NJU6063 PWM 制御型 3 色 LED 多色化コントローラドライバ ■ 概要 NJU6063 は、3 色 LED ( 赤(R), 緑(G), 青(B) を 1 パッケージに 搭載した LED ) の輝度を制御し、多色化が可能な PWM 制御型 3 色 LED 多色化コントローラドライバです。 PWM 調光回路 LED ドライバ、I2C インターフェイス、定電流ドライバ で構成され、接続した 3 色 LED を個々に制御することが可能です。 定電流ドライバを内蔵しているので、外付け抵抗が不要となり、省 スペース化ができます。また CPU から I2C を介して、PWM 調光回路 を制御することで、LED の多色化およびマルチデバイス制御が可能 となり、複数の NJU6063 を制御できます。 携帯電話、カーオーディオ、各種家電等のイルミネーションに最適 な製品です。 ■ 外形図 NJU6063V ■ 特徴 ・ 3 色 LED の輝度を個々に制御可能 : ILED = 30mA * 3 出力 ・ PWM 調光回路内蔵 : 128 Step * 3 ・ 自動グラデーション機能 ( Gradual Dimming ) ・ マルチデバイス制御 ・ 定電流可変機能 ・ I2C インターフェイス内蔵 ・ 発振回路内蔵 ・ 動作電圧 : 2.7 V ~ 5.5V ・ CMOS 構造 ・ 外形 : SSOP-14 ■ ブロック図 VDD OSC OSC VIN POWER ON RESET THERMAL SHUT DOWN PWM CONTROL LED1 CURRENT SELECTOR INSTRUCTION DECODER RSTb SCL PWM CONTROL I2C I/F LED2 CURRENT SELECTOR SDA PWM CONTROL LED3 CURRENT SELECTOR CURRENT CONTROL VSS DO1 DO2 AVSS ISET Ver.2012-07-31 -1- NJU6063 ■ 端子配列 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 AVSS ISET VSS DO1 DO2 OSC SDA SCL RSTb VDD 11 12 13 14 VIN LED3 LED2 LED1 SSOP-14 ■ 端子説明 記 号 AVSS 説 明 アナログ GND 端子 データ出力端子 1 インストラクションにより、次の 2 通りの使用方法を選択することができます。 ① マルチ・デバイス制御 DO1 マルチ・デバイス制御をする際に、次段の NJU6063 の RSTb 端子と接続してください。 ② 外部 LED ドライバのイネーブルコントロール 外付けの LED ドライバを構成する場合に、イネーブルコントロール信号出力用として使用することが できます。インストラクションにより “ H ” レベルまたは “ L ” レベルを出力します。 データ出力端子 2 DO2 LED3 端子と同じ PWM 信号を出力します。外付けの LED ドライバを構成して、PWM 調光するときに 使用します。 LED1 LED 出力端子 LED2 オープンドレイン出力。インストラクションにより 128 Step の PWM 波形が出力されます。 LED3 各 LED のカソード側を接続してください。 NC OSC ISET RSTb 電気的にオープンです。 外部クロック入力端子 インストラクションで、外部クロックで使用する場合に入力します。通常はオープンにして下さい。 最大 LED 駆動電流設定用抵抗接続端子 AVSS 端子との間に、最大 LED 駆動電流を設定するための抵抗を接続します。 リセット信号入力端子 この端子を “ L ” にすることによりリセット状態となり、 “ H ” に戻すことで、動作状態に戻ります。 SCL シリアルクロック入力端子 SDA シリアルデータ入出力端子 VDD デジタル電源供給端子 VIN アナログ電源供給端子 VSS デジタル GND 端子 Ver.2012-07-31 -2- NJU6063 ■ 絶対最大定格 ( 指定なき場合には Ta = 25°C ) 項 目 記号 最大定格 単位 電源電圧 1 VDD - 0.3 ~ + 7.0 V 電源電圧 2 VIN - 0.3 ~ + 7.0 V 入力電圧 1 VI1 - 0.3 ~ + 7.0 (*1) V 入力電圧 2 VI2 - 0.3 ~ + 7.0 (*2) V 入力電圧 3 VI3 - 0.3 ~ + 7.0 (*3) V 入力電圧 4 VI4 - 0.3 ~ + 7.0 (*4) V 出力電流 1 ILED 0 ~ 60 (*1) mA 出力電流 2 IDO 5 (*5) mA 450 (*6) mW 消費電力 PD 動作温度 Topr - 40 ~ + 85 °C 保存温度 Tstg - 55 ~ + 125 °C (注) *1 *2 *3 *4 *5 *6 *7 : : : : : : : : 570 (*7) 電圧は全て VSS = AVSS = 0 V を基準とした値です。 LED1, LED2, LED3 端子に適用。 ISET 端子に適用。電源電圧が 7V 以下の時は、電源電圧 2 と等しくなります。 RSTb, OSC 端子に適用。電源電圧が 7V 以下の時は、電源電圧 1 と等しくなります。 SCL, SDA 端子に適用。 DO1, DO2 端子に適用。 基板実装時 76.2 * 114.3 * 1.6mm ( 2 層 ) で EIA/JEDEC 規格準拠。 基板実装時 76.2 * 114.3 * 1.6mm ( 4 層 ) で EIA/JEDEC 規格準拠。 ■ 推奨動作電圧 ( 指定なき場合には Ta = 25°C ) 項 目 ロジック電源電圧 アナログ電源電圧 入力電圧 記号 条 件 最小 標準 最大 単位 VDD 1.8 3.0 5.5 V VIN 2.7 3.0 5.5 V VLED - - 5.5 V Ver.2012-07-31 -3- NJU6063 ■ 電気的特性 ( 指定なき場合には VDD = 3.0V, VIN = 3.0V, RSTb = VDD, RISET = 3.3kΩ, Ta = 25°C ) 項 目 記号 条 件 最小 標準 最大 単位 < 入力部 > 入力 “ H ” レベル電圧 1 VIH1 SCL, SDA 0.7VDD - VDD V 入力 “ H ” レベル電圧 2 VIH2 RSTb, OSC 0.8VDD - VDD V 入力 “ L ” レベル電圧 1 VIL1 SCL, SDA 0 - 0.3VDD V 入力 “ L ” レベル電圧 2 VIL2 RSTb, OSC 0 - 0.2VDD V - - 0.3 µA - 0.3 - - µA - 8 12 µA 入力 “ H ” レベル電流 IIH 入力 “ L ” レベル電流 IIL プルアップ抵抗電流 IRUP RSTb, OSC, SCL, SDA, VI = VDD OSC 端子測定時は初期設定 = 02h RSTb, OSC, SCL, SDA, VI = 0V OSC 端子測定時は初期設定 = 02h OSC, 初期設定 = 00h, VI = 0V < 発振部 > 内蔵発振周波数 fOSC(1) FC1 = 0, FC0 = 0 0.7 1 1.3 fOSC(2) FC1 = 0, FC0 = 1 0.91 1.3 1.69 fOSC(3) FC1 = 1, FC0 = 0 1.54 2.2 2.86 fOSC(4) FC1 = 1, FC0 = 1 MHz 0.56 0.8 1.04 fEX OSC - - 5 MHz tEXL OSC 