MB3773 - Spansion

本ドキュメントはCypress (サイプレス) 製品に関する情報が記載されております。
富士通マイクロエレクトロニクス
DATA SHEET
DS04–27401–8a
ASSP 電源用
BIPOLAR
電源電圧監視用(ウォッチドッグ・タイマ内蔵)
MB3773
■ 概 要
MB3773 は任意のシステムを保護するために電源電圧の瞬断・瞬低時にリセット信号を発生し , 電源の正常復帰時にパ
ワーオン・リセットを発生する電源電圧監視用の IC です。システムの電源が指定した電圧より低下すると , MB3773 はリ
セット信号をマイクロプロセッサに発生し , コンピュータデータは偶然の消去から保護されます。
さらに , システムの動作診断用のウォッチドッグ・タイマが内蔵されており , 各種マイコンシステムにフェイル・セーフ
機能を持たせることができます。MB3773 が指定された期間にプロセッサからクロックパルスを受けないとき , MB3773 は
リセット信号を発生します。
■ 特 長
・正確な電源電圧低下検出機能 (VS = 4.2 V ± 2.5%)
・ヒステリシス付き電圧検出機能
・低リセット最小電源電圧 (VCC = 0.8 V 標準 )
・正確な基準電圧出力 (VR = 1.245 V ± 1.5%)
・エッジトリガ入力のウォッチドッグ・タイマ内蔵
・外付け部品が最小限 ( 容量 1 個 )
・正負両論理出力のリセット信号
・パッケージは SOP 8 ピンが 1 種類
■ アプリケーション
・ 産業用機器
・ アミューズメント機器 など
Copyright©2003-2008 FUJITSU MICROELECTRONICS LIMITED All rights reserved
2006.5
MB3773
■ 端子配列図
(TOP VIEW)
CT
1
8
RESET
RESET
2
7
VS
CK
3
6
V REF
GND
4
5
V CC
(FPT-8P-M01)
2
MB3773
■ ブロックダイヤグラム
VCC
5
≒ 1.24 V
リファレンスアンプ
≒ 1.24 V
基準電圧回路
+
−
Comp. O
+
≒ 100
≒ 1.2μA
−
kΩ
≒ 10μA
+
6 VREF
≒ 10μA
−
Comp. S
+
VS
R
Q
−
7
S
≒ 40 kΩ
CK
3
パルス発生器
Inhibit
ウォッチ
ドッグ
タイマ
4
1
8
2
CT
RESET
RESET
GND
■ 機能説明
Comp.S はヒステリシスを持つコンパレータで , 基準電圧と VS 端子の電圧を比較し VS 端子の電圧が約 1.23 V 以下にな
るとリセットが出力されます。
電源の瞬断・瞬低時 , MB3773 は約 2 µs 幅の時間で異常を検出することができます。しかし , 実際のシステムではこの程
度の瞬断・瞬低は問題ないケースがあり , この場合 VS 端子に容量を付けることによりディレイド・トリガ機能を持たせる
ことができます。
Comp.O は RESET/RESET 出力をオン / オフするためのコンパレータで , CT 端子電圧としきい値電圧を比較します。
RESET/RESET は負荷が C-MOS 論理 IC のように高インピーダンスの場合 , プルアップ回路を内蔵しているため外付け
のプルアップ抵抗を省くことができます (VCC = 5 V のとき , 500 kΩ の抵抗に相当します )。
パルス発生器は , CK 端子の電圧がハイレベルからローレベルに変化する際 ( 負エッジトリガ ) クロック入力のしきい値
を切る瞬間にパルスを発生しウォッチドッグタイマに送ります。
電源電圧が検出電圧より下がったとき , ウォッチドッグタイマは禁止になります。
リファレンスアンプは基準電圧を出力するためのオペアンプです。コンパレータを外付けすれば複数系統の電源電圧監
視 , 過電圧監視ができます。オープン・コレクタ出力のコンパレータを用い , コンパレータの出力をプルアップ抵抗なしで
MB3773 の VS 端子に接続すれば , リセットホールド時間付き電圧監視が可能です。
3
MB3773
■ 基本動作説明
VCC
ロジック系
VCC
RESET
RESET
CK
RESET
RESET
CK
CT
TPR (ms) ≒ 1000 × CT (µF)
TWD (ms) ≒ 100 × CT (µF)
TWR (ms) ≒ 20 × CT (µF)
(例)CT = 0.1 µF のとき
TPR (ms) ≒ 100 (ms)
TWD (ms) ≒ 10 (ms)
TWR (ms) ≒ 2 (ms)
GND
VCC
VSH
VSL
0.8 V
CK
TCK
CT
TPR
RESET
(1) (2)
4
TWD
TWR
(3)(4)(5)
(5)
(6) (7)
TPR
(8)(9)
(10)
(11) (12)
MB3773
■ 動作説明
(1) VCC が約 0.8 V に上がると RESET は“Low”になり RESET は“High”になります。
RESET からは約 1 µA (VCC = 0.8 V) のプルアップ電流が出力されます。
(2) VCC が VSH ( ≒ 4.3 V) に上がるとコンデンサ : CT の充電が始まります。
このとき , 出力はリセット状態です。
(3) CT の充電を始めてから一定時間 : TPR 後に出力のリセットが解除されます (RESET が“High”で RESET が“Low”に
なります )。
リセットホールド時間 : TPR は下式のとおりです。
TPR (ms) ≒ 1000 × CT (µF)
リセット解除後 CT の放電が始まり , ウォッチドッグ・タイマ動作が始まります。
なお , パワーオン・リセットの時間 : TPR は , CK 入力には影響されません。
(4) CT の放電中に CK 端子にクロックが入力されると ( 負エッジトリガ ), C は放電から充電に切り替わります。
(5) CT の電圧が一定しきい値 ( ≒ 1.4 V) に達すると充電から放電に切り替わります。
ロジック系から正常なクロックが入力される間 , (4), (5) を繰り返します。
(6) クロックが途絶えて CT の電圧がリセット・オンのしきい値 ( ≒ 0.4 V) まで下がると , 出力はリセット状態になりま
す (RESET が“Low”で RESET が“High”になります )。
リセットが出力されるまでの CT 放電時間 : TWD ( ウォッチドッグタイマ監視時間 ) は下式のとおりです。
TWD (ms) ≒ 100 × CT (µF)
なお , クロックが途絶えてからリセットが出力されるまでの正確な時間は CT 充電時間が加算されるため最小 TWD で
最大 TWD + TWR となります。
(7) ウォッチドッグ・タイマ時のリセット時間 : TWR は ,CT の電圧がリセットオフのしきい値 ( ≒ 1.4 V) まで上がる充電
時間です。計算式は次のとおりです。
TWR (ms) ≒ 20 × CT (µF)
なお , リセットオフのしきい値に達した後 , 出力のリセットは解除され , CT は放電を始めます。
以後 , 正常にクロックが入力されれば (4), (5) を繰り返し , クロックが途絶えると (6), (7) を繰り返します。
(8) VCC が VSL ( ≒ 4.2 V) に下がるとリセットが出力されます。同時に CT を急速に放電します。
(9) VCC が VSH に上がると CT の充電を始めます。
VCC が瞬低の場合は , VCC が VSL 以下に下がってから VSH 以上に上がるまでの時間が VCC 入力パルス幅の規格値 : TPI
以上であれば CT の電荷放電後に充電を始めます。
(10) VCC が VSH 以上になってから TPR 後に出力のリセットが解除され , ウォッチドッグ・タイマがスタートします。以後 ,
VCC が VSL 以下になると (8) ~ (10) を繰り返します。
(11) 電源オフのときは , VCC が VSL 以下になるとリセットが出力されます。
(12) VCC が 0 V に下がるときに , VCC が 0.8 V になるまでリセットの出力を保持します。
5
MB3773
■ 絶対最大定格
項 目
記 号
定 格 値
単 位
最 小
最 大
VCC
−0.3
+18
V
VS
−0.3
VCC + 0.3 ( ≦ +18)
V
VCK
−0.3
+18
V
VOH
−0.3
VCC + 0.3 ( ≦ +18)
V
許容損失
PD

