取扱説明書 ブラシレスモータ B2シリーズ Gタイプ ●このたびは、パナソニック製品を お買い上げいただき、 まことにあり がとうございます。 ● 取 扱 説 明 書をよくお読 み のうえ、 正しく安全にお使いください。 ●ご使用の前に『 安全上のご注意 』 (P.2∼5)を、必ずお読みください。 この取扱説明書は大切に保管して ください。 ●製品には、ご使用上の注意ラベルが貼付されています。 この取扱説明書は、必ずお客様にお渡しください ■もくじ ページ 安全上のご注意…………………………… 2 はじめに…………………………………… 6 機種確認…………………………………… 8 各部のなまえ……………………………… 8 設置のしかた……………………………… 9 配 線………………………………………11 負荷・使用条件の確認……………………12 ギヤヘッドの組み込み……………………15 保守・点検…………………………………16 仕 様………………………………………17 保 証………………………………………19 アフターサービス(修理)………… 裏表紙 安全上のご注意 必ずお守りください 人への危害、財産の損害を防止するため、必ずお守りいただくことを説明して います。 ■誤った使い方をしたときに生じる危害や損害の程度を区分して、説明して います。 危険 注意 「死亡や重傷を負うおそれが大きい内容」 です。 「傷害を負うことや、財産の損害が発生するおそれが ある内容」 です。 ■お守りいただく内容を次の図記号で説明しています。 してはいけない内容です。 実行しなければならない内容です。 危険 腐食性の雰囲気、引火性の ガスの雰囲気、可燃性の物 の近くで使用しない。 ケーブルに傷をつけたり、無理 な力を加えたり、重いものをの せたり、挟み込んだりしない。 感電・故障・破損の原因になり ます。 火災の原因になります。 製品の上に乗ったり、重いも のを乗せたりしない。 運転中モータの回転部には、 絶対に触らない。 感電・けが・故障・破損の原因 になります。 −2− けがの原因になります。 モータの近くには可燃物を置 かない。 モータは温度が高くなるの で触らない。 火災の原因になります。 やけどの原因になります。 ブラシレスモータのケーブル モータのアース線(端子)は に直接商用電源を接続しない。 必ず接地する。 火災・故障・破損の原因になり ます。 感電の防止になります。 過電流保護装置・漏電遮断 器・温度過昇防止装置・非常 停止装置を必ず設置する。 地震の時、火災および人身 事故が起こらないように、確 実に設置・据付けを行う。 感電・けが・火災の防止になり ます。 けが・感電・火災・故障・破損の 防止になります。 緊急時、即時に運転を停止し 配線作業は、必ず電気工事 電源を遮断できるように、外 専門家が行い、正しく確実に 部に非常停止回路を設置する。 行う。 けが・感電・火災・故障・破損の 防止になります。 感電・けが・火災・故障・破損の 防止になります。 移動、配線、点検は必ず電源 を切ってから行う。 地震発生のあとは、必ず安 全性の確認を行う。 感電・けがの防止になります。 感電・けが・火災の防止になり ます。 モータ線の相順、CS信号線 の配線は正しく配線する。 モータは金属などの不燃物 に取り付ける。 けが・故障・破損の原因になり ます。 −3− 火災の防止になります。 安全上のご注意 必ずお守りください 注意 絶対に改造・分解・修理をし ない。 火災・感電・けがの原因になり ます。 極端なゲイン調整・変更はし ない。機械の運転・動作を不 安定にさせない。 瞬停発生時の復電後、突然 再始動する可能性があるた め、機械には近寄らない。 再始動しても人に対する安 全を確保する機械の設定を 行う。 モータの周囲には通風を妨 げる障害物を置かない。 ギヤヘッドの 空 転やロック、 グリース漏れに対する安全 装置を設置する。 けが・破損・汚損の防止になり ます。 やけどや火災の原因になります。 試運転はモータを固定し機 械系と切り離した状態で動作 確認後機械系に取り付ける。 専門家が保守・点検を行う。 けがや感電の防止になります。 けがの防止になります。 けがの原因になります。 けがの原因になります。 指定された電圧を守る。 