SANYO LC75757E

注文コードNo.N5 9 5 1
No. 5 9 5 1
70898
LC75757E
LC75757W
新
CMOS LSI
1/3デューティVFDドライバ
KEY入力付
LC75757E, 75757Wは、コントローラによる制御で電子同調の周波数表示などに使える1/3デューティ VFD表示ドライバで、
最大123セグメントまでのVFDを直接駆動することができる。また、Keyスキャン回路を内蔵することにより最大25個までの
Key入力が可能となり、フロントパネルとの配線を少なくすることができる。
特長 ・最大25Key入力付 (Keyを押したときのみKeyスキャンを行う)。
・123セグメント出力。
・出力ドライバにノイズ低減回路内蔵。
・シリアルデータ入出力はCCBフォーマットにてコントローラと通信が可能。
・輝度調整 (ディマー) および スリープモードはシリアルデータにてコントロール可能。
・表示データはデコーダを介さずに表示されるため汎用性が高い。
・BLK端子による全消灯。
絶対最大定格 / Ta=25℃, VSS=0V
最大電源電圧
VDD max
VFL max
入力電圧
VIN1
VIN2
出力電圧
VOUT1
VOUT2
VOUT3
出力電流
IOUT1
IOUT2
IOUT3
許容消費電力
Pd max
動作周囲温度
保存周囲温度
外形図 3151
(unit : mm)
VDD
VFL
DI, CL, CE, BLK
OSCI, KI1∼KI5
S1∼S41, G1∼G3
OSCO, KS1∼KS5
DO
S1∼S41
G1∼G3
KS1∼KS5
Ta=85℃ (LC75757E)
Ta=85℃ (LC75757W)
Topr
Tstg
[LC75757E]
外形図 3190
(unit : mm)
[LC75757W]
17.2
1.0
48
1.6
12.0
10.0
1.6
14.0
1.0
33
1.25
0.15
0.18
1.25
0.15
33
49
32
0.5
0.8
12.0
10.0
1.25
49
17.2
14.0
64
17
17
64
0.8
0.1
2.7
1
16
0.1
3.0max
0.35
1.25
16
1
0.5
15.6
0.8
1.7max
1.0
0.5
48
32
1.0
unit
V
V
V
V
V
V
V
mA
mA
mA
mW
mW
℃
℃
−0.3∼+6.5
−0.3∼+21.0
−0.3∼+6.5
−0.3∼VDD+0.3
−0.3∼VFL+0.3
−0.3∼VDD+0.3
−0.3∼+6.5
6
60
1
400
300
−40∼+85
−50∼+150
SANYO : QIP64E
0.5
SANYO : SQFP64
・CCBは、登録商標です。
・CCBは、三洋電機のオリジナル・バス・フォーマットであり、バスのアドレスは全て三洋電機が管理しています。
〒370-0596 群馬県邑楽郡大泉町坂田一丁目1番1号
70898TS寿◎新井 B8-3846, 3847 No.5951-1/17
LC75757E, 75757W
許容動作範囲 / Ta=−40℃+85℃, VDD=4.5∼5.5V, VSS=0V
min
typ
max
電源電圧
VDD
VDD
4.5
5.0
5.5
VFL
VFL
8
12
18
入力「H」レベル電圧
VIH1
DI, CL, CE, BLK
0.8VDD
5.5
VIH2
OSCI
0.8VDD
VDD
VIH3
KI1∼KI5
0.6VDD
VDD
入力「L」レベル電圧
VIL
DI, CL, CE, BLK, OSCI, KI1∼KI5
0
0.2VDD
発振保証範囲
fOSC
OSCI, OSCO
0.9
2.4
3.7
推奨外付抵抗
ROSC
OSCI, OSCO
2.2
12
47
推奨外付容量
COSC
OSCI, OSCO
15
33
100
「L」レベルクロックパルス幅 tφL
CL:[図1]
160
「H」レベルクロックパルス幅 tφH
CL:[図1]
160
データセットアップ時間
tds
DI, CL:[図1]
160
データホールド時間
tdh
DI, CL:[図1]
160
CEウエイト時間
tcp
CE, CL:[図1]
160
CEセットアップ時間
tcs
CE, CL:[図1]
160
CEホールド時間
tch
CE, CL:[図1]
160
DO出力ディレイ時間
tdc
DO:RPU=4.7kΩ, CL=10pF *1:[図1]
1.5
DO立上り時間
tdr
DO:RPU=4.7kΩ, CL=10pF *1:[図1]
1.5
BLK切換え時間
tc
BLK, CE:[図3]
10
*1:DOはオープンドレイン出力なのでプルアップ抵抗RPU および 負荷容量CLの値により変化する。
unit
V
V
V
V
V
V
MHz
kΩ
pF