100 - - ns tEXH OSC 100 - - ns 立ち上がり時間 3 tr3 OSC - - 300 ns 立ち下がり時間 3 tf3 OSC - - 300 ns - - 5.23 kHz - 160 240 µA - 660 760 µA 外部クロック最大周波数 外部クロック パルス幅 “ L ” 期間 外部クロック パルス幅 “ H ” 期間 最大フレーム周波数 fFRAME LED1, LED2, LED3, 電流倍率設定=100% PWM 設定 = 01h, FD1 = 0, FD0 = 0 < 総合特性 > 動作時消費電流 1 IOP1 動作時消費電流 2 IOP2 VDD, 初期設定 = 01h, LED1 ~ LED3 PWM 設定 = 00h, VI1 = 2V VIN, 初期設定 = 01h, 電流倍率設定=100% LED1 ~ LED3 PWM 設定 = 00h, スタティック ON = 00h, VI1 = 2V 静止時消費電流 1 INOP1 VDD, 初期設定 = 00h, VI1 = 2V - 2.3 3.9 µA 静止時消費電流 2 INOP2 VIN, 初期設定 = 00h, VI1 = 2V - - 1 µA < 出力部 > 出力 “ H ” レベル電圧 1 VOH1 DO1, IO = - 0.1mA 出力 “ L ” レベル電圧 1 VOL1 DO1, IO = 0.1mA 出力 “ H ” レベル電圧 2 VOH2 DO2, IO = - 0.1mA 出力 “ L ” レベル電圧 2 VOL2 出力 “ L ” レベル電圧 3 VOL3 0.8VDD - - V - - 0.2VDD V 0.8VDD - - V DO2, IO = 0.1mA - - 0.2VDD V SDA, IO = 3mA - - 0.4 V Ver.2012-07-31 -4- NJU6063 ■ 電気的特性 ( 指定なき場合には VDD = 3.0V, VIN = 3.0V, RSTb = VDD, RISET = 3.3kΩ, Ta = 25°C ) 項 目 記号 条 件 最小 標準 最大 単位 - - 0.3 µA 29.1 30.3 31.5 mA - 1.7 - 1.7 % - - 0.65 V - - 300 ns - - ns < LED 駆動部 > LED 端子オフリーク電流 1 ILED_OFFH1 LED1, VI1 = 5.5V LED 端子オフリーク電流 2 ILED_OFFH2 LED2, VI1 = 5.5V LED 端子オフリーク電流 3 ILED_OFFH3 LED3, VI1 = 5.5V LED 駆動電流 1 ILED1 LED1, 電流倍率設定 = 100% LED 駆動電流 2 ILED2 LED2, 電流倍率設定 = 100% LED 駆動電流 3 ILED3 LED3, 電流倍率設定 = 100% ( ILED1 – ILED_AVG ) / ILED_AVG * 100 LED 駆動電流マッチング 1 IMLED1 ILED_AVG = ( ILED1 + ILED2 + ILED3 ) / 3 電流倍率設定 = 100% ( ILED2 – ILED_AVG ) / ILED_AVG * 100 LED 駆動電流マッチング 2 IMLED2 ILED_AVG = ( ILED1 + ILED2 + ILED3 ) / 3 電流倍率設定 = 100% ( ILED3 – ILED_AVG ) / ILED_AVG * 100 LED 駆動電流マッチング 3 IMLED3 ILED_AVG = ( ILED1 + ILED2 + ILED3 ) / 3 電流倍率設定 = 100% LED 端子飽和電圧 1 VLED_SAT1 LED1, ILED1=28mA, 電流設定倍率=100% LED 端子飽和電圧 2 VLED_SAT2 LED2, ILED2=28mA, 電流設定倍率=100% LED 端子飽和電圧 3 VLED_SAT3 LED3, ILED3=28mA, 電流設定倍率=100% < 出力タイミング > tDC DO1, CL = 10pF tRW RSTb 400 リセット時間 tR RSTb 1 - - µs 立ち上がり時間 2 tr2 RSTb - - 300 ns 立ち下がり時間 2 tf2 RSTb - - 300 ns 4.5 - - µs 出力ディレイ時間 <リセットタイミング> リセット “ L ” パルス幅 < マルチ・デバイス・アクセスタイミング > マルチ・デバイス制御時の アクセス時間 tMA SDA, DO1 Ver.2012-07-31 -5- NJU6063 ■ 電気的特性 ( 指定なき場合には VDD = 3.0V, VIN = 3.0V, RSTb = VDD, RISET = 3.3kΩ, Ta = 25°C ) < I2C バスタイミング( VDD = 3.0V, 高速モードに準拠 ) > SCL クロック周波数 ホールド時間(反復) 『 START 』 条件 fSCL tHD;STA SCL - - 400 kHz SCL, SDA 0.6 - - µs SCL クロック “ L ” 期間 tLOW SCL 1.3 - - µs SCL クロック “ H ” 期間 tHIGH SCL 0.6 - - µs tSU;STA SCL, SDA 0.6 - - µs データホールド時間 tHD;DAT SCL, SDA 0 - 0.9 µs データセットアップ時間 tSU;DAT SCL, SDA 100 - - ns 立ち上がり時間 1 tr1 SCL, SDA - - 300 ns 立ち下がり時間 1 tf1 SCL, SDA - - 300 ns tSU;STO SCL, SDA 0.6 - - µs SDA 1.3 - - µs - - 100 kHz SCL, SDA 4.0 - - µs 反復『 START 』 条件 セットアップ時間 『 STOP 』 条件 セットアップ時間 『 STOP 』 - 『 START 』 間 バス・フリー時間 tBUF < I2C バスタイミング( VDD = 1.8V, 標準モードに準拠 ) > SCL クロック周波数 ホールド時間(反復) 『 START 』 条件 fSCL tHD;STA SCL SCL クロック “ L ” 期間 tLOW SCL 4.7 - - µs SCL クロック “ H ” 期間 tHIGH SCL 4.0 - - µs tSU;STA SCL, SDA 4.7 - - µs データホールド時間 tHD;DAT SCL, SDA 0 - 3.45 µs データセットアップ時間 反復『 START 』 条件 セットアップ時間 tSU;DAT SCL, SDA 250 - - ns 立ち上がり時間 1 tr1 SCL, SDA - - 1000 ns 立ち下がり時間 1 tf1 SCL, SDA - - 300 ns tSU;STO SCL, SDA 4.0 - - µs SDA 4.7 - - µs 『 STOP 』 条件 セットアップ時間 『 STOP 』 - 『 START 』 間 バス・フリー時間 tBUF Ver.2012-07-31 -6- NJU6063 (1) I2C バスタイミング SDA tf 1 tSU;DAT tLOW t r1 tHD;STA tr1 tf 1 tBUF SCL S tHD;STA tHD;DAT tHIGH tSU;STO P tSU;STA Sr S S : スタート条件 S r : 反復スタート条件 P : ストップ条件 (2) リセットタイミング tRW tR RSTb SDA tf2 tr2 (3) マルチ・デバイス・アクセスタイミング ・ 上位アドレスをセット SDA SCL 1 8 9 DO1 tDC tMA (4) 外部クロック tf3 tr3 tEX tEXH OSC tEXL LED fFRAME Ver.2012-07-31 -7- NJU6063 ■ 機能説明 ( 1 ) 内部動作/機能説明 ( 1 - 1 ) PWM 調光制御回路 NJU6063 は、PWM 調光制御回路を 3 回路内蔵しています。 