CF5018 series 2.5V 動作 3 倍波水晶発振モジュール用 IC ■概要 CF5018 series は 2.5V 動作の水晶発振器用 IC です。30MHz から 80MHz までの 3 倍波発振に対応します。2.5V 動作に最適化したことにより、安定した発振起動特性と出力 DUTY の安定性を実現しました。さらに、 従来品と 比べて大幅にチップ面積を削減しているので小型のクロック用水晶発振器を実現することが可能になります。 ■特長 • 動作電圧範囲:2.25 ∼ 2.75V • 出力周波数:fo ( 発振周波数 ) • 発振周波数範囲:30MHz ∼ 80MHz • 出力ドライバビリティ: 8mA (VDD = 2.25V) ( バージョンにより分割 ) • 動作温度範囲:− 40°C ∼ 85 °C • 出力 DUTY レベル:CMOS (1/2VDD) • 発振容量内蔵:CG, CD • 出力 DUTY:50 ± 5% @1/2VDD • 発振用アンプ部帰還抵抗内蔵 • 出力負荷:CL = 30pF • スタンバイ機能内蔵 • モリゲート CMOS プロセス スタンバイ時出力 Hi-Z、発振停止 • 低スタンバイ電流 • チップフォーム (CF5018AL×) パワーセーブプルアップ抵抗内蔵 ■シリーズ構成 バージョン名 動作電源電圧 範囲 [V] 推奨動作周波数 範囲1 [MHz] 範囲 [MHz] 発振部内蔵容量 [pF] gm 比 CF5018ALA 30 ∼ 36 0.25 CF5018ALB 36 ∼ 40 0.50 40 ∼ 50 0.75 CF5018ALD 50 ∼ 60 1.00 CF5018ALE 60 ∼ 80 1.50 CF5018ALC 2.25 ∼ 2.75 CG CD 帰還抵抗 Rf [kΩ]] 4.7 15 8 3.5 3.5 3.0 10 3.5 1. 推奨動作周波数は、NPC 特性確認用水晶からの目安であり、発振周波数帯を保証するものではありません。 水晶振動子の特性や実装条件により特性が大幅に変動しますので、発振特性の十分な評価のもとご使用下さい。 ■オーダーインフォメーション Device Package CF5018AL×−2 Chip form ※モリゲート はセイコー NPC ( 株 ) の登録商標です。 SEIKO NPC CORPORATION —1 CF5018 series ■パッド配置図 (Unit:µm) (720,730) VDD HA5018 Y Q NPC VSS INHN (0,0) XTN XT X チップサイズ:0.72 × 0.73mm チップ厚:220 µm ± 30µm PAD 開口部:90µm チップ裏面:V DD レベル ■端子説明・パッド座標 端子 i/o 名称 パッド座標 m) (Unit: µm 説明 INHN i 出力状態制御入力端子 XT i アンプ入力端子 XTN o アンプ出力端子 VSS − (−) 電源端子 Q o 出力端子 VDD − (+) 電源端子 "L" で出力 Hi-Z ( 発振停止 ) パワーセーブプルアップ抵抗内蔵 水晶振動子接続端子 XT, XTN の間に水晶振動子を接続 周波数出力端子 , スタンバイ時 Hi-Z X Y 151 277 238 131 503 131 588 345 588 598 131 598 ■ブロックダイアグラム VDD VSS XTN CG Rf1 Cf CD XT Q Rf2 INHN INHN = Low active SEIKO NPC CORPORATION —2 CF5018 series ■絶対最大定格 VSS = 0V 項目 記号 電源電圧範囲 条件 定格 単位 V DD − 0.5 ∼ + 7.0 V 入力電圧範囲 VIN − 0.5 ∼ VDD + 0.5 V 出力電圧範囲 V OUT − 0.5 ∼ VDD + 0.5 V 動作温度範囲 T opr − 40 ∼ + 85 °C 保存温度範囲 T STG − 65 ∼ + 150 °C 出力電流 IOUT 20 mA 規格 単位 ■推奨動作条件 VSS = 0V, f ≤ 80MHz, CL ≤ 30pF 項目 記号 条件 動作電源電圧 V DD 2.25 ∼ 2.75 V 入力電圧 VIN VSS ∼ VDD V 動作温度 TOPR − 40 ∼ + 85 °C SEIKO NPC CORPORATION —3 CF5018 series ■電気的特性 特記なき場合 VDD = 2.25 ∼ 2.75V, VSS = 0V, Ta = − 40 ∼ + 85°C 規格 項目 記号 条件 "H" レベル出力電圧 VOH Q 端子 , 測定回路 1, VDD = 2.25V, IOH = 8mA "L" レベル出力電圧 V OL Q 端子 , 測定回路 2, VDD = 2.25V, IOL = 8mA "H" レベル入力電圧 V IH INHN 端子 "L" レベル入力電圧 VIL INHN 端子 出力リーク電流 消費電流 スタンバイ電流 INHN 端子 PULL UP 抵抗 IZ IDD IST RUP1 Q 端子 , 測定回路 2, INHN = "L" 測定回路 3, 負荷回路 1, INHN = "OPEN", CL = 30pF Rf1 TYP 1.65 1.95 0.3 MAX 単位 V 0.4 0.7VDD V V 0.3V DD V V OH = V DD 10 µA V OL = V SS 10 µA CF5018ALA f = 30MHz 6 12 mA CF5018ALB f = 40MHz 8 16 mA CF5018ALC f = 50MHz 10 20 mA CF5018ALD f = 60MHz 11 22 mA CF5018ALE f = 80MHz 15 30 mA 3 µA 測定回路 3, INHN = "L" 2 6 12 MΩ 20 100 200 kΩ CF5018ALA 3.99 4.7 5.41 kΩ CF5018ALB 設計値 ( ウェハー内モニターパターンに CF5018ALC て保証 ) CF5018ALD 2.97 3.5 4.03 kΩ 2.97 3.5 4.03 kΩ 2.55 3.0 3.45 kΩ CF5018ALE 2.97 3.5 4.03 kΩ 150 kΩ 測定回路 4 RUP2 AC 帰還抵抗 MIN DC 帰還抵抗 Rf2 測定回路 5 50 AC 帰還容量 Cf 設計値 ( ウェハー内モニターパターンにて保証 ) 8.5 10 11.5 pF CG 設計値 ( ウェハー内モニターパターンにて保証 ) 6.8 8 9.2 pF CF5018ALA CF5018ALB 設計値 ( ウェハー内モニターパターンに CF5018ALC て保証 ) CF5018ALD 12.7 15 17.3 pF CF5018ALE 8.5 10 11.5 pF 内蔵容量 CD SEIKO NPC CORPORATION —4 CF5018 series ■スイッチング特性 特記なき場合 VDD = 2.25 ∼ 2.75V, VSS = 0V, Ta = − 40 ∼ + 85°C 項目 記号 規格 条件 MIN TYP MAX 単位 出力立ち上がり時間 tr 測定回路 3, 負荷回路 1, 0.1V DD → 0.9VDD , CL = 30pF 3 6 ns 出力立ち下がり時間 tf 測定回路 3, 負荷回路 1, 0.9V DD → 0.1V DD, C L = 30pF 3 6 ns 55 % 100 ns 100 ns 出力 DUTY サイクル1 DUTY 出力ディスエーブル遅延時間2 tPLZ 出力イネーブル遅延時間 2 tPZL 測定回路 3, 負荷回路 1, VDD = 2.5V, Ta = 25°C, f = 80MHz, C L = 30pF 45 測定回路 6, 負荷回路 1, VDD = 2.5V, Ta = 25°C, CL = 15pF 1. ロットモニターにて確認 2. 発振停止機能を内蔵しているため、INHN を "H" にしても即時に正規の出力はでません。 発振開始時間を経た後、正規の信号が出力されます。 ■ NPC 特性確認用標準水晶データ Cb L Ca R f [MHz] R [Ω] L [mH] Ca [fF] Cb [pF] 30 18.62 16.24 1.733 5.337 40 20.53 11.34 1.396 3.989 50 22.17 7.40 1.370 4.105 60 15.37 3.83 1.836 5.191 70 25.42 4.18 1.254 5.170 85 20.58 5.22 0.671 4.965 ■機能説明 ●スタンバイ機能 INHN 端子を Low レベルにすることで、発振部が停止し、Q 端子がハイ・インピーダンスになります。 INHN Q 発振部 High (open) fo 動作 Low Hi −Z 停止 ●パワーセーブプルアップ抵抗 INHN 端子のプルアップ抵抗値は入力レベル ("H" or "L") に応じて変化します。 