∆Vo/∆VIN VIN=4.1V~9.1V,Io=1A ∆Vo/∆Io VIN=5.6V,Io=0~1A IQ VIN=5,6V,Io=0A VIN=5.6V,ein=2VP-P RR f=120Hz,Io=0.5A Io=1A ∆VI-O VIN=5.6V,Io=0.5A VNO BW=10Hz~100kHz VO VIN=5.85V,Io=0.01A ∆Vo/∆VIN VIN=4.35V~9.35V,Io=1A ∆Vo/∆Io VIN=5.85V,Io=0~1A IQ VIN=5.85V,Io=0A VIN=5.85V,ein=2VP-P RR f=120Hz,Io=0.5A Io=1A ∆VI-O VIN=5.85V,Io=0.5A VNO BW=10Hz~100kHz VO VIN=6V,Io=0.01A ∆Vo/∆VIN VIN=4.5V~9.5V,Io=1A ∆Vo/∆Io VIN=6V,Io=0~1A IQ VIN=6V,Io=0A VIN=6V,ein=2VP-P RR f=120Hz,Io=0.5A Io=1A ∆VI-O VIN=6V,Io=0.5A VNO BW=10Hz~100kHz 最 小 標 準 最 大 単 位 2.475 2.50 2.525 V − − − − − 2.3 50 50 4.0 mV mV mA 53 63 − dB − 1.1 1.2 V − 85 185 µV 2.574 2.60 2.626 V − − − − − 2.3 52 52 4.0 mV mV mA 53 63 − dB − 1.1 1.2 V − 87 187 µV 2.82 2.85 2.88 V − − − − − 2.3 57 57 4.0 mV mV mA 53 63 − dB − 1.1 1.2 V − 90 190 µV 2.97 3.00 3.03 V − − − − − 2.3 60 60 4.0 mV mV mA 52 62 − dB − 1.1 1.2 V − 95 195 µV NJM2391 ■ 電気的特性(CIN=0.1μF,Co=10μF,Tj=25℃) 項 目 Vo=3.3V Version 出力電圧 ラインレギュレーション ロードレギュレーション 無効電流 記 号 VO ∆Vo/∆VIN ∆Vo/∆Io IQ リップル除去比 RR 入出力間電位差 ∆VI-O 出力雑音電圧 Vo=3.5V Version 出力電圧 ラインレギュレーション ロードレギュレーション 無効電流 VNO VIN=6.3V,Io=0.01A VIN=4.8V~9.8V,Io=1A VIN=6.3V,Io=0~1A VIN=6.3V,Io=0A VIN=6.3V,ein=2VP-P f=120Hz,Io=0.5A Io=1A VIN=6.3V,Io=0.5A BW=10Hz~100kHz 最 小 標 準 最 大 単 位 3.267 3.30 3.333 V − − − − − 2.3 66 66 4.0 mV mV mA 52 62 − dB − 1.1 1.2 V − 100 200 µV 3.465 3.50 3.535 V ∆Vo/∆VIN ∆Vo/∆Io IQ VIN=5V~10V,Io=1A VIN=6.5V,Io=0~1A VIN=6.5V,Io=0A VIN=6.5V,ein=2VP-P f=120Hz,Io=0.5A Io=1A VIN=6.5V,Io=0.5A BW=10Hz~100kHz − − − − − 2.3 70 70 4.0 mV mV mA 52 62 − dB − 1.1 1.2 V − 105 205 µV 4.95 5.00 5.05 V − − − − − 2.3 60 100 4.0 mV mV mA 50 60 − dB − 1.1 1.2 V − 150 260 µV 入出力間電位差 ∆VI-O VNO VO ∆Vo/∆VIN ∆Vo/∆Io IQ リップル除去比 RR 入出力間電位差 ∆VI-O 出力雑音電圧 件 VIN=6.5V,Io=0.01A RR Vo=5V Version 出力電圧 ラインレギュレーション ロードレギュレーション 無効電流 条 VO リップル除去比 出力雑音電圧 測定はパルス試験とする。 VNO VIN=8V,Io=0.01A VIN=6.5V~9.5V,Io=1A VIN=8V,Io=0~1A VIN=8V,Io=0A VIN=8V,ein=2VP-P f=120Hz,Io=0.5A Io=1A VIN=8V,Io=0.5A BW=10Hz~100kHz NJM2391 ■測定回路図 1.標準測定回路 出力電圧、ラインレギュレーション、ロードレギュレーション、 無効電流、入出力間電位差、出力雑音電圧 VIN A IIN VOUT NJM2391 + BPF A IOUT + V VOUT GND VIN 0.1µF V.V VNO 10µF RL 2.