200 (Ta ≦ +85 °C)
mW
保存温度
Tstg
−55
+125
°C
電源電圧
入力電圧
RESET, RESET 印加電圧
<注意事項> 絶対最大定格を超えるストレス ( 電圧 , 電流 , 温度など ) の印加は , 半導体デバイスを破壊する可能性があ
ります。
したがって , 定格を一項目でも超えることのないようご注意ください。
■ 推奨動作条件
項 目
記 号
規 格 値
最 小
最 大
単 位
電源電圧
VCC
+3.5
+16
V
RESET, RESET シンク電流
IOL
0
20
mA
VREF 出力電流
IOUT
−200
+5
µA
クロック監視時間設定値
TWD
0.1
1000
ms
tFC, tRC

100
µs
CT 端子容量
CT
0.001
10
µF
動作周囲温度
Ta
−40
+85
°C
クロック立上り・立下り時間
<注意事項> 推奨動作条件は , 半導体デバイスの正常な動作を保証する条件です。
電気的特性の規格値は , すべてこの条
件の範囲内で保証されます。
常に推奨動作条件下で使用してください。
この条件を超えて使用すると , 信頼
性に悪影響を及ぼすことがあります。
データシートに記載されていない項目 , 使用条件 , 論理の組合せでの使用は , 保証していません。
記載され
ている以外の条件での使用をお考えの場合は , 必ず事前に当社営業担当部門までご相談ください。
6
MB3773
■ 電気的特性
1. 直流特性
(VCC = 5 V, Ta = +25 °C)
規 格 値
項 目
電源電流
記 号
ICC
VSL
検出電圧
VSH
ヒステリシス幅
VHYS
基準電圧
VREF
測 定 条 件
単位
最小
標準
最大

