[AK8141] AK8141 Register Programable Single Clock Generator AK8141は、PLL を内蔵した単出力クロックジェネレータIC です。48MHz,24MHz,12MHz,27MHzのいずれ かのクロック入力から、27.0MHz~50.0MHzのクロックを出力することができます。入出力周波数の設定 はレジスタで行います。生成したクロックは制御端子でON/OFFが可能です。クロック用水晶発振器を使 用せずに、高精度、低ジッタの出力クロックを生成することが可能になります。 特 □ □ 電源電圧: 低消費電流: □ マスタクロック: □ 生成クロック CLKOUT: □ □ □ 出力負荷 CLKOUT: 低ジッタ出力 CLKOUT: 小型パッケージ: 長 2.7 ~ 3.6V 3.5 mA typ. (Input:48MHz, Output:27MHz) 4.5 mA typ. (Input:48MHz, Output:50MHz) 48MHz, 24MHz, 12MHz, 27MHz (外部入力) ・レジスタ設定による周波数切替え 27.0MHz~50.0MHz(1MHz刻み),33.75MHz,40.5MHz,49.5MHz ・レジスタ設定による周波数切替え ・OE端子でON/OFF可能 15pF max. 15ps typ. (ピリオドジッタ 8ピンUSON (鉛フリー) Body Size: 2.0mmx2.0mm 品名:AK8141 VDD CLKIN INPUT Buffer PLL 1σ) VSS OUTPUT Buffer CLKOUT OE Register XLAT SCLK SDATA MS0607-J-02 2010/10 - 1 - [AK8141] 1. 端子説明 1-1)端子配置図 1: OE 8:CLKIN 2: VDD 7:XLAT 3: VSS 6:SCLK 4: CLKOUT 5:SDA 1-2)端子機能説明 端子番号 端子名 説明 (端子タイプ) 1 OE (DI) 2 VDD (PWR) 3 VSS (PWR) 4 CLKOUT (DO) 5 SDATA (DI) 6 SCLK (DI) 7 XLAT (DI) 8 CLKIN (DI) CLKOUT出力イネーブル端子 この端子が“L”の時、PLLはパワーダウンされ、CLKOUT端子は”L”となり ます。本端子は100kΩでプルダウンされています。 電源端子 接地端子 クロック出力端子 27MHz~50MHz(1MHz刻み),33.75MHz,40.5MHz,49.5MHzのクロック を出力します。クロック周波数はレジスタで設定します。OE=”L”の時、“L” となります。 シリアルデータ入力端子 データ8bit、続いてアドレス8bitをLSBから入力して下さい。 シリアルクロック入力端子 データ書き込みには16クロック入力して下さい。16クロック以上入力した 場合、最後から16クロック分がデータ及びアドレスと認識されます。 ライト制御信号入力端子 書込み時以外はXLAT=”H”にして下さい。 ”L”パルスの立ち上がりエッジでデータをラッチします。 本端子は100kΩでプルアップされています。 クロック入力端子 48.0MHz,24MHz,12.0MHz,27MHzのいずれかの周波数を入力して下さい。入力 周波数はレジスタで設定します。クロック入力がない場合、OE=”L”(パワ ーダウン状態)にして下さい。無入力もしくは不安定なクロック入力の場 合、出力が安定しません。 PWR:電源 DO :デジタル出力 DI :デジタル入力 MS0607-J-02 2010/10 -2- [AK8141] 2. 電気的特性 2-1)絶対最大定格 項 目 記号 MIN MAX 単位 電源電圧 VDD -0.3 4.6 V グランド・レベル VSS 0 0 V 入力端子電圧 VIN VSS-0.3 VDD+0.3 V 入力電流 IIN -10 10 mA 保存温度 Tstg -55 130 ℃ 備考 注)この値を超えた条件で使用した場合、デバイスを破壊することがあります。 またこの範囲内全てでの通常動作は保証されません。 