NJM2871/A, NJM2872/A 低飽和型レギュレータ 概要 NJM2871/A,NJM2872/Aはバイポーラプロセスを使用し、 ロー ノイズ、高リップル除去比を実現した低飽和型レギュレータで す。 MTP5の小型パッケージに搭載し、出力電流150mA、小型 1.0µFセラミックコンデンサ対応の為、携帯通信機器の応用に最 適です。また、出力電圧精度は±2%、±1%の高精度のライン アップがあります。 ■外形 NJM2871F/AF NJM2872F/AF ■特 徴 ●高リップル除去比 70dB typ. (f=1kHz,Vo=3V品) ●ローノイズ Vno=30µVrms typ.(Cp=0.01µF) ●1.0µFセラミックコンデンサ対応 (Vo≧2.7V) ●出力電流 Io(max.)=150mA ●高精度出力電圧 Vo±2% Vo±1%:A Version ●低入出力間電位差 0.10V typ. (Io=60mA時) ●入力電圧範囲 +2.5V∼+14V (Vo≦2.0V version) ●ON/OFF制御付 ●サーマルシャットダウン回路内蔵 ●過電流保護回路内蔵 ●バイポーラ構造 ●パッケージ SOT-23-5(MTP5) 端子配列 5 4 1 2 3 ピン配置 1.CONTROL(アクティブハイ) 2.GND 3.NOISE BYPASS 4.VOUT 5.VIN NJM2871F/AF 5 4 1 2 3 ピン配置 1.VIN 2.GND 3.CONTROL(アクティブハイ) 4.NOISE BYPASS 5.VOUT NJM2872F/AF 等価回路図 VOUT VIN Cont Thermal Protection Bandgap Reference Noise Bypass GND Ver.2013-02-28 -1- NJM2871/A, NJM2872/A ■ 絶対最大定格 項 目 入力電圧 コントロール電圧 (Ta=25℃) 記 号 定 VIN VCONT 消費電力 PD 動作温度 保存温度 Topr Tstg 格 +14 +14(*1) 350(*2) SOT-23-5 200(*3) −40∼+85 −40∼+125 単 位 V V mW ℃ ℃ (*1):入力電圧が14V以下の場合は入力電圧と等しくなります。 (*2):基板実装時 114.3 x 76.2 x 1.6mm(2層)でEIA/JEDEC規格準拠による。 (*3):単体時 ■ 入力電圧範囲 VIN=+2.5 ∼ +14V(出力電圧Vo:2.1V未満の製品) ■ 電気的特性 (Vo>2.0V version:) VIN=Vo+1V, CIN=0.1µF, Co=1.0µF: Vo≧2.7V (Co=2.2µF: Vo≦2.6V), Cp=0.01µF, Ta=25℃) 項 目 記 号 出力電圧 Vo 無負荷時無効電流 OFF時無効電流 出力電流 ラインレギュレーション ロードレギュレーション 入出力間電位差 リップル除去比 IQ IQ(OFF) Io ⊿Vo/⊿VIN ⊿Vo/⊿Io ⊿VI−O RR 出力電圧温度係数 出力雑音電圧 出力ON制御電圧 出力OFF制御電圧 ⊿Vo/⊿Ta VNO VCONT(ON) VCONT(OFF) -2- 条 件 Io=30mA Io=30mA, A Version Io=0mA, Icont除く VCONT=0V Vo−0.3V VIN=Vo+1V∼Vo+6V, Io=30mA Io=0∼100mA Io=60mA ein=200mVrms,f=1kHz,Io=10mA, Vo=3V品 Ta=0∼85℃, Io=10mA f=10Hz∼80kHz, Io=10mA, Vo=3V品 最小 −2% −1% − − 150 − − − 標準 − − 120 − 200 − − 0.10 最大 +2% +1% 180 100 − 0.10 0.03 0.18 単位 V V µA nA mA %/V %/mA V − 70 − dB − − 1.6 − ±50 30 − − − − − 0.6 ppm/℃ µVrms V V Ver.2013-02-28 NJM2871/A, NJM2872/A (Vo≦2.0V