19-1256; Rev 2; 10/98 概要 ___________________________________ 特長 ___________________________________ MAX2102評価キット(EVキット)は、ディジタルDBS アプリケーション用のMAX2102ダイレクトコンバー ジョンチューナICの評価を容易にします。 ◆ シンプルなRFテストボードでベースバンド出力及び RF、LO入力用の50Ωテストポートを提供 ボードには、50Ω環境において迅速に評価を行うため に、RF及びLO入力及びI/Qベースバンド出力コネクタ が含まれています。R F及びL O入力周波数範囲は、 950MHz∼2150MHzです。プリスケーラ出力をハイ インピーダンスプローブで検出するためのプローブ チップジャックが用意されています。 ◆ 950MHz∼2150MHzからI/Qベースバンドへの ダイレクトコンバージョン信号同調 ◆ 入力レベル:キャリア当たり-69dBm∼-19dBm ◆ 自動利得制御範囲50dBのテストが可能 ◆ デュアルモジュラスプリスケーラ出力の観察が可能 ◆ 完全実装済み、試験済み 部品メーカ _____________________________ SUPPLIER PHONE FAX AVX (803) 946-0690 (803) 626-3123 Panasonic (201) 392-7522 (201) 392-4441 型番 ___________________________________ PART TEMP. RANGE BOARD TYPE MAX2102EVKIT-SO 0°C to +70°C Surface Mount 部品リスト ________________________________________________________________________ 名称 数量 B1–B5 5 表面実装ビーズコア Panasonic EXC-CL3216U 2 47µF、10V、±20%電解コンデンサ Panasonic ECE-V1AA470P C1, C9 説 明 C2, C3, C8, C11 4 0.1µF、50V(min)、10%セラミック コンデンサ C4–C7, C14, C15 6 22pF、50V(min)、10%セラミック コンデンサ C10, C12 2 10pF、50V(min)、10%セラミック コンデンサ C13, C16 2 10pF、50V(min)、10%セラミック コンデンサ C17, C19, C21, C22 4 1000pF、50V(min)、10%セラミック コンデンサ C20 1 10µF、16V、±20%タンタル コンデンサ AVX TAJC106M106 C26, C27 2 0.22µF、50V(min)、10%セラミック コンデンサ J1, J3 2 BNCコネクタ 名称 数量 説 明 J2, J4, J5 3 エッジマウントSMAコネクタ J6 1 スコーププローブコネクタ JU2, JU3 2 3ピンヘッダ(0.1”センター) シャント R1, R7 2 47Ω、5%抵抗 R3, R13 2 オープン R4, R16 2 51Ω、5%抵抗 R6 1 2kΩ、5%抵抗 R8, R10 2 22Ω、5%抵抗 R11, R12 2 56Ω、5%抵抗 R15 1 100Ω、5%抵抗 R17 1 4.7Ω、5%抵抗 U1 1 マキシム MAX2102CWI(28ピンSOP) None 1 MAX2102回路ボード None 1 MAX2102データシート ________________________________________________________________ Maxim Integrated Products 1 Evaluates: MAX2102 MAX2102評価キット Evaluates: MAX2102 MAX2102評価キット 必要な試験機器 _________________________ • R Fキャリア信号を発生するためのR F信号発生器。 周波数範囲は950MHz∼2150MHz、パワーレンジ は-69dBm∼-19dBm • LO信号を発生するためのRF信号発生器。周波数範囲 は950MHz∼2150MHz(-10dBm)。 • (オプション)平衡不平衡変成器(例えばAnzac H-9)。 差動LOドライブでMAX2102をテストする場合に使用。 • 50Ω終端処理入力及び最小帯域幅100MHzのデュアル チャネルディジタル化オシロスコープ(タイムドメイン ベースバンド測定用)。プリスケーラを監視する場合 は、高周波ハイインピーダンスプローブも必要です。 • 30kHz∼100MHzの信号を測定できるネットワーク/ スペクトラムアナライザ(タイムドメインベースバンド 測定用) • 最低300mAを供給できる+5V電源 • 1V∼4Vを供給し、500µAのソース及びシンクが可能 な可変電圧電源(自動利得制御(AGC)用)。 接続及びセットアップ ___________________ 全ての接続が完了するまでは、RF信号発生器がディセー ブルされており、電源がオフであることを確認してく ださい。 1) + 5 V 電 源 を J7(VCC) に 接 続 し ま す 。 グ ラ ン ド を J8(GND)に接続します。 2) JU2およびJU3にシャントが接続されていないこと を確認します。 3) AGCパッドに可変電圧ソースを接続します。電源 ソースのグランドがJ8に接続されていることを確認 します。 4) LO信号発生器ソースからのSMAケーブルをボード上 のSMAコネクタJ4(LO)に接続します。