600
900
µA
VCC
4.10
4.20
4.30
V
Ta = −40 °C ∼ +85 °C
4.05
4.20
4.35
V
VCC
4.20
4.30
4.40
V
Ta = −40 °C ∼ +85 °C
4.15
4.30
4.45
V
50
100
150
mV

1.227
1.245
1.263
V
Ta = −40 °C ∼ +85 °C
1.215
1.245
1.275
V
ウォッチドッグ・タイマ動作中
VCC
基準電圧変動
∆VREF1
VCC = 3.5 V ∼ 16 V

3
10
mV
基準電圧出力負荷変動
∆VREF2
IOUT = −200 µA ∼ +5 µA
−5

+5
mV
VTH
Ta = −40 °C ∼ +85 °C
0.8
1.25
2.0
V
IIH
VCK = 5.0 V

0
1.0
µA
IIL
VCK = 0.0 V
−1.0
−0.1

µA
7
10
14
µA
CK 入力しきい値レベル
CK 入力電流
CT 放電電流
ハイレベル出力電圧
出力飽和電圧
出力シンク電流
CT 充電電流
ICTD
ウォッチドッグ・タイマ動作時
VCT = 1.0 V
VOH1
VS オープン , IRESET = −5 µA
4.5
4.9

V
VOH2
VS = 0 V, IRESET = −5 µA
4.5
4.9

V
VOL1
VS = 0 V, IRESET = 3 mA

0.2
0.4
V
VOL2
VS = 0 V, IRESET = 10 mA

0.3
0.5
V
VOL3
VS オープン , IRESET = 3 mA

0.2
0.4
V
VOL4
VS オープン , IRESET = 10 mA

0.3
0.5
V
IOL1
VS = 0 V, VRESET = 1.0 V
20
60

mA
IOL2
VS オープン , VRESET = 1.0 V
20
60

mA
ICTU
パワーオンリセット動作時
VCT = 1.0 V
0.5
1.2
2.5
µA
RESET 保証最小電源電圧
VCCL1
VRESET = 0.4 V,
IRESET = 0.2 mA

0.8
1.2
V
RESET 保証最小電源電圧
VCCL2
VRESET = VCC − 0.1 V,
RL (2 ピンと GND の間 ) = 1 MΩ

0.8
1.2
V
7
MB3773
2. 交流特性
(VCC = 5 V, Ta = +25 °C)
規 格 値
項 目
記 号
測 定 条 件
VCC 入力パルス幅
TPI
VCC
CK 入力パルス幅
TCKW
CK
5V
4V
or

単位
最小
標準
最大
8.0


µs
3.0


µs
20


µs
CK 入力周期
TCK
ウォッチドッグ・タイマ監視時間
TWD
CT = 0.1 µF
5
10
15
ms
ウォッチドッグ・タイマ時の
リセット時間
TWR
CT = 0.1 µF
1
2
3
ms
電源立上り時リセットホールド時間
TPR
CT = 0.1 µF, VCC
50
100
150
ms
TPD1
RESET 端子 , RL = 2.2 kΩ,
CL = 100 pF