主電源側に設置した電磁接 モータ軸を外部より駆動し 触 器 などで モ ー タ の 運 転 、 ない。 停止は絶対に行わない。 火災・感電・故障の原因になり ます。 故障の原因になります。 運搬時は、ケーブルやモー タの軸を持たない。 モータ、および軸に強い衝 撃を加えない。 けがの原因になります。 故障の原因になります。 長 時 間 使 用しな い 場 合 は 、 頻繁な主電源の投入、遮断 必ず電源を切る。 はしない。 誤動作などによる、けがの原因 になります。 −4− 故障の原因になります。 ブラシレスインバータとモー タは指定された組み合わせ で使用する。 感電・けが・火災の防止になり ます。 火災の防止になります。 トリップ時は原因を取り除き、 設置したモータの周囲温度 安全を確保した後、 トリップ を許容周囲温度以下にする。 リセットし、再始動する。 けがの防止になります。 故障の防止になります。 本体質量や商品の定格出力 に見合った適切な取り付け を行う。 けが・故障の防止になります。 −5− 製品を廃棄するときは、産業 廃棄物として処理する。 はじめに 開梱されたら 軸仕様 電源電圧 ・ ご注文の機種は、合っていますか? ・ 運搬中に破損していませんか? 出力 適合モータ機種名 30W MBME3AZAS ブラシレスインバータ 機種名 適合ギヤヘッド MBDE3A1BWU MBDE3A1BWR MBDP3A1BCR 万一不具合なところがありましたら、お買い求めの購入店へご連絡ください。 MBDE5A1BWU 50W ブラシレスモータ・ブラシレスインバータ・ギヤヘッドの組み合わせ確認 MBME5AZAS 単相 AC100 ∼120V 本シリーズは弊社指定のブラシレスモータ・ブラシレスインバータ・ギヤヘッドの組み合 わせで使用するように設計されています。 MBDP5A1BCR MBDE9A1BWU 90W MBME9A1AS 下記の表以外の組み合わせでは絶対にご使用にならないでください。 出力 30W 単相 AC100 ∼120V ギヤヘッド用 単相/ 三相 AC200 ∼240V 50W 90W 適合モータ機種名 MBME3AZAX MBME5AZAX MBME9A1AZ 130W MBME1E1AZ 30W MBME3AZAX 50W MBME5AZAX 90W MBME9A2AZ 130W MBME1E2AZ −6− ブラシレスインバータ 機種名 MBDE1E1BWU 丸 軸 標準品 電源電圧 130W MBME1E1AS MBDE5A1BWU ̶ MBDE3A5BWU 30W 適合ギヤヘッド MBME3AZAS MBDE5A5BWU MX8G □ B 減速比:3 ∼ 180 50W MBME5AZAS 単相/ 三相 AC200 ∼240V MBDE9A5BWU MBME9A2AS MBDE1E5BWU 130W MBME1E2AS MBDE5A5BWU MX8G □ B ※ 減速比:3 ∼ 180 ※ □には減速比を表す数字が入ります。 例)減速比 10 の MX8G ギヤヘッドの機種名は MX8G10B となります。 MBDE5A5BWR MBDE9A5BWU MBDE9A5BWR MBDE1E5BWU MBDE1E5BWR MBDP1E5BCR MBDE3A5BWU MBDE3A5BWR MBDE9A5BWR MBDP9A5BCR MZ9G □ B ※ 減速比:3 ∼ 200 MBDE1E1BWR MBDE5A5BWR MBDP5A5BCR 90W MBDE9A1BWU MBDE1E1BWU MBDE3A5BWR MBDP3A5BCR ※ MBDE5A1BWR MBDE9A1BWR MBDE1E1BWR MBDP1E1BCR MBDE3A1BWU MBDE3A1BWR MBDE9A1BWR MBDP9A1BCR 丸軸仕様のモータは、B2 シリーズGタイプ、B4 シリーズ G タイプの、どちらの ブラシレスインバータにも適合可能です。 軸仕様 MBDE5A1BWR MZ9G □ B ※ 減速比:3 ∼ 200 MBDE1E5BWR −7− 機種確認・各部のなまえ 設置のしかた ブラシレスモータは、故障や事故を防ぐために正しく設置してください。 ブラシレスモータの機種確認 銘板の内容 運 搬 運搬時は、落下・転倒によるけがや、装置の破損が発生しないように、十分注意ください。 