19-0221; Rev 3a; 11/97 概要 _______________________________ 特長 _______________________________ MAX796評価キット(EVキット)は、実装済み、試験済み のデモ用ボードで、5V及び15Vを発生します。単純な インダクタではなくフライバックトランスを用いること で、僅かなコストアップで15V出力を提供しています。 この15V出力は、ラフに安定化されているため、通常は MAX667等のリニアレギュレータで12Vに安定化して フラッシュメモリやPCMCIAソケットのVPPプログラミング 電圧を発生します。このボードは6.5V∼28Vのバッテリ 電圧に対応した構成になっていますが、低電圧における 二 次 負 荷 電 流 能 力 ( 6 0 m A ) を 低 減 し 、ブ レ ー ク ダ ウ ン 電圧定格の高いMOSFETに変更すれば5.7V∼30Vのバッ テリ電圧が許容できます。 ◆ バッテリ電圧範囲:6.5V∼28V 標準ボードはメイン出力で最低3Aの負荷電流、二次出力 で最低120mA(V SEC > 13V)が保証されています。負荷 電流能力を変更するには、検出抵抗(R1)値を変更し、 MAX796/MAX797/MAX799データシートの「設計手順」 に従って外付部品の値を変えてください。 メ イ ン 出 力 電 圧 は 5 . 0 8 V( 公 称 )に 設 定 さ れ て い ま す 。 3.3V動作を選択するときは、ジャンパJ2を2-3間に移動 します。可変モードでは、抵抗R4及びR5を取付けて ジャンパを取外します。ボード上でJ2をシャントしてい る小さなPCトレースジャンパがありますが、可変モード と固定3.3V動作ではこのデフォルトジャンパを切断して ください。ジャンパあるいは抵抗分圧器が取付けられて いない状態で回路を動作させると、出力が高電圧になり ICを損傷させる恐れがあるため注意してください。二次 フィードバック抵抗分圧器を変更した場合は、トランス の巻数比も必ず変えてください。 ◆ 負荷能力:+3.3Vで3A、+15Vで150mA ◆ 高精度2.505Vのリファレンス出力 ◆ オシレータSYNC入力 ◆ 二次側を安定化 型番 _______________________________ EV KIT MAX796EVKIT-SO VOUT +5V/+15V (dual) BOARD TYPE Surface Mount MAX796 EVキット___________________ EVキットには、標準部品のほかにも、ロジック入力 レベルを設定するためのプルアップ及びプルダウン抵抗 (R2∼R8)が含まれています。通常これらの抵抗は最終 設計では省くことができます。また、電流検出リード (R6とC9)のところにオプションのHFノイズフィルタが 付いていますが、これはある種のトランスで必要となり ます。二次出力の負荷が大きいときにメイン出力のノイズ が大きくなる場合には、このノイズフィルタを付けたまま にしてください。 ICを取換えてトランスの二次側の巻線を変えれば、 MAX796 EVキットを使ってMAX799を評価することができ ます。SECFB抵抗分圧器をGNDの代わりにREFにつなぎ 変え、トランスを変更し、二次整流器(D3)とフィルタコン デンサ(C7)の極性を逆にする等の変更が必要です。 _________________________________________________________________Maxim Integrated Products 1 Evaluates: MAX796/MAX799 MAX796評価キット Evaluates: MAX796/MAX799 MAX796評価キット 部品リスト __________________________ DESIGNATION QTY DESCRIPTION C1, C11 2 22µF, 35V low-ESR capacitors AVX TPSE226M035R0300 Sprague 595D226X0035R2T C2, C21 2 220µF, 10V low-ESR capacitors 0.075Ω max Sprague 594D227X0010R2T C3, C8 2 0.1µF ceramic capacitors C4 1 4.7µF, 16V tantalum capacitor Sprague 595D475X0016A2T C5 1 0.33µF ceramic capacitor C6 1 0.01µF ceramic capacitor C7 1 22µF, 25V low-ESR capacitor AVX TPSD226M025D0200 Sprague 595D226X0025D2T C9 1 4700pF ceramic capacitor C10 0 D1 1 D2 1 D3 1 D4 1 R1 1 R2 1 Leave this site empty 1A, 40V Schottky diode Motorola MBRS140T3 Nihon EC10QS04 International Rectifier 10BQ040 100mA, 30V Schottky diode Central Semiconductor CMPSH-3 Motorola MBR0530 1A, 100V fast-recovery diode Nihon EC11FS1 Motorola MBRS1100T3 250mW, 18V zener diode Central Semiconductor CMPZ5248B Motorola MMBZ5248B 