NJU6061

NJU6061
PWM 制御型 3 色 LED 多色化コントローラドライバ
概
要
外
形
NJU6061 は、3 色 LED(赤(R), 緑(G), 青(B)を 1 パッケ
ージにした LED)の輝度を制御し、多色化が可能な PWM
制御型 3 色 LED 多色化コントローラドライバです。
PWM 調光回路、LED ドライバ、8 ビットシリアルイン
ターフェイス回路等で構成され、接続した 3 色 LED を
個々に制御することが可能です。
CPU から PWM 調光回路を制御することにより LED
の多色化が可能です。
PWM スイープ機能により、輝度のスイープ操作が少な
いコマンドで実現できます。
波形補正機能により、人間の目には非直線的に見える
LED の輝度を、直線的に見えるよう補正します。
イネーブル端子を設け、音源などに同期して ON/OFF
が可能です。
外付け部品は電流調整抵抗 3 つと発振回路用抵抗 1 つ
と少ないため、省スペース化できます。
カスケード接続が可能で、複数の NJU6061 を同時に制
御する事ができます。
携帯電話、カーステレオ、各種家電、イルミネーショ
ン等に最適です。
特
NJU6061V
長
3 色 LED を個々に輝度制御可能(ILED=30mA x3 出力)
PWM 調光回路内蔵
16 ステップ x3(内部 128 ステップ x3)
8 ビットシリアルインターフェイス回路内蔵
カスケード接続可能
PWM プログラミング機能
波形補正機能
発振回路内蔵
動作電圧
1.7 ~ 5.5V
外形
SSOP14
CMOS 構造
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NJU6061
PIN 配置図
EN
NC
VDD
RSTb
LED3
CS
LED2
CLK
LED1
DATA
VSS
NC
OSC
DATAOUT
SSOP14
端子説明
No.
記 号
入出力
12
CS
入力
11
CLK
入力
10
DATA
入出力
8
DATAOUT
出力
7
OSC
入力
6
VSS
電源
5
LED1
出力
4
LED2
出力
3
LED3
出力
2
VDD
電源
14
EN
入力
13
RSTb
入力
1,9
NC
-
説
明
チップセレクト端子
CS 端子が L”の場合、DATA 端子は、出力状態になります。
CS 端子の立ち上がり時に、CLK 端子が H”の場合、DATA 端
子は入力状態になります。また、立ち下がりエッジでシリアル
データを内部に取り込みます。
シリアルクロック入力端子
シリアルデータ入出力端子
データ出力端子(カスケード接続端子)
発振用端子
外部に抵抗を接続することにより発振回路を構成します。
GND 端子
LED 出力端子
オープンドレイン出力。 インストラクションにより 16 ステッ
プの PWM 波形が出力されます。
各 LED のカソード側を接続して下さい。
電源供給端子
イネーブル端子(音源同期端子)
“H”:LED 点灯
“L”:LED 消灯
リセット信号入力端子
この端子を”L”にすることによりリセット状態となり、”H”に戻
すことで通常状態に戻ります。
電気的にオープンです。
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NJU6061
ブロック図
1.7 to 5.5V
EN
3.6 to 6.0V
OSC
OSC
Program
Register
128 step
PWM
Driver
30mA
Program
Register
128 step
PWM
Driver
30mA
Program
Register
128 step
PWM
Driver
30mA
LED1
VDD
M
P
U
RSTb
CS
CLK
DATA
I
/
F
LED2
Instruction
Decoder
LED3
VSS
DATAOUT
機能説明
(1)
ブロック図動作説明
(1-1) PWM 調光制御回路
NJU6061 は、PWM 調光制御回路を 3 チャンネル内蔵しています。
内部は 128 ステップ PWM 回路で動作しますが、波形補正機能により、16 ステップの値を、内部レジ
スタに設定することにより補正された 16 段階の明るさを任意に設定できます。レジスタと DUTY の関
係は下表の通りです。
REGISTER
0,0,0,0
0,0,0,1
0,0,1,0
0,0,1,1
0,1,0,0
0,1,0,1
0,1,1,0
0,1,1,1
DUTY
0/128
1/128
2/128
3/128
5/128
8/128
13/128
19/128
REGISTER