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
μs
μs
μs
電気的特性 / 許容動作範囲において
入力「H」レベル電流
IIH1
IIH2
入力「L」レベル電流
IIL
入力フローティング電圧
VIF
プルダウン抵抗
RPD
出力オフリーク電流
IOFFH
出力「H」レベル電圧
VOH1
VOH2
VOH3
VOH4
出力「L」レベル電圧
VOL1
VOL2
VOL3
VOL4
発振周波数
fOSC
ヒステリシス幅
VH
消費電流
IDD1
IDD2
unit
μA
μA
μA
V
kΩ
μA
V
V
V
V
V
V
V
V
MHz
V
μA
mA
min
DI, CL, CE, BLK:VIN=5.5V
OSCI:VIN=VDD
DI, CL, CE, BLK, OSCI:VIN=0V
KI1∼KI5
KI1∼KI5:VDD=5.0V
DO:VO=5.5V
S1∼S41:IO=−2mA
G1∼G3:IO=−50mA
OSCO:IO=−0.5mA
KS1∼KS5:IO=−500μA
S1∼S41, G1∼G3:IO=50μA
OSCO:IO=0.5mA
KS1∼KS5:IO=25μA
DO:IO=1mA
ROSC=12kΩ, COSC=33pF
DI, CL, CE, BLK, KI1∼KI5
スリープモード
出力オープン:fOSC=2.4MHz
typ
max
5
5
−5
50
100
0.05VDD
250
5
VFL−0.6
VFL−1.3
VDD−2.0
VDD−1.2 VDD−0.5 VDD−0.2
0.5
2.0
0.2
0.5
1.5
0.1
0.5
2.4
0.1VDD
5
10
No.5951-2/17
LC75757E, 75757W
(1) CLが「L」レベルで停止している場合
VIH1
CE
CL
VIH1
50%
VIL
DI
VIH1
VIL
tφH
VIL
tφL
tcp
tds
tcs
tch
tdh
DO
D0
D1
tdr
tdc
A11016
(2) CLが「H」レベルで停止している場合
VIH1
CE
CL
VIH1
50%
VIL
DI
VIH1
VIL
tφL
VIL
tφH
tcp
tds
tcs
tch
tdh
DO
D0
D1
tdc
tdr
A11017
S13
S12
S11
S10
S9
S8
S7
S6
S5
S4
S3
S2
S1
KS1
KS3
ピン配置図
KS2
[図1]
48 47 46 45 44 43 42 41 40 39 38 37 36 35 34 33
KS4 49
32 S14
KS5 50
31 S15
KI1 51
30 S16
KI2 52
29 S17
KI3 53
28 S18
KI4 54
27 S19
26 S20
KI5 55
LC75757E
LC75757W
VSS 56
OSCO 57
25 S21
24 S22
18 S28
DI 64
17 S29
7
8
9
10 11 12 13 14 15 16
S30
6
S31
5
S32
4
S33
3
S34
2
S35
1
S36
CL 63
S37
19 S27
S38
CE 62
S39
20 S26
S40
21 S25
DO 61
S41
BLK 60
G3
22 S24
VFL
VDD 59
G2
23 S23
G1
OSCI 58
Top view
A11018
No.5951-3/17
LC75757E, 75757W
DIGIT
DRIVER
S1
S2
S40
S41
G1
G2
G3
ブロック図
SEGMENT DRIVER
41
MPX
BLK
123
VFL
LATCH
VDD
DIMMER
TIMING
GENERATOR
VSS
CONTROL
REGISTER
41
12
SHIFT REGISTER
TIMING
GENERATOR
KEY BUFFER
DIVIDER
KS1
KS2
KS3
KS4
KS5
KI1
KI2
KI3
KI4
KEY SCAN
KI5
CE
DO
CCB INTERFACE
CL
CLOCK
GENERATOR
OSCO
DI
OSCI
A11019
端子説明
端子名
端子番号
端 子 説 明
I/O 未使用時の処理
VFL
4
・ドライバ部電源供給端子で8.0V∼18.0Vを供給すること。
−
−
VDD
59
・ロジック部電源供給端子で4.5V∼5.5Vを供給すること。
−
−
VSS
56
・電源供給端子でGNDを接続すること。
−
−
OSCI
58
OSCO
57
・発振器用端子で、外部に抵抗とコンデンサを接続することにより発振回路を I
構成する。
O
BLK
60
CL
63
DI
64
CE
62
DO
61
G1∼G3
1∼3
S1∼S41
45∼5
・LSI内部の初期化を行うためのリセット信号入力端子で、リセット時は内部