Brushless Motor Model No. MBME5AZAX Input Input Current Thermal Class Rated Output Rated Speed Rating Ser. No. 0~240V 0.6A 105(A)-UL,130(B)-TUV 50W 3000r/min S1 IP65 10110001* Made in Japan 機種名 入力電圧 定格出力 S1:連続定格 製造番号(シリアルナンバー) 保 管 ・ 振動のない、温度変化の少ない、清潔で乾燥した屋内に保管してください。 ・ ギヤヘッドを単体で保管する場合は、出力軸を下向きにして、保管してください。 (グリース漏れのおそれがあります。) 設置場所 機種名の見方 設置場所の良否は、ブラシレスモータの寿命に大変影響しますので、下記条件に合った場 所を選んでください。 MBME 5A Z A X シリーズ名 出力 3A:30W 5A:50W 9A:90W 1E:130W 軸仕様 X:ギヤヘッドMX8G用 Z:ギヤヘッドMZ9G用 構造 A:標準 S:丸軸 電圧仕様 1:100V 2:200V Z:100/200V共用 製造番号の見方 例)Ser. No. 10 11 0001 製造年 (西暦下2桁) 連番 2010年11月生産、 連番0001を示します。 ① 雨水や直射日光があたらない屋内。 ② 硫化水素、亜鉛酸、塩素、アンモニア、硫黄、塩化性ガス、硫化性ガス、酸、アルカリ、 塩等の腐食性雰囲気・引火性ガスの雰囲気、可燃物の近くでは使用しないでください。 ③ 研削液・オイルミスト・鉄粉・切粉などがかからない場所。 ④ 風通しが良く、湿気・ゴミ・ホコリの少ない場所、また、炉などの熱源より離れた場所。 ⑤ 点検・清掃のしやすい場所。 ⑥ 振動のない場所。 ⑦ 密閉した環境で使用しないでください。密閉するとブラシレスモータが高温になり、寿 命が短くなります。 ギヤヘッドの設置における注意事項 製造月 ギヤヘッドのライフエンドでは、歯の破損による空転、噛込みによるロック、グリース漏 れ等のおそれがあります。万一これらの不具合が発生した場合でも安全が確保できるよう に安全装置を設置ください。 各部のなまえ Oリング (丸軸仕様には装着されていません) オイルシール モータ線・ CS信号線コネクタ 銘板 ・ リフターなどでは、歯の破損による落下防止装置を設置ください。 ・ ドアの開閉等の用途では、ギヤ噛込みによるロック対策として、開放装置等を設置くだ さい。 ・ 食品機械、繊維機械等においてはグリース漏れ対策として、オイルパン等を設置ください。 ・ ギヤヘッドの近傍にエンコーダ・センサ・接点等を設置しないでください。設置される 場合は、それらに対するグリース漏れ対策を行ってください。 ・ 思わぬ事故がおこらないよう、日常点検の励行をお願いします。 製品には、ご使用上の 注意ラベルが貼付され ています。 アース端子 −8− −9− 設置のしかた 配 線 配 線 環境条件 項 目 条 件 周囲温度 −10℃∼ 40℃(凍結なきこと)※ 1 周囲湿度 85% RH 以下(結露なきこと) 標準配線図 ●三相200Vの場合 ブラシレスインバータ 背面図 ※2 保存温度・保存湿度 常温・常湿 IP65(出力軸回転部、リード線先端部を除く) 保護構造 振 動 4.9m/s2 以下(10 ∼ 60Hz) 標 高 1000m 以下 電源 入力 ノイズ フィルタ ・ EN 規格(EN60529、EN60034-5)に規定された 試験条件に適合するモータです。常時水洗いされるな ど、長期間に渡って防水性能が必要な用途には、適用 できません。 L1 L2 L3 NFB (ノーヒューズブレーカ) ※ 1 周囲温度はモータより 5cm 離れたところの温度です。 ※ 2 輸送中などの短時間許容できる保存温度は−20 ∼ 60℃(凍結なきこと)です。 アース アース端子は必ず接地してください。 ブラシレスモータの設置 ● 油・水対策 ① できる限りケーブルの口出し部を下向きにしてください。 ② モータに油・水が常時降りかかる環境での使用は避けてください。 ●単相100V、単相200Vの場合 ブラシレスインバータ 背面図 ③ ケーブルが油・水に浸かった状態での使用は避けてください。 