1,0,0,0
1,0,0,1
1,0,1,0
1,0,1,1
1,1,0,0
1,1,0,1
1,1,1,0
1,1,1,1
DUTY
27/128
36/128
46/128
59/128
73/128
90/128
108/128
128/128
(1-2) 発振回路
発振回路は、外付け抵抗を接続することにより、PWM を生成するクロックを発生します。
外付け抵抗の抵抗値を変更することにより PWM 周波数(fPWM)の微調整が可能です。
またインストラクションにより発振回路のオン・オフをさせることが可能です。これにより未使用時
の消費電流を下げることが可能です。なお、発振回路をオフすると、その時点での PWM の状態により
点灯したままになる場合があります。必ずレジスタに(0,0,0,0)を設定し、1フレーム以上動作させてか
ら発振回路をオフするか、EN 端子にて消灯させて下さい。
(1-3) イネーブル機能
イネーブル端子(EN 端子)を設け、外部より ON/OFF 信号を入れることにより、点灯/消灯制御が可能
です。 この信号により内部のレジスタ値が変わることはありません。必要ない場合は VDD に接続してく
ださい。
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NJU6061
(1-4) 波形補正回路
LED を点灯させた場合、実際の駆動回路の直線性と、見た目の直線性が異なります。NJU6061 では波形
補正機能を内蔵し、LED 輝度と実際の見た目の違いを補正しています。
128 ステップの PWM に対し 16 ステップを下記のような補正カーブで適用し、非直線的な LED の輝度の
変化を、見た目で直線的になるように補正します。
波形補正(16step)
128
112
96
PWM値
80
64
48
32
16
0
0
3
6
9
12
15
設定値
LED1~LED3 端子から出力する PWM 値を下記のように設定します。(スイープ機能を使用しない場合)
フレーム周波数セット
(0,0,0,1,
0,0,0,1)
発振回路の設定をします。
スイープ機能選択セット
(0,0,1,0,
0,0,0,0)
「スイープ機能無効」に設定します。
PWM データセット
(0,1,1,0,
(0,1,1,1,
(1,0,0,0,
*,*,*,*)
*,*,*,*)
*,*,*,*)
PWM データを設定します。
16 ステップの PWM データを設定します。
PWM データをセットした時点で設定が有効に
なり、波形が変更されます。
実行
(*:PWM データ)
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NJU6061
また、下図のように出力の位相をずらし波形を出力します。3 in 1 とよばれる小型の 3 色 LED 等において
パッケージの許容損失を下げる事が出来ます。
輝度は波形補正機能により 0~15 までの 16 ステップから選択できます。
LED1 端子
LED2 端子
LED3 端子
1 フレーム
LED1 端子
LED2 端子
LED3 端子
1/128step 5μS(200kHz)
0.64mS(1.56kHz)
1 フレーム 1.92mS(520Hz)
fosc=400kHz、
フレーム周波数セット D1=0
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NJU6061
(1-5) スイープ機能について
PWM スイープ機能を選択することで、スイープを容易に行うことができます。
初期値(スタートポイント)、カウント数、方向、時間を設定することで PWM データのスイープを行いま
す。
設定されたスイープが終了すると、CPU に対してリクエスト信号として DATA 端子が L になり、カウ
ント数で設定した PWM 値で出力を保持します。
リクエスト
信号
リクエスト
信号
PWM データ
ストップ
リクエスト
信号
HALT
UP
DOWN
初期値
カウント数×時間(フレーム)
t
ステップ
フレーム周波数セット
(0,0,0,1,
0,0,0,1)
発振回路の設定をします。
スイープ機能選択セット
(0,0,1,0,
0,1,1,1)
「スイープ機能有効」に設定します。
PWM スイープ方向・時間セット
(0,0,1,1,
(0,1,0,0,
(0,1,0,1,
*,*,*,*)
*,*,*,*)
*,*,*,*)
方向、時間を設定します。
PWM データセット
(0,1,1,0,
(0,1,1,1,
(1,0,0,0,
*,*,*,*)
*,*,*,*)