2-2)動作条件 項 目 動作温度 電源電圧 出力端子 負荷容量 記号 MIN Ta -20 VDD 2.7 TYP 3.0 Cpl MAX 単位 85 ℃ 3.6 V 15 pF 備考 CLKOUT 注)電圧は全て接地端子基準:VSS=0V 2-3)消費電流 項 VDD=3.0V, 目 記号 MIN 消費電流1 IDD1 消費電流2 IDD2 パワーダウン時消費電流 IPD (OE=”L”) *1 CLKOUT 端子無負荷時 *2 CLKIN:48MHz CLKOUT:27MHz *3 CLKIN:48MHz CLKOUT:50MHz TYP 3.5 4.5 0 MS0607-J-02 MAX 単位 10 mA mA μA Ta=25℃ 備考 *1 *2 *1 *3 2010/10 -3- [AK8141] 2-4)DC特性 項目 VDD=2.7~3.6V,Ta=-20~85℃ 端子 MIN 0.7*VDD 入力リーク電流 2 入力リーク電流 3 高レベル出力電圧 CLKIN OE XLAT SCLK SDATA 同上 CLKIN SCLK SDATA OE XLAT CLKOUT 低レベル出力電圧 CLKOUT 高レベル入力電圧 低レベル入力電圧 入力リーク電流 1 TYP MAX -10 -10 -75 0.8*VDD 0.3*VDD +10 V μA +75 +10 μA μA V 0.2*VDD V VDD=3.0V,Ta=25℃ IOH=-4mA VDD=3.0V,Ta=25℃ IOL=4mA VDD=2.7~3.6,Ta=-20~85℃ 項目 端子 外部入力 CLK 周波数 CLKIN 外部入力 CLK デューティーサイクル 出力 CLK 立ち上がり時間 CLKIN 出力 CLK ジッタ (ピリオドジッタ 1σ) 備考 V 2-5)AC特性 出力 CLK 立ち下がり時間 単位 MIN TYP 40 48.000 or 24.000 or 12.000 or 27.000 50 60 % CLKOUT - 4.0 ns CLKOUT - 4.0 ns CLKOUT 15 出力 CLK デューティーサイクル CLKOUT パワーアップ時間 CLKOUT 45 MAX 単位 備考 MHz 入力周波数はレジス タで選択 ps Cp1=15pF 0.2*VDD→0.8*VDD *1 Cp1=15pF 0.8*VDD→0.2*VDD *1 Cp1=15pF *1 50 55 % Cp1=15pF *1 0.14 1 ms *1 *2 *1 設計値 *2 出力ディスエーブル解除後(OE 端子=”L“→”H“設定後)、出力が所定の周波数の±0.1%に 安定するまでの時間。 MS0607-J-02 2010/10 -4- [AK8141] 2-6)シリアル・インタフェース・タイミング <書き込み> t3 SDATA t4 D0 t1 D1 A6 A7 t2 SCLK t5 t6 t7 XLAT ** XLAT が Low の期間中に SCLK の立ち上がりエッジが入ると誤書き込みの原因となります。 記号 t1,t2 項 目 Min Typ Max 単位 SCLK パルス幅 20 ns t3 SDATA セットアップ・タイム 20 ns t4 SDATA ホールド・タイム 20 ns t5 SCLK 立ち上がりから XLAT 立ち下がり 20 ns t6 XLAT パルス幅 20 ns t7 XLAT 立ち上がりから SCLK 立ち下がり 20 ns MS0607-J-02 2010/10 -5- [AK8141] 3. パッケージ外形寸法図(USON8 単位mm) 0.58+0.02 -0.03 2.00±0.05 2.00±0.05 S S 1.0±0.05 0.25±0.05 0.05 1.8±0.05 0.05 0.50 4. M S 0.25±0.05 マーキング図 a. 1ピン表示 b. マーケティングコード c. 日付コード b 8 1 4 1 YMA c a 1pin MS0607-J-02 2010/10 -6- [AK8141] 5. 機能説明 5-1)レジスタ構成 8 ビットレジスタ 1 個を内蔵しています。構成を以下に示します。 Address Data A[7:0] D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 FFh INFRQ1 INFRQ0 0 OUTFRQ4 OUTFRQ3 OUTFRQ2 OUTFRQ1 OUTFRQ0 注)D5 には常に 0 を設定して下さい。 