version:) VIN=Vo+1V, CIN=0.1µF, Co=4.7µF, Cp=0.01µF, Ta=25℃) 項 目 記 号 出力電圧 Vo 無負荷時無効電流 OFF時無効電流 出力電流 ラインレギュレーション ロードレギュレーション リップル除去比 IQ IQ(OFF) Io ⊿Vo/⊿VIN ⊿Vo/⊿Io RR 出力電圧温度係数 出力雑音電圧 出力ON制御電圧 出力OFF制御電圧 ⊿Vo/⊿Ta VNO VCONT(ON) VCONT(OFF) 条 件 Io=30mA Io=30mA, A Version Io=0mA, Icont除く VCONT=0V Vo−0.3V VIN=Vo+1V∼Vo+6V, Io=30mA Io=0∼100mA ein=200mVrms,f=1kHz,Io=10mA, Vo=1.8V品 Ta=0∼85℃, Io=10mA f=10Hz∼80kHz, Io=10mA, Vo=1.8V品 最小 −2% −1% − − 150 − − 標準 − − 120 − 200 − − 最大 +2% +1% 180 100 − 0.10 0.03 単位 V V µA nA mA %/V %/mA − 75 − dB − − 1.6 − ±50 22 − − − − − 0.6 ppm/℃ µVrms V V 各出力電圧共通表記としているため、個別仕様書とは異なることがあります。 別途仕様書にて確認の程、お願いいたします。 ■ 出力電圧ランク 品 名 NJM287××15 NJM287××18 NJM287××21 NJM287××23 NJM287××25 NJM287××26 NJM287××27 NJM287××28 出力電圧 1.5V 1.8V 2.1V 2.3V 2.5V 2.6V 2.7V 2.8V 品 名 NJM287××285 NJM287××29 NJM287××03 NJM287××31 NJM287××32 NJM287××33 NJM287××34 NJM287××35 出力電圧 2.85V 2.9V 3.0V 3.1V 3.2V 3.3V 3.4V 3.5V 品 名 NJM287××355 NJM287××38 NJM287××04 NJM287××45 NJM287××46 NJM287××47 NJM287××05 出力電圧 3.55V 3.8V 4.0V 4.5V 4.6V 4.7V 5.0V ■測定回路図 A IIN VIN VOUT IOUT V VOUT VIN 1.0µF *4 0.1µF A V VCONT ICONT (ceramic) NOISE CONTROL BYPASS GND Cp=0.01µF *4 2.0V<Vo≦2.6V version : Co=2.2µF(ceramic) Vo≦2.0V version : Co=4.7µF(ceramic) Ver.2013-02-28 -3- NJM2871/A, NJM2872/A ■応用回路例 ON/OFF機能を使用しないとき VIN VIN VOUT VOUT 1.0µF *5 0.1µF R (0∼300kΩ) CONTROL NOISE BYPASS Cp=0.01µF GND *5 2.0V<Vo≦2.6V version : Co=2.2μF Vo≦2.0V version : Co=4.7μF コントロール端子はVINに接続してください。 ②ON/OFF機能を使用したとき VIN VIN VOUT VOUT 1.0μF *5 0.1μF R CONTROL GND NOISE BYPASS Cp=0.01μF *5 2.0V<Vo≦2.6V version : Co=2.2μF Vo≦2.0V version : Co=4.7μF コントロール端子はHレベルでONし、オープンもしくはGNDレベルでOFFします。 ・ノイズバイパスコンデンサ Cp について ノイズバイパスコンデンサ Cp はバンドギャップ基準電圧から発生するノイズを取り除きます。 その為、ノイズバイパスコンデンサ Cp を大きくすると、ノイズ低減やリップルリジェクション向上が図られます。 