Japanese User's Manual

取扱説明書
CO2/湿度/温度データロガー
SD800 型
はじめに
このたび、Extech 社製 SD800 型 CO2/温度/湿度データロガーをご購入していただき、誠にありがと
うございます。本装置は、CO2/温度/相対湿度データの測定、表示及び保存を行われます。測定デー
タはSDカードに記録でき、PCに転送できます。本装置は、厳格なテストと較正の後に出荷され
ており、正しいご使用によって、長年にわたり、安全で確実に本格的な測定を行うことができます。
特徴

二酸化炭素液晶、温度と相対湿度を同時にLCD画面に表示する

装置の日時印付いて、それにExcel®形式にて測定値をSDカードに保存することで、PCへの転送
を簡単にする。

選択可能なデータサンプリング レート:5, 10, 30, 60, 120, 300, 600 秒
各部名称
1
1.
湿度/温度センサー
2.
湿度表示
3.
温度表示
2
4.
CO2 表示
3
5.
LOG (ENTER) ボタン
6.
SET (設定)ボタン
7.
AC アダプター用ソケット
8.
CO2 プローブ用ソケット
9.
▲(TIME) ボタン
4
10
5
6
9
7
10. ▼ ボタン
8
14
11. リセットボタン
12. RS 232 出力
13. SD メモリーカード用ソケット
14. CO2 プローブ
11
12
15
13
15. CO2 プラグ
注:装置背面に電池ボックス及び傾斜スタンドがあります。
2
SD800-ja-JP_v2.7
12/15
作業
設置
1.
データロガー下部にあるコネクタにプラグを差し込んで、データロガー本体に CO2 プローブを接続します。
2.
データロガー下部にあるコネクタにプラグを差し込んで、データロガー本体に AC アダプターを接続します。
3.
電池ボックスに単 4 乾電池を 4 本入れます。もし電池を入れないと、AC アダプターを外すとリアルタイム
クロックはリセットされます。
データ記録
1.
左側にあるドアを開き、フォーマット済み SD カードを差し込みます。
注: SD カード容量:最小 1GB(推薦容量:4 GB~16 GB )
注: 他の装置やカメラでフォーマットされたメモリカードを使用しないでください。本説明
書の拡張機能部分に記載された SD カード初期化手順に従ってカードを正しく初期化し
てください。
注: 必ず内蔵時計を正しい時刻に設定してください。本説明書の拡張機能部分をご参照上時
計を設定してください。
注: 既定のデータ構造は小数点“.” を数字小数アイコンとして使用してください。本説明
書の拡張機能部分をご参照上、これをコンマ「、」に変更してください。
注: SD カードを挿入ない場合、画面に「EMPTY」アイコンが表示されます。
注: 表示されたエラーメッセージ:
CHCArd
メモリカードが満杯状態であるか、SD カードでトラブルが発生しているか
LobAt
電池残量不足。
No
CArd
SD カードが挿入されていません
2.
LOGGER ボタンを 2 秒以上長押しして記録を開始します。ディスプレイに「“DATALOGGER」ア
イコンが表示され、装置はデータを記録するたびにビービー音が鳴ります(警報器が有効にす
る場合)。
3.
LOGGER ボタンを 2 秒以上長押ししてデータ記録を停止します。「DATALOGGER」アイコンから
「DATA」アイコンに切り替えて、記録データ数を逆に数えます。
注: データの破損を防ぐために、SD カードを抜く前に必ずデ-タロガー機能を正しく終了さ
せてください。
時刻/日付/サンプル レート情報の確認
TIME ボタンを 2 秒以上長押しすると、ディスプレイには時刻、日付、サンプル レート情報を繰り
返し表示できます。
3
SD800-ja-JP_v2.7
12/15
Sdカードのデータ構成
1.
SD カードがデータロガーで最初に使われるときは、フォルダー CHA01 が作られます。
2.
これから、最初のデータ記録場所 CHA01 に新しいファイル名としてCHA01001.XLS が作られ
ます。 データカラムが 30,000 に達するまで、そのデータはCHA01001.XLS に保存されます。
3.
カラムが 30,000 に達すると、新しいファイル
として CHA01002.XLS が作られます。CHA01099 が作られるまで 30000 カラムごとに繰り返
します。その時点で、新しいフォルダとして CHA02 が作られて、プロセスを繰り返します。最
後のフォルトとしては CHA10 です。
データを PC に転送する
1.
メモリカードを本体から抜き出してから、パソコンにある SD カードスロットに差し込みます。
2.
Excel®を立ち上げて、スプレッドシートプログラム内からメモリカードに保存されているデー
タファイルを開きます。ファイルは、次の図のように表示されます。
4
SD800-ja-JP_v2.7
12/15
高度な設定
SET 機能を使用して、下記のことを完成させます:

SD メモリーカードの初期化

時刻の設定(年月日、時分秒)

サンプリングタイムの設定

ビープ音の ON/OFF の設定

SD カードの小数点記号の設定

温度単位の設定

RS232 データ出力の ON/OFF の設定

Co2の高度補正値の設定(メートル単位)