延長用の中継ケーブルをケーブルベアに収納し、屈曲によるストレスをできる限り 小さくしてください。特に稼動部の曲げRは 30mm 以上としてください。 ③ ケーブルの屈曲半径は、できる限り大きく取ってください。 (最小曲げR 20 mm以上) 電源 入力 ノイズ フィルタ ● ケーブルへのストレス ① ケーブルの口出し部・接続部に屈曲や自重によるストレスが加わらないようにして ください。 ② 特にモータが移動する用途では、モータのケーブルを固定し、その先に接続される L1 L2 NFB (ノーヒューズブレーカ) アース アース端子は必ず接地してください。 ■ ブラシレスモータのケーブルは、適合するブラシレスインバータのモータ接続用コネ クタに接続してください。ブラシレスモータのケーブルに直接商用電源を接続しない でください。焼損・故障・破損の原因になります。 ■ モータのアース端子はインバータのアース端子に接続してください。共締めはしない でください。 ■ ブラシレスインバータのアース端子は必ず接地してください。ノーヒューズブレーカ より電源側(機器外)の配線については、主回路・アース共にφ1.6mm(2.0mm2) 以上で配線ください。またアースは、D種接地(100Ω以下)としてください。 − 10 − − 11 − 負荷・使用条件の確認 製品を永らくご使用頂くために、使用条件を確認ください。使用条件により、発熱や軸の 破損等を招きかねません。十分に使用条件を確認の上、許容範囲内で、ご使用ください。 軸許容荷重 軸許容荷重は、以下の表の荷重以内で使用ください。 標準寿命 許容オーバー ハング (W) 100N 100N 150N 150N 294N 588N 機種名 標準寿命は、ギヤヘッド (MX8G,MZ9G)付きの場合、5,000時間です。モータ単体(丸軸)の 場合、10,000時間です (ただし、 オイルシールのシール性能の標準寿命は5,000時間です)。 標準寿命とは、常温常湿、一様負荷(ギヤヘッドの許容軸トルク、モータの定格トルク ) で、 1 日 8 時間運転(サービスファクタ:Sf = 1.0)の時の設計寿命を言います。 <お知らせ> モータ軸回転角 45° 以下の揺動運転の繰り返しはベアリングのフレッティング(ベアリングの グリス切れ現象による偏摩耗)の原因となるため、適応できません。(1 日に1回以上など適 当な間隔でモータ軸を 45° 以上回転させる動作があればこの限りではありません。) ゲイン設定が高すぎるなど、不適当なゲイン設定による発振現象も同様にフレッティング の原因になります。ギヤヘッド軸も同様にこの制約を受けますのでご注意ください。 サービスファクタ(Sf) 寿命の目安 = モータ 単体 ギヤ付 MBME3AZAS MBME5AZAS MBME9A □ AS MBME1E □ AS MX8G タイプ MX9G タイプ ※機種名中の□には電源電圧を表す 1 または 2 のいずれかが入ります。 オーバーハング荷重(W) モータ および ギヤヘッド スラスト荷重 (F) サービスファクタ (Sf) 負荷の種類 負荷の例 一様負荷 軽衝撃 中衝撃 重衝撃 一方向連続運転 起動、停止、カム衝撃 瞬時正逆転、瞬時停止 中衝撃頻度の大のもの L 取付面 サービスファクタ 5時間 / 日 8 時間 / 日 24 時間 / 日 0.8 1.0 1.5 1.2 1.5 2.0 1.5 2.0 2.5 2.5 3.0 3.5 許容負荷慣性モーメント 許容負荷慣性モーメントは、以下の表の値以内で使用ください。 加減速時間設定は 0.3 秒(初期設定)とします。 [ギヤヘッド付き] 許容軸トルク 機種名 サービスファクタと実負荷トルク T1 から必要なギヤヘッドの許容軸トルク TA が求められます。 TA=T1 × Sf 所要トルク(連続値)が下記の表の許容軸トルク以内になるようにギヤヘッド・モータを 選定ください。但しトルク T1 は、Sf に関係なく許容軸トルク TA を超えないこと。 単位:N・m 3 L 2 標準寿命 サービスファクタ (Sf) は、負荷の衝撃の大きさや、運転時間により変ります。負荷条件 の違いによるサービスファクタの値を下表に示します。 