J4とケーブル の間に、6dBのアッテネータをインラインで接続する ことをお勧めします。これは、信号発生器のパワー レベルコントロールに影響を与える反射を最小限に 抑えるためです。LOポートを差動で駆動する方法に ついては、「差動発振器ソースの使い方」の項を参照 してください。 5) RFキャリア信号発生器ソースからのSMAケーブルを SMAコネクタJ2(RFIN)に接続します。J2とケーブル の間に6dBパッドを使用することをお勧めします。 6) デュアルチャネルオシロスコープ入力から同じ長さ の2本のケーブルを使用して、BNCコネクタJ1及び J3(IOUT、QOUT)に接続します。オシロスコープの 入力が50Ωであることを確認します。 2 7) 機器のセットアップを行います。 ー R Fキャリア信号ソースは、RFINに950MHzを -30dBmで供給するように設定します。アッテ ネータとケーブルによる損失を計算に入れてくだ さい。 ー LO信号ソースはLOに950.125MHzを-10dBm で供給するように設定します。アッテネータと ケーブルによる損失を計算に入れてください。 ー オシロスコープは、125kHzのサイン波を0.5Vp-p のフルスケールで観察するように設定します。 トリガはIOUT又はQOUTでかけます。 8) 電源を投入し、信号発生器をイネーブルします。 9) IOUT及びQOUT信号が約0.25Vp-pになるまで、 AGC制御電圧を調節します。 解析 ___________________________________ AGC RFキャリア信号発生器のパワーを-19dBm∼-69dBm の範囲で変化させてください。AGC電圧コントロール (1V∼4Vの範囲)を使用して、IOUT及びQOUT信号を 0.25Vp-pの範囲に維持してください。 ボード上のベースバンドIOUT及びQOUT出力と直列に、 47Ω抵抗(R1、R7)があることに注意してください(EV キットの回路図を参照)。このため、オシロスコープで 50Ωに終端処理されたケーブルを使用すると、6dBの 減衰となります。キャリア当たりの実際の電圧スイング は、MAX2102のIOUT及びQOUTピンで0.5Vp-pです。 R FINとL Oの差を125kHzに維持しながら、L O及び RFIN周波数を950MHz~2150MHzの範囲で変化させ ます。50dB以上になると、周波数バンド間でAGC範囲 が維持されることを観察します。 直交精度 IOUTとQOUTベースバンド信号の間の位相差は90゜に なります。LO周波数がRFIN周波数よりも高い場合は、 QがIよりも遅れているはずです。 発振器のDELAY測定機能及び平均操作により、直交位相 ミスマッチ(90゜からの偏差)を決定してください。 ベースバンド周波数は125kHzです。ベースバンド周波数 が高くなると、IOUTとQOUTの間の遅延を正確に測定 することが難しくなってきます。さらに、IOUTとQOUT 測定チャネルのグループ遅延の小さな差に起因する誤差 がより目立つようになります。このため、この測定を する時には、ベースバンド周波数を低くすることをお 勧めします。 _______________________________________________________________________________________ MAX2102評価キット ここで、AI = IOUT信号振幅、AQ = QOUT信号振幅です。 RFINとL Oの差を125kHzに維持しながら、L O及び RFIN周波数を950MHz∼2150MHzの範囲で変化させ ます。直交位相及び利得ミスマッチが全帯域で仕様内 に収まることを観察します。 調節及び制御 ___________________________ プリスケーラ ジャンパJU2は、プリスケーラのイネーブル/ディセーブル を制御します。MAX2102 EVキットのプリスケーラは、 出荷時にディセーブル状態に設定されています。この 設定では、JU2に短絡導体は取り付けられていません。 プリスケーラをイネーブルするには、PSON位置に短絡 導体を取り付けてください。これにより、MAX2102 のピン25がGNDに接続されます。 JU3によって、プリスケーラ分周比(モジュラス)を制御し ます。DIV65に短絡導体を取り付けると、65分周モード、 DIV64に短絡導体を取り付けると、64分周モードにな ります。プリスケーラモジュラスを(例えば外部シンセ サイザから)外部制御する場合は、JU3のセンターコネ クタを直接駆動してください。 3) LOとLOがコンプリメンタリ信号で駆動されるよう に、RF平衡不平衡変成器を接続します。平衡不平衡 変成器の入力をLO信号ソースで駆動します。平衡 不平衡変成器の未使用ポートは、全て50Ωのターミ ネータで終端処理します。 LO及びLOポートと平衡不平衡変成器の間に6dBの アッテネータをインラインで接続することをお勧め します。これは、平衡不平衡変成器及び信号発生器の 性能に影響を与える反射を最小限に抑えるためです。 4) L O及びLOを各々- 1 0 d B mで駆動するのに十分な パワーを使用して、平衡不平衡変成器を駆動します。 平衡不平衡変成器、ケーブル及びアッテネータに おける損失を計算に入れてください。 MAX1002/MAX1003A/Dコンバータへの インタフェース _________________________ MAX2102 EVキットは、MAX1002/MAX1003 EVキット に簡単にインタフェースでき、これによりMAX2102 をディジタルドメインで評価できます。