SANYO LC75754M

注文コードNo.N5 9 5 0
No. 5 9 5 0
70898
新
CMOS LSI
LC75754M
1/3デューティVFDドライバ
LC75754Mは、コントローラによる制御で電子同調の周波数表示などに使える1/3duty VFD表示ドライバで、最大72セグメン
トまでのVFDを直接駆動することができる。
特長 ・72セグメント出力。
・出力ドライバにノイズ低減回路内蔵。
・シリアルデータ入力はCCBフォーマットにてコントローラと通信が可能。
・輝度調整 (ディマー)はシリアルデータにてコントロール可能。
・表示データはデコーダを介さずに表示されるため汎用性が高い。
・BLK端子による全消灯。
絶対最大定格 / Ta=25℃, VSS=0V
最大電源電圧
VDD max
VFL max
入力電圧
VIN1
VIN2
出力電圧
VOUT1
VOUT2
出力電流
IOUT1
IOUT2
許容消費電力
Pd max
動作周囲温度
Topr
保存周囲温度
Tstg
VDD
VFL
DI, CL, CE, BLK
OSCI
S1∼S24, G1∼G3
OSCO
S1∼S24
G1∼G3
Ta=85℃
unit
V
V
V
V
V
V
mA
mA
mW
℃
℃
−0.3∼+6.5
−0.3∼+21.0
−0.3∼+6.5
−0.3∼VDD+0.3
−0.3∼VFL+0.3
−0.3∼VDD+0.3
6
60
300
−40∼+85
−50∼+150
外形図 3129
(unit : mm)
1
18
0.25
2.25
2.5max
15.3
0.65
7.9
9.2
10.5
19
36
0.4
0.8
0.85
0.1
この資料の情報
(掲載回路および回路定数を含む)
は
一例を示すもので、量産セットとしての設計を保証
するものではありません。また、この資料は正確か
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SANYO : MFP36S
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・CCBは、三洋電機のオリジナル・バス・フォーマットであり、バスのアドレスは全て三洋電機が管理しています。
〒370-0596 群馬県邑楽郡大泉町坂田一丁目1番1号
70898TS寿◎新井 B8-3862 No.5950-1/9
LC75754M
許容動作範囲 / Ta=−40℃+85℃, VDD=4.5∼5.5V, VSS=0V
電源電圧
VDD
VDD
VFL
VFL
入力「H」レベル電圧
VIH1
DI, CL, CE, BLK
VIH2
OSCI
入力「L」レベル電圧
VIL
DI, CL, CE, BLK, OSCI
発振保証範囲
fOSC
OSCI, OSCO
推奨外付抵抗
ROSC
OSCI, OSCO
推奨外付容量
COSC
OSCI, OSCO
「L」レベルクロックパルス幅 tφL
CL:[図1]
「H」レベルクロックパルス幅 tφH
CL:[図1]
データセットアップ時間
tds
DI, CL:[図1]
データホールド時間
tdh
DI, CL:[図1]
CEウエイト時間
tcp
CE, CL:[図1]
CEセットアップ時間
tcs
CE, CL:[図1]
CEホールド時間
tch
CE, CL:[図1]
BLK切換え時間
tc
BLK, CE:[図3]
電気的特性 / 許容動作範囲において
入力「H」レベル電流
IIH1
IIH2
入力「L」レベル電流
IIL
出力「H」レベル電圧
VOH1
VOH2
VOH3
出力「L」レベル電圧
VOL1
VOL2
発振周波数
fOSC
ヒステリシス幅
VH
消費電流
IDD
DI, CL, CE, BLK:VIN=5.5V
OSCI:VIN=VDD
DI, CL, CE, BLK, OSCI:VIN=0V
S1∼S24:IO=−2mA
G1∼G3:IO=−50mA
OSCO:IO=−0.5mA
S1∼S24, G1∼G3:IO=50μA
OSCO:IO=0.5mA
ROSC=12kΩ, COSC=33pF
DI, CL, CE, BLK
出力オープン:fOSC=2.4MHz
min
4.5
8
0.8VDD
0.8VDD
0
0.9
2.2
15
160
160
160
160
160
160
160
10
typ
5.0
12
min
typ
2.4
12
33
max
5.5
18
5.5
VDD
0.2VDD
3.7
47
100
unit
V
V
V
V
V
MHz
kΩ
pF
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