の表示データにかかわらず強制的に表示を消灯する。
また、内部のKeyデータ は全て「L」にリセットされ、Keyスキャンは禁止
される。ただし、シリアルデータの入力は可能である。
GND
OPEN
I
GND
I
GND
O
OPEN
・ディジット出力端子で、フレーム周波数はfO= (fOSC/6144)Hzである。
O
・シリアルデータ入力により転送された表示データを表示するセグメント出力
O
端子である。
OPEN
・シリアルデータインタフェース用端子でコントローラと接続すること。
また、DOはオープンドレイン出力なのでプルアップ抵抗が必要となる。
CL :同期クロック
DI :転送データ
CE :チップイネーブル
DO :出力データ
KS1∼KS5
46∼50
・Keyスキャン用出力端子である。Keyマトリクスを構成する場合、通常Key
スキャンのタイミングラインにダイオードを付けてショートを防ぐが、出
O
力トランジスタのインピーダンスがアンバランスのCMOS出力であるため、
ショートしても破壊しない構成になっている。
KI1∼KI5
51∼55
・Keyスキャン用入力端子で、プルダウン抵抗が内蔵されている。
I
OPEN
OPEN
GND
No.5951-4/17
LC75757E, 75757W
シリアルデータ入力
(1) CLが「L」レベルで停止している場合
CE
CL
DI
0
1
1
1
0
0
0
1
D1
B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2 A3
CCBアドレス
D2
D40 D41 0
表示データ
S0 S1 DM0 DM1 DM2 DM3 DM4 DM5 DM6 DM7 DM8 DM9 0
0
DD
コントロールデータ
CE
0
1
1
1
0
0
0
1
D42
B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2 A3
CCBアドレス
0
1
1
1
0
0
0
1
B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2 A3
CCBアドレス
D43
D81 D82 * * * * * * * * * * * * *
D84
1
DD
表示データ
D83
0
D122 D123 * * * * * * * * * * * * *
1
0
DD
表示データ
* :don't care
DD:ディレクションデータ
A11020
(2) CLが「H」レベルで停止している場合
CE
CL
DI
0
1
1
1
0
0
0
B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2
CCBアドレス
1
D1 D2
D40 D41 0
S0 S1 DM0 DM1 DM2 DM3 DM4 DM5 DM6 DM7 DM8 DM9 0
0
A3
表示データ
DD
コントロールデータ
DO
0
1
1
1
0
0
0
B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2
CCBアドレス
0
1
1
1
0
0
0
B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2
CCBアドレス
1
D42 D43
D81 D82 * * * * * * * * * * * * *
0
1
A3
DD
表示データ
1
D83 D84
D122 D123 * * * * * * * * * * * * *
1
0
A3
DD
表示データ
* :don't care
DD:ディレクションデータ
A11021
[図2]
No.5951-5/17
LC75757E, 75757W
・CCBアドレス :[図2]のように01110001B (8EH)を転送する。
・D1∼D41
:ディジット出力端子G1のセグメント表示データ
Dn (n=1∼41)=1:点灯
Dn (n=1∼41)=0:消灯
・D42∼D82
:ディジット出力端子G2のセグメント表示データ
Dn (n=42∼82)=1:点灯
Dn (n=42∼82)=0:消灯
・D83∼D123 :ディジット出力端子G3のセグメント表示データ
Dn (n=83∼123)=1:点灯
Dn (n=83∼123)=0:消灯
・S0, S1
:スリープコントロールデータ
・DM0∼DM9 :ディマーデータ
コントロールデータの説明
(1) S0, S1 ………………スリープコントロールデータ
このコントロールデータにより、ノーマルモード/スリープモードの切換えを行うとともに、Keyスキャン出力端子KS1∼
KS5のKeyスキャンスタンバイ時の状態の設定を行う。
コントロールデータ
モード
S0
S1
0
0
1
1
0
1
0
1
CLOCK
GENERATOR