INHN 端子を LOW レベルにし、スタンバイ状態になった時、プルアップ抵抗値が大きくなり、消費電流 を小さくすることが可能です。 SEIKO NPC CORPORATION —5 CF5018 series ■測定回路 ●測定回路 4 ●測定回路 1 C1 Signal Generator VDD XT XTN INHN RUP1 = Q Q R1 VDD XT XTN INHN VSS VSS R2 RUP2 = VDD VPR IPR (VPR = 0.7VDD) V VPR IPR VDD VOH 0V Q output 入力信号:2Vp-p, 10MHz, サイン波 C1 : 0.001µF R1 : 50Ω R2 : 206 Ω VDD IPR (VPR = V SS) A ●測定回路 5 ●測定回路 2 XT VDD Rf = Q XTN INHN IZ, IOL XT VDD IZ VSS A A Q XTN INHN VDD IRf IRf VSS V VOH VOL ●測定回路 6 ●測定回路 3 Signal Generator A XT C1 Q R1 IDD IST VDD XT XTN INHN VSS VDD X'tal Q XTN INHN VSS 入力信号: 2Vp-p, 10MHz, サイン波 C1 : 0.001µF R1 : 50Ω ●負荷回路 1 Q output CL (Including probe capacitance) SEIKO NPC CORPORATION —6 CF5018 series ●スイッチング時間測定波形 ○出力 DUTY レベル , tr , tf 0.9VDD Q output 0.9VDD 0.1VDD 0.1VDD DUTY measurement voltage (0.5V DD ) TW tr tf ○出力 DUTY サイクル DUTY measurement voltage (0.5V DD) Q output TW DUTY= TW/ T T 100 (%) ●出力ディスエーブル遅延時間・出力イネーブル遅延時間 スタンバイ時は発振が停止していますので、 スタンバイ解除後、安定した出力が出るまで時間がかかります。 VIH INHN VIL tPLZ tPZL INHN input waveform tr = tf 10ns Q output SEIKO NPC CORPORATION —7 CF5018 series ※このカタログに記載されている製品のご使用に際しては、次の点にご注意くださいますようお願い申し上げます。 1. このカタログに記載されている製品は、 その故障または誤作動が直接人命に関わる製品に使用されることを意図しておりません。 このような使用をご検討の場合には、 必ず事前に当社営業部までご相談ください。 なお、 事前の ご相談なく使用され、そのことに よって発生した損害 等については、当社では一切責 任を負いかねますの でご了承 ください。 2. このカタログに記載されている内容は、 特性、信頼性等の改善のため予告なしに変更されることがありますので予めご了承ください。 3. このカタログに記載されている内容は、第三者の知的財産権その他の権利を侵害していないことを保証するものではありません。 したがって、 その使用に起因する第三者の権利に対する侵害について当社は責任を負いかねますのでご了承ください。 4. このカタログに記載されている回路等の定数は一例を示すものであり、 量産に際しての設計を保証するものではありません。 5. このカタログに記載 されている製品の全 部または一部が、外国為替及び外国 貿易法その他の関係 法令に定める物資に 該当する 場合は、 それ らの法令に基づく輸 出の承認、 許 可が必要になります ので、 お客様 の方でその申請手 続きをお取りくださ るようお 願いいたします。 セ イ コ ー N P C 株 式 会 社 本社・東京営業所 〒 1040032 東京都中央区八丁堀 199 TEL 0355416501 FAX 0355416510 那須塩原事業所 〒 3292811 栃木県那須塩原市下田野 5311 TEL 0287353111( 代 ) FAX 0287353120 関 西 営 業 所 〒 5500004 大阪市西区靭本町 232 大鰹・住友生命なにわ筋本町ビル 8F TEL 0664446631( 代 ) FAX 0664446680 http://www.npc.co.jp/ Email: [email protected] NC0215B 2006.04 SEIKO NPC CORPORATION —8