MAX1002/ MAX1003は、DOSアプリケーション用の低コスト、 デュアル60Msps/90Mspsアナログディジタルコン バータです。 1) R16を取り外します。 殆どのアプリケーションでは、IOUT(MAX2102 EV キット)とIIN+(MAX1002/MAX1003 EVキット)の間 の信号経路にアンチエイリアシング・ローパスフィル タが挿入され、QOUTとQIN+との間にもそれと等価の フィルタが挿入されます。このフィルタの詳細につい ては、MAX2102/MAX2105データシートを参照して ください。 2) 既に取り付けられていなければ、J5(SMAコネクタ) を取り付けます。 BNCコネクタ付の50Ωフィルタによって、必要なフィ ルタリングを簡単に実現できます。 差動発振器ソースの使い方 差動LOソースを使用する場合は、以下の手順に従って ください。 _______________________________________________________________________________________ 3 Evaluates: MAX2102 直交振幅ミスマッチは次式で与えられます 振幅ミスマッチ = 20log (AI / AQ) 4 IOUT J1 VCC BNC QOUT J3 AGC RFIN C4 22pF R7 47W C2 0.1mF C1 47mF J8 SMA B1 BNC 47W R1 GND VCC J7 J2 C8 0.1mF C9 47mF R3 OPEN C22 1000pF C7 R4 22pF 51W B2 C21 1000pF C5 22pF VCC C6, 22pF VCC C20 10mF C11 0.1mF C3 0.1mF VCC 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 C10 13 10pF 14 C12 10pF R17 4.7W B5 VCC VCC VCC MOD IOUT PSOUT GND PSGND VCC GND GND VCC VCC U1 RFIN LO RFIN LO MAX2102 V GND CC GND AGC IDC GND IDC GND QDC QOUT QDC VCC VCC VCC 18 17 16 15 20 19 22 21 25 24 23 28 27 26 C17 1000pF C19 1000pF DIV 65 1 2 R15 100W DIV 64 3 C26 0.22mF JU3 C27 0.22mF C13 10pF C16 10pF 2 JU2 B3 C14, 22pF C15, 22pF B4 R6 2k PSON 1 VCC PSOFF 3 R11 56W VCC J6 R8 22W R16 51W R10 R12 22W 56W PSOUT R13 OPEN J4 J5 SMA SMA LO LO Evaluates: MAX2102 MAX2102評価キット 図1. MAX2102 EVキットの回路図 _______________________________________________________________________________________ MAX2102評価キット Evaluates: MAX2102 1.0" 1.0" 図2. MAX2102 EVキットの部品配置図(部品面側) 図3. MAX2102 EVキットの部品配置図(ハンダ面側) _______________________________________________________________________________________ 5 Evaluates: MAX2102 MAX2102評価キット 1.0" 図4. MAX2102 EVキットのPCボードレイアウト (部品面側) 6 1.0" 図5. MAX2102 EVキットのPCボードレイアウト (グランドプレーン) _______________________________________________________________________________________ MAX2102評価キット Evaluates: MAX2102 1.0" 1.0" 図6. MAX2102 EVキットのPCボードレイアウト (電源層) 図7. MAX2102 EVキットのPCボードレイアウト (ハンダ面側) _______________________________________________________________________________________ 7 Evaluates: MAX2102 MAX2102評価キット NOTES 販売代理店 〒169 -0051東京都新宿区西早稲田3-30-16(ホリゾン1ビル) TEL. (03)3232-6141 FAX. (03)3232-6149 マキシム社では全体がマキシム社製品で実現されている回路以外の回路の使用については責任を持ちません。回路特許ライセンスは明言されていません。 マキシム社は随時予告なしに回路及び仕様を変更する権利を保留します。 8 _____________________Maxim Integrated Products, 120 San Gabriel Drive, Sunnyvale, CA 94086 408-737-7600 © 1998 Maxim Integrated Products is a registered trademark of Maxim Integrated Products.