NJM2149 データシート

NJM2149
待機モード付き低電圧動作オーディオパワーアンプ
Q 概 要
NJM2149 は、スピーカーホン等の電話機向けに設計された
低電圧動作オーディオパワーアンプです。
差動出力形式のためスピーカのカップリングコンデンサは
不要です。電圧利得は2本の外付け抵抗で調整ができます。
また、CD端子によって入力信号のミュートと同時に消費電流
の低減が可能です。
特に、待機モード切替時のノイズを低減し、入力の飛び込み
による高周波ノイズ検波についても対策を施しています。
携帯電話、コードレス電話、ボタン電話それらハンズフリー
使用のスピーカーアンプの応用に最適です。
■ 特 徴
● 動作電圧範囲
● 消費電流
● 待機モード時消費電流
● 出力電力 250mW 以上
● ゲイン調整可能
● 負荷インピーダンス
● バイポーラ構造
● 外形
Q 外 形
NJM2149D
NJM2149M
NJM2149V
NJM2149R
NJM2149RB1
+2∼+6V
2.2mA typ.,V+=3V 時
0.1µA typ
V+=6V,RL=32Ω
0∼43dB,電話音声帯域
RL=8∼200Ω
DIP8,DMP8,SSOP8,VSP8,TVSP8
■ 端子配列
V+
6
BIAS
1
CD
5
VOUT1
8
VOUT2
-VIN 4
#A
+VIN 3
20kΩ
20kΩ
50kΩ
#B
VREF 2
ピン配置
1.CD
2.+VREF
3.+VIN
4.-VIN
5.VOUT1
6.V+
7.GND
8.VOUT2
145kΩ
50kΩ
7
GND
-1-
NJM2149
Q 絶対最大定格
項
(Ta=25°C)
目
記
号
電
源
電
圧
V
消
費
電
力
PD
動作温度範囲
保存温度範囲
定
+
格
単
+7
(D タイプ) 500
(M タイプ) 500 (注1)
(V タイプ) 360 (注1)
(R,RB1 タイプ) 320
(注 1):基盤実装時
-40∼+85
-40∼+125
Topr
Tstg
位
V
mW
°C
°C
Q 電気的特性 (指定無き場合, V+=6.0V, 1pin=2V ,Ta=25°C)
項
目
動 作 電 源 電 圧 範 囲
消
費
電
流
パワーダウン時消費電流
開
回
路
利
得
閉
回
路
利
得
出
力
電
力
全
高
調
波
歪
率
記 号
V+
ICC
ICCD
AV1
AV2
PO1
PO2
THD1
THD2
電 源 電 圧 変 動 除 去 率 SVR1
SVR2
(V+=3.0V∼6.0V)
SVR3
ミ ュ ー ト 減 衰 率 MAT
出
力
電
圧 VO1
VO2
(Rf=75kΩ, DC)
出
力
高
電
圧 VOH
出
力
低
電
圧 VOL
出 力 オ フ セ ッ ト 電 圧 ⊿VO
入 力 バ イ ア ス 電 流 IB
等
価
抵
抗 R+IN
RREF
C D 入 力 電 圧 H VCDH
C D 入 力 電 圧 L VCDL
入
力
抵
抗 RCD
条
+
件
V =3.0V, RL=∞,無信号時
V+=3.0V, RL=∞, 1pin=0.8V,無信号時
アンプ#A, f<100Hz
アンプ#B, f=1kHz, RL=32Ω
V+=3.0V, RL=16Ω, THD≦10% (注2)
V+=6.0V, RL=32Ω, THD≦10% (注2)
V+=6V, RL=32Ω, PO=125mW, f =1kHz
GVD=34dB
V+≧3V, RL=8Ω, PO=20mW, f=1kHz
GVD=12dB
C1=∞, C2=0.01µF, DC
C1=0.1µF, C2=0, f=1kHz
C1=1.0µF, C2=5.0µF, f=1kHz
f =1kHz∼20kHz, 1pin=0.8V
V+=3.0V, RL=16Ω
V+=6.0V
IOUT=-75mA, V+=2.0∼6.0V
IOUT=75mA, V+=2.0∼6.0V
Rf=75kΩ, RL=32Ω, 5pin∼8pin 間
4pin
3pin
2pin
1pin
1pin
V+=VCD=6.0V, 1pin
最小
2.0
−
−
84
-0.35
55
250
−
標準
−
50
−
−
−
1.00
−
−
−
-30
−
100
18
2.0
0.0
50
単位
V
mA
µA
dB
dB
mW
mW
%
0.5
−
%
−
−
12
−
47
−
70
−
1.15
1.25
2.60
−
+
V −1.1
−
0.21
−
0
+30
0
−200
170
220
26
40
−
V+
0.8
−
85
175
(注2) : 基板実装時。
Q 制御端子説明
CHIP DISABLE コントロール(CD 端子)
項
目
制御信号
動作状態
IC を動作状態にします。
H(=VCDH)
CD OFF
IC を待機状態にします。
(ミュート兼用です。)
L(=VCDL)
CD ON
-2-
−
2.2
0.1
90
0
−
−
0.5
最大
6.0
3.5
1.0
−
+0.35
−
−
1.0
dB
dB
dB
dB
V
V
V
V
mV
nA
kΩ
kΩ
V
V
kΩ
NJM2149
Q 応用回路例
V+=+6V
10µF
Rf
75kΩ
6
BIAS
Ci
パワーダウン入力
1
Ri
入力
4
0.1µF
#A
3.0kΩ
5
3
SPEAKER
32Ω
C1
1.0µF
C2
#B
8
2
5.0µF
7
注意:1.CD端子(1pin)が High レベル(>2.0V)の場合に動作状態、Low レベル(<0.8V)の場合にスタンバイ状態
になります。