しかし、推奨値(電気的特性共通条件欄に記載している容量値)未満にすると、発振する場合がありますので、ノ イズバイパスコンデンサ Cp は、推奨値以上の容量を接続してください。 ・コントロール端子 − VIN 間に抵抗 R を接続する場合 本抵抗を挿入することによりコントロール電圧が高くなった場合にコントロール端子に流れる電流が大きくなるの を制限することができます。コントロール電流の低減が不要であれば、本抵抗の接続は必要ございません。 コントロール端子 − VIN 端子間にプルアップ抵抗 R を接続するとコントロール電流は低減されますが、抵抗 R で の電圧降下が発生しますので、コントロール端子に印加される電圧が出力 ON 制御電圧を満足できるよう設定してく ださい。 出力 ON 制御の最低電圧 / 電流は周囲温度によって変動しますので、抵抗 R を挿入される場合は特性例の 温度特性をご確認の上、抵抗値を選定してください。 -4- Ver.2013-02-28 NJM2871/A, NJM2872/A ・入力コンデンサ CIN について 入力コンデンサ CIIN は、電源インピーダンスが高い場合や、VIN 又は GND 配線が長くなった場合の発振を防止する 効果があります。 そのため、推奨値(電気的特性共通条件欄に記載している容量値)以上の入力コンデンサCINをVIN端子- GND端子 間にできるだけ配線が短くなるように接続してください。 ・出力コンデンサ CO について 出力コンデンサ Co はレギュレータ内蔵のエラーアンプの位相補償を行うために必要であり、容量値と ESR(Equivalent Series Resistance: 等価直列抵抗)が回路の安定度に影響を与えます。 推奨容量値(電気的特性共通条件欄に記載している容量値)未満の Co を使用すると内部回路の安定度が低下 し、出力ノイズの増加、レギュレータの発振等が起こる可能性がありますので、安定動作のために推奨容量 値以上の Co を、VOUT 端子−GND 端子間に最短配線で接続して下さい。 推奨容量値は出力電圧により異なり、低出力電圧品では大きな容量値を必要とする場合がありますので、 出力電圧毎に推奨容量値をご確認ください。尚、Co は容量値が大きいほど出力ノイズとリップル成分が減 少し、出力負荷変動に対する応答性も向上させることが出来ます。 また、コンデンサ固有の特性変動量(周波数特性、温度特性、DC バイアス特性)やバラツキを充分に考慮 する必要がありますので、温度特性が良く、出力電圧に対し余裕を持った耐圧のものを推奨致します。 本製品は低ESR品を始め、幅広い範囲のESRのコンデンサで安定動作するよう設計されておりますが、 コンデンサの選定に際しては、上記特性変動等もご考慮の上、適切なコンデンサを選定してください。 Ver.2013-02-28 -5- NJM2871/A, NJM2872/A 消費電力-周囲温度特性例 NJM2871/A,NJM2872/A 消費電力特性例 (Topr=-40∼+85℃,Tj=125℃) 500 消費電力 PD(mW) 400 FR-4基板(114.3×76.2×1.6mm)実装時 300 単体 200 100 0 -50 -25 0 25 50 75 100 周囲温度 Ta(℃) -6- Ver.2013-02-28 NJM2871/A, NJM2872/A ■ 特性例 Ver.2013-02-28 -7- NJM2871/A, NJM2872/A ■ 特性例 -8- Ver.2013-02-28 NJM2871/A, NJM2872/A ■ 特性例 NJM2871_3.0V コントロール電流温度特性例 10 @:V IN=4V Output is open. Co=1µF(Ceramic) Cp=0.01µF V CONT=1.6V Control Current : ICONT ( µA) 8 6 4 2 0 -50 0 50 100 o Temperature Ta ( C) Ver.2013-02-28 -9- NJM2871/A, NJM2872/A <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 - 10 - Ver.2013-02-28