*,*,*,*)
PWM データ初期値セットを行います。
カウント数セット
(1,0,0,1,
*,*,*,*)
カウント数セットを行います。
(1,0,1,0,
(1,0,1,1,
*,*,*,*)
*,*,*,*)
(1,1,0,0,
0,1,1,1)
PWM スイープ実行
リクエスト信号検出
フラグ読み出し
設定した値にあわせて PWM 波形が出力されます。
スイープが終わるとリクエスト信号が出ますので
CPU はこの信号を検出したら、フラグを読み出し、
どのポートのリクエスト信号か判別します。
次のスイープの設定へ
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NJU6061
(2)
インストラクション
NJU6061 は、3 線式シリアルインターフェイスにより、PWM データの設定や、スイープ機能の設定など
が可能です。CLK 信号に同期してデータを入力し、CS 信号の立ち下がりで実行されます。データの入力は、
MSB(D7)から順に行われます。NJU6061 のインストラクションセットを表 1 に示します。
表 1. インストラクション一覧表
機
インストラクション
(a)
(b)
(c)
NOP
フレーム周波数セット
スイープ機能選択セット
LED1
PWM スイープ方向/時間セット
(d)
LED2
PWM スイープ方向/時間セット
LED3
PWM スイープ方向/時間セット
(e)
(f)
(*: Don’t Care)
能
説
D7
D6
D5
D4
D3
D2
D1
D0
0
0
0
0
*
*
*
*
0
0
0
1
*
*
0/1
0/1
0
0
1
0
*
0/1
0/1
0/1
0
0
1
1
方向
時間
0
1
0
0
方向
時間
0
1
0
1
方向
時間
LED1
PWM データセット
0
1
1
0
データ/初期値
LED2
PWM データセット
0
1
1
1
データ/初期値
LED3
PWM データセット
1
0
0
0
データ/初期値
LED1
PWM カウント数セット
1
0
0
1
カウント数
LED2
PWM カウント数セット
1
0
1
0
カウント数
LED3
PWM カウント数セット
1
0
1
1
カウント数
(g)
スイープ実行
1
1
0
0
*
(h)
リセット
1
1
0
1
*
1
1
1
0
テストデータ
(i)
テストコマンド
1
1
1
1
テストデータ
明
D0: 発振回路 ON/OFF
D1: フレーム周波数を選択
PWM スイープを
LED1:D0=1:有効, D0=0:無効
LED2:D1=1:有効, D1=0:無効
LED3:D2=1:有効, D2=0:無効
スイープ機能を使用したときの
スイープする方向と時間セット
4 ビットの PWM データをセットします。
カウント数をセット
(スイープ機能有効時)
0/1
0/1
0/1
*
*
*
スイープを実行するポートを選択
LED1:D0=1 :実行
LED2:D1=1 :実行
LED3:D2=1 :実行
内部リセット
使用禁止
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NJU6061
(2-1) インストラクションコード
(a)
NOP
ノンオペレーションコマンドです。
D7
0
(b)
D6
0
D5
0
D4
0
D3
*
D2
*
D1
*
D0
*
フレーム周波数セット
フレーム周波数セットは、出力される PWM 波形のフレーム周波数を設定します。
D7
0
D6
0
D5
0
D4
1
D3
*
D2
*
D1
D0
PWM
周波数
発振回路
ON/OFF
D0 0:発振 OFF(デフォルト値)
1:発振 ON
D1 0:fosc/(256*3)の周波数を選択(デフォルト値)
1:fosc/(512*3)の周波数を選択
(c)
スイープ機能選択セット
このインストラクションにより、LED 出力端子ごとにスイープ機能を選択します。
D7
0
D6
0
D5
1
D4
0
D3
*
D2
LED3
D1
LED2
D0
LED1
D0 0: LED1 スイープ機能無効
1: LED1 スイープ機能有効
D1 0: LED2 スイープ機能無効
1: LED2 スイープ機能有効
D2 0: LED3 スイープ機能無効
1: LED3 スイープ機能有効
(d)
PWM スイープ方向/時間セット
PWM スイープ機能の方向/時間セットは、スイープの方向と、時間を設定します。
時間とは、PWM 値が1変化するのに要する時間の事です。
D7
D6
D5
D4
0
0
1
1
方向
時間
LED1
0
1
0
0
方向
