PHS用 / PDC1.5GHz用 フロントエンドGaAs MMIC NJG1714KC1のサンプル配布開始 外部整合部品削減、小型・高性能フロントエンドIC 省スペース化要求に対応 新日本無線では、PHS端末/PDC1.5GHz用に最適なフロントエンドGaAs 発を完了し、サンプル配布を可能としました。 MMIC、NJG1714KC1の開 NJG1714KC1は、低雑音増幅器(LNA)とローカルアンプ内蔵ミキサを1チップに収め、さらにミキサと ローカル入力の直列L(コイル)、ローカルアンプの出力整合抵抗などの外部整合部品をIC内部に取り 込んだフロントエンドICです。 NJG1714KC1は、外部整合部品をIC内部に取り込むことにより、PHSアプリケーションの場合で8個、 1.5GHz帯PDCアプリケーションの場合で5個の外部整合部品削減を可能としました(当社従来製品 比)。さらに、小型・薄型パッケージ FLP10-C1(Flat Lead Package,パッケージサイズ:3.0×2.8× 0.75mm)に搭載したことで省スペース、小型・薄型化要求の強いPHS、PDC端末に最適となっておりま す。また、2.7Vからの動作、8.3mA typ.の低消費電流を実現し、かつPHSアプリケーションでは、LNA部 15.0dB typ.、ミキサ部 9.0dB typ.と1.9GHz帯での高利得の確保、ローノイズ(トータルNF=2.2dB)、高 IP3(3次インターセプトポイント)、安定動作など基本特性もしっかりおさえております。 PDCアプリケーションでもミキサ部の高OIP3(出力3次インターセプトポイント)+13.8dBm typ.を実現 し、当社従来製品に比べ、約3.5dBm向上させております。 (2002年5月30日) <開発製品一覧> 製品名 NJG1714KC1 機 能 PHS用/PDC1.5GHz用 フロントエンドGaAs MMIC 応 用 PHS端末・PDC1.5GHz 外 形 FLP10-C1 10ピン <製品の機能および特徴の概要> · 超小型・超薄型パッケージ ■PHS用途 · 低電圧動作 · 消費電流 FLP10-C1 (パッケージサイズ:3.0×2.8×0.75 mm) 2.7 V typ. LNA部 2.8 mA typ. ミキサ部 5.5 mA typ. (ローカルアンプ含) LNA部 · 小信号電力利得 15.0dB typ. @fRF=1900MHz/-36dBm · 低雑音 1.3dB typ. @fRF=1900MHz · 高入力IP3 -2.0dBm typ. @fRF=1900+1900.1MHz/-36dBm ミキサ部 · 高変換利得 · 低雑音 · 高入力IP3 ■PDC用途 · 低電圧動作 · 低消費電流 9.0dB typ. @fRF=1900MHz/-30dBm @fLO=1660MHz/-15dBm 7.0dB typ. @fRF=1900MHz/-30dBm @fLO=1660MHz/-15dBm +2.0dBm typ. @fRF=1900+1900.1MHz/-30dBm @fLO=1660MHz/-15dBm 2.7 V typ. LNA部 2.8 mA typ. ミキサ部 5.5mA typ. (ローカルアンプ含) LNA部 · 小信号電力利得 17.0dB typ. @fRF=1489MHz/-36dBm · 低雑音 1.1dB typ. @fRF=1489MHz · 高入力IP3 -4.3dBm typ. @fRF=1489+1489.1MHz/-36dBm ミキサ部 · 高変換利得 · 低雑音 · 高入力IP3 11.7dB typ. @fRF=1489MHz/-30dBm @fLO=1359MHz/-10dBm 6.3dB typ. @fRF=1489MHz/-30dBm @fLO=1359MHz/-10dBm +2.1dBm typ. @fRF=1489+1489.1MHz/-30dBm @fLO=1359MHz/-10dBm <生産予定/サンプル価格> 弊社では、NJG1714KC1のサンプル配布を2002年6月より開始し、生産は、2002年7月より月産5万 個で立ち上げる予定です。サンプル価格は@\150です。