内部は 128step の PWM 回路で動作します。ユーザー側で任意に PWM データの設定が可能です。 LED 端子毎に PWM データを指定することで設定できます。 また、インストラクションによりフレーム周波数を変更することが可能です。 「 ( 3 ) インストラクションコード ( 3-1 ) 初期設定、発振周波数選択、発振周波数文集比選択 」参照 LED1 LED2 LED3 1フレーム 例) 1フレーム = 1 × 2×128 = 256 µs fosc (fOSC=1MHz) LED1 PWMデータ LED2 PWMデータ LED3 PWMデータ ( 1 - 2 ) 発振回路 発振回路は、内蔵容量と内蔵抵抗により、PWM を生成するクロックを発生します。 インストラクションによりオン・オフをさせることが可能です。これにより未使用時の消費 電流を下げることが可能です。 ・ PWM の周期(フレーム周期)は、インストラクションにより選択出来ます。 ・ 内蔵の発振回路を使用せず、外部からのクロックでの動作も可能です。 注) 点灯状態で発振回路をオフすると即時に消灯状態となります。その後、発振回路をオンすると発振回路 をオフしたときの状態に復帰します。そのため発振回路をオンしたとき一瞬 LED の輝度が変わる場合が あります。これを避けるため、PWM データセットで PWM データを"00h"に設定し、消灯状態にしてから 発振回路をオフして下さい。 Ver.2012-07-31 -8- NJU6063 ( 1 - 3 ) LED の輝度設定 LED の輝度設定は、次の 3 つの方法があります。 ( a ) ISET 端子による最大 LED 電流値の設定( LED1∼3 共通 ) ( b ) LED 電流倍率の設定( LED1∼3 個別設定 ) ( c ) PWM 信号の設定( LED1∼3 個別設定 ) ( a ) ISET 端子による最大 LED 電流値の設定( LED1∼3 共通 ) ISET 端子と AVSS 間に抵抗を接続することで最大 LED 電流(ILED(MAX))を設定します。 ILED(MAX)は 5mA∼40mA で設定可能です。計算式は以下のようになります。 ILED = 200[倍] × 0.5[V] 100 = RISET RISET ( 例 : ILED(MAX)= 30.3mA を設定する場合、RISET = 3.3kΩ ) また、ISET 端子が AVSS 端子と短絡した場合、LED 駆動トランジスタを OFF して LED 駆動電流 を遮断します。 ( b ) LED 電流倍率の設定( LED1∼3 個別設定 ) 各 LED 端子の LED 電流を、RISET によって設定した最大 LED 電流値(ILED(MAX))に対して LED 電流値(ILED)を 1 倍、0.5 倍、0.25 倍に設定することができます。 本設定は I2C のインストラクションで行います。 詳細は「 ( 3 ) インストラクションコード ( 3-2 ) LED 電流設定 」を参照。 ( c ) PWM 信号の設定( LED1∼3 個別設定 ) 各 LED 端子の PWM をインストラクションにより設定します。PWM Duty は 0%∼100%の間を 128 分割で設定できます。 詳細は「 ( 3 ) インストラクションコード ( 3-3 ) PWM 設定 」を参照。 ( 1 - 4 ) マルチ・デバイス機能 NJU6063 は、同一の I2C バス上で複数のデバイスを接続して制御することができます。 詳細は「 ( 7 ) マルチ・デバイス制御 」を参照。 ( 1 - 5 ) PWM データ出力機能 DO2 端子から LED3 に設定した PWM データを CMOS 出力します。LED3 端子からの出力の反転波形 を出力し、出力制御は LED3 と同じになります。本ポートを NJU6080 の PWM 端子に接続することで、 大電流の LED 駆動ポートを追加することができます。 Ver.2012-07-31 -9- NJU6063 ( 2 ) インストラクション NJU6063 は、I2C インターフェースにより、PWM データの設定が可能です。 オートインクリメント機能により、下位アドレスが 00h∼07h、以下 02h∼07h のループをしますので、I2C ストップ 条件が成立するまで、LED1 PWM 設定から START / STOP までのインストラクションを連続して書き込むことが 可能です。また、下位アドレスが 08h∼0Fh のインストラクションは、実行後に下位アドレス 02h にオートインクリ メントされます。 ( * : Don’t Care ) インストラクション一覧表 機 能 アドレス インストラクション グローバル 上位 下位 ローカル(注) 上位 下位 D7 D6 D5 D3 D4 D2 D1 説 明 D0 DO1 出力モードの設定(DM) DO1 出力データの設定(DO) (1) 初期設定 FFh 00h MMh 00h DM DO FC1 FC0 FD1 FD0 EXT EN 発振周波数選択(FC1∼FC0) 分周比選択(FD1∼FD0) 内蔵発振/外部クロック切替え(EXT) 発振/定電流ドライバ動作・停止(EN) (2) ILED3 ILED2 ILED1 ILED0 LED電流の倍率設定(ILED5∼ILED1) 01h MMh 01h LED1 PWM設定 FFh 02h MMh 02h (3) LED2 PWM設定 FFh 03h MMh 03h LED3 PWM設定 FFh 04h MMh 04h (4) グラデュアル ディミング設定 FFh 05h MMh 05h * STP3 STP2 (5) スタティックオン FFh 06h MMh 06h * * * * * SON3 (6) START/STOP FFh 07h MMh 07h * * * * * * NOP FFh 08h MMh 08h * * * * * * * 出力反転 FFh 09h MMh 09h * * * * * INV3 INV2 NOP FFh 0Ah MMh 0Ah * * * * * * * * ノンオペレーション(動作しません。) グラデュアル ディミングチェック FFh 0Bh MMh 0Bh * * * * * * * * グラデュアル ディミング動作確認用アドレス。 動作中は、ACK信号を出力します。 動作していない場合は、ACK信号を出力しませ ん。 NOP FFh 0Ch MMh 0Ch * * * * * * * * ノンオペレーション(動作しません。) マルチ・デバイス アドレスセット FFh 0Dh MMh 0Dh MA7 MA6 MA5 MA4 MA3 MA2 MA1 MA0 NOP FFh 0Eh MMh 0Eh * * * * * * * * テストモード FFh 0Fh MMh 0Fh T7 T6 T5 T4 T3 T2 T1 T0 使用禁止 FFh 10h ∼ FFh MMh 10h ∼ FFh * * * * * * * * (8) (9) (10) * ILED4 FFh (7) * ILED5 LED電流設定 PWMデータ * PWMデータの設定 STP1 LOOP4 LOOP3 LOOP2 LOOP1 SON2 ステップ数の設定(STP3∼STP1) ループ回数の設定(LOOP4∼LOOP1) SON1 常時オン(SON3∼SON1) STOP START * グラデュアル ディミング動作の停止(STOP) グラデュアル ディミング動作の開始(START) ノンオペレーション(動作しません。) INV1 PWMデータの反転(INV3∼INV1) マルチ・デバイス制御時の上位アドレス設定 ノンオペレーション(動作しません。) 