時間
LED2
0
1
0
1
方向
時間
LED3
D3
0
0
1
1
D2
0
1
0
1
D3
方向
HALT
UP
DOWN
禁止
D2
D1
D0
D1
D0
時間
0
0
8 フレーム(15.36ms)
0
1
16 フレーム(30.72ms)
1
0
24 フレーム(46.08ms)
1
1
32 フレーム(61.44ms)
※1 fosc=400kHz、フレーム周波数セット D1=0
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NJU6061
(e)
PWM データ/初期値セット
このインストラクションにより、LED1~LED3 端子に出力する PWM データをセットします。
16 ステップの PWM 出力の設定が可能です。PWM データを入力することで、次の PWM フレームから
設定が変更されます。
スイープ機能を使用する場合は、初期値を設定するように切り替わります。
(e)初期値、(f)カウント数を入力し、(g)スイープ実行インストラクションを行うと次の PWM フレームか
ら設定が変更されます。
D7
0
D6
1
D5
1
D4
0
D3
D2
D1
D0
PWM3
PWM2
PWM1
PWM0
LED1
0
1
1
1
PWM3
PWM2
PWM1
PWM0
LED2
1
0
0
0
PWM3
PWM2
PWM1
PWM0
LED3
PWM データに対応した PWM DUTY は下表の様になります。
PWM 3
PWM 2
PWM 1
PWM 0
PWM DUTY
0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
1
1
1
1
1
1
0
0
0
0
1
1
1
1
0
0
0
0
1
1
1
1
0
0
1
1
0
0
1
1
0
0
1
1
0
0
1
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0/128
1/128
2/128
3/128
5/128
8/128
13/128
19/128
27/128
36/128
46/128
59/128
73/128
90/128
108/128
128/128
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NJU6061
カウント数セット
(f)
スイープ機能を使用する場合は、カウント数を設定します。
(e)初期値、(f)カウント数を入力し、(g)スイープ実行インストラクションを行うと次の PWM フレームか
ら設定が変更されます。
スイープ機能を使用しない場合はこのインストラクションは使用しません。
D7
1
D6
0
D5
0
D4
1
D3
D2
D1
D0
CNT3
CNT2
CNT1
CNT0
LED1
1
0
1
0
CNT3
CNT2
CNT1
CNT0
LED2
1
0
1
1
CNT3
CNT2
CNT1
CNT0
LED3
CNT 3
CNT 2
CNT 1
CNT 0
カウント数
0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
1
1
1
1
1
1
0
0
0
0
1
1
1
1
0
0
0
0
1
1
1
1
0
0
1
1
0
0
1
1
0
0
1
1
0
0
1
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
PWM データとカウント数の設定により、PWM 値が上限/下限値を超えてしまう場合は、下限/上限値に
戻り、設定されたカウント数までカウントを行います。
例)初期値:8
カウント数:12
方向:UP
PWM データ
15
9
8
4
0
初期値
カウント数 12
ストップ
t
スタート 8 → 9 →・・・(カウントアップ)・・・→ 15 (上限値)→ 0 (下限値) → 4 (ストップ)
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NJU6061
(g)
スイープ実行
スイープ実行インストラクションは、設定されたポートのスイープを実行します。
設定されたスイープが終了すると、CPU に対するリクエスト信号として DATA 端子が L になり、カウ
ント終了時の PWM 値の出力を保持します。
D7
1
D6
1
D5
0
D4
0
D3
D2
D1
D0
スイープ実行
ポート選択
*
(*:Don’t Care)
D0 1: LED1 の PWM スイープ実行
D1 1: LED2 の PWM スイープ実行
D2 1: LED3 の PWM スイープ実行
