BA5983FP / BA5983FM 光ディスク IC CD-ROM 用 BTL ドライバ BA5983FP / BA5983FM BA5983FP / BA5983FM は CD-ROM のアクチュエータ、モータ駆動用 4chBTL ドライバ IC です。HSOP28pin パワー パッケージを採用していますのでセットの小型化がはかれます。低電圧の DSP にも対応できます。 !用途 CD-ROM、その他光ディスク関連 !特長 1)ダイナミックレンジが広い。 (PreVCC=8V、PowVCC=5V、RL=8Ω時、4V(Typ.) ) 2)サーマルシャットダウン回路を内蔵。 3)PreVCC、ch1、2 の PowVCC、及び、ch3、ch4 の PowVCC の電源を独立にしており、効率の良いドライブが可能。 4)スタンバイは、1ch〜3ch と 4ch とで独立して操作可能。 5)1ch〜4ch 全てをスタンバイにすると全回路スタンバイモードに設定可能。 6)ドライバ前段オペアンプは、GND センスで、出力レール・トウ・レールのため低電圧の DSP に対応可能。 !絶対最大定格(Ta=25°C) 絶対最大定格 Parameter 電源電圧 許容損失 BA5983FP BA5983FM Symbol Limits Unit PreVcc, PowVcc 13.5 V Pd 1.7 2.2 ∗1 ∗2 ∗3 W 出力電流 IoMax 1 動作温度範囲 Topr −35∼+85 ˚C 保存温度範囲 Tstg −55∼+150 ˚C ∗1 70mm×70mm、厚さ1.6mm、銅占有率3%未満、ガラスエポキシ基板実装時。 Ta=25˚C以上で使用する場合は、1˚Cにつき13.6mWを減じる ∗2 70mm×70mm、厚さ1.6mm、銅占有率3%未満、ガラスエポキシ基板実装時。 Ta=25˚C以上で使用する場合は、1˚Cにつき17.6mWを減じる。 ∗3 許容損失、ASOを超えない規定。 !推奨動作条件 (電源電圧に関しては、許容損失を考慮のうえ設定してください。) PreVcc 4.5∼13.2V PowVcc 4.5∼PreVcc A BA5983FP / BA5983FM 光ディスク IC !ブロックダイアグラム 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 10k + − 10k 10k 10k 10k LEVEL SHIFT + − 10k 10k 10k 10k 20k − + 20k − + 10k + − 10k 15 VCC + − STAND BY ch4 16 10k 10k + − + − VCC + − 10k + − 28 LEVEL SHIFT LEVEL SHIFT LEVEL SHIFT 10k 10k 10k + − 10 10k 1 2 3 4 5 6 7 8 11 + − 9 + − VCC + − STAND BY ch1 / 2 / 3 + − + − 10k 10k 10k 12 10k 13 14 !各端子説明 Pin No. 端子名 機 能 端子名 Pin No. 機 能 1 BIAS IN バイアスアンプ入力端子 15 VO4 (+) ドライバch4正出力 2 OPIN1 (+) ch1前段アンプ非反転入力端子 16 VO4 (−) ドライバch4負出力 3 OPIN1 (−) ch1前段アンプ反転入力端子 17 VO3 (+) ドライバch3正出力 4 OPOUT1 ch1前段アンプ出力端子 18 VO3 (−) ドライバch3負出力 5 OPIN2 (+) ch2前段アンプ非反転入力端子 19 PowVCC2 PowVCC (ch3, 4) 6 OPIN2 (−) ch2前段アンプ反転入力端子 20 STBY2 ch4スタンバイコントロール端子 7 OPOUT2 ch2前段アンプ出力端子 21 GND GND 8 GND GND 22 OPOUT3 ch3前段アンプ出力端子 9 STBY1 ch1~3スタンバイコントロール 23 OPIN3 (−) ch3前段アンプ反転入力端子 端子 24 OPIN3 (+) ch3前段アンプ非反転入力端子 10 PowVCC1 PowVCC (ch1, 2) 25 OPOUT4 ch4前段アンプ出力端子 11 VO2 (−) ドライバch2負出力 26 OPIN4 (−) ch4前段アンプ反転入力端子 12 VO2 (+) ドライバch2正出力 27 OPIN4 (+) ch4前段アンプ非反転入力端子 13 VO1 (−) ドライバch1負出力 28 PreVCC PreVCC 14 VO1 (+) ドライバch1正出力 注 : ドライバの正出力、負出力は入力に対する極性 (例えば前段OPアンプをバッファとして使った時の14pinが同相出力で13pinが逆相出力) BA5983FP / BA5983FM 光ディスク IC !