2.C1,C2 は、電源電圧変動除去率を改善します。C1 が十分に大きい場合はC2 は不要になります。
3.C1,C2 は、外部電源の状態に関係なく、回路の起動時間に影響を与えますので注意してください。
4.CD端子の入力電流は、下図のCD端子等価回路図にある内部抵抗に流れます。
V+
72kΩ
1pin
80kΩ
GND
5.出力に発振防止用CRを接続する必要はありません。しかし、PC基板のレイアウト、浮遊容量
およびスピーカー配線の長さ等により発振した場合は、発振防止用CRを接続してください。
-3-
NJM2149
Q 特
性
例
消費電流対電源電圧特性例
(VCD=V+,Ta=25°C)
待機時消費電流対電源電圧特性例
(VCD=GND,Ta=25°C)
2
4
3.5
1.5
3
2.5
1
2
1.5
0.5
1
0.5
0
0
0
1
2
3
+
V [V]
4
5
6
0
CD 端子流入電流対 CD 端子印加電圧特性例
(V+=6V,Ta=25°C)
200
1
2
3
+
V [V]
4
5
6
消費電力対出力電力特性例
(R L=8Ω,Ta=25°C)
1000
3V
800
150
6V
600
100
400
50
200
0
0
0
1
2
3
V [V]
4
5
6
0
100
CD
消費電力対出力電力特性例
(R L=16Ω,Ta=25°C)
200
300
Po[mW]
400
500
消費電力対出力電力特性例
(R L=32Ω,Ta=25°C)
1000
1000
800
800
3V
3V
600
400
400
200
200
0
0
0
-4-
6V
600
6V
100
200
300
Po[mW]
400
500
0
100
200
300
Po[mW]
400
500
NJM2149
Q 特
性
例
全高調波歪率対出力電力特性例
(f=1kHz,GVD=34dB,Ta=25°C)
全高調波歪率対出力電力特性例
(f=3kHz,GVD=34dB,Ta=25°C)
10
10
V+=3V,RL=8OHM
V+=3V,RL=8OHM
V+=3V,RL=16OHM
8
V+=3V,RL=16OHM
8
V+=6V,RL=16OHM
V+=6V,RL=16OHM
V+=6V,RL=32OHM
V+=6V,RL=32OHM
6
6
4
4
2
2
0
0
0
0.1
0.2
0.3
0.4
0
0.5
0.1
0.2
Po[W]
0.3
0.4
0.5
Po[W]
全高調波歪率対出力電力特性例
(f=1.3kHz,GVD=12dB,Ta=25°C)
10
V+=3V,RL=8OHM
V+=3V,RL=16OHM
8
V+=6V,RL=16OHM
V+=6V,RL=32OHM
6
4
2
0
0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
Po[W]
最大出力振幅対負荷電流特性例
(V+側,V+=6V,Ta=25°C)
2000
最大出力振幅対負荷電流特性例
(GND 側,V+=6V,Ta=25°C)
2000
1800
1500
1600
1400
1000
1200
1000
500
800
0
600
0
50
100
150
I [mA]
L
200
250
300
0
50
100
150
I [mA]
200
250
300
L
-5-
NJM2149
Q 特
性 例
電源電圧変動除去率対周波数特性例
(V+=6V,GVD=34dB,C2=0µF,Ta=25°C)
電源電圧変動除去率対周波数特性例
(V+=6V,GVD=34dB,C2=1µF,Ta=25°C)
70
70
60
50
50
40
40
30
30
20
20
10
10
0
200
0
4
1000
C1=5uF
C1=1uF
C1=0.1uF
C1=0uF
60
C1=5uF
C1=1uF
C1=0.1uF
10
70
4
1000
200
f[Hz]
10
f[Hz]
電源電圧変動除去率対周波数特性例
(V+=6V,GVD=34dB,C2=5µF,Ta=25°C)
電源電圧変動除去率対周波数特性例
(V+=6V,GVD=34dB,C2=10µF,Ta=25°C)
70
C1=1uF
C1=0.1uF
C1=0uF
60
50
50
40
40
30
30
20
20
10
10
0
200
0
4
1000
C1=1uF
C1=0.1uF
C1=0uF
60
f[Hz]
10
f[Hz]
消費電流温度特性例
(V+=6V)
4
4
1000
200
10
待機時消費電流温度特性例
(V+=6V)
0.0001
3.5
-5
10
3
-6
10
2.5
-7
10
2
1.5
-8
10
Icc3[mA]
1
-9
10
0.5
0
-10
10
-100
-50
0
50
o
Ta[ C]
-6-
100
150
-40
-20
0
20
o
Ta[ C]
40
60
80
NJM2149
Q 特
性 例
出力オフセット電圧温度特性例
(V+=6V)
出力電力温度特性例
(V+=6V)
10
500
400
5
300
0
Po3[mW]
200
Po6[mW]
-5
100
-10
-100
-50
0
50
o
Ta[ C]
100
150
0
-40
-20
0
20
o
Ta[ C]
40
60
80
<注意事項>
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ん。とくに応用回路については、製品の代表
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