本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。 はじめに ■ 安全にご使用いただくために 本書には,当製品を安全にご使用いただくための重要な情報が記載されていま す。当製品をご使用になる前に必ずお読みいただき,ご使用の際には説明に従い 正しくお使いくださるようお願い致します。 特に,本書の冒頭にあります「安全上の警告事項」をよく熟読され,安全のた めの確認を充分行った上で,当製品をご使用ください。 なお,本書は,当製品ご使用中,いつでも参照できるよう大切に保管してくだ さい。 ■ 本書の目的と対象読者 MB2197-90は,FR20/30シリーズを使用した応用製品の開発ならびに評価を行う ための開発支援ツール(ROM代替メモリユニット)です。 本書は,MB2197-90を使用して,FR20/30シリーズの応用製品を開発される技術 者の方を対象に,MB2197-90(以降,メモリユニットと称します)の取扱い,機能, および設定方法などについて解説したものです。 ■ 商標 FRは,FUJITSU RISC CONTROLLERの略で富士通(株)の製品です。 そのほか,本書で登場するシステム名,製品名はそれぞれの会社もしくは組織 の商標です。なお,本文中では™マークや®マークを必ずしも明記していません。 ■ 製品の使用環境 本製品は,動作温度5∼45℃,動作湿度30∼80%です。高温,多湿を避け,結露 のないようにしてください。 本製品は,樹脂製筐体のため上に重量物を乗せると破損する恐れがあります。 さらに,電源投入後はショートの恐れがあるもの,燃えやすいもの等は製品から 遠ざけるよう心掛けてください。できるだけ水平にして使用し,振動の激しい場 所,ほこりや爆発性のガスが周囲にあるような場所で動作させないでください。 なお,上記の使用環境外でご使用になられた場合,使用者及び周囲の身体や財 産等に予期しない損害を生じるおそれがあります。 また,故障等のため再輸送を行う場合,納入時の梱包材料をそのままお使いに なれますので保存しておくと便利です。 i ■ 安全上の警告事項 本書中の重要な警告事項の記載ページは以下のとおりです。 当製品をご使用になる前に,各記載ページをお読みいただき,安全のための確 認をしてください。 注意 正しく使用しない場合,軽傷,または中程度の傷害を負う危険性があることと,当製品や接続 された機器が破壊されたり,データなどのソフトウェア資産やその他財産が破壊されたりする 危険性があることを示しています。 警告語 警告事項 記載ページ 感 電 電源投入後は,メモリユニットの金属部分に身体が触れないようにしてくだ さい。 感電の恐れがあります。 28 禁 止 指 示 注 意 各種ケーブルの抜き差しは,必ず電源を切ってから行ってください。 メモリユニットの上に,重量物を載せないでください。 ケーブルを抜く場合はケーブルを引っ張らずに,ケースコネクタなどを持っ てケーブルを抜いてください。 静電破壊防止のため,コネクタの接続ピンなどの金属部分に指や物が触れな いようにしてください。 メモリユニットの上に,重量物を載せないでください。 メモリユニットに衝撃を与えないようにしてください。 直射日光や高温および多湿を避け,結露のないようにしてください。 多くの電子部品を使用しているため,メモリユニットを長時間強い 電界または磁界のかかる場所に保存することは避けてください。 メモリユニットの電源装置として付属のACアダプタ以外の装置を接続しない でください。 火災や故障の原因となる恐れがあります。 電源ケーブルの接続,取り外しは,メモリユニットの電源スイッチおよびユー ザシステムの電源を切断した状態で行ってください。 電源を入れたままで行うと,故障の原因となる恐れがあります。 電源の投入は,必要なすべての接続が終了してから行ってください。 メモリユニットまたはユーザシステムのどちらか一方のみの電源が投入され たままの状態で10分以上放置することは避けてください。 長時間の放置は装置にストレスがかかり,性能劣化の原因となる可能性があ ります。 再輸送を行う場合,装置が損傷する恐れがあります。 納入時の梱包材料を保存し,ご使用ください。 装置を一般仕様の範囲外で動作させると,装置が故障する恐れがあります。 仕様範囲以内でお使いください。 フラットケーブルの挿入方向を逆にして無理に押し込むと,コネクタが破損 する恐れがあります。また,ケーブルを取り外すときはコネクタ両端のロッ ク機構のノッチを押さえて,ロックを外した状態で引き抜いてください。 ii 5 5 5 5 5 5 5 5 28 28 28 28 3 10 24 ■ 本書の全体構成 本書は,次に示す4つの章から構成されています。ご使用の前に必ずお読みくだ さい。 第1章 製品の概要と取扱い この章では,ROM代替メモリユニット(MB2197-90)の製品内容,および製品取 扱いについて説明します。 第2章 製品説明 この章では,製品のハードウェア構成,各部の名称,および仕様について説 明します。 第3章 機能説明 この章では,メモリユニットの機能について説明します。 第4章 接続方法 この章では,電源投入前の接続方法および電源の投入/切断について記述し ています。 電源投入前にお読みください。 1. 本資料の記載内容は,予告なしに変更することがありますので,ご用命の際は当社営業担当部門にご確認く ださい。 2. 本資料に記載された情報・回路図は,半導体デバイスの応用例として使用されており,実際に使用する機器 への搭載を目的としたものではありません。また,これらの情報・回路図の使用に起因する第三者の特許権, その他の権利侵害について,当社はその責任を負いません。 3. 本資料に記載された内容を,当社に無断で転載または複製することはご遠慮ください。 4. 