使用禁止/マルチ・デバイスアドレスが00hで 使用可能 使用禁止 注) MMh はマルチ・デバイスアドレスセットにより変わります。 Ver.2012-07-31 - 10 - NJU6063 < インストラクション送信例 > NJU6063 のインストラクション送信例です。 インストラクション データ スタート 条件 備考 I2Cスタート条件 スレーブアドレス 40h デバイスのスレーブアドレス 上位アドレス 00h マルチ・デバイスアドレス 下位アドレス 00h 内部レジスタのアドレス 初期設定 01h 発振などの初期設定 LED電流設定 3Fh LED駆動電流の倍率設定 LED1 PWM設定 10h LED2 PWM設定 10h LED3 PWM設定 10h グラデュアル ディミング設定 31h ステップ数(8)とループ数(8)を設定 スタティックオン 00h 常時オン設定 START/STOP 01h グラデュアル ディミング動作の開始 PWMデータの設定 wait (19ms) LED1 PWM設定 20h LED2 PWM設定 20h LED3 PWM設定 20h グラデュアル ディミング設定 43h ステップ数(16)とループ数(16)を設定 スタティックオン 00h 常時オン設定 START/STOP 01h グラデュアル ディミングの開始 PWMデータの再設定 wait (70ms) LED1 PWM設定 40h LED2 PWM設定 40h LED3 PWM設定 40h グラデュアル ディミング設定 43h ステップ数(16)とループ数(16)を設定 スタティックオン 00h 常時オン設定 START/STOP 01h グラデュアル ディミング動作の開始 ストップ 条件 PWMデータの再設定 I2Cストップ条件 Ver.2012-07-31 - 11 - NJU6063 ( 3 ) インストラクションコード ( 3 - 1 ) 初期設定 初期設定インストラクションは、発振周波数、発振周波数分周比などを設定できます。 D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 アドレス FC0 FD1 FD0 FC1 MM00h DM DO EXT EN DO1 出力モードの設定 DM : DO1 端子の出力モードの選択 DO1 端子の出力信号をマルチ・デバイス接続用信号と汎用ポート出力に切り替えます。 0:マルチ・デバイス接続用データ出力 D7 1:汎用ポート出力 DO1 出力データの設定 DO:DO1 端子の出力データ 汎用ポート出力時、D6 にセットしたデータを出力します。 発振周波数選択、発振周波数分周比選択 FC1∼FC0,FD1∼FD0:発振周波数選択、発振周波数分周比選択 フレーム周波数の設定をします。発振周波数選択と発振周波数分周比選択を組み合わせること で、13 通りのフレーム周波数を作ることができます。 外部クロック入力時は、4 通りの周波数になります。 発振周波数の設定 FC1 FC0 発振周波数(fosc) 0 0 1MHz 0 1 1.3MHz 1 0 2.2MHz 1 1 0.8MHz 内蔵発振/外部クロック切り替え機能 EXT : 内蔵発振/外部クロック切り替え NJU6063 は内蔵発振回路を使用せず、外部からのクロック入力で動作することが可能です。 外部クロックで使用する場合は、D1 =1 に設定し、OSC 端子より入力してください。 D1 0:内蔵発振 1:外部クロック入力(内蔵発振オフ) 外部クロック入力時は、最大フレーム周波数を超えない範囲に発振周波数分周比を設定する 必要があります。 Ver.2012-07-31 - 12 - NJU6063 発振周波数分周比の設定とフレーム周波数例 FD1 フレーム周波数例 FD0 フレーム周波数 0 0 fOSC 2×1×128 3.9kHz 0 1 fOSC 2×2×128 2.0kHz 2.5kHz 1 0 fOSC 2×4×128 1.0kHz 1.3kHz 2.1kHz 0.8kHz 1 1 fOSC 2×8×128 0.5kHz 0.6kHz 1.1kHz 0.4kHz fosc=1MHz fosc=1.3MHz fosc=2.2MHz fosc=0.8MHz 3.1kHz 1.6kHz フレーム信号 (IC内部信号) 1/128step フレーム周波数 fOSC = 1MHz, FD1 = 0, FD0 = 0 設定 fOSC = 3.9kHz 2 × 1× 128 1 フレーム周期 = × 2 × 128 = 256 µs fOSC フレーム周波数 = 最小PWM 幅 = フレーム周期 = 2µs 128 イネーブル機能 EN:イネーブル/ディセーブル切り替え LED1∼3 共通設定で出力を停止させます。ディセーブル状態では内蔵発振回路も停止します。 I2C インターフェースのみ動作状態となります。 D0 0 : ディセーブル状態(LED1∼3 の出力を停止(消灯)) 1 : イネーブル状態 ( 3 – 2 ) LED 電流設定 LED 電流設定インストラクションにより LED 駆動電流 ( ILED ) の倍率を設定できます。 アドレス MM01h D7 D6 * * D5 ILED5 D4 ILED4 D3 ILED3 D2 ILED2 D1 ILED1 D0 ILED0 LED 電流を ILED ( MAX ) の 1 倍、0.5 倍、0.25 倍の中から選択します。 ILED0、ILED1 LED1端子の出力電流倍率調整 ILED2、ILED3 LED2端子の出力電流倍率調整 ILED4、ILED5 LED3端子の出力電流倍率調整 Ver.2012-07-31 - 13 - NJU6063 LED1 端子の調整例 ILED1 ILED0 0 0 ILED x 0 0 1 ILED x 0.25 1 0 ILED x 0.5 1 1 ILED x 1 LED駆動電流の倍率 備考 LEDドライバオフ(消灯) ILED2 と ILED3、及び ILED4 と ILED5 に関しても同様の仕様となります。 ( 3 – 3 ) PWM 設定 D7 * * * アドレス MM02h MM03h MM04h D6 D5 D4 D3 D2 LED1端子 PWMデータ LED2端子 PWMデータ LED3端子 PWMデータ D1 D0 LED1∼LED3 端子に出力する PWM データをセットします。 PWM データは 0∼127 まで 128step の PWM 出力の設定が可能です。 128 は、「スタティックオン」インストラクションで設定が可能です。 128 PWM データ設定例 1フレーム(128) LED1 PWMデータ LED2 PWMデータ LED3 PWMデータ PWM データに対応した PWM DUTY は下表になります。 