(発振回路)
セグメント出力
ディジット出力
発振動作
ストップ
ストップ
ストップ
動作
L
L
L
ノーマル
スリープ
スリープ
スリープ
Keyスキャンスタンバイ時の出力端子の状態
KS1
KS2
KS3
KS4
KS5
H
L
L
H
H
L
L
H
H
L
L
H
H
L
H
H
H
H
H
H
(2) DM0∼DM9 ………ディマーデータ
ディジット出力端子G1∼G3のデューティをコントロールするデータであり、DMOをLSBとする10ビットで構成される。
また、ディジット出力端子G1∼G3のデューティをコントロールすることにより輝度を調整することができる。
ディマーデータとディマー値との関係を下表に示す。
DM9 DM8 DM7 DM6 DM5 DM4 DM3 DM2 DM1 DM0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
1
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
0
0
1
1
0
1
0
1
ディマー値 (t4/t3)
0/1024
1/1024
2/1024
∼
1020/1024
1021/1024
1022/1024
設定不可
∼
t3, t4:[図5]を参照
表示データ (D1∼D123)とセグメント出力端子との対応
セグメント
出力端子
G1
G2
G3
セグメント
出力端子
G1
G2
G3
セグメント
出力端子
G1
G2
G3
S1
D1
D42
D83
S15
D15
D56
D97
S29
D29
D70
D111
S2
D2
D43
D84
S16
D16
D57
D98
S30
D30
D71
D112
S3
D3
D44
D85
S17
D17
D58
D99
S31
D31
D72
D113
S4
D4
D45
D86
S18
D18
D59
D100
S32
D32
D73
D114
S5
D5
D46
D87
S19
D19
D60
D101
S33
D33
D74
D115
S6
D6
D47
D88
S20
D20
D61
D102
S34
D34
D75
D116
S7
D7
D48
D89
S21
D21
D62
D103
S35
D35
D76
D117
S8
D8
D49
D90
S22
D22
D63
D104
S36
D36
D77
D118
S9
D9
D50
D91
S23
D23
D64
D105
S37
D37
D78
D119
S10
D10
D51
D92
S24
D24
D65
D106
S38
D38
D79
D120
D25
D66
D107
S39
D39
D80
D121
D26
D67
D108
S40
D40
D81
D122
S41
D41
D82
D123
S11
D11
D52
D93
S25
S12
D12
D53
D94
S26
S13
D13
D54
D95
S27
D27
D68
D109
S14
D14
D55
D96
S28
D28
D69
D110
No.5951-6/17
LC75757E, 75757W
たとえば、セグメント出力端子S11の場合、以下のようになる。
表示データ
セグメント出力端子 (S11)の状態
D11
D52
D93
0
0
0
ディジット出力端子G1∼G3に対するセグメントが消灯
0
0
1
ディジット出力端子G3に対するセグメントが点灯
0
1
0
ディジット出力端子G2に対するセグメントが点灯
0
1
1
ディジット出力端子G2, G3に対するセグメントが点灯
1
0
0
ディジット出力端子G1に対するセグメントが点灯
1
0
1
ディジット出力端子G1, G3に対するセグメントが点灯
1
1
0
ディジット出力端子G1, G2に対するセグメントが点灯
1
1
1
ディジット出力端子G1∼G3に対するセグメントが点灯
シリアルデータ出力
(1) CLが「L」レベルで停止している場合
CE
CL
DI
1
1
1
1
0
0
0
1
B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2 A3
CCBアドレス
DO
* KD1 KD2
KD24 KD25 SA * * * * *
出力データ
*:don't care
A11022
(2) CLが「H」レベルで停止している場合
CE
CL
DI
1
1
1
1
0
0
0
B0 B1 B2 B3 A0 A1 A2
CCBアドレス
DO
1
A3
* KD1 KD2 KD3
KD24 KD25 SA * * * * * *
出力データ
*:don't care
A11023
[図3]
・CCBアドレス :[図3]のように11110001B (8FH)を転送する。
・KD1∼KD25 :Keyデータ
・SA
:スリープアクノレッジデータ