機種名 減速比 MBME3AZAX MX8G□B MBME5AZAX MX8G□B MBME9A□AZ MZ9G□B MBME1E□AZ MZ9G□B 許容スラスト (F) 10N 10N 20N 20N 49N 147N 3.6 5 6 7.5 9 10 12.5 15 18 20 25 30 36 50 60 75 90 100 120 150 180 200 0.23 0.28 0.38 0.46 0.58 0.69 0.77 0.96 1.15 1.39 1.55 1.93 2.16 2.60 3.55 4.36 5.43 6.45 6.99 0.39 0.46 0.64 0.77 0.96 1.16 1.29 1.61 1.92 2.33 2.59 3.23 3.61 4.33 5.93 7.29 7.84 7.84 0.67 0.81 1.12 1.34 1.69 2.02 2.28 2.54 3.06 3.72 4.11 5.27 6.22 6.96 9.81 11.7 14.7 17.3 19.0 1.01 1.21 1.69 2.02 2.54 3.04 3.42 3.82 4.59 5.58 6.17 7.91 9.34 10.5 14.7 17.5 ※ ・回転方向は がモータと同方向、他は逆方向となります。 ・モータ機種名中の□には電源電圧を表す1または2のいずれかが入ります。 ・ギヤヘッド機種名中の□には減速比を表す数字が入ります。 − 12 − — 19.6 19.6 — 減速比 3 単位:×10−4kg・m2 3.6 5 6 7.5 9 10 12.5 15 18 20 25 30 36 50 60 75 90 100 120 150 180 200 MBME3AZAX MBME5AZAX 1.25 1.79 3.42 4.90 7.72 11.2 13.8 21.6 30.6 45.2 55.8 86.9 127 183 MX8G□B MBME9A□AZ MBME1E□AZ 5.93 8.47 16.4 23.6 37.3 53.4 67.6 98.3 142 211 257 423 589 847 MZ9G□B ̶ 342 1684 ※ ・モータ機種名中の□には電源電圧を表す1または2のいずれかが入ります。 ・ギヤヘッド機種名中の□には減速比を表す数字が入ります。 [丸 軸] 丸軸での許容値は停止動作が初期設定のフリーラン 停止の場合の値です。減速停止の場合は回生のため 丸軸のみ下記の 4 分の 1 の値となります。慣性を小 さくしない場合は減速時間を長く設定ください。 − 13 − 単位:×10−4kg・m2 機種名 MBME3AZAS MBME5AZAS MBME9A □ AS MBME1E □ AS 2.5 5.6 ※機種名中の□には電源電圧を表す 1または2のいずれかが入ります。 ギヤヘッドの組み込み ギヤヘッドの組み込み 公称減速比と実減速比について 各ギヤヘッドの実減速比は公称減速比に対し差があります。下表参照願います。 使用時には実減速比にして回転速度を計算してください。 MX8G □ B 公称減速比 実減速比 公称減速比 ● 組み込み前の準備 MZ9G □ B 実減速比 公称減速比 実減速比 公称減速比 実減速比 1/3 1/3.01 1/30 1/30.3 1/3 1/3.02 1/30 1/30.1 1/3.6 1/3.60 1/36 1/36.4 1/3.6 1/3.61 1/36 1/36.1 1/5 1/4.98 1/50 1/49.8 1/5 1/5.03 1/50 1/50.9 1/6 1/5.96 1/60 1/61.2 1/6 1/6.02 1/60 1/60.5 1/7.5 1/7.48 1/75 1/76.2 1/7.5 1/7.58 1/75 1/76.0 1/9 1/9.00 1/90 1/90.5 1/9 1/9.06 1/90 1/89.8 1/10 1/9.99 1/100 1/98.0 1/10 1/10.2 1/100 1/98.6 1/12.5 1/12.5 1/120 1/122.5 1/12.5 1/12.3 1/120 1/121.2 1/15 1/14.9 1/150 1/148.9 1/15 1/14.8 1/150 1/150.4 1/18 1/18.1 1/180 1/183.5 1/18 1/18.0 1/180 1/182.1 1/20 1/20.1 ̶ ̶ 1/20 1/19.9 1/200 1/202.1 1/25 1/25.1 ̶ ̶ 1/25 1/25.5 ̶ ̶ ① この取扱説明書に記載するモータの適合ギヤヘッドは、MX8G □ B(30W,50W 用)および MZ9G □ B(90W,130W 用)です。