Co2の高度補正値の設定(フィート単位)
1.
SET ボタンを 2 秒以上長押しして、設定画面に切り替えます。画面に最初の機能(Sd F) が現
れます。SET ボタンを押して 7 つの機能に移行します。▲ と ▼ ボタンを使用して選定され
た機能を調整できます。「LOGGER」ボタンを使用して機能欄に移行します。SET 画面において
ボタンを 5 秒以内に押さないと、ロガーは標準画面に戻ります。
2.
Sd F – SD カードの初期化。▲ボタンを押して“yES”、”no”を選択し、yES の場合、
Enter ボタンを押してください。yES と Ent が表示されると、Enter キーをもう 1 回押して、
カードを初期化してから、既存データをすべて消去します。メモリカードにあるデータがすべ
て消去、初期化されるとともに、yEs と ESC アイコンが画面に点滅します。
3.
dAtE – 時刻の設定。▲ と ▼ ボタンを使用して選定された項目を調整できます。Enter ボ
タンを押して設定値を保存し、他の設定欄に移行します。
4.
SP-t – サンプル レートの設定。▲ ボタンを押して希望のサンプルレートを選択し、 Enter
ボタンを押して選択値を保存します。選択値は下記のとおり:5, 10, 30, 60, 120, 300, 600
秒及び AUTO。AUTO の場合、±1℃以上±1%RH 以上又は±50ppm 以上の測定値に変化が生じ
るたびにデータを保存します。
5.
bEEP - ビープ音の ON/OFF 設定。▲ ボタンを押して ON/OFF を選択し、Enter ボタンを押し
て選択項目を保存します。
6.
dEC - SD カードの小数点記号の設定。▲ ボタンを押して USA(小数点で示す)あるいは Euro
(カンマで示す) を選択してから、Enter ボタンを押し選択項目を保存します。
7.
t-CF - 温度単位を℃またぱ F と設定してから、Enter ボタンを押し選択項目を保存します。
8.
RS232 - データ出力の ON/OFF の設定。▲ ボタンを押して ON/OFF を選択し、Enter ボタンを
押して選択項目を保存します。
9.
High- - CO2の高度補正値の設定(メートル単位)。▲ または ▼ ボタンを押して、選択欄
を測定部位の高さ (高度)まで調整します。これは、測定精度を向上させます。
10. HighF - CO2の高度補正値の設定(フィート単位)。▲ または ▼ ボタンを押して、選択
欄を測定部位の高さ (高度)まで調整します。これは、測定精度を向上させます。
11. ESCー-設定画面の終了。SET ボタンを押して通常の操作に戻ります。
システムリセット
CPU がキーストロークに応答しなく、又は装置がフリーズされたという状態があれば、データロガ
ー側にある RESET ボタンを押して(ペーパークリップや類似先のとがった物を使用する)装置の作
動状態に戻ります。
5
SD800-ja-JP_v2.7
12/15
RS232 インターフェイス
RS232 出力端子経由でデータを PC に出力するには、付属の 407001-USB キット (RS232 から USB ケー
ブルとドライバーCD まで ) と 407001 ソフトウェア(www.extech.com から無料ダウンロード可能)
と一緒に使用する必要です。
電池警告、設置と交換
1.
電池残量不足アイコンが現れ、
AC アダプターが接続されなかった場合、ディスプレイに
電池を交換する必要があります。電池の交換、取付けを行うには、背面電池カバーを固定する
フィリップス頭のねじを取り外し、カバーを外します。
2.
電池の極性に注意しながら、単 4 乾電池(強力型アルカリ性)を 6 本交換します。
3.
カバーを元にし、固定します。
EU 使用者は電池法令によって法的に制限され、使用済み電池を地域の回収拠点又は電池販
売店へ返却してください。
家庭ゴミや廃棄物として処分は禁止されています。
処分: 廃棄デバイスの処分に関する有効法律法規に従ってください。
電池安全に関する他の注意事項

責任を持って電池を廃棄してください;常に電池廃棄に関する連邦、 州、 地方自治体の規制
を守ってください。

絶対に電池を火の中に投入しないでください。爆発や液漏れの原因となります。
異なる電池の混合使用はしないでください。常に新しい電池を使用してください。
6
SD800-ja-JP_v2.7
12/15
仕様
ディスプレイ
測定センサー
60 x 50 mm (2.4 x 2.0”) LCD
温度:内蔵センサー
相対湿度:精密静電容量型
CO2:NDIR
標準 2 分間以上~63% 最終測定値
CO2 応答時間
メモリカード
SD メモリーカード
1GB~16GB
データロガーサンプリングタイム
5/10/30/60/120/300/600 秒または Auto.
温度補正
自動
表示更新レート
約1秒
データ出力
RS 232
動作温度
0 ~ 50°C(32 ~ 122°F)
動作湿度
90% RH 以下
電源
9V AC アダプター。
1.5V 単 4 乾電池 6 本(UM4) クロックバックアップ用
質量
本体:240 g (0.53lbs.)プローブ 158g (0.35lb)
寸法
本体:132 x 80 x 32mm (5.2 x 3.1 x 1.3”)
プローブ: 132 x 38 x 32mm (5.2 x 1.5 x 1.3”)
温度
相対湿度
範囲
解像度
(測定値) の精度
0.0 ~ 50.0 °C
0.1°C
± 0.8°C
32.0 ~ 122.0°F
0.1°F
10~70%
0.1%
70~90%
CO2
≤ 1000ppm
± 1.5°F
± 4% 相対湿度
± (4% 測定値 + 1% RH)
± 40ppm
>1000~ ≤ 3000ppm:
1ppm
>3000ppm
測定値の± 5%
±250ppm 標準
注: 上記の仕様試験は環境 RF 電界強度 3 V/M 以下、周波数 30 Mhz 以下のみで行われます。
著作権©2015 FLIR システムズ
この内容の一部、または全部を無断で複製をすることは著作権法上の例外を除いて禁じられています。
ISO-9001 認証済み
www.extech.com
7
SD800-ja-JP_v2.7
12/15