(h)
リセット
リセットインストラクションは、ソフトウェアによる初期設定を行います。ハードウェアリセットによる
初期設定とは異なります。このため、電源投入時の初期化は、ハードウェアリセットによって行って下さい。
D7
1
D6
1
D5
0
D4
1
D3
1
D2
1
D1
1
D0
1
ソフトウェアによる初期設定
1. フレーム周波数を fosc/(256*3)にセット
2. 発振回路 OFF
3. PWM スイープ機能を無効にセット
4. PWM スイープ機能のスイープ方向を HALT
5. PWM スイープ機能の時間を(D1,D0)=”0,0”にセット
6. PWM データを(D3,D2,D1,D0)=”0,0,0,0”にセット
7. カウント数を(D3,D2,D1,D0)=”0,0,0,0”にセット
(i)
テストコマンド
IC チップテスト用のコマンドです。使用しないで下さい。誤ってテストコマンドを使用した場合には、
通常動作に設定し直すか、リセットコマンド、または、RSTb 入力を L にすることで解除できます。
D7
D6
D5
D4
1
1
1
1
1
TB3
0
TB2
0
0
D3
TB3
D2
TB2
D1
TB1
D0
TB0
1
1
TB3
TB2
TB1
TB0
TB1
0
TB0
0
テスト
通常動作
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NJU6061
(3)
PWM スイープ機能の実行例
(c)スイープ機能選択セットインストラクションを”1”にすることで、PWM スイープ機能を有効にします。(g)
スイープ実行インストラクションを”1”にセットすると、スイープが始まり、セットした”1”は自動的にクリア
されます。
スイープ実行後、PWM 出力の最終フレームで DATA 端子にリクエスト信号として”L”が出力されます。CPU
はこの信号を検出したら、どの LED 出力端子のスイープ機能が終了したか読み取り、次の PWM スイープの
設定を行って下さい。
またリクエスト信号は、(g)スイープ実行インストラクションを入力するか、(c)スイープ選択セットインス
トラクションで PWM スイープを無効にするまで出力されます。
(c)スイープ機能選択セットインストラクションで”0”を入力すると、実行中のスイープ停止、リクエスト信
号の解除が行われます。
スイープ実行中は、(d)PWM スイープスイープ方向/時間セット、(e)PWM データセット、(f)カウント数セ
ットは入力しないで下さい。
・例)LED 出力端子 LED1 に対して PWM スイープ機能を実行した場合
次の PWM
PWM 出力保持
PWM スイープ実行期間
PWM データ初期値を出力
スイープを実行
PWM の最終値を出力
LED1
1フレーム
128/fOSC
スイープ機能
選択セット(LED1)
スイープ開始と伴に実行ビット
はクリアされる
スイープ実行
(LED1)
CS
CLK
ポートフラグ
読み出し
データ入力
データ入力
DATA
スイープ条件の設定
(1-5)スイープ機能について参照
スイープ終了
データの読み出しを行っても、スイープ機
能選択セット=”1”で、かつスイープ実行
=”0”の場合、次のフレームからリクエスト
信号が発生します。
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- 12 -
NJU6061
(4)
データ入力タイミング
データのフォーマットは下記のようになります。DATA 端子は、CS 端子が”L”の場合、常に出力状態です。
しかし、CS 端子の立ち上がり時に、CLK 端子が、”H”の場合、データ入力状態になります。
CS
CLK
*
DATA
DATA の
端子状態
D7
D6
D5
出力
D4
D3
D2
D1
D0
*
入力
出力
注 1)データは CLK の立ち上がりエッジで内部シフトレジスタに取り込まれます。
注 2) シフトレジスタの内容は、CS の立ち下がりエッジで内部インストラクションデコーダに取り込まれます。
注 3) インストラクション及びデータは必ず 8 ビットを入力してください。8 ビットを越えた場合には、最後の 8 ビットが
有効になります。8 ビットを超えた分のデータは DATAOUT 端子から出力されます。
(4-1) カスケード接続について
DATAOUT 端子を用いるとカスケード接続が可能です。応用回路例2のように複数の NJU6061 を接続す
ることでデータを連続して入力し、CS の立ち下がりエッジで内部に取り込みます。