適合ギヤヘッド以外の組合せで は絶対にご使用にならないでください。故障の原因になります。 ② O リングがモータフランジ面の奥に装着されていることを確認ください。 O リングが浮いた状態でギヤヘッドを組み込むと、グリース漏れの原因になります。 ③ ギヤヘッドの端面にグリースが付着している場合は、よくふき取ってください。 グリースが付着したまま組み立てますと、グリースがにじみ出す原因になります。 ● 組み込み ① モータピニオンを上向きにし、モータのリード線の方向とギヤヘッドの出力軸の関 係を機器にマッチする位置に合わせてください。 ② モータピニオンの歯先をギヤヘッドの歯に当てないように、左右にわずかに回しな がら、組み込んでください。 ③ モータ・ギヤヘッドの相手機器への取り付けは、ギヤヘッドに付属の「取り付けネジ」 を使用し、O リングの噛み込みに注意しながらモータフランジ面とギヤヘッド端面 に隙間が無いように、十分締め付けてください。 推奨締め付けトルクは下表によります。 取付角 ギヤヘッド 寸法 のタイプ ねじ サイズ 締め付け トルク 出力軸 ギヤヘッド 取り付け ピッチ径 □80 MX8G M5 2.45N・m 94mm □90 MZ9G M6 2.94N・m 104mm モータ 注)モータとギヤヘッドを無理に組み込んだり、 ピニオン Oリング モータピニオンの歯先やギヤヘッドの歯に 傷が付きますと、異常音の発生や寿命低下 フランジ 等の原因になります。 モータピニオンを上向きにした状態で、 組付けてください。 − 14 − − 15 − 保守・点検 仕 様 安全で快適にご使用いただくためにも、定期的な保守・点検をお願いいたします。 ● 仕 様 機種名 保守・点検時のお願い ・ 点検中の安全を確保するため、電源の投入・遮断は作業者自身が行なってください。 すぐに手を触れないでください。 (モータが高温になっています。) ・ 運転中や運転停止直後は、 保守・点検項目 点検項目 点検方法 入力電圧 電圧計 定格値の± 10%以内であること。 入力電流 電流計 銘板に記載の定格電流値以内であること。 絶縁抵抗 絶縁抵抗計 モータの絶縁抵抗を 500V メガで測定して、1M Ω以上である こと。 モータ:(U, V, W)−アース端子間 騒音 聴感 騒音レベルがいつもと変らないこと。また「ガツガツ」「ゴトゴ ト」等の異常音のないこと。 振動 触感 異常振動がないこと。 目視 モータやギヤヘッドの外周がグリースや油で濡れていないこと を確認。 グリース漏れにより不具合のある用途では、カバー等で保護し てください。 グリース漏れ 据付けボルト トルクレンチ 使用環境 目視 点検内容 ボルトのゆるみを確認、必要に応じて増し締めしてください。 周囲温度、湿度、ちり・ほこり・異物などがないかを確認。 ブラシレス モータ ブラシレス インバータ MBME3AZ ** MBME3AZ ** MBME5AZ ** MBME5AZ ** MBME9A1 ** MBME9A2 ** MBME1E1 ** MBME1E2 ** MBD*3A1B** MBD*3A5B** MBD*5A1B** MBD*5A5B** MBD*9A1B** MBD*9A5B** MBD*1E1B** MBD*1E5B** 定格 出力 (W) 電源入力 モータ 定格 始動 定格 定格入力 定格 トルク トルク 回転速度 許容差 周波数 電流 電流 (N・m) (N・m)(r/min) (%) (Hz) (A) (A) 電圧 (V) 単相100∼120 単相/三相200∼240 単相100∼120 50 単相/三相200∼240 単相100∼120 90 単相/三相200∼240 単相100∼120 130 単相/三相200∼240 30 ±10 50/60 1.0 0.6 1.5 0.7 2.2 1.1 2.8 1.5 0.4 0.4 0.6 0.6 0.8 0.4 1.3 0.8 0.095 0.14 0.16 0.24 0.29 0.43 0.41 0.62 