注):DO=「H」でkeyデータの読取りを行った場合、Keyデータ (KD1∼KD25) および スリープアクノレッジデータ (SA)は無
効である。
No.5951-7/17
LC75757E, 75757W
出力データの説明
(1) KD1∼KD25 ………Keyデータ
Keyスキャン用出力端子KS1∼KS5とKeyスキャン用入力端子KI1∼KI5により、最大25Keyのkeyマトリクスを構成したとき
のKeyの出力データで、Keyが押された時、そのKeyに対応するKeyデータが「1」となる。また、その対応関係を示すと以
下のようになる。
項 目
KI1
KI2
KI3
KI4
KI5
KS1
KD1
KD2
KD3
KD4
KD5
KS2
KD6
KD7
KD8
KD9
KD10
KS3
KD11
KD12
KD13
KD14
KD15
KS4
KD16
KD17
KD18
KD19
KD20
KS5
KD21
KD22
KD23
KD24
KD25
(2) SA …………………スリープアクノレッジデータ
この出力データは、Keyを押した時の状態が設定される。また、この場合DO=「L」となるが、この期間中にシリアルデー
タが入力され、モード設定 (ノーマルモード/スリープモード)が行われた場合には、そのモードが設定される。スリープモ
ードの時 SA=「1」, ノーマルモードの時 SA=「0」となる。
スリープモードの説明
スリープモードは、コントロールデータS0=「1」または S1=「1」により設定され、セグメント出力=「L」, ディジット
出力=「L」, CLOCK GENERATOR (発振回路)は発振を停止 (Key on時は発振)し、消費電流が軽減される。また、コントロ
ールデータS0=「0」, S1=「0」により解除される。
Keyスキャン動作の説明
(1) Keyスキャンタイミング
Keyスキャン周期は、18000T [s]であり、確実なKeyのオン/オフを判定するために2回のKeyスキャンを実行し、Keyデータ
の一致を検出している。Keyデータが一致した場合には、Keyが押されたと判断し、Keyスキャン実行開始から38400T [s]後
にKeyデータ読取り要求 (DO=「L」)が出力される。また、Keyデータが一致せず、その時点でKeyが押されていた場合に
は再びKeyスキャンを実行する。したがって、38400T [s]より短いKeyのオン/オフは検出できないので注意すること。
KS1
*2
KS2
*2
KS3
*2
KS4
*2
1
1
2
*2
2
3
*2
3
4
*2
4
*2
5
KS5
5
36000T
[s]
Key on
T=
1
fosc
A11024
*2 スリープモード時はコントロールデータS0, S1により「H」, 「L」の状態が設定され、
「L」に設定されている端子から
Keyスキャン出力信号は出力されない。
No.5951-8/17
LC75757E, 75757W
(2) ノーマルモード時
① KS1∼KS5の端子は「H」に設定されている。
② いずれかのKeyが押されるとKeyスキャンを開始し、すべてのKeyが離れるまでKeyスキャンを行う。また、多重押しは、
Keyデータが複数セットされているかどうかで判断する。
1
③ 38400T [s] T= fOSC 以上Keyが押されると、コントローラにKeyデータの読取り要求 (DO=「L」)が出力され、コントロ
ーラはこれをアクノレッジしKeyデータを読取る。ただし、シリアルデータ転送時のCE=「H」の時はDO=「H」となる。
④ コントローラのKeyデータ読取り終了後、Keyデータ読取り要求は解除され (DO=「H」)、新たなKeyスキャンを行う。
また、DOはオープンドレイン出力なのでプルアップ抵抗 (1kΩ∼10kΩ)が必要である。
Key入力1
Key入力2
Keyスキャン
38400T
[s]
38400T
[s]
38400T
[s]
CE
シリアルデータ転送
シリアルデータ転送 Keyアドレス(8FH) シリアルデータ転送
Keyアドレス
Keyアドレス
DI
DO
Keyデータ読取り
Keyデータ読取り要求
Keyデータ読取り
Keyデータ読取り要求
Keyデータ読取り
Keyデータ読取り要求
T=
1
fosc
A11025
(3) スリープモード時
① KS1∼KS5の端子は、コントロールデータS0, S1のデータにより「H」,「L」に設定されている。
(コントロールデータの説明を参照のこと)
② KS1∼KS5の端子が「H」のラインのいずれかが押されると、CLOCK GENERATOR (発振回路)は発振を開始しKeyスキャン
を行い、すべてのKeyが離れるまでKeyスキャンを行う。また、多重押しは、Keyデータが複数セットされているがどうか
で判断する。
1