DATAOUT 端子は出力のみとなりますので、CPU から 2 個目以上の NJU6061 からのリクエスト信号の読
み出しはできません。
DATA 端子が出力の状態の場合、DATAOUT 端子はハイインピーダンス状態になります。
最大のカスケード数は、CS、CLK 信号を出力する CPU ポートのファンアウト数によって変わります。数
が多くなる場合、配線長が長くなる場合は、バッファアンプを挿入してください。
DATA 信号は IC の中を通るため遅延時間が発生します。データを高速で転送しますと、クロックとのズレ
が予想されます。このことを考慮してACタイミングには十分な余裕を持つようにしてください。
いずれの場合も、実機にて十分な検討を行ってください。
例)NJU6061 を 3 個カスケード接続した場合
CPU
DATA
NJU6061−①
DATA
DATA
OUT
NJU6061−②
DATA
DATA
OUT
NJU6061−③
DATA
DATA
OUT
CS
CLK
12/07/31
- 13 -
NJU6061
CS
CLK
*
DATA
D7
・・・
D0
D7
NJU6061−③
DATA の
端子状態
(5)
D0
D7
NJU6061−②
・・・
D0
*
NJU6061−①
出力
入力
出力
Z
出力
Z
DATAOUT
の端子状態
注 1)
・・・
※Z:ハイインピーダンス
カスケード接続した場合、インストラクション及びデータは必ず(8x 接続数)ビットを入力して下さい。
(8x 接続数)ビットに満たない場合、前に入力した前段のインストラクションが後段に入力されます。
データ出力タイミング
データのフォーマットは下記のようになります。 また、CS 端子の立ち上がり時に、CLK 端子が、”L”
の場合、データ出力になります。
CS
CLK
DATA
*
LED1 LED2 LED3
ポートフラグ
DATA の
端子状態
出力
出力
出力
5 クロック以上入れた場合、LED3 のポートフラグを保持します。
ポートフラグ読み出しで、リクエスト信号が H になります。スイープ機能選択セット=1、スイー
プ実行ビット=0 の場合リクエスト信号が、フレームに同期して再び"L"になります。
リクエスト信号が"H"の時に、読み出した場合、全て H が出力されます。フレーム内に連続して読
み出した場合、2 回目以降の読み出しは、全て"H"が出力されます。
(5-1) ポートフラグ(LED1 ~ LED3)
PWM スイープ機能を終了時、このフラグに”1”がセットされます。
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- 14 -
NJU6061
(6)
ハードウェアリセット
RSTb 端子に、400ns 以上の”L”レベルパルスを入力すると、システム全体が初期化されます。 リセット信
号の立ち上がりエッジから 100ns 以降にインストラクション入力可能状態に復帰します。
ハードウェアによる初期設定
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
PWM 周波数を fosc/(256*3)にセット
発振回路 OFF
PWM スイープ機能を無効にセット
PWM スイープ機能のスイープ方向を HALT
PWM スイープ機能の時間を(D1,D0)=”0,0”にセット
PWM データを(D3,D2,D1,D0)=”0,0,0,0”にセット
カウント数を(D3,D2,D1,D0)=”0,0,0,0”にセット
PWM スイープ実行ポートの設定を LED1~LED3 が停止にセット
シリアルインターフェイス初期化
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NJU6061
絶対最大定格
項
目
電源電圧
Ta=25℃
記号
条
件
定
格
単位
VDD
VDD 端子
-0.3~+7.0
V
ドライバオフ耐圧
Voffmax
LED1, LED2, LED3 端子
7.0
V
ドライバオン耐圧
Vonmax
LED1, LED2, LED3 端子
CS, RSTb, CLK,
DATA, OSC, EN 端子
5.5
V
-0.3~VDD+0.3
V
入力電圧
VIN1
許容損失
Pdmax
250
mW
動作温度
Topr
-40~+85
°C
保存温度
Tstg
-55~+125
°C
(注 1): 電圧は全て VSS=0V を基準とした値です。
(注 2): 絶対最大定格を超えて LSI を使用した場合、LSI の永久破壊となることがあります。 また、通常動作
では電気的特性の条件で使用することが望ましく、この条件を超えると LSI の誤動作の原因になると共
