19-4779; Rev 0; 8/98 概要 ___________________________________ 特長 ___________________________________ マキシム社の監視回路は、いくつものウェハトリムの オプション対応があるため、何千もの品種を擁してい ます。品種が多様なため、特性が少しづつ異なる バージョン毎にサンプルを提供するのが困難です。そこ で開発されたこの監視回路評価キット(SUPEVKIT)は、 MAX63XX製品のスレッショルド電圧やリセットタイム アウト期間などの異なる品種をエミュレートする機能 を備えております。SUPEVKITは電気的な特性の再現と いうより、製品のロジックを重点的に再現するための ものです。これらプロダクトファミリの中ならどのIC でも、ジャンパの設定変更や、必要に応じてコン デンサを使用する方法で、簡単にエミュレートできます。 ◆ システム構成が簡単 SUPEVKITがサポートするのは以下のMAX63XX製品です。 ◆ 調整可能な低電圧/過電圧電源監視機能 ◆ 5種類のリセット出力 RESET 双方向R RESET オープンドレインR RESET プッシュ/プルR プッシュ/プルRESET オープンドレインRESET ◆ 調整可能なリセットタイムアウト期間 ◆ マニュアルリセット入力 MAX6305 MAX6315 MAX6322HP ◆ 調整可能なウォッチドッグタイムアウト時間 MAX6306 MAX6316L MAX6326 MAX6307 MAX6316M MAX6327 ◆ VCC=1Vに低下するまで有効なリセットの保証 MAX6308 MAX6317H MAX6328 ◆ VCCの短時間の負遷移に耐性 MAX6309 MAX6318LH MAX6332* ◆ 完全実装済み、試験済み MAX6310 MAX6318MH MAX6333* MAX6311 MAX6319LH MAX6334* MAX6312 MAX6319MH MAX6335* MAX6313 MAX6320P MAX6336* MAX6314 MAX6321HP MAX6337* 型番 ___________________________________ * 開発中:入手の可能性についてはお問い合わせ下さい。 PART TEMPERATURE SUPEVKIT +25°C 部品メーカ _____________________________ SUPPLIER PHONE FAX Central Semiconductor 515-435-1110 515-435-1824 Taiyo Yuden 408-573-4150 408-573-4159 部品リスト ________________________________________________________________________ DESIGNATION QTY DESCRIPTION DESIGNATION QTY DESCRIPTION R3, R4, R5, R10, R13, R16 6 10kΩ, 5% resistors R6, R7 2 1MΩ, 5% resistors C1 1 470pF, ±20% ceramic capacitor C2 0 Not installed (user supplied) C3, C4 0 Not installed (user supplied) C5 1 0.01µF, ±20% ceramic capacitor R11, R12, R14, R15, R17 5 100kΩ, 5% resistors C6 1 0.068µF, ±20% ceramic capacitor R18, R19 2 100kΩ trimmer potentiometers C7 1 0.47µF, ±10% ceramic capacitor Taiyo Yuden TMK316BJ474KL Q1 1 2N3906 PNP transistor Central Semiconductor CMPT3906 JU1, JU2 2 3-pin jumpers Q2–Q5 4 2N3904 NPN transistors Central Semiconductor CMPT3904 JU3, JU4, JU5 3 2-pin jumpers U1 1 MAX969EEE R1, R8 2 30kΩ, 5% resistors U2 1 MAX6303CUA R2, R9 2 39kΩ, 5% resistors U3 1 MAX6314US26D1-T ________________________________________________________________ Maxim Integrated Products 1 無料サンプル及び最新版データシートの入手にはマキシム社のホームページをご利用下さい。http://www.maxim-ic.com SUPEVKIT 監視回路評価キット SUPEVKIT 監視回路評価キット クイックスタート _______________________ 開始前に、以下の機器を準備してください。 • 1V∼5.5Vの可変DC電源 • 電圧計 • トリマポテンショメータ調整ツール(小型マイナス ドライバ) SUPEVKITのリセットスレッショルド電圧はこれで設定 されます。 8)表1に記載されているICの入力および出力を使用し、 テスト回路にSUPEVKITを接続してください。 例:MAX6320PUK33BX-Tは、MR、WDI、および RESETODのパッドを使用します。 SUPEVKITがエミュレートできる機能を表1に記載します。 デバイスに対応するデータシートを参照し、各機能の 仕様を確認してください。 詳細 ___________________________________ 以下のステップを実行し、監視回路を設定してください。 ウォッチドッグ回路は入力(WDI)と出力(RESET)から 構成されます。