ETC BA3833F

BA3833F
オーディオ IC
スペアナ用バンドパスフィルタ
BA3833F
BA3833F は、録音インジケータ出力内蔵スペアナ表示用 4+1 バンドのバンドパスフィルタ IC です。
フィルタを構成するコンデンサを全て内蔵しており、外付部品が大幅に削減できるため、セットの小型化、高信頼化へ
の対応が可能です。
!用途
CD ラジカセ、ミニコンポ、カーステレオ
!特長
1) スペアナ用 4 バンドのバンドパスフィルタと整流回路を内蔵
2) すべての周波数用のデテクタ回路内蔵
3) 各出力はパラレル出力
4) 5~6V単一電源動作
!絶対最大定格 (Ta=25°C)
Parameter
電源電圧
Symbol
Limits
Unit
VCC
9
V
mW
Pd
550∗
動作温度範囲
Topr
−40~+85
˚C
保存温度範囲
Tstg
−55~+125
˚C
許容損失
∗Ta=25˚C以上で使用する場合は、1˚Cにつき5.5mWを減じる。
50mm×50mm×1.6mm厚のガラスエポキシ基板実装時。
!推奨動作条件(Ta=25°C)
推奨動作条件
Parameter
電源電圧
Symbol
Min.
Typ.
Max.
Unit
VIN
4.5
5
8
V
BA3833F
オーディオ IC
!ブロック図
RESET
C
1
RREF
2
LINE
NF
3
LINE
IN
4
GND
5
BIAS
C
6
RESET
Reference
Current
−
+
BPF
DET
BPF
DET
BPF
DET
BPF
DET
DET
18
RESET
17
f01
16
f02
15
f03
14
f04
13
f
Bias
NC
7
12
VCC
NC
8
11
NC
NC
9
10
NC
!端子説明
Pin No.
端子名
1
RESET C
端子説明
リセット時の時定数端子
Pin No.
端子名
10
NC
ノーコネクション
端子説明
2
RREF
バンドパスフィルタf0設定用抵抗端子
11
NC
ノーコネクション
3
LINE NF
入力の帰還側端子
12
VCC
電源端子
LINE IN
入力の反転入力端子
13
f
接地端子
14
f04
8kHzの出力端子
1/2 VCC基準電源端子
15
f03
2kHzの出力端子
4
全帯域の出力端子
5
GND
6
BIAS C
7
NC
ノーコネクション
16
f02
500Hzの出力端子
8
NC
ノーコネクション
17
f01
125Hzの出力端子
9
NC
ノーコネクション
18
RESET
デテクタのコンデンサのリセット端子
BA3833F
オーディオ IC
!入出力回路図
Pin. No
端子記号 端子電圧
Zin
内部等価回路図
I/O
端子説明
VCC
2
RREF
1/5 VCC
−
各バンドパスフィルタのf0を決定する
抵抗の接続端子。
抵抗値を大きくするとf0が全体に低い
方向へシフトします。金属皮膜抵抗器
のような温度係数の小さな抵抗を推奨
します。
−
GND
VCC
3
LINE NF
1/2 VCC
4
入力のミキシングアンプの反転入力の
端子と出力端子(NF端子)
です。
外付け抵抗でゲインを決定してください。
抵抗値は10KΩ以上を推奨します。
−
1/2 VCC
I
4
2
LINE IN
GND
VCC
1/2 VCCの内部電源のフィルタ端子です。
プリチャージ、
ディスチャージ回路が入っ
ています。
20K
6
BIAS C
1/2 VCC
−
−
20K
GND
VCC
13
f
14
f04
15
f03
16
f02
17
f01
0
x
O
各周波数の出力端子です。
xの値は、
f : 30.3k
f01、f02 : 39.3k
f03 : 43.8k
f04 : 48.3k
となっています。
X
1/2 VCC
GND
VCC
各デテクタのコンデンサの電荷量を
0にして出力をOFFにする回路です。
1/2 VCC
18
RESET
−
−
I
GND
5
GND
−
−
−
12
VCC
−
−
−
グラウンド端子でサブストレート
に接続しています。
電源端子です。
BA3833F
オーディオ IC
!電気的特性 (特に指定のない限り Ta=25°C, VCC=5V, RL=10MΩ, VIN=−30dBV, リセット OFF)
Symbol
Min.
Typ.
Max.