当社半導体デバイスは,標準用途(コンピュータ/OAなどの事務用機器,産業/通信/計測用の関連機器, パーソナル/家庭用の機器など)に使用されることを意図しています。その故障や誤動作が直接人命を脅かし たり,人体に危害が及ぶ恐れのある,または極めて高い信頼性が要求される特別用途(航空・宇宙用,原子力 制御用,海底中継器,走行制御用,生命維持のための医療用など)にご使用をお考えのお客様は必ず事前に当 社営業担当部門までご相談ください。ご相談なく使用されたことにより発生した損害などについては,責任を 負いかねますのでご了承ください。 5. 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても,結果的に人身事故,火 災事故,社会的な損害を生じさせないよう,お客様は,装置の冗長設計,延焼対策設計,過電流防止対策設計, 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 6. 本資料に記載された製品が,「外国為替および外国貿易法」に基づき規制されている貨物または技術に該当 する場合には,本製品を輸出するに際して,同法に基づく許可が必要となります。 ©1999 FUJITSU LIMITED Printed in Japan iii 本書の読み方 ■ 本書のページ構成 本書の各セクションには,タイトルの下に必ずそのセクションの要約が付いて いますので,その要約だけ追っていただいても,概要を把握することができます。 さらに,上位セクションのタイトルが下位セクションにも記述していますので, 現在読んでいる場所がどのセクションに位置しているのかを把握することができ ます。 iv 目次 第1章 製品の概要と取扱い .............................................. 1 1.1 概要 ................................................................... 2 1.2 梱包部品の確認.......................................................... 3 1.3 別売品 ................................................................. 4 1.4 ご使用上の注意.......................................................... 5 第2章 製品説明 ........................................................ 7 2.1 システム構成............................................................ 8 2.2 外観および各部の名称.................................................... 9 2.3 一般仕様 .............................................................. 10 第3章 機能説明 ....................................................... 11 3.1 機能仕様 .............................................................. 12 3.2 ブロック図 ............................................................ 13 3.3 フラットケ−ブル用コネクタの機械的仕様................................. 14 3.4 フラットケ−ブル用コネクタの電気的仕様................................. 16 3.5 ユ−ザシステム側のコネクタ............................................. 18 3.6 エミュレ−タ用のコネクタ............................................... 19 3.7 スイッチ .............................................................. 21 3.8 制限事項 .............................................................. 22 第4章 接続方法 ....................................................... 23 4.1 メモリユニットとケ−ブルの接続......................................... 24 4.2 ユ−ザシステムとの接続................................................. 26 4.3 エミュレ−タとの接続................................................... 27 4.4 ACアダプタの接続と電源の投入/切断..................................... 28 v 図目次 図 図 図 図 図 図 図 図 図 図 図 図 2.1-1 2.2-1 3.2-1 3.3-1 3.4-1 3.4-2 3.5-1 3.6-1 3.6-2 4.1-1 4.2-1 4.2-2 標準的なシステム構成図................................................................... 