入出力回路図 2, 5, 24, 27pin 3, 6, 23, 26pin 50k 50k 50k 50k 9, 20pin 4, 7, 22, 25pin 10k 正出力 12, 14, 15, 17pin 10k 10k 10k 負出力 11, 13, 16, 18pin 1pin 30k 60k 抵抗の単位は[Ω] BA5983FP / BA5983FM 光ディスク IC !電気的特性(特に指定のない限り Ta=25°C, PreVCC=12V, PowVCC1=5V, PowVCC2=5V, BIAS=1.65V, RL=8Ω) 電気的特性 Parameter 無信号時回路電流 ch1, 2, 3スタンバイ時 IQST Symbol Min. Typ. Max. Unit IQ − 20 32 mA 無負荷時 6.2 13 mA 無負荷時(PreのみのIQ) IQST1 − Conditions ch4スタンバイ時IQST IQST2 − 16 26 mA 無負荷時(PreのみのIQ) 全chスタンバイ時IQST IQST3 − − 10 µA 無負荷時(PreのみのIQ) 出力オフセット電圧 VOOF −70 0 70 mV 最大出力振幅1 VOM1 3.6 4.0 − V ch1, 2 VIN=VBIAS±2.0V 最大出力振幅2 VOM2 7.5 9.0 − V ch3, 4 VIN=VBIAS±2.0V* 電圧利得1 GVC1 10 12 14 dB ch1, 2 VIN=VBIAS±0.5V 電圧利得2 GVC2 16 18 20 dB ch3, 4 VIN=VBIAS±0.5V* スルーレート SRDRV − 1 − V/µs スタンバイON電圧 VSTON − − 0.5 V スタンバイOFF電圧 VSTOFF 2.0 − − V VBMON − − 0.7 V VBMOFF 1.3 − − V VICM 0 − 9 V VOFOP −6 0 6 mV IBOP − − 300 nA ハイレベル出力電圧 VOHOP 11 − − V VBIAS=6V ローレベル出力電圧 VOLOP − − 0.3 V VBIAS=6V 出力駆動電流シンク ISI 1 − − mA ISO 400 800 − µA SROP − 2 − V/µs <ドライバ> バイアス降下ミュート ON電圧 バイアス降下ミュート OFF電圧 <前段オペアンプ> バッファ使用時入力範囲 入力オフセット電圧 入力バイアス電流 出力駆動電流ソース スルーレート ∗ PowVCC1=PowVCC2=12V 耐放射線設計はしておりません。 BA5983FP / BA5983FM 光ディスク IC !測定回路図 RL V RL 15 14 16 13 17 12 18 11 19 10 8Ω RL V 8Ω 8Ω V 0.1µF 20 9 21 8 22 7 OPN− 23 6 OPN− OPN+ 24 5 OPN+ 25 4 OPN− 26 3 OPN− OPN+ 27 2 OPN+ 28 1 VST2 5V VST1 OPOUT OPOUT A V RL 0.1µF 5V 8Ω OPOUT OPOUT 0.1µF 2.5V IQ VIOF 3 V 1M VBOP− V V OPB VBOP+ OPOUT OPN− OPN+ 8V 1 NF 2 1M 3 OPRL 2 1 2 1 2.5V VOOP VN Fig.1 V Fig.2 + − 10k 5 23 DIGITAL SERVO 6 10k 10k 7 22 20k + − 10k 8 21 18 LEVEL SHIFT LEVEL SHIFT 11 10k 10k 10k 10k + − 10 VCC VCC 19 16 10k 10k 10k 10k 10k 10k 17 12 LEVEL SHIFT LEVEL SHIFT 13 10k 10k − + 9 STBY CH1 / 2 / 3 STBY CH4 20 + − TRACKING 4 20k 24 0.1µF 3 10k 10k 25 + − 10k 10k 10k 15 14 10k − + FOCUS BIAS 2 26 − + 1 VCC 27 − + + − Fwd + − 28 Tray motor + − Rev + − H=ENABLE L=STANDBY + − + − Sled motor + − SLED BA5983FP / BA5983FM 光ディスク IC !