WDIがウォッチドッグのタイムアウト 時間(あらかじめ設定された時間)以内に切り換わらな ければ、その後RESETを発生します。ジャンパJU3を 実装し、ウォッチドッグ機能をディセーブルにして ください。 1)ジャンパJU2∼JU5を表1に記載されている位置に 設定してください。 例:MAX6320PUK33BX-Tの場合、ジャンパ設定 は、JU2=2-3、JU3=オープン、JU4=クローズ、 およびJU5=クローズです。 2)切断の必要があるトレース(もし該当するなら)を決 めるため、表2を参照しながらリセットタイムアウト の期間を設定してください。 例:MAX6320PUK33BX-Tの場合、リセットタイム アウト期間が20msなので、C5とC6の間のトレース を切断する必要があります。 3)選択された監視回路がウォッチドッグタイムアウト の機能を備えるとき、C2に使用するコンデンサの 容量とジャンパJU1の設定位置は表3 を参照して 決めてください。 例:MAX6320PUK33BX-Tの場合、ウォッチドッグ タイムアウト時間は71msです。C2に0.039µFの 容量のコンデンサを使用してください。ジャンパ JU1を2-3の位置に設定します。 4)電源を投入し、それに電圧計を接続してください。 必要なリセットスレッショルド電圧に電源電圧を設 定してください。トリップスレッショルドの精度は、 電圧計の精度に依存します。 例:MAX6320PUK33BX-Tの場合、3.30Vに電源 電圧を設定してください。 5)電源をSUPEVKITのVCC[$]とGNDと表示された パッドに接続してください。SUPEVKITは+1Vから +5.5Vの範囲で動作します。供給電圧が+5.5Vを超え ないように注意してください。 6)TPとGNDと表示されたパッドに電圧計を接続して ください。 7)電圧計の読みがハイ(VCC とほぼ同じ)になるまで、 ポテンショメータR18を時計方向に回してくださ い。次に、電圧計の読みが0に下がるまで、反時計 方向にポテンショメータR18を徐々に回してください。 2 ウォッチドッグ回路 コンデンサC2はウォッチドッグタイムアウト時間を設定 します。このコンデンサの容量を選ぶとき、表3を参照 するか、または以下の式を使用してください。 C2=tWD/2.67 ここで、tWDはウォッチドッグタイムアウト時間で単位 はµs、C2の単位はpFです。 このSUPEVKITの特色は、2モードのウォッチドッグ タイマ動作で、通常モードと拡張モードです。通常 モード(JU1=2-3)の場合、上記の式はウォッチドッグ タイムアウト時間を定義します。拡張モード(JU1=1-2) の場合、ウォッチドッグタイムアウト時間 (tWD) を500倍 した時間になります。 注意:拡張モードで動作させるとき、パッドWDIをフロー ティングのままにすると、ウォッチドッグ機能がディ セーブルされます。 リセット出力 SUPEVKITが装備する5種類のリセット出力は、アク ティブローなプッシュ/プル(RESET)、アクティブロー な双方向(RESETBD)、アクティブローなオープンドレ イン(RESETOD)、アクティブハイなプッシュ/プル (RESET)、およびアクティブハイなオープンドレイン (RESETOD)です。 こ れ ら の 出 力 は V CC = 1 V ま で 下 が っ て も 有 効 で す 。 リセットタイムアウト期間は、VCCが上昇してリセット スレッショルド電圧を超えた後、RESETが持続している 時間です。 コンデンサC1、C5、C6、およびC7がリセットタイム アウト期間を設定します。SUPEVKITの初期設定時間は 1120msです。この時間を1ms、20ms、または 140msのいずれかに変更するとき、表2に規定されて いるようにPCボードのトレースを切断してください。 _______________________________________________________________________________________ 監視回路評価キット MAX6308 X X MAX6310 X MAX6311 X X MAX6313 X ADJUST INSTALL RESETBD RESETOD RESET closed open open R18 2-3 closed closed open X R18 open closed closed open X X X 2-3 closed open open X R18 2-3 closed closed open X R18 open closed closed open X X X 2-3 closed open open X R18 2-3 closed closed open X R18 open closed closed open R18 2-3 closed closed closed R18 2-3 closed closed closed C2 R18 2-3 open closed closed C2 R18 2-3 open closed closed C2 R18 2-3 open closed closed C2 R18 2-3 open closed closed C2 R18 2-3 open closed closed R18 2-3 closed closed closed R18 2-3 closed closed closed open closed closed MAX6314 X MAX6315 X MAX6316L X X MAX6316M X X MAX6317H X X X MAX6318LH X X MAX6318MH X X X X X X MAX6319LH X X MAX6319MH X X MAX6320P X MAX6321HP MAX6322HP RESETOD RESET WDI X X MAX6312 2-3 X X X X MAX6309 JU5 X JU4 MAX6307 USER SETTINGS JU3 X MR X OVERSTIN