2
10
TPD2
RESET 端子 , RL = 2.2 kΩ,
CL = 100 pF

3
10
VCC からの出力遅延時間
µs
出力立上り時間 *
tR
RL = 2.2 kΩ,
CL = 100 pF

1.0
1.5
出力立下り時間 *
tF
RL = 2.2 kΩ,
CL = 100 pF

0.1
0.5
* : 出力立上り , 立下り時間測定時の電圧範囲は 10% ∼ 90% です。
8
µs
MB3773
■ 標準特性曲線
出力電圧―電源電圧特性
電源電流―電源電圧特性
0.75
(RESET 端子)
6.0
Ta = + 85 °C
Ta = + 25 °C
Pull up 抵抗 2.2 kΩ
5.0
Ta = − 40 °C, + 25 °C, + 85 °C
Ta = − 40 °C
0.55
出力電圧 VRESET (V)
電源電流 ICC (mA)
0.65
CT = 0.1 µF
0.45
Ta = − 40 °C
0.35
Ta = + 25 °C
Ta = + 85 °C
0.25
4.0
3.0
2.0
1.0
0.15
0
2.0
4.0
6.0
8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.0 20.0
0
1.0
2.0
電源電圧 VCC (V)
3.0
4.0
出力電圧―電源電圧特性
7.0
(RESET, RESET 端子)
4.50
6.0
Pull up 抵抗 2.2 kΩ
検出電圧 (VSH, VSL) (V)
5.0
出力電圧 VRESET (V)
6.0
検出電圧 (VSH, VSL) ―動作周囲温度特性
(RESET 端子)
4.0
3.0
2.0
Ta = + 85 °C
Ta = + 25 °C
Ta = − 40 °C
1.0
0
1.0
2.0
3.0
4.0
5.0
6.0
4.44
VSH
4.30
VSL
4.20
4.10
4.00
−40
7.0
−20
0
+20
500
CT = 0.1µF
Ta = + 25 °C
Ta = + 85 °C
200
100
2.0
4.0
6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.0
出力シンク電流 IOL2 (mA)
出力飽和電圧 VOL8 (mV)
400
0
+80 +100
(RESET 端子)
(RESET 端子)
300
+60
出力飽和電圧―出力シンク電流特性
出力飽和電圧―出力シンク電流特性
Ta = − 40 °C
+40
動作周囲温度 Ta ( °C)
電源電圧 VCC (V)
出力飽和電圧 VOL2 (mV)
5.0
電源電圧 VCC (V)
CT = 0.1µF
Ta = −40 °C
400
300
Ta = +25 °C
Ta = +85 °C
200
100
0
2.0 4.0
6.0
8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.0
出力シンク電流 IOL8 (mA)
(続く)
9
MB3773
(続き)
ハイレベル出力電圧―ハイレベル出力電流特性
ハイレベル出力電圧―ハイレベル出力電流特性
(RESET 端子)
(RESET 端子)
5.0
5.0
CT = 0.1 µF
Ta = +25 °C
Ta = −40 °C
4.5
4.0
Ta = +85 °C
−5
0
−10
ハイレベル出力電圧 VOH8 (V)
ハイレベル出力電圧 VOH2 (V)
CT = 0.1 µF
Ta = −40 °C
4.5
4.0
−15
Ta = +25 °C
Ta = +85 °C
−5
0
ハイレベル出力電流 IOH2 (µA)
−10
−15
ハイレベル出力電流 IOH8 (µA)
基準電圧―基準電流特性
基準電圧―電源電圧特性
1.255
1.246
CT = 0.1 µF
Ta = +25 °C
Ta = +85 °C
1.242
Ta = −40 °C
1.240
CT = 0.1 µF
1.238
1.236
基準電圧 VREF (V)
基準電圧 VREF (V)
1.244
1.234
1.250
Ta = +25 °C
1.245
Ta = +85 °C
Ta = −40 °C
1.240
0
0
3.0 5.0 7.0 9.0 11.0 13.0 15.0 17.0 19.0 21.0
−40
−80
電源電圧 VCC (V)
1.27
基準電圧 VREF (V)
1.26
1.25
1.24
1.23
1.22
1.21
−40 −20
0
+20 +40 +60 +80 +100
動作周囲温度 Ta ( °C)
−160
−200
−240
電源立上り時リセットホールド時間―動作周囲温度特性
電源立上り時リセットホールド時間 TPR (ms)
基準電圧―動作周囲温度特性
−120
基準電流 IREF (µA)
160
VCC = 5 V
CT = 0.1 µF
140
120
100
80
60
40
0
−40 −20
0
+20 +40 +60 +80 +100
動作周囲温度 Ta ( °C)
(続く)
10
MB3773
(続き)
VCC = 5 V
CT = 0.1 µF
リセット時間 TWR (ms)
3
2
1
0
−40
−20
0
+20 +40 +60
動作周囲温度 Ta ( °C)
+80 +100
ウォッチドッグ・タイマ監視時間―動作周囲温度特性
ウォッチドッグ・タイマ監視時間 TWD (ms)
リセット時間―動作周囲温度特性
( ウォッチドッグ・タイマ時 )
16
VCC = 5 V
CT = 0.1 µF
14
12