応用例 focus coil tracking coil H=ENABLE L=STANDBY 0.1µF 0.1µF BA5983FP / BA5983FM 光ディスク IC !使用上の注意 (1) BA5983FP / BA5983FM では、サーマルシャットダウン回路を内蔵しています。 チップ温度が 175°C(Typ.)になると、出力電流がミュートされ、再びチップ温度が 150°C(Typ.)になると、ドライ バ部回路が立上がります。 (2) バイアス端子(1pin)は、1V(Typ.) 以下になるとミュートがかかります。 通常使用状態では 1.3V 以上にしてください。 (3) 電源電圧が 3.8V(Typ.)以下まで低下すると内部回路が OFF し、再び 4.0V(Typ.)まで上昇すると立上がります。 (4) サーマルシャットダウン、バイアス端子電圧の低下、及び、電源電圧の低下で、全てのチャンネルの回路にミュー トがかかりますが、その際、出力端子は、内部バイアス電圧(VCC / 2)になります。 (5) スタンバイ端子電圧をオープン、または、0.5V 以下にすると、その対象のチャンネルの回路全てがスタンバイ状態 になります。 通常使用状態では、スタンバイ端子を 2V 以上にプルアップしてください。 (6) 2 つのスタンバイ端子を共にオープン、または、0.5V 以下に下げると、回路電流をスタンバイ状態にすることがで きます。なお、切り換わりのスレッショルドは、約 1.4V です。 (7) プリ部の VCC は、パワー部の VCC と同じもしくは、高い電圧を供給してください。 (8) 前段オペアンプのソース電流は定電流であり、また、次段のドライバ入力抵抗 10kΩも負荷として内部でつながっ ています。オペアンプの外付け負荷抵抗値の設定に注意してください。 (9) 供給電源間には、この IC の根元にパスコン(0.1µF 程度)を付けてください。 (10) IC の GND は、pin 電圧のなかで最低電位にしてください。 (11) 放熱フィンは、パッケージ内部で GND につながっていますが、外部の GND とつないでください。 !電気的特性曲線 20 STN1 : H STN2 : H STN1 : H STN2 : L 10 STN1 : L STN2 : H 0 0 5 OUTPUT VOLTAGE : VO (V) CIRCUIT CURRENT : ICC (mA) 4 3 2 1 −3 −2 −1 0 −1 1 2 −2 −3 3 8 6 4 2 −3 −2 −1 0 1 2 −2 −4 −6 −4 −8 −5 −10 10 RL: 20Ω 16Ω 12Ω 8Ω 10 OUTPUT VOLTAGE : VO (V) RL: 20Ω 16Ω 12Ω 8Ω 4Ω 5 POWER SUPPLY VOLTAGE : VCC (V) INPUT VOLTAGE : VIN (V) INPUT VOLTAGE : VIN (V) Fig.3 回路電流−電源電圧特性 Fig.4 入出力特性 (ch1, 2) Fig.5 入出力特性 (ch3, 4) 3 BA5983FP / BA5983FM 光ディスク IC !外形寸法図(Unit : mm) 外形寸法図 BA5983FP BA5983FM 18.5±0.2 HSOP28 0.1 S 9.9±0.3 0.5±0.2 14 5.15±0.1 2.2±0.1 0.11 0.8 0.35±0.1 0.08 M 16.0±0.2 1 0.25±0.1 0.11 14 5.15±0.1 15 7.5±0.2 28 0.5±0.2 9.9±0.3 1 2.2±0.1 18.5±0.2 15 7.5±0.2 28 0.8 0.35±0.1 0.08 M 16.0±0.2 HSOP28-M 0.25±0.1 0.1 S