X MAX6306 DEVICE OUTPUTS JU2 MAX6305 RSTIN2 DEVICE RSTIN1 DEVICE INPUTS X X X X X X X X C2 R18 2-3 X X C2 R18 2-3 open closed closed X X R18 2-3 closed closed closed R18 2-3 closed closed closed R18 2-3 closed closed closed R18 2-3 closed closed closed R18 2-3 closed closed closed R18 2-3 closed closed closed R18 2-3 closed closed closed R18 2-3 closed closed closed R18 2-3 closed closed closed R18 2-3 closed closed closed MAX6326 X MAX6327 X MAX6328 X MAX6332 X MAX6333 X MAX6334 X MAX6335 X MAX6336 X MAX6337 X X X X SUPEVKIT 表1. IC別の機能設定方法 注意:全てのICがVCCとGNDへの接続を必要とします。 _______________________________________________________________________________________ 3 SUPEVKIT 監視回路評価キット SUPEVKITの双方向リセット出力は、リセットスレッ ショルド電圧を2.63Vまで下げたときのみ有効です。 低電圧セットアップ ポテンショメータR18で低電圧リセットスレッショルド を設定します。低電圧リセットの機能をイネーブルに するとき、表4で規定される位置にジャンパを設定して ください。電圧計を使用し、必要なトリップ電圧に電源 電圧を設定してください。TPパッドに電圧計かオシロ スコープを接続してください。TPの電圧がハイ (VCC)になるまで、R18を時計方向に回してください。 次はその電圧がローになるまで、R18を反時計方向に 徐々に回してください。SUPEVKITはこれで、供給電圧 がこの電圧まで減少するとトリップするように設定さ れます。低電圧リセットをディセーブルにするとき、 ジャンパJU4をオープンにしてください。 がこの電圧まで増加するとトリップするように設定さ れます。過電圧リセットをディセーブルにするとき、 JU2のシャントを位置2-3に設定してください。 注意:R19を時計方向に14回転させても、TPの電圧が ハイにならなければ、R18を反時計方向に回してくだ さい。SUPEVKITをリセット状態に保持したため、低電 圧トリップポイントが供給電圧より高く設定された可 能性があります。 負のVCC遷移 SUPEVKITは短時間の負遷移(グリッチ)に比較的耐性が あります。より以上の耐性が必要な場合、C3とC4に各 0.1µFのバイパスコンデンサを実装してください。 表4. 低電圧セットアップ 過電圧セットアップ ポテンショメータR19で過電圧リセットスレッショルド を設定します。過電圧リセット機能をイネーブルにする とき、表5で規定される位置にジャンパを設定してくだ さい。電圧計を使用し、必要なトリップ電圧に電源 電圧を設定してください。TPパッドに電圧計または オシロスコープを接続してください。TPの電圧がハイ (VCC)になるまで、R19を時計方向に回してください。 次はその電圧がローになるまで、R19を反時計方向に 徐々に回してください。SUPEVKITはこれで、供給電圧 CUT TRACE BETWEEN: 1 C1 and C5 20 C5 and C6 140 C6 and C7 1120 No cutting necessary* JU2 2-3 JU3 Closed JU4 Closed JU5 Closed JUMPER STATE JU2 1-2 JU3 Closed JU4 Closed JU5 Closed 表6. ジャンパ機能表 ジャンパ 状態 JU2 MINIMUM WATCHDOG TIMEOUT (tWD) C1 VALUE JU1 STATE JU3 4.3ms 2200pF ±20% 2-3 JU4 71ms 0.039µF ±20% 2-3 1.12sec 1200pF ±20% 1-2 1-2 2-3* ウォッチドッグの選択で、通常モード のときGNDに接続します。 1-2 過電圧スレッショルドをR19で設定します。 2-3* 過電圧コンパレータをディセーブルにします。 17.9sec 0.018µF ±20% 1-2 Open OVRSTINパッドを使用します。 Open ウォッチドッグ機能を使用します(C2を実装します)。 Closed* ウォッチドッグ機能をディセーブルにします。 Open RSTIN1パッドを使用します。 Closed* 低電圧スレッショルドをR18で設定します。 Open JU5 機 能 ウォッチドッグの選択で、拡張モード のときVCCに接続します。 JU1 * デフォルトジャンパ状態 表3. コモンウォッチドッグタイムアウト 時間とコンデンサの容量 STATE 表5. 過電圧セットアップ 表2. リセットタイムアウト期間を選択 MINIMUM TIMEOUT PERIOD (ms) JUMPER RSTIN2パッドを使用します。 Closed* RSTIN2低電圧コンパレータを ディセーブルにします。 * デフォルトジャンパ状態 4 _______________________________________________________________________________________ 監視回路評価キット パッド名称 説明 VCC 正電源電圧とリセットスレッショルドモニタ入力(1V∼5.5V) GND グランド WDI ウォッチドッグ入力。選択したウォッチドッグタイムアウト時間内に、立上がり又は立下がりの遷移がこの入力に なければなりません。