PWM 7 PWM 6 PWM 5 PWM 4 PWM 3 PWM 2 PWM 1 * 0 0 0 0 0 0 PWM 0 PWM DUTY 0 * 0 0 0 0 0 0 1 * 0 0 0 0 0 1 0 * 0 0 0 0 0 1 1 * 0 0 0 0 1 0 0 * 0 0 0 0 1 0 1 * 1 1 1 1 1 0 1 * 1 1 1 1 1 1 0 * 1 1 1 1 1 1 1 0 128 1 128 2 128 3 128 4 128 5 128 125 128 126 128 127 128 Ver.2012-07-31 - 14 - NJU6063 ( 3 – 4 ) グラデュアル ディミング設定 グラデュアル ディミングの調光タイミング設定が出来ます。 アドレス MM05h D7 * D6 STP3 D5 STP2 D4 D3 D2 D1 D0 STP1 LOOP4 LOOP3 LOOP2 LOOP1 グラデュアル ディミング機能とは、既に設定されている PWM データから新規にセットした PWM データ へ中間データを補間しながら変化させる機能です。グラデュアル ディミング設定インストラクションでは、 中間データによる補間のステップ数および各ステップのループ回数を設定をします。 中間データによる補間のステップおよび各ステップのループ回数の設定は、下表のようになります。 ステップ設定 STP 3 STP 2 STP 1 ステップ数 0 0 0 1 0 0 1 2 0 1 0 4 0 1 1 8 1 0 0 16 1 0 1 32 1 1 0 設定禁止 (ステップ数=1) 1 1 1 設定禁止 (ステップ数=1) LOOP 回数の設定 LOOP4 LOOP3 LOOP2 LOOP1 ループ回数 0 0 0 0 4 0 0 0 1 8 0 0 1 0 12 0 0 1 1 16 0 1 0 0 20 0 1 0 1 24 0 1 1 0 28 0 1 1 1 32 1 0 0 0 36 1 0 0 1 40 1 0 1 0 44 1 0 1 1 48 1 1 0 0 52 1 1 0 1 56 1 1 1 0 60 1 1 1 1 64 Ver.2012-07-31 - 15 - NJU6063 グラデュアル ディミング動作時間について 動作時間は、フレーム周期、ステップ数、ループ回数の各設定に依存します。計算式は以下の ようになります。 動作時間 = フレーム周期×[(ステップ数+1)×ループ回数+1(=内部処理時間)] 例 : フレーム周波数 3.9kHz、ステップ数 32、ループ回数 64 の時 動作時間 = 1 × [(32 + 1) × 64 + 1] = 0.542[sec] 3.9[kHz] 実際の動作では、フレーム信号に同期して実行を開始しますので計算した時間に対して最大 フレーム1周期分遅れる場合があります。 グラデュアル ディミング動作中のインストラクションの実行 グラデュアル ディミング動作中、IC 内部は BUSY 状態になり、特定のインストラクション以外は 受け付けなくなります。また、受け付けないインストラクションについては ACK を出力しません。 ACK が出力されなかった場合は、START 条件から再送してください。 インストラクション (1) 初期設定 (2) LED電流設定 LED1 PWM設定 LED2 PWM設定 (3) LED3 PWM設定 (4) グラデュアル ディミング設定 (5) スタティックオン (6) START/STOP (7) 出力反転 (8) グラデュアル ディミング チェック マルチ・デバイス (9) アドレスセット (10) テストモード グラデュアル ディミング動作中の設定動作 受け付けません 受け付けません 受け付けません 受け付けません 受け付けません 受け付けません 受け付けません STOP=1設定でグラデュアル ディミング動作の強制停止 受け付けません グラデュアル ディミングが動作中か確認出来ます 受け付けません 通常動作 START/STOP インストラクションで D1=1 にすることでグラデュアルディミング動作が強制停止 します。強制停止後の各 LED 端子の PWM 出力は強制停止した時点の PWM 出力になります。 また、強制停止直後のグラデュアルディミング設定では、前回の PWM データ設定値から 再セットした PWM データへグラデュアルディミング動作します。 強制停止させた場合、リスタートは出来ません。データを再セットしてください。 Ver.2012-07-31 - 16 - NJU6063 ループ回数4、ステップ数2設定時のグラデュアル ディミング動作例 4フレーム 1フレーム 1フレーム LE Dデータ (初 期値 ) LE Dデータ (初 期値 ) 4フレーム 1フレーム 4フレーム 1フレーム 1フレーム 1フレーム 1フレーム LE Dデー タ (設定値 ) LE Dデー タ (設定値 ) LED1 LEDデ ータ(初 期値) 補間 値デ ー タ 補間 値デ ー タ LOOP設 定回 数 繰り 返し LOOP設 定回 数 繰り 返し ス テップ 設定 数 = 2 内 部 処理 時間 PWM データ 00h から 7Fh へ、グラデュアル ディミング動作 中に強制停止させ、その後、00h へグラデュアルディミング動 作させたときの LED 端子から出力される PWM データの変化 PWM PWM 7Fh 7Fh 00h グラデュアル ディミング 動作開始 グラデュアル ディミング 動作終了 t 00h グラデュアル グラデュアル グラデュアル ディミング ディミング ディミング 動作開始 動作開始 強制停止時 通常動作時 t 強制停止動作時 ( 3 – 5 ) スタティックオン スタティックオン(PWM Duty= アドレス MM06h D7 * 128 )を設定できます。 128 D6 * D5 * D4 * D3 * D2 SON3 D1 SON2 D0 SON1 スタティックオン機能 SON3∼SON1:LED3∼LED1 の常時点灯の設定 各 LED 端子に対応した SON 1∼SON 3 のビットを”H”にすることで、PWM データを無効にし、 出力を常時オン( 128 PWM Duty)にします。 128 各 LED 端子を常時オフ( 0 PWM Duty) にする場合は、SON 1∼SON 3 のビットを”L”に 128 して、PWM データを有効にし、PWM パルス幅(W)を 00h に設定して下さい。 また、初期設定インストラクションを EN=0 にすることで全ての LED 端子を”H”(消灯状態)に することができます。 SON 1=LED1、SON 2=LED2、SON 3=LED3、に対応します。 スタティックオン動作はグラデュアル ディミング動作完了後に実行されます。 スタティックオン動作例およびインストラクション設定例を示します。 