Unit
IQ
−
4
8
mA
最大出力レベル
VOM
4.0
4.8
−
V
出力オフセット電圧
VOS
−
30
150
mV
標準出力レベル 1
VO1
1.00
1.80
2.30
V
標準出力レベル 2
VO2
1.00
1.80
2.30
標準出力レベル 3
VO3
1.00
1.80
2.30
標準出力レベル 4
VO4
1.00
1.80
2.30
標準出力レベル 5
VO5
0.80
1.50
IR
−
0.5
リセット端子Hレベル
VIH
3.5
リセット端子Lレベル
VIL
−
Parameter
無信号時回路電流
リセット端子LOW時流出電流
Conditions
Test circuit
無入力時
Fig.1
VIN=−14dBV, 各出力測定
Fig.1
無入力時
Fig.1
fIN=125Hz, f01出力
Fig.1
V
fIN=500Hz, f02出力
Fig.1
V
fIN=2kHz, f03出力
Fig.1
V
fIN=8kHz, f04出力
Fig.1
1.85
V
fIN=1kHz, f05出力
Fig.1
10
µA
18pin=0V
Fig.1
−
−
V
Fig.1
−
1.5
V
Fig.1
Q=1で設計しています。
耐放射線設計はしておりません。
!測定回路図
RESET
1
3300p
V VIN
2
V1
Reference
Current
17
100k
BPF
DET
BPF
DET
BPF
DET
BPF
DET
3
16
150k
15k
+
S1
4
VIN
+
10µ
−
−
+
10µ
V
IIN
A
18
5
DET
6
7
15
14
VO
V VOMAX
VOFF
13
12
IO
A
VCC
8
11
9
10
Fig.1
BA3833F
オーディオ IC
!応用回路図
RESET
1
18
RESET
3300p
2
Refference
Current
17
100k
BPF
DET
3
16
150k
15k
+
4
10µ
−
+
BPF
DET
BPF
DET
BPF
DET
+
10µ
−
DET
6
f02
LCD
LCD
Driver
15
15k
5
f01
14
13
f03
f04
f
Bias
7
12
8
11
VCC
9
10
(Units R : Ω, C : F)
Fig.2
!使用上の注意
1. 周波数特性について
本 IC の周波数特性は、RREF 端子-GND 間に接続される抵抗によって決定され、仕様条件における抵抗値は
100kΩです。周波数特性の精度が必要な場合は半固定抵抗にて調整してください。
(但し、全バンドが同時にシフトします。
)
2. 負荷特性について
本 IC は、BIAS センスの出力信号を GND センスの信号に変換するために信号を一度 V / I 変換した後、抵抗にて
I / V 変換して出力しています。従って、f01、f02、f03、f04 及びf端子に接続される負荷回路が MOS 構造(マイコン
の入力ポート等)であれば問題ありませんが、入力インピーダンスの低い回路への接続は、出力レベルの低下を招
くおそれがありますので、ご注意ください。
3. 推奨動作範囲について
推奨動作範囲内であれば、動作周囲温度の範囲内で一応の回路機能動作が保証されています。
また、この範囲内で電気的特性で定められている条件以外では、その電気的特性の規格値を保証できませんが、
本来のバンドパスフィルタ機能は維持しています。
4. 応用回路について
応用回路図の例は、推奨すべきものと確信しておりますが、ご使用にあたっては上記に示した注意事項を含め、
さらに特性のご確認を十分に願います。その他外付け定数を変更してご使用になる時は、静特性のみならず過渡特
性も含め、外付け部品及び本 IC のバラツキ等を考慮して十分なマージンをみて決定してください。
また、特許権に関しまして当社では十分な確認はできておりませんのでご了承ください。
BA3833F
オーディオ IC
!電気的特性曲線 (参考値)
Ta=25˚C, VCC=5V
0
CENTRAL FREQUENCY OF EACH B.P.F. [Hz]
−10.0
OUTPUT LEVEL
GAIN (dB)
−15.0
−20.0
−25.0
Ta=25˚C, VCC=5V 参考値
100K
10
−5.0
1
−30.0
−35.0
−40.0
10K
f04
2K
f03
1K
f02
100
f01
0.1
−45.0
−50.0
10.0k
20.0k
1.0k
20.0
1
10
FREQUENCY (Hz)
Fig.3 BPF周波数特性
!外形寸法図 (Units : mm)
1
9
5.4 ± 0.2
10
1.27
0.4 ± 0.1
0.15 ± 0.1
1.8 ± 0.1
0.11
7.8 ± 0.3
11.2 ± 0.2
18
0.3Min.
0.15
SOP18
100
100
200
INPUT LEVEL
2pin (RREF Terminal) VALUE OF EXTERNAL RESISTOR (kΩ)
Fig.4 入力レベル特性
Fig.5 B.P.F. の各中心周波数と外付け抵抗との関係