プログラミング支援ツール NP4H-SEDBV3 バージョンアップについて 1.対象機種 IEC61131-3 準拠プログラミング支援ツール SX-Programmer 形式 品名 最新バージョン NP4H-SEDBV3 Expert(D300win) V3.5.1.15 バージョンアップ時期 2010 年 4 月 2.バージョンアップサービスの概要 ホームページからのバージョンアップサービスは、旧版の Expert(D300win)をお持ちの方を対象として、アッ プグレード機能を用いて最新の Expert(D300win)使用環境を提供します。 ホームページからのダウンロードにより、最新の Expert(D300win)を容易に取得できます。 SX-Programmer Expert(D300win) V3.5.1.15 用アップデートファイル : ExpertUpdateV35115.exe 3.最新バージョン V3.5.1.15 の主な変更内容(2010 年 4 月) (1)ウォッチウィンドウ機能の拡張 レシピ値の書き込み機能、ウォッチウィンドウ情報のファイル保存機能などを追加しました。 (2)POU プロパティ機能の拡張 プロパティの一括変更機能、POU コメント機能を追加しました。 (3)グラフィックエディタの表示機能の改良 「VAR_EXTERNAL 変数の非表示」、 「ファンクションブロックの端子の非表示」機能などの拡張を行いました。 (4)オンラインデバッグ機能の改良 オンラインデバッグダイアログの操作方法を改良しました。 4.主なバージョンアップ履歴 (1)V3.5.0.0(2009 年 3 月) ①LD/FBD-V2 互換エディタの機能の追加と拡張 「元に戻す」の最大回数の拡張、「FB/ファンクションの置換」機能の改良などを行いました。 ②エディタ設定機能の改良 グラフィックエディタと LD/FBD エディタの設定機能を改良しました。 ③SFC エディタの機能の追加と拡張 「SFC 分岐の再割当」機能、「アクティブステップの表示」機能などの拡張を行いました。 ④新規モジュール対応 SPH3000 CPU モジュールに対応しました。 ⑤Windows Vista 対応 対応OSとして、Windows Vista に対応しました。 (2)V3.4.5.0(2008 年 11 月) ①SPH300 対応機能の拡張 SPH300 の「構成チェック待ち時間指定モードの選択」機能と、「ユーザ ROM 未認識時の故障表示」機能に対 応しました。 ②SPB/ボードコントローラ対応機能の拡張 SPB/ボードコントローラの高速カウンタ設定に「現在値更新タスク設定」機能を追加しました。 ③不具合修正 SPH2000 シリーズにおいて、ユーザ FB を 2 段以上ネスティングしている場合に、BOOL 形変数をユーザ FB の VAR_INOUT 端子へ接続すると正しく演算が実行されないことがある不具合を修正しました。 (3)V3.4.4.1(2008 年 9 月) ①不具合修正 SPH2000 シリーズにおける CPU とのプログラム(プロジェクト)照合機能にて、プログラムステップ数が一 致している場合の照合不具合を修正しました。 (4)V3.4.4.0(2008 年 5 月) ①SPH2000 対応機能の拡張 SPH2000 のメールクライアント、ユーザでの汎用通信設定、PODとのパラレルインタフェース接続の各機 能に対応しました。 ②@E.Integrator 対応 (5)V3.4.3.0(2007 年 11 月) ①通信設定の COM ポート数を 256 ポートに拡張しました。 ②SPH200 対応機能の拡張 SPH200 のシステムプロパティに、構成チェックの待ち時間モードを「構成一致待ち/指定時間待ち」から選 択可能とする機能を追加しました。 (6)V3.4.2.0(2007 年 8 月) ①ボードコントローラ対応機能の拡張 ・ボードコントローラのCPUパラメータに、高速入力コネクタへの信号の論理を立ち上がりエッジ/立ち 下がりエッジから選択可能とする機能を追加しました。 ・ボードコントローラのCPUパラメータの簡易CPUリンク機能に、リンク局番を外部から設定する機能 を追加しました。 ・ボードコントローラのカレンダ情報に曜日データとカレンダ書き込み要求を追加しました。 ②故障診断機能の改良 SPH300の故障診断機能に、故障状態を自動解析して表示する「故障解析」機能を追加しました。 ※「故障解析」機能を使用する場合、Microsoft 社製 [.NET Framework 2.0] のインストールが必要です。 「6.バージョンアップ方法」を参照ください。 (7)V3.4.1.0(2007 年 5 月) ①SPBの「バッテリ異常検出しない」モード対応 SPBのCPUパラメータに「電池異常検出」の項目を追加しました。 ②モニタ値表示の改良 10進表示に「ゼロサプレスあり」、実数表示に「標準の小数点表記」の表示機能を追加しました。 (8)V3.4.0.0(2007 年 2 月) ①基本機能改良 変数エディタの EXCEL 連携、変数プロパティダイアログ、クロスリファレンス自動更新、プロジェクト比較、 ウォッチウィンドウへの配列/構造体登録の、各機能を改良しました。 ②ラダーエディタの機能改良 左母線の整列、ワークシート分割、回路コメントジャンプの、各機能を改良しました。 ③SPH300 ユーザROM運転なしモードへの対応 ④SPH2000 冗長化CPUモジュール(NP1PM-256H)対応 ⑤V3.3.7.1 の不具合修正 グローバル変数シートの容量が大きい場合、クロスリファレンスの作成を実行すると Expert が強制終了する ことがある不具合を修正しました。 (9)V3.3.7.1(2006 年 12 月) ①3.3.7.0 の不具合修正 SPH200 または SPB に対してプロジェクトをダウンロードすると、アプリケーションエラーになる不具合を修 正しました。 (10)V3.3.7.0(2006 年 11 月) ①ボードコントローラ T リンクオプションカード対応 (11)V3.3.6.0(2006 年 10 月) ①IPアドレスリスト ネットワーク機器検索機能 IPアドレスリスト機能にネットワーク機器検索を追加しました。 ②ZIPファイルのオフライン保存機能 ZIPファイルをパソコンのディスクに保存する機能を追加しました。 (12)V3.3.5.0(2006 年 8 月) ①サーボシステムFALDIC ALPHA5対応 ②V3.3.4.1 の不具合修正 SPH300EX 以外の機種にて、変数名の最後が ’_E’のグルーバル変数を AT 指定するとコンパイルエラーにな る不具合を修正しました。 (13)V3.3.4.1(2006 年 7 月) ①高性能CPUモジュール SPH300EX対応 ②V3.3.3.0 の不具合修正 SPH2000(NP1PM-48E/256E)にて、FTP アクセス機能が使用できない不具合を修正しました。 (14)V3.3.3.0(2006 年 5 月) ①パスワード機能の拡充 前バージョンで追加した、PLCオンライン操作の制限設定機能に対し、ユーザにてアクセス制限範囲を設 定する機能を追加しました。パスワードによって制限される機能はアクセスレベルごとに設定できます。 ②クロスリファレンス付きラダープログラム印刷機能追加 プロジェクト印刷機能にて、クロスリファレンス情報をプログラム印刷ページと同一ページに印刷する機能 を追加しました。 ③変数定義ダイアログの設定改善 変数定義ダイアログにて、グローバル変数グループの指定方法の「ワークシートの全変数を表示」機能のデ フォルト状態を「設定有り」に変更しました。 ④変数情報のツールチップ表示 ワークシート上に各変数のデータ形、初期値、コメントなどをツールチップ形式で表示します。 (15)V3.3.2.0(2006 年 1 月) ①パスワード機能の拡張 PLCオンライン操作の制限を設定する機能を追加しました。 本機能を使用してアクセス認証用パスワードを設定することにより、PLCへの操作をレベル1、レベル2、 レベル3、の3段階で制限することが可能となります。 ②変数表示モードの一括リセット 設定 LD/FBDワークシートにおける変数表示モードを一挙動でデフォルト設定に戻す機能を追加しました。 ③SPH300 ファームウェア対応(V**65) ・縮退立上げ時間短縮機能 ・強制設定状態継続運転 (16)V3.3.1.0(2005 年 11 月) ①ボードコントローラ対応 ・システム支援機能の追加 システム構成、CPU動作定義、CPUメモリ割付、高速カウンタ設定、RS485設定 ・オンライン機能の追加 コントロールダイアログ、パスワード機能、デバッグ機能、メモリ転送 (17)V3.3.0.0(2005 年 8 月) ①システム定義 未実装操作の改良 1クリックでモジュールの実装/未実装を切り替えることが可能としました。また、未実装一括設定機能の1 クリック操作により、構成ツリー上で選択されているモジュールとその階層下のモジュールを一括で未実装 に設定または設定解除することができます。 ②SPH2000対応 新系列CPUモジュールSPH2000に対応しました。 (18)V3.2.1.0(2005 年 6 月) ①製品名称の変更 従来の名称「D300win」より、「SX-Programmer Expert(D300win)」に名称を変更しました。 ②変数エディタの変更 Microsoft Excel との連携、編集操作の改良、変数の一括挿入等の改良をしました。 ③プロジェクト編集の改良 圧縮プロジェクト(ZWT ファイル)の解凍、プロジェクトツリーエディタの機能改良をしました。 ④印刷機能の改良 プロジェクト印刷のページ指定印刷、変数ワークシートの折り返し印刷を追加しました。 ⑤SPH300 I/O領域拡張への対応 SPH300(V**64 以降)のI/O領域拡張機能に対応しました。 (19)V3.2.0.0(2005 年 4 月) ①カーネル機能のバージョンアップ ・変数定義ダイアログの改善 ・ファンクション/FB定義ダイアログの改善 ・変数ワークシートの操作改善 ・POUグループ機能の追加 ・サンプリングトレース機能の拡張 ・メッセージウィンドウの改善 ②プロジェクト履歴機能 ダウンロード成功後(POU 変更含む)プロジェクトの履歴を保存する機能を追加しました。 ③故障診断機能の改良 詳細 RAS に表示されるメモリダンプ表示の一部を文書表示します。 (20)V3.1.4.0(2004 年 10 月) ①プロセッサリンクモジュール最大構成数拡張対応 プロセッサリンクモジュール(Pリンク、FL-net など)の最大構成数を 8 台へ拡張しました。 ②システム定義の設定追加 システム定義のシステム動作定義設定に「CPU”0”なしシステム立上げ」設定を追加しました。 システムプロパティのシステム縮退立上げ動作定義に「拡張設定」を追加しました。 (21)V3.1.3.0(2004 年 8 月) ①SPH CPUボード サンプリングトレース機能対応 サンプリングトレース機能を実装した CPUボード(NP3PS-SX1PCS74 V**63)へ接続時、高精度サンプリン グトレースが起動するよう対応しました。 (22)V3.1.2.0(2004 年 5 月) ①8 k ステップPOU対応 SPH300(V**62 以降)のPOU 8kステップに対応しました。 ②SX制御ユーティリティの改良 メッセージマネージャによるオンライン接続に対応しました。 これにより、Expert(D300win)と制御ユーティリティが、同一ポートでの同時通信が可能になります。 (23)V3.1.1.0(2003 年 12 月) ①サンプリングトレース対応 SPH300(V**61 以降)のサンプリングトレース機能に対応しました。 ②オンライン機能の改善 故障診断機能において、システム重故障集約情報に表示されるPOU番号に対応したPOU名を表示すよう に改良しました。 (24)V3.1.0.0(2003 年 6 月) ①小形PLC SPB対応 SPBのIEC61131-3準拠プログラミングを可能としました。 ②SPBシステムソフトユーティリティ SPBの基本ユニットのシステムソフトウェア(ファームウェア)をSXモード(IEC61131-3 準拠言語)に 更新できます。 ③SX制御ユーティリティの機能追加 データ編集機能を拡張し、時間形、文字列形を追加しました。 バックアップファイルの読み込み、編集機能を拡張し、タブ区切りテキスト形式を追加しました。 (25)V3.0.0.0(2002 年 12 月) ①新ラダーエディタ ラダーワークシートの表示/編集を行うラダーエディタを、従来のフリーレイアウト形式から、グリッド枠 固定形式に改良しました。これによりキー操作でのプログラミングが容易に行えます。 ②変数ワークシートのテーブル化 変数ワークシート(ローカル/グローバル)が表形式となり、変数の整理がし易くなります。 ③プロジェクトのプロテクト機能の追加 プロジェクトに対するパスワードによる木目細かいプロテクトが可能となり、セキュリティ性が向上します。 ④故障診断機能の改良 構成情報を確認しながら故障情報を解析できるため、故障診断が容易となります。 5.従来品との互換性 今回のバージョンアップによるプログラムの互換性は下表の通りです。 旧バージョンで作成のプログラム V3.5.1.15 で作成のプログラム NP4H-SEDBV3 旧バージョン ○ △ NP4H-SEDBV3 V3.5.1.15 ○ ○ 新バージョンの機能を使用したプログラムは、旧バージョンの Expert(D300win)では非互換が発生します。 6.バージョンアップ方法 (1)パソコンのハードディスクに任意のフォルダを作成します。 (2)作成したフォルダに V3.5.1.15 用アップデートファイル「ExpertUpdateV35115.exe」をダウンロードし保存し ます。 (3)ファイルをダブルクリックします。(アップデートファイルは自己解凍型圧縮ファイルです) (4)作成したフォルダ内にファイルが解凍されます。 (5)解凍したファイルの「Setup.exe」をダブルクリックします。 (6)インストーラの指示に従い、インストールを行います。 (7)インストールが終わったら Expert(D300win)を立上げ、「ヘルプ」メニューの「情報」にて、バージョンが V3.5.1.15 になっていることを確認します。 プログラミング支援ツールのバージョンアップは、『Fe library』のページからダウンロードできます。