3000 ● 共通仕様 項 目 仕 様 ブラシレスモータ MBME3A*** MBME5A*** MBME9A*** MBME1E*** 適用ブラシレスインバータ MBD*3A*B** MBD*5A*B** MBD*9A*B** MBD*1E*B** 定格出力(W) 30 50 90 130 速度制御範囲 30 ∼ 3000 r/min (速度比 1:100) モータ耐熱クラス 130(B) (UL 認証 105(A)) 連続 時間定格 巻き下げ負荷運転など負荷側よりモータ軸が回される様な回生運転を 連続的にすることはできません ロータイナーシャ 0.65 1.17 1.54 (×10 −4kg・m2) モータ質量(kg) 1.0 1.7 2.0 ( ) ● 速度̶トルク特性 (短時間運転領域のトルクは代表値です) 分解・修理は、必ず弊社サービス部門または購入店へ連絡ください。 MBME3AZ**/MBD*3A1B** MBME3AZ**/MBD*3A5B** MBME5AZ**/MBD*5A1B** MBME5AZ**/MBD*5A5B** トルク 0.14N・m 0.095N・m 150% 100% 短時間運転領域 連続運転領域 回転速度 3000r/min トルク 0.24N・m 0.16N・m 回転速度 トルク 0.62N・m 短時間運転領域 150% − 16 − 短時間運転領域 3000r/min 連続運転領域 回転速度 − 17 − 150% 100% 0.41N・m 100% 連続運転領域 回転速度 3000r/min MBME1E1**/MBD*1E1B** MBME1E2**/MBD*1E5B** トルク 0.29N・m 150% 100% 連続運転領域 MBME9A1**/MBD*9A1B** MBME9A2**/MBD*9A5B** 0.43N・m 短時間運転領域 3000r/min 仕 様 保 証 保証期間 外形寸法図 (単位:mm) 30/50W 200 500 32 2 Oリング 130W .2 ±0 2 7 25 Oリング 2 11 4-ø6.5 ●ギヤヘッド 1.5 □80 + −0.5 キー、キー溝外形寸法 15 7.5 0 4 −0.030 25 φ 94 0.060 4+ +0.010 0 7.5 −0.15 4 φ30 25 0 4− 0.030 32 4-φ5.5 0.5 □90 + −1.5 38 キー、キー溝外形寸法 7 4 φ 10 4-φ7 − 18 − 0 5 −0.030 0.050 5+ 0 25 0 12 −0.15 12 18 25 5 φ15h7 29 0 5 −0.030 60 φ34 ●MZ9G□B (90W・130Wモータ用・別売) ・□には、減速比が入ります。 ・減速比は 3,3.6,5,6,7.5,9,10 12.5, 15,18,20,25 30,36,50, 60,75,90 100,120,150, 180 200 の23種類です。 30 6 φ10h7 ●MX8G□B (30W・50Wモータ用・別売) ・□には、減速比が入ります。 ・減速比は 3, 3.6, 5, 6, 7.5, 9, 10 12.5, 15,18,20,25 30,36,50, 60,75,90 100,120,150, 180 の22種類です。 ● 本取扱説明書に従った正常な使用状態のもとで、保証期間内に故障が発生した場合は、無償で 修理を致します。 ただし、保証期間内であっても次のような場合は、有償となります。 ①誤った使用方法、および不適切な修理や改造に起因する場合。 ②お買い上げ後の落下、および運送上での損傷が原因の場合。 ③製品の仕様範囲外で使用したことが原因の場合。 ④火災・地震・落雷・風水害・塩害・電圧異常・その他の天災・災害が原因の場合。 ⑤水・油・金属片・その他の異物の侵入が原因の場合。 ● 保証の範囲は、納入品本体のみとし、納入品の故障により誘発される損害は、補償外とさせて いただきます。 