Ver.2012-07-31 - 17 - NJU6063 PWMデータ SON(128/128Duty) グラデュアル ディミング動作時間 グラデュアル ディミング動作時間 8フレーム 50h(80/128Duty) 00h( 0/128Duty) グラデュアル ディミング 動作完了 グラデュアル ディミング 動作開始 スタティック オン 動作完了 インストラクション設定1 ステップ数=8 ループ数=8 スタティックオン=オン グラデュアル ディミング 動作開始 グラデュアル ディミング 動作完了 インストラクション設定2 ステップ数=8 ループ数=8 スタティックオン=オフ t スタティック オフ 動作完了 スタティックオン動作例1 PWMデータ グラデュアル ディミング動作時間 SON(128/128Duty) 7Fh(127/128Duty) 8フレーム 8フレーム 77h(119/128Duty) グラデュアル ディミング 動作開始 グラデュアル ディミング 動作完了 スタティック オン 動作完了 インストラクション設定1 ステップ数=8 ループ数=8 スタティックオン=オン グラデュアル ディミング 動作開始 グラデュアル ディミング 動作開始 インストラクション設定2 ステップ数=1 ループ数=8 スタティックオン=オフ t グラデュアル ディミング 動作完了 グラデュアル インストラクション設定3 ディミング ステップ数=8 動作完了 ループ数=8 スタティックオン=オフ スタティックオン動作例2 スタティックオン 動作例1のインストラクション設定 インストラクション データ スタート 条件 初期設定 スタティックオン 動作例2のインストラクション設定 備考 インストラクション I2Cスタート条件 スタート 条件 デバイスのスレーブアドレス スレーブアドレス 40h デバイスのスレーブアドレス 上位アドレス 00h マルチ・デバイスアドレス 上位アドレス 00h マルチ・デバイスアドレス 下位アドレス 00h 内部レジスタのアドレス 下位アドレス 00h 内部レジスタのアドレス 初期設定 01h 発振などの初期設定 初期設定 01h 発振などの初期設定 LED電流設定 3Fh LED電流の倍率設定 LED電流設定 3Fh LED電流の倍率設定 LED1 PWM設定 00h LED2 PWM設定 00h LED3 PWM設定 00h グラデュアル ディミング設定 00h スタティックオン 00h START/STOP 01h 初期設定 LED1 PWM設定 77h LED2 PWM設定 77h LED3 PWM設定 77h ステップ数(1)とループ数(4)を設定 グラデュアル ディミング設定 00h ステップ数(1)とループ数(4)を設定 常時オン設定 スタティックオン 00h 常時オン設定 グラデュアル ディミング動作の開始 START/STOP 01h グラデュアル ディミング動作の開始 PWMデータの設定 PWMデータの設定 wait (3ms) LED1 PWM設定 7Fh LED2 PWM設定 7Fh LED3 PWM設定 7Fh ステップ /時間 30h ステップ数(8)とループ数(4)を設定 常時オン設定 スタティックオン 07h 常時オン設定 グラデュアル ディミング動作の開始 START/STOP 01h グラデュアル ディミング動作の開始 LED1 PWM設定 50h LED2 PWM設定 50h LED3 PWM設定 50h グラデュアル ディミング設定 30h ステップ数(8)とループ数(4)を設定 スタティックオン 07h START/STOP 01h PWMデータの設定 インストラクション 設定1 PWMデータの設定 wait (10ms) wait (10ms) インストラクション 設定2 I2Cスタート条件 40h wait (3ms) インストラクション 設定1 データ 備考 スレーブアドレス ストップ条件 I2Cストップ条件 ストップ条件 スタート 条件 I2Cスタート条件 スタート 条件 I2Cストップ条件 I2Cスタート条件 スレーブアドレス 40h デバイスのスレーブアドレス スレーブアドレス 40h デバイスのスレーブアドレス 上位アドレス 00h マルチ・デバイスアドレス 上位アドレス 00h マルチ・デバイスアドレス 下位アドレス 06h 内部レジスタのアドレス 下位アドレス 05h 内部レジスタのアドレス スタティックオン 00h 常時オン設定 グラデュアル ディミング設定 00h ステップ数(1)とループ数(4)を設定 START/STOP 01h グラデュアル ディミング動作の開始 スタティックオン 00h 常時オン設定 START/STOP 01h グラデュアル ディミング動作の開始 インストラクション 設定2 wait (3ms) I2Cストップ条件 ストップ条件 I2Cスタート条件 スタート 条件 インストラクション 設定3 スレーブアドレス 40h デバイスのスレーブアドレス 上位アドレス 00h マルチ・デバイスアドレス 下位アドレス 02h 内部レジスタのアドレス LED1 PWM設定 77h LED2 PWM設定 77h PWMデータの設定 LED3 PWM設定 グラデュアル ディミング設定 スタティックオン START/STOP 77h 30h 00h 01h ステップ数(8)とループ数(4)を設定 常時オン設定 グラデュアル ディミング動作の開始 Ver.2012-07-31 - 18 - NJU6063 ( 3 – 6 ) START / STOP グラデュアルディミング機能の開始と強制停止を制御します。 アドレス MM07h D7 * D6 * D5 * D4 * D3 * D2 * D1 D0 STOP START グラデュアル ディミング機能の開始 START:グラデュアル ディミング機能の開始 D0=1 でグラデュアルディミング機能を開始します。実際の実行開始はフレーム信号に同期して 実行します。D0=0 では各 LED 端子の PWM 出力は更新されません。 また、グラデュアル ディミング機能実行中に D0=0 にしてもグラデュアル ディミング機能動作は 停止しません。 強制停止機能 STOP:動作中のグラデュアルディミング機能の強制停止 D1=1 でグラデュアル ディミング機能を強制停止させます。停止処理はフレーム信号に同期して 実行します。STOP の設定は、下位アドレス 07h を指定後に D1 を"H"に設定してください。 (グラデュアル ディミング機能実行中は、07h、0Fh のインストラクション以外は受け付け ません。) 強制停止させたときの動作は、「 ( 3-4 ) グラデュアルディミング設定 」を参照してください。 注意:STOP と START は、同時に"H"に設定しないでください。 ( 3 – 7 ) 出力反転 各 LED 出力及び DO2 出力と各 PWM 設定データに対して出力反転を設定します。 アドレス MM09h D7 * D6 * D5 * D4 * D3 * D2 INV 3 D1 INV2 D0 INV1 LED 出力反転機能 INV3∼INV1:LED3∼LED1 の出力の設定 PWM データに対して LED1∼LED3 端子の出力論理を反転させることが出来ます。 INV1∼INV3 は LED1∼LED3 に対応しており、INV=1 にすることで PWM Duty が反転します。 PWM データと INV1∼INV3、LED1∼LED3 の関係を示します。 DO2 出力についても本設定が反映されます。 LED1端子 LED2端子 LED3端子 PWMデータ 50h 50h 50h LED出力 反転機能 INV1=0 INV2=1 INV3=0 点灯 消灯 点灯 LED端子出力波形 消灯 点灯 消灯 Ver.2012-07-31 - 19 - NJU6063 ( 3 – 8 ) グラデュアルディミング チェック アドレス 0Bh に、任意のデータを書き込む事により、グラデュアルディミング動作中か確認できます。 アドレス MM0Bh D7 * D6 * D5 * D4 * D3 * D2 * D1 * D0 * 書き込んだデータは、動作に影響しません。 グラデュアル ディミング動作中は ACK を出力します。 動作していない場合は ACK を出力しません。 この機能を使用する事により、マルチデバイス接続した、全てのデバイスのグラデュアルディミング 動作が完了しているか確認できます。全てのデバイスのグラデュアル ディミング動作が完了して いればアドレス FF0Bh にデータを書き込んだ場合 ACK は出力されません。1以上のデバイスが グラデュアルディミング動作中であれば、ACK を出力します。 ( 3 – 9 ) マルチ・デバイスアドレスセット マルチ・デバイス接続をする際に、上位アドレスセットを行います。 アドレス MM0Dh D7 MA7 D6 MA6 D5 MA5 D4 MA4 D3 MA3 D2 MA2 D1 MA1 D0 MA0 上位アドレス(MA)は 01h∼FEh まであり、254 通りのアドレスが設定できます。FF0Xh を設定すると 接続された全てのデバイスのレジスタを同時に書き換えます。 ( 3 – 10 ) テストモード IC チップテスト用のインストラクションです。使用しないで下さい。 Ver.2012-07-31 - 20 - NJU6063 ( 4 ) メモリマップ MMMM_MMMM: マルチ・デバイスアドレス。8bit 0000_0001(1)∼1111_1110(254) 制御レジスタ アドレス 上位 下位 レジスタ MMMM_MMMM 0000_0000 初期設定 MMMM_MMMM 0000_0001 LED電流設定 MMMM_MMMM 0000_0010 LED1端子 PWMデータ MMMM_MMMM 0000_0011 LED2端子 PWMデータ MMMM_MMMM 0000_0100 LED3端子 PWMデータ MMMM_MMMM 0000_0101 グラデュアル ディミング設定 MMMM_MMMM 0000_0110 スタティックオン MMMM_MMMM 0000_0111 START/STOP MMMM_MMMM 0000_1000 NOP MMMM_MMMM 0000_1001 出力反転 MMMM_MMMM 0000_1010 NOP MMMM_MMMM 0000_1011 グラデュアル ディミング チェック MMMM_MMMM 0000_1100 NOP MMMM_MMMM 0000_1101 マルチデバイスアドレス MMMM_MMMM 0000_1110 NOP MMMM_MMMM 0000_1111 TEST 1111_1111 XXXX_XXXX グローバルアドレス Ver.2012-07-31 - 21 - NJU6063 ( 5 ) データ入力タイミング データのフォーマットは下記のようになります。 スレーブアドレスのほかに、上位アドレスと下位アドレスがあり、上位アドレスは、マルチ・デバイス制御を する場合のデバイス指定に使用します。下位アドレスは各インストラクションの識別に用いられます。 マルチ・デバイス制御を使用しない場合(1 個使いの場合)は 00h を指定してください。 SCL の立ち上がりで SDA のデータを取り込みます。 下位アドレスがインクリメントしますので、ストップ条件が成立するまで、連続してインストラクションを書き込む ことが可能です。 S スレーブアドレス R/W A A 上位アドレス A 下位アドレス A 入力データ P SDA MSB SCL 1 MSB LSB W 2 7 8 9 1 LSB 2 7 8 MSB 9 1 LSB 2 7 8 MSB 9 1 LSB 2 7 8 9 S:スタート条件 A:ACK P:ストップ条件 ICの内部処理状態1 グラデュアル ディミング動作中 データ待ち状態 グラデュアル ディミング動作中 データ待ち状態 ACK信号 ICの内部処理状態2 ACK信号 ① スタート条件 SCL 端子が HIGH レベルの時、SDA 端子に立ち下がりエッジを入力することで、データの読み込みを 開始します。 ② スレーブアドレス 1 バイト目のデータは、スレーブアドレスと R/W 条件を入力して下さい。NJU6063 のスレーブアドレスは ( 0100_000 )となります。スレーブアドレスが一致すると、9 ビット目に ACK を出力します。 ゼネラル・コール・アドレスには対応していません。 ③ レジスタ上位アドレス 2 バイト目のデータは、レジスタ上位アドレスを入力して下さい。スレーブアドレスが一致していれば上位 アドレスが一致しなくても 9 ビット目に ACK を出力します。 ④ レジスタ下位アドレス 3 バイト目のデータは、レジスタ下位アドレスを入力して下さい。 ・レジスタ上位アドレスが一致している場合、9 ビット目に ACK を出力します。 ・ レジスタ上位アドレスが一致していない場合、9 ビット目に ACK を出力しません。 ⑤ データ 4 バイト目以降にデータを入力して下さい。 IC 内部でグラデュアルディミングによる内部処理が完了していないときのみ、入力データに対して ACK が出力されません ( IC 内部処理状態 2 )。ACK が出力されなかった場合は、①スタート条件より データ入力を再入力してください。 グラデュアルディミング動作時間については、( 3-4 ) グラデュアルディミング設定を参照してください。 Ver.2012-07-31 - 22 - NJU6063 ⑥ ストップ条件 SCL 端子が HIGH レベルの時、SDA 端子に立ち上がりエッジを入力することで、データの読み込みを 終了します。 ⑦ 反復スタート条件 スタート条件設定後に SCL 端子が HIGH レベルの時、SDA 端子に立ち下がりエッジを入力することで、 再度データの読み込みを開始します。 注) VDD=1.8V のときは I2C の標準モードで使用してください。 ( 6 ) リセット ( 6 – 1 ) ハードウェアリセット RSTb 端子に”L”レベルパルスを入力すると、システム全体が初期化されます。 ハードウェアリセットによる初期設定 A ) 発振/定電流ドライバをオフ B ) 内蔵発振使用に切り替え C ) グラデュアルディミング動作停止 D ) LED1 ~ 3 の PWM データを” 00h”にセット E ) フレーム周波数を F) G) H) I) J) K) L) M) N) fOSC にセット 2 × 1× 128 DO1 出力モード DM を"00h"にセット(マルチ・デバイス制御信号出力) DO1 出力データ DO を"00h"にセット 電流倍率設定 ( ILED0 ~ ILED 5 ) を"00h"にセット(出力ディセーブル状態) グラデュアルディミングのステップ数(STP3,STP2,STP1)を” 00h”にセット グラデュアルディミングのループ回数 (LOOP4 ~ LOOP1 )を” 00h”にセット スタティックオン ( SON3, SON2, SON1 ) を” 00h”にセット PWM データの反転 ( INV3,INV2,INV1 ) を"00h"にセット マルチ・デバイスアドレスセットを” 00h”にセット I2C インターフェース初期化 ( 6 – 2 ) パワーオンリセット NJU6063 は、パワーオンリセット回路を内蔵しています。 電源投入時に、システム全体が初期化されます。動作は、ハードウェアリセットに従います。 Ver.2012-07-31 - 23 - NJU6063 ( 7 ) マルチデバイス制御 NJU6063 は DO1 端子と RSTb 端子を下図のように接続し、レジスタの上位アドレスを設定することで、 マルチ・デバイス制御が可能になります。 DO1 端子は上位アドレスが 00h ならば”L”を、01h∼FEh ならば”H”を出力します。 リセット後は、上位アドレスは”00h”に設定されています。 アドレス空間については、「 ( 4 ) メモリマップ 」を参照して下さい。 マルチアドレス制御時に、あらかじめ設定した上位アドレスと一致しない場合は下位アドレス入力時に ACK を返しません。 