③ 38400T [s] T= fOSC 以上Keyが押されると、コントローラにKeyデータの読取り要求 (DO=「L」)が出力され、コントロ
ーラはこれをアクノレッジしKeyデータを読取る。ただし、シリアルデータ転送時のCE=「H」の時はDO=「H」となる。
④ コントローラのKeyデータ読取り終了後、Keyデータ読取り要求は解除され (DO=「H」)、新たなKeyスキャンを行う。
ただし、スリープモードの解除は行われない。また、DOはオープンドレイン出力なのでプルアップ抵抗 (1kΩ∼10kΩ)が
必要である。
⑤ スリープモード時Keyスキャン例
例) S1=「0」, S1=「1」の時 (KS5のみ「H」でスリープ)
「L」KS1
「L」KS2
「L」KS3
「L」KS4
「H」KS5
これらのKeyのいずれかが押されると、
CLOCK GENERATOR (発振回路)は発振を開始
しKeyスキャンを行う。
*3
KI1
KI2
KI3
KI4
KI5
A11026
*3:このダイオードは、上記の例のようにKS5だけが「H」でスリープモードの状態にある時、KS5のラインに沿ったKey
の2重押し以上を確実に認識する場合に必要である。すなわち、KS1∼KS4のラインに沿ったKeyが同時に押された時、
KS5のKeyスキャン出力信号のまわりこみによる誤認識を防ぐためである。
No.5951-9/17
LC75757E, 75757W
Key入力
(KS5ライン)
Keyスキャン
38400T
[s]
38400T
[s]
CE
シリアルデータ転送
シリアルデータ転送 Keyアドレス(8FH) シリアルデータ転送
Keyアドレス
DI
T=
DO
Keyデータ読取り
1
fosc
Keyデータ読取り
Keyデータ読取り要求
Keyデータ読取り要求
A11027
Keyの多重押し
本機種はKeyの2重押し および Keyスキャン入力端子KI1∼KI5のラインに沿ったKeyの3重押し および Keyスキャン出力端子
KS1∼KS5のラインに沿ったKeyの多重押しについたはダイオードを入れなくてもKeyスキャンが可能であるが、これらの場
合以外のKeyの多重押しについては、本来押されていないKeyが押されているものと認識される可能性があるので、各Keyに
直列にダイオードを入れること。また、3重押し以上を認めない場合は、読出したKeyデータに3個以上「1」があった時、ソ
フト上でそのデータを無視するなどの方法をとること。
BLKと表示コントロールについて
電源投入時は、LSI内部のデータ (D1∼D123, コントロールデータ)は不定となっているので、電源投入と同時にBLK=「L」
とすることにより、表示を消灯し (S1∼S41, G1∼G3=「L」)、この期間中にコントローラより全192ビットのシリアルデー
タを転送し、終了後BLK=「H」とすることにより、無意味表示を防止できる ([図4]を参照)。
電源シーケンスについて
電源ON/OFF時は、次のシーケンスを守ること ([図4]を参照)。
・電源ON時
ロジック部電源 (VDD)ON → ドライバ部電源 (VFL) ON
・電源OFF時 ドライバ部電源 (VFL)OFF → ロジック部電源 (VDD)OFF
toff1
toff2
ton
VDD
VFL
BLK
VIL
tc
CE
VIL
表示データ,コントロールデータ転送
内部データ
D1∼D41
コントロールデータ
不定
確定
不定
内部データ
(D42∼D82)
不定
確定
不定
内部データ
(D83∼D123)
不定
確定
不定
ton >0
toff1>0
toff2>0(toff1>toff2)
tc‥‥‥10μs min
A11028
[図4]
No.5951-10/17
LC75757E, 75757W
出力波形 (S1∼S41)
VFL
G1
VSS
VFL
G2
VSS
VFL
G3
VSS
fosc
[Hz]
6144
G1に対するセグメントが点灯する場合の
S1∼S41の出力
G2に対するセグメントが点灯する場合の
S1∼S41の出力
G3に対するセグメントが点灯する場合の
S1∼S41の出力
G1,G2に対するセグメントが点灯する場合の
S1∼S41の出力
G1,G3に対するセグメントが点灯する場合の
S1∼S41の出力
G2,G3に対するセグメントが点灯する場合の
S1∼S41の出力
G1∼G3に対するセグメントが点灯する場合の
S1∼S41の出力
G1∼G3に対するセグメントが消灯する場合の
S1∼S41の出力
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
A11029
No.5951-11/17
LC75757E, 75757W
セグメント出力とディジット出力との関係
t3
S1∼S41
t2
G1
例1
t3
t4
t1
t2
G2
t4
t1
t2
G3
t2
G1
例2
t3
t4