8 メモリユニット外観....................................................................... 9 ブロック図 ............................................................................. 13 フラットケーブル側コネクタピン定義[80P/(50P)] ......................................... 15 コネクタ信号線のインタフェース回路 ...................................................... 16 コネクタ信号線のAC特性.................................................................. 17 ユーザシステム側参考回路図例............................................................ 18 エミュレータ用コネクタ信号線のインタフェース回路 ........................................ 19 メモリユニットとエミュレータとの接続例 .................................................. 20 メモリユニットとケーブルの接続 .......................................................... 25 メモリユニットとユーザシステムとの接続(ストレートタイプコネクタ使用時)................. 26 メモリユニットとユーザシステムとの接続(ライトアングルタイプコネクタ使用時)............. 26 表目次 表 表 表 表 表 表 表 表 表 表 1.3-1 1.3-2 1.4-1 2.3-1 3.1-1 3.3-1 3.3-2 3.4-1 3.5-1 3.7-1 別売品 .................................................................................. 4 ユーザシステム側コネクタ型格一覧 ......................................................... 4 メモリユニットの動作時ならびに保存時の温度と湿度 ......................................... 5 一般仕様 ............................................................................... 10 機能仕様 ............................................................................... 12 コネクタ信号線機能...................................................................... 14 コネクタピン配置........................................................................ 15 メモリ制御論理.......................................................................... 16 ユーザシステム側コネクタ型格一覧 ........................................................ 18 スイッチ内容............................................................................ 21 vi 第1章 製品の概要と取扱い この章では,ROM代替メモリユニット(MB2197-90)の製品内容,および製品取扱い について説明します。 1.1 概要 1.2 梱包部品の確認 1.3 別売品 1.4 ご使用上の注意 1 第1章 製品の概要と取扱い 1.1 概要 ROM代替メモリユニット(以降,メモリユニットと称します)は,富士通製32ビッ トマイクロコントローラ FR20/30シリーズのソフトウェアとハードウェアの開発, および評価を目的とした開発支援ツールです。 ■ 概要 メモリユニットは,ユーザシステム上のROMの代替メモリとして機能する装置で す。メモリユニットは,DSU-FR20/30エミュレータ(MB2197-01)のようなエミュレー ションメモリをサポートしていない装置を使用する場合に,ユーザシステム上の ROMの代わりとして使います。このメモリユニットを使うことにより,最終的にROM に書き込むプログラムやデータを効率よくデバッグすることができます。 メモリユニットの主な特徴は,次の通りです。 l ユーザシステム上に用意した専用コネクタに接続して使用 l メモリ容量:4Mバイト l データバスサイズ:8/16/32ビット可変 l アクセスタイム:50ns相当 l ライトプロテクト機能有り l 違法ライトに対するトリガ出力可能 l ユーザインタフェースレベルはユーザ電源入力により自動調整 l ユーザ電源入力は2.7V∼5.5Vまで対応 l ユーザ電源切断時もメモリ内容を保持 <注意事項> メモリユニットは,ユーザシステムのCPUバスに直接接続して使用します。したがって,メモ リユニットを使用するためには,あらかじめユーザシステムをメモリユニットが接続可能なよう に設計しておく必要があります。 ■ FR以外のシステムへの使用について メモリユニットは,MB2197-01のオプション製品として位置づけられております が,製品の性質上,汎用メモリモジュールとしてもご使用いただけます。