10
8
6
4
0
−40
−20
0
+20 +40 +60
動作周囲温度 Ta ( °C)
+80 +100
リセット時間特性―CT 容量
( ウォッチドッグ・タイマ時 )
ウォッチドッグ・タイマ監視時間特性―CT 容量
10 2
10 5
10 4
10 3
Ta = −40 °C
Ta =
+25 °C, +85 °C
10 2
10 1
10 0
10 −1
リセット時間 TWR (ms)
ウォッチドッグ・タイマ監視時間 TWD (ms)
10 6
10 1
Ta = +25 °C,
+85 °C
10 0
10 −1
Ta =
−40 °C
10 −2
10 −2
10 −3
10 −3 10 −2 10 −1 10 0 10 1 10 2
CT 容量 (µF)
10 −3
10 −3 10 −2 10 −1 10 0 10 1 10 2
CT 容量 (µF)
電源立上り時リセットホールド時間特性―CT 容量
電源立上り時リセットホールド時間 TPR (ms)
10 6
10 5
10 4
10 3
10 2
10 1
Ta = −40 °C
Ta = +25 °C, +85 °C
10 0
10 −1
10 −2
10 −3
10 −3 10 −2 10 −1 10 0 10 1 10 2
CT 容量 (µF)
11
MB3773
■ 応用回路例
1) 5 V 電源電圧監視とウォッチドッグ・タイマ
VCC (5 V)
ロジック系
MB3773
CT
1
2
8
7
RESET
RESET
3
6
CK
4
5
GND
( 注意事項 ) VS により電源電圧を監視します。検出電圧は VSH, VSL です。
2) 5 V 電源電圧監視 ( 外部微調整型 )
VCC (5 V)
ロジック系
MB3773
CT
R1
1
2
8
7
3
6
4
5
RESET
RESET
CK
R2
GND
( 注意事項 ) ・VS の検出電圧は,外部から調整可能です。
・IC 内部の分圧抵抗よりも,R1,R2 を十分小さな値に選ぶことにより,検出電圧は R1,R2 の抵抗比
により設定することができます ( 下表を参照してください ) 。
R2 (kΩ)
検出電圧:VSL (V)
10
3.9
4.4
4.5
9.1
3.9
4.1
4.2
R1 (kΩ)
12
検出電圧:VSH (V)
MB3773
3) 強制リセット付 ( リセットホールド付 )
a
VCC
ロジック系
MB3773
CT
1
8
RESET
2
3
7
6
RESET
CK
4
5
SW
GND
( 注意事項 ) SW ON で 7 ピンを GND に落とすことによって,RESET (8 ピン ) は Low に,
RESET (2 ピン ) は High になります。
b
VCC
ロジック系
MB3773
CT
1
8
2
3
4
7
6
5
RESET
Tr
RESET
CK
10 kΩ
GND
10 kΩ
RESIN
( 注意事項 ) RESIN 端子に信号を入れ,Tr を ON にすることによって,RESET 端子は Low に,
RESET 端子は High になります。
13
MB3773
4) 二電源監視 ( ヒステリシス付 , リセット出力 , NMI)
VCC2 (12 V)
VCC1 (5 V)
ロジック系
MB3773
CT
1
2
3
4
8
7
6
5
RESET
RESET
CK
+
−
10 kΩ
R6
R4
Comp. 1
1.2 kΩ
R1
5.1 kΩ
R2
NMI または
ポート
30 kΩ
R3
180 kΩ
GND
+
−
Comp. 2
4.7 kΩ
R5
( 例 ) Comp. 1, Comp. 2:MB4204, MB47393
5 V 電源は,MB3773 で監視します。
12 V 電源は,外付け回路で監視します。その出力は NMI 端子に接続し,電圧降下時,Comp. 2
からロジック系に割込みをかけます。
( 注意事項 ) ・上記外付け回路のコンパレータ (Comp.1、Comp. 2) の電源は,VCC1 ( = 5 V) の電源でお使いくだ
さい。
・VCC2 ( = 12 V) の電源の検出電圧は,約 9.2 V/9.4 V で約 0.2 V のヒステリシス幅を持っています。
VCC2 の検出電圧,ヒステリシス幅は次の式で表されます。
R3 + (R4//R5)
→検出電圧 V2H =
× VREF ( 図の場合 約 9.4 V)
R4//R5
V2L =
R3 + R5
× VREF ( 図の場合 約 9.2 V)
R5
→ヒステリシス幅 VHYS = V2H - V2L
14
MB3773
5) 二電源監視 ( ヒステリシス付 , リセット出力 )
VCC2 (12 V)
VCC1 (5 V)
CT
1
2
3
4
ロジック系
20 kΩ
R6
MB3773
8
7
6
5
30 kΩ
R3
ダイオード
RESET
RESET
CK
GND
180 kΩ
R4
+
−
Comp. 1
1.2 kΩ
R1
5.1 kΩ
R2
+
−
Comp. 2
4.7 kΩ
R5
( 例 ) Comp. 1, Comp. 2:MB4204, MB47393
5 V 電源か 12 V 電源かのどちらか一方がそれぞれ検出電圧 (VSL) 以下になったときに MB3773 の
RESET 端子が High に,RESET 端子は Low になります。
( 注意事項 ) ・ 上記外付け回路のコンパレータ (Comp. 1, Comp. 2) は,VCC1 ( = 5 V) でお使いください。
・ VCC2 ( = 12 V) 電源の検出電圧は,約 9.2 V/9.4 V で約 0.2 V のヒステリシス幅を持っています。