VDD VDD RST RSTb SCL SDA VDD DO1 RSTb SCL SDA VSS VDD DO1 RS Tb SCL SDA VSS DO1 VSS SCL SDA ( 7 – 1 ) アドレス設定手順 例1) NJU6063 を 3 個使いした場合 スレーブアドレス +R/W レジスタ アドレス 40h 000Dh 01h - - デバイス1の上位アドレスを01h設定します。 デバイス2、3はRSTb=”L”のため反応しません。 40h 000Dh 02h - - デバイス2の上位アドレスを02h設定します。 デバイス1は”01h”に設定済み、 デバイス3はRSTb=”L”のため反応しません。 40h 000Dh 03h - - デバイス3の上位アドレスを03h設定します。 デバイス1は”01h”に設定済み、 デバイス2は”02h”に設定済みです。 40h FF00h 01h - - 全てのデバイスに初期設定インストラクションを送ります。 40h FF01h 3Fh - - 40h 0102h 11h 12h ・・・・ デバイス1にPWMデータ、グラデュアル ディミングの設定、 スタティックオンを設定します。 40h 0202h 21h 22h ・・・・ デバイス2にPWMデータ、グラデュアル ディミングの設定、 スタティックオンを設定します。 40h 0302h 31h 32h ・・・・ デバイス3にPWMデータ、グラデュアル ディミングの設定、 スタティックオンを設定します。 40h FF07h 01h - - START/STOP によりグラデュアル ディミング動作を開始 します。 入力データ 全てのデバイスにLED電流設定をします。 Ver.2012-07-31 - 24 - NJU6063 ・ レジスタ上位アドレスの初期値:00h VDD VDD RST H RSTb 00h SCL SDA VSS VDD DO1 L RSTb 00h SCL SDA VSS VDD DO1 L RS Tb 00h SCL SDA VSS DO1 SCL SDA ・ アドレス設定後 VDD VDD RST H RSTb 01h SCL SDA VSS VDD DO1 H RSTb 02h SCL SDA VSS VDD DO1 H RS Tb 03h SCL SDA VSS DO1 SCL SDA ( 8 ) NJU6080 の制御 NJU6063 の DO1 端子と DO2 端子を使用することで NJU6080 の制御が可能になります (応用回路例 2 参照)。 NJU6080 を接続することで NJU6063 よりも LED 駆動電流を増やすことが出来ます。 このとき、LED3 の PWM データが NJU6080 の PWM データになります。 ( 8 – 1 ) NJU6080 の制御設定手順 例1)NJU6080 を 70/128Duty で点灯させる場合 スレーブアドレス +R/W レジスタ 40h 0000h C1h - - 初期設定インス トラクションを送ります。 DM=1 DO=1の設定によりDO1端子からは"H"が出力され NJU6080をイネーブル状態にしま す。 40h 0001h 0Fh - - LED3の電流設定を0にします。 LED3端子はOFFに固定されます。 40h 0004h 46h 48h ・・・・ LED3のPW Mデータ、グラデュアル ディミングの設定、スタ ティックオンを設定しま す。 40h 0007h 01h - - START/STOP によりグラデュア ル ディミング動作を開始 します。(本例ではNJU6080は、70/128Dutyで 点灯) 入力データ アドレス Ver.2012-07-31 - 25 - NJU6063 ■ 応用回路例 ・ 応用回路例 1 3V 5V VIN VDD 10k Ω 10kΩ OSC LED1 RSTb LED2 NJU6063 SCL CPU LED3 SDA DO2 AVSS DO1 ISET VSS 3.3k Ω ・ 応用回路例 2 ( NJU6080 を接続した場合 ) 3V 5V VDD 10k Ω VIN 10kΩ OSC LED1 RSTb LED2 NJU6063 SCL CPU LED3 SDA DO2 AVSS DO1 ISET VSS 3.3kΩ VDD EN PWM LED NJU6080 GND RS 2Ω Ver.2012-07-31 - 26 - NJU6063 ・ 応用回路例 3 ( NJU6063 を 3 個マルチ・デバイス制御接続した場合 ) 3V 5V VDD 10k Ω VIN 10k Ω OSC LED1 RSTb LED2 SCL CPU NJU6063 LED3 SDA DO2 AVSS DO1 VSS ISET 3.3kΩ VDD VIN OSC LED1 RSTb LED2 SCL NJU6063 LED3 SDA AVSS DO2 DO1 VSS ISET 3.3kΩ VDD VIN OSC LED1 RSTb LED2 SCL NJU6063 LED3 SDA DO2 AVSS DO1 VSS ISET 3.3kΩ Ver.2012-07-31 - 27 - NJU6063 ■ 特性例 IOP2 vs VIN ILED1 vs RISET VDD=3V, RISET=3.3kΩ LED1∼LED3=2V VIN=VDD=3V 800E-6 60 700E-6 50 600E-6 40 500E-6 IOP2[A] ILED1[mA] 70 30 400E-6 300E-6 20 200E-6 10 100E-6 0 0 10 20 30 000E+0 40 0.00 2.00 4.00 RISET[kΩ] 6.00 8.00 VIN[V] ILED1 vs VIN INOP2 vs VIN RISET=3.3kΩ VDD=3V, RISET=3.3kΩ LED1∼LED3=2V 35E-3 1E-9 800E-12 30E-3 600E-12 25E-3 200E-12 000E+0 -200E-12 0 2 4 6 8 20E-3 ILED1[A] INOP2[A] 400E-12 15E-3 10E-3 -400E-12 5E-3 -600E-12 -800E-12 000E+0 0.0 -1E-9 2.0 4.0 VIN[V] 6.0 8.0 VIN[V] ILED1 vs VLED1 INOP2 vs Temp. VDD=VIN=3.0V , RISET=3.3kΩ VDD=VIN=3V , RISET=3.3kΩ 10E+3 35E-3 30E-3 1E+3 INOP2[nA] ILED1[A] 25E-3 20E-3 15E-3 -50℃ 25℃ 10E-3 100E+0 10E+0 75℃ 125℃ 5E-3 150℃ 000E+0 0 1 2 3 4 5 VLED1[V] 6 7 8 1E+0 -100 -50 0 50 100 150 200 Temp.[ºC] Ver.2012-07-31 - 28 - NJU6063 ■ 特性例 fOSC vs Temp. ILED_OFFH1 vs Temp. VDD=VIN=3V VDD=VIN=3V , RISET=3.3kΩ, VI=5.5V 10E+3 1200 1150 1E+3 ILED_OFFH1[nA] 1100 fOSC[kHz] 1050 1000 950 900 100E+0 10E+0 1E+0 -100 850 -50 0 50 100 150 200 100E-3 800 -100 -50 0 50 Temp.[ºC] 100 150 200 10E-3 Temp.[ºC] Ver.2012-07-31 - 29 - NJU6063 <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 Ver.2012-07-31 - 30 -