使用上のご注意 30 7 (6.5) 0 ø85 -0.040 37 0 ø85 -0.040 04 7 32 7 90/130W 0 ø12h7 -0.018 30/50W 32 2 4-ø6.5 丸軸タイプの軸端寸法 +2 □90 -0.5 ø1 500 (6.5) 0 ø85 -0.040 0 ø75 -0.040 (6.5) 4-ø5.5 0 ø8h7 -0.015 500 .2 68 7 アース端子 (M4丸型端子) 78 保証内容 ±0 .2 ±0 32 2 +2 □90 -0.5 04 +2 □80 -0.5 Oリング 200 アース端子 (M4丸型端子) ø1 4 51.5 7 コネクタ カバー コネクタ カバー アース端子 (M4丸型端子) ø9 200 コネクタ カバー ● 製品の保証期間は、お買い上げ後 1 年、または弊社生産月より 1 年 6 か月とします。 但し標準寿命記載項目については、寿命を超えないものとします。 ( 「負荷・使用条件の確認」項を参照ください。) 90W 0 ø75 -0.040 ●モータ ● 本製品は、一般工業製品などを対象に製作しておりますので人命にかかわるような機器および システムに用いられることを目的として設計・製造されたものではありません。 ● 本製品の故障により重大な事故または損傷の発生が予想される設備への適用に際しては、安全装置を 設置してください。 ● 本製品を原子力制御用・航空宇宙機器用・交通機関用・医療機器用・各種安全装置用・クリーン度が 要求される装置等、特殊な環境でのご使用をご検討の際には、弊社までお問い合わせください。 ● 本製品の品質確保には最大限の努力を払っておりますが、予想以上の外来ノイズ・静電気の印加や 入力電源・配線・部品などの万一の異常により、設定外の動作をすることがあり得るため、お客様で のフェイルセーフ設計および稼動場所での動作可能範囲内の安全性確保についてご配慮願います。 ● モータの軸が電気的に接地されない状態で運転される場合、実機および取付環境によっては モータベアリングの電食が発生しベアリング音が大きくなる等のおそれがありますので、 お客様にてご確認と検証をお願いします。 ● 本製品の故障の内容によっては、たばこ1本程度の発煙の可能性があります。 クリーンルーム等で使用される場合は、ご配慮願います。 ● 硫黄や硫化性ガスの濃度が高い環境下でご使用の場合、硫化によるチップ抵抗の断線や接点の 接点不良などが発生する恐れがありますのでご配慮願います。 ● 本製品の電源に定格範囲を大きく超えた電圧を入力した場合、内部部品の破壊による発煙、 発火などが起こる恐れがありますので、入力電圧には十分にご注意ください。 パナソニック株式会社 モータビジネスユニット 営業グループ 東 京:〒 104-0031 東京都中央区京橋 2 丁目 13 番 10 号 京橋 MID ビル 7 階 電話(03)3538-2961 FAX(03)3538-2964 大 阪:〒 574-0044 大阪府大東市諸福 7-1-1 電話(072)870-3065 FAX(072)870-3151 − 19 − アフターサービス(修理) 修 理 ● 修理のご相談はお買い求めの販売店へお申しつけください。 なお機械・装置等に設置されている場合は、機械・装置メーカへまずご相談ください。 お問い合わせ ●お客様技術 相談窓口 < ブラシレスモータの選び方、使い方などのお問い合わせ窓口です > フリーダイヤル:0120-70-3799 TEL 072-870-3057・3110 FAX 072-870-3120 受付時間:月∼金曜日 9:00 ∼ 12:00、13:00 ∼ 17:00 (祝祭日および弊社特別休日を除きます) ●お客様修理 相談窓口 < 修理依頼・補修パーツ入手などのお問い合わせ窓口です > TEL 072-870-3123 FAX 072-870-3152 受付時間:月∼金曜日 9:00 ∼ 12:00、13:00 ∼ 17:00 (祝祭日および弊社特別休日を除きます) インターネットによるモータビジネスユニット技術情報 ●取扱説明書、CAD データのダウンロードなどができます。 < パナソニック株式会社 ホームページ > http://industrial.panasonic.com/jp/i/fa_motor.html ■便利メモ(お問い合わせや修理の時のために、記入しておいてください) ご購入年月日 年 月 日 品 番 MBME □□□ A □ ご購入店名 電 話( ) − 〒 574-0044 大阪府大東市諸福7丁目1番1号 電話(代表) (072)871-1212 IMC61D S0407-2110