生産(汚染予防)

環境保全
生産(汚染予防)
化学物質の使用量・排出量を
を管理すると共に、使用量・排出量の削減
からの化学物質使用量に対するお問い
世界レベルで把握し、
を推進しています。オゾン層破壊物質に関
合わせに対しても、迅速に情報提供がで
削減に取り組んでいます。
しては、全世界の生産系事業所で、2004
きる体制を構築しています。
年度までに2000年度比で排出量60%
* PRTR:Pollutant Release and Transfer Register(環
境汚染物質排出・移動登録制度)
。潜在的に有害な環
リコーグループは、化学物質管理システ
削減を目標に取り組んで行きます。塩素系
ムを構築し、日本のPRTR*法対象物質
有機溶剤の使用については、既存の感光
だけでなく、世界各地で規制の対象となっ
体製造用途で使用するジクロロメタンを
カナダ、
イギリス、
オランダ、
そして日本を含むOECD加盟
ている環境影響化学物質を「使用禁止
除き、2001年度末までに全廃を達成しま
では、法制化に先立って経済団体連合会が自主的に開
物質」
「削減対象物質」
「管理対象物質」
した。残るジクロロメタンについても2004
に分類し、各国の法規制レベルを超える
年度までに全廃する予定です。また、世界
境汚染物質の大気・水域・土壌への排出量および製品
含有や廃棄物としての移動量を、事業者などが調査し、
第三者機関において集計・公表する制度です。アメリカ、
国で採択され、
日本でもPRTR法が制定されました。リコー
始したPRTR制度に参加し、1997年度の全事業所の
PRTRデータを集計し、経済団体連合会に報告しています。
1998年度からは、国内外のリコーグループ全社のPRTR
データを報告しています。さらに1999年度からは、PRTR
各国のお客様やOEM先、市民団体など
厳しい自主基準によって、
それぞれの物質
リコーグループの2001年度PRTR対象物質調査結果*1
物質番号
物 質 名
1
25
29
43
45
63
65
101
134
145
172
181
200
227
230
232
243
塩化亜鉛*2
三酸化アンチモン*2
4,4 - イソプロピリデンジフェノール
エチレングリコール
エチレングリコールモノメチルエーテル
キシレン
グリオキサール
酢酸2 - エトキシエチル
1,3 - ジクロロ - 2 -プロパノール
ジクロロメタン
N,N - ジメチルホルムアミド
チオ尿素
テトラクロロエチレン
トルエン
鉛
硫酸ニッケル*2
硫酸バリウム*2
対象物質の使用量・排出量の削減に取り組んでいます。
BVQI検証済み
(9)
環境影響度
係数*3
10
100
1
1
1
10
10
100
100
100
100
1
100
10
100
100
1
取扱量
36.9
11.1
9.6
322.4
3.9
13.2
13.6
1.6
8.7
104.3
28.9
32.1
4.5
1,225.4
11.6
5.0
2.7
単位:t /年
大気への
排出量
―
―
―
2.4
0.0
11.8
0.0
0.3
8.6
76.5
2.2
―
0.1
272.1
―
―
―
公共用水域 下水道への 事業所外
への排出量
移動量
への移動量
―
―
―
―
―
0.2
―
―
―
0.0
―
―
―
―
―
―
―
0.1
0.0
―
―
―
―
0.8
0.1
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
1.8
―
―
0.0
―
―
―
―
―
0.1
消費量
35.0
10.4
9.0
289.5
1.3
0.0
10.3
0.0
―
6.8
―
31.1
―
93.1
7.2
2.9
2.5
除去
処理量
―
―
―
1.9
―
0.1
―
―
―
―
―
―
―
344.4
―
―
―
リサイクル量
1.9
0.5
0.6
28.6
2.2
1.2
3.3
0.5
―
21.1
26.7
1.0
4.4
514.0
4.5
2.1
0.1
※ 取扱量が年間1t 以上の物質を記載しています。 ー =なしを意味します。
リコーグループ削減対象物質の使用量・排出量推移
*1 PRTR 法に基づいて調査を行った結果です。
BVQI検証済み
(10)
使用量
排出量
2001年度目標(1998年度策定)
*2 金属化合物は金属換算した量で記載しています。
*3 環境影響度係数は毒性、発ガン性、
オゾン層破壊影響などを考慮して、
リコーで設定した値です。
60,000
1999年度
2000年度
14,974
12,524
1998年度