5A, 30V logic-level N-channel MOSFETs Motorola MMSF5N03HD International Rectifier IRF7201 Siliconix Si9410 0.020Ω sense resistor Dale WSL-2010-R020-F IRC LR2010-R020-F 210kΩ, 1% resistor R3 1 49.9kΩ, 1% resistor R4, R5 0 Leave these sites open R6 1 22Ω, 5% resistor R7 1 100kΩ, 5% resistor R8 1 1MΩ, 5% resistor Transformer (1:2.2 turns ratio) Dale LPE-6562-A092 Transpower TTI-5870 Maxim MAX796CSE Q1, Q2 2 T1 1 U1 1 See Table 2 in the MAX796/MAX797/MAX799 data sheet for component supplier phone/fax numbers. クイックスタート_____________________ 1) 安定した20W以上のDC電源をボードの端にあるVIN及び GNDパッドに接続します。 2) ジャンパが正しくセットされていることを確認します (J1取付済み、J2とJ3は両方とも1-2の位置にセット) 。 3) 入力電圧を4.75Vと28V間の任意の電圧まで上げます。 4) メイン出力が5Vで安定化されていて、二次出力が15V程度 であることを確認します。通常の全負荷レギュレーション は- 2.5%で、メイン出力も許容範囲に保持されます。 測定された誤差がこれより大きいときは巻線又はグランド での電圧降下の可能性があります。 5) 電圧計がPCボードの出力とグランドパッドで直接検出 していることを確認してください。 正常なPWMスイッチング動作を観察するには、メイン出力 に1Aの負荷を取付けて、入力電圧を変化させながらオシロ スコープでスイッチングノード(LX端子)を観察してくださ い。負荷がないとスイッチング波形が間欠的になり、トリガ するのが難しく、ボードが動作していないように見える ことがあります。 ジャンパJ3は300kHz動作用に取付けられています。 150kHz動作を選ぶと部品定数の変更が必要となることが あります(MAX796/MAX797/MAX799データシートの「設 計手順」を参照)。SYNCパッドを5V振幅のパルスで駆動 すればオシレータを外部クロック信号に同期させること ができます。 表1. プルアップ/ダウン抵抗 抵抗 R4, R5 機能 可変モード抵抗分圧器、未実装。 VOUT = 2.505V(1 + R4/R5)。 R6 電流検出ノイズフィルタ抵抗(オプション)。 R7 100kΩ SYNCプルアップ抵抗。通常はSYNC とREFを接続します。 R8 1MΩ SHDNプルダウン抵抗。通常はSHDN とV+を接続します。 表2. ジャンパ接続 ジャンパ 機能 J1 オン/オフ制御。取外すとシャットダウン モードになります。 J2 出力電圧選択。5Vのときは1-2の位置、3.3V のときは2-3の位置に取付けてください。 J3 周波数選択。300kHzのときは1-2の位置、 150kHzのときは2-3の位置に取付けてください。 2 ________________________________________________________________________________________ MAX796評価キット VIN = 6.5V TO 28V C11 22mF, 35V C8 0.1mF VL OUTPUT (+5V AT 5mA) 10 2 V+ 11 D2 VL SECFB BST J1 6 ON/OFF DH LX MAX796 TO REF DL PGND R7 100k CSH DEFAULT 5 CSL SYNC J3 SS 1 SYNC GND 4 C6 0.01mF REF FB D3 C10 4700pF R2, 210k, 1% +15V AT 250mA C7 22mF 16 Q1 SHDN R8 1M C4 4.7mF 14 15 13 C3 0.1mF D4 18V R3 49.9k, 1% Q2 D1 12 T1 1:2.2 R6 22W 8 +5V AT 3A R1 20mW R4 OPEN C2 220mF C9 4700pF 9 C21 220mF TO VL 7 DEFAULT J2 3 R5 OPEN C5 0.33mF REF OUTPUT (+2.505V AT 100mA) 図1. MAX796 EVキット回路図 図2. MAX796 EVキット部品配置図(部品面) _________________________________________________________________________________________ 3 Evaluates: MAX796/MAX799 C1 22mF, 35V Evaluates: MAX796/MAX799 MAX796評価キット 図3. MAX796 EVキット部品配置図(ハンダ面) 図5. MAX796 EVキットPCボードレイアウト(ハンダ面) 図4. 図6. MAX796 EVキットPCボードレイアウト(部品面) MAX796 EVキットPCボードレイアウト (内部グランド面) 4 ________________________________________________________________________________________