SUMIDA REPORT DIGITAL CONVERGENCE 2 0 1 3 2Q 2013 年度 第 2 四半期報告書 Performance 2013 2Q 当第2四半期連結会計期間の売上高は、前年同期比 20.0%増の16,021百万円、営業利益は前年同期比 20.4%減の449百万円となりましたが、本年度第1 四半期との比較では86.7%増となりました。 ■ 2013年度第2四半期(3ヵ月間)ハイライト(単位:百万円) 2012 / 2Q 2013 / 2Q 13,346 564 220 44 16,021 449 332 -2,082 2012 / 12 月末 2013 / 6月末 46,790 9,866 53,582 12,570 売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益 (純損失) 総資産 純資産 ■ 売上高(単位:百万円) 2013年1月~6月 2012年 2011年 30,250 通期見通し 63,700 51,300 52,759 ■ 純利益(純損失) 四半期推移(単位:百万円) 2013 2Q 1Q 2012 4Q 3Q 2Q 1Q 2011 4Q 3Q 2Q 1Q -2,082 26 93 488 44 -196 1 272 アジア・パシフィック事業 2013 2Q 1Q 2012 4Q 3Q 2Q 1Q 2013 2Q 1Q 売上高 営業利益 1Q 240 2012 4Q 3Q 2Q 1Q 2011 4Q 3Q 2Q 1Q 1 386 594 564 209 300 530 661 618 EU事業 5,621 10,399 5,173 9,055 4,185 8,172 4,283 8,937 8,831 4,514 8,017 4,358 ■ 事業セグメント別営業利益 四半期推移(単位: 百万円) ■ 営業利益 四半期推移(単位:百万円) 449 419 ■ 事業セグメント別売上高 四半期推移(単位:百万円) アジア・パシフィック事業 2013 2Q 98 16,021 ‒525 ‒449 2012 4Q ‒550 3Q ‒562 2Q ‒555 1Q ‒582 EU事業 全社費用 551 388 458 423 302 295 641 372 783 404 715 333 14,228 12,358 13,220 13,346 12,375 11,913 13,705 13,880 13,259 電気自動車の急速充電スタンドに活躍 排気ガス「ゼロ」の電気自動車(日産自動車 「リーフ」)、 その普及拡大を支えるインフラ とも言うべき急速充電スタンドに、当社グルー プのリアクトルが採用されています。 小型の 製品が主流を占める当社製品にあって、 ひと きわ大きくて重いコイル。 地球環境のこれか らを、どっしりと担う SUMIDA の製品です。 2 2013 2Q Performance 2013年度第 2 四半期業績 ■ 四半期連結損益計算書 ■ 四半期連結貸借対照表 前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間 前連結会計年度 当第2四半期連結会計期間 ◎資産の部 (2012年12月31日) 2,608 4,235 10,384 11,929 たな卸資産 8,136 9,429 その他流動資産 2,147 2,259 23,277 27,854 現金預金 受取手形及び売掛金 流動資産合計 (自 2012年1月1日 至 2012年6月30日) (2013年6月30日) 売上高 25,721 30,250 売上原価 20,945 25,166 売上総利益 4,776 5,083 販売費及び一般管理費 4,002 4,393 774 689 営業外収益 73 156 受取利息及び配当金 13 9 39 130 営業利益 有形固定資産 14,773 16,540 無形固定資産 3,164 3,387 デリバティブ評価益 その他営業外収益 21 17 営業外費用 450 352 115 支払利息 322 220 53,582 為替差損 57 53 その他営業外費用 69 79 経常利益 397 493 5,459 5,684 23,397 25,612 繰延資産 114 資産合計 46,790 投資その他の資産 固定資産合計 (自 2013年1月1日 至 2013年6月30日) ◎負債の部 3,474 4,938 特別利益 348 135 短期有利子負債 13,558 15,692 特別損失 576 578 その他流動負債 3,234 4,018 税金等調整前四半期純利益 168 50 20,267 24,649 支払手形及び買掛金 流動負債合計 法人税等合計 少数株主損益調整前四半期純利益(純損失) 長期有利子負債 14,661 13,386 その他固定負債 1,994 2,975 固定負債合計 16,655 16,362 負債合計 36,923 41,011 少数株主利益 当期純利益(純損失) ‒13 2,044 182 ‒1,993 39 62 143 ‒2,055 〈単位:百万円〉 ■ 四半期連結キャッシュ・フロー計算書 ◎純資産の部 株主資本合計 評価・換算差額等合計 少数株主持分 純資産合計 負債純資産合計 前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間 (自 