μs
max
5
5
unit
μA
μA
μA
V
V
V
V
V
MHz
V
mA
−5
VFL−0.6
VFL−1.3
VDD−2.0
0.5
2.0
2.4
0.1VDD
10
(1) CLが「L」レベルで停止している場合
VIH1
CE
CL
VIH1
50%
VIL
DI
VIH1
VIL
tφH
tφL
tcp
tds
VIL
tcs
tch
tdh
A10998
(2) CLが「H」レベルで停止している場合
VIH1
CE
CL
VIH1
50%
VIL
DI
VIH1
VIL
tφL
tφH
tcp
tds
VIL
tdh
tcs
tch
A10999
[図1]
No.5950-2/9
LC75754M
DI
CL
CE
BLK
VDD
OSCI
OSCO
VSS
S1
S2
S3
S4
S5
S6
S7
S8
S9
S10
ピン配置図
G1
G2
G3
VFL
S24
S23
S22
S21
S20
S19
S18
S17
S16
S15
S14
S13
S12
S11
LC75754M
Top view
A11000
DIGIT
DRIVER
S1
S2
S23
S24
G3
G2
G1
ブロック図
SEGMENT DRIVER
24
BLK
MPX
VFL
72
LATCH
DIMMER
TIMING
GENERATOR
24
10
SHIFT REGISTER
TIMING
GENERATOR
DIVIDER
VDD
VSS
CE
DI
OSCO
ADDRESS
DETECTOR
CLOCK
GENERATOR
CL
OSCI
A11001
端子説明
端子名
端子番号
端 子 説 明
I/O 未使用時の処理
VFL
4
・ドライバ部電源供給端子で8.0V∼18.0Vを供給すること。
−
−
VDD
32
・ロジック部電源供給端子で4.5V∼5.5Vを供給すること。
−
−
・電源供給端子でGNDを接続すること。
−
−
I
GND
VSS
29
OSCI
31
OSCO
30
BLK
33
CL
35
DI
36
CE
34
G1∼G3
1∼3
S1∼S24
28∼5
・発振器用端子で、外部に抵抗とコンデンサを接続することにより発振回路を
構成する。
O
OPEN
・表示消灯入力端子
BLK=「L」 (VSS) ………消灯 (S1∼S24, G1∼G3=「L」)
BLK=「H」 (VDD)………点灯
ただし、消灯中にシリアルデータを転送することは可能である。
I
GND
・シリアルデータ転送用入力端子でコントローラと接続すること。
CL :同期クロック
DI :転送データ
CE:チップイネーブル
I
GND
・ディジット出力端子で、フレーム周波数はfO= (fOSC/6144)Hzである。
O
・シリアルデータ入力により転送された表示データを表示するセグメント出力
O
端子である。
OPEN
OPEN
No.5950-3/9
LC75754M
シリアルデータ転送形式
(1) CLが「L」レベルで停止している場合
CE
CL
DI
1
1
0
0
0
0
0
1
D1
D2
D23 D24 0
0
0
0 DM0 DM1 DM2 DM3 DM4 DM5 DM6 DM7 DM8 DM9 0
0
B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2 A3
CCBアドレス
8ビット
1
1
0
0
0
0
表示データ
24ビット
0
1
D25
D26
DD
2ビット
コントロールデータ
14ビット
D47 D48 * * * * * * * * * * * * * *
0
1
B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2 A3
CCBアドレス
8ビット
1
1
0
0
0
0
DD
2ビット
表示データ
24ビット
0
1
D49
D50
D71 D72 * * * * * * * * * * * * * *
1
0
B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2 A3
CCBアドレス
8ビット
DD
2ビット
表示データ
24ビット
* :don't care
DD:ディレクションデータ
A11002
(2) CLが「H」レベルで停止している場合
CE
CL
DI
1
1
0
0
0
0
0
B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2
1
CCBアドレス
8ビット
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0 DM0 DM1 DM2 DM3 DM4 DM5 DM6 DM7 DM8 DM9 0