メモリユ ニットの仕様をよくご理解いただいた上で,本書で定めた使用方法に従ってご使 用ください。 2 1.2 梱包部品の確認 1.2 梱包部品の確認 メモリユニットをご使用になる前に,梱包部品がそろっていることを確認してく ださい。 ■ 梱包部品の確認 注意 注 意 再輸送を行う場合,装置が損傷する恐れがあります。 納入時の梱包材料を保存し,ご使用ください。 メモリユニットをご使用になる前に,以下の部品がそろっていることを確認し てください。 l メモリユニット本体 1台 l ACアダプタ 1台 l 80Pフラットケーブル 1本 l 50Pフラットケーブル 1本 l MB2197-90 ハードウェアマニュアル(本書) 3 第1章 製品の概要と取扱い 1.3 別売品 メモリユニットには,表 1.3-1に示す別売品があります。別途ご購入ください。 ■ 別売品 表 1.3-1 別売品 名 BNCケーブル 称 型 *1 格 − ユーザシステム側コネクタ *2 表 1.3-2参照 *1:メモリユニットのEMUL-INまたはTRIG-OUTコネクタを使用する場合にのみ必要です。 インピーダンスが50Ω∼75Ω,長さが1m以下のものをご使用ください。 *2:使用可能なコネクタには複数の種類があります。表 1.3-2の中から最適なものを選 んでご購入ください。 表 1.3-2 ユーザシステム側コネクタ型格一覧 コ ネ ハーフピッチ50ピン ハーフピッチ50ピン ハーフピッチ80ピン ハーフピッチ80ピン 4 ク タ 仕 様 ストレート ライトアングル ストレート ライトアングル 型 格 FCN-214Q050-G/0 FCN-215Q050-G/0 FCN-214Q080-G/0 FCN-215Q080-G/0 メーカ 富士通(株) 1.4 ご使用上の注意 1.4 ご使用上の注意 メモリユニットを使用する場合には,次に示す注意事項をお守りください。 ■ 使用時の注意 注意 禁 止 各種ケーブルの抜き差しは,必ず電源を切ってから行ってください。 メモリユニットの上に,重量物を載せないでください。 ケーブルを抜く場合はケーブルを引っ張らずに,ケースコネクタなど を持ってケーブルを抜いてください。 静電破壊防止のため,コネクタの接続ピンなどの金属部分に指や物が 触れないようにしてください。 <注意事項> メモリユニットの設定および使用方法は,本書に従ってください。 ■ 保存時の注意 注意 禁 止 メモリユニットの上に,重量物を載せないでください。 メモリユニットに衝撃を与えないようにしてください。 直射日光や高温および多湿を避け,結露のないようにしてください。 多くの電子部品を使用しているため,メモリユニットを長時間強い 電界または磁界のかかる場所に保存することは避けてください。 動作時の温度,湿度ならびに保存時の温度,湿度を表 1.4-1に示します。 表 1.4-1 メモリユニットの動作時ならびに保存時の温度と湿度 動作時 保存時 温 度 5∼45℃ -20∼70℃ 湿 度 30∼80%(ただし,結露しないこと) 20∼90%(ただし,結露しないこと) 5 第1章 製品の概要と取扱い 6 第2章 製品説明 この章では,製品のハードウェア構成,各部の名称,および仕様について説明し ます。 2.1 システム構成 2.2 外観および各部の名称 2.3 一般仕様 7 第2章 製品説明 2.1 システム構成 メモリユニットは,付属品のフラットケーブルを使って,ユーザシステムのCPUバ スに直接接続して使用します。メモリ内容のアクセスはユーザシステムのCPUのみが 行えます。 図 2.1-1にMB2197-01エミュレータを使用した場合の標準的なシステム構成を示し ます。 ■ システム構成 ユーザシステム MB2197-01 エミュレータ ACアダプタ ハーフピッチ 50P 専用コネクタ FR フラットケーブル TRIG EMUL ハーフピッチ 80P TRIG-OUT EMUL-IN BNCケーブル ROM代替えメモリ ユニット BNCケーブル ・フラットケーブルは設定バスサイズにより50P/80Pのどちらか一方を使用します。 ・BNCケーブルは使用条件により未接続でも問題ありません。 ・EMUL:エミュレーション信号(エミュレータ→メモリユニット) ・TRIG:トリガ信号(メモリユニット→エミュレータ) 図 2.1-1 標準的なシステム構成図 ■ DSU-FR20/30エミュレータ(MB2197-01) DSU-FR20/30エミュレータ"MB2197-01"(以降,エミュレータと称します)を使用 することにより,エミュレータコマンドを使ってメモリユニットをリード/ライ トすることができます。 エミュレータの機能については,『DSU-FR20/30 エミュレータハードウェアマ ニュアル』および『DSU-FR20/30 エミュレータデバッガマニュアル』を参照して ください。 8 2.2 外観および各部の名称 2.2 外観および各部の名称 メモリユニットの外観および各部の名称を図 2.2-1に示します。 ■ 外観および各部の名称 ① ② 32bit BUS 8/16bit BUS MB2197-90 ROM OVERLAY MEMORY UNIT ③ BUS-SIZE POWER WRITE-PROTECT (1) (2) EMUL.SIG.POLL 32 ON MANU ON POS AUTO OFF NEG 16 OFF 8 TRIG-OUT ④ ⑤ ⑥ ⑦ EMUL-IN ⑧ ⑨ ⑩ ① 80Pコネクタ:32ビットデータバス用コネクタです。 ② 50Pコネクタ:8/16ビットデータバス用コネクタです。 ③ 電源LED:メモリユニットの電源オン時に点灯します。 ④ DCジャック:ACアダプタ(付属品)を接続します。 ⑤ 電源スイッチ:電源スイッチです。 ⑥ バスサイズスイッチ:データバスサイズ設定用スイッチです。 ⑦ ライトプロテクトスイッチ1:ライトプロテクト設定用スイッチです。 ⑧ ライトプロテクトスイッチ2:ライトプロテクト設定用スイッチです。 ⑨ TRIG出力コネクタ:ライトプロテクトトリガ出力コネクタです。 ⑩ EMUL入力コネクタ:エミュレーション信号入力コネクタです。 図 2.2-1 メモリユニット外観 9 第2章 製品説明 2.3 一般仕様 表 2.3-1にメモリユニットの一般仕様を示します。 ■ 一般仕様 注意 注 意 装置を一般仕様の範囲外で動作させると,装置が故障する恐れがあり ます。 仕様範囲以内でお使いください。 表 2.3-1 一般仕様 項 目 製品名称 装置電源 ユーザ電源入力 温度環境 湿度環境 本体重量 本体寸法[W×D×H] 付属フラットケーブル寸法 10 内 容 ROM代替メモリユニット DC6V1A 付属ACアダプタより供給 DC2.7V∼5.5V,最大100mA フラットケーブル経由でユーザシステムより供給 動作時 5∼45℃,保存時 -20∼70℃ ただし,結露無いこと 動作時 30∼80%,保存時 20∼90% ただし,結露無いこと 350g 181mm×127mm×21mm(筐体外形サイズ) 6cm(ケーブル部のみ,50P/80Pとも) 第3章 機能説明 この章では,メモリユニットの機能について説明します。 3.1 機能仕様 3.2 ブロック図 3.3 フラットケ−ブル用コネクタの機械的仕様 3.4 フラットケ−ブル用コネクタの電気的仕様 3.5 ユ−ザシステム側のコネクタ 3.6 エミュレ−タ用のコネクタ 3.7 スイッチ 3.8 制限事項 11 第3章 機能説明 3.1 機能仕様 メモリユニットの機能仕様を表 3.1-1に示します。 ■ メモリユニット機能仕様 表 3.1-1 機能仕様 項 メモリ容量 目 データバスサイズ アクセスタイム ライトプロテクト機能 自動ライトプロテクト 違法ライトトリガ出力 エミュレータ信号極性 設定機能 12 内 容 4Mバイト。ユーザ電源(UVCC)切断時もメモリ内容を保持。 8/16/32ビットをスイッチにて選択可能。 16/32ビット選択時は,8ビット(バイト)毎独立してライト可能。 50ns相当。 本メモリに対するライトの許可/禁止機能。 ライト禁止時のライトアクセスは無視。 スイッチにて手動/自動を選択可能。 エミュレータのEMUL出力信号をメモリユニットのEMUL入力コネクタに接続しま す。これにより,エミュレーション実行中は自動的にライト禁止となります。 ライト禁止時に,本メモリに対するライトアクセスを検出すると,TRIG出力コネ クタより違法ライトトリガパルスを出力します。エミュレータのTRIG入力に接続 することで,ブレークなどのトリガ信号として使用できます。 EMUL/TIRG信号の極性をスイッチにて"H"アサートまたは"L"アサートに設定可能 (ただし,手動ライトプロテクト時のTRIGは"H"アサート固定)。 3.2 ブロック図 3.2 ブロック図 図 3.2-1にメモリユニットのブロック図を示します。 ■ メモリユニットのブロック図 フ ラ ッ ト ケ | ブ ル コ ネ ク タ 80 P / 50 P A21-A2 バッファ A21-A2 UVCC 4Mbit SRAM ×8個 (4Mbyte) ロ ジ ッ ク レ ベ ル 変 換 D31-D16 D15-D8 D7-D0 ハーフピッチ 50P/80P バ ス サ イ ズ 切 換 部 D31-D0 RE A1-A0 XCS ロジック制御部 XRE XWE3-XWE0 WE3-WE0 GND UVCC 設定 * スイッチ 電源監視 EMUL入力コネクタ TRIG出力コネクタ *:設定スイッチには次の3種類があります。 ・バスサイズ設定(1種類) ・ライトプロテクト設定(2種類) 図 3.2-1 ブロック図 13 第3章 機能説明 3.3 フラットケ−ブル用コネクタの機械的仕様 メモリユニットとユーザシステムは付属のフラットケーブルを使用して接続しま す。メモリユニットにはフラットケーブル用のコネクタが2種(80P/50P)あり,バ スサイズに合わせてどちらか一方を使用します。 ■ フラットケーブル用コネクタ機械的仕様 フラットケーブル用コネクタにはメモリインタフェース信号が接続されていま す。ユーザシステムからこれらの信号線を制御することでメモリユニットをアク セスできます。 メモリユニットとユーザシステムの接続は,通常は80Pフラットケーブルを使用 します。ただし,データバスサイズが8ビット/16ビットの場合には50Pフラット ケーブルを使用することができます。 表 3.3-1にフラットケーブル用コネクタに割当てられている信号線の機能を, 表 3.3-2に信号線のピン配置を,図 3.3-1にフラットケーブル側コネクタ(メモ リユニット上のコネクタではありません)のピン番号定義を示します。 表 3.3-1 コネクタ信号線機能 14 信号名 XCS 入出力 入力 A21-A0 入力 D31-D0 入出力 XRE 入力 XWE3-XWE0 入力 N.C. CD GND UVcc − − − − 機 能 チップセレクト。メモリユニットのセレクト信号。 アドレスバス(バイトアドレス)。32ビットバス時はA1-A0が無効,16ビット バス時はA0が無効になります(Don't Care)。 データバス。16ビットバス時はD31−D16が無効,8ビットバス時はD31-D8が無効 になります(Don't Care)。 リードイネーブル。リード時は設定したバスサイズのデータ全ビットを出力しま す。 ライトイネーブル。16ビットバス時はXWE3-XWE2が入力禁止,8ビットバス時は XWE3-XWE1が入力禁止となります(N.C.または"H"レベル固定)。 16/32ビットバス時のデータバスとの対応は次にの通りです。 