2013年1月1日 至 2013年6月30日) 19,597 ‒10,781 ‒7,842 営業活動によるキャッシュ・フロー 1,245 1,338 656 815 投資活動によるキャッシュ・フロー ‒1,208 ‒1,434 9,866 12,570 財務活動によるキャッシュ・フロー ‒2,479 1,285 46,790 53,582 現金及び現金同等物の四半期末残高 4,477 〈 単 位:百 万 円 〉 3 (自 2012年1月1日 至 2012年6月30日) 19,991 4,152 〈 単 位:百 万 円 〉 4 2013 2Q CEO Message 中期経営計画「2012-2014」の ゴールとなる2014 年度を見据え、 ゴールとなる2014年度を見据え、 新たな施策を着実に実施へ。 実施された中国広東省での最低賃金上昇が 19%と想定を 大きく上回ったこと、円安ドル高のさらなる進行から、営業 利益で対前年同期比 20. 4%減の 4 億 49 百万円となりま したが、本年度第 1 四半期との比較では 87. 1%の増加と なりました。 特別損失として、ドイツの洪水被害による損失 5 億 69 欧州中部で5月下旬から降り続いた大雨の影響でドナウ 百万円を計上しました。また、2013 年度通期の業績予想 川やエルベ川が氾濫し、歴史的な大洪水が発生しました。ド を見直したことにより、繰延税金資産の一部を取り崩した イツとオーストリアの国境に位置するパッサウの当社グルー 結果、20 億 82 百万円の当期純損失となりました。 プ工場では、近くを流れるドナウ川の水位が8メートル上昇 し工場が約 2メートル冠水する事態となりましたが、比較 新たな取り組みと今後について 的短期間で復旧の目途が見えてきました。当社グループで はここ数年に発生した大規模な自然災害を教訓に、リスク なお、従来利益面での課題であった製造と販売において マネジメントの観点から非常時における資材調達や代替生 「通貨が異なっていた取引」 (ドル通貨圏で製造し、ユーロ 産などの準備を鋭意進めて参りましたが、今後ともあらゆる 建てによる販売)については、本年度下期より販売時の取 リスクを想定した事業継続性の確保に努めて参ります。 引通貨をドル建てに変更しました。当社グループは製造コ ストに占めるドルの比率が高いことから、今後とも北米や中 2013 年度第 2 四半期の業績概要 国での営業を強化することにより、取引の通貨バランスを とって参ります。 2013 年度第 2 四半期は、販売面にお また、今年度で 2 年目を迎える「中期経営計画 2012- いて車載関連を中心とした北米での営業が 2014」を着実に実行するため、4 月に公募増資による資 引続き拡大したことに加えて、インダストリー 金調達を行いました。資金使途のうち、タイ工場における 分野において中国向けのファクトリー 家畜向けイヤタグ用RFIDは予定通り9 月頃に新たな生産 オートメーション関連製品がV字回 ラインを導入し、生産能力が月産 150 万個と1. 5 倍に拡 復したことや国内では再生可能エ 大します。また、生産立地最適化の観点から中国の江西省 ネルギー関連の製品が好調だった で着工した車載関連向け製品のサテライト工場は、来年夏 ことから、売上高は対前年同期比 の稼働に向けて動きだしました。こうした施策を着実に実 ※ 20. 0%増の 160 億 21 百万円と 行に移すことにより2014 年度のゴールに向けて全社一丸 なりました。利益面では、5 月に となって邁進して参ります。 スミダグループCEO 八 幡 滋 行 ※ RFID: 電波による固体識別を指し、「Suica」などのマネーカードや家 畜用イヤタグなどの用途があります。 5 6 Topics 2013 2Q カナダ・オンタリオ州の クイーンズ大学と コイル技術に関する 産学共同研究をスタート 注力分野への新製品・ 新技術導入で ますます拡充する 製品ラインナップ カナダ・オンタリオ州キングストンに本拠をおく当社グ 「人とくるまのテクノロジー展 2013」に出展 ル ー プ の 北 米 現 地 法 人「Sumida Technologies Inc.」は、 世界から最新技術と製品が集う自動車技術者のための日本最 同じキングストンにキャンパスを構えるクイーンズ大学の 大規模の技術展「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 研 究 機 関「ePOWER」 (The Queen's Centre for Energy 2013」 (於:パシフィコ横浜)に出展。車載用インダクタ/トラン and Power Electronics Research)との産学共同研究を スをはじめキーレス・エントリー用アンテナやロータポジション 2013 年度よりスタートさせました。 センサ、急速充電器用リアクトル、新製品の絶縁小型SMDトラン 共同研究の中心となるテーマは、車載関連・家電製品関連・ スなど、車載関連製品をフルラインナップで展示・紹介しました。 インダストリー分野に向けた高効率・高密度な製品開発にお 国内外 475 社が出展し、5 月 22・23・24 日の 3 日間に 7 万 ける設計・実装技術です。