0
0
1
D25 D26
DD
2ビット
コントロールデータ
14ビット
D47 D48 * * * * * * * * * * * * * *
0
1
DD
2ビット
表示データ
24ビット
B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2
CCBアドレス
8ビット
0
A3
CCBアドレス
8ビット
1
D23 D24 0
表示データ
24ビット
B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2
1
D1 D2
A3
1
D49 D50
D71 D72 * * * * * * * * * * * * * *
1
0
A3
DD
2ビット
表示データ
24ビット
* :don't care
DD:ディレクションデータ
A11003
[図2]
No.5950-4/9
LC75754M
CCBアドレス
DM0∼DM9
:[図2]のように11000001B (83H)を転送する。
:ディマーデータ
ディジット出力端子G1∼G3のデューティをコントロールするデータであり、DMOをLSBとする10ビットで
構成される。また、ディジット出力端子G1∼G3のデューティをコントロールすることにより輝度を調整す
ることができる。
ディマーデータとディマー値との関係を下表に示します。
DM9 DM8 DM7 DM6 DM5 DM4 DM3 DM2 DM1 DM0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
1
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
0
0
1
1
0
1
0
1
ディマー値 (t4/t3)
0/1024
1/1024
2/1024
∼
1020/1024
1021/1024
1022/1024
設定不可
∼
t3, t4:[図4]を参照
:ディジット出力端子G1のセグメント表示データ
Dn (n=1∼24)=1:点灯
Dn (n=1∼24)=0:消灯
:ディジット出力端子G2のセグメント表示データ
Dn (n=25∼48)=1:点灯
Dn (n=25∼48)=0:消灯
:ディジット出力端子G3のセグメント表示データ
Dn (n=49∼72)=1:点灯
Dn (n=49∼72)=0:消灯
D1∼D24
D25∼D48
D49∼D72
表示データ (D1∼D72)とセグメント出力端子との対応
セグメント出力端子
G1
G2
G3
セグメント出力端子
G1
G2
G3
S1
D1
D25
D49
S13
D13
D37
D61
S2
D2
D26
D50
S14
D14
D38
D62
S3
D3
D27
D51
S15
D15
D39
D63
S4
D4
D28
D52
S16
D16
D40
D64
S5
D5
D29
D53
S17
D17
D41
D65
S6
D6
D30
D54
S18
D18
D42
D66
S7
D7
D31
D55
S19
D19
D43
D67
S8
D8
D32
D56
S20
D20
D44
D68
S9
D9
D33
D57
S21
D21
D45
D69
S10
D10
D34
D58
S22
D22
D46
D70
S11
D11
D35
D59
S23
D23
D47
D71
S12
D12
D36
D60
S24
D24
D48
D72
たとえば、セグメント出力端子S11の場合、以下のようになる。
表示データ
セグメント出力端子 (S11)の状態
D11
D35
D59
0
0
0
ディジット出力端子G1∼G3に対するセグメントが消灯
0
0
1
ディジット出力端子G3に対するセグメントが点灯
0
1
0
ディジット出力端子G2に対するセグメントが点灯
0
1
1
ディジット出力端子G2, G3に対するセグメントが点灯
1
0
0
ディジット出力端子G1に対するセグメントが点灯
1
0
1
ディジット出力端子G1, G3に対するセグメントが点灯
1
1
0
ディジット出力端子G1, G2に対するセグメントが点灯
1
1
1
ディジット出力端子G1∼G3に対するセグメントが点灯
No.5950-5/9
LC75754M
BLKと表示コントロールについて
電源投入時は、LSI内部のデータ (D1∼D72, コントロールデータ)は不定となっているので、電源投入と同時にBLK=「L」
とすることにより、表示を消灯し (S1∼S24, G1∼G3=「L」)、この期間中にコントローラより全144ビットのシリアルデー