t4
t1
t1
t2
G2
t4
t1
t2
G3
t4
t1
t4
t2
G1
t1
t4
例3
t2
G2
t1
t4
t2
G3
t1
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
VFL
VSS
A11030
[図5]
(1) [図5]において、セグメント出力S1∼S41は、ディジット出力G1, G3のタイミングでVSSレベルを出力し、ディジット出力G2
のタイミングでVFLレベルを出力するように表示データが設定されている場合とする (G2に対するセグメントが点灯する
場合)。また、t3と発振周波数fOSCとの関係は、t3=2048/fOSCとなる。
(2) 例1におけるディジット出力G1∼G3の波形は、ディマーデータ (DM0∼DM9)を3FEHと設定した場合である。
また、t1と発振周波数fOSCとの関係は、t1=2/fOSCとなる。なお、例1におけるt1とt2は同一時間である。
(3) 例2におけるディジット出力G1∼G3の波形は、ディマーデータ (DM0∼DM9)を小さく設定した場合である。
t1は変わらないがt2が長くなる。ここで、ディマーデータ (DM0∼DM9)を1FFHと設定し、発振周波数fOSC=2.4 [MHz]と
すると、
t2=t3−t1×(1FFH+1)
1024
fOSC
=
=0.43 [ms]
となる。
(4) さらに、ディマーデータ (DM0∼DM9)を小さく設定した場合には、例3のようにt2が長くなっていく。なお、この場合でも
t1は変わらない。
No.5951-12/17
LC75757E, 75757W
DIGIT
DRIVER
S1
S2
S40
S41
G1
G2
G3
リセット期間中 (BLK=「L」)の各ブロックの状態
① DIVIDER, TIMING GENERATOR
リセットがかかり、基本クロックが停止する。
② DIMMER TIMING GENERATOR
リセットがかかり、動作が停止する。
③ DIGIT DRIVER, SEGMENT DRIVER
リセットがかかり、表示を消灯する (S1∼S41, G1∼G3=「L」)
④ KEY SCAN
リセットがかかり、内部を初期状態にすると共にKeyスキャンを禁止する。
⑤ KEY BUFFER
リセットがかかり、Keyデータをすべて「L」にする。
⑥ CLOCK GENERATOR
スリープコントロールデータ (S0, S1)を転送した後、本ブロック (発振回路)の状態 (ノーマルモード/スリープモード)が決
定される。
⑦ CCB INTERFACE, SHIFT REGISTER, CONTROL REGISTER, LATCH, MPX
シリアルデータの入力を可能にするため、リセットはかけていない。
SEGMENT DRIVER
41
MPX
BLK
123
VFL
LATCH
VDD
DIMMER
TIMING
GENERATOR
VSS
CONTROL
REGISTER
41
12
SHIFT REGISTER
TIMING
GENERATOR
KEY BUFFER
DIVIDER
KS1
KS2
KS3
KS4
KS5
KI1
KI2
KI3
KI4
KEY SCAN
KI5
CE
CCB INTERFACE
CL
CLOCK
GENERATOR
DI
OSCO
DO
OSCI
リセットがかかるブロック
A11031
No.5951-13/17
LC75757E, 75757W
リセット期間中 (BLK=「L」)の出力端子の状態
出力端子
リセット時の状態
S1∼S41
L
G1∼G3
L
KS1∼KS4
X *4
KS5
H
DO
H *5
X:don't care
*4:この出力端子は電源投入時、スリープコントロールデータ (S0, S1)が転送されるまで不定となる。
*5:この出力端子はオープンドレイン出力なのでプルアップ抵抗 (1kΩ∼10kΩ)が必要であり、リセット期間中にKeyデータの
読取りをしても「H」固定である。
応用回路例
+12V
+ 5V
VFL
VDD
G1
G2
G3
S1
S2
S3
OSCI
OSCO
V
F
D
パ
ネ
ル
︵
最
大
123
セ
グ
メ
ン
ト
︶
VSS
BLK
CE
CL
DI
DO
コントローラより
コントローラへ
コントローラ電源へ
*6
S39
S40
S41
KKKKK
I I I I I
5 4 3 2 1
KKKKK
SSSSS
5 4 3 2 1
Keyマトリクス
(最大25Key)
A11032
*6:DOは、オープンドレイン出力なのでプルアップ抵抗が必要である。また、このときの抵抗値は外部の配線容量により適
当に (1kΩ∼10kΩ)選んで、波形がくずれないようにすること。
セグメント波形, ディジット波形に関する注意点
セグメント波形
ディジット波形1
