2013 年 9 月 17 日 日本電波工業株式会社 代表取締役社長 竹内 寛 周波数温度特性を 10 ppb に向上させた 小型 SMD タイプ OCXO(恒温槽付水晶発振器)を開発 (サイズ 14×9 mm) 日本電波工業(株)は、小型(サイズ 14.3×9.4×6.5 mm)、SMD タイプの OCXO(恒温槽付 水晶発振器)の、当社従来商品での周波数温度特性値(Max.±20×10-9 )を、Max.±10× 10-9 に向上した Twin- OCXO™の新機種「NH14M09TA」を開発致しました。 この OCXO は、通信トラフィック量の増大に対応するため都市部を中心に設置される小型基 地局(マイクロセル、ピコセルなど)で必要となる RF 部の小型化と、合わせてマクロセル基地局 に匹敵する高安定な基準周波数源のニーズにお応えして開発したもので、当社独自のツイン 水晶振動子技術とデジタル信号処理による温度制御技術に基づき、さらに耐環境性能を高め るための気密パッケージの採用により、小型化と、より高精度を同時に実現致しました。 対応周波数帯は 5MHz~40MHz で、標準周波数として、10MHz、12.8MHz、13MHz、 16.384MHz、19.2MHz、20MHz、25MHz、26MHz、30.72MHz、38.4MHz、38.88MHz、40MHz の 12 種類を揃え、迅速なサンプル対応を可能にしております。 サンプル出荷は今月から、量産開始は 10 月からを予定しております。 また、同じサイズ(14.3×9.4×6.5mm)でツイン水晶振動子技術を用いた当社従来商品であ る Twin-DCXO™「NT14M09TA」は、消費電力が小さく、起動が早いという特長を持っておりま すので(周波数温度特性値は Max.±50×10-9)、基地局や光通信装置などの通信インフラに おける装置の小型化に合わせて、要求される周波数温度特性値、消費電力、起動時間など、 さまざまなニーズに対して「Twin-OCXO™」と「Twin-DCXO™」の 2 機種できめ細かく対応致し ます。 なお、この開発品は 10 月 1 日から 5 日まで幕張メッセで開催される CEATEC JAPAN 2013 に出展致します。(NDK ブース:ホール 2 2A60) *:「Twin-OCXO™」と「Twin-DCXO™」は、当社独自のツイン水晶振動子技術を 用いた OCXO と DCXO の商標です。 【外観写真】「NH14M09TA」 【仕様・特性】 サイズ 14.3×9.4×6.5 mm 端子 SMD6端子 周波数範囲 5~40 MHz 標準周波数 10、12.8、13、16.384、19.2、20、25、26、30.72、 38.4、38.88、40 [MHz] 温度特性 Max. ±10 ×10-9/ -40~+85℃ 消費電力 Typ. 600 mW 電源電圧 +3.3 V 経時変化 Typ. ±100×10-9/year (電源投入 30 日後の周波数を基準) 出力 LVCMOS ※上記以外のご要求仕様につきましては、下記問合せ先までご連絡下さい。 【お問い合わせ先】 日本電波工業株式会社 営業代表 TEL : 03-5453-6751 E-Mail : [email protected]