XWE0→D7-D0, XWE1→D15-D8,XWE2→D23-D16, XWE3→D31-24 また,XWEnの番号はバイトアドレス(A1-A0)に対応します。 (注意)本対応はFRチップの形式とは異なります。 ノーコネクション。オープン状態にしてください。 コネクタ接続検出。メモリユニット内でGNDに接続。 グランド。 ユーザ電源入力(2.7V∼5.5V)。 3.3 フラットケ−ブル用コネクタの機械的仕様 表 3.3-2 コネクタピン配置 ピン№ 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 信号名 ピン№ GND 2 D15 4 D13 6 D11 8 D9 10 D7 12 D5 14 D3 16 D1 18 Uvcc 20 N.C. 22 A21 24 A19 26 A17 28 A15 30 A13 32 A11 34 A9 36 A7 38 A5 40 A3 42 A1 44 XCS 46 XWE1 48 GND 50 (50P/80P共通) (49) (47) (45) 79 77 75 信号名 GND D14 D12 D10 D8 D6 D4 D2 D0 UVcc N.C. A20 A18 A16 A14 A12 A10 A8 A6 A4 A2 A0 XRE XWE0 CD ピン№ 51 53 55 57 59 61 63 65 67 69 71 73 75 77 79 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 信号名 ピン№ XWE3 52 D31 54 D29 56 D27 58 D25 60 D23 62 D21 64 D19 66 D17 68 N.C. 70 N.C. 72 N.C. 74 N.C. 76 N.C. 78 GND 80 (80Pのみ) 信号名 XWE2 D30 D28 D26 D24 D22 D20 D18 D16 N.C. N.C. N.C. N.C. N.C. GND 5 3 1 6 4 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 80 78 76 (50) (48) (46) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (注意)コネクタ上に1番ピンインデックスマーク(▼)があります。 図 3.3-1 フラットケーブル側コネクタピン定義[80P/(50P)] 15 第3章 機能説明 3.4 フラットケ−ブル用コネクタの電気的仕様 フラットケーブル用コネクタの信号線の電気的な仕様を以下に示します。メモリ ユニットを接続するユーザシステム設計時には,これらの仕様を元に回路の設計を 行ってください。 ■ メモリ制御論理 表 3.4-1にフラットケーブル用コネクタ上のメモリ制御信号線の制御論理を示 します。 なお,XWEの番号とデータビットの対応は,表 3.3-1を参照してください。 表 3.4-1 メモリ制御論理 XCS H L L L 信号線状態 XRE X H L X 動 XWE X H H L モード 無動作 無動作 リード ライト 作 データバス状態 HiZ HiZ データ出力 データ入力 ■ フラットケーブル用コネクタ信号線DC特性 図 3.4-1にコネクタ全信号線のインタフェース回路を示します。なお,これら の信号線のDC特性に関しては該当デバイスのデータシートを参照してください。 ○ XCS,XRE,XWE3-XWE0,A21-A0 UVcc 100kΩ 74VHCT244 コネクタ 内部信号 (注意) XWE3-XWE0のみ特殊回路が追加されるため,"L"レベル入力電流が 最大110μA加算されます。 ○ D31-D0 UVcc 100kΩ 74VHC244(電源はUVccより供給) コネクタ 内部信号 74VHCT244 図 3.4-1 コネクタ信号線のインタフェース回路 16 3.4 フラットケ−ブル用コネクタの電気的仕様 ■ フラットケーブル用コネクタ信号線AC特性 図 3.4-2にコネクタ信号線のAC特性を示します。なお,下記の値はメモリユニッ ト内のデバイスのAC特性より算出した値で,メモリユニット側コネクタ上で規定 しています。 ○リードサイクル(XWE=H固定) A traa trra trah XCS・XRE (=R) trrz (XWE↑) twvr trro trrh D 記号 traa trah twvr trra trro trrh trrz 内 容 A確定からD出力確定までの時間 A変更からのDホールド時間 XWE↑からR=L有効までの時間 R↓からD出力確定までの時間 R↓からDドライブ開始までの時間 R↑からのDホールド時間 R↑からDリリースまでの時間 MIN(ns) − 5 − − 1 1 − MAX(ns) 45 − 5 40 − − 31 ○ライトサイクル(XRE=Don't care) EMUL (EMUL入力コネクタ信号) (自動ライトプロテクト時のみ有効) tweh twes A twas XCS twah/twch W= XCS・XWE twww XWE twds twdh D 記号 twes tweh twas twah twch twww twds twdh 内 容 W↓に対するEMULセットアップ時間 W↑に対するEMULホールド時間 W↓に対するAセットアップ時間 XWE↑に対するAホールド時間 XWE↑からXCS↑までの時間 W↓からXWE↑までのWパルス幅 XWE↑に対するDセットアップ時間 XWE↑に対するDホールド時間 MIN(ns) 23 23 10 5 0 45 25 5 MAX(ns) − − − − − − − − 図 3.4-2 コネクタ信号線のAC特性 17 第3章 機能説明 3.5 ユ−ザシステム側のコネクタ フラットケーブルをユーザシステムに接続するために,ユーザシステム上に指定 のコネクタを実装し,必要な信号線を接続してください。 ■ ユーザシステム側コネクタ型格 ユーザシステム側のコネクタには,ストレートタイプまたはライトアングルタ イプをご使用いただけます。ユーザシステムの使用形態に応じて指定品のなかか ら最適なものをご選択ください。表 3.5-1に指定コネクタ型格一覧を示します。 表 3.5-1 ユーザシステム側コネクタ型格一覧 コ ネ ハーフピッチ50ピン ハーフピッチ50ピン ハーフピッチ80ピン ハーフピッチ80ピン ク タ 仕 様 ストレート ライトアングル ストレート ライトアングル 型 格 FCN-214Q050-G/0 FCN-215Q050-G/0 FCN-214Q080-G/0 FCN-215Q080-G/0 メーカ 富士通(株) ■ ユーザシステム側参考回路例 図 3.5-1にユーザシステム側コネクタ周辺の参考回路例を示します。 代替対象ROM メモリセレクト信号 XCS XOE A DOUT Vcc 指定コネクタ 10kΩ CD XCS メモリリード信号 XRE メモリライト信号 XWE CPUアドレスバス A CPUデータバス D Vcc UVcc GND GND 図 3.5-1 ユーザシステム側参考回路図例 18 3.6 エミュレ−タ用のコネクタ 3.6 エミュレ−タ用のコネクタ メモリユニットはライトプロテクトの自動制御と,違法ライトのトリガ出力の機 能を使用できます。これらの機能を使用する場合は,エミュレータ用コネクタの信 号を以下のようにエミュレータに接続してください。 ■ エミュレータ用コネクタのインタフェース回路 図 3.6-1にメモリユニットのエミュレータ用コネクタのインタフェース回路を 示します。 なお,TRIG出力コネクタの信号はパルス出力となります。パルス幅は,違法ラ イトが発生したサイクルにおけるXCSとXWEの論理積のパルス幅(図 3.4-2のtwww) にほぼ等しくなります。 +5V 10kΩ 内部信号 EMUL-IN コネクタ 74LS244 33Ω TRIG-OUT コネクタ 内部信号 74LS244 コネクタ型格:BNC-LNRD-BPNC(メーカ:DDK) 図 3.6-1 エミュレータ用コネクタ信号線のインタフェース回路 19 第3章 機能説明 ■ エミュレータとの接続 エミュレータとの接続は,図 3.6-2のようになります。この接続を行っておく と,ライトプロテクト機能を自動制御することができます。 なお,TRIG出力コネクタの信号は,エミュレータ以外にもロジックアナライザ などの汎用測定器のトリガ入力として利用することもできます。 ユーザシステム MB2197-01 エミュレータ ACアダプタ ハーフピッチ 50P 専用コネクタ FR TRIG EMUL フラットケーブル ハーフピッチ 80P TRIG-OUT EMUL-IN BNCケーブル ROM代替えメモリ ユニット BNCケーブル 図 3.6-2 メモリユニットとエミュレータとの接続例 20 3.7 スイッチ 3.7 スイッチ メモリユニットには,電源スイッチと3種類の設定スイッチがあります。 ■ スイッチの仕様 表 3.7-1に各スイッチの内容を示します。 各スイッチの実装位置は「2.2 外観および各部の名称」を参照してください。 表 3.7-1 スイッチ内容 名 称 POWER BUS-SIZE WRITE PROTECT (1) WRITE PROTECT (2) (1) =AUTO時 WRITE PROTECT (2) (1) =MANU時 内 容 電源投入用 ON:入 / OFF:断 データバスサイズを設定 8/16/32ビット ライトプロテクトの自動/手動を設定 AUTO:自動/MANU:自動 エミュレータ用コネクタ信号の極性を設定 POS:"H"アサート/NEG:"L"アサート 手動ライトプロクトのオン/オフを設定 ON:オン / OFF:オフ <注意事項> 電源スイッチをONにすると,電源LED(緑)が点灯します。 スイッチは,メモリユニットアクセス中に変更しないでください。変更した場合の動作(メモ リ内容含む)は保証されません。 ライトプロテクトを手動に設定した場合は,EMUL入力コネクタはオープン状態にしてください。 また,TRIG出力信号の極性はPOS固定となります。 21 第3章 機能説明 3.8 制限事項 メモリユニットを使用する際には,以下の注意事項,制限事項に従ってください。 ■ 制限事項 22 l メモリユニットを使用するためには,ユーザシステム上にあらかじめ指 定のコネクタを実装し,メモリユニットの制御回路をユーザシステムに 組み込んでおく必要があります。 l メモリユニットのフラットケーブルなどの各種ケーブルの抜き差しは, メモリユニット,ユーザシステム,エミュレータなどの全システムの電 源を切断した状態で実施してください。 l メモリユニットとユーザシステムの電源は,双方の電源状態に無関係に 随時投入/切断することができます。ただし,片方の電源だけが投入さ れた状態で10分以上放置することは避けてください。 l メモリユニットのメモリデバイスはSRAMです。したっがて,メモリユニッ トの電源を切断すると,メモリの内容はすべて失われます。 l メモリユニットを接続すると,ユーザシステム側の信号線の負荷が重く なります。したがって,メモリユニットに接続する信号線は,バッファ ICなどを使用してユーザシステム内の信号線と分離独立させることを推 奨します(図 3.5-1の参考回路を参照してください)。特に制御系信号 (XCS,XRE,XWE3-0)については可能な限り実施してください。 l メモリユニット電源投入直後の200ms間およびユーザ電源投入直後の2ms 間は,メモリユニットのアクセスを禁止します。 l メモリユニットアクセス中にスイッチを操作しないでください。 