無いときはリセットが発生します。 RSTIN1 低電圧リセットコンパレータ入力。監視中の電圧が設定されたスレッショルドより下がると、リセットを発生します。 外部の抵抗分圧器でリセットスレッショルドを設定します。 RSTIN2 低電圧リセットのコンパレータ入力。監視中の電圧が設定されたスレッショルドより下がると、リセットを発生しま す。外部の抵抗分圧器でリセットスレッショルドを設定します。 OVRSTIN MR RESET RESETOD RESET 過電圧リセットコンパレータ入力。設定されたスレッショルドより監視中の電圧が上がると、リセットを発生します。 外部の抵抗分圧器でリセットスレッショルドを設定します。 マニュアルリセット入力。MRがロジックローのときリセットになります。MRがローである限り、またはリセット条 件の解除後もリセットタイムアウト期間中(tRP)はリセット状態を維持します。 アクティブハイのプッシュ/プルリセット出力。リセット条件が成立すると常に、RESETはローからハイになります。 リセット条件の解除後も、リセットタイムアウト期間中はRESETをハイに維持し、その後ローになります。 アクティブハイのオープンドレインリセット出力。リセット条件が成立すると常に、RESETODはハイになります。 リセット条件の解除後も、リセットタイムアウト期間中はRESETODをハイに維持します。 アクティブローのプッシュ/プルリセット出力。リセット条件が成立すると常に、RESETはハイからローになります。 リセットタイムアウト期間中はRESETをローに維持します。リセット条件の解除後も、タイムアウト期間中はRESET をローに維持し、その後ハイにします。 RESETOD アクティブローのオープンドレインリセット出力。リセット条件が成立すると常に、RESETODはローになります。 リセット条件の解除後も、リセットタイムアウト期間中はRESETODをローに維持します。 RESETBD アクティブローの双方向リセット出力。リセット条件が成立すると常に、RESETBDはハイからローになります。リ セット条件の解除後も、リセットタイムアウト期間中はRESETBDをローに維持し、その後ハイになります。双方向 リセット付のµPとの接続を容易にするために、RESETBDは、通常のN-チャネルプルダウントランジスタに加えて、 4.7kΩ抵抗器と並列なP-チャネルプルアップトランジスタを備えています。MAX6314のデータシートを参照して ください。 _______________________________________________________________________________________ 5 SUPEVKIT パッド説明 ________________________________________________________________________ 6 RSTIN2 JU5 R3 10k VCC R1 30k R2 39k 100k 2 OUTB OUTA 1 REF + 14 1.235V REF 6 7 INB8 INB+ 5 INAINA+ 4 RSTIN1 R18 JU4 VCC TP GND 9 R10 10k HYST VCC 3 VCC VCC C3 MAX969 U1 INC+ INC- IND+ IND- OUTD OUTC 10 11 13 12 15 16 OVRSTIN R4 10k VCC C7 0.47mF C6 0.068mF GND MR VCC C2 C5 0.01mF R7 1M R6 1M C1 470pF JU2 4 3 2 1 U2 VCC VCC R9 39k R19 100k R8 30k WDS WDI RESET MAX6303 R5 10k 1 2 3 JU3 SWT SRT GND RESETIN C4 1 2 3 VCC WDI VCC JU1 5 6 7 8 R17 100k R12 100k R11 100k R13 10k RESET VCC R16 10k Q1 VCC Q4 VCC Q3 2 RESETOD RESET R15 100k R14 100k GND 1 RESET MAX6314 MR VCC 3 4 VU3 CC VCC Q5 RESETOD Q2 RESETBD SUPEVKIT 監視回路評価キット 図1. SUPEVKITの回路図 _______________________________________________________________________________________ 監視回路評価キット SUPEVKIT 1.0" 図2. SUPEVKITの部品配置ガイド(部品側) _______________________________________________________________________________________ 7 SUPEVKIT 監視回路評価キット 1.0" 図3. SUPEVKIT のPCボードレイアウト(部品面側) 1.0" 図4. SUPEVKIT のPCボードレイアウト(ハンダ面側) 販売代理店 〒169 -0051東京都新宿区西早稲田3-30-16(ホリゾン1ビル) TEL. (03)3232-6141 FAX. (03)3232-6149 マキシム社では全体がマキシム社製品で実現されている回路以外の回路の使用については責任を持ちません。回路特許ライセンスは明言されていません。 マキシム社は随時予告なしに回路及び仕様を変更する権利を保留します。 8 _____________________Maxim Integrated Products, 120 San Gabriel Drive, Sunnyvale, CA 94086 408-737-7600 © 1998 Maxim Integrated Products is a registered trademark of Maxim Integrated Products.