ヒステリシス幅,検出電圧を求める式は,
「4) 二電源監視 ( ヒステリシス付き,リセット出力,
NMI) 」を参照してください。
15
MB3773
6) 低電圧過電圧監視 ( ヒステリシス付 )
VCC (5 V)
1
2
3
4
CT
ロジック系
20 kΩ
R6
MB3773
8
7
6
5
RESET
RESET
ダイオード
30 kΩ
R3
CK
GND
180 kΩ
R4
+
−
Comp. 1
1.2 kΩ
R1
5.6 kΩ
R2
−
+
Comp. 2
4.7 kΩ
R5
( 例 ) Comp. 1, Comp. 2:MB4204, MB47393
RESET
0
V1L V1H
V2L V2H
VCC
( 注意事項 ) ・ Comp. 1, Comp. 2 で過電圧を監視し,MB3773 で低電圧を監視しています。
低電圧時の検出電圧 V1L/V1H は約 4.2 V/4.3 V,過電圧時の検出電圧 V2L/V2H の検出電圧は
約 6.0 V/6.1 V です。
ヒステリシス幅,検出電圧の関係式は,「4) 二電源監視 ( ヒステリシス付き,リセット出力,
NMI) 」を参照してください。
・ 上記外付け回路のコンパレータ (Comp. 1, Comp. 2) の電源は,VCC ( = 5 V) でお使いください。
16
MB3773
7) ディレイド・トリガによる電源電圧監視
VCC
VCC
5V
4V
ロジック系
MB3773
CT
1
2
3
4
8
7
6
5
RESET
RESET
CK
C1
GND
( 注意事項 ) VCC に図のような電圧を加えた場合,入力パルス幅の最小値が 50 µs (C1 = 1000 pF) と長くなります。
17
MB3773
8) ウォッチドッグ・タイマ停止方法 ( 電源電圧監視のみ )
マイコンを待機モードで使用する際に , マイコンから MB3773 に送られるクロックが絶えても , MB3773 がマイコンに
リセットをかけずに電源電圧のみを監視するための応用回路例です。
(注意事項)CT 端子電圧を VREF にクランプすることにより , ウォッチドッグ・タイマを禁止します。
電源電圧の監視は , ウォッチドッグ・タイマを禁止している時も常に行っています。
そのため , 瞬断 , 瞬低のときはリセット信号が出力されます。なお , 応用例 a, b はリセット時ウォッチドッ
グ・タイマを禁止するときホールド信号がノン・アクティブな場合で , マイコン・リセット時ホールド信号
がアクティブな場合は , c, d のようにゲートを追加することによって対応可能です。
(a)
VCC (5 V)
ロジック系
MB3773
1
2
3
4
RESET
RESET
CK
HALT
8
7
6
5
GND
R2 = 1 kΩ
R1 = 1 MΩ
CT
NPN トランジスタ使用
(b)
VCC (5 V)
ロジック系
MB3773
1
2
3
4
8
7
6
5
RESET
RESET
CK
HALT
GND
R2 = 1 kΩ
R1 = 51 kΩ
CT
PNP トランジスタ使用
(続く)
18
MB3773
(続き)
(c)
VCC (5 V)
ロジック系
MB3773
1
2
3
4
8
7
6
5
R1 = 1 MΩ
RESET
RESET
CK
HALT
GND
R2 = 1 kΩ
CT
NPN トランジスタ使用
(d)
VCC (5 V)
ロジック系
MB3773
1
2
3
4
8
7
6
5
RESET
RESET
R1 = 51 kΩ
CK
HALT
GND
R2 = 1 kΩ
CT
PNP トランジスタ使用
19
MB3773
9) リセットホールド時間の短縮方法
(a) TPR 短縮方法
(b) 標準使用方法
VCC ( = 5 V)
V CC ( = 5 V)
ロジック系
MB3773
CT
1
2
3
4
8
7
6
5
RESET
RESET
CK
GND
ロジック系
MB3773
CT
1
2
3
4
8
7
6
5
RESET
RESET
CK
GND
( 注意事項 ) ・使用できる出力は,RESET のみです。
・TPR,TWD,TWR は下の式で標準値が求められます。
〈計算式〉
TPR (ms) ≒ 100 × CT (µF)
TWD (ms) ≒ 100 × CT (µF)
TWR (ms) ≒ 16 × CT (µF)
・上式は TPR,TWD,TWR を決定する際の目安になります。リセットホールド時間の短縮回路と
標準回路との比較を下に示します。
CT = 0.1 µF
20
TPR 短縮型
標準型
TPR ≒
10 ms
100 ms
TWD ≒
10 ms
10 ms
TWR ≒
1.6 ms
2.0 ms
MB3773
10) 複数個マイコンの監視回路
VCC ( = 5 V)
FF1
D1
FF3
FF2
S
S
S
Q1
CK1 Q1
R
D2
Q2
CK2 Q2
R
D3
Q3
CK3 Q3
R
R2
マイコン
マイコン
RESET
RESET
RESET
RESET
RESET
RESET
CK
CK
CK
GND
GND
R1
マイコン
GND
1
8
2
7
3
6
4
5
CT
MB3773
( 注意事項 ) --- は,FF1,FF2 の出力 Q1,Q2 より NOR の入力につなぎます。
タイミングによっては必要ない場合があります。
( 例 ) R1 = R2 = 2.2 kΩ
CT = 0.1 µF
図1
CK1
Q1
CK2
Q2
CK3
Q3
NOR
出力
図2
21
MB3773
応用回路の説明