ディジット波形2
A11033
[図6]
[図6]のように、使用するVFDパネルや配線の引き回しによりセグメント波形がなまり、しかも、ディジット波形1のように
ほとんどディマーをかけないで使用した場合、VFDが淡く発光してしまう。ゆえに、セグメント波形をよく考慮してディジ
ット波形2のようにディジット波形に充分にディマーをかけて使用すること。
No.5951-14/17
LC75757E, 75757W
コントローラによる表示データ転送時の注意点
[図2]のように表示データ (D1∼D123)を3回に分けて転送しているので、表示の品位上、30 ms]以内にすべての表示データを
転送することを推奨する。
コントローラによるKeyデータの読取り方法とその注意点
(1) コントローラがタイマ処理で、Keyデータ読取りを行う場合
① フローチャート
CE=
「L」
DO=
「L」
NO
YES
Keyデータ
読取り処理
A11034
② タイミングチャート
Key on
Key on
Key入力
Keyスキャン
t5
t5
t6
t5
CE
t8
Key
アドレス
DI
t7
t8
Keyデータ読取り
t8
t7
t7
DO
Keyデータ読取り要求
t9
コントローラ判別
(Key on)
t9
コントローラ判別
(Key on)
t9
コントローラ判別
(Key off)
t9
コントローラ判別
(Key on)
コントローラ判別
(Key off)
A11035
t5 …………2回のKeyスキャンのKeyデータが一致した場合のKeyスキャン実行時間 (38400T [s])
t6 …………2回のKeyスキャンのKeyデータが一致せず再びKeyスキャンを実行した場合のKeyスキャン実行時間
(76800T [s])
t7 …………Keyアドレス (8FH)転送時間
T= 1
fOSC
t8 …………Keyデータ読取り時間
③ 解説
コントローラがタイマ処理で、Keyのオン/オフの判別 および Keyデータの読取りを行う場合は、t9時間毎に必ずCE=「L」
の状態でDOの状態を確認し、DO=「L」ならばKeyがオンされたと判断してKeyデータの読取りを行うこと。
この時のt9は必ず
t9>t7+t8+t6
とすること。
もし、DO=「H」でKeyデータの読取りを行った場合、Keyデータ (KD1∼KD25) および スリープアクノレッジデータ
(SA)は無効である。
No.5951-15/17
LC75757E, 75757W
(2) コントローラが割込み処理で、Keyデータ読取りを行う場合
① フローチャート
CE=
「L」
DO=
「L」
NO
YES
Keyデータ
読取り処理
t10以上の
ウエイト時間
CE=
「L」
NO
DO=
「H」
YES
Key OFF
A11036
② タイミングチャート
Key on
Key on
Key入力
Keyスキャン
t5
t5
t6
t5
CE
t8
Key
アドレス
DI
t7
t8
Keyデータ読取り
t8
t8
t7
t7
t7
DO
Keyデータ読取り要求
t10
コントローラ判別
(Key on)
コントローラ判別 コントローラ判別
(Key on)
(Key off)
t10
コントローラ判別
(Key on)
t10
コントローラ判別
(Key on)
t10
コントローラ判別
(Key off)
A11037
t5 …………2回のKeyスキャンのKeyデータが一致した場合のKeyスキャン実行時間 (38400T [s])
t6 …………2回のKeyスキャンのKeyデータが一致せず再びKeyスキャンを実行した場合のKeyスキャン実行時間
(76800T [s])
1
T= f
t7 …………Keyアドレス (8FH)転送時間
OSC
t8 …………Keyデータ読取り時間
③ 解説
コントローラや割込み処理で、Keyのオン/オフの判別 および Keyデータの読取りを行う場合は、必ずCE=「L」の時に
DOの状態を確認し、DO=「L」ならばKeyデータの読取りを行うこと。また、その後のKeyのオン/オフの判別は、t10時
間後のCE=「L」の時のDOの状態によって判断して、Keyデータの読取りを行うこと。この時のt10は必ず
t10>t6
とすること。
もし、DO=「H」でKeyデータの読取りを行った場合、Keyデータ (KD1∼KD25) および スリープアクノレッジデータ
(SA)は無効である。
No.5951-16/17
LC75757E, 75757W
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は一例を示すもので、量産セットとしての設計を保証するものではありません。
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Y136 PS No.5951-17/17