に、LSI の信頼性に悪影響を及ぼすことがあります。
電気的特性
•
DC特性
項
VDD=1.7V~5.5V, Ta= -40~85°C(特に指定の無い限りこの条件に適用)
目
記号
条
件
MAX
単位
1.7
5.5
V
MIN
TYP
注
電源電圧
VDD
入力”H”レベル電圧
VIH
RSTb, CS, CLK, DATA, EN
0.8VDD
VDD
V
1
VIL
RSTb, CS, CLK, DATA, EN
0
0.2VDD
V
1
IIH
RSTb, CS, CLK, DATA, EN VIN= VDD
5.0
µA
1
IIL
RSTb, CS, CLK, DATA, EN VIN=0V
μA
1
6.0
µA
1
4.0
µA
1
V
1
0.2VDD
V
1
0.5
V
1
0.5
V
1
入力”L”レベル電圧
入力”H”レベル電流
入力”L”レベル電流
出力オフリーク電流
IOFFH
3 ステートリーク電流
ITSL
LED1, LED2, LED3: VO=5.5V,
EN=0V
DATA, DATAOUT
VOH(1)
DATA, DATAOUT, Io=-0.1mA
VOL(1)
DATA, DATAOUT Io=0.1mA
出力”H”レベル電圧(1)
出力”L”レベル電圧(1)
出力”L”レベル電圧(2)
VOL(2)
出力”L”レベル電圧(3)
VOL(3)
プルアップ抵抗電流
-Ip
LED1 to 3, IO=10mA,
VDD=1.7V
LED1 to 3, IO=30mA,
VDD=3.0V
DATA VDD=3V
fOSC
VDD=3V,ROSC=82kΩ, Ta=25℃
IDD
VDD=3V, PWM DUTY: 27/128、
出力オープン、ROSC=82kΩ, Ta=25℃
発振周波数
消費電流
(注 1):
端子の形状
VDD
VDD
-5.0
-4.0
0.8VDD
10
25
50
µA
280
400
520
kHz
100
200
µA
VDD
In
ENABLE
ENABLE
ENABLE
Out
Tri-State
RSTb, CS, CLK 端子
EN 端子
DATA 端子
Tri-State
DATAOUT 端子
LED1~3 端子
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NJU6061
•
AC特性
VDD=2.4V~5.5V, Ta= -40~85°C(特に指定の無い限りこの条件に適用)
項
目
“L”レベルクロックパルス幅
“H”レベルクロックパルス幅
データセットアップ時間
データホールド時間
CS ウエイト時間
CS セットアップ時間
CS ホールド時間
CS “L”レベル幅
記号
tWCLL
tWCLH
tDS
tDH
tCP
tCS
tCH
tWCL
出力ディレイ時間
tDC
DATA 立ち上がり時間
tDR
DATAOUT イネーブル時間
DATAOUT
ディセーブル時間
tDOZL
tDOZH
tDOLZ
tDOHZ
LED イネーブル時間
tLZL
LED ディセーブル時間
tLLZ
リセット”L”パルス幅
リセット時間
立ち上がり時間
立ち下がり時間
tRW
tR
tr
tf
条
件
CLK
CLK
CLK, DATA
CLK, DATA
CS, CLK
CS, CLK
CS, CLK
CS
DATA, DATAOUT
CL=10pF
DATA
CL=10pF
DATAOUT
CL=10pF, RL=10kΩ
DATAOUT
CL=10pF, RL=10kΩ
LED1, LED2, LED3, EN
CL=10pF, RL=10kΩ
LED1, LED2, LED3, EN
CL=10pF, RL=10kΩ
RSTb
RSTb
CS, CLK, DATA, RSTb
CS, CLK, DATA, RSTb
MIN
TYP
MAX
40
40
40
40
40
40
40
100
単位
注
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
80
ns
100
ns
60
ns
200
ns
40
ns
200
ns
15
15
ns
ns
ns
ns
400
100
VDD=1.7V~2.4V, Ta= -40~85°C(特に指定の無い限りこの条件に適用)
項
目
“L”レベルクロックパルス幅
“H”レベルクロックパルス幅
データセットアップ時間
データホールド時間
CS ウエイト時間
CS セットアップ時間
CS ホールド時間
CS “L”レベル幅
記号
tWCLL
tWCLH
tDS
tDH
tCP
tCS
tCH
tWCL