今後、ますます需要拡大が予想され 8, 255 名 が 来 場 す る電気自動車やハイブリッド自動車、再生可能エネルギー分 るなかで、自動車関 野で、その電力制御を担うパワー・コンバータ・ユニットに関 連電子部品における して、コイル技術の新たな可能性を探る最新の研究を産学共同 当社グループの幅広 で推し進めていきます。 い技術力と対応力、 ならびに製品供給力 を強くアピールする ことができました。 「TECHNO-FRONTIER 2013」に出展 ア ジ ア を 代 表 す る 要 素 技 術 専 門 展 示 会「TECHNOFRONTIER 2013」 (於:東京ビッグサイト)では、当社グルー プはワイヤレス給電技術ゾーンで車載関連・家電製品関連・イ ンダストリー分野の製品群のほか水中給電や振動発電器のデ モ展示を行いました。一方、モーター技術展では欧州市場で高 級ハイブリッド自動車に採用されているロータポジションセ ンサ、低い電圧での駆動が可能な圧電型超音波リニアモータを 紹介するほか、そのリニアモータを使って模型飛行機の翼のフ ラップ(翼端板)を制御するデモ展示などを行いました。 7 8 2013 2Q To p i c s 昨年を上回る 480 社が出展し、7 月 17・18・19 日の 3 日間 要素技術の研究から広がる多彩なアプリケーション の来場登録者数は 2 万 8, 080 名に上りました。 さらに、あくなき基礎研究・要素技術の研究から生まれる 新たな製品が続々と登場しています。車載関連でも需要が期 待される非接触給電用コイルがその一例です。 「TECHNOFRONTIER」では水中でも給電可能なデモンストレーションを 行いましたが、スマートフォンやタブレット端末、デジタルカ メラなど、さまざまな電子機器へ の非接触給電を実現します。自動 車のフロアコンソールやダッシュ ボードなどに給電用コイルを埋 め込み、スマートフォンのバッテ 9 新世代の自動車技術を支えるSUMIDA製品 リーに受電用コイルを設ければ、 「人とくるまのテクノロジー展」 「TECHNO-FRONTIER」 、い 車内充電プレートからの非接触充 ずれの技術展示でも、当社ブースを訪れた方々のひときわ注目 電が可能となります。 を集めたのは車載関連製品でした。実際に市販されているハイ 将来的には体内埋込型の心臓 ブリッド自動車(トヨタ自動車「アクア」 )の電力制御を行うイ ペースメーカーや補助人工臓器へ ンバータ・ユニットには、その中枢部を担う部品にSUMIDAの の体外からの給電など、医療分野への応用も考えられます。 製品が使われています。 また一方で、コイルの基礎技術の応用から、わずか 5V(ボル また、電気自動車のインフ ト)の低い電圧で動かすことのできる圧電型超音波リニアモー ラを担う急速充電器には、大 タも開発しています。ファクトリー・オートメーション機器や きな電力を制御するリアクト ロボットアームの駆動用アクチュエータとしての利用など、イ ルが活躍。当社グループは爪 ンダストリー分野での活躍と需要が期待できます。 の先から切手ほどの大きさの ほかにも、本格的な普及が始まっているRFID(電波による 各種車載用トランス&インダ 個体識別)関連製品や、次世代 4Kテレビ向けのコイル、ミラー クタをはじめ、普及拡大の著 レス高級デジタ しいLEDヘッドランプ用コイ ルカメラ向け製 ル、ロータポジションセンサ 品など、当社グ や無段変速機(CVT)用のコ ループはコイル イル、すでに長い歴史と豊富 技術を核に成長 な採用実績を誇るABS(アンチロック・ブレーキ・システム) 分野への注力を 用コイル、大衆車にも導入が進むキーレス・エントリー用アン 進め、さらなる テナなど、自動車の安全性向上に伴う電子化ならびに省エネ化、 製品ラインナッ より高信頼の自動車制御システムの構築に、多種多様なコイル プの拡充に努め 製品を供給しています。 て参ります。 10 ■会社概要 持株会社 スミダコーポレーション株式会社 本社 東京都中央区日本橋三丁目 12 番 2 号 朝日ビルヂング 設立 1956 年(昭和 31 年)1 月 16 日 資本金 81 億 43 百万円(2013 年 6 月 30 日現在) 連結売上高 513 億円(2012 年 12 月期) 株式 東京証券取引所市場第一部上場 決算期 12 月 31 日 主要取引銀行 三井住友銀行・りそな銀行・みずほコーポレート銀行 三菱東京UFJ銀行 代表者 代表執行役CEO 八幡滋行 従業員数 19, 982 名(2013 年 6 月 30 日現在) R&D センター 東京・仙台・長野・中国・タイ・ドイツ・アメリカ・カナダ 国内営業拠点 東京・仙台・長野・熊谷・名古屋・大阪 海外営業拠点 香港・シンガポール・中国・台湾・タイ・韓国・ アメリカ・ドイツ 生産拠点 日本(青森・長野) ・中国(太平・番禺・南寧・上海・ 常徳・吉安) ・ベトナム・タイ・メキシコ・ドイツ・ ルーマニア・スロベニア 事業内容 音響・映像・OA・車載用・産業用機器等の電子部品、 高周波コイルの研究・開発・設計・製造・販売 ■株主情報 証券コード 6817 定時株主総会 3月 基準日 12月31日 一単元の株式数 100株 第1四半期配当:3月31日 第2四半期配当:6月30日 第3四半期配当:9月30日 第4四半期配当:12月31日 スミダコー ポレ ーション 株 式 会 社 〒103-8589 東京都中央区日本橋三丁目12番2号 朝日ビルヂング TEL : 03-3272-7100 FAX : 03-3272-7802 www.sumida.com