この応用回路は , 1 つのシステム内に複数個のマイコンが入っている場合に , 1 個の MB3773 で複数個のマイコンを監視
する回路です。各々のマイコンからの信号を , FF1, FF2, FF3 のクロック入力に送ります。
そのタイムチャートを図 2 に示し
ます。各フリップフロップは , マイコンから送られる信号をクロックとして動作しており , 信号が 1 つでも停止すると , そ
の信号が途絶えたフリップフロップの動作が停止し , その結果 , 出力 Q3 には周期的なパルスが発生しなくなります。
した
がって , MB3773 の CK 端子にクロックが入らなくなるため , MB3773 はリセット信号を発生します。
なお, CK1, CK2, CK3のクロックの周波数をそれぞれ f1, f2, f3とすると, 出力Q3の周波数 f は,以下のような範囲となります。
1
1
1
1
1
≦
≦
+
+
f0
f
f1
f2
f3
22
ただし , f0 は , f1, f2, f3 の中で最も低い周波数とします。
MB3773
11) クロック入力の上限周波数制限回路
VCC (5 V)
R2
1
2
3
4
CT
8
7
6
5
RESET
RESET
R1 = 10 kΩ
CK
Tr1
GND
C2
( 注意事項 ) ・ マイコンからのクロックの周波数上限 fH を設定する応用例です。マイコンからの CK 周期が fH を
超えると,リセット信号が発生します ( 下限は CT で設定済みです ) 。
・ CK 端子に下図のようなクロックを入力する場合,T2 が短すぎると C2 電圧が CK 入力しきい値レベ
ル ( ≒ 1.25 V) に達しなくなるため,リセット信号が出力します。T1 の値は,次の式で表されます。
T1 ≒ 0.3 C2 R2 ただし,VCC = 5 V, T3 ≧ 3.0 µs, T2 ≧ 20 µs
T2
CK 波形
T3
C2 の電圧
T1
( 例 ) C,R を設定することで,T1 の上限を設定できます ( 下表を参照してください ) 。
C
R
T1
0.01 µF
10 kΩ
30 µs
0.1 µF
10 kΩ
300 µs
23
MB3773
■ 使用上の注意
・プリント基板のアースラインは,共通インピーダンスを考慮し設計してください。
・静電気対策を行ってください。
・半導体を入れる容器は,
静電気対策を施した容器か,導電性の容器をご使用ください。
・実装後のプリント基板を保管・運搬する場合は,導電性の袋か,
容器に収納してください。
・作業台,
工具,測定機器は,
アースを取ってください。
・作業する人は,
人体とアースの間に 250 kΩ ~ 1 MΩ の抵抗を直列にいれたアースを使用してください。
・負電圧を印加しないでください。
・- 0.3 V 以下の負電圧を印加した場合,LSI に寄生トランジスタが発生し,誤動作を起こすことがあります。
■ オーダ型格
型 格
パッケージ
備 考
MB3773PF- □□□
プラスチック・SOP, 8 ピン
(FPT-8P-M01)
従来品
MB3773PF- □□□ E1
プラスチック・SOP, 8 ピン
(FPT-8P-M01)
鉛フリー品
■ RoHS 指令に対応した品質管理 ( 鉛フリー品の場合 )
富士通マイクロエレクトロニクスの LSI 製品は , RoHS 指令に対応し , 鉛・カドミウム・水銀・六価クロムと , 特定臭素系
難燃剤 PBB と PBDE の基準を遵守しています。この基準に適合している製品は , 型格に “E1” を付加して表します。
■ 製品捺印 ( 鉛フリー品の場合 )
鉛フリー表示
3773
E1XXXX
XXX
INDEX
24
MB3773
■ 製品ラベル ( 鉛フリー品の場合の例 )
鉛フリー表示
JEITA 規格
MB123456P - 789 - GE1
(3N) 1MB123456P-789-GE1
1000
(3N)2 1561190005 107210
JEDEC 規格
G
Pb
QC PASS
PCS
1,000
MB123456P - 789 - GE1
2006/03/01
ASSEMBLED IN JAPAN
MB123456P - 789 - GE1
1/1
0605 - Z01A
1000
1561190005
鉛フリー型格は末尾に「E1」あり。
25
MB3773
■ MB3773PF- □□□ E1 推奨実装条件
【弊社推奨実装条件】
項 目
内 容
実装方法
IR ( 赤外線リフロー ) ・手半田付け ( 部分加熱法 )
実装回数
2回
保管期間
開梱前
製造後 2 年以内にご使用ください。
開梱~ 2 回目リフロー迄の
保管期間
8 日以内
開梱後の保管期間を
超えた場合
ベーキング (125 °C , 24 h) を実施の上 ,
8 日以内に処理願います。
5 °C ~ 30 °C, 70%RH 以下 ( できるだけ低湿度 )
保管条件
【実装方法の各条件】
(1) IR ( 赤外線リフロー )
260 °C
255 °C
本加熱
170 °C
~
190 °C
(b)
RT
(a)
H ランク:260 °C Max
(a) 温度上昇勾配 :平均 1 °C/s ~ 4 °C/s
(b) 予備加熱
:温度 170 °C ~ 190 °C, 60s ~ 180s
(c) 温度上昇勾配 :平均 1 °C/s ~ 4 °C/s
(d) ピーク温度 :温度 260 °C Max
255 °C up 10s 以内
(d’) 本加熱
:温度 230 °C up 40s 以内
or
温度 225 °C up 60s 以内
or
温度 220 °C up 80s 以内
(e) 冷却
