コンパクト形インバータ ベルトコンベアへの適用 インバータ適用のメリット (1) 高始動トルク150%以上でスムーズなスタート ・独自の簡易トルクベクトル制御の採用により高始動トルク150%以上(自動トルクブーストON,滑り補償制御 ON,5Hz時)を実現しました。 ・運搬中に積載物が変動しても電流制限機能および滑り補償制御機能により,トリップすることなく連続運転が でき効率の良い運転が可能です。 (2) 多段周波数運転で高効率運転が可能 積載物の搬送量が変動した場合にも、多段周波数設定機能により,簡単に運転周波数を変更することができます。 これにより,積載物が止まることなくスムーズに搬送できます。 (3) 低騒音形 防音のための特別な配慮は不要です。モータから発生するインバータ特有の耳障りな騒音をほぼゼロにし,商 用電源並みの運転音で,騒音特性の厳しい要求にも対応できます。 電 源 3相 200V 50/60Hz 接続図/ システム構成図 MCCB または(注1) ELCB MCCB または(注1) ELCB MC (注2) G L1/R L2/S L3/T 外部制動抵抗器DB 2 1 P DB P(+) DB MC (注2) (CM) (THR) L1/R N(-) L2/S L3/T P1 P1 P1 P1 直流リアクトル DCR2 直流リアクトル DCR1 P(+) (*1) 手動周波数 設定器 VR P(+) P(+) P(+) (*1) 13 12 12 DB タッチパネル 11 DB タッチパネル 11 N(-) FX(運転用) 30B 30 低速 高速 FX(運転用) 30C FWD CM 中速 N(-) 30A 一括アラーム 信号出力 X2(SS2) Y1 30 X3(SS4) Y1E CM 中速 トランジスタ 信号出力 30B CM 低速 X1(SS1) 30C FWD 高速 Y1 X3(SS4) Y1E G U V M1 W 一括アラーム 信号出力 X1(SS1) X2(SS2) CM G 30A U V M2 W トランジスタ 信号出力 機能コード設定値(推奨値) 機能コード 名称 F10 電子サーマル (動作選択) (モータ保護用) F11 (動作レベル) F12 (熱時定数) P02 モータ P03 P09 E01 E02 E03 F31 H06 H07 F26 F14 工場出荷設定値 1:動作(自己冷却ファン・汎 用モータ) 標準適用モータの定格電流 5.0:5min (容量) 標準適用モータ容量 (定格電流) 標準適用モータの定格電流 (滑り補償ゲイン) 0.0:0% (1000)多段周波数選択 (機能選択) 0: (0∼1段) [SS1] 7: (1007) フリーラン指令 X2端子 [BX] 8: (1008)アラーム(異常) X3端子 リセット [RST] FMA端子 (機能選択) 0:出力周波数(滑り補償前) 0:不動作 冷却ファンON-OFF制御 0:不動作(直線加減速) 曲線加減速 X1端子 モータ運転音(キャリア周波数) 2:2kHz 瞬時停電再始動(動作選択) 1:不動作 (再始動復電時トリップ) 推奨設定値 1:動作(自己冷却ファン・汎 用モータ) 標準適用モータの定格電流 5.0:5min 0.01∼10.00kW 0.01∼10.00HP 0.00∼99.99A 0.0∼200.0% 備考 必要に応じて設定を行ってく ださい。 機能コードP99の設定値が2 でない時はkW単位, 2の時は HP単位が有効になります。 組合わせる装置の必要性に より設定してください。 ( )内の1000番台を設定する ことで論理反転の入力信号を 選択できます。 0: (1000)多段周波数選択 (0∼1段) [SS1] 1: (1001)多段周波数選択 (0∼3段) [SS2] 2: (1002)多段周波数選択 (0∼7段) [SS4] 0:出力周波数(滑り補償前) 1:動作(1.5kW以上) 1:S字加減速(弱め) 組合せる装置の負荷条件に 2:S字加減速(強め) 合わせて設定してください。 15:15kHz 4:動作(停電時の周波数より 再始動,一般負荷用) 上記の他, 機能コード (F03∼F05,F07,F08,P02,P03,P09)のパラメータ値が,実際に使用するモータの定格値および機械設備の設計仕様値 と合っているかどうか確認してください。 ワンポイントアドバイス (1) ベース(基底)周波数は50Hzに設定 ベース(基底)周波数を50Hzに設定しますと,汎用モータの能力を最大限に発揮し加速時間を短縮する ことができます。 (2) 制動抵抗器の設置 ・あらかじめ制御抵抗器内蔵形(1.5kW以上)を選定すれば,外付けで制動抵抗器を設置する必要がありま せんので,設置スペースを削減できます。 ・0.4∼3.7kWには制動トランジスタを内蔵していますので,外部制動抵抗器(DB□□-□)を取り付けるこ とができます。 ・外部制動抵抗器を取り付ける場合, 端子P(+)-DB間の短絡導体を必ず外して,絶縁処理してください。 (3) ラジオノイズの低減対策 ラジオ電波の弱い場所ではインバータからのノイズの影響を受ける場合があります。その際はラジオノイ ズ低減用零相リアクトル(ACL-40BまたはACL-74B)の設置などを検討してください。 (4) 直流リアクトルで高調波対策 直流リアクトルが接続可能な専用端子P1とP(+)を標準装備しています。 高調波抑制対策には,オプションの直流リアクトル(DCR□-□□□)を使用してください。 (5) 電源投入時の突入電流の抑制機能を搭載 FRENIC-Miniシリーズでは,電源投入時の突入電流の抑制回路を内蔵しています。