リップル除去比測定回路図 VIN ein=2Vp-p f=120Hz + VOUT NJM2391 A IOUT + GND VIN RR=20log10[ein/eo] 0.1µF V.V eo 10µF RL (dB) ・入力コンデンサ CIN について 入力コンデンサ CIIN は、電源インピーダンスが高い場合や、VIN 又は GND 配線が長くなった場合の発振 を防止する効果があります。 そのため、推奨値(電気的特性共通条件欄に記載している容量値)以上の入力コンデンサ CIN を VIN 端子GND 端子間にできるだけ配線が短くなるように接続してください。 ・出力コンデンサ CO について 出力コンデンサ Co はレギュレータ内蔵のエラーアンプの位相補償を行うために必要であり、容量値と ESR(Equivalent Series Resistance: 等価直列抵抗)が回路の安定度に影響を与えます。 推奨容量値(電気的特性共通条件欄に記載している容量値)未満の Co を使用すると内部回路の安定度が 低下し、出力ノイズの増加、レギュレータの発振等が起こる可能性がありますので、安定動作のために推奨 容量値以上の Co を、VOUT 端子−GND 端子間に最短配線で接続して下さい。 尚、Co は容量値が大きいほど出力ノイズとリップル成分が減少し、出力負荷変動に対する応答性も向上 させることが出来ます。 また、コンデンサ固有の特性変動量(周波数特性、温度特性等)やバラツキを充分に考慮の上、適切なコン デンサを選定してください。 NJM2391 ■消費電力−周囲温度特性例 NJM2391DL1 PowerDissipation (Topr=-40~+85°C,Tj=125°C) 3500 Power Dissipation PD(mW) 3000 on 4 layers board 2500 2000 on 2 layers board 1500 1000 500 0 -50 -25 0 25 50 Temperature : Ta(°C) 75 100 125 NJM2391 ■特性例 NJM2391DL1−25 入出力間電位差特性例 (Cin=0.1uF, Co=10uF, Ta=25 oC) 3 NJM2391DL1−25 負荷特性例 (V IN=5.5V, Ta=25 oC) 3 2.5 2.5 2 出力電圧 Vo(V) 出力電圧 Vo(V) 2 Io=0A Io=100mA Io=500mA 1.5 1 Io=1A 1.5 0.5 1 2.5 3 3.5 4 4.5 5 0 5.5 0 0.5 1 1.5 出力電流 Io(A) 入力電圧 VIN(V) NJM2391DL1−25 入出力間電位差対出力電流特性例 (Cin=0.1uF, Co=10uF, Ta=25℃) 1.5 80 2 2.5 NJM2391DL1−25 リップル除去比周波数特性例 (V IN=8V, ein=2Vp-p) Io=0A 70 リップル除去比 RR(dB) 入出力間電位差 ⊿VI-O(V) 60 1 0.5 50 Io=500mA 40 30 20 10 0 0 0 200 400 600 出力電流 Io(mA) 800 1000 10 100 1k 周波数 f(Hz) 10k 100k NJM2391 ■特性例 NJM2391DL1−05入出力間電位差温度特性例 1.4 2.55 1.2 2.537 2.525 1 Io=0.5A 出力電圧 Vo(V) 入出力間電位差 ⊿VI-O(V) Io=1A 0.8 Io=0.1A 0.6 NJM2391DL1−25出力電圧温度特性例 (V IN=5.5V, Io=0A) Io=0A 2.512 2.5 2.487 0.4 2.475 0.2 2.462 0 -50 -25 0 25 50 75 100 2.45 -50 125 -25 0 周囲温度 Ta( C) NJM2391DL1−25 無効電流対周囲温度特性例 (V IN=5.5V, Io=0A) 3 25 50 75 100 NJM2391DL1−25サーマルシャットダウン特性例 (V IN=5.5V, Io=0A) 4 3.5 3 2.5 出力電圧 Vo(V) 無効電流 IQ(mA) 2.5 2 1.5 2 1.5 1 0.5 1 -50 -25 0 25 50 75 o 周囲温度 Ta( C) 125 周囲温度 Ta(oC) o 100 125 0 -50 0 50 周囲温度 Ta(oC) 100 150 NJM2391 <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。