:自然空冷または強制空冷
( 注意事項 ) パッケージボディ上面温度を記載
(2) 手半田付け ( 部分加熱法 )
コテ先温度:Max 400 °C
時間
:5 s 以内 / ピン
26
(c)
(d)
(d')
(e)
MB3773
■ パッケージ・外形寸法図
プラスチック・SOP, 8 ピン
(FPT-8P-M01)
プラスチック・SOP, 8 ピン
(FPT-8P-M01)
+0.25
リードピッチ
1.27mm
パッケージ幅×
パッケージ長さ
5.3 × 6.35mm
リード形状
ガルウィング
封止方法
プラスチックモールド
取付け高さ
2.25mm MAX
質量
0.10g
コード(参考)
P-SOP8-5.3×6.35-1.27
注 1)*1 印寸法はレジン残りを含む。
注 2)*2 印寸法はレジン残りを含まず。
注 3)端子幅および端子厚さはメッキ厚を含む。
注 4)端子幅はタイバ切断残りを含まず。
+.010
+0.03
*1 6.35 –0.20 .250 –.008
0.17 –0.04
+.001
8
.007 –.002
5
*2 5.30±0.30 7.80±0.40
(.209±.012) (.307±.016)
INDEX
Details of "A" part
+0.25
2.00 –0.15
+.010
.079 –.006
1
1.27(.050)
"A"
4
0.47±0.08
(.019±.003)
0.13(.005)
(Mounting height)
0.25(.010)
0~8˚
M
0.50±0.20
(.020±.008)
0.60±0.15
(.024±.006)
+0.10
0.10 –0.05
+.004
.004 –.002
(Stand off)
0.10(.004)
C
2002 FUJITSU LIMITED F08002S-c-6-7
単位:mm (inches)
注意:括弧内の値は参考値です。
27
富士通マイクロエレクトロニクス株式会社
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル
http://jp.fujitsu.com/fml/
お問い合わせ先
富士通エレクトロニクス株式会社
〒 163-0731 東京都新宿区西新宿 2-7-1 新宿第一生命ビル
http://jp.fujitsu.com/fei/
電子デバイス製品に関するお問い合わせは , こちらまで ,
0120-198-610
受付時間 : 平日 9 時~ 17 時 ( 土・日・祝日 , 年末年始を除きます )
携帯電話・PHS からもお問い合わせができます。
※電話番号はお間違えのないよう , お確かめのうえおかけください。
本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。
本資料に記載された動作概要や応用回路例は , 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので , 実際に使用する機器での動作を保証するも
のではありません。従いまして , これらを使用するにあたってはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害な
どについては , 当社はその責任を負いません。
本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財産権やその他の権利の使用権または実施
権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用について , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うもので
はありません。したがって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を負いません。
本資料に記載された製品は , 通常の産業用 , 一般事務用 , パーソナル用 , 家庭用などの一般的用途に使用されることを意図して設計・製造されてい
ます。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保されない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を
伴う用途(原子力施設における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持のための医療機器 , 兵
器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・
製造されたものではありません。したがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談なく使用
されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。
半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火災事故 , 社会的な損害を生じさせないよ
う , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。
本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続き
をおとりください。
本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。
編集 販売戦略部