NJM2123 2 回路入り 回路入りスイッチ機能付 スイッチ機能付オペアンプ 機能付オペアンプ ■ 外 形 ■ 概 要 本 IC は、2 入力 1 出力のアナログスイッチ機能を有するオペア ンプです。2 入力 1 出力機能を 2 回路有していますので、VTR、LD 等のビデオ機器のオーディオ部、カーステレオ等のオーディオ信号 の切り換えに最適です。 オペアンプの基本特性は、NJM2112 NJM2112 と同等で低飽和電圧型です ので、バッテリーユースにも適します。 NJM2123D 当社、2 入力 1 出力の 1 回路入りスイッチ付オペアンプである NJM2120 のスイッチ切り換えは電流によって制御するタイプですが、 NJM2123 は電圧タイプに変更し、MOS タイプで使用が可能で使い易 くなっています。 ■ 特 徴 ●単電源 ●動作電源電圧 (+4V∼+20V) ●スルーレート (3V/µs typ.) ●スイッチ機能内蔵 ●広帯域 (10MHz typ.) ●バイポーラ構造 ●外形 DIP16,DMP16,SSOP16 NJM2123M NJM2123V ■ 端子配列 ■ 等価回路図 Ver.2008-02-27 -1- NJM2123 ■ 絶対最大定格 ( Ta=25˚C ) 項 目 電 源 電 差 動 入 力 電 同 相 入 力 電 コ ン ト ロ ー ル 電 圧 圧 圧 圧 記 号 V+ VID VIC VCTR 消 力 PD 囲 囲 Topr Tstg 動 保 費 作 存 温 温 電 度 度 範 範 定 格 20 (± 10) ± 14 20 (± 10) 20 (± 10) ( D タイプ ) 700 ( M/V タイプ ) 300 -30∼+85 -40∼+125 単 位 V V V V mW ˚C ˚C ■ 電気的特性 ( V+=5V,Ta=25˚C ) 項 目 消 費 電 流 入 力 オ フ セ ッ ト 電 圧 入 力 オ フ セ ッ ト 電 流 入 力 バ イ ア ス 電 流 電 圧 利 得 最 大 出 力 電 圧 1 最 大 出 力 電 圧 2 同 相 入 力 電 圧 範 囲 同 相 信 号 除 去 比 電 源 電 圧 除 去 比 ス ル ー レ ー ト 利 得 帯 域 幅 積 ク ロ ス ト ー ク チャンネルセパレーション スイッチ切り替え電圧 記 号 ICC VIO IIO IB AV VOM1 VOM2 VICM CMR SVR SR GB CT CS Vth 条 件 VIN=2.5V,RL=∞ RS≦10kΩ RL≥10KΩ V+/V-=±2.5V,RL≥2kΩ V+/V-=±2.5V,RL≥10kΩ AV=1,VIN=2V∼3V f=1kHz f=1kHz 内部 Vth 使用時 最 小 60 ± 2.0 ± 2.3 1.5 60 60 2.0 (注1) 使用回路の利得は、3dB∼30dB までが実用的です。 (注2) ボルテージフォロワで使用する場合には、同相入力電圧範囲と容量性負荷に因る発振に注意して下さい。 (注3) 同一回路内において、OFF 側回路に入力した信号の出力への漏れをクロストークと定義します。 (注4) 2 回路間での他回路への信号の漏れをチャンネルセパレーションと定義します。 (注5) スイッチ切り替え電圧 (Vth) は、外付け回路により変更可能です。 (注6) 両電源で御使用の場合は、電源投入時に V-電源を V+電源より先もしくは同時に投入して下さい。 -2- 標 準 6.0 1.0 10 100 80 ± 2.2 ± 2.4 74 80 3 10 90 120 2.5 最 大 8.0 6.0 200 300 4.0 3.0 単 位 mA mV nA nA dB V V V dB dB V/µs MHz dB dB V Ver.2008-02-27 NJM2123 ■ 応用回路例 以下の図は、単電源 (5V) で内部 Vth を使用した応用回路例です。 ■ スイッチ動作 スイッチ動作について 動作について NJM2123 のスイッチ回路は上図に示すように、スイッチ用コンパレーターと、コンパレーターのスレッショルドを決めるス イッチ切り替え電圧 (Vth) 発生回路から構成されます。Vth は上図の場合、Vth=Ii×Ri=2.5V となります。 コンパレーターは、外部からのコントロール電圧 VCTR と Vth との比較を行い、入力アンプの動作電流を制御する事によって 入力を選択します。 入力論理は、VCTR>Vth で入力 A を、VCTR<Vth で入力 B を選択するように設定されています。 VCTR が Vth 近傍の電圧の時は入力 A、B 両方の信号が出力へ漏れますので、VCTR に Vth± 0.1V の禁止帯を設けてください。 Ver.2008-02-27 -3- NJM2123 ■ Vth の変更について 変更について スイッチ切り替え電圧(Vth)は、SW C、SW R 端子に外付け部品を付加すれば変更できます。この場合は、Vth≦V+-2V の関係を満たすように設定してください。 これは、スイッチ用コンパレーターの内部等価回路が下図に示したようになっている為です。 電源電圧 5V(± 2.5V) 未満で御使用になる場合は、必ず Vth の変更を行ってください。 設定方法は ■ Vth 設定例 の項目を御参照ください。 ■ Vth 設定例 以下の図では、Ii=100µA、Ri=25kΩ、外付け抵抗を Re とします。 -4- Ver.2008-02-27 NJM2123 ■ 特性例 Ver.2008-02-27 -5- NJM2123 ■ 特性例 -6- Ver.2008-02-27 NJM2123 ■ 特性例 Ver.2008-02-27 -7- NJM2123 ■ 特性例 -8- Ver.2008-02-27 NJM2123 <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 Ver.2008-02-27 -9-