l ライトプロテクトを手動に設定時は,EMUL入力コネクタはオープン状態 にしてください。 第4章 接続方法 この章では,電源投入前の接続方法および電源の投入/切断について記述してい ます。 電源投入前にお読みください。 4.1 メモリユニットとケ−ブルの接続 4.2 ユ−ザシステムとの接続 4.3 エミュレ−タとの接続 4.4 ACアダプタの接続と電源の投入/切断 23 第4章 接続方法 4.1 メモリユニットとケ−ブルの接続 図 4.1-1に従ってメモリユニットとケーブルを接続してください。 ■ メモリユニットとケーブルの接続 メモリユニットには以下の3種のケーブルを接続します。 l フラットケーブル - l 80Pまたは50Pのどちらか一方のみを接続します。ケーブルの選択方法 は「3.3 フラットケ−ブル用コネクタの機械的仕様」を参照してくだ さい。なお,使用しないケーブルは保管しておいてください。 BNCケーブル l メモリユニットとエミュレータ,または汎用測定器などを接続する場 合のみ接続します。BNCケーブルは別途ご用意ください。 ACアダプタの電源ケーブル - 本ケーブルは,最後に接続します。詳細は「4.4 と電源の投入/切断」を参照してください。 ACアダプタの接続 注意 注 意 24 フラットケーブルの挿入方向を逆にして無理に押し込むと,コネクタ が破損する恐れがあります。また,ケーブルを取り外すときはコネク タ両端のロック機構のノッチを押さえて,ロックを外した状態で引き 抜いてください。 4.1 メモリユニットとケ−ブルの接続 ACアダプタ の電源ケー ブルは最後 に接続して ください。 図 4.1-1 メモリユニットとケーブルの接続 25 第4章 接続方法 4.2 ユ−ザシステムとの接続 図 4.2-1または図 4.2-2に従って,フラットケーブルをユーザシステムに接続し てください。 ■ ユーザシステムとの接続 メモリユニットのフラットケーブルは,良好な電気的特性を得るために極力短 く設計してあります。このため,ユーザシステム上のフラットケーブル用コネク タの取り付け方向により,ユーザシステムに対するメモリユニットの配置位置が 制限されます。図 4.2-1または図 4.2-2の取り付け方向を採用されることを推奨 します。 ストレートタイプ コネクタ フラットケーブル メモリユニット ユーザシステム 図 4.2-1 メモリユニットとユーザシステムとの接続(ストレートタイプコネクタ使用時) フラットケーブル メモリユニット ラインアングルタイプコネクタ ユーザシステム 図 4.2-2 メモリユニットとユーザシステムとの接続(ライトアングルタイプコネクタ使用時) 26 4.3 エミュレ−タとの接続 4.3 エミュレ−タとの接続 自動ライトプロテクト機能,または違法ライトトリガ出力機能を使用する場合の みBNCケーブルを対象機器に接続します。 ■ エミュレータとの接続 次に示す手順に従って,BNCケーブルをエミュレータに接続してください。 1) メモリユニットのEMUL-INをエミュレータのEMUL出力へ 2) メモリユニットのTRIG-OUTをエミュレータのTRIG入力へ エミュレータがMB2197-01の場合は,この状態でスイッチを下記のとおり設定す ると,自動ライトプロテクト機能¶1と違法ライトトリガ(ブレーク)機能¶2使用 可能となります。 l WRITE-PROTECT1 → AUTO l WRITE-PROTECT2 → POS ■ 汎用測定器との接続 メモリユニットのTRIG出力信号は,ロジックアナライザなどの汎用測定器のト リガ信号としても使用可能です。測定器のトリガ入力コネクタにTRIG出力信号を 接続してください。 ¶1 ¶2 :自動ライトプロテクト機能は,エミュレーション中のみライトプロテクト機能が有効となり,ユーザプログ ラムによるメモリの書換えは禁止されます。また,ロードコマンドなどのデバッガコマンドでのみメモリ内 容の書換えが可能となります。 :違法ライトトリガ(ブレーク)機能は,エミュレーション中にメモリユニットにライトすると,強制ブレー クが発生します。 27 第4章 接続方法 4.4 ACアダプタの接続と電源の投入/切断 ACアダプタの接続と電源の投入/切断 電源ケーブル接続用DCジャックに,AC アダプタの電源ケーブル接続してください(図 4.1-1参照) 。 ■ ACアダプタ電源ケーブルの接続 注意 禁 止 メモリユニットの電源装置として付属のACアダプタ以外の装置を接続 しないでください。 火災や故障の原因となる恐れがあります。 指 示 電源ケーブルの接続,取り外しは,メモリユニットの電源スイッチお よびユーザシステムの電源を切断した状態で行ってください。 電源を入れたままで行うと,故障の原因となる恐れがあります。 ■ 電源の投入/切断 すべての接続が終了したら,メモリユニットの電源スイッチを投入します。正 常に電源投入されると電源LED(緑)が点灯します。 メモリユニットとユーザシステムの電源は,双方の状態に無関係に随時投入/ 切断することができます。 注意 感 電 電源投入後は,メモリユニットの金属部分に身体が触れないようにし てください。 感電の恐れがあります。 指 示 電源の投入は,必要なすべての接続が終了してから行ってください。 メモリユニットまたはユーザシステムのどちらか一方のみの電源が投 入されたままの状態で10分以上放置することは避けてください。 長時間の放置は装置にストレスがかかり,性能劣化の原因となる可能 性があります。 28 CM71-00401-1 富士通半導体デバイス・CONTROLLER MANUAL 富士通半導体デバイス FR20/30シリーズ ROM代替メモリユニット MB2197-90 ハードウェアマニュアル 1999年3月 初版発行 発 行 富士通株式会社 編 集 技術標準部 電子デバイス事業推進本部 ドキュメント技術部