5-2)レジスタ設定 レジスタアクセスはシリアルインターフェース(SCLK 端子,SDATA 端子,XLAT 端子)を使用します。 レジスタ設定を行う際は、出力ディセーブル(OE 端子=”L”)の状態で行うことを推奨致します。 重要 <電源投入後のレジスタ設定について> 本 IC にはレジスタリセット機能(電源立ち上げ時を含む)がありません。 電源投入後は以下の手順に従い、必ず、レジスタ設定を行って下さい。 ① OE 端子=L の状態で電源を立ち上げる(PLL はパワーダウン)。 ② レジスタに設定値を書き込む。 ③ OE 端子=H にする(パワーダウン解除)。CLKOUT 出力は 1msMAX 後安定します。 5-3)各レジスタビットの機能説明 INFRQ1-0 [Write] 入力クロック周波数の設定を行います。 INFRQ1 INFRQ0 入力クロック周波数選択 0 0 48MHz 0 1 24MHz 1 0 12MHz 1 1 27MHz MS0607-J-02 2010/10 -7- [AK8141] OUTFRQ4-0 [Write] 出力クロック周波数の設定を行います。 クロック出力 CLKOUT の周波数は、27MHz~50MHz の間で設定可能です。 OUTFRQ4 OUTFRQ3 OUTFRQ2 OUTFRQ1 OUTFRQ0 CLKOUT 周波数 0 0 0 0 0 27.00MHz 0 0 0 0 1 28.00MHz 0 0 0 1 0 29.00MHz 0 0 0 1 1 30.00MHz 0 0 1 0 0 31.00MHz 0 0 1 0 1 32.00MHz 0 0 1 1 0 33.00MHz 0 0 1 1 1 33.75MHz 0 1 0 0 0 34.00MHz 0 1 0 0 1 35.00MHz 0 1 0 1 0 36.00MHz 0 1 0 1 1 37.00MHz 0 1 1 0 0 38.00MHz 0 1 1 0 1 39.00MHz 0 1 1 1 0 40.00MHz 0 1 1 1 1 40.50MHz 1 0 0 0 0 41.00MHz 1 0 0 0 1 42.00MHz 1 0 0 1 0 43.00MHz 1 0 0 1 1 44.00MHz 1 0 1 0 0 45.00MHz 1 0 1 0 1 46.00MHz 1 0 1 1 0 47.00MHz 1 0 1 1 1 48.00MHz 1 1 0 0 0 49.00MHz 1 1 0 0 1 49.50MHz 1 1 0 1 0 50.00MHz 1 1 0 1 1 (*1) 1 1 1 - - (*1) (*1) 40.5MHz が出力されます。 6. 実装上の注意 実装強度上、パッケージ裏面のタブを VSS 又は開放面に半田付けすることを推奨致します。 MS0607-J-02 2010/10 -8- [AK8141] 重要な注意事項 ● 本書に記載された製品、および、製品の仕様につきましては、製品改善のために予告なく 変更することがあります。従いまして、ご使用を検討の際には、本書に掲載した情報が最新 のものであることを弊社営業担当、あるいは弊社特約店営業担当にご確認下さい。 ● 本書に掲載された情報・図面の使用に起因した第三者の所有する特許権、工業所有権、そ の他の権利に対する侵害につきましては、当社はその責任を負うものではありませんので、 ご了承下さい。 ● 本書記載製品が、外国為替および、外国貿易管理法に定める戦略物資(役務を含む)に該 当する場合、輸出する際に同法に基づく輸出許可が必要です。 ● 医療機器、安全装置、航空宇宙用機器、原子力制御用機器など、その装置・機器の故障や 動作不良が、直接または間接を問わず、生命、身体、財産等へ重大な損害を及ぼすことが通 常予想されるような極めて高い信頼性を要求される用途に弊社製品を使用される場合は、必 ず事前に弊社代表取締役の書面による同意をお取り下さい。 ● この同意書を得ずにこうした用途に弊社製品を使用された場合、弊社は、その使用から生 ずる損害等の責任を一切負うものではありませんのでご了承下さい。 ● お客様の転売等によりこの注意事項の存在を知らずに上記用途に弊社製品が使用され、そ の使用から損害等が生じた場合は全てお客様にてご負担または補償して頂きますのでご了承 下さい。 MS0607-J-02 2010/10 -9-