29,494
1997年度
21,894
10,000
0
41,907
26,136
20,000
44,189
47,668
30,000
30,638
排出量 = Σ
{(大気排出量 +公共用水排出量 + 土壌排出量)× 環境影響度係数 }
29,949
40,000
49,929
50,000
使用量 = Σ
{(取扱量−消費量)× 環境影響度係数 }
55,237
リコーグループ削減対象物質の使用量、
および排出量については以下の算出方法に基づいています。
2001年度
※ リコーグループ削減対象物質とは、
98∼00年度に電気・電子4団体で実施した
PRTRの対象物質です。PRTR法の定める物質とは、一部範囲が異なります。
リコーグループの公害防止関連項目の排出量推移
BVQI検証済み
(11)
大 気(NOx)
大 気(SOx)
水 質(BOD)
( t /年)
100
80
85
60
66
40
62
57
51
1999
年度
2000
年度
2001
年度
20
0
37
1997
年度
1998
年度
33
30
1997
年度
1998
年度
23
19
19
1999
年度
2000
年度
2001
年度
( t /年)
60
50
40
41
30
20
10
0
1997
年度
55
47
38
37
1998
年度
1999
年度
2000
年度
2001
年度
研究開発
調達
生産
販売
流通
サービス
使用
環境保全
リサイクル
社会的責任
化学物質管理システム
製品を作るためには有用であっても、環
境に好ましくない影響を与える物質は数
事業所の化学物質管理システム
化学物質法規制
多く存在します。これらの物質は使用を
中止したり、回収・廃棄を適切に行う必要
があります。
リコーグループでは、
製造工程
環境負荷収集
データベース
PRTR対象物質データベース
で使用する化学物質を管理するために、
化学物質基本情報
環境負荷情報システムの一部として「化
事業所内削減活動
学物質管理システム」を構築し、事業所
における化学物質の使用量・排出量・廃
PRTR報告資料
棄量のデータを管理しています。このシス
MSDS*データベース
テムには、2000種類を超える化学物質に
薬品管理システム
化学物質安全情報データベース
外部問い合わせ
ついての基本データ、環境有害性、緊急
時の処置法なども網羅されています。
また、
2001年度から始まった、PRTR法の届出
* Material Safety Data Sheet(材料安全データシート)
資料をこのシステム上で簡単に作成する
ことができます。
土壌・地下水への塩素系有機溶剤の影響に対する取り組み
BVQI 検証済み
(12)
※すべての事業所で周辺地域への影響は発見されていません。
対象物質の使用履歴
現在の状況
リコー 御殿場事業所
―
―
リコー 福井事業所
―
―
リコー やしろ工場
―
―
産系事業所および研究開発事業所につ
リコー 池田事業所
○
汚染なし
いて、塩素系有機溶剤に関する土壌・地
リコー 厚木事業所
○
汚染なし
中央研究所
○
汚染なし
応用電子研究所
○
汚染なし
しています。改善が必要な事業所では、
リコー 秦野事業所
○
浄化完了
浄化活動を行っています。すべての事業
リコー 沼津事業所 南プラント
○
浄化完了
リコー 沼津事業所 北プラント
○
浄化完了
浄化中
土壌汚染の調査と改善
リコーグループの日本国内のすべての生
下水調査を完了し、結果を自治体に報告
所において、塩素系有機溶剤による周辺
リコー 大森事業所
○
地域への影響は発見されていません。
リコーユニテクノ
―
―
2001年度からは、重金属についても調査
リコーマイクロエレクトロニクス
○
汚染なし
リコー光学
○
浄化完了
迫リコー
○
浄化完了
東北リコー
○
浄化中
リコーエレメックス 岡崎事業所
○
浄化中
リコーエレメックス 恵那事業所
○
浄化中
リコー計器
○
浄化中
を進めています。
対象物質の使用履歴欄の記号の意味:○=ありを意味します。 ー =なしを意味します。
汚 染なし:詳細な測定・調査の結果、事業所内外に対して、環境基準を超える汚染はありませんでした。
浄化完了:環境基準を超える汚染は発見されましたが、土壌もしくは地下水の浄化により、現在は基準を超える汚染はなくなりました。
浄 化 中:環境基準を超える汚染が発見され、現在、土壌もしくは地下水の浄化を行っています。周辺地域への問題は発見されていません。
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