NJM2113 低電圧動作パワーアンプ 低電圧動作パワーアンプ ■ 概 要 ■ 外 形 NJM2113 は、スピーカーホン等の電話機器等向けに設計された低電 源電圧動作オーディオパワーアンプです。 差動出力形式のためスピーカーのカップリングコンデンサは不要で す。電圧利得は 2 本の外付け抵抗で調整できます。また、CD ピンによ って入力信号のミュートと同時に消費電流の低減が可能です。 ■ 特 徴 ●電源電圧範囲 ( V+=2V∼16V ) ●無負荷時電流が少ない ( ICC=2.7mA typ.) ●パワーダウンとミュート兼用の CD 端子 ●パワーダウン時消費電流 ( 72µA typ.) ●出力電力 250mW 以上 ( V+=6V,RL=32Ω ) ●ゲイン調整可能 ( GV=0∼43dB,電話音声帯域 ) ●外形 DIP8,DMP8,SIP8,SSOP8,VSP8,EMP8 NJM2113M NJM2113D NJM2113V NJM2113V NJM2113L NJM2113R NJM2113E ■ 端子配列 D,M,V,R タイプ ( Top View ) L タイプ ピン配置 ピン配置 1. CD 2. VREF 3. +VIN 4. -VIN 5. VOUT1 6. V+ 7. GND 8. VOUT2 ■ ブロック図 ブロック図 Ver.2008-03-07 -1- NJM2113 ■ 絶対最大定格 ( Ta=25ûC ) 電 出 項 目 源 電 力 尖 頭 電 圧 流 記 号 V+ IOP 最 大 圧 VIN 力 PD 囲 囲 Topr Tstg ■ 推奨動作条件 電 源 電 圧 負荷インピーダンス 差 動 利 得 C D 端子印加電圧 V+ RL GVD VCD 消 印 加 費 動 保 作 存 電 電 温 温 度 度 範 範 定 格 +18 ± 250 (1∼4pin)-0.3,V++0.3 (5,8pin)-0.3,V++0.3 (1pin=High レベル時) (DIP8) 500 (SIP8) 800 (DMP8) 500 (注 1) (SSOP8) 360 (注 1) (VSP8) 320 (EMP8) 300 (注 1):基板実装時 -20∼+75 -40∼+125 単 位 V mA V mW ûC ûC +2.0∼+16.0V 8∼200Ω 0∼43dB(帯域幅 5kHz) 0V 以上 V+以下 ■ 電気的特性 ( 指定無き場合、V+=6.0V,Ta=25ûC ) 項 目 消 費 電 流 (無信号時) パワーダウン時消費電流 開 回 路 利 得 閉 回 路 利 得 出 力 電 力 (注 2) 全 高 調 波 (f=1kHz) 歪 率 電 源 電 圧 変 動 除 去 率 (V+=6.0V,∆V+=3.0V) ミ 出 ュ 出 出 出 力 入 力 等 C D C D 入 ー ト 減 衰 力 電 (Rf=75kΩ,DC) 率 圧 力 高 電 圧 力 低 電 圧 オ フ セ ッ ト 電 圧 バ イ ア ス 電 流 価 抵 抗 入 力 入 力 力 電 圧 電 圧 抵 H L 抗 記 号 ICC1 ICC2 ICCD AV1 AV2 PO1 PO2 PO3 THD1 THD2 THD3 PSRR1 PSRR2 PSRR3 MAT VO1 VO2 VO3 VOH VOL ∆VO IB R+IN RREF VCDH VCDL RCD 条 件 V =3.0V,RL=∞,1pin=0.8V V+=16.0V,RL=∞,1pin=0.8V V+=3.0V,RL=∞,1pin=2.0V アンプ♯A,f<100Hz アンプ♯B,f=1kHz,RL=32Ω V+=3.0V,RL=16Ω,THD≤10% V+=6.0V,RL=32Ω,THD≤10% V+=12.0V,RL=100Ω,THD≤10% (注 3) V+=6V,RL=32Ω,PO=125mW,GVD=34dB V+≥3V,RL=8Ω,PO=20mW,GVD=12dB V+≥12V,RL=32Ω,PO=200mW,GVD=34dB C1=∞,C2=0.01µF,DC C1=0.1µF,C2=0,f=1kHz C1=1.0µF,C2=5.0µF,f=1kHz f=1kHz∼20kHz,1pin=2.0V V+=3.0V,RL=16Ω V+=6.0V V+=12.0V IOUT=-75mA,V+=2.0∼16.0V IOUT=75mA,V+=2.0∼16.0V Rf=75kΩ,RL=32Ω,5pin∼8pin 間 4pin 3pin 2pin 1pin 1pin V+=VCD=16.0V,1pin + 最 小 77 -0.35 55 250 400 50 1.00 -30 100 18 2.0 0.0 50 標 準 2.7 3.4 72 83 0 0.5 0.5 0.6 12 52 70 1.18 2.68 5.71 V+-1.1 0.21 0 -30 150 25 75 最 大 4.0 5.0 100 +0.35 1.0 1.25 +30 -200 220 40 V+ 0.8 175 単 位 mA mA µA dB dB mW mW mW % % % dB dB dB dB V V V V V mV nA kΩ kΩ V V kΩ (注 2)面実装パッケージ品は基板実装時。 (注 3)SSOP8 および VSP8 パッケージ品は消費電力(PD)を越えるため PO3 は適用しません。 -2- Ver.2008-03-07 NJM2113 ■ 特性例 Ver.2008-03-07 -3- NJM2113 ■ 特性例 -4- Ver.2008-03-07 NJM2113 ■ 特性例 Ver.2008-03-07 -5- NJM2113 ■ 応用回路例 注意:1.CD 端子(1 pin)が Low レベル(<0.8V)の場合に動作状態、High レベル(>2.0V)の場合にスタンバイ状態になります。 2.C1,C2 は、電源電圧変動除去率を改善します。C1 が十分に大きい場合は C2 は不要になります。 3.C1,C2 は、外部電源の状態に関係なく、回路の起動時間に影響を与えますので注意してください。 4.CD 端子の入力電流は、下図の CD 端子等価回路にある内部抵抗に流れます。 5.出力に発振防止用 CR を接続する必要はありません。しかし、PC 基板のレイアウト、浮遊容量およびスピーカー配線 の長さ等により発振した場合は、発振防止用 CR を接続してください。 <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 -6- Ver.2008-03-07