出力ディレイ時間
tDC
DATA 立ち上がり時間
tDR
DATAOUT イネーブル時間
DATAOUT
ディセーブル時間
tDOZL
tDOZH
tDOLZ
tDOHZ
LED イネーブル時間
tLZL
LED ディセーブル時間
tLLZ
リセット”L”パルス幅
リセット時間
立ち上がり時間
立ち下がり時間
tRW
tR
tr
tf
条
件
CLK
CLK
CLK, DATA
CLK, DATA
CS, CLK
CS, CLK
CS, CLK
CS
DATA, DATAOUT
CL=10pF
DATA
CL=10pF
DATAOUT
CL=10pF, RL=10kΩ
DATAOUT
CL=10pF, RL=10kΩ
LED1, LED2, LED3, EN
CL=10pF, RL=10kΩ
LED1, LED2, LED3, EN
CL=10pF, RL=10kΩ
RSTb
RSTb
CS, CLK, DATA, RSTb
CS, CLK, DATA, RSTb
MIN
TYP
MAX
80
80
80
80
80
80
80
200
単位
注
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
120
ns
200
ns
100
ns
400
ns
80
ns
400
ns
15
15
ns
ns
ns
ns
800
200
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NJU6061
(1)データ入力タイミング
CS
tCH
tWCLH
tWCLL
tWCL
CLK
tr
tf
tCP tCS
DATA
tDH
tDS
DATAOUT
tDOLZ
tDOHZ
tDOZL
tDOZH
tDC
(2)データ出力タイミング
CS
tCP tCS tWCLH
tCH
tWCLL
CLK
tr
tf
tDC
DATA
INVALID
tDR
LED1
(3)リセット
tRW
tR
RSTb
CS
(4)LED イネーブルタイミング
EN
tLZL
tLLZ
LED1~3
注)
全てのタイミングは、VDD,VSS を基準にして規定されます。
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NJU6061
応用回路
•
応用回路例 1
VLED
+
VDD
+
LED3
VDD
LED2
EN
LED1
RLED
RLED
RLED
NJU6061
RSTb
CS
CPU
VSS
CLK
OSC
DATA
ROSC
RLED の抵抗値決定方法
RLED =
VLED - VF - VOL
ILED
RLED:
VLED:
VF:
VOL:
ILED:
LED 電流制限抵抗
LED 駆動電圧
LED 順方向電圧(@ILED)
出力 L レベル電圧(@ILED)
LED 順方向電流
(例) ILED = 30mA, VLED = 5.0V, VF = 2.0V(@ILED = 30mA), VOL=0.5V
RLED =
注-1)
5.0V – 2.0V – 0.5V
30mA
= 83.3Ω
VF, VOL は使用条件により変化します。 RLED の抵抗値決定にあたっては、実機にて確認の上で最適な値
を決定してください。
12/07/31
- 19 -
NJU6061
•
応用回路例 2(NJU6061 を 3 個カスケード接続した場合)
VLED
+
VDD
+
LED3
VDD
LED2
EN
LED1
RLED
RLED
RLED
NJU6061
RSTb
CS
CPU
VSS
OSC
ROSC
CLK
DATA
DATAOUT
VLED
VDD
+
LED3
VDD
LED2
EN
LED1
RLED
RLED
RLED
NJU6061
RSTb
CS
VSS
OSC
ROSC
CLK
DATA
DATAOUT
VLED
VDD
+
VDD
LED3
LED2
EN
LED1
RLED
RLED
RLED
NJU6061
RSTb
CS
VSS
OSC
ROSC
CLK
DATA
DATAOUT
<注意事項>
このデータブックの掲載内容の正確さには
万全を期しておりますが、掲載内容について
何らかの法的な保証を行うものではありませ
ん。とくに応用回路については、製品の代表
的な応用例を説明するためのものです。また、
工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴
うものではなく、第三者の権利を侵害しない
ことを保証するものでもありません。
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