タを転送し、終了後BLK=「H」とすることにより、無意味表示を防止できる ([図3]を参照)。
電源シーケンスについて
電源ON/OFF時は、次のシーケンスを守ること ([図3]を参照)。
・電源ON時
ロジック部電源 (VDD)ON → ドライバ部電源 (VFL) ON
・電源OFF時 ドライバ部電源 (VFL)OFF → ロジック部電源 (VDD)OFF
toff1
ton
toff2
VDD
VFL
BLK
VIL
tc
CE
VIL
表示データ,コントロールデータ転送
内部データ
D1∼D24
コントロールデータ
不定
確定
不定
内部データ
(D25∼D48)
不定
確定
不定
内部データ
(D49∼D72)
不定
確定
不定
ton >0
toff1>0
toff2>0(toff1>toff2)
tc‥‥‥‥10μs min
A11004
[図3]
No.5950-6/9
LC75754M
出力波形 (S1∼S24)
VFL
G1
VSS
VFL
G2
VSS
VFL
G3
VSS
fosc
[Hz]
6144
G1に対するセグメントが点灯する場合の
S1∼S24の出力
G2に対するセグメントが点灯する場合の
S1∼S24の出力
G3に対するセグメントが点灯する場合の
S1∼S24の出力
G1,G2に対するセグメントが点灯する場合の
S1∼S24の出力
G1,G3に対するセグメントが点灯する場合の
S1∼S24の出力
G2,G3に対するセグメントが点灯する場合の
S1∼S24の出力
G1∼G3に対するセグメントが点灯する場合の
S1∼S24の出力
G1∼G3に対するセグメントが消灯する場合の
S1∼S24の出力
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
A11005
No.5950-7/9
LC75754M
セグメント出力とディジット出力との関係
t3
S1∼S24
t2
G1
例1
t3
t4
t1
t2
G2
t4
t1
t2
G3
t2
G1
例2
t3
t4
t4
t1
t1
t2
G2
t4
t1
t2
G3
t4
t1
t4
t2
G1
t1
t4
例3
t2
G2
t1
t4
t2
G3
t1
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
A11006
[図4]
(1) [図4]において、セグメント出力S1∼S24は、ディジット出力G1, G3のタイミングでVSSレベルを出力し、ディジット出力G2
のタイミングでVFLレベルを出力するように表示データが設定されている場合とする (G2に対するセグメントが点灯する
場合)。また、t3と発振周波数fOSCとの関係は、t3=2048/fOSCとなる。
(2) 例1におけるディジット出力G1∼G3の波形は、ディマーデータ (DM0∼DM9)を3FEHと設定した場合である。
また、t1と発振周波数fOSCとの関係は、t1=2/foscとなる。なお、例1におけるt1とt2は同一時間である。
(3) 例2におけるディジット出力G1∼G3の波形は、ディマーデータ (DM0∼DM9)を小さく設定した場合である。
t1は変わらないがt2が長くなる。ここで、ディマーデータ (DM0∼DM9)を1FFHと設定し、発振周波数fOSC=2.4 [MHz]と
すると、
t2=t3−t1×(1FFH+1)
1024
fOSC
=
=0.43 [ms]
となる。
(4) さらに、ディマーデータ (DM0∼DM9)を小さく設定した場合には、例3のようにt2が長くなっていく。なお、この場合でも
t1は変わらない。
No.5950-8/9
LC75754M
応用回路例
+12V
+ 5V
VFL
VDD
G1
G2
G3
S1
S2
S3
OSCI
OSCO
V
F
D
パ
ネ
ル
︵
最
大
72
セ
グ
メ
ン
ト
︶
VSS
コントローラより
BLK
CE
CL
DI
S22
S23
S24
A11007
セグメント波形, ディジット波形に関する注意点
セグメント波形
ディジット波形1
ディジット波形2
A11008
[図5]
図5のように、使用するVFDパネルや配線の引き回しによりセグメント波形がなまり、しかも、ディジット波形1のようにほ
とんどディマーをかけないで使用した場合、VFDが淡く発光してしまう。ゆえに、セグメント波形をよく考慮してディジッ
ト波形2のようにディジット波形に充分にディマーをかけて使用すること。
コントローラによる表示データ転送時の注意点
[図2]のように表示データ (D1∼D72)を3回に分けて転送しているので、表示の品位上、